JP2525311Y2 - シート装置 - Google Patents
シート装置Info
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- JP2525311Y2 JP2525311Y2 JP7647091U JP7647091U JP2525311Y2 JP 2525311 Y2 JP2525311 Y2 JP 2525311Y2 JP 7647091 U JP7647091 U JP 7647091U JP 7647091 U JP7647091 U JP 7647091U JP 2525311 Y2 JP2525311 Y2 JP 2525311Y2
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- JP
- Japan
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- headrest
- seat
- seat back
- rod
- respect
- Prior art date
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シートバックを後方へ
略水平まで倒して、シートクッションとシートバックと
が平となる、一般に、フルフラットと呼ぶ状態に形態変
化できるシート装置に関し、特に、ヘッドレストとシー
トバックの連結部分の構造に関する。
略水平まで倒して、シートクッションとシートバックと
が平となる、一般に、フルフラットと呼ぶ状態に形態変
化できるシート装置に関し、特に、ヘッドレストとシー
トバックの連結部分の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の使い勝手向上を目的とし
て、例えば、休息時にシートバックを後方へ略水平に倒
して、シートバックと平にすると共に、さらに、このシ
ート装置の後方に設けたシート装置のシートクッション
とも平に繋げて、ベッド状態として使用できるシート装
置が知られている(実開平3−39447号公報参
照)。このようなシート装置を一般にフルフラット形式
と呼んでいる。
て、例えば、休息時にシートバックを後方へ略水平に倒
して、シートバックと平にすると共に、さらに、このシ
ート装置の後方に設けたシート装置のシートクッション
とも平に繋げて、ベッド状態として使用できるシート装
置が知られている(実開平3−39447号公報参
照)。このようなシート装置を一般にフルフラット形式
と呼んでいる。
【0003】このうような従来のシート装置では、シー
トバックを後方に設けたシート装置のシートクッション
と繋げて使用する場合には、ヘッドレストが邪魔になる
ため取り外していた。
トバックを後方に設けたシート装置のシートクッション
と繋げて使用する場合には、ヘッドレストが邪魔になる
ため取り外していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のシート装置では、フルフラット化した時に
ヘッドレストを取り外すようにしていたため、このヘッ
ドレストの置き場所に困るという問題があった。
ような従来のシート装置では、フルフラット化した時に
ヘッドレストを取り外すようにしていたため、このヘッ
ドレストの置き場所に困るという問題があった。
【0005】本考案は、上述のような従来の問題点に着
目してなされたもので、フルフラット状態までシートバ
ックを倒した際に、ヘッドレストをシートバックから取
り外さなくても邪魔になることがなく、ヘッドレストの
置き場所に困ることのないシート装置を提供することを
目的としている。
目してなされたもので、フルフラット状態までシートバ
ックを倒した際に、ヘッドレストをシートバックから取
り外さなくても邪魔になることがなく、ヘッドレストの
置き場所に困ることのないシート装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、ヘッド
レストを簡単な機構によりシートバックの裏面側に回動
させることを可能として、フルフラット状態までシート
バックを倒した際にはヘッドレストがシートバックの裏
面側に隠れるようにして上述の目的を達成するようにし
た。
レストを簡単な機構によりシートバックの裏面側に回動
させることを可能として、フルフラット状態までシート
バックを倒した際にはヘッドレストがシートバックの裏
面側に隠れるようにして上述の目的を達成するようにし
た。
