JP2528145B2 - 経内視鏡分光診断装置 - Google Patents

経内視鏡分光診断装置

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JP2528145B2
JP2528145B2 JP62260016A JP26001687A JP2528145B2 JP 2528145 B2 JP2528145 B2 JP 2528145B2 JP 62260016 A JP62260016 A JP 62260016A JP 26001687 A JP26001687 A JP 26001687A JP 2528145 B2 JP2528145 B2 JP 2528145B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内視鏡を利用した分光診断装置に係り、特
に、測定の精度の向上が可能な経内視鏡分光診断装置に
関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする問題点] 近年、体腔内に細長の挿入部を挿入することにより、
体腔内臓器等を観察したり、必要に応じて処置具チャン
ネル内に挿通した処置具を用いて各種治療処置のできる
内視鏡が広く用いられるようになった。
ところで、内視鏡を使用して計測したデータを診断の
補助手段に利用する試みには多くの提案があり、分光デ
ータの利用もその一つである。例えば、特開昭61−1074
82号公報においては白色光を所望の位置に導き、照明し
た被検体からの反射光を透過させる半透明鏡と前記反射
鏡のうち所望の波長帯域のみを通過させるユニバーサル
フィルタと前記ユニバーサルフィルタから出力された複
数の種類の波長光による複数の種類の画像の各部の強度
をそれぞれ画像として測定する手段と、前記複数の種類
の画像の各対応する部分の強度差を得る手段により構成
された光学的撮影装置が提案されている。そこではユニ
バーサルフィルタから得られる複数の画像を重ね合せる
ことにより正常部と異常部との強度差を拡大して識別し
易くしようとするものである。一方、特開昭60−79251
号公報では、内視鏡先端部に光分岐ミラーを設け、直視
できない部分の分光測定を行い、そのスペクトルを演算
処理し、物体の分光分析を行う画像観察診断装置が提案
されている。
ところで、上記特開昭61−107482号公報は、正常部と
異常部との分光的違いをユニバーサルフィルタで選択的
に取り出し、その複数画像を重ね合わせて強度差を拡大
するとしているが、ユニバーサルフィルタの具体的波長
特性の提示もなく、選択的波長画像をコンピュータ処理
により重ね合わせて表示するとしているが、この内容を
具体的に述べられたものではない。また、この公報のも
のでは、選択的波長による画像をフィルムに撮影する例
が開示されているが、医療診断の現場において、強度差
拡大画像を得るには使用するユニバーサルフィルタに対
し、所望の異常部であったらその画像を記録するのに際
し、フィルムとしてポジ−ポジの組合せがよいか、ネガ
−ポジの組合せがよいのかを決めることは、診断を第1
の目的とする医師にとって非常に煩わしいことである。
更に、通常の内視鏡検査においてさえ充分とは言えない
光量の下で、所望の波長域しか通過させないユニバーサ
ルフィルタを用い、あまつさえ、偏光フィルタも使うと
いうことになればその光量は極度に少なく、患者の負担
をできるだけ少なくするために、短い臨床時間で行う内
視鏡検査において写真撮影の機会は極端に少ない。ま
た、特開昭60−79251号公報のものではスペクトルを演
算処理して被検体の分光分析を行うとしているが精度の
高いデータをリアルタイムで提供する具体的開示がな
い。
これに対処するに、本出願人は、先に提出した特願昭
62−113512号において、予め求めた光源を含む内視鏡の
分光特性と被検体の分光特性で決まる集束色度点(C)
と、分光測定手段により得られた被検体の正常部の分光
特性より算出された色度点(N)と、前記分光測定手段
により得られる異常部の分光特性より算出された色度点
(A)により∠ACNを求め、これを予め記憶させておい
た病変別角度データと比較して、病変部の診断を行うこ
