JP2526892B2 - ズ−ムレンズ - Google Patents

ズ−ムレンズ

Info

Publication number
JP2526892B2
JP2526892B2 JP62072700A JP7270087A JP2526892B2 JP 2526892 B2 JP2526892 B2 JP 2526892B2 JP 62072700 A JP62072700 A JP 62072700A JP 7270087 A JP7270087 A JP 7270087A JP 2526892 B2 JP2526892 B2 JP 2526892B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
focusing
focal length
negative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62072700A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63237020A (ja
Inventor
豊 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP62072700A priority Critical patent/JP2526892B2/ja
Publication of JPS63237020A publication Critical patent/JPS63237020A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2526892B2 publication Critical patent/JP2526892B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/142Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having two groups only
    • G02B15/1425Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having two groups only the first group being negative

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はテレビカメラや写真撮影に使用するズームレ
ンズに関し、更には、超広角の焦点距離範囲を含むズー
ムレンズの合焦方式に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、ズームレンズの合焦については種々の方法が提
案されてきている。たとえば、特開昭52−84754号公
報、特開昭52−91449号公報、特開昭55−57815号公報の
如く、合焦群を物体側から順に負正正の3つのレンズ群
より構成し、負レンズ群と正レンズ群との間の正レンズ
群のみを移動させたり、物体側の負レンズ群とこれに続
く正レンズ群の両群を移動させる方式のものがある。ま
た、米国特許第3682534号公報のように、合焦群を2つ
の負レンズ群より構成し、像側の負レンズ群を移動させ
て合焦を行うものもある。
なお、本文において、『合焦群』とは、ズームレンズ
の中で、もっぱら合焦(フォーカシング)のためにのみ
用いられる機能を持ったレンズ群を指すものとする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の如き従来の合焦方式は、合焦群としての有効口
径を小さく維持しつつ効率良く合焦を行い、また収差変
動の少ない合焦を達成するための優れた方式ではある
が、ズーミングにおける変倍域の広角端において画角が
90度にも及ぶ超広角を含む場合には、有効径の小型化に
限界があり、また収差補正にも限界があり、収差変動を
良好に補正することが困難であった。
そこで本発明の目的は、超広画角を含む変倍領域にお
いても有効口径を小さく維持しつつ、合焦に伴う収差変
動を良好に補正することのできるズームレンズを提供す
ることにある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明によるズームレンズは、レンズ系の最も物体側
に配置される合焦系を、負負正の3つのレンズ群で構成
し、負レンズ群と正レンズ群との間の負レンズ群を光軸
に沿って移動させることによって合焦を行うものであ
る。
即ち、第1図の原理図に示すとおり、最も物体側から
順に、合焦系F、ズーム系Z及びリレー系Rからなる一
般的ズームレンズの構成において、本発明においては、
合焦系Fを物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群
1、同じく負屈折力の第2レンズ群2及び正屈折力の第
