JP2527073Y2 - 負圧吸着装置 - Google Patents

負圧吸着装置

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JP2527073Y2
JP2527073Y2 JP9061691U JP9061691U JP2527073Y2 JP 2527073 Y2 JP2527073 Y2 JP 2527073Y2 JP 9061691 U JP9061691 U JP 9061691U JP 9061691 U JP9061691 U JP 9061691U JP 2527073 Y2 JP2527073 Y2 JP 2527073Y2
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JP
Japan
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piston
negative pressure
suction
claw member
air
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JP9061691U
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信介 北川
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Kitagawa Industries Co Ltd
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Kitagawa Industries Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ルータにより加工され
る被加工材料などの物品を負圧により吸着する負圧吸着
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ルータにより加工される被加工材料は、
従来から図4および図5に示す負圧吸着装置により保持
されるようになっていた。
【0003】すなわち、負圧吸着装置は、内部を負圧室
2に形成した平板状のテーブル1を有しており、このテ
ーブル1の側壁1Aには、前記負圧室2内と連通する管
路3が取付けられており、この管路3には、負圧室2内
の空気を吸引する図示しない真空ポンプあるいはブロワ
が接続されている。
【0004】前記テーブル1の上壁1Bには、大きな開
口4が形成されており、この開口4を被覆するように上
壁1Bには治具板5が取付けられている。この治具板5
には、前記テーブル1の上壁1Bに形成されている開口
4と連通する開口6が形成されている。
【0005】このような構成によれば、前記治具板5の
上面にその開口6を被覆するように材料7を載置し、図
示しない真空ポンプあるいはブロワを駆動して負圧室2
内の空気を吸引すると、治具板5の開口6に対向してい
る部位の材料7が下方に吸引されることにより、材料7
が治具板5上に保持されることになる。
【0006】なお、治具板5と材料7との間の気密性や
摩擦係数の向上をはかるため治具板5上にパッキンを貼
設することもある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、材料7の大
きさならびに形状は多種多様であるため、各材料7に対
応するには多数の治具板5を製造したうえで保管しなけ
ればならず、治具板7の製造に多くの費用と時間を要す
るばかりでなく、治具板7の保管に広いスペースが必要
とされるといった問題点があった。
【0008】また、多数の治具板5の研削管理が困難で
あるし、長期の保存により治具板5の変形が発生し、材
料7の加工品質が悪くなるという問題点もあった。
【0009】さらに、材料7が変われば、この材料7に
対応した治具板5に交換しなければならず、治具板5の
交換は重労働でかつ時間を要するばかりでなく、新たな
治具板5によるテスト切削が必要となっていた。
【0010】一方、治具板5上にパッキンを貼設するも
のにおいては、パッキンのメンテナンスが必要である
し、また、パッキンの肉厚分材料7の仕上がり厚さが狂
うという問題点があった。
【0011】本考案は、前述した従来のものにおける問
題点を克服し、治具板を使用しないで物品を吸着するこ
とにより、生産性向上、加工コスト低減、品質向上をは
かるようにした負圧吸着装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案の負圧吸着装置
は、内部を負圧室に形成した負圧吸着テーブルの上面に
物体を負圧により吸着する負圧吸着装置において、上下
方向に可動に配設され上端を吸着パッドに形成されると
ともに上端から下端にかけて空気通路が内設されかつ弾
性部材により上方に付勢されているピストンと、下降位
置にあるピストンを係止するとともに係止されているピ
ストンの下降動作によりピストンを解放するピストン拘
束手段と、下降位置にある前記ピストンの空気通路を前
記負圧室から遮断する遮断手段とにより構成した複数の
負圧吸着機構を前記負圧吸着テーブルの上部に配設した
ことを特徴としている。
【0013】
【作用】本考案の負圧吸着装置によれば、物品に被覆さ
れる部位の各負圧吸着機構のピストンを上昇位置に位置
せしめて、その吸着パッドから空気を吸引しうるように
するとともに、物品に被覆されない部位の各負圧吸着機
構のピストンを下降位置に位置せしめてピストン拘束手
段により係止して、遮断手段により吸着パッドから空気
を吸引しえないようにし、負圧室内の気密性を維持して
物品を確実に吸着することができる。
【0014】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例により説明
する。なお、本考案の実施例は、図4および図5により
説明した従来のものにおけるテーブルの上部近傍につい
ての構成であり、テーブルに形成されている負圧室や、