とができるようにした経内視鏡分光診断装置を提案して
いる。
ところで、被検体の色度点は、この被検体に照射され
る照明光の性質、すなわち、角度や光量によって変化す
るが、この変化する色度点は、全て前記集束色度点
(C)に集束する。そして、正常部の色度点(N)と集
束色度点(C)を結ぶ直線に対して、異常部は、ある角
度を持った直線上に位置する。従って、前記経内視鏡分
光診断装置を用いて、集束色度点(C)を求める場合
や、∠ACNを求める場合には、同一測定部位における複
数の異なる色度点を得ることが、精度向上の上で望まし
い。
[発明の目的] 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、病
変部診断の有力な補助手段になるような精度の高いデー
タをリアルタイムで提供できると共に、測定の精度の向
上が可能な経内視鏡分光診断装置を提供することを目的
としている。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本発明の経内視鏡分光診断装置は、内視鏡と、被検体
からの戻り光を分光測定する分光測定手段と、光源を含
む内視鏡の分光特性と被検体の分光特性とにより決ま
り、被検体の色度点が集束する集束色度点(C)、被検
体の正常部の色度点(N)、及び被検体中の測定目的部
位の色度点(A)より、∠ACNを算出する演算手段とを
備えたものであって、前記照明手段によって被検体に照
射される照明光の角度,光量等の条件を変化可能にする
手段を設けたものである。
すなわち、照明光の角度,光量等の条件を変化させる
ことにより、被検体の色度点が、集束色度点とある条件
における被検体の色度点を結ぶ直線上を移動し、この直
線または集束色度点を精度良く求めることが可能にな
る。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図ないし第3図は本発明の第1実施例に係り、第
1図は経内視鏡分光診断装置の概略の構成を示す説明
図、第2図は色度点により診断の説明図、第3図は演算
比較器の構成図である。
第1図に示すように、経内視鏡分光診断装置1は、内
視鏡(ファイバスコープ)2と、二つの光源装置30A,30
Bを備えている。前記内視鏡2は、可撓性で細長の挿入
部3と、この挿入部3の後方に連設された太径の操作部
4と、この操作部4の側部より延設された2本のライト
ガイドケーブル5A,5Bとを備えている。前記ライトガイ
ドケーブル5A,5Bの端部には、光源装置30A,30Bに着脱自
在に接続される光源コネクタ6A,6Bが設けられている。
また、前記操作部4の後部には、接眼部7が設けられて
いる。
前記挿入部3の先端部8には、対物レンズ9が設けら
れており、また、前記接眼部7には、接眼レンズ10が設
けられている。前記挿入部3及び操作部4の内部には、
前記対物レンズ9と接眼レンズ10とを連結するイメージ
ガイド11が内挿されている。また、挿入部3内には、照
明光を伝送し、先端部8より観察部位を互いに異なる角
度から照明する第1のライトガイド12A,及び第2のライ
トガイド12Bが内挿されており、前記第1のライトガイ
ド12Aは操作部4とライトガイドケーブル5A内に挿通さ
れて前記光源コネクタ6Aに接続され、この光源コネクタ
6Aにより光源装置30Aに接続され、光源装置30A内に設け
られた光源ランプ31Aより出射された照明光を伝送でき
るようになっている。また、同様に、前記第2のライト
ガイド12Bは操作部4とライトガイドケーブル5B内に挿
通されて前記光源コネクタ6Bに接続され、この光源コネ
クタ6Bにより光源装置30Bに接続され、光源装置30B内に
設けられた光源ランプ31Bより出射された照明光を伝送
できるようになっている。
また、前記光源装置30A,30Bは、光源コントローラ32
によって、独立に光量が制御されるようになっている。
一方、前記内視鏡の接眼部7には、導光スコープ20の
先端部に設けられた観察アダプタ21が着脱自在に装着さ
れている。この観察アダプタ21には、接眼部7を通して
得られる光学像を観察するための観察用レンズ22が設け
られている。更に、観察用レンズ22の接眼レンズ10側の
光軸上には、分割プリズム23が設けられており、この分