【0007】すなわち、本考案のシート装置にあって
は、上部にヘッドレストを取り付けたシートバックがシ
ートクッションに対して後方へ略水平となる位置まで回
動可能に設けられたシート装置において、前記シートバ
ックの上部に、第1の連結体の一端が第1の回動軸を中
心に前後方向へ回動可能に取り付けられ、前記ヘッドレ
ストの下部に、第2の連結体の一端が第2の回動軸を中
心に前後方向へ回動可能に取り付けられ、前記第1の連
結体と第2の連結体とは、相対的に軸方向へ摺動するこ
とにより伸縮可能に連結されてヘッドレストをシートバ
ックに対して引き上げた時に縮退され、前記第1の連結
体の他端とヘッドレストとの間,および第2の連結体の
他端とシートバックとの間に、ヘッドレストを引き上げ
て両連結体を所定位置まで縮退させた状態でのみ、ヘッ
ドレストが第1の連結体の他端に対して後方へ回動する
とともに第2の連結体がシートバックに対して後方へ回
動するのを許容し、所定位置の縮退以外の状態ではこれ
らの回動を規制するガイド手段が設けられている構成と
した。
は、上部にヘッドレストを取り付けたシートバックがシ
ートクッションに対して後方へ略水平となる位置まで回
動可能に設けられたシート装置において、前記シートバ
ックの上部に、第1の連結体の一端が第1の回動軸を中
心に前後方向へ回動可能に取り付けられ、前記ヘッドレ
ストの下部に、第2の連結体の一端が第2の回動軸を中
心に前後方向へ回動可能に取り付けられ、前記第1の連
結体と第2の連結体とは、相対的に軸方向へ摺動するこ
とにより伸縮可能に連結されてヘッドレストをシートバ
ックに対して引き上げた時に縮退され、前記第1の連結
体の他端とヘッドレストとの間,および第2の連結体の
他端とシートバックとの間に、ヘッドレストを引き上げ
て両連結体を所定位置まで縮退させた状態でのみ、ヘッ
ドレストが第1の連結体の他端に対して後方へ回動する
とともに第2の連結体がシートバックに対して後方へ回
動するのを許容し、所定位置の縮退以外の状態ではこれ
らの回動を規制するガイド手段が設けられている構成と
した。
【0008】
【作用】シートバックを立てた通常時には、第1の連結
体と第2の連結体との相対位置を、ヘッドレストおよび
第2の連結体が回動する所定位置以外の位置に配置させ
ておく。この状態では、ヘッドレストおよび第2の連結
体が、それぞれ、ガイド手段によって第1の連結体およ
びシートバックに対して回動するのが規制され、これに
より、ヘッドレストが起立状態を維持して乗員の頭部を
支える。
体と第2の連結体との相対位置を、ヘッドレストおよび
第2の連結体が回動する所定位置以外の位置に配置させ
ておく。この状態では、ヘッドレストおよび第2の連結
体が、それぞれ、ガイド手段によって第1の連結体およ
びシートバックに対して回動するのが規制され、これに
より、ヘッドレストが起立状態を維持して乗員の頭部を
支える。
【0009】シートバックを略水平まで倒して、いわゆ
るフルフラット状態とする時には、ヘッドレストを引き
上げて、第1の連結体と第2の連結体とを、所定位置ま
で縮退させる。すると、ガイド手段によるヘッドレスト
および第2の連結体に対する回動規制が解除され、ヘッ
ドレストが第1の連結体の他端に対して後方へ回動する
と共に、第2の連結体がシートバックに対して後方へ回
動し、ヘッドレストは、シートバックの裏面側に回り込
むことになる。
るフルフラット状態とする時には、ヘッドレストを引き
上げて、第1の連結体と第2の連結体とを、所定位置ま
で縮退させる。すると、ガイド手段によるヘッドレスト
および第2の連結体に対する回動規制が解除され、ヘッ
ドレストが第1の連結体の他端に対して後方へ回動する
と共に、第2の連結体がシートバックに対して後方へ回
動し、ヘッドレストは、シートバックの裏面側に回り込
むことになる。
【0010】したがって、この状態でシートバックを略
水平となる位置まで倒してフルフラット化すると、ヘッ
ドレストはシートバックの裏側に隠れてしまう。よっ
て、シートバックの先端と後方のシート装置のシートク
ッションの先端とを当接させても、ヘッドレストが邪魔
になることがないし、ヘッドレストはシートバックから
取り外さないから、置き場所に困ることもない。
水平となる位置まで倒してフルフラット化すると、ヘッ
ドレストはシートバックの裏側に隠れてしまう。よっ
て、シートバックの先端と後方のシート装置のシートク
ッションの先端とを当接させても、ヘッドレストが邪魔
になることがないし、ヘッドレストはシートバックから
取り外さないから、置き場所に困ることもない。
