JP4894419B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シートに着座した乗員の頭部を受け止めるヘッドレストの支承部を車両の衝突時にシートバックに対して相対移動させることのできるヘッドレスト移動機構を備えた車両用シートに関する。
従来、自動車の座席用シートには、車両の後面衝突の発生時にヘッドレストを瞬時に前方移動させて乗員の頭部をサポートすることのできるアクティブヘッドレストが採用されているものがある。例えば、下記特許文献1には、4節リンク機構の動きを利用して、ヘッドレストの頭受部となる支承部を前方移動させる技術が開示されている。この開示では、ヘッドレストの基台と支承部との間に互いに平行な2つのリンク部材が配設されて、4節リンク機構が構成されている。この4節リンク機構は、車両衝突が発生する前の常時は、支承部をヘッドレスト基部側に引き込んだ初期位置の姿勢状態に保持されている。そして、車両衝突が発生することにより、上記の保持状態が解除されると共に、附勢によって、上記2つのリンクの回動を伴いながら支承部が前方移動するようになっている。
特開2002−142910号公報
しかし、上記従来の開示技術では、支承部を前方移動させる機構のために2つのリンク部材を要するため、かかる重量の増大を招いていた。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ヘッドレストの頭受部となる支承部を前方移動させるための機構の軽量化を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
1の発明は、シートに着座した乗員の頭部を受け止めるヘッドレストの支承部を車両の衝突時にシートバックに対して相対移動させることのできるヘッドレスト移動機構を備えた車両用シートである。ヘッドレスト移動機構は、リンク部材と、案内経路と、を有する。リンク部材は、支承部とシートバックの上部に設置された基台とをリンク連結し、その基台にリンク連結された軸支位置を中心とした回動により、支承部を基台に対して前後移動させる。案内経路は、支承部の基台に対する首振り姿勢の位置決めをするものとして基台に形成されており、支承部に一体的に形成された係合部位を係合させた状態として、係合部位の係合位置を支承部の前後移動に追従させて変化させられるように移動案内する。案内経路は、リンク部材の回動に伴い、支承部を車両の衝突発生前の通常時の初期位置から前方かつ上方側に移動させて乗員の頭部に接近させた衝突対応位置まで導くように係合部位の移動を案内する、前上がりの案内形状とされている。リンク部材は、その基台にリンク連結された軸支位置が、係合部位が初期状態時に位置する案内経路の下端部よりも上方側に位置して配置されており、その前方側に起こし上げられる回転により、支承部を衝突対応位置に向けて移動させる構成となっている。
この第1の発明によれば、支承部は、リンク部材の回動により、基台に対して前後方向に動かされる。このとき、支承部の基台に対する首振り姿勢は、支承部に形成された係合部位が、基台に形成された案内経路に対し、支承部の前後移動に追従して係合位置を変化させられる状態に係合された構成により、常時、適宜の姿勢状態に位置決めされた状態に保持される。
2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成となっているものである。係合部位は、支承部が衝突対応位置に到達した状態では、案内経路の上端部に位置した状態として、支承部にかかる乗員の頭部を受け止める荷重が、係合部位を案内経路内で更に上方側に向かって押圧する力として作用して基台により受け止められるようになっている。案内経路の上端部は、真っ直ぐ上方側に延びる形に形成されている。
この第2の発明によれば、支承部が衝突対応位置に到達した状態で、支承部に乗員の頭部を受け止める荷重がかかると、この荷重は、案内経路の上端部に位置している係合部位を更に上方側に向かって押圧する力として作用し、基台により受け止められる。
第3の発明は、上述した第1又はの発明において、内経路は、基台の側面部に幅方向に貫通して形成された長孔であり、係合部位は、長孔内にスライド可能に嵌め込まれる軸部として構成されているものである。
この第の発明によれば、支承部に設けられた軸部、基台の側面部に形成された長孔の形状に沿ってスライドする構成る。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
1の発明によれば、支承部をリンク部材により基台に対して相対移動させる構成とし、支承部の基台に対する首振り姿勢の位置決めを、支承部に形成した係合部位を基台に形成した案内経路に沿って移動可能となるように係合させて行う構成としたことにより、4節リンク機構のような複数のリンクを必要とする構成と比べ、支承部を相対移動させる構成を軽量化することができる。また、案内経路を前方かつ上方に延びる形状としたことにより、支承部を衝突対応位置に向けて移動させる際の支承部の傾き姿勢の変化を少なく抑えることができる。
2の発明によれば、係合部位が案内経路の上端部に達する移動規制構造を利用して、支承部にかかる乗員の頭部を受け止める荷重を受け止められる構成としたことにより、上記荷重を受け止められるようにする構成を簡素に成することができる。
第3の発明によれば、支承部の係合部位を基台の案内経路に移動可能に係合させる構成を、軸部を長孔に移動可能に係合させる構成として具現化したことにより、係合部位を案内経路に沿って適切に移動可能に係合させる構成を簡単な構成として得ることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートについて、図1〜図14を用いて説明する。
本実施例のシート1は、乗員の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭部の受止部となるヘッドレスト4と、から成る。なお、図1〜図14の各図では、シート1の構成を分かり易くするために、シートバック2やヘッドレスト4の内部構造が表されている。
