JP2528323Y2 - フェンス構成用網状体を備えたフェンス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、複数の横線材と複数の
縦線材とを互いに交差して連結したフェンス構成用網状
体を支柱を介して横方向に連接したフェンスに関する。

【０００２】

【従来の技術】フェンス構成用網状体を支柱を介して横
方向に連接して成るフェンスとしては、例えば実開昭６
３−１０４５６６号公報によって開示されているものが
知られている。これは上下笠木の対向面側に各々突条を
形成し、この突条間にフェンス構成用網状体を構成する
縦線材を掛け渡し、縦材の上下切欠部を上下笠木の突条
に嵌合して取付け、この縦材の凹状溝にフェンス構成用
網状体を構成する横線材の端部を嵌合して連結した構造
となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】近年フェンス構成用網
状体のみで上下笠木を有しないシンプルなデザインのフ
ェンスが望まれている。しかし前述のフェンスはフェン
ス構成用網状体が上下笠木で支持されているだけであっ
て、横線材は上下笠木を固定している支柱に当接してい
るだけであるから上下笠木を取り除くとフェンス構成用
網状体と支柱とを固定するものがなくなり、フェンスと
して構成しなくなる。

【０００４】そこで本考案は前述の課題を解決できるよ
うにしたフェンス構成用網状体を有するフェンスを提供
することを目的とする。

【課題を解決するための手段】支柱に、取付部と凹溝と
凹溝開口端に形成したビスホールを有する取付用アタッ
チメントの取付部を取付け、この凹溝の上下端よりキャ
ップの取付片を嵌合し、フェンス構成用網状体を構成す
る横線材の端部を凹溝に挿入して取付片の固定孔に嵌合
し、キャップよりビスホールに螺合したビスを横線材に
圧接して横線材を支持したもの。

【作 用】取付用アタッチメントとキャップでフェン
ス構成用網状体を支柱に固定できる。

【０００５】

【実 施 例】図１に示すように、フェンス構成用網状
体１は複数の横線材２と複数の縦線材３を互いに交差
し、かつ横線材２の両端部を縦線材３より横方向に突出
した状態で連結して成り、その横線材２の両端部を支柱
４に取付けた取付けアタッチメント５に嵌合されて支柱
４を介して横方向に連接されてフェンス構成用網状体を
用いたフェンスを構成している。前記取付用アタッチメ
ント５は図２に示すように、平面形状が支柱４の外面形
状と同一となった長尺板状の取付部１０と、この取付部
１０に一体的に設けた一対の突出片１１とによって縦方
向に連続し、かつ横方向に開口した凹溝１２を有し、そ
の一対の突出片１１，１１の突出端にビスホール１３が
相対向して縦方向に連続して形成してあり、その相対向
した一対のビスホール１３，１３間の隙間は前記横線材
２より若干大きくしてあり、取付部１０に形成した長穴
１４よりビス１５を支柱４に螺合して図３のように支柱
４に取付けてある。前記取付用アタッチメント５の上下
にはキャップ２０が設けられ、このキャップ２０は取付
用アタッチメント５の平面外形状と同一形状の板状とな
ったキャップ本体２１と取付片２２より成り、そのキャ
ップ本体２１にはビスホール１３と対向した一対のビス
挿通孔２３が形成され、取付片２２に固定孔２４が形成
してあり、図３のように取付片２２を取付用アタッチメ
ント１０の凹溝１２に嵌め込み、ビス挿通孔２３よりビ
スホール１３にビス２５を螺合してキャップ２０を取付
用アタッチメント５の上下に取付けてある。前記フェン
ス構成用網状体１を構成する横線材２の端部は図４に示
すように取付片２２の固定孔２４に嵌合され、キャップ
２０のビス挿通孔２３よりビスホール１３に螺合したビ
ス２５で取付用アタッチメント５に支持される。