3レンズ群3によって構成し、無限遠から近距離の物体
への合焦に際して、負屈折力の第2レンズ群2を物体側
に移動する構成である。そして、合焦系Fとしての合成
屈折力は常に正の値を維持している。ズーム系Zとして
光軸上を移動する負屈折力第4レンズ群4と像面位置補
正群として光軸上を移動する負屈折力第5レンズ群5と
からなる変倍群Z、及び全体として正屈折力のリレー系
Rは、一般的なズームレンズの構成の一例を示したもの
で、ズーム系Zの構成は図示したものに限られないし、
またリレー系Rは固定される場合に限らず変倍機能や像
面補正機能をもたせるために光軸上を移動する構成であ
っても良いし、リレー系を持たないズームレンズの構成
もあり得る。
〔作用〕
上記の如き本発明によるズームレンズの薄肉系として
の基本構成を、以下に図面を参照して説明する。
第1図は、ズームレンズ系の各レンズ群を薄肉レンズ
と見做した場合の軸上物点の結像光線の様子を示した薄
肉レンズ構成図である。第1図中に模式系に示した如
く、図示されていない無限遠物点から発した光線は、光
軸Aに平行な光線Bとなって第1レンズ群1に入射し、
第2レンズ群2を通過後、第3レンズ群3によってあた
かも軸上像点3′に結像するかの如く進行してズーム系
Zに入射する。ズーム系Zを構成する第4レンズ群4及
び第5レンズ群5は共に負屈折力を有し、バリエーター
である第4レンズ群は広角から望遠へのズーミングに従
って、図の矢印の如く、光軸上を移動して変倍作用をす
る。このとき、第4レンズ群4に対する軸上物点3′は
ズーミングに際して固定されているので、第4レンズ群
4によって作られる軸上像点4′は、第4レンズ群の移
動にともなって光軸上を動くこととなる。コンペンセー
ターである第5レンズ群5はこの像点4′の移動を補正
して、リレー系Rに対しては固定点である5′から、あ
たかも光線が発散してくるかの如くなすために、図示の
ように光軸上を往復して移動する。リレー系Rは5′を
最終像点Iへ結像する役目を果たしている。
このようなレンズ構成の中で、合焦系Fだけを取り出
して、薄肉レンズの状態にて描いたものが第2A図及び第
2B図である。第2A図は無限遠物点に合焦した状態を示
し、第2B図は近距離物点に合焦した状態を示している。
第2A図において、光軸A上の図示されていない無限遠物
点から発した近軸周辺光線Bは、光軸Aと平行になって
第1レンズ群1に入射し、第1レンズ群によって虚の像
点1′から発するごとく、次に第2レンズ群によって虚
の像点2′から、あたかも発するごとく発散され、第3
レンズ群3によって像点3′に結像される。第2B図の近
距離物体への合焦状態においては、光軸A上の近距離物
点Oから発した近軸周辺光線Bは、発散しながら第1レ
ンズ群に入射し、以降は第2A図と同様に進行して像点
3′に結像される。
本発明の特徴とする合焦方式では、負屈折力の第1レ
ンズ群1及び正屈折力の第3レンズ群に対して、負屈折
力の第2レンズ群2を軸上で移動し、第2レンズ群の移
動は、第3レンズ群に対して第2レンズ群による虚の像
点2′が一定の位置になるような移動形態をとる。即
ち、第2レンズ群による軸上像点2′及び第3レンズ群
による軸上像点3′は、合焦に際して固定しており、軸
上物点Oが近づくにつれて、第1レンズ群による軸上像
点1′のみが移動する。
本発明による合焦方式の特徴をさらに詳細に説明する
ために、第3図に薄肉レンズ系にて構成された合焦系F
の最短焦点距離状態(広角端)における最大画角の近軸
主光線の様子を例示した。光軸Aから、半画角だけ傾い
て入射する近軸主光線Cは第1レンズ群1、第2レンズ
群2及び第3レンズ群3をそれぞれh1、h2、h3の高さで
横切りながら進行し、最終像面I上の像高yの位置へ到
達する。第4レンズ群以降の図は、便宜上省略してあ
る。
第3図において、無限遠合焦状態における近軸主光線
を実線C0で示し、近距離合焦状態における近軸主光線を
破線C1で示した。図示の如く、近距離合焦状態において
は、第2レンズ群2が物体側にKだけ物体側に移動する
ことによって、図示なき近距離軸外物点が像面I上の像
高yの位置に結像する。近軸主光線C1は、像面Iから逆
追跡して考えるならば、第3レンズ群3に関しては何ら
変化なく、第2レンズ群2を無限遠合焦状態より光軸に
近い位置(h2′)に入射し、第1レンズ群1においては
無限遠合焦状態における位置よりも光軸に近い位置
(h1′)に入射する。従って、本発明による合焦方式に
おいては、近軸主光線が最も物体側の第1レンズ群を横
切る位置を近距離合焦状態において無限遠合焦状態より
も光軸に近くなるように構成することが可能てある。実
際のレンズ構成においては、主構成のみならず軸外物点
の結像に寄与する全ての光束を考慮する必要があるた
め、近軸主光線の振る舞いのみで結論づけることはでき
ないが、原理的に第1レンズ群の有効口径を小さく維持
するために有利であることは明らかである。尚、このこ