ここで、ヘッドレスト4は、その下部に立設された2本の棒状のステー4B,4Bを、シートバック2の上部に設置された筒状のサポート2S,2Sの挿込口Sa,Sa内にそれぞれ挿し込むことにより、シートバック2の上部に装着されている。詳しくは、各サポート2S,2Sは、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2Fの上腕を成すアッパフレームFuに一体的に固定されている。
このヘッドレスト4は、シート1に着座した乗員の頭部をその後方側の位置で受け止められるように、常時はその設置された姿勢位置で保持されている。しかし、このヘッドレスト4は、車両の後面衝突が発生することにより、その頭部を受け止める前面側の支承部4Aを、瞬時に前方へ移動させられるようになっている。すなわち、上記の衝突発生時において、シートバック2やヘッドレスト4から体を前方に浮かした着座姿勢となっている乗員に対して、支承部4Aを後頭部の直ぐ後ろまで接近移動させられるようになっている。これにより、上記車両衝突の発生時に、頭部がその勢いで後傾し過ぎるのを防止することができ、頚部にかかる負荷を軽減することができる。
この車両衝突時にヘッドレスト4の支承部4Aを前方へ移動させる作動は、ヘッドレスト4の内部に組み込まれたヘッドレスト移動機構10によって行われる。
ここで、図4には、ヘッドレスト移動機構10の外観が斜視図によって表されている。同図に示されるように、ヘッドレスト移動機構10は、車両衝突が発生する前の常時は、支承部4Aをその前方移動を規制した状態として初期位置の姿勢状態に保持している。
そして、ヘッドレスト移動機構10は、車両衝突が発生することにより、支承部4Aの前方移動の規制状態を解除して、支承部4Aを引張ばね16の附勢によって前方かつ上方へ移動させる。これにより、ヘッドレスト移動機構10は、図7に示されるように、支承部4Aを、後頭部の直ぐ後ろまで接近させた衝突対応位置まで移動させる。このヘッドレスト移動機構10は、支承部4Aを衝突対応位置まで移動させた状態では、車両衝突の発生によって乗員の頭部が後傾してきた荷重を受けても、支承部4Aが後方側に押し戻されないようになっている。これにより、乗員の頭部を、衝突対応位置に保持された支承部4Aによって、安定して受け止められるようになっている。
ところで、図4に戻って、上記した支承部4Aの規制状態を解除する操作は、ヘッドレスト移動機構10に繋がれた第2ケーブル50のケーブル操作によって行われる。この第2ケーブル50は、ヘッドレスト4の内部に配索されており、図1に示されるように、シートバック2の内部に配索された第1ケーブル40と軸連結されている。この第1ケーブル40は、その上端側で第2ケーブル50の下端と連結されており、下端側が車両衝突時にこれを牽引操作する機構と連結されている。
ここで、図2には、第1ケーブル40と第2ケーブル50との連結構造が、分解斜視図によって拡大して表されている。同図に示されるように、第1ケーブル40と第2ケーブル50は、ヘッドレスト4の図示されている左側のステー4Bがサポート2Sに挿し込まれる挿込連結部において、互いの連結端部が連結されるようになっている。これら第1ケーブル40と第2ケーブル50との連結構造は、左側のステー4Bをサポート2Sに対して抜き挿しする動きによって、互いを連結させたり分離させたりできるようになっている。これにより、ヘッドレスト4をシートバック2に対して取り付けたり取り外したりする作業が自在に行えるようになっている。
ここで、図3には、第1ケーブル40の下端を牽引操作する機構が、斜視図によって拡大して表されている。同図に示されるように、シートバック2の内部には、その中腹部に、幅方向に延びる折れ曲がり棒状の押動部材20が配設されている。
この押動部材20は、その幅方向の中程の部位が、乗員の背凭れ荷重を受ける受承腕21として形成されている。そして、押動部材20は、その紙面内右側の端部が、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2Fの紙面内右側のサイドフレームFsに軸回動可能な状態で支持されている。詳しくは、この押動部材20の紙面内右側の端部とサイドフレームFsとの間には、捩りばね20Sが掛けられている。この捩りばね20Sは、予め捩り込まれた状態で設けられており、受承部21を前方へ移動させる方向に押動部材20を回動附勢している。これにより、押動部材20は、シートバック2の背凭れ面に設けられたクッションパッド(図示省略)と当接する位置で、その附勢による回動が規制された状態として保持されている。また、押動部材20は、その紙面内左側の端部が、同左側のサイドフレームFsに配設されたダンパー30の連結腕31Aに剛結合されている。
ここで、ダンパー30は、回動軸31と円筒形状のケース32とを有して成るロータリー式の構造となっている。詳しくは、回動軸31は、ケース32の筒状内に挿通されたかたちでケース32に対して軸回動可能に連結されている。そして、この筒状のケース32と回動軸31との間には、シリコンオイル等の粘性流体が密閉状態で充填されている。この粘性流体は、回動軸31のケース32に対する相対的な回動速度の高低によって、回動軸31の回動力をその粘性抵抗によってケース32に伝達したり、回動軸31をケース32の内部で空振りさせて伝達を遮断したりすることのできる特性を備えている。
この回動軸31は、紙面内左側のサイドフレームFsに軸回動可能な状態で支持されている。詳しくは、回動軸31は、押動部材20の紙面内右側の端部が軸支された位置と同軸上の位置で軸支されている。そして、回動軸31は、その半径方向の外方に延びて形成された連結腕31Aに、前述した押動部材20の左側の端部が剛結合されて、これと一体的な状態とされている。したがって、押動部材20は、この同軸上に配された両端の軸支構造によって、両サイドフレームFs,Fsに対して軸回動可能に支持されている。
上記構成の押動部材20は、受承腕21において乗員からの背凭れ荷重を受ける。これにより、押動部材20は、受承腕21が後方側に押圧される動きを受けて、これと一体的に連結されたダンパー30の回動軸31を軸回動させる。
