JP2528258B2 - 射出成形用金型のガス抜き構造 - Google Patents

射出成形用金型のガス抜き構造

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JP2528258B2
JP2528258B2 JP5260076A JP26007693A JP2528258B2 JP 2528258 B2 JP2528258 B2 JP 2528258B2 JP 5260076 A JP5260076 A JP 5260076A JP 26007693 A JP26007693 A JP 26007693A JP 2528258 B2 JP2528258 B2 JP 2528258B2
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輝彦 山口
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自動車部品栄和協同組合
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は射出成形用金型のガス
抜き構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形用金型2′のキャビティ
内の空気や溶融樹脂材料が発するガスを金型2′より排
出するために、例えば、図7と図8に示すように、金型
2′のピン孔4′と該ピン孔4′に組付けられるエジェ
クタピン6′との間の嵌合部分に生じるクリアランスを
ガス抜き路7′として利用した構造のものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エジェクタ
ピン6′とピン孔4′との嵌合部分に生じるクリアラン
スをガス抜き路7′とする従来の構造においては、金型
2′のキャビティに材料を射出して所望とする製品2
1′を成形する際、そのキャビティ内に射出される材料
の一部が前記ガス抜き路7′内に深く侵入することがあ
る。材料の一部がガス抜き路7′内に深く侵入してバリ
22′となると、金型2′を型開きした後のエジェクタ
ピン6′の突き出し作用で製品21を突出したときに、
図8の(b)に示すように前記バリ22′がガス抜き路
7′内で寸断されて残り、その残されたバリ22′によ
ってガス抜き路7′が閉塞されるという不具合が生じや
すい。また、材料の一部がガス抜き路7′内に深く侵入
することを防止するために、クリアランスを小さく設定
するとガス抜き不良が発生し、製品が不良品となる等の
問題点が生じる。
【0004】この発明の目的は、前記した従来の問題点
に鑑み、ガス抜き路に対する材料の侵入を可及的に防止
するとともに、キャビティ内の空気やガスの排出を良好
になし得る射出成形用金型のガス抜き構造を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明に係る射出成形用金型のガス抜き構造は、
射出成形用金型のピン孔に進退可能に組付けられたエジ
ェクタピンには同金型のキャビティに開口してキャビテ
ィ内の空気やガスを排出するガス抜き路が形成され、前
記エジェクタピンの先端部には前記ガス抜き路の開口部
を開閉する弁体が組付けられ、前記弁体は、付勢手段に
よって開放方向に付勢されるとともに、前記キャビティ
内に射出される材料の成形圧が所定値以上となったとき
に前記付勢手段の付勢力に抗して閉じられる構成にし、
しかも、前記弁体は前記エジェクタピンの軸方向に直交
する支持ピンと軸方向の長孔によって前記エジェクタピ
ンの先端部に組付けられることで、前記弁体の開閉スト
ロークが設定されている。
【0006】
【作用】前記したように構成される射出成形用金型のガ
ス抜き構造において、金型のキャビティ内に射出される
材料の成形圧が所定値以下のときには、エジェクタピン
の先端部に組付けられた弁体が付勢手段の付勢力によっ
開放状態に保持され、前記エジェクタピンに形成され
たガス抜き路がキャビティに開口するため、キャビティ
内の空気やガスが前記ガス抜き路から金型外へ円滑に排
出される。前記成形圧が所定値以上となったときには、
その成形圧によって前記弁体が付勢手段の付勢力に抗し
て閉じられる。このため、前記材料の一部がエジェクタ
ピンのガス抜き路に侵入することが可及的に防止され
る。また、前記弁体の開閉ストロークはエジェクタピン
に直交する方向の支持ピンと軸方向の長孔によって過不
足なく設定されるため、弁体の開閉動作が確実になされ
る。
【0007】
【実施例】(実施例1) この発明の実施例1を図1〜図4にしたがって説明す
る。射出成形用金型装置を縦断面で表わした図4及び要
部を拡大して表わした図1において、型閉じ及び型開き
動作される一対の金型1,2の相互間にはキャビティ3
が形成される。
【0008】前記一対の金型1,2のうち、図中下側の
金型2の所要位置にはピン孔4が貫設され、該ピン孔4
にはエジェクタプレート5のエジェクタ動作に基づいて
製品を突上げるためのエジェクタピン6が微小なクリア
ラスをもって進退可能に組付けられる。図1に示すよう
に、前記エジェクタピン6の中心部軸方向には、キャビ
ティ3内の空気やガスを金型2の外部に排出するための
ガス抜き路7が形成されている。前記エジェクタピン6
の先端部には、そのガス抜き路7の開口部を開閉する弁
体11が組付けられている。
【0009】弁体11は、エジェクタピン6の先端面
(上端面)を弁座8として開閉動作しかつピン孔4の上
部と所定のクリアランスをもって嵌合する弁部12と、
ガス抜き路7の上部に上下動可能に嵌挿される小径の弁
軸13とを上下に一体に備えるとともに、支持ピン14
と軸方向の長孔15によってその開閉ストロークが設定
されている。さらに、弁軸13の外側面軸方向には、ガ
ス抜き路7とピン孔4の上部とを連通するスリット状の
連通溝16が凹設されている。前記弁体11は、付勢手
段としてのコイルばね17の弾発力によって開放保持さ
れ、キャビティ3内に射出される溶融樹脂材料の成形圧
が所定値以上となったときにコイルばね17の弾発力に
抗して閉じられるようになっている。
【0010】なお、この実施例において前記コイルばね