割プリズム23により光学像を分割するようになってい
る。すなわち、この分割プリズム23は内視鏡2側からの
光学像の光量を分割し、この一部を観察用レンズ22に、
残りを前記導光スコープ20に伝送するようになってい
る。
前記導光スコープ20は可撓性のケーブル24内に第3の
ライトガイド25が挿通されており、この導光スコープ20
の一方の端部側、すなわち、第3のライトガイド25の入
射端面には、結像レンズ26が配設され、この結像レンズ
26によって前記分割プリズム23によって分割された光学
像を前記第3のライトガイド25の入射端面に入射できる
ようになっている。また、他方の端部側には、分光測定
器40に着脱自在に接続ができるように測定用アダプタ27
が設けられている。そして、この測定用アダプタ27を分
光測定器40に接続することにより、前記第3のライトガ
イド25の他端を、前記分光測定器40の分光手段に接続す
るようになっている。
前記分光測定器40は複数の反射ミラー41…と分光用回
折格子42とからなる分光手段が設けられており、前記導
光スコープ20によって入射された光学像を分光できるよ
うになっている。更に、この分光された光はマルチチャ
ンネルフォトセンサからなるディテクタ43により検出さ
れるようになっている。
一方、前記接眼部7においてイメージガイド11の出射
端面に対向する部位にはマスク51が設けられており、こ
のマスク51には、この観察視野内に表示される円形のレ
チクルが付設されている。前記第3のライトガイド25の
光軸は、前記レチクルの光軸に一致し、大きさは前記レ
チクルの像と同じにし、前記レチクル外の光を遮断して
いる。
前記第3のライトガイド25の出射端部52は各光学繊維
を偏平状に、例えば一列に並べてなり、平板状に形成さ
れている。この出射端部52は測定用アダプタ27内に設け
られている。また、この平板状の出射端部52に対向する
前記分光測定器40の本体部分には、その平板状に配列し
た各光学繊維から出射する光を通すスリット部材53が設
置されている。ここで、出射端部52からの出射光のNAを
スリット部材53のNAと略同じにしておけば、スリット部
材53を省き、この位置に出射端部52を置いても良い。
一方、上記マルチチャンネルフォトセンサからなるデ
ィテクタ43は、各検出用画素部が縦に長く形成されてい
る。そして、前述した出射端部52は、分光測定器40に装
着されたとき前記ディテクタ43の受光面に対して光学的
に共役な位置にある。すなわち、ディテクタ43の中央に
おける1つの細長い画素の上に並ぶ位置に対応位置する
ようになっている。
このディテクタ43で検出された信号は、信号処理部55
に送られ、ここでA/D変換、波長校正、ノイズ除去等の
処理が行われ、その出力は分光特性を表示する表示器56
に送られて被検部50の分光特性が表示されるようになっ
ている。また、この信号処理部55の出力はいわゆるGP−
IBのライン57を経由して、演算比較器58に入力され、そ
の結果は、画像表示装置59に表示されるようになってい
る。
前記演算比較器58は、第3図に示すように、ライン57
を介して送られた分光データの読取り手段61、前記読取
り手段61から色度を算出する色度算出手段62、集束白色
点の色度データを呼出すデータ呼出し手段63、集束白色
点の色度点から各色度点間の角度を算出する角度算出手
段64、その角度を前記データ呼出し手段63より得られた
病変別角度と比較する角度比較手段65、その結果を画像
表示用データとして画像表示装置59に出力する出力手段
66とで構成されている。そして、この演算比較器58で得
られたデータは、画像表示装置59により表示される。
尚、前記データ呼出し手段63は、前記角度算出手段64の
前であれば、いずれに設けても良い。
また、前記観察アダプタ21には、アダプタ70を介して
カメラ71を装着でき、被検部50の画像を記録できるよう
になっている。
次に、第2図を参照して、本実施例の分光診断装置1
の作用について説明する。
まず、内視鏡2の挿入部3を体腔内に導入し、導光ス
コープ20の観察アダプタ21を通じて被検部50を観察す
る。そして、挿入部3の先端部8の位置を変えて観察視
