JP2998427B2 - スピーカ用磁気回路 - Google Patents

スピーカ用磁気回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピーカに用いられる
磁気回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音響機器の小型化軽量化の要求に対応し
て、スピーカの小型化軽量化が進められている。これま
では、安価なフェライト磁石を用いたスピーカが多量に
用いられていることもあって、フェライト磁石を用いた
スピーカについて小型化軽量化が進められてきたが、も
はや限界に達している。そこで最近高い磁石特性を有す
るネオジム鉄ボロン系磁石を積極的に使おうという状況
になってきている。これまでこの系では高価であるため
標準タイプのスピーカとしてはほとんど用いられていな
い。
【0003】この高価なネオジム鉄ボロン系磁石を使っ
たスピーカがコスト的に市場に受け入れられるために
は、どうしてもこの系の磁石の使用重量を少なくして、
できるかぎり安価にする必要がある。こうした中で、図
3に示すように、ボイスコイルの入る磁気ギャップ部に
面して直接磁石面を配置した構造のスピーカが提案され
ている(実開昭60−160697号参照)。この構造
は、センターポール2の上部にリング状磁石1を置き、
その外側にヨーク3がある構造で、磁気ギャップ部4は
リング状磁石1の外周面とヨーク3の上部内周面とで成
り立っている。リング状磁石1は、当然のことながら、
半径方向に着磁されている。すなわちラジアル着磁がさ
れている。この構造では、磁気漏洩を少なくすることが
できて、磁気ギャップ部4における必要な磁界の強さB
gに対して磁石重量を現在のところ一番少なくすること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
構造の磁気回路は、磁気ギャップ部の軸方向のBgの分
布が不均一で、このためスピーカの音に歪みが入ったも
のとなっており、歪みのない良い音を出すためには、B
gの均一な分布が求められていた。
【0005】本発明は、上記の課題を解決するもので、
Bgの分布を従来より均一にしたスピーカ用磁気回路を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のスピーカ用磁気回路は、センターポールと
その上部に結合したリング状磁石とヨークとからなるス
ピーカ用磁気回路において、リング状磁石の磁気ギャッ
プ部に面する部分に厚さが0.10〜0.15mmの
磁性体層を設けたものである。
【0007】
【作用】上記の構成により、リング状磁石の外周部の上
部および下部で、軟磁性体層の存在により内周部との磁
気短絡が少なくなって、磁気ギャップ部の方に流れる磁
束が増えて、上部および下部での磁束の減少が少なくな
り、かつ中央部に集中していた磁束が軟磁性体層の存在
により上下部分に拡がって、磁気ギャップ部でのBgの
分布が均一化できる。特に、軟磁性体層の厚みを0.1
0〜0.15mmとしたので、Bgの値を減少させるこ
となく磁気ギャップ部でのBgの分布を均一化すること
ができる。
【0008】
【実施例】以下本発明を実施例により詳細に説明する。
【0009】(実施例1)図1は、本発明の一実施例を
示す図で、模式的断面図である。リング状磁石1の外周
面に軟磁性体層5を設けた。この場合材質は極薄鋼板で
厚さは0.15mmである。リング状磁石1は、ネオジム
鉄ボロン系のラジアル配向焼結磁石を用いた。その形状
は外径が24.7mm、内径は17.7mm、高さ6.0mm
である。磁気ギャップ部4の隙間の厚さは1.0mmであ
る。センターポール2とヨーク3はともに鉄鋼材料(S
S41)を用いた。ヨーク3の板厚は4.0mm以上とし
た。
【0010】この磁気回路における磁気ギャップ部の厚
さ方向の中心において、軸方向に上部から下部にかけて
Bgの大きさを測定した。その結果を図2(a)に示
す。比較のため、同じ磁気回路で軟磁性体層を外してB
gの大きさを測定し、その結果を図2(b)に示した。
図のBgは、差を明らかに示すために、軟磁性体層を外
した場合の最大値を1.0として表した。図2から明ら
かなように、軟磁性体層を設けた場合の方が、Bgの分
布は均一になっている。
【0011】またボイスコイルに信号電流が流れた際に
ボイスコイルが受ける力は、ボイスコイルを構成する各
線に働く力の合計になり、そのためボイスコイル全体を
横切るBgが効いてくる。すなわち部分的なBgの大き
さではなく、磁気ギャップ部のBgの全体の大きさが重
要である。その意味で、Bgの分布の均一さに加えて、
磁気ギャップ部のフラックス量も重要である。
【0012】図2によれば、Bgは軟磁性体層を設けた
場合の方が、磁気ギャップ部の軸方向の中央部では低下
しているが、上下の部分で増加しており、全体の磁束量
すなわちフラックス量を知るために測定したところ、や
や増加していた。この増加は上下部分での内周部との磁
気短絡が少なくなって、短絡していた磁束が磁気ギャッ
プ部の方へ流れているためと考えられる。
【0013】(実施例2)実施例1と同様の構造の磁気
回路において、軟磁性体層5として、内側が鉄で約0.