【0011】
【実施例】以下、本考案実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
【0012】まず、実施例の構成を説明する。
【0013】図6(イ) は、本考案第1実施例のシート装
置Aの全体を示す側面図であって、このシート装置は、
シートクッション1とシートバック2とヘッドレスト3
とを有している。そして、シートバック2はシートクッ
ション1に対して略水平となる位置まで後方へ回動可能
に取り付けられている。また、第1実施例のシート装置
の後方には、第2のシート装置Bが設けられている。
置Aの全体を示す側面図であって、このシート装置は、
シートクッション1とシートバック2とヘッドレスト3
とを有している。そして、シートバック2はシートクッ
ション1に対して略水平となる位置まで後方へ回動可能
に取り付けられている。また、第1実施例のシート装置
の後方には、第2のシート装置Bが設けられている。
【0014】図1は、第1実施例のシート装置Aの要部
を側面から見た状態の構造説明図であって、前記シート
バック2の上端部には、円筒形状の第1ロッド(第1の
連結体)4の一端が、シートバック2に固定された第2
ガイドブラケット(ガイド手段)5に第1の回動軸6を
中心に前後方向へ回動可能に取り付けられている。な
お、第1ロッド4の上端は曲面形状に形成されている。
を側面から見た状態の構造説明図であって、前記シート
バック2の上端部には、円筒形状の第1ロッド(第1の
連結体)4の一端が、シートバック2に固定された第2
ガイドブラケット(ガイド手段)5に第1の回動軸6を
中心に前後方向へ回動可能に取り付けられている。な
お、第1ロッド4の上端は曲面形状に形成されている。
【0015】一方、前記ヘッドレスト3の下端部には、
前記第1ロッド4よりも僅かに小径の円筒形状の第2ロ
ッド(第2の連結体)7の一端が、ヘッドレスト3に固
定された第1ガイドブラケット(ガイド手段)8に第2
の回動軸9を中心に前後方向へ回動可能に取り付けられ
ている。なお、第2ロッド7の下端は、曲面形状に形成
されている。
前記第1ロッド4よりも僅かに小径の円筒形状の第2ロ
ッド(第2の連結体)7の一端が、ヘッドレスト3に固
定された第1ガイドブラケット(ガイド手段)8に第2
の回動軸9を中心に前後方向へ回動可能に取り付けられ
ている。なお、第2ロッド7の下端は、曲面形状に形成
されている。
【0016】そして、図3にも示すように、前記第2ロ
ッド7は、前記第1ロッド4の内部に差し込まれ、さら
に、第1ロッド4に軸方向に形成した長穴4aに前記第
2の回動軸9を差し込むと共に、第2ロッド7に軸方向
に形成した長穴7aに第1の回動軸6を差し込み、これ
により、両ロッド4,7は、軸方向(図1上下方向)に
相対摺動可能に連結されている。
ッド7は、前記第1ロッド4の内部に差し込まれ、さら
に、第1ロッド4に軸方向に形成した長穴4aに前記第
2の回動軸9を差し込むと共に、第2ロッド7に軸方向
に形成した長穴7aに第1の回動軸6を差し込み、これ
により、両ロッド4,7は、軸方向(図1上下方向)に
相対摺動可能に連結されている。
【0017】なお、前記第1・第2ロッド4,7や第1
・第2ガイドブラケット8,5や第1・第2の回動軸
6,9は、それぞれ左右一対づつ設けられている。
・第2ガイドブラケット8,5や第1・第2の回動軸
6,9は、それぞれ左右一対づつ設けられている。
【0018】前記第1ガイドブラケット8は、第1ロッ
ド4を軸方向に摺動可能に支持する摺動ガイド孔8aが
形成されていると共に、この摺動ガイド孔8aの下端に
連続して、ヘッドレスト3が第1ロッド4に対して第2
の回動軸9を中心に後方へ回動するのをガイドする回動
ガイド面8bが形成されている。なお、このヘッドレス
ト3の第2の回動軸9を中心とした後方回動は、第1ロ
ッド4が摺動ガイド孔8a内に配置されている時には規
制され、第2の回動軸9が長穴4aの端部に配置される
まで両ロッド4,7を縮退させて、第1ロッド4が摺動
ガイド孔8aの外に配置された時に(なお、これはヘッ
ドレスト3を最も上方へ引き上げた時に相当する)のみ
回動規制が解除される。
ド4を軸方向に摺動可能に支持する摺動ガイド孔8aが
形成されていると共に、この摺動ガイド孔8aの下端に
連続して、ヘッドレスト3が第1ロッド4に対して第2
の回動軸9を中心に後方へ回動するのをガイドする回動
ガイド面8bが形成されている。なお、このヘッドレス
ト3の第2の回動軸9を中心とした後方回動は、第1ロ