このとき、回動軸31の軸回動する速度が、通常の着座使用時の背凭れ荷重によって受ける程度の比較的緩やかな速度である場合には、回動軸31の回動力はケース32には伝達されない。しかし、回動軸31の軸回動する速度が、車両衝突に伴う比較的大きな背凭れ荷重によって受ける比較的速い速度である場合には、回動軸31の回動力がケース32に伝達され、ケース32がこれと一体的となって回動する。
ここで、ケース32は、その半径方向の外方に延びて形成された操作腕32Aに、第1ケーブル40のインナー部材41の下端部が繋がれて、これと一体的な状態とされている。したがって、ケース32は、上記回動軸31と一体的な軸回動が行われることにより、インナー部材41を下方向に牽引操作する。これにより、図4において前述したように、第2ケーブル50がケーブル操作されて、ヘッドレスト移動機構10による支承部4Aの規制状態が解除される。ここで、図1に戻って、上記したケース32の操作腕32Aは、後述するサイドフレームFsに固着された折曲げ板状の取付ブラケット60のストッパ61と当接することにより、捩りばね20Sによる押動部材20との一体的な附勢方向への回動移動が規制されている。
次に、ヘッドレスト移動機構10について説明する。なお、ヘッドレスト移動機構10の構成は図4〜図10においてそれぞれ表されているが、図7の状態が各部の構成を良く表しているため、以下では図7を用いて各部の構成を説明する。
すなわち、図7に示されるように、ヘッドレスト移動機構10は、基台11と、一対の連結リンク12,12と、一対の支持部材13,13と、一対のフック14,14と、操作部材15と、引張ばね16と、一対の案内部材17,17と、を有する。ここで、一対の連結リンク12,12が本発明のリンク部材に相当する。
詳しくは、基台11は、合成樹脂によって形成されており、板状の後面部11Bと、その下端縁から前方に延びる板状の底面部11Dと、これらの左右両側縁からそれぞれ立設された板状の側面部11S,11Sと、両側面部11S,11Sの上縁を繋ぐかたちで形成された上面部11Uと、を一体的に有する。ここで、図10には、ヘッドレスト移動機構10を図7のX線方向から見た構成図が表されている。同図に示されるように、基台11の両側面部11S,11Sの間には、これと平行に、複数の板状のリブ11R,11R,11R,11Rが後面部11Bや底面部11Dから立設して形成されており、基台11が補強されている。
そして、図7に戻って、この基台11の底面部11Dには、ステー4B,4Bの上端部分がそれぞれ挿し込まれて一体的に固定されている。これらステー4B,4Bは、管状に形成されており、その上端側の開口部を底面部11Dの上面側に露出させた態様で取付けられている。ここで、各ステー4B,4Bは、その中程から上側の部分が「く」符号状に前傾した屈曲形状に形成されている。
また、上記した両側面部11S,11Sには、波状に刳り貫かれた長孔11H,11Hが形成されている。この長孔11H,11Hは、それらの下端部H0,H0と上端部H3,H3との間に、後方側(紙面内右側)に波状に段々に窪んだ形状の第1ストッパ部H1,H1と第2ストッパ部H2,H2とが形成されている。
次いで、一対の連結リンク12,12は、合成樹脂によって形成されており、基台11の上端寄りの部分と、支承部4Aの後面側の部分と、をリンク連結するかたちで幅方向に並べて配設されている。詳しくは、連結リンク12,12は、それら後端が、基台11の両側面部11S,11Sに貫通して設けられた幅方向に延びる連結軸12Aによって軸回動可能に連結されている。より詳しくは、図10に示されるように、連結リンク12,12の後端は、基台11に形成された左右の側面部11S,11Sとそれらの内側に形成されたリブ11R,11Rとの間に挟まれた位置にそれぞれ配置されて、連結軸12Aに軸支されている。そして、図7に戻って、連結リンク12,12は、それらの前端が、支承部4Aの後面側の部分に連結された幅方向に延びる連結軸12Bによって、軸回動可能に連結されている。ここで、各連結軸12A,12Bは、互いに平行となる向きで配置されている。
これら連結リンク12,12は、同図に示されるように、連結軸12Aを中心に図4の状態から紙面内時計回りに回動させることにより、基台11の上面部11Uと当接する。これにより、連結リンク12,12の同方向への回動が規制されるようになっている。
次いで、一対の支持部材13,13は、支承部4Aの幅方向に並んで形成されており、それぞれ、支承部4Aの後面側からその後方側に延びるかたちでこれと一体に形成されている。ここで、支承部4Aは、合成樹脂の一体成形によって全体が曲板状に形成されており、その後面側に、上記した一対の支持部材13,13や、前述した連結軸12Bを連結するための連結部位が、後方側に突出するかたちで幅方向に並べて形成されている。
これら支持部材13,13は、それらの後端同士が、幅方向に延びる連結軸13Aによって互いに連結されている。ここで、連結軸13Aが本発明の係合部位としての軸部に相当する。詳しくは、図10に示されるように、支持部材13,13の後端は、基台11に形成された両外側のリブ11R,11Rとそれらの内側に形成されたリブ11R,11Rとの間に挟まれた位置に配置されて、連結軸13Aと連結されている。ここで、図7に戻って、連結軸13Aは、前述した各連結軸12A,12Bと互いに平行となる向きで配置されており、基台11の両側面部11S,11Sに形成された長孔11H,11Hの内部に挿通されている。これにより、支持部材13,13は、連結軸13Aが長孔11H,11Hの内部で移動可能とされる範囲において、基台11に対してその前後方向や上下方向に相対移動可能とされている。
なお、基台11に形成された各リブ11R,11R,11R,11R(図10参照)は、長孔11H,11Hの内部を移動する連結軸13Aと干渉しない形状に形成されている。
次いで、一対のフック14,14は、図5に示されるように、金属製であり、全体がカム形状に形成されている。詳しくは、各フック14,14は、その周縁部において、爪状に突出した形状の上顎部位14B,14Bと下顎部位14C,14Cとが形成されている。これらフック14,14は、基台11の下端寄りの部分に幅方向に並べて配設されており、基台11の両側面部11S,11Sに貫通して設けられた幅方向に延びる連結軸14Aと一体的に連結されている。これにより、各フック14,14は、基台11に対して軸回動可能に支持されている。詳しくは、図10に示されるように、フック14,14は、基台11に形成された左右の側面部11S,11Sとそれらの内側に形成されたリブ11R,11Rとの間に挟まれた位置にそれぞれ配置されて、連結軸14Aと一体的に連結されている。これにより、各フック14,14は、互いが一体的となって軸回動するようになっている。ここで、連結軸14Aは、前述した各連結軸12A,12Bや連結軸13Aと互いに平行となる向きで配置されている。