負圧室内の空気を吸引する真空ポンプあるいはブロワな
どの構成は、従来のものと同様なので、その説明は省略
する。
【0015】図1は本考案の実施例を示すものであり、
本実施例において、テーブル1の上壁1Bの物品載置位
置には、複数の円形の開口8(1つのみ図示)が縦横に
整列状に形成されている。そして、前記各開口8には、
負圧吸着機構9がそれぞれ装着されている。この負圧吸
着機構9は、前記開口8の外周縁の前記上壁1Bにボル
ト10により固定されているシリンダ11を有してい
る。このシリンダ11の下端部は、前記開口8内に嵌合
されており、この開口8の上方に大きく突出している。
【0016】前記シリンダ11内には、上部がシリンダ
11の上方に突出しているピストン12がシリンダ11
の上下方向に可動に配設されており、このピストン12
には、その上端から下端にまで貫通する空気通路13が
形成されている。前記ピストン12の上端部には、上面
を平面に形成され材料7を上面に吸着する吸着パッド1
4が突設されている。この吸着パッド14の上端には、
前記空気通路13に連通する開口15が形成されてい
る。そして、前記ピストン12あるいは吸着パッド14
の上端には、材料7との間に気密を保持するためのシー
ルリップ16が上方に突出するように突設されている。
なお、図2に示すように、必要に応じて前記吸着パッド
14をピストン12に対し偏心して取付けるようにして
もよい。
【0017】前記ピストン12の外周面には下向きの段
部17が形成されており、この段部17と前記シリンダ
11の下部との間には、ピストン12を上方に付勢する
コイルばね18が介装されている。また、前記ピストン
12が上昇位置にあるときに前記段部17の下方近傍の
シリンダ11の外周壁11Aには、シリンダ11の内外
を連通する連通孔19が形成されており、この連通孔1
9の外側には、シリンダ11内に圧縮空気を供給するこ
とにより、前記コイルばね18とともに前記ピストン1
2を上昇位置において保持するコンプレッサ等の空気供
給手段(図示せず)が接続されている。なお、前記シリ
ンダ11およびピストン12間には、シール部材20が
介装されている。
【0018】前記シリンダ11の下端には、下降位置に
あるピストン12の下端部を受容してピストン12の空
気通路の下端からの空気の吸引を遮断する有底の遮断カ
ップ21が支持部材22を介して垂設されている。そし
て、この遮断カップ21内には、ピストン12の下端部
が挿入されたときに内部の気密性を保持するためのOリ
ング23が配設されている。
【0019】前記ピストン12の外周には、半径方向に
突出する円筒形のガイド筒24が突設されており、この
ガイド筒24の先端には、中心孔26を有する蓋板25
が張設されている。そして、このガイド筒24の内側に
は、ガイド筒24の軸方向に可動とされた係止ピン27
が配設されており、この係止ピン27は、その外周面に
周設されたストッパ板28により蓋板25の中心孔26
から抜け止めされている。さらに、前記ガイド筒24の
内側には、係止ピン27を蓋板25から外側に突出する
ように付勢するコイルばね29が配設されている。
【0020】一方、前記係止ピン27の近傍の前記支持
部材22には、下降位置にあるピストン12をその位置
において係止する拘束手段たる係止爪部材30がその下
端部を支持ピン31によりほぼ鉛直面内において回動自
在に枢着されている。
【0021】前記係止爪部材30は、図3に示すよう
に、ほぼ直立位置においてそれ以上反時計方向に回動し
えないように前記支持部材22に突設されたストッパピ
ン32と当接するようになっており、また、係止爪部材
30に突設されたピン33とストッパピン32との間に
前記支持ピン31を介して巻回されている線ばね34に
より反時計方向に回動するように付勢されている。
【0022】前記係止爪部材30の上端部には、前記係
止ピン27が摺動する傾斜面35が形成されており、前
記係止ピン27がこの傾斜面35に沿って摺動すること
により、係止爪部材30は、線ばね34の弾性力に抗し
て時計方向に回動されることになる。また、この傾斜面
35の下方の係止爪部材30には、前記係止ピン27の
先端部を受容して拘束する凹状の受容部36が開口37
を介して形成されている。
【0023】さらに、前記受容部36の前記開口37と
反対側の奥部でかつ多少下方の係止爪部材30には、こ
の受容部36に連通しているガイド溝38が連設されて
おり、このガイド溝38内には、前記係止ピン27が進
入しうるようになっている。このガイド溝38は、前記
係止爪部材30の上方に延在しており、しかも、ガイド
溝38の深さは、図1に示すように、上方に向かうにし
たがって漸減している。これにより、前記係止ピン27
は、ガイド溝38に沿って上方に向かうにしたがって、
コイルばね29の弾性力に抗して次第にガイド筒24内
に没することになる。
【0024】なお、前記係止爪部材30の近傍の支持部
材には、空気流通用の開口39が形成されている。
【0025】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0026】このような構成によれば、加工する材料7
の大きさならびにその形状により、材料7により被覆さ
れる部位の負圧吸着機構9のピストン12は上昇位置に
保持しておく。すると、この上昇位置にあるピストン1
2には、コイルばね18の弾性力と連通孔19を介して
供給されピストン12の段部17に作用する圧縮空気の
圧力とによりピストン12はその上昇位置において安定
的に保持される。また、ピストン12が上昇位置にある
とき、ピストン12の下端部は遮断カップ21から離間
しているので、ピストン12の下端の空気通路13から
は空気が吸引されることになり、この結果、ピストン1
2の上端の吸着パッド14の開口15からは空気が下方
に吸引されることになる。
【0027】一方、材料7により被覆されない部位の負
圧吸着機構9のピストン12は、作業員の手、あるい
は、ロボットなどで吸着パッド14を下方に押し下げる