野内に表示されるレチクルに計測したい被検部50の像を
内接させるようにする。
一方、このとき、被検部50の像は観察アダプタ21を通
じて全体的に観察されるとともに、その一部の光は分割
プリズム23により分割され、導光スコープ20の第3のラ
イトガイド25を通じて伝送される。そして、この第3の
ライトガイド25の入射端面は前記レチクルに共役な位置
にあり、且つ前記レチクルの第3のライトガイド25上の
像と大きさが等しいので、第3のライトガイド25に入射
する光は被検部50から発する光のみとなる。
この光は分光測定器40において必要な波長範囲に分光
されてディテクタ43の受光面に入射する。このとき分光
された波長範囲は、ディテクタ43の各画素部の配列方向
へ広がっているそして、この各画素部において各波長成
分が計測される。この計測されたデータは信号処理部55
により処置され、表示装置56に表示される。また、信号
処理部55において正常部位のデータと病変部位のデータ
があらかじめ記憶してある場合にはその被検部50の診断
をその比較により行うことができる。
一方、この被検部50の測定に先立ち行われる正常部の
測定データは、信号処理部55より演算比較器58の分光デ
ータ読取り手段61で読取られ、色度算出手段62により正
常部の色度点(N)が算出される。次に、被検部50の測
定データも信号処理部55より分光データ読取り手段61で
読取られ、色度算出手段62によりその色度点(A)が算
出される。一方、予め記録されている集束白色点(C)
の色度点データがデータ呼出し手段63により呼出され
る。尚、前記集束白色点(C)とは、光源を含む内視鏡
の分光特性と被検体の分光特性とにより決まり、被検体
の色度点が集束する点である。次に、角度算出手段64に
より、第2図に示すように、例えばu−v色度図上にお
ける∠ACN(=α)が算出され、これは先にデータ呼出
し手段63により呼出した所定角度データと比較され、そ
の結果が出力手段66により出力され、そして、画像表示
装置59により表示される。例えば、α=5度であれば、
正常、異常の判別ができる。これにより医師はその部分
をさらに詳細に見るように注意が、喚起される。
尚、前記角度αが異常と判別された場合には、例え
ば、画像表示装置59によって警報を発するようにしても
良い。
尚、前記所定の角度データは癌、潰瘍及びびらん等に
固有のデータを入力しておけば、これらと被検部の角度
データを比較することにより診断することもできる。
ところで、第2図に示すように、被検体の色度点は、
この被検体に照射される照明光の性質、すなわち、角度
や光量によって変化するが、この変化する色度点は、全
て前記集束色度点(C)に集束する。そして、正常部の
色度点(N)と集束色度点(C)を結ぶ直線l1に対し
て、異常部は、ある角度を持った直線l2上に位置する。
従って、前記経内視鏡分光診断装置1を用いて、集束色
度点(C)を求める場合や、∠ACNを求める場合には、
同一測定部位における複数の異なる色度点を得ること
が、精度向上の上で望ましい。
本実施例では、光源装置30A,31Bの一方を選択的に、
または両方を発光させることにより、先端部8より照射
角度の異なる3通りの照明が可能である。従って、内視
鏡2の先端部8を動かさず、すなわち、同一の被検部50
を観察及び測定できる状態で、照明条件を変えて分光測
定することによって、同一部位の複数の色度点を求める
ことができる。従って、集束色度点(C)や、直線l1,l
2や、∠ACNを求める場合の精度を向上できる。
また、光源装置30A,30Bの一方または両方を発光させ
た状態において、発光光量を変化させることによって
も、同一部位の複数の色度点を求めることができる。
また、光源装置30A,30Bの両方を発光させ、2本のラ
イトガイド12A,12Bで同時に照射することにより、被検
部50へ照射される光量が大きくなり、この被検部50から
強い反射光を得ることができる。従って、ノイズを低減
でき、精度の高いデータを得ることができる。
また、光源装置30A,30Bの光量を独立に連続的に変化
させることにより、同一部位の多くの色度点を求めるこ
ともできる。
尚、光源装置31A,31Bの発光波長領域または出力特性
を異ならせることによって、感度の悪い青色部分を補う