ここで、図5に戻って、各フック14,14と基台11との間には、捩りばね14S,14Sがそれぞれ掛けられている。これら捩りばね14S,14Sは、それぞれ、連結軸14Aに巻き掛けられたかたちで設けられており、その一端をフック14,14に掛着させ、他端を基台11に掛着させている。これら捩りばね14S,14Sは、予め捩り込まれた状態で設けられており、それぞれ、フック14,14を図5の状態から基台11に対して反時計回りに回動附勢している。
また、フック14,14には、それらの周縁部に、窪み形状の係止溝14D,14Dが形成されている。そして、この係止溝14D,14Dには、後述する操作部材15の一対の操作腕15C,15Cが係合されている。これにより、各フック14,14は、その附勢による反時計回りの回動が規制された状態となっている。
ここで、各操作腕15C,15Cは、その紙面内左端側に設けられた連結軸15Bと一体的に連結されており、基台11に対して軸回動可能に支持されている。そして、この一方の操作腕15Cと基台11との間には、捩りばね15Sが掛けられている。この捩りばね15Sは、連結軸15Bに巻き掛けられたかたちで設けられており、その一端を操作腕15Cに掛着させ、他端を基台11に掛着させている。この捩りばね15Sは、予め捩り込まれた状態で設けられており、両操作腕15C,15Cを図5の状態から基台11に対して時計回りに回動附勢している。これにより、操作腕15C,15Cは、常時は、フック14,14に形成された係止溝14D,14Dに入り込んだ係合した姿勢状態に保持されている。
この操作腕15C,15Cは、その附勢に抗して反時計回りに回動操作されることにより、それぞれ、フック14,14との係合状態から外される。これにより、フック14,14は、操作腕15C,15Cによる回動規制状態が解除され、互いが一体的となって反時計回りに回動する。そして、その後に、各フック14,14は、連結軸15B等の他の構成部材と当接することによって係止する。
ここで、フック14,14は、上記した操作腕15C,15Cによって回動規制された状態では、図4に示されるように、各上顎部位14B,14Bを長孔11H,11Hの孔内に露出させ、長孔11H,11Hの下端部H0,H0を上顎部位14B,14Bと下顎部位14C,14Cとの間に挟み込んだ姿勢状態として保持される。そして、フック14,14は、操作腕15C,15C(図5参照)との係合が外されて反時計回りに附勢回動することにより、図6に示されるように、上顎部位14B,14Bを長孔11H,11Hの孔外に移動させ、下顎部位14C,14Cを下側から押し上げるかたちで長孔11H,11Hの孔内に露出させた姿勢状態となる。
上記構成のフック14,14は、図6を参照して、前述した支持部材13,13に連結された連結軸13Aを長孔11H,11Hの下端部H0,H0まで落とし込む操作を行うことにより、この連結軸13Aと係合してこれを下端部H0,H0の位置に保持することができる。
詳しくは、フック14,14は、前述したように、その下顎部位14C,14Cを長孔11H,11Hの孔内に露出させた姿勢状態となっている。したがって、この状態で、連結軸13Aを下端部H0,H0に落とし込むことにより、フック14,14の下顎部位14C,14Cが、これに押圧されるかたちで長孔11H,11Hの孔外に押し出される。そして、この下顎部位14C,14Cが押し出される動きによって、フック14,14が時計回りに回動し、図4に示されるように、連結軸13Aが長孔11H,11Hの下端部H0,H0に落とし込まれると共に、その上側に各上顎部位14B,14Bが回し込まれる。そして、図5に示されるように、このフック14,14の時計回りの回動により、操作腕15C,15Cがフック14,14の係止溝14D,14Dに附勢によって入り込み、フック14,14がその姿勢状態でロックされる。これにより、連結軸13Aが、フック14,14の上顎部位14B,14Bと下顎部位14C,14Cとの間に挟まれた状態となり、図4に示されるように、連結軸13Aが長孔11H,11Hの下端部H0,H0の位置(初期位置)に保持される。
そして、連結軸13Aが上記した下端部H0,H0の位置で保持されることにより、支承部4Aがこの初期位置の状態で保持される。
次いで、操作部材15は、図4に示されるように、合成樹脂によって形成されており、基台11の図示されている左側の側面部11Sの外面側に配置された連結腕15Aと、図5において前述した各操作腕15C,15Cと、が連結軸15Bによって一体的に連結された構成となっている。この連結腕15Aは、図4に戻って、第2ケーブル50のインナー部材51の上端と繋がれていて、このインナー部材51の軸方向(上下方向)への押引操作によって、連結軸15Bを中心に回動操作されるようになっている。
この連結腕15Aは、図5において前述した捩りばね15Sの附勢によって、常時は図4に示される姿勢状態に保持されている。そして、連結腕15Aは、この状態から第2ケーブル50のインナー部材51を上方向に押し上げる操作を行うことにより、反時計回りに回動操作される。これにより、図5に戻って、各操作腕15C,15Cも一体となって回動し、この回動によってフック14,14の回動規制状態が解除され、フック14,14による連結軸13Aの保持状態が解除される。
次いで、引張ばね16は、図4に示されるように、連結リンク12,12の後端と基台11とを連結する連結軸12Aと、支持部材13,13の後端同士を連結する連結軸13Aと、の間に掛けられている。この引張ばね16は、連結軸13Aを連結軸12Aに引き寄せる方向に附勢しており、長孔11H,11Hの下端部H0,H0に保持されている連結軸13A(図4参照)を上端部H3,H3に向けて附勢している。