とは後記する実施例についての説明からも裏付けられ
る。
上記の如き本発明の基本構成において、無限遠合焦状
態における合焦系Fの合成焦点距離をf、第1レンズ
群、2レンズ群及び第レンズ群の各群の焦点距離をf1
f2、f3とするとき、以下の条件式を満たすことが望まし
い。
0.5<|f1|/f<3 (1) 1<|f2|/f<7 (2) 0.5<f3/f<3 (3) 以下に、この式の意味する内容を説明する。第2A図よ
り f=f1・β2・β3 (i) b3=f3(1−β3) (ii) の関係が成り立つ。ここにβ2、β3は第2レンズ群及
び、第3レンズ群の横倍率を示し、b3は薄肉レンズとし
て見た場合の第3レンズ群(第3レンズ群の主点)から
軸上像点3′までの距離である。
第2A図より明らかな如く、f1は薄肉レンズとした見た場
合の第1レンズ群1(第1レンズ群の主点)から軸上像
点1′までの距離であり、β2は薄肉レンズとしてみた
場合の第2レンズ群2(第2レンズ群の主点)からの軸
上像点2′までの距離と軸上像点1′までの距離の比、
同様にβ3は第3レンズ群3から軸上像点3′までの距
離と軸上像点2′までの距離の比と見なすことができ
る。
従って、これらの軸上共役点と(i)、(ii)式より
上記(1)〜(3)の条件式の内容を理解することがで
きる。
即ち、(1)式は第1レンズ群の焦点距離f1を規定す
る式であって、下限を越える場合には、第1レンズ屈折
力による軸上像点1′が合焦系Fに近づくこととなり、
合焦系としての焦点距離fと第3レンズ群の焦点距離f3
を一定にした場合には、第2レンズ群の屈折力が小さく
なって、合焦のための移動量が増大する。逆に上限を越
える場合には、同様にfとf3が一定の条件で第2レンズ
群の屈折力が強くなるものの、第1レンズ群を通る主光
線が光軸から遠ざかることとなり、第1レンズ群の有効
口径の増大を招いてしまう。
(2)式は第2レンズ群の焦点距離f2を規定する式であ
る。下限を越える場合には、第2レンズ群による像点
2′が第2レンズ群2に近づくために、正屈折力の第3
レンズ群の屈折力を強くせねばならず、第3レンズ群と
その像点3′との距離b3を大きくすることが難しくなる
と共に第3レンズ群の収差補正が困難となる。逆に上限
を越える場合には、合焦のための繰出量Kが大きくなり
すぎて実用性を失う。
(3)式は第3レンズ群の焦点距離f3を規定する式であ
る。下限を越える場合には、第3レンズ群とその像点
3′との距離b3がより短くなる。このことは、合焦系F
に後続するズーム系Zのバリエーターの移動量が少なく
なることを意味し、ズームレンズの倍率範囲が狭くなっ
てしまう。他方上限を越える場合には、第2レンズ群に
よる像点2′が物体側へ遠ざかるために、第1レンズ群
の焦点距離f1も第2レンズ群の焦点距離f2も大きくな
り、合焦系F全体の大型化を招き、前玉径が大きくなり
すぎてしまう。
本発明においては、さらに以下の条件式を満たすこと
が望ましい。
0.5<f/fT<2 (4) ここで、fTは全系の最長焦点距離である。
fは合焦系Fの合成焦点距離であると共に、全ズーム
レンズ系に対する変倍率の大きさを規定するものである
ことは、既に知られている。従って、fを適切に設定す
ることは、単に合焦時の性能のみならず、ズーミングに
よる収差変動を補正する上でも重要である。このため、
(4)式の下限を越える場合には、ズーミング時及び合
焦時の収差変動が過大となって補正が困難となる。逆に
上限を越える場合には、前玉径が大きくなるのみなら
ず、レンズ全長も長くなりすぎて実用性を失う。
ところで、本発明による合焦系において合焦のために
移動する第2レンズ群を、単一または貼合せの負レンズ
成分で構成することができる。そしてこの負レンズ成分
の形状については次の条件式を満たすことが望ましい。
O<SF<3 (5) 但し、ここにおいてSFとはシェイプファクターを示して
おり、物体側及び像側のレンズ面の曲率半径をそれぞれ
Ra、Rbとしたとき、SFは と定義されるものとする。
条件式(5)は、合焦のために移動する第2レンズ群
について、そのパワー配分と共に、合焦時の収差変動を
良好に補正するための条件である。即ち、下限を越える
場合には、近接撮影状態における球面収差及び像面弯曲
が共に負に過大となり、性能を保証しうる最短撮影距離
が長くなってしまう。逆に上限を越える場合には、第2
レンズ群のベンディング形状によって発生する収差を第
1及び第3レンズ群でさらに打ち消さねばならず、これ
らの群にさらなる収差補正の自由度を与えねばならなく
なり、レンズ構成の複雑化を招く。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
第4図は本発明による実施例の断面図である。
本実施例は2/3インチサイズ(6.6mm×8.8mm)撮像管TV
用ズームレンズとして設計されており、焦点距離は5.7m
m〜48mm、Fナンバーは1.7〜1.9である。第4図は最短