ようにしても良い。
また、ライトガイドは、2本に限らず、3本以上であ
っても良い。
第4図は本発明の第2実施例における内視鏡及び光源
装置を示す説明図である。
本実施例における内視鏡80は、1本のライトガイド12
を備え、このライトガイド12は、先端面が先端部9に配
置され、入射端部側は、操作部4から延設されたライト
ガイドケーブル5内に挿通され、このライトガイドケー
ブル5の先端に設けられた光源コネクタ6に接続されて
いる。そして、この光源コネクタ6により光源装置30A
に接続され、光源装置30A内に設けられた光源ランプ31A
より出射された照明光を伝送できるようになっている。
前記内視鏡80は、挿入部3内に、先端部8で開口する処
置具チャンネル81が設けられ、操作部4には、前記処置
具チャンネル81に連通する挿入口82が設けられている。
この処置具チャンネル81内には、内視鏡80と別体のライ
トガイドケーブル83が挿通されるようになっている。前
記ライトガイドケーブル83は、可撓性のケーブル84内に
ライトガイド85が挿通されており、一端部には前記ライ
トガイド85の出射端が形成され、他端部には、光源コネ
クタ86が設けられている。そして、この光源コネクタ86
により光源装置30Bに接続され、光源装置30B内に設けら
れた光源ランプ31Bより出射された照明光を伝送し、前
記出射端から出射できるようになっている。
その他の構成は、第1実施例と同様である。
本実施例によれば、処置具チャンネル81を有する通常
の内視鏡80を用いて、必要に応じて、処置具チャンネル
81にライトガイドケーブル83を挿通して、照明条件を変
えて分光測定することによって、同一部位の複数の色度
点を求めることができる。
その他の作用及び効果は、第1実施例と同様である。
第5図及び第6図は本発明の第3実施例に係り、第5
図は経内視鏡分光診断装置の概略の構成を示す説明図、
第6図は色度点による診断の説明図である。
本実施例における内視鏡90は、1本のライトガイド12
を備え、このライトガイド12は、先端面が先端部9に配
置され、入射端部側は、操作部4から延設されたライト
ガイドケーブル5内に挿通され、このライトガイドケー
ブル5の先端に設けられた光源コネクタ6に接続されて
いる。そして、この光源コネクタ6により光源装置30に
接続され、光源装置30内に設けられた光源ランプ31より
出射された照明光を伝送できるようになっている。
第1実施例と同様に、前記内視鏡90の接眼部7には、
導光スコープ20の先端部に設けられた観察アダプタ21が
着脱自在に装着され、この導光スコープ20は、分光測定
器92に着脱自在に接続されている。尚、第5図に示す分
光測定器92は、反射ミラー41の数が異なる他は、第1図
に示す分光測定器40と略同様の構成である。
前記分光測定器92は、測定部93に接続され、この測定
部93によって、前記分光測定器92によって計測されたデ
ータの信号処理され、例えば第6図に示すようなu−v
色度図上における∠ACN(=α)が算出される。前記測
定部93による測定結果は、表示部94で表示されるように
なっている。
また、本実施例では、前記光源装置30の光源ランプ31
の発光量の制御及び前記測定部93による測定の制御を行
う制御部95と、前記制御部95に対して、測定の開始を指
定するスイッチ96とが設けられている。前記制御部95
は、前記スイッチ96をオンすると、次のような動作を行
うようになっている。すなわち、まず、適正な明るさが
得られるように、光源ランプ31の光量を制御する。そし
て、適正な明るさが得られたところで、測定部93に対し
て測定を指示する。次に、測定が終了したところで、光
源ランプ31の光量を所定の光量に増大させる。そして、
被検部50がより明るく照明されたところで、前記測定部
93に対して、再び測定を指示する。
その他の構成は、第1実施例と同様である。
本実施例では、先端部8を目的の被検部50(例えば異
常部)に対向させた状態で、前記スイッチ96をオンする
と、第6図に示すように、まず、適正な光量の照明下で
の被検部50の色度点A1が求められる。次に、所定の光量
に増大された照明下での被検部50の色度点A2が求められ