したがって、連結軸13Aは、上記操作部材15の操作によって、フック14,14による保持状態が解除されると、図6〜図7に示されるように、長孔11H,11Hの形状に沿って上端部H3,H3に向けて移動していく。そして、この移動に伴って、支承部4Aが、連結リンク12,12の回動を伴いながら、図4に示された初期位置の状態から相対的に前方かつ上方に移動していく。
ここで、前述した車両衝突の発生時には、支承部4Aが初期位置から前方かつ上方に移動していく過程、例えば図6の仮想線で示されるような衝突対応位置に到達する前の段階で、乗員の頭部が支承部4Aに当たってしまい、支承部4Aが後方側に押し動かされることがある。しかし、この場合には、長孔11H,11H内を移動する連結軸13Aが、上記の後方側に押し動かされる動きによって、長孔11H,11Hの後方側(紙面内右側)に波状に段々に窪んだ形状の第1ストッパ部H1,H1や第2ストッパ部H2,H2に入り込むようになっている。ここで、図6には、連結軸13Aが第2ストッパ部H2,H2に入り込んだ状態が実線で表されている。
これにより、連結軸13Aが長孔11H,11Hの下端部H0,H0に押し戻されないようにその動きを規制することができ、支承部4Aが後方側に押し戻さるのを防止することができる。したがって、乗員の頭部を、一定の位置に保持されている支承部4Aによって、安定して受け止めることができる。
次いで、図4に戻って、一対の案内部材17,17は、合成樹脂によって形成されており、それらの後端が、基台11の上端寄りの部分に軸支されるかたちで幅方向に並べて配設されている。これら案内部材17,17は、図10に示されるように、それら後端が、基台11に形成された両外側のリブ11R,11Rと、それらの内側に形成されたリブ11R,11Rと、の間に挟まれた位置にそれぞれ配置されており、これらの間に貫通して設けられた幅方向に延びる連結軸17A,17Aとそれぞれ一体的に連結されている。これにより、案内部材17,17は、基台11に対して軸回動可能に支持されている。
ここで、図4に戻って、各案内部材17,17と基台11との間には、捩りばね17S,17Sがそれぞれ掛けられている。これら捩りばね17S,17Sは、それぞれ、連結軸17A,17Aに巻き掛けられたかたちで設けられており、その一端を案内部材17,17に掛着させ、他端を基台11に掛着させている。これにより、捩りばね17S,17Sは、その自由状態では、案内部材17,17を、それぞれ図4の姿勢状態に保持している。すなわち、案内部材17,17の前端部分を、長孔11H,11Hの孔内に露出させた姿勢状態として保持している。ここで、案内部材17,17には、その前端部分に、さじ状の受部17B,17Bが形成されている。そして、案内部材17,17は、常時は、このさじ状の受部17B,17Bを長孔11H,11Hの孔内にそれぞれ露出させた姿勢状態に保持されている。
これら案内部材17,17は、支承部4Aが図4に示された初期位置から図7に示された衝突対応位置まで移動する進行方向への移動時には、長孔11H,11H内を上方に移動する連結軸13Aによって下から押し上げれられるかたちでこれに押し退けられるようになっている。詳しくは、図6に示されるように、案内部材17,17は、上方に移動する連結軸13Aによって、一旦は時計回りに押し回される。そして、案内部材17,17は、図7に示されるように、連結軸13Aが長孔11H,11Hの上端部H3,H3まで到達するときには、連結軸13Aとの当接から外れ、附勢によって、先の押し回される前の姿勢状態に戻される。
しかし、案内部材17,17は、図8に示されるように、支承部4Aが上記の衝突対応位置から初期位置に戻される操作時には、長孔11H,11H内を下方に移動する連結軸13Aを、前端部分に形成されたさじ状の受部17B,17Bによって受け止める。そして、この受止状態で、支承部4Aを初期位置に向けて移動させることにより、案内部材17,17は、連結軸13Aに押し動かされながらこれを案内するかたちで紙面内反時計回りに回動する。そして、案内部材17,17は、図9に示されるように、連結軸13Aを長孔11H,11Hの下端部H0,H0の近傍まで移動案内した後に、連結軸13Aとの当接から外れる。すなわち、案内部材17,17は、上記支承部4Aを初期位置に戻す操作時には、連結軸13Aが長孔11H,11Hの第1ストッパ部H1,H1や第2ストッパ部H2,H2に入り込まないようにこれを移動案内し、支承部4Aが初期位置にスムーズに戻されるようにアシストしている。
次に、図2に戻って、第1ケーブル40及び第2ケーブル50について説明する。
すなわち、先ず、第1ケーブル40は、可撓性を有した線状のインナー部材41が管状のアウター部材42の内部に挿し通された2重構造となっている。この第1ケーブル40は、図示された上側の端部が、第2ケーブル50の下側の端部と連結される連結端部として構成されている。具体的には、インナー部材41の上端部には、T字状に半径方向の外方に突出した係合突起41Pが形成されている。そして、アウター部材42の上端側の周壁には、上記のT字状に突出した係合突起41Pの両端をそれぞれ半径方向に貫通させることのできる長孔42S,42Sが形成されている。これら長孔42S,42Sは、アウター部材42の周壁に、軸方向に長尺となる形状に形成されており、その長孔42S,42Sの範囲内で、インナー部材41の軸方向への相対移動を許容している。また、アウター部材42の上端部には、その管状の開口端部を塞ぐかたちで頭部42Hが形成されている。
上記構成の第1ケーブル40は、その上端側の連結端部を、図示された左側のサポート2Sの挿込口Sa内に下側から挿し込むことにより、これに吊り下げられた状態として保持されるようになっている。詳しくは、左側のサポート2Sの周壁には、その軸対称の2箇所の位置に、下端部から上方に向けて軸方向に延びる挿入溝Sd,Sdが貫通して形成されている。ここで、図2では、紙面左手前側と右奥側に、実線と破線で挿入溝Sd,Sdがそれぞれ表されている。これら挿入溝Sd,Sdは、インナー部材41の上端部に形成されたT字状の係合突起41Pの両端を、それぞれ、軸方向に受け入れられるようになっている。そして、各挿入溝Sd,Sdは、第1ケーブル40の連結端部をサポート2Sの挿込口Sa内に下側から挿し込むことにより、係合突起41Pをこれらに係合させた状態でその軸方向に沿って挿通移動させられるようになっている。