焦点距離(fw)における無限遠合焦時の断面図である。
ズームレンズ全体は大別すると3つの部分より構成され
ており、物体側より順に、ズーミング中固定の合焦系
F、ズーミング中移動して変倍機能を有するズーム系
Z、そして、ズーミング中固定のリレー系Rより成り立
っている。
これら、3つの部分は、それぞれさらに内部構造を持
っている。まず、合焦部Fは負屈折力の第1レンズ群
1、負屈折力の第2レンズ群2及び正屈折力の第3レン
ズ群3より成り立っており、第1、第3レンズ群は常に
固定されていて、無限遠から近距離への物点への合焦の
ために、第2レンズ群のみが物体側へ繰り出される。
ズーム系Zは共に負屈折力の第4及び第5レンズ群4,
5より成り立っており、第4レンズ群はバリエーター、
第5レンズ群はコンペンセーである。リレー系Rは正屈
折力の第6レンズ群6、第7レンズ群7及び第8レンズ
群8より成り立っている。第6及び第7レンズ群は共に
結像作用を有するが、第8レンズ群は3色分解プリズム
や、それに付随するフィルターなどと等価な結像作用を
持たない平行平面ガラス板(焦点距離=∞)である。そ
して、Sは絞りであって、ズーミング中固定であるの
で、リレー部Rに含めて考えることができる。
各レンズ群の具体的なレンズ構成は以下の通りであ
る。正屈折力の第1レンズ群1は、物体側から順に、物
体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11、像側によ
り曲率の強い面を向けた正レンズL12、像側により強い
曲率の面を向けた負レンズL13、両凹負レンズL14、物体
側により曲率の強い面を向けた正レンズL15からなって
おり、第2レンズ群2は両凹負レンズと両凸正レンズと
の貼合せからなり像側に凸面を向けた貼合せの負メニス
カスレンズL2からなり、第3レンズ群3は像側により曲
率の強い面を向けた正レンズL31、貼合せの正レンズ
L32、そして物体側により強い曲率の面を向けた正レン
ズL33,L34から構成されている。
変倍系Zにおいて、負屈折力の第4レンズ群4は、物
体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズL41、像側により曲率の強い面を向けた負レンズL42
負レンズと正レンズとの貼合せレンズL43、貼合せの正
レンズL44から構成され、負屈折力の第5レンズ群5は
両凹レンズと両凸正レンズとの貼合せからなり像側に凸
面を向けた負レンズL5から構成されている。
またリレー系Rにおいて、正屈折力の第6レンズ群6
は、物体側から順に、正レンズL61、貼合せの正レンズL
62、物体側により曲率の強い面を向けた正レンズL63
ら構成され、正屈折力の第7レンズ群は、物体側から順
に、両凸正レンズL71、貼合せの正レンズL72、貼合せの
正レンズL73及び物体側により曲率の強い面を向けた正
レンズL74から成っている。
なお、本実施例における第2レンズ群は、接合レンズ
にて構成されているが、これは色消し作用のためであっ
て、接合された正負のレンズの基準波長の屈折率の間に
殆ど差のない、いわゆるハイパークロマチックである。
従って、接合面の曲率半径(r12)については、前記の
条件式(5)の議論において本質的影響を与えることは
ない。
以下の表1に本実施例の諸元を示す。表中、左端の数
字は物体側からの順序を表し、νdはアッベ数、Neはe
線(546.1nm)における屈折率を示している。
そして、表2には無限遠合焦状態においてズーミング
によって変化する各レンズ群の間隔を、最短(fw)、中
間(fM)及び最長(fT)の3つの焦点距離について示
し、表3には最短撮影距離、すなわち被写体から第1レ
ンズ頂点までの距離(Do)が300.09mmのときの合焦系に
おける可変間隔間隔を示した。
薄肉レンズ構成での各レンズ群の焦点距離f1〜f8は以
下の通りである。
f1= −55.500 f2= −140.000 f3= 34.270 f4= −15.000 f5= −46.608 f6= 43.700 f7= 44.200 f8= ∞ また、上記実施例における薄肉レンズ構成での各レン
ズ群の間隔を物体側から順にT1,T2,T3,……とすると
き、ズーミングの各状態では以下の表4の値となる。
また、上記実施例の薄肉レンズ構成において、物体距
離Do=300mmの至近距離合焦状態では、合焦系の可変レ
ンズ群間隔T1,T2は以下の表5の値となる。
そして、最も画角が大きくなる広角端において、各レ
ンズ群を薄肉レンズとみなした場合の合焦系の第1レン
ズ群と第2レンズ群との間隔T1及び第2レンズ群と第3
レンズ群との間隔T2は無限遠から至近距離までの合焦に
おいて、以下の表6のとおり変化する。そして、この広
角端における各近距離合焦状態において合焦系の各レン
ズ群を最大画角の主光線が横切る位置き光軸からの距離
h1,h2,h3の値を表7に示す。表6、表7において、