ッド4が摺動ガイド孔8a内に配置されている時には規
制され、第2の回動軸9が長穴4aの端部に配置される
まで両ロッド4,7を縮退させて、第1ロッド4が摺動
ガイド孔8aの外に配置された時に(なお、これはヘッ
ドレスト3を最も上方へ引き上げた時に相当する)のみ
回動規制が解除される。
【0019】前記第2ガイドブラケット5も、この第1
ガイドブラケット8と同様に形成されていて、前記第2
ロッド7を軸方向に摺動可能に支持する摺動ガイド5a
孔が形成されていると共に、第2ロッド7がシートバッ
ク2に対して第1の回動軸6を中心に後方へ回動するの
をガイドする回動ガイド面5bが形成されている。な
お、第2ロッド7がシートバック2に対して回動するの
も、ヘッドレスト3を最も上方に引き上げて第1の回動
軸6が長穴7aの端部に配置されるまで両ロッド4,7
を縮退させた時にのみ可能となる。また、第2ガイドブ
ラケット5には、摺動ガイド孔5aに対して、突出・没
入可能なラッチ5cがスプリング5dにより突出方向に
付勢されて設けられていて、このラッチ5cが第2ロッ
ド7の外周に形成された溝7bと係合することで、第2
ロッド7と摺動ガイド孔5aとの摺動量を複数段階にチ
ェックできるようになっている。
ガイドブラケット8と同様に形成されていて、前記第2
ロッド7を軸方向に摺動可能に支持する摺動ガイド5a
孔が形成されていると共に、第2ロッド7がシートバッ
ク2に対して第1の回動軸6を中心に後方へ回動するの
をガイドする回動ガイド面5bが形成されている。な
お、第2ロッド7がシートバック2に対して回動するの
も、ヘッドレスト3を最も上方に引き上げて第1の回動
軸6が長穴7aの端部に配置されるまで両ロッド4,7
を縮退させた時にのみ可能となる。また、第2ガイドブ
ラケット5には、摺動ガイド孔5aに対して、突出・没
入可能なラッチ5cがスプリング5dにより突出方向に
付勢されて設けられていて、このラッチ5cが第2ロッ
ド7の外周に形成された溝7bと係合することで、第2
ロッド7と摺動ガイド孔5aとの摺動量を複数段階にチ
ェックできるようになっている。
【0020】また、シート装置Aの要部の分解斜視図で
ある図3,シート装置Aの上部の裏面側の斜視図である
図4および図5に示すように、各第2ガイドブラケット
5,5を設けている位置のシートバック2の上面から後
面にかけて、両ロッド4,7の回動を許すための切欠部
2a,2aが形成されていると共に、ヘッドレスト3の
下面から後面にかけても切欠部3a,3aが形成されて
いる。
ある図3,シート装置Aの上部の裏面側の斜視図である
図4および図5に示すように、各第2ガイドブラケット
5,5を設けている位置のシートバック2の上面から後
面にかけて、両ロッド4,7の回動を許すための切欠部
2a,2aが形成されていると共に、ヘッドレスト3の
下面から後面にかけても切欠部3a,3aが形成されて
いる。
【0021】次に、実施例の作用を説明する。
【0022】a)通常時 シートバック2を立てた通常時には、ヘッドレスト3を
最も上方へ引き出すことなく第1ロッド4と第2ロッド
7とを、それぞれ、図1に示すように摺動ガイド孔8
a,5a内に配置させておく。この状態では、第2ロッ
ド7が第1の回動軸6を中心に回動するのが規制され、
かつ、ヘッドレスト3が第2の回動軸9を中心に回動す
るのが規制されていて、これにより、ヘッドレスト3
が、図1に示す起立状態を維持して乗員の頭部を支え
る。
最も上方へ引き出すことなく第1ロッド4と第2ロッド
7とを、それぞれ、図1に示すように摺動ガイド孔8
a,5a内に配置させておく。この状態では、第2ロッ
ド7が第1の回動軸6を中心に回動するのが規制され、
かつ、ヘッドレスト3が第2の回動軸9を中心に回動す
るのが規制されていて、これにより、ヘッドレスト3
が、図1に示す起立状態を維持して乗員の頭部を支え
る。
【0023】b)フルフラット時 シートバック2を略水平まで倒して、図6(ニ)に示す
いわゆるフルフラット状態とする時には、まず、図6
(ロ)に示すようにヘッドレスト3を最も上方へ引き上
げる。これにより、第1ロッド4と第2ロッド7とが、
各長穴4a,7aと各回動軸9,6とが許す範囲で縮退
され、第1ロッド4の上端が摺動ガイド孔8aの下端に
達すると同時に、第2ロッド7の下端が摺動ガイド孔5
aの上端に達する。したがって、各ロッド4,7が各回
動ガイド面8b,5bに沿って回動することが可能とな
って、第2ロッド7をシートバック2に対して後方へ回
動させると共に、ヘッドレスト3を第1ロッド4に対し
