JP2528307Y2 - スピーカ用磁気回路 - Google Patents

スピーカ用磁気回路

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、スピーカ用磁気回路
の改良に係り、特に、ボイスコイル配置用空隙を形成し
て配置した筒状の内外ヨーク及び各々に着設された永久
磁石が磁気的に接合することがないように樹脂製支持材
等で同軸配置し、小型軽量化の要求に対応したスピーカ
用磁気回路に関する。
【0002】
【従来の技術】スピーカ用磁気回路としては、図4に示
す如く、中央部に円柱状ヨーク5を配置した円盤型底部
ヨーク6と偏平環状上部ヨーク7との間に偏平環状フェ
ライト永久磁石1を配置して、環状のボイスコイル配置
用空隙3を形成した、いわゆる外磁型磁気回路が多用さ
れている。
【0003】この構成のスピーカ用磁気回路においては
永久磁石1が磁気回路外部へ直接露出する構成であるた
め、漏洩磁束が多く磁気的に効率が良い構成とは言い難
く、また永久磁石1の磁化方向厚さ方向と、空隙3内の
磁界方向とが異なることから、要求される磁界強度を得
るためには永久磁石1の厚さを比較的大きくする必要性
があり、今日の小型軽量化には不向きな構成であった。
【0004】本願考案者は先に上記スピーカ用磁気回路
と比べ、大幅に小型軽量化を可能とするスピーカ用磁気
回路を提案(実開昭60−150893号、実開昭60
−160697号)した。すなわち、永久磁石として最
も磁気特性に優れるFe−B−R系永久磁石(RはYを
含む希土類元素のうち少なくとも1種)を効果的に用い
た構成であり、図5、図6に示す如く、筒状ヨーク8と
円柱状ヨーク9とを円柱状ヨークの円盤状底部10にて
磁気的に一体結合するヨークのそれぞれ筒状ヨーク8の
内周面、または円柱状ヨーク9の外周面に径方的に放射
状に磁気異方性を有する円筒状Fe−B−R系焼結磁石
を配置した構成である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記図5、図6に示す
スピーカ用磁気回路は図4に示すスピーカ用磁気回路に
比べ、いわゆる内磁型磁気回路を採用するため、外部へ
の磁束の漏洩は少なく、しかも永久磁石1の磁化方向と
空隙3内の磁界方向とが同一となることから磁気的効率
が良く、さらに磁気特性に優れるFe−B−R系焼結磁
石を配置することから1/5程度までの小型化が達成可
能となった。しかし、音響機器の小型軽量化の要求は止
まることなく、特に電装用スピーカの分野においては一
層の軽量化が必要とされている。
【0006】この考案は、実質的にスピーカの機能を低
下させることなく、今日の音響機器の著しい小型軽量化
の要求を満足できる構成からなるスピーカ用磁気回路の
提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、従来から提
案されているスピーカ用磁気回路が、いずれも磁気的に
閉回路を構成する様組み立てられているが、必ずしも閉
回路にせずとも永久磁石とヨークとを適正に配置し、最
大限不必要なヨーク部分を削除することによってボイス
コイル配置用空隙内に要求される磁界を形成し、しかも
軽量化が可能な構成が提案できると考え、種々実験の結
果、この考案を完成したものである。
【0008】すなわち、この考案は、外周面に永久磁石
を周設してなる柱状または筒状の中央ヨークと、内周面
に永久磁石を周設してなる筒状の外側ヨークとを、前記
一対の永久磁石が異磁極を対向し、かつボイスコイル配
置用空隙を形成して配置するよう、磁気的に接合するこ
となく同軸配置したことを特徴とするスピーカ用磁気回
路である。
【0009】
【作用】図面に基づく開示以下図1、図2に示す本願考
案の一実施例に基づいて、本願考案の特徴をより一層明
確にする。図1はこの考案によるスピーカ用磁気回路の
一実施例を示す平面図、図2は縦断面図である。
【0010】この考案よるスピーカ用磁気回路は、永久
磁石1aと中央ヨーク2aとからなる磁石構成体Aと永
久磁石1bと外側ヨーク2bとからなる磁石構成体Bと
が、図示の如く磁気的に接合することなく同軸に配置さ
れることを特徴としている。
【0011】磁石構成体Aは、円筒状の中央ヨーク2a
の外周面に永久磁石1aが周設され、永久磁石1aは図
においては半径方向に放射状に磁気異方性を有する、4
個のいわゆる弓型ラジアル異方性永久磁石を筒状に配置
して構成している。また、磁石構成体Bは、円筒状の外
側ヨーク2bの内周面に永久磁石1bが周設され、上記
の永久磁石1aと同様に4個の弓型ラジアル異方性永久
磁石を筒状に配置して構成してある。
【0012】すなわち、永久磁石1a,1bが異磁極を
