JPS5833286Y2 - 電柱簡易バンド締付用金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電柱に電線管、アース線、スイッチ紐、ガ
イドその他の軽易な配線付属品を固定するために使用す
る電柱簡易バンド締付用金具に関するものである。

従来の締付金具にあっては電柱にアース線、２０１ｎＴ
ＩＬ〜３０７ｎｒＩＬ直径の電線管等の取付物を締付け
るためには、電柱に巻付けたバンドを４ｍｍ〜５ｍｍ程
度締付けると十分強く取付物を締付けることができた。

それ酸バンド端を引張り具、例えばペンチで挾みペンチ
を９０°回転すれば５闘〜６闘の締込みをすることがで
きた。

しかし多数の管を締めるときとか、あるいは５Ｑｍｍ以
上の弾力のあるビニールケーブル等を締めるには２０闘
〜３Ｑｍｉの締め込みをしなければ十分強く取付物を締
付けることができず、公知の締付金具では締付けること
ができなかった。

本考案は２０闘以上の締め込みをすることができる締付
金具に関するものであり、実施例につき図面にしたがっ
て以下に説明する。

第１図、第２図は本考案の締付金具の平面図および正面
図、第３図はその側面図で、１は該金属本体の金属薄板
を示し横長の短形状の例えばステンレス鋼製のもので、
その一端の中央部に舌片状突出部２を設け、該突出部２
の両側部に支持用折曲げ部３を上方にほぼ垂直状に且つ
金属薄板１の長辺１ａと直角状に設ける。

４は電柱に巻きつけるバンド６を金属薄板１に固定する
ための長孔であり、該長孔４は支持用折曲げ部３の近く
に１〜複数個穿設されている。

５は前記バンド６を金属薄板１に締付けするためのバン
ド締付用ブリッジであり、５ａは前記バンド６を切断し
止着するためのバンド締付は切断用ブリッジであって長
孔４から順に、バンド締付用ブリッジ５、バンド締付は
切断用ブリッジ５ａを設け、支持用折曲げ部３の反対側
端部近くに適当な間隔で架橋状の隆起部としたものであ
る。

バンド締付用ブリッジ５およびバンド締付は切断用ブリ
ッジ５ａは薄板１に細い幅の互いに平行する溝孔７を打
抜いた後、それらの溝孔７の中間部をプレスでその膨出
方向に押し出して作られ、両ブリッジ５，５ａの下方に
はバンド６を通す間隔８が形成される。

なお、バンド締付は切断用ブリッジ５ａの溝孔７のうち
支持用折曲げ部３側寄りの溝孔７ａの間隙は、該ブリッ
ジ５ａの上部を叩いたときにバンド６の自由端を切断す
る程度の微小な間隙、すなわちＯｍｍないし０ｍｍ１こ
近い幅に形成されている。

次に本考案の作用について説明する。

第５図、第６図又は第７図は本考案の金具によるバンド
締めつけ方法の説明図（平面図および断面図）で、バン
ド６の一端を薄板１の長孔４に挿通してその端部を左方
へ成る長さだけ引き出して固定する。

バンド６の一端をこのように締付金具に固定した後該金
具を電柱Ａの表面に押し当て、バンド６の他端を電柱Ａ
および電柱Ａに固定すべき管等の付属品を迂回して電柱
Ａに巻きつけた後、バンド６の他端は薄板１の上面に沿
わせて間隙８に差し入れてその端部は前記の折曲げ部３
間を通って左方に少し延びる如く引き出しておき、その
自由端部をペンチＰで強く挾み持ち、中央部の舌片状突
出部２上にて左右の支持用折曲げ部３をてこにしてペン
チＰを左ねじ方向にグルグルねじるとペンチＰは左右の
折曲げ部３に支えられ、折曲げ部３を支点としてバンド
６を多く且つ強く巻き締めることができる。

上記の如くしてバンド６を強く巻き締めた後金属薄板１
右端側のバンド締付用ブリッジ５の上面をハンマーで叩
き、次いでバンド締付は切断用ブリッジ５ａの上面を叩
くと第７図に示す如くバンド６を薄板１に固定するとと
もに前記左方に余分に延ばしたバンド６を切断すること
ができる。

なお、ペンチＰを突出部２上に載置してグルグル回転さ
せることより、該薄板１先端部のめくれ上りを確実に防
止するのに役立つ。

上記の作業終了後前記折曲げ部３をハンマーで叩いて平
担にしておけば、締付は金具のどの部分も電柱表面から
突出する部分がなく、電柱上の他の作業に対して全く安
全である。

この考案の電柱用簡易バンド締付用金具は、以上に説明
した如く締付は２本の折曲げ部を利用して行うのでペン
チの回転が滑らかに行うことができるとともに、強く巻
付けることができる。

また舌片状突出部が中央に設けであるのでペンチを回転
するときに締付金具の端部が確実に持ち上がらない。

更に固定側を単に長孔としたので金具全体の長さを短縮
でき、第８図に示す如くバンドを二重巻きにすることも
出来、引張り強さを増すことも出来る。

このように本考案の締付金具は実用上極めて効果の多い
ものである。

そしてステンレス真鍮、ビニール等バンドの材質の変化
に応じて長孔・ブリッジの数・幅および間隙を適当に設
計工夫することにより巾広い用途に使用できる特徴をも
つものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の平面図、第２図は同じく正面図、第３
図は同じく側面図である。 第４図はＡＡ断面図、第５図はバンドを電柱に巻付けた
後バンドの端部をペンチで挾んで電柱に締め付ける方法
を示した平面図、第６図はバンド通し間隙にバンドを通
した状態のＢ−Ｂ断面図、第７図はバンドを固定した状
態の断面図、第８図はバンドを電柱に２重巻きにした状
態の断面図である。 １・・・・・・金属薄板、２・・・・・・突出部、３・
・・・・・折曲げ部、４・・・・・・長ＦＬ ５・・
・・・・締付用ブリッジ、６・・・・・・バンド、７・
・・・・・バンド挿通折曲げ用溝子Ｌ７ａ・・・・・・
折曲げ部側のバンド挿通折り曲げ用溝孔、８・・・・・
・間隙、Ａ・・・・・・電柱、Ｐ・・・・・・ペンチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属薄板１の一方端に、バンド引張り具Ｐの舌片状載置
   部２と該引張り具Ｐの支持用折曲げ部３を設け、該薄板
   １の支持用折曲げ部３から他方端に至る間に、バンド固
   定用長孔４・バンド締付は切断用ブリッジ５ａ・バンド
   締付用ブリッジ５の順に設けたものにおいて、支持用折
   曲げ部は、舌片状載置部２の左右に起立して設け、バン
   ド固定用長孔４は、支持用折曲げ部３寄りにｌ〜複数個
   穿設し、バンド締付は切断用ブリッジ５ａは、架橋状の
   隆起部として１個形威し、該ブリッジ５ａの前後にはバ
   ンド切断用溝孔７ａとバンド折曲げ用溝孔７が設けられ
   ており、バンド締付用ブリッジ５は、架橋状の隆起部と
   して１〜複数個形成し、該ブリッジ５の前後にはバンド
   折曲げ用溝孔７を設けたことを特徴とする電柱簡易バン
   ド締付用金具。