る。被検部50を明るく照明することにより、彩度が低下
するので、色度点A2は、直線l1に沿って色度点A1よりも
集束色度点C側に移動する。
このように、本実施例によれば、内視鏡90の先端部8
を動かさずに、同一部位の複数の色度点を求めることが
できる。従って、集束色度点(C)や、直線l1,l2や、
∠ACNを求める場合の精度を向上できる。
尚、前記光源ランプ31の光量を多段階に変化させ、各
光量毎に測定を行うようにしても良い。
第7図は本発明の第4実施例の経内視鏡分光診断装置
の概略の構成を示す説明図である。
本実施例の経内視鏡分光診断装置100は、同時式の撮
像手段を備えた電子内視鏡101と、前記電子内視鏡101に
照明光を供給する光源装置30A及び前記電子内視鏡101に
対する信号を処理を行う信号処理回路が内蔵されたビデ
オプロセッサ110と、前記光源装置30Aとは別の光源装置
30Bと、前記ビデオプロセッサ110に接続されるモニタ12
0とを備えている。
前記電子内視鏡101は、細長の挿入部3と、この挿入
部3の後端に連設された太径の操作部4と、この操作部
4から延出されたユニバーサルコード102及びライトガ
イドケーブル5Bとを備えている。前記ユニバーサルコー
ド102の先端には、前記ビデオプロセッサ110に着脱自在
に接続されるコネクタ103が設けられ、前記ライトガイ
ドケーブル5Bの先端には、前記光源装置30Bに着脱自在
に接続される光源コネクタ6Bが設けられている。
前記挿入部3の先端部8には、対物レンズ9が設けら
れ、この対物レンズ9の結像位置に、CCD等の固体撮像
素子104が配設されている。尚、この固体撮像素子104の
前面には、R(赤),緑(G),青(B)等の各色透過
フィルタをモザイク状等に配列したカラーフィルタアレ
イが設けられている。前記固体撮像素子104には、信号
線105,106が接続され、この信号線105,106は、前記挿入
部3,操作部4,及びユニバーサルコード102内に挿通され
て、前記コネクタ103に接続されている。また、前記挿
入部3内には、第1実施例と同様に、照明光を伝送し、
先端部8より観察部位を互いに異なる角度から照明する
第1のライトガイド12A,及び第2のライトガイド12Bが
内挿されており、前記第1のライトガイド12Aは操作部
4とユニバーサルコード102内に挿通されて前記コネク
タ103に接続され、このコネクタ103によりビデオプロセ
ッサ110内の光源装置30Aに接続され、光源装置30A内に
設けられた光源ランプ31Aより出射された照明光を伝送
できるようになっている。また、前記第2のライトガイ
ド12Bは操作部4とライトガイドケーブル5B内に挿通さ
れて前記光源コネクタ6Bに接続され、この光源コネクタ
6Bにより光源装置30Bに接続され、光源装置30B内に設け
られた光源ランプ31Bより出射された照明光を伝送でき
るようになっている。
また、第1実施例と同様に、前記光源装置30A,30B
は、光源コントローラ32によって、独立に光量が制御さ
れるようになっている。
前記ビデオプロセッサ110は、前記コネクタ103を介し
て信号線105に接続されるドライバ111を備え、このドラ
イバ111から出力され、前記信号線105を介して印加され
る駆動パルスによって、前記固体撮像素子104が駆動さ
れるようになっている。この固体撮像素子104から読出
された信号は、信号線106を介して前記ビデオプロセッ
サ110内のプロセス回路112に入力され、このプロセス回
路112で、R,G,B等の色信号に分離されるようになってい
る。前記プロセス回路112から出力される色信号は、映
像用マトリクス回路113と、測定用マトリクス回路114と
に入力されるようになっている。前記映像用マトリクス
回路113からの映像信号は、NTSCエンコーダ115によって
複合ビデオ信号にされ、スーパインポーズ回路116を経
て、前記モニタ120に出力され、このモニタ120に被検部
50の観察像が表示されるようになっている。一方、前記
測定用マトリクス回路114は、例えば、所定のエリア内
の色信号を積分し、この積分値から、例えばu−v色度
図上の色度座標を演算するようになっている。この測定
用マトリクス回路114の演算結果は、色度計算回路117に
