JP2526532Y2 - 鉄骨を挟着するクランプ - Google Patents

鉄骨を挟着するクランプ

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JP2526532Y2
JP2526532Y2 JP3727993U JP3727993U JP2526532Y2 JP 2526532 Y2 JP2526532 Y2 JP 2526532Y2 JP 3727993 U JP3727993 U JP 3727993U JP 3727993 U JP3727993 U JP 3727993U JP 2526532 Y2 JP2526532 Y2 JP 2526532Y2
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steel frame
clamp
screw
clamping
tightening screw
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浩仁 冨長
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浩仁 冨長
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、主として、建物や橋
梁等の鉄骨を組み立てるときに、鉄骨をワイヤーを使用
してクレーンで吊り下げるのに使用されるクランプに関
する。
【0002】
【従来の技術】鉄骨をクレーンで吊り下げるとき、ワイ
ヤーを鉄骨に連結する必要がある。最も簡単な方法は、
ワイヤーを直接鉄骨に巻き付けて連結する方法である。
ただ、この方法は、鉄骨の下にワイヤーを通す必要があ
るので、鉄骨を持ち上げる必要がある。地面に直接置い
た鉄骨は、ワイヤーを簡単に通すことができない。この
ため、ワイヤーを鉄骨にかけるのに手間がかかる。さら
に、鉄骨の下に挿通したワイヤーを、鉄骨から外れない
ように結束するのにも手間がかかる。
【0003】鉄骨に確実に連結できるクランプとして、
図1に示すものが使用されている。この図に示すクラン
プは、内側に挟着部1AがあるC字状の挟着アーム1
に、締付ネジ2をねじ込む構造をしている。挟着アーム
1の上端は、ワイヤーを連結するループ状のフック3を
一体成形している。挟着アーム1の下端には、上向きに
雌ネジを設け、ここに締付ネジ2を締め込んでいる。こ
の構造のクランプは、図1に示すように、締付ネジ2と
挟着部1Aとで鉄骨4の側部を挟着する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】締付ネジ2と挟着部1
Aとで、鉄骨4に挟着するクランプは、確実に鉄骨4に
連結できる。しかしながら、この構造のクランプは、鉄
骨4を挟着するときに、締付ネジ2を回し難い欠点があ
る。それは、締付ネジ2を回転するときに、締付ネジ2
の下端に挿通したレバー5が、鉄骨4のウエブ4Aに衝
突するからである。レバー5は、ウエブ4Aに当たる毎
に、締付ネジ2の反対方向に押し出す必要がある。レバ
ー5は、締付ネジ2の下端に半径方向に設けた貫通穴に
摺動できるように挿通されている。締付ネジ2を回転す
るとき、半回転毎にレバー5を反対方向に摺動させる必
要がある。このため、締付ネジ2を簡単かつ容易に、し
かも迅速に回転できない。レバー5を短くすると、これ
がウエブ4Aに当たらないようにできる。しかしなが
ら、短いレバー5では締付ネジ2を強く締め込むことが
できず、鉄骨4に確実に挟着できない。このため、レバ
ー5を短くすることはできない。
【0005】さらに、図1に示す構造のクランプは、実
際に吊り下げたときに、鉄骨4が回転することがある。
重い鉄骨が回転すると、安全に吊り下げできなくなる。
とくに、数十mも高いところで、重い鉄骨が回転する
と、足場で作業する者を非常に危険な状態とする。ワイ
ヤーで鉄骨を吊り下げたときに鉄骨が回転するのは、ワ
イヤーに縒がかかるからである。
【0006】ところで、壁パネル等を挟着して吊り下げ
るクランプとして、挟着アームの一方に締付ネジをねじ
込み、この締付ネジの頭にフックを固定したものが実開
平2−135593号公報に記載される。鉄骨を挟着す
るクランプは、ワイヤーに連結した状態で鉄骨を挟着す
ることもあるが、この考案に記載されるクランプは、締
付ネジにフックを固定しているので、ワイヤーを連結し
た状態では、締付ネジを締め付けできない欠点がある。
それは、ワイヤーを連結したフックは回転させるのが難
しく、また、フックを回転させるとワイヤーに縒がで
き、クランプで鉄骨を吊り下げたときに、ワイヤーの縒
で鉄骨が回転されて非常に危険な状態となるからであ
る。