ここで、紙面左手前側に図示されている一方側の挿入溝Sdは、その軸方向の終端部が、紙面内左方向(周方向)に向けて湾曲した形状に形成されている。そして、左奥側に形成された他方側の挿入溝Sdは、一方側の挿入溝Sdと軸対称となるかたちで、紙面内右方向(周方向)に向けて湾曲した形状に形成されている。これら挿入溝Sd,Sdの終端部は、共に、周方向、かつ、軸方向の下方に向けて湾曲したかたちで形成されている。
したがって、第1ケーブル40の挿し込みにより、係合突起41Pを挿入溝Sd,Sdの形状に沿って軸方向に挿通して、その後に、各挿入溝Sd,Sdの湾曲形状に倣って第1ケーブル40を周方向に回動させることにより、係合突起41Pを各挿入溝Sd,Sdの終端部まで挿通することができる(図11参照)。これにより、係合突起41Pのサポート2Sに対する軸方向(重力方向及びその逆方向)への相対移動が規制された状態となり、第1ケーブル40の連結端部が、サポート2Sの挿込口Sa内に挿し込まれた状態として、これに吊り下げられた状態として保持される。
ここで、図2に戻って、アウター部材42の上端側の周壁は、合成樹脂によって形成されており、その軸方向の一部が、挿込口Saの内径と合致するように部分的に半径方向の外方に膨らんだ形状に形成されている。そして、この外方に膨らんだ部位の外周面部には、軸方向に延びる複数の凹凸がセレーション状に全周にわたって形成されている。これにより、アウター部材42が挿込口Saに対してガタツキのない状態で嵌め込めるようになっていると共に、アウター部材42の挿込口Saに対する軸方向移動がスムーズに行えるようになっている。
また、第1ケーブル40は、図3に示されるように、その下端が、バックフレーム2Fの紙面内左側のサイドフレームFsに沿って配索されている。そして、そのアウター部材42の下端部は、サイドフレームFsに固着されたアウター固定片Foに嵌め込まれることにより、これと軸方向に一体的な状態とされて保持されている。そして、インナー部材41の下端部は、前述したダンパー30の操作腕32Aに繋がれていて、これと一体的な状態とされている。
上記構成の第1ケーブル40は、インナー部材41の下端が操作腕32Aによって下方向に牽引されることにより、同インナー部材41の下端がアウター部材42の下端から引き出されるかたちで牽引操作される。
この第1ケーブル40は、図1に示されるように、インナー部材41及びアウター部材42が共に撓み易い可撓性を有した構成となっており、シートバック2の内部に配設された空調等の各種の構造物(図示省略)を回避するよう湾曲させた姿勢状態で配索されている。
次いで、図2に戻って、第2ケーブル50は、ヘッドレスト4の内部に配索されており、比較的剛性の高い棒状のインナー部材51が、管状のステー4Bによって構成されたアウター部材52の内部に挿し通された2重構造となっている。すなわち、アウター部材52は、図示されている左側の管状のステー4Bによって、それ自体の構成が代用されており、構成が省略されている。したがって、以下の説明では、この左側のステー4Bによって、アウター部材52の構成を説明することとする。
この第2ケーブル50は、図示された下側の端部が、第1ケーブル40の上側の端部と連結される連結端部として構成されている。具体的には、インナー部材51の下端部は、管状のステー4Bの内部に吊り下げられた状態として保持されている。詳しくは、図4に示されるように、インナー部材51は、その上端が、ヘッドレスト移動機構10の連結腕15Aに繋がれており、これに吊り下げられた状態として保持されている。
また、図2に戻って、ステー4Bの周壁には、その軸対称の2箇所の位置に、下端部から上方に向けて軸方向に延びる受入溝Bd,Bdが貫通して形成されている。ここで、図2では、紙面左手前側と右奥側に、実線と破線で受入溝Bd,Bdがそれぞれ表されている。これら受入溝Bd,Bdは、図12に示されるように、ステー4Bをサポート2Sの挿込口Sa内に挿し込むことにより、その口内に保持されている第1ケーブル40のインナー部材41の上端部に形成されたT字状の係合突起41Pの両端を、それぞれ、軸方向に受け入れられるようになっている。詳しくは、ステー4Bは、その管状の内部に、第1ケーブル40のアウター部材42の頭部42Hを受け入れながら、両受入溝Bd,Bdの内部に、係合突起41Pの両端を受け入れていく。そして、各受入溝Bd,Bdは、ステー4Bをサポート2Sの挿込口Sa内に挿し込む移動によって、係合突起41Pをこれらに係合させた状態でその軸方向に沿って挿通移動させられるようになっている。
ここで、図2に戻って、紙面左手前側に図示されている一方側の受入溝Bdは、その軸方向の終端部が、紙面内右方向(周方向)に向けて湾曲した形状に形成されている。そして、右奥側に形成された他方側の受入溝Bdは、一方側の受入溝Bdと軸対称となるかたちで、紙面内左方向(周方向)に向けて湾曲した形状に形成されている。すなわち、各受入溝Bd,Bdは、前述した各挿入溝Sd,Sdに対して、それぞれ、周方向の逆向き(互い違いとなる方向)に湾曲した形状に形成されている。ここで、図11には、ステー4Bをサポート2Sに挿し込む前の状態が斜視図によって表されており、図12には、ステー4Bをサポート2Sに挿し込んだ状態が斜視図によって表されている。これらの図では、ステー4Bやサポート2Sの構成を分かり易く説明するために、前述した図2の斜視図の向きとは異なる向きで表されている。