入力され、この色度計算回路117によって、u−v色度
図上におけるACNが算出されるようになっている。前記
色度計算回路117の計算結果は、前記スーパインポーズ
回路116に入力され、前記モニタ120上にスーパーインポ
ーズによって表示されるようになっている。
本実施例によれば、映像信号から被検部50の色度を算
出することができる。
その他の構成,作用及び効果は、第1実施例と同様で
ある。
尚、本発明は、上記各実施例に限定されず、例えば、
照明光の条件を変化可能にする手段として、1本のライ
トガイドの出射端部に、このライトガイドの出射方向
や、照明光の広がりの角度等を変化させる手段を設けて
も良い。
また、観察手段としては、ファイバスコープの接眼部
に面順次式または同時式のテレビカメラを取付けたもの
でも良いし、また、電子内視鏡の場合には、カラー撮像
方式は同時式に限らず面順次式であっても良い。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、臨床現場におい
て患者、医師双方に負担を強いることなく、病変部診断
の有力な補助手段になるような精度の高いデータをリア
ルタイムで提供できると共に、照明光の角度,光量等の
条件を変化させることができるので、測定の精度の向上
が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の第1実施例に係り、第1
図は経内視鏡分光診断装置の概略の構成を示す説明図、
第2図は色度点による診断の説明図、第3図は演算比較
器の構成図、第4図は本発明の第2実施例における内視
鏡及び光源装置を示す説明図、第5図及び第6図は本発
明の第3実施例に係り、第5図は経内視鏡分光診断装置
の概略の構成を示す説明図、第6図は色度点による診断
の説明図、第7図は本発明の第4実施例の経内視鏡分光
診断装置の概略の構成を示す説明図である。 1……経内視鏡分光診断装置 2……内視鏡、3……挿入部 12A,12B……ライトガイド 30A,30B……光源装置 31A,31B……光源ランプ 32……光源コントローラ 40……分光測定器、55……信号処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 一成 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 高野 明 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 原 忠義 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小川 元嗣 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 南出 剛紀 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 博雅 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 西岡 公彦 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 光技術コンタクト,25[1](1987− 1−20)日本オプトメカトロニクス協会 P.28−43

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明光を被検体に照射する照明手段及び被
    検体からの戻り光を受光して被検体を観察する観察手段
    を備えた内視鏡と、前記被検体からの戻り光を分光測定
    する分光測定手段と、光源を含む内視鏡の分光特性と被
    検体の分光特性とにより決まり、被検体の色度点が集束
    する集束色度点(C)、被検体の正常部の色度点
    (N)、及び被検体中の測定目的部位の色度点(A)よ
    り、∠ACNを算出する演算手段と、前記照明手段によっ
    て被検体に照射される照明光の角度,光量等の条件を変
    化可能にする手段とを具備したことを特徴とする経内視
    鏡分光診断装置。
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