て後方へ回動させると、図2および図6(ハ)に示すよ
うに、ヘッドレスト3は、その裏面がシートバック2の
裏面に近接するまで回動する。ちなみに、このようにヘ
ッドレスト3を回動させるには、各ロッド4,7の他端
から一端側の各回動軸6,9までの長さが、第1の回動
軸6の設置位置からシートバック2の裏面までの距離お
よび第2の回動軸9の設置位置からヘッドレスト3の裏
面までの距離よりも僅かに長く設定する必要がある。
いわゆるフルフラット状態とする時には、まず、図6
(ロ)に示すようにヘッドレスト3を最も上方へ引き上
げる。これにより、第1ロッド4と第2ロッド7とが、
各長穴4a,7aと各回動軸9,6とが許す範囲で縮退
され、第1ロッド4の上端が摺動ガイド孔8aの下端に
達すると同時に、第2ロッド7の下端が摺動ガイド孔5
aの上端に達する。したがって、各ロッド4,7が各回
動ガイド面8b,5bに沿って回動することが可能とな
って、第2ロッド7をシートバック2に対して後方へ回
動させると共に、ヘッドレスト3を第1ロッド4に対し
て後方へ回動させると、図2および図6(ハ)に示すよ
うに、ヘッドレスト3は、その裏面がシートバック2の
裏面に近接するまで回動する。ちなみに、このようにヘ
ッドレスト3を回動させるには、各ロッド4,7の他端
から一端側の各回動軸6,9までの長さが、第1の回動
軸6の設置位置からシートバック2の裏面までの距離お
よび第2の回動軸9の設置位置からヘッドレスト3の裏
面までの距離よりも僅かに長く設定する必要がある。
【0024】したがって、この状態で図6(ニ)に示す
ようにシートバック2を略水平となる位置まで倒してフ
ルフラット化すると、ヘッドレスト3はシートバック2
の裏側に隠れてしまう。よって、シートバック2の先端
と後方のシート装置Bのシートクッションb1の先端と
を当接させるにあたり、ヘッドレスト3が邪魔になるこ
とがないし、ヘッドレスト3はシートバック2から取り
外さないから、置き場所に困ることもない。
ようにシートバック2を略水平となる位置まで倒してフ
ルフラット化すると、ヘッドレスト3はシートバック2
の裏側に隠れてしまう。よって、シートバック2の先端
と後方のシート装置Bのシートクッションb1の先端と
を当接させるにあたり、ヘッドレスト3が邪魔になるこ
とがないし、ヘッドレスト3はシートバック2から取り
外さないから、置き場所に困ることもない。
【0025】また、このようにヘッドレスト3をシート
バック2の裏面側に回動させるための構造を、筒状の各
ロッド4,7と、各ロッド4,7を回動可能に取り付け
る各回動軸6,9と、摺動ガイド孔5a,8aおよびガ
イド面5b,8bを備えた各ガイドブラケット5,8と
で構成しているため、構成が簡単で製造コストを低く抑
えることができる。
バック2の裏面側に回動させるための構造を、筒状の各
ロッド4,7と、各ロッド4,7を回動可能に取り付け
る各回動軸6,9と、摺動ガイド孔5a,8aおよびガ
イド面5b,8bを備えた各ガイドブラケット5,8と
で構成しているため、構成が簡単で製造コストを低く抑
えることができる。
【0026】次に、図7に示す本考案第2実施例につい
て説明する。なお、この第2実施例を説明するにあた
り、第1実施例と同様の構成には第1実施例と同じ符号
を付けて説明を省略し、作用を含み第1実施例との相違
点のみを説明する。
て説明する。なお、この第2実施例を説明するにあた
り、第1実施例と同様の構成には第1実施例と同じ符号
を付けて説明を省略し、作用を含み第1実施例との相違
点のみを説明する。
【0027】この第2実施例は、第1・第2ロッドとし
て、平板状のものを用い、ガイド手段として、ピンと溝
を用いた例である。
て、平板状のものを用い、ガイド手段として、ピンと溝
を用いた例である。
【0028】すなわち、平板棒状に形成された第1ロッ
ド24は、一端が第1の回動軸26によりシートバック
2に固定された第2ガイドブラケット25に回動可能に
取り付けられ、他端に第1ピン24bが固定されてい
る。一方、第2ロッド27は、一端が第2の回動軸29
によりヘッドレスト2に固定された第1ガイドブラケッ
ト28に回動可能に取り付けられ、他端に第2ピン27
bが固定されている。なお、各ロッド24,27には、
第2の回動軸29および第1の回動軸26を摺動ガイド
する長穴24a,27が形成されている。
ド24は、一端が第1の回動軸26によりシートバック
2に固定された第2ガイドブラケット25に回動可能に
取り付けられ、他端に第1ピン24bが固定されてい
る。一方、第2ロッド27は、一端が第2の回動軸29