対向し、かつボイスコイル配置用空隙3を形成するよう
中央ヨーク2aと外側ヨーク2bとを磁気的に接合する
ことなく、同軸配置している。これらの互いの位置関係
を維持するためには、該磁気回路の設置場所等によって
適宜手段を選定すれば良いが、Al合金あるいは図2に
示すように合成樹脂等の軽量の非磁性部材4にて固着す
ることが望ましい。
【0013】上記の実施例においては、中央ヨーク2a
を円筒状としたが、使用する永久磁石1aの磁気特性、
または固着手段等に応じて円柱状としても同様な効果を
得ることができる。
【0014】また、永久磁石1a,1bとして弓型ラジ
アル異方性永久磁石を使用した例を示したが、その材質
は公知のいずれの永久磁石も使用でき、特にFe−B−
R系永久磁石を用いれば軽量化に効果があり、さらに無
継目一体円筒状焼結体としての使用も可能であることか
ら組立作業を容易とする等の効果をも得ることができ
る。
【0015】図3はこの考案の他の実施例を示す平面図
である。この構成においては、中央ヨーク2a、外側ヨ
ーク2bとも8角筒状であり、各辺部に直径方向(厚さ
方向)に異方性を有する8個の永久磁石1a,1bを配
置し、凸状に湾曲する永久磁石1aの外周磁極面、図中
N極面と、凹状に湾曲する永久磁石1bの内周磁極面、
図中S極面とによってボイスコイル配置用空隙3を形成
している。
【0016】この構成においても図1、図2に示す構成
と同様に、永久磁石1aと中央ヨーク2aとからなる磁
石構成体Aと永久磁石1bと外側ヨーク2bとからなる
磁石構成体Bとは磁気的に接合することなく、合成樹脂
等の非磁性部材4によって同軸配置されている。
【0017】作用 以上のいずれの構成においても、ボイスコイル配置用空
隙3内に要求される磁界を発生でき、しかも、中央ヨー
ク2aと外側ヨーク2bとを合成樹脂等の軽量な非磁性
部材にて接合配置することから大幅な軽量化が可能とな
る。すなわち、通常磁気回路を構成するヨークとして
は、低炭素鋼等が多用されるが、その1/2以上を合成
樹脂等に置換でき、要求される磁界を得るために磁気効
率の観点から多少永久磁石を大型化したとしても、本願
考案の目的とする、実質的にスピーカの機能を低下させ
ることなく軽量化を達成することができる。
【0018】
【実施例】最大エネルギー積(BH)maxが40MG
OeのFe−B−R系永久磁石を用い、図1に示すこの
考案のスピーカ用磁気回路を作成した。ボイスコイル配
置用空隙内の磁界強度は9.2kGであった。これに対
して、永久磁石としては同材質のものを使用し図5に示
す従来構成のスピーカ用磁気回路にてボイスコイル配置
用空隙内に同様な磁界強度を得るためには、この考案の
2倍程度の重量からなる磁気回路が必要であった。
【0019】
【考案の効果】この考案は、上記の実施例からも明らか
なように、ボイスコイル配置用空隙を形成して配置した
筒状の内外ヨーク及び各々に着設された永久磁石が磁気
的に接合することがないように樹脂製支持材等で同軸配
置することにより、大幅の軽量化が可能となり、これら
スピーカ用磁気回路を今まで以上に広範囲の用途で使用
することができ、工業的に極めて価値が高い考案であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるスピーカ用磁気回路の一実施例
を示す平面図である。
【図2】この考案によるスピーカ用磁気回路の一実施例
を示す縦断面図である。
【図3】この考案によるスピーカ用磁気回路の他の実施
例を示す平面図である。
【図4】従来のスピーカ用磁気回路を示す縦断面図であ
る。
【図5】従来のスピーカ用磁気回路の他の構成を示す縦
断面図である。
【図6】従来のスピーカ用磁気回路の他の構成を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b, 永久磁石 2a 中央ヨーク 2b 外側ヨーク 3 ボイスコイル配置用空隙 4 非磁性部材 5 円柱状ヨーク 6 円盤型底部ヨーク 7 偏平環状上部ヨーク 8 筒状ヨーク 9 円柱状ヨーク 10 円盤状底部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に永久磁石を周設してなる柱状ま
    たは筒状の中央ヨークと、内周面に永久磁石を周設して
    なる筒状の外側ヨークとを、前記一対の永久磁石が異磁
    極を対向し、かつボイスコイル配置用空隙を形成して配
    置するよう磁気的に接合することなく同軸配置したこと
    を特徴とするスピーカ用磁気回路。
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