17は、ガス抜き路7上部の段差面9と、弁体11の弁
軸13下面との間に圧縮状態で内設されている。また、
この実施例において、ピン孔4の上部内径Aと弁体11
の弁部12の外径Bとの内外径差Lによって生じるクリ
アランスにおいて、その弁部12の外径Bが8mm程度で
ある場合、前記内外径差Lは0.1mm 〜0.5mm 程度であ
り、図3に示すように弁体11が閉じた状態にあるとき
のピン孔4上部と弁体11の弁部12との嵌合長さHは
1mm〜2mm程度となるように設定されている。
【0011】この実施例1は上述したように構成され
る。したがって、図1と図4に示すように、1対の金型
1,2が型閉じされた状態において、溶融樹脂材料が上
側の金型1のゲート20からキャビティ3内に射出され
る。前記射出成形時において、前記キャビティ3内に射
出される溶融樹脂材料の成形圧が所定値以下のときに
は、コイルばね17の弾発力によって弁体12が開放状
態に保持される。弁体12の開放時にはガス抜き路7が
連通溝16及びピン孔4の上部を通してキャビティ3に
連通する。このため、キャビティ3内の空気や溶融樹脂
材料が発するガスがピン孔4の上部から連通溝16を経
てガス抜き路7に流れ、該ガス抜き路7から金型2の外
部へ円滑に排出される。
【0012】前記成形圧が所定値以上となったときに
は、図3に示すように、その成形圧によって弁体11が
コイルばね17の弾発力に抗して閉じられる。このた
め、キャビティ3内の溶融樹脂材料の一部がピン孔4の
上部と弁体11の弁部12との間のクリアランス内に溜
まりガス抜き路7に侵入することが可及的に防止され
る。このようにして、キャビティ3内に射出される溶融
樹脂材料によって製品21が成形された後、一対の金型
1,2が型開きされる。そして、エジェクタプレート5
によってエジェクターピン6と一体状に弁体11が突き
上げ動作され、これによって製品21が脱型される。
【0013】図3に示すように、弁体11が閉じた状態
にあるときのピン孔4の上部と弁体11の弁部12との
嵌合長さ、すなわち、クリアランスの長さHは1mm〜2
mm程度に短く設定されるため、前記クリアランス侵入し
た材料によって形成されるバリ22の突出長さも1mm〜
2mm程度に小さく押えることができる。したがって、前
記製品21が突上げられて脱型される際、前記バリ22
が前記クリアランス内において寸断されることなく、製
品21と一体に突上げられて確実に脱型される。このた
め、ガス抜き路7が寸断されたバリ22によって塞がれ
る不具合が解消される。
【0014】図5の(a)〜(d)に示すものは前記実
施例1の弁体11の弁部12の形状とエジェクタピン6
の上端面の弁座8の形状をそれぞれ皿形状に変更したも
のである。他の部分は実施例1と同様のため、同一部分
及び同一部材に対し同一付号の付記してその説明は省略
する。
【0015】(実施例2) 次に、この発明の実施例2を図6にしたがって説明す
る。この実施例2では、金型2のピン孔4とエジェクタ
ピン6との間のクリアランスをガス抜き路7としたもの
であり、エジェクタピン6の上端部にはガス抜き路7の
開口部を開閉する弁体11が組付けられたものである。
【0016】前記弁体11は、前記ピン孔4の上部と微
小なクリアランスをもって嵌合しかつエジェクタピン6
の上部外周面とは軸方向のスリット状の連通溝16をも
って嵌合する筒状に形成された弁軸部13と、前記エジ
ェクタピン6の先端面を弁座8として開閉動作する弁部
12とを一体に備えるとともに、実施例1とほぼ同様に
して支持ピン14と軸方向との長孔15によってその開
閉動作のストロークが設定されている。
【0017】この実施例2のその他の部分は実施例1と
ほぼ同様にして構成されるため、この実施例2も実施例
1とほぼ同様にして、ガス抜き路7が寸断されたバリに
よって塞がれる不具合が解消される。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
キャビティ内の空気やガスの排出を円滑に行うことがで
きるとともに、キャビティ内の成形圧が所定値以上とな
ったときには、弁体によってガス抜き路を閉じること
で、製品のバリによってガス抜き路が塞がれる不具合を
防止することができ、金型の保守・点検の工数を軽減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の射出成形用金型の要部を
拡大して示す縦断面図である。
【図2】同じく図1のII−II線断面図である。
【図3】同じく金型のキャビティに材料を射出して製品
を成形する状態を示す縦断面図である。
【図4】同じく射出成形用金型を示す縦断面図である。
【図5】同じく実施例1の変更例をそれぞれ示す縦断面
図である。
【図6】この発明の実施例2を示す縦断面図である。
【図7】従来の射出成形用金型の一部を示す断面図であ
る。
【図8】同じく作用説明図である。
【符号の説明】
1,2 金型 3 キャビティ 6 エジェクタピン 7 ガス抜き路 11 弁体 17 コイルばね(付勢手段) 21 製品 22 バリ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形用金型のピン孔に進退可能に組
    付けられたエジェクタピンには同金型のキャビティに開
    口してキャビティ内の空気やガスを排出するガス抜き路
    が形成され、 前記エジェクタピンの先端部には前記ガス抜き路の開口
    部を開閉する弁体が組付けられ、 前記弁体は、付勢手段によって開放方向に付勢されると
    ともに、前記キャビティ内に射出される材料の成形圧が
    所定値以上となったときに前記付勢手段の付勢力に抗し
    て閉じられる構成にし、 しかも、前記弁体は前記エジェクタピンの軸方向に直交
    する支持ピンと軸方向の長孔によって前記エジェクタピ
    ンの先端部に組付けられることで、前記弁体の開閉スト
    ロークが設定されていること を特徴とする射出成形用金
    型のガス抜き構造。
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