によりヘッドレスト2に固定された第1ガイドブラケッ
ト28に回動可能に取り付けられ、他端に第2ピン27
bが固定されている。なお、各ロッド24,27には、
第2の回動軸29および第1の回動軸26を摺動ガイド
する長穴24a,27が形成されている。
【0029】そして、ヘッドレスト3の下部に取り付け
られた第1ガイドブラケット28には、第1ピン24b
を第1ロッド24の軸方向に摺動ガイドする摺動ガイド
穴28aと、この摺動ガイド穴28aの下端に連続し、
ヘッドレスト3の第2回動軸29を中心とした回動をガ
イドする回動ガイド穴28bが形成されている。一方、
シートバック2の上部に取り付けられた第2ガイドブラ
ケット25には、第2ピン27bを第2ロッド27の軸
方向に摺動ガイドする摺動ガイド穴25aと、この摺動
ガイド穴25aの上端に連続し、第2ロッド27および
第1ロッド24の第1回動軸26を中心とした回動をガ
イドする回動ガイド穴25bが形成されている。
られた第1ガイドブラケット28には、第1ピン24b
を第1ロッド24の軸方向に摺動ガイドする摺動ガイド
穴28aと、この摺動ガイド穴28aの下端に連続し、
ヘッドレスト3の第2回動軸29を中心とした回動をガ
イドする回動ガイド穴28bが形成されている。一方、
シートバック2の上部に取り付けられた第2ガイドブラ
ケット25には、第2ピン27bを第2ロッド27の軸
方向に摺動ガイドする摺動ガイド穴25aと、この摺動
ガイド穴25aの上端に連続し、第2ロッド27および
第1ロッド24の第1回動軸26を中心とした回動をガ
イドする回動ガイド穴25bが形成されている。
【0030】したがって、第1実施例と同様の作用効果
が得られる。
が得られる。
【0031】以上、本考案の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲での設計変更等
があっても本考案に含まれる。
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲での設計変更等
があっても本考案に含まれる。
【0032】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のシート装
置にあっては、シートバックおよびヘッドレストに、そ
れぞれ、第1の連結体および第2の連結体を回動可能に
取り付け、両連結体を軸方向に摺動可能とし、ヘッドレ
ストを引き上げて両連結体を所定位置まで縮退させた状
態でのみ、ヘッドレストが第1の連結体の他端に対して
後方へ回動すると共に、第2の連結体がシートバックに
対して後方へ回動するのを許容し、それ以外の状態では
これらの回動を規制するガイド手段を設けた構成とした
ため、フルフラット化すると、ヘッドレストはシートバ
ックの裏側に隠れてしまうもので、これによって、シー
トバックの先端と後方のシート装置のシートクッション
の先端とを当接させても、ヘッドレストが邪魔になるこ
とがないし、ヘッドレストはシートバックから取り外さ
ないから、置き場所に困ることもないという効果が得ら
れる。
置にあっては、シートバックおよびヘッドレストに、そ
れぞれ、第1の連結体および第2の連結体を回動可能に
取り付け、両連結体を軸方向に摺動可能とし、ヘッドレ
ストを引き上げて両連結体を所定位置まで縮退させた状
態でのみ、ヘッドレストが第1の連結体の他端に対して
後方へ回動すると共に、第2の連結体がシートバックに
対して後方へ回動するのを許容し、それ以外の状態では
これらの回動を規制するガイド手段を設けた構成とした
ため、フルフラット化すると、ヘッドレストはシートバ
ックの裏側に隠れてしまうもので、これによって、シー
トバックの先端と後方のシート装置のシートクッション
の先端とを当接させても、ヘッドレストが邪魔になるこ
とがないし、ヘッドレストはシートバックから取り外さ
ないから、置き場所に困ることもないという効果が得ら
れる。
【図1】本考案の第1実施例のシート装置の要部を示す
(ヘッドレスト起立状態)構造説明図である。
(ヘッドレスト起立状態)構造説明図である。
【図2】本考案第1実施例装置の要部を示す(ヘッドレ
スト後方回動状態)構造説明図である。
スト後方回動状態)構造説明図である。
【図3】本考案第1実施例装置の要部を示す分解斜視図
である。
である。
【図4】本考案第1実施例装置のシートバック上部を斜
め後方から見た(ヘッドレスト起立状態)斜視図であ
る。
め後方から見た(ヘッドレスト起立状態)斜視図であ
る。