ことにより下降せしめる。すると、ピストン12の下部
に突設されている係止ピン27が、係止爪部材30の傾
斜面35に沿って摺動しつつ係止爪部材30を線ばね3
4の弾性力に抗して時計方向に回動させるようにして下
降することになる。
【0028】そして、ピストン12がある程度まで下降
すると、前記係止ピン27は前記係止爪部材30の傾斜
面30の下端を通過してその受容部36に対向した位置
をとることになる。すると、係止爪部材30は線ばね3
4の弾性力により反時計方向に回動して受容部36内に
係止ピン27を捕捉し、前記コイルばね18の弾性力に
よるピストン12の上昇を拘束する。また、この状態に
おいては、前記ピストン12の下端部が前記遮断カップ
20内に受容されることになるため、ピストン12の下
端の空気通路13からは空気が吸引されないことにな
り、この結果、ピストン12の上端の吸着パッド14の
開口15からは空気が下方に吸引されないことになる。
なお、この状態においては、前記ピストン12の段部1
7は前記シリンダ11の連通孔19より下方に位置する
ことになるため、圧縮空気は段部17に作用しないこと
になる。
【0029】そこで、ピストン12が上昇位置にある各
吸着パッド14上に材料7を載置し、図示しない真空ポ
ンプあるいはブロワを駆動してテーブル1の負圧室内の
空気を吸引すると、各吸着パッド14の上面の開口15
に対向している部位の材料7が下方に吸引されることに
より、材料7が各吸着パッド14上に保持されることに
なる。
【0030】なお、材料7の形状などが変化した場合に
おいて、それまで材料7の吸引に寄与していなかった吸
着パッド14を材料7の吸引に寄与させるためには、そ
のピストン12を再度下降させればよい。すると、ピス
トン12に突設されている係止ピン27も同期的に下降
するので、係止ピン27が係止爪部材30の受容部36
内で多少下降する。すると、この係止ピン27は係止爪
部材30のガイド溝38に対向し、この状態において係
止爪部材30が線ばね34の弾性力により図3において
反時計方向に回動することにより、係止ピン27はガイ
ド溝38内に導入されることになる。すると、係止ピン
27は係止爪部材30の受容部36から解放されること
になり、ピストン12は、コイルばね18の弾性力によ
り上昇され、その吸着パッド14は材料7の吸引に寄与
されることになる。
【0031】本実施例によれば、材料7に対向しない部
位の負圧吸着機構10のピストン12を下降するだけ
で、材料7を確実に吸着することができるので、治具板
を使用しないで物品を吸着することができ、生産性向
上、加工コスト低減、および品質向上をはかることがで
きる。
【0032】なお、本考案は、前述した実施例に限定さ
れるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能であ
る。
【0033】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、具
板を使用しないで物品を吸着することができ、生産性向
上、加工コスト低減、および品質向上をはかることがで
きるという実用的な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す要部の縦断面図
【図2】図1の吸着パッドの変形例を示す説明図
【図3】ず1の要部の右側面図
【図4】従来例を示す斜視図
【図5】図5の縦断面図
【符号の説明】
1 テーブル 2 負圧室 5 治具板 9 負圧吸着機構 11 シリンダ 12 ピストン 13 空気通路 14 吸着パッド 21 遮断カップ 27 係止ピン 30 係止爪部材 35 傾斜面 36 受容部 38 ガイド溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を負圧室に形成した負圧吸着テーブ
    ルの上面に物体を負圧により吸着する負圧吸着装置にお
    いて、上下方向に可動に配設され上端を吸着パッドに形
    成されるとともに上端から下端にかけて空気通路が内設
    されかつ弾性部材により上方に付勢されているピストン
    と、下降位置にあるピストンを係止するとともに係止さ
    れているピストンの下降動作によりピストンを解放する
    ピストン拘束手段と、下降位置にある前記ピストンの空
    気通路を前記負圧室から遮断する遮断手段とにより構成
    した複数の負圧吸着機構を前記負圧吸着テーブルの上部
    に配設したことを特徴とする負圧吸着装置。
JP9061691U 1991-10-08 1991-10-08 負圧吸着装置 Expired - Lifetime JP2527073Y2 (ja)

Priority Applications (2)

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JP9061691U JP2527073Y2 (ja) 1991-10-08 1991-10-08 負圧吸着装置
US07/949,033 US5346193A (en) 1991-10-08 1992-09-22 Apparatus for sucking by negative pressure

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JP9061691U JP2527073Y2 (ja) 1991-10-08 1991-10-08 負圧吸着装置

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Publication Number Publication Date
JPH0642037U JPH0642037U (ja) 1994-06-03
JP2527073Y2 true JP2527073Y2 (ja) 1997-02-26

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