JP2527425Y2 - 壁パネル構造 - Google Patents

壁パネル構造

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JP2527425Y2
JP2527425Y2 JP516991U JP516991U JP2527425Y2 JP 2527425 Y2 JP2527425 Y2 JP 2527425Y2 JP 516991 U JP516991 U JP 516991U JP 516991 U JP516991 U JP 516991U JP 2527425 Y2 JP2527425 Y2 JP 2527425Y2
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JP
Japan
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imitation
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wall panel
panel structure
board
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正文 高辻
堅 乙倉
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、浴室の壁等に利用され
る目地加工が施された壁パネル構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、フレーム枠に貼着された下地板
の表面に、複数枚の化粧板を貼着し、隣合う化粧板の間
に隙間をもたせることで、目地を形成するようになされ
た壁パネル構造が知られている。
【0003】従来より、この化粧板としては、天然大理
石や、この天然大理石を模造した人工の模造板等が使用
されていた。そして、この壁パネル構造においては、化
粧板の1枚の大きさを大きくすることによって、この化
粧板同士の隙間に形成される目地による模様を比較的大
柄にするほうが、高級感を演出する上で好ましかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、天然大理石
は、天然材料であるため、化粧板として切り出し可能な
大きさに限界があった。そのため、このような天然大理
石を使用した壁パネル構造では、化粧板の1枚の大きさ
が限定され、目地模様の大きさも制限を受けることとな
る。また、天然大理石は、重量的にも重くなるため、施
工や運搬等の負担が大きいといった不都合があった。
【0005】そのため、適宜の大きさに形成した人工の
模造板を用いることによって、比較的大きな目地模様を
形成することが考えられるが、この場合であっても、複
数枚の模造板を貼着して目地模様を形成しなければなら
ず、目地模様の形成に手間がかかるといった不都合が生
じる。また、目地を深く形成しようとした場合、貼着し
た模造板の端部が剥離し易くなるといった不都合を生じ
ることとなる。
【0006】さらに、上記模造板として大型のものを用
意し、この模造板をプレス成形することによって適宜の
目地模様を形成することが考えられるが、この場合、目
地の深さとしても0.5mmが限度で、印刷的な目地模様
となり、高級感を演出することができなかった。
【0007】本考案は、係る実情に鑑みてなされたもの
で、容易に高級感を演出することのできる壁パネル構造
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の壁パネル構造
は、フレーム枠に貼着された下地板の表面に、化粧板を
貼着してなる壁パネル構造であって、下地板の表面全体
に渡って一体物となされた模造板が貼着され、該模造板
の表面に、深さ0.5〜2.0mmの所望の目地が刻設さ
れ、その表面全体に紫外線硬化性塗料膜が形成されたも
のである。
【0009】
【作用】本考案の壁パネル構造によると、化粧板を、下
地板の表面全体に渡って一体物となされた模造板に目地
が刻設されているので、この模造板の表面に刻設された
目地によって目地模様が形成されることとなる。また、
深さ0.5〜2.0mmの目地模様を刻設し、その表面全
体に紫外線硬化性塗料膜を形成することで、目地が鮮明
になるとともに、模造板の表面の光沢度を任意に調節す
ることができ、かつ、模造板の硬度が向上することとな
る。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0011】図1は、壁パネル構造の全体構成の概略を
示し、図2は同構造の部分断面を示している。
【0012】すなわち、この壁パネル構造は、フレーム
枠2に設けられた下地板3の表面に、該下地板3の表面
全体に渡って一体物となされた模造板1が貼設され、該
模造板1の表面に、深さ0.5〜2.0mmの所望の目地
10が刻設され、その表面全体に紫外線硬化性塗料膜4
が形成されたものである。
【0013】フレーム枠2は、鉄もしくはアルミニウム
等の角パイプを連結して構成されている。
【0014】下地板3は、このフレーム枠2の全面に、
ビス止めもしくは接着剤による接着等によって貼着され
る。この下地板3としては、石綿セメント珪酸カルシウ
ム板等の無機板もしくは合板等が使用される。
【0015】模造板1は、前記下地板3と同じ大きさと
なされた一体物で、該下地板3の表面に貼着される。こ
の模造板1は、石綿セメント珪酸カルシウム板等の無機
板10の表面に、大理石等を模造した人工の模造シート
11を貼着して厚さ5mm程度に構成されている。
【0016】この模造板1の表面には、深さ0.5〜
2.0mmで、幅3mm程度の目地10を刻設することで目
地模様が形成される。この目地模様は、模造板1の表面
であれは、特にその形状を限定されることなく、適宜の
形状に目地10を刻設することで、所望の目地模様とす
ることができる。例えば、図1に示すような碁盤の目の
ような目地模様においても、従来の天然大理石では30
0mm×300mmが限度であったが、縦W1×横W2を5
00mm×350mmといった大きさで目地10を刻設する
ことで、大きな目地模様とすることができ、高級感を演
出することができる。また、目地10も、深さ0.5〜
2.0mmの範囲で適宜の深さに刻設することで深みのあ
る鮮明な目地10とすることができる。この目地10の
刻設は、NCルーター等によって容易に行うことができ
る。
【0017】なお、この目地10には、必要に応じてシ
リコン系充填剤、シリコン系接着剤、ウレタン系塗料等
を塗布して目詰めをしてもよい。
【0018】そして、この模造板1の表面には、紫外線
硬化性塗料による塗膜4が形成される。この紫外線硬化
性塗料としては、つや出し用、つや消し用等従来より用
いられている各種のものを使用することができ、その塗
膜4の厚みとしても特に限定されるものではない。この
塗膜4により、模造板1の光沢度を任意に調節でき、か
つ、模造板1の硬度を向上させることができる。
【0019】なお、この紫外線硬化性塗料の塗布は、目
地10の刻設後に行ってもよいし、刻設前に行ってもよ
い。
【0020】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によると、模
造板の表面に刻設された目地によって、目地模様が形成
されることとなるので、この目地模様を大きくして、高
級感を演出することが容易に可能となる。また、目地が
鮮明になるとともに、模造板の表面の光沢度を任意に調
節でき、かつ、硬度が向上することとなり、高級感がさ
らに演出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る壁パネルの全体構成の概略を示す
斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 模造板 10 目地 2 フレーム枠 3 下地板 4 紫外線硬化性塗料膜

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム枠に貼着された下地板の表面
    に、化粧板を貼着してなる壁パネル構造であって、下地
    板の表面全体に渡って一体物となされた模造板が貼着さ
    れ、該模造板の表面に、深さ0.5〜2.0mmの所望の
    目地が刻設され、その表面全体に紫外線硬化性塗料膜が
    形成されたことを特徴とする壁パネル構造。
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