【図5】本考案第1実施例装置のシートバック上部を斜
め後方から見た(ヘッドレスト後方回動状態)斜視図で
ある。
め後方から見た(ヘッドレスト後方回動状態)斜視図で
ある。
【図6】本考案第1実施例のシート装置の形態変化を示
す作用説明図である。
す作用説明図である。
【図7】本考案第2実施例のシート装置の要部を示す構
造説明図である。
造説明図である。
1 シートクッション 2 シートバック 3 ヘッドレスト 4 第1ロッド(第1の連結体) 5 第2ガイドブラケット(ガイド手段) 6 第1の回動軸 7 第2ロッド(第2の連結体) 8 第1ガイドブラケット(ガイド手段) 9 第2の回動軸 24 第1ロッド(第1の連結体) 25 第2ガイドブラケット(ガイド手段) 26 第1の回動軸 27 第2ロッド(第2の連結体) 28 第1ガイドブラケット(ガイド手段) 29 第2の回動軸 A 第1実施例のシート装置
Claims (1)
- 【請求項1】 上部にヘッドレストを取り付けたシート
バックがシートクッションに対して後方へ略水平となる
位置まで回動可能に設けられたシート装置において、 前記シートバックの上部に、第1の連結体の一端が第1
の回動軸を中心に前後方向へ回動可能に取り付けられ、 前記ヘッドレストの下部に、第2の連結体の一端が第2
の回動軸を中心に前後方向へ回動可能に取り付けられ、 前記第1の連結体と第2の連結体とは、相対的に軸方向
へ摺動することにより伸縮可能に連結されてヘッドレス
トをシートバックに対して引き上げた時に縮退され、 前記第1の連結体の他端とヘッドレストとの間,および
第2の連結体の他端とシートバックとの間に、ヘッドレ
ストを引き上げて両連結体を所定位置まで縮退させた状
態でのみ、ヘッドレストが第1の連結体の他端に対して
後方へ回動するとともに第2の連結体がシートバックに
対して後方へ回動するのを許容し、所定位置の縮退以外
の状態ではこれらの回動を規制するガイド手段が設けら
れていることを特徴とするシート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7647091U JP2525311Y2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | シート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7647091U JP2525311Y2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | シート装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0526609U JPH0526609U (ja) | 1993-04-06 |
JP2525311Y2 true JP2525311Y2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=13606063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7647091U Expired - Lifetime JP2525311Y2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | シート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2525311Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6377986B2 (ja) * | 2014-07-25 | 2018-08-22 | 株式会社Subaru | 車両用シートのヘッドレスト取付構造 |
WO2020007873A1 (en) * | 2018-07-05 | 2020-01-09 | Adient Engineering and IP GmbH | Bracket module for a headrest, headrest and seat |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP7647091U patent/JP2525311Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0526609U (ja) | 1993-04-06 |
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