【0007】この考案は、従来のクランプが有するこれ
等の欠点を解決することを目的に開発されたものであ
る。この考案の重要な目的は、簡単かつ容易に、しかも
確実に鉄骨を挟着でき、また、安全に鉄骨を吊り下げで
きる鉄骨のクランプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案の鉄骨を挟着す
るクランプは、前述の目的を達成するために下記の構成
を備える。この考案は、内側に挟着部1Aを有する挟着
アーム1と、この挟着アーム1の挟着部1Aに向かって
ねじ込まれる締付ネジ2とを有し、締付ネジ2を締め込
んで、締付ネジ2と挟着アーム1の挟着部1Aとで鉄骨
4の端部を挟着するクランプを改良したものである。
【0009】この考案のクランプは、締付ネジ2の頭部
に、締付ネジ2を挟着アーム1の挟着部1Aに向かって
締め付けできるより戻し部6を固定しており、このより
戻し部6を介してフック3を回転自在に締付ネジ2に連
結していることを特徴とする。この構造のクランプは、
フック3を回転させないで、より戻し部6を回転させて
締付ネジ2を挟着アーム1の挟着部1Aに向かって締め
込んで鉄骨4を挟着できる。
【0010】
【作用】この考案の好ましい実施例を示す図2と図3の
クランプは、次のようにして使用する。 締付ネジ2を緩める。このとき、挟着アーム1のフ
ック3には、ワイヤーを連結しない。ただ、ワイヤーを
連結した状態で、締付ネジ2を回転して緩めることもで
きる。締付ネジ2を回転するときに、より戻し部6が回
転するからである。 挟着アーム1の挟着部1Aと締付ネジ2の先端との
間に、鉄骨4の側部を挿入する。 締付ネジ2の頭部に固定したより戻し部にロッド7
を挿入し、ロッド7を介して締付ネジ2を締め付ける。
ロッド7には、通称「シノ」と呼ばれる工具を使用でき
る。シノは、作業者が常時携帯している。このときも、
通常フック3にはワイヤーを連結していない。ただ、ワ
イヤーを連結した状態で、締付ネジ2を締め付けること
もできる。 フック3に連結したワイヤーを介して鉄骨4を吊り
下げると、より戻し部6が回転して、ワイヤーの縒によ
って鉄骨4の回転が防止される。ワイヤーは、緩めた状
態と引っ張った状態とで、縒の状態が変化する。無数の
細い金属線を螺旋状に縒合わせて太いワイヤーとしてい
るからである。
【0011】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。ただし、以下に示す実施例は、この考案の技術
思想を具体化するための鉄骨を挟着するクランプを例示
するものであって、この考案のクランプは、構成部品の
材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定しない。
この考案のクランプは、実用新案登録請求の範囲を逸脱
しない範囲で変更することができる。
【0012】さらに、この明細書は、実用新案登録請求
の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対
応する番号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、「作
用の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に
示される部材に付記している。ただ、実用新案登録請求
の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するもの
では決してない。
【0013】図2と図3に示す鉄骨を挟着するクランプ
は、挟着アーム1と締付ネジ2とを備える。図に示す挟
着アーム1は、金属を鋳造して、全体の形状をコ字状と
している。内側の下端には、鉄骨4を挟着する挟着部1
Aを突出させている。図2と図3のクランプは、挟着ア
ーム1に挟着ネジをねじ込んで挟着部1Aとしている。
このように、挟着ネジを挟着部1Aとしたクランプは、
挟着ネジのねじ込み量を調整して、鉄骨を挟着する位置
を調整できる。
【0014】挟着アーム1の上端には、挟着部1Aに向
かって雌ネジを設けている。雌ネジは、締付ネジ2の雄
ネジを締め込みできる形状をしている。
【0015】締付ネジ2は、頭部にフック3を連結して
いる。フック3は、より戻し部6を介して回転できるよ
うに、締付ネジ2に連結される。より戻し部6は、両側
を開口した四角い箱型で、締付ネジ2の頭部に固定され
ている。箱型のより戻し部6は、対向面にシノ等のロッ
ド7を挿通できる回転穴5Aを設けている。回転穴5A
にシノを挿通し、シノでもって締付ネジ2を締め込むこ
とができるようになっている。
【0016】さらに、箱型のより戻し部6の天板には、
回転自在にフック3を連結する回し穴5Bを設けてい