したがって、図12に示されるように、上記構成のステー4Bがサポート2Sの挿込口Sa内に挿し込まれることにより、例えば紙面右手前側にある係合突起41Pの一端は、ステー4Bに形成された紙面右手前側の受入溝Bdの右方向に曲がった終端部の形状に案内されるかたちで、挿入溝Sdの終端部から同方向に押し戻されていく。なお、紙面左奥側にある係合突起41Pの他端(同図では省略されている。)は、上記した一端と軸対称な動きによって、挿入溝Sdの終端部から押し戻されていく。そして、係合突起41Pは、上記の移動により、受入溝Bd,Bdの終端部まで移動すると共に、挿入溝Sd,Sdの終端部から脱してその軸方向に延びる形状部位まで移動する。これにより、係合突起41Pは、サポート2Sに対する軸方向(重力方向及びその逆方向)への相対移動が許容された状態となる一方で、ステー4Bに対しては軸方向への相対移動が規制された状態となる。この状態では、係合突起41Pは、受入溝Bd,Bdと挿入溝Sd,Sdとの交差した形状により、ステー4Bに対しては軸方向に一体的な状態に保持され、サポート2Sに対しては軸方向にのみ移動可能な状態とされる。すなわち、この係合突起41Pとステー4Bとの係合により、第1ケーブル40のインナー部材41の上端部と第2ケーブル50のアウター部材52(ステー4B)の下端部とが軸連結された状態となる。
そして、この軸連結がなされた状態では、ステー4Bの更なる挿し込み移動が可能とされる。したがって、図13に示されるように、上記の軸連結状態で、ステー4Bを、サポート2Sにロックされる挿し込み位置まで挿し込むことができる。
ここで、図示された左側のステー4Bの周壁には、凹状に切欠かれた形状の係止溝Bsが形成されている。また、同左側のサポート2Sには、挿込口Saの口内に向けて附勢された係止爪Stが設けられている。この係止爪Stは、常時は挿込口Saの内部に突出した姿勢状態に保持されており、ツマミSbを横から押込む操作を行うことによって、挿込口Saの口外に押し退けられるようになっている。したがって、ツマミSbの押込み操作をした状態でステー4Bを挿込口Sa内に挿し込んで、そのままステー4Bを挿し込むことにより、係止爪Stを係止溝Bsと合致する位置でこれを自動的に落とし込んでステー4Bの挿込方向への移動をロックすることができる。この係止溝Bsは、ステー4Bの周壁における軸方向の複数の位置に形成されている。したがって、ツマミSbの押込み操作を行いながらステー4Bの挿込量を変更することにより、ヘッドレスト4の設置高さ位置を自在に調整することができる。
また、同じように、ツマミSbの押込み操作を行いながら各ステー4B,4Bを各サポート2S,2Sから引き抜くことにより、ヘッドレスト4をシートバック2から取り外すことができる。そして、このステー4B,4Bの引き抜き移動によって、上記した第1ケーブル40のインナー部材41の上端部とステー4Bの下端部との軸連結状態が解除されて外される。
具体的には、図12を参照して、図示されている左側のステー4Bをサポート2Sの挿込口Saから引き抜く方向に移動させると、例えば紙面右手前側にある係合突起41Pの一端は、前述した挿し込み時の動きとは逆に、サポート2Sに形成された紙面右手前側の挿入溝Sdの左方向に曲がった終端部の形状に案内されるかたちで、案内溝の終端部から同方向に押し戻されていく。なお、紙面左奥側にある係合突起41Pの他端(同図では省略されている。)は、上記した一端と軸対称な動きによって、受入溝Bdの終端部から押し戻されていく。そして、係合突起41Pは、上記の移動により、挿入溝Sd,Sdの終端部に向けて移動すると共に、受入溝Bd,Bdの終端部から脱してその軸方向に延びる形状部位まで移動する。これにより、係合突起41Pは、ステー4Bに対する軸方向への相対移動が許容された状態となる一方で、サポート2Sに対しては軸方向への相対移動が規制された状態となる。これにより、ステー4Bと第1ケーブル40との軸連結状態が外れ、ステー4Bのみをサポート2Sから引き抜くことができる。
ここで、図13には、前述した第1ケーブル40のインナー部材41の上端部とステー4Bの下端部とが軸連結された状態の内部構造が表されている。同図に示されるように、両者が軸連結された状態では、第2ケーブル50のインナー部材51の下端は、第1ケーブル40のアウター部材42の頭部42Hから上方側に少し離れた位置に位置している。これにより、ステー4Bの挿し込み操作時に、第2ケーブル50のインナー部材51が、第1ケーブル40のアウター部材42の頭部42Hに下方から押し上げ操作されないようになっている。
この軸連結状態とされた第2ケーブル50は、図14に示されるように、第1ケーブル40のインナー部材41が下方に牽引操作されることにより、アウター部材42の頭部42Hに押し上げられるかたちで、インナー部材51が上方に押し上げ操作される。すなわち、第2ケーブル50のアウター部材52とされているステー4Bは、第1ケーブル40のインナー部材41と軸連結されてこれと一体的な状態とされている。したがって、この軸連結状態で、第1ケーブル40のインナー部材41が下方に牽引操作されると、アウター部材42が相対的に上方に押し動かされるかたちとなる。これにより、アウター部材42の頭部42Hによって、第2ケーブル50のインナー部材51が下方から押し上げ操作される。そして、図4を参照して、第2ケーブル50のインナー部材51が押し上げ操作されることにより、連結腕15Aが反時計回りに回動操作されて、支承部4Aの初期位置での保持状態が解除される。
すなわち、第1ケーブル40は、インナー部材41が下方側に牽引操作される牽引式のケーブル構造となっており、第2ケーブル50は、インナー部材51が上方側に押し上げられる押出式のケーブル構造となっている。そして、これら第1ケーブル40や第2ケーブル50の軸連結構造は、ステー4Bの挿し込み操作を行うことによって、インナー部材41とアウター部材52(ステー4B)とが軸連結状態とされ、アウター部材42とインナー部材51とが軸連結状態(押出しによるケーブル操作が可能な状態)とされる逆転式の軸連結構造となっている。
次に、本実施例の使用方法について説明する。
すなわち、図1を参照して、ヘッドレスト4は、シートバック2に対して着脱可能に構成されており、その下部にあるステー4B,4Bをサポート2S,2Sの挿込口Sa,Sa内にそれぞれ挿し込むことによって、シートバック2の上部に装着される。そして、この左側(紙面内右側)のステー4Bが挿し込まれる操作によって、第1ケーブル40と第2ケーブル50とが軸連結された状態となる。
上記のように組み付けられたシート1は、その車両衝突が発生する前の常時は、ヘッドレスト4の支承部4Aを、初期位置の姿勢状態に保持している。そして、車両の後面衝突が発生して、シートバック2に乗員の背部が圧し掛かる背凭れ荷重がかかると、押動部材20が後方側に押し動かされる。これにより、支承部4Aの保持状態が解除操作され、支承部4Aが、図4に示されている初期位置から図7に示されている衝突対応位置まで移動する。そして、支承部4Aは、この衝突対応位置で、車両衝突の勢いで後傾してくる乗員の頭部を後方側から受け止める。