M0、M1、M2、M3、M4は各撮影距離における全系の撮影倍
率である。
上記表7に示した合焦レンズ系における各レンズ群の
主光線位置hのうち、第1レンズ群における値h1の変化
の様子をグラフ化したのが第5図である。h3以降は合焦
状態に依存しないので各撮影距離で同一値となる。
表7及び第5図から明瞭に理解される如く、本発明の
合焦方式においては、無限遠から0.3mの最短撮影距離ま
での合焦においても、第1レンズ群を横切る近軸主光線
の高さは、殆んど変化することなく一定値を保つのみな
らず、わずかながらとは言え、最短撮影距離のときの方
が小さい値となっている。このことは、本発明における
合焦方式が、従来の方式では避けられなかった合焦に伴
う前玉径の増大を、いかに良く防止しているかを示すに
とどまらず、逆に改良さえし得ることを意味するもので
ある。同時に、合焦に伴う前玉径の変化が少ないという
ことは、定性的には、合焦に伴う収差変動も少ないとい
うことをも意味している。
さらに、本発明の合焦方式においては、先頭群である
第1レンズ群が固定されているために、合焦時にレンズ
系の全長が変化することがない。従って撮影の実際にお
ける操作性を良好に保つこともできる。さらにまた、先
頭群固定の副次的効果として、鏡筒の機構上も簡単な構
造となり、設計も容易になると共に、簡略化された分だ
けレンズ重量を軽減することも可能である。
表1に示す本発明実施例においては、前記条件式
(5)に関して、Ra=R11、Rb=R13である。また、第2
レンズ群の担う倍率β2は約0.6、第3レンズ群の担う倍
率β3は約−1である。そして、上記の実施例における
前述の各条件式の対応値は以下のとおりである。
f=34.300 |f1|/f=1.618 f/fT=0.714 |f2|/f=4.082 SF=1.321 f3/f=0.999 上記のごとき本発明の実施例について、最短、中間、
最長焦点距離における無限遠撮影状態での諸収差図をそ
れぞれ順に、第6図、第7図及び第8図に示し、さらに
対応する各焦点距離における最近接撮影状態(物体距離
D0=300mm)での諸収差図を第9図、第10図及び第11図
に示す。
これらの収差図より、ズーミングによる全変倍領域及
び第2レンズ群の移動による合焦の全撮影領域におい
て、十分良好な結像性能を維持していることが理解され
る。
このようにして、本発明により画角93°の超広角の焦
点距離(5.7mm)を含みながら、ズーム比8.5倍、Fナン
バー1.7〜1.9の優れたズームレンズが実現される。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、合焦時の前玉径の変化
が極端に少なく、さらには、合焦時の収差変動も小さい
ズームレンズの合焦方式を実現できる。
更に、本発明の合焦方式を超広角の焦点距離範囲を含
むズームレンズに使用すれば、最前レンズ群が移動しな
いので操作性も良好であり、機構も簡単で、しかも軽量
化がはかれるばかりでなく、ズーミングに伴う収差変動
も良好に補正できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるズームレンズの基本構成図、第2A
図及び第2B図は本発明の合焦系の構成を説明するための
光路図、第3図は合焦系における軸外主光線の様子を示
す光路図、第4図は本発明による一実施例のレンズ構成
図、第5図は実施例において最大画角の主光線が第1レ
ンズ群を横切る位置の光軸からの距離の変化を示す図で
ある。第6図、第7図及び第8図は無限遠撮影状態にお
ける最短、中間、最長焦点距離状態での諸収差図、第9
図、第10図及び第11図は最近接撮影状態(物体距離D0
300mm)における最短、中間、最長焦点距離状態での諸
収差図である。 〔主要部分の符号の説明〕 F…合焦系、Z……変倍系 Rリレー系 1…第1レンズ群、5…第5レンズ群 2…第2レンズ群、6…第6レンズ群 3…第3レンズ群、7…第7レンズ群 4…第4レンズ群、8…第8レンズ群

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側より順に合焦系と、これに後続する
    変倍系を持つズームレンズにおいて、該合焦系は物体側
    より順に、負屈折力の第1レンズ群、負屈折力の第2レ
    ンズ群、及び正屈折力の第3レンズ群を有し、前記負屈
    折力の第2レンズ群を物体側へ移動することによって、
    無限遠から近距離の物体への合焦を可能とし、該合焦系
    としては常に合成で正屈折力を維持し、該合焦系の合成
    焦点距離をf、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記
    第2レンズ群の焦点距離をf2、前記第3レンズ群の焦点