る。回し穴5Bには、フック3が挿通され、フック3の
下端には、回し穴5Bから抜け出ないように、鍔3Aを
設けている。フック3は、ワイヤーを直接に連結し、あ
るいはワイヤーの下端に連結した吊下具を連結できるよ
うに、上端をループ状としている。この形状のフック3
は、全体を鋳造して製作することができる。
【0017】
【考案の効果】この考案の鉄骨を挟着するクランプは、
締付ネジを簡単かつ容易に、しかも迅速に締め付けし
て、鉄骨を挟着できる特長がある。それは、この考案の
クランプが、締付ネジにフックを連結しているので、締
付ネジを回転させる部分、図2と図3において締付ネジ
の頭部が、鉄骨の外側に位置するからである。この構造
のクランプは、図1に示す従来のクランプのように、締
付ネジを回転する部分が鉄骨のウエブに邪魔になること
がなく、締付ネジの頭部にシノ等のロッドを挿通して簡
単に回転できる特長がある。とくに、締付ネジを回転さ
せるときに、従来のクランプのように、半回転毎にロッ
ドを摺動させる必要がなく、迅速に締付ネジを締め付け
できる特長がある。
【0018】さらにまた、この考案のクランプは、より
戻し部を介してフックを締付ネジに連結している。した
がって、ワイヤーで鉄骨を吊り下げたときに、ワイヤー
のよりで鉄骨が回転するのを防止できる。ワイヤーにテ
ンションをかけたときに、より戻し部が回転して、締付
ネジが回転されるのが防止されるからである。
【0019】さらにこの考案のクランプは、締付ネジの
頭により戻し部を固定し、このより戻し部に回転できる
ようにフックを連結しているので、フックにワイヤーを
連結した状態で、締付ネジを簡単かつ容易に、しかも能
率よく締め込んで鉄骨を挟着できる特徴がある。それ
は、ワイヤーを連結しているフックを回転させないで、
より戻し部を回転させて締付ネジを挟着アームに締め込
んで鉄骨を挟着できるからである。また、フックにワイ
ヤーを連結して、締付ネジをねじ込んで鉄骨を挟着し、
その後にクランプで鉄骨を吊り下げても、ワイヤーの縒
で鉄骨が回転することがなく、安全に鉄骨を吊り上げで
きる特長がある。
【0020】さらにまた、この考案のクランプは、フッ
クをワイヤーに連結して、鉄骨を挟着するときに、挟着
位置がずれない特長もある。それは、ワイヤーに引っ張
られている締付ネジを回転して鉄骨を挟着するからであ
る。この状態で鉄骨を挟着するとき、ワイヤーの連結さ
れない挟着部が鉄骨の下面を押圧している。この挟着部
回転しないので、挟着位置がずれることはない。ワイ
ヤーを連結している締付ネジは、回転しながら鉄骨の表
面に近付くが、最後に鉄骨の表面に接触して確実に挟着
する。挟着する位置がずれないので、鉄骨の好ましい位
置を確実に挟着して、安全に吊り下げできる特長が実現
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の鉄骨を挟着するクランプを示す側面図
【図2】この考案の鉄骨を挟着するクランプの一実施例
を示す側面図
【図3】図2に示すクランプであって、締付ネジを回動
した状態を示す側面図
【符号の説明】
1…挟着アーム 1A…挟着部 2…締付ネジ 3…フック 3A…鍔 4…鉄骨 4A…ウエブ 5…レバー 5A…回転穴 5B…回
し穴 6…より戻し部 7…ロッド

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に挟着部(1A)を有する挟着アー
    ム(1)と、この挟着アーム(1)の挟着部(1A)に
    向かってねじ込まれる締付ネジ(2)とを有し、締付ネ
    ジ(2)を締め込んで、締付ネジ(2)と挟着部(1
    A)とで鉄骨(4)の端部を挟着するように構成された
    鉄骨のクランプにおいて、 締付ネジ(2)の頭部に、締付ネジ(2)を挟着アーム
    (1)の挟着部(1A)に向かって締め付けできるより
    戻し部(6)を固定しており、このより戻し部(6)を
    介してフック(3)を回転自在に締付ネジ(2)に連結
    しており、より戻し部(6)を回転させて締付ネジ
    (2)を挟着アーム(1)の挟着部(1A)に向かって
    締め込んで鉄骨(4)を挟着できるように構成されてな
    ることを特徴とする鉄骨を挟着するクランプ。
JP3727993U 1993-06-14 1993-06-14 鉄骨を挟着するクランプ Expired - Lifetime JP2526532Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH072381U JPH072381U (ja) 1995-01-13
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