10mm、外側が銅で約0.20mmの2層の板材を使用し
た磁気回路を作成した。センターポール2やリング状磁
石1は同じ形状とし、磁気ギャップ部の隙間の厚さは
1.0mmにした。この場合についてBgの分布を測定し
た。その結果は、Bgの値はわずか低下したが、分布に
ついては実施例1の場合とほぼ同様で均一になってお
り、軟磁性体層のない場合と比較すると、大幅に改善さ
れていた。
【0014】こうした2層の板材は既に色々の種類が市
販されており多様に用いられている。スピーカ用磁気回
路では高導電率の銅板でボイスコイル周辺のヨーク部分
を覆うことにより、信号電流によって引き起こされる渦
電流を取り去って、Bgの歪みを少なくしたり、高周波
帯域でのインピーダンスの増加を抑えて音圧を改善した
りしている。銅は軟磁性体ではないが、軟磁性体の鉄と
合わさって一枚の板材になっているところから、一枚の
複合の板材と考えれば軟磁性体材料と言える。
【0015】この磁気回路を用いて、スピーカを作成
し、軟磁性体層の設けてない場合と比較したところ、音
の歪みは少なくなり、また銅材の部分の効果により、高
周波帯域での音圧が向上した。
【0016】軟磁性体層の厚さについて、更に薄い0.
05mmの場合について検討したが効果が認められた。ま
た厚いほうでは0.30mmの場合について検討したが充
分効果が認められた。唯、軟磁性体層の厚さを厚くする
と、一定の大きさのボイスコイルに対しては、磁石の外
径を小さくしなければならず、Bgの大きさの点で減少
の傾向となるので好ましくない。望ましくは、0.10
〜0.15mmが良い。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明は、リング状磁石の
磁気ギャップ部に面する部分に厚さが0.10〜0.1
5mmの軟磁性体層を設けた構成にすることにより、磁
気ギャップ部でのBgの分布が均一化できる。特に、軟
磁性体層の厚みを0.10〜0.15mmとしたので、
Bgの値を減少させることなく磁気ギャップ部でのBg
の分布を均一化することができたスピーカ用磁気回路を
実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるスピーカ用磁気回路
の模式的断面図
【図2】本発明の実施例1における、磁気ギャップ部の
軸方向でのBgの分布を表す図
【図3】従来のリング状磁石を使ったスピーカ用磁気回
路の模式的断面図
【符号の説明】
1 リング状磁石 2 センターポール 3 ヨーク 4 磁気ギャップ部 5 軟磁性体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古山 静夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−4100(JP,A) 実開 平2−30694(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 9/02 102

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センターポールとその上部に結合したリ
    ング状磁石とヨークとからなるスピーカ用磁気回路にお
    いて、リング状磁石の磁気ギャップ部に面する部分に
    さが0.10〜0.15mmの軟磁性体層を設けたこと
    を特徴とするスピーカ用磁気回路。
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