    距離をf3とするとき、 0.5<|f1|/f<3 1<|f2|/f<7 0.5<f3/f<3 の条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】fTを全系の最長焦点距離とするとき、 0.5<f/fT<2 の条件を満足することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のズームレンズ。
  3. 【請求項3】前記第2レンズ群は単一又は貼合せの負レ
    ンズ成分で構成され、該負レンズ成分の物体側及び像側
    のレンズ面の曲率半径をそれぞれRa、Rbとするとき、 0<SF<3 の条件を満足することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載のズームレンズ。
JP62072700A 1987-03-26 1987-03-26 ズ−ムレンズ Expired - Lifetime JP2526892B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62072700A JP2526892B2 (ja) 1987-03-26 1987-03-26 ズ−ムレンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62072700A JP2526892B2 (ja) 1987-03-26 1987-03-26 ズ−ムレンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63237020A JPS63237020A (ja) 1988-10-03
JP2526892B2 true JP2526892B2 (ja) 1996-08-21

Family

ID=13496900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62072700A Expired - Lifetime JP2526892B2 (ja) 1987-03-26 1987-03-26 ズ−ムレンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2526892B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5031476B2 (ja) 2007-08-02 2012-09-19 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP5489480B2 (ja) 2009-01-30 2014-05-14 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP5350129B2 (ja) * 2009-08-17 2013-11-27 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63237020A (ja) 1988-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3363571B2 (ja) リヤフォーカス式のズームレンズと撮像系
JP5056184B2 (ja) ズームレンズ、撮像装置、ズームレンズの変倍方法
JP3478637B2 (ja) 小型のズームレンズ
JPH05173071A (ja) 広角ズームレンズ
JP3074026B2 (ja) 超広角型のズームレンズ
JPH0618782A (ja) リヤーフォーカス式のズームレンズ
JP3849129B2 (ja) ズームレンズ
JP2740890B2 (ja) リヤーフオーカス式ズームレンズ
JPH07199070A (ja) ズームレンズ
JPH0527172A (ja) ズームレンズ
JPH07294816A (ja) ズームレンズ
JPH095626A (ja) 変倍光学系
JP3670809B2 (ja) ズーム光学系を用いたカメラ
JP2513481B2 (ja) 変倍レンズ
JPH05150160A (ja) ズームレンズ
JPH0560971A (ja) リヤーフオーカス式ズームレンズ
JP2819727B2 (ja) インナーフォーカス式のズームレンズ
JP2533779B2 (ja) 変倍レンズ
JP2526892B2 (ja) ズ−ムレンズ
JP5058634B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP4379957B2 (ja) リアフォーカス式ズームレンズ及びそれを用いた光学機器
JP2581204B2 (ja) 3群ズームレンズ
JP2560413B2 (ja) 小型のズームレンズ
JPS61236516A (ja) ズ−ムレンズ系
JP2002365547A (ja) ズームレンズ及びそれを有する光学機器

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term