【０００６】次にフェンス組立順序を説明する。取付用
アタッチメント５の凹溝１２上下にキャップ２０の取付
片２２を嵌合し、フェンス構成用網状体１の横線材２の
端部を取付用アタッチメント５の凹溝１２に挿入し、上
下の横線材２の端部を取付片２２の固定孔２４に挿通
し、その後にキャップ２０のビス挿通孔２３よりビス２
５をビスホール１３に螺合し、ビス２５の先端部を横線
材２に圧着若しくは喰い込ませる。次に取付用アタッチ
メント５の取付部１０を地面に設置した支柱４にビス１
５で取付ける。これにより、フェンス構成用網状体１を
支柱４に固定できるから、上下笠木を有しないシンプル
なデザインのフェンスを構成できる。また、支柱４が円
柱状で取付用アタッチメント５の取付部１０が支柱４の
外面に沿う円弧状となり、その取付部１０の長穴１４よ
りビス１５を支柱４に螺合してあるので、取付用アタッ
チメント５の取付位置を変更でき、例えば図５に示すよ
うに支柱４を介して連接するフェンス構成用網状体１を
設置現場に合わせて任意の角度をもたせて施工すること
ができる。また、フェンスの設置現場によっては横線材
２の長さを短く切り詰めする場合があり、切り詰め部分
の見栄が悪くなるが取付用アタッチメント１０の凹溝１
２内に切り詰め部分が嵌まり込んで外部から見えないの
で意匠を損ねることがない。図６は取付用アタッチメン
ト５の変形例を示し、取付部１０の幅方向両側に一対の
突出片１１，１１を一体的に設けて略コ字状の長尺材と
してあり、このようにすれば長穴１４及びビス１５が外
部から見えずに見栄えが良くなる。以上の各実施例では
取付用アタッチメント５を長尺としてフェンス構成用網
状体１を構成する各横線材２の端部を凹溝１２内に嵌合
するようにしたが、取付用アタッチメント５を短尺とし
て支柱４の上下部又は中間部に複数取付け、フェンス構
成用網状体１を構成する複数の横線材２の端部を凹溝１
２に嵌合するようにしても良い。

【０００７】

【考案の効果】キャップ２０の取付片２２の固定孔２４
と横線材２の端部の嵌合部でフェンス構成用網状体１が
落下しないように支持し、ビス２５と横線材２の圧接部
によってフェンス構成用網状体１のガタツキを防止する
ので、フェンス構成用網状体１を取付用アタッチメント
５とキャップ２０で支柱４に強固に支持でき、上下笠木
を有しないシンプルなデザインのフェンスを構成でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】フェンスの正面図である。

【図２】フェンス構成用網状体取付部の分解斜視図であ
る。

【図３】フェンス構成用網状体取付部の斜視図である。

【図４】フェンス構成用網状体取付部の横断面図であ
る。

【図５】フェンス全体の平面図である。

【図６】取付用アタッチメントの変形例を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】 １ フェンス構成用網状体、２ 横線材、３ 縦線材、
４ 支柱、５ 取付用アタッチメント、１０ 取付部、
１２ 凹溝、１３ ビスホール、２０ キャップ、２２
取付片、２４ 固定孔、２５ ビス。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の横線材２と複数の縦線材３とを互
   いに交差し、かつ該横線材２の両端部を縦線材３よりも
   横方向に突出した状態で連結したフェンス構成用網状体
   １を支柱４を介して横方向に連接してなるフェンスにお
   いて、取付部１０と開口縁にビスホール１３を有する凹
   溝１２より成る取付用アタッチメント５の取付部１０を
   支柱４に取付け、この取付用アタッチメント５の上下端
   面にビスホール１３に螺合したビス２５で取付けられる
   キャップ２０に、前記凹溝１２に嵌まり込みかつ固定孔
   ２４を有する取付片２２を設け、前記横線材２の端部を
   凹溝１２に挿入して取付片２２の固定孔２４に嵌合する
   ととともに前記ビス２５を横線材２に圧接したことを特
   徴とするフェンス構成用網状体を備えたフェンス。