このように、本実施例の車両用シートによれば、支承部4Aの傾き姿勢位置の位置決めを行うことのできる案内構造を基台11に形成したことにより、4節リンク機構のような複数のリンクを必要とする構成と比べて、支承部4Aを前方移動させる機構を軽量化することができる。更に、連結軸13Aのスライド規制構造を用いて、車両衝突の発生時に支承部4Aが衝突対応位置から押し戻されないように規制する構造を簡素に構成することができる。更に、連結軸13Aをスライド移動可能に係合させる長孔11Hを前方かつ上方に延びる形状としたことにより、支承部4Aの基台11に対する傾き姿勢の変化を少なく抑えることができる。更に、連結軸13Aと長孔11Hとを用いた比較的簡単な構成により、支承部4Aを基台11に対してスライド移動可能に係合させる構成を得ることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例によって説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、ヘッドレスト移動機構を構成するリンク部材としての連結リンクや案内経路としての長孔を、図15や図16に示されるような配置とすることもできる。前者の図15に示された構成では、連結リンク12,12と長孔11H,11Hとが互いに交差した配置関係となっている。また、後者の図16に示された構成では、連結リンク12,12が基台11の下方寄りに配置され、長孔11H,11Hがその上側に配置形成されている。なお、これらの変形実施例では、いずれも、連結リンク12,12の幅方向の配置が、上記実施例で示したものとは異なる配置となっている。すなわち、この連結リンク12,12の幅方向の配置は、長孔11H,11H内をスライド移動する連結軸と干渉しない配置であればよく、特に限定されるものではない。
また、上記実施例では、軸部としての連結軸が、フックによる初期位置での保持状態が解除されることにより、附勢によって進行方向にスライド移動するものを示した。しかし、例えば、連結軸がケーブルと直接繋がれていて、ケーブルが操作される動きによって、直接、連結軸が進行方向に移動操作されるようになっていてもよい。
また、係合部位を基台に形成された案内経路に係合させる構造は、例えば、係合部位を基台に形成された長尺状の突起にスライド移動可能に嵌合させたものであってもよい。
また、案内経路としての長孔は、単に、基台の前後方向に延びる形状とされたものや、上下方向に延びる形状とされたものであってもよい。但し、この場合には、連結リンクの回動に伴って、支承部の基台に対する傾き姿勢が変化し易くなることに留意が必要である。
なお、案内形状として、基台の側面部に貫通形成された長孔を示したが、凹状に窪んだ溝形状であってもよい。
実施例1のシートの概略構成を表した斜視図である。 第1ケーブルと第2ケーブルとの連結構造を拡大して表した分解斜視図である。 第1ケーブルの下端を牽引操作する機構を拡大して表した斜視図である。 ヘッドレスト移動機構の初期状態を表した側面図である。 ヘッドレスト移動機構を初期状態に保持する構造を表した構成図である。 ヘッドレスト移動機構の進行方向への移動途中状態を表した側面図である。 ヘッドレスト移動機構が進行方向に移動し終えた状態を表した側面図である。 図7の状態からヘッドレスト移動機構を初期状態に戻す操作の途中状態を表した構成図である。 図8の状態からヘッドレスト移動機構が案内されながら初期状態に戻されていく状態を表した構成図である。 ヘッドレスト移動機構を図7のX線方向から見た構成図である。 ヘッドレストのステーをシートバックに設置されたサポートに挿し込む前の状態を表した構成図である。 図11の状態からヘッドレストのステーをシートバックに設置されたサポートに挿し込んだ状態を表した構成図である。 図12の内部構造を表した構成図である。 図13の状態から第1ケーブルが牽引操作された状態を表した構成図である。 ヘッドレスト移動機構の変形実施例を表した側面図である。 ヘッドレスト移動機構の変形実施例を表した側面図である。
符号の説明
1 シート
2 シートバック
2F バックフレーム
Fu アッパフレーム
Fs サイドフレーム
2S サポート
Sa 挿込口
Sb ツマミ
St 係止爪
Sd 挿入溝
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
4A 支承部
4B ステー
Bd 受入溝
Bs 係止溝
10 ヘッドレスト移動機構
11 基台
11B 後面部
11D 底面部
11S 側面部
11U 上面部
11R リブ
11H 長孔
H0 下端部
H1 第1ストッパ部
H2 第2ストッパ部
H3 上端部
12 連結リンク(リンク部材)
12A 連結軸
12B 連結軸
13 支持部材
13A 連結軸(軸部)
14 フック
14A 連結軸
14B 上顎部位
14C 下顎部位
14D 係止溝
14S 捩りばね
15 操作部材
15A 連結腕
15B 連結軸
15C 操作腕
15S 捩りばね
16 引張ばね
17 案内部材
17A 連結軸
17B 受部
17S 捩りばね
20 押動部材
20S 捩りばね
21 受承腕
30 ダンパー
31 回動軸
31A 連結腕
32 ケース
32A 操作腕
40 第1ケーブル
41 インナー部材
41P 係合突起
42 アウター部材
42S 長孔
42H 頭部
50 第2ケーブル
51 インナー部材
52 アウター部材
60 取付ブラケット
61 アウター取付部位
62 ストッパ

Claims (3)

  1. シートに着座した乗員の頭部を受け止めるヘッドレストの支承部を車両の衝突時にシートバックに対して相対移動させることのできるヘッドレスト移動機構を備えた車両用シートであって、
    前記ヘッドレスト移動機構は、
    記支承部と前記シートバックの上部に設置された基台をリンク連結し、該基台にリンク連結された軸支位置を中心とした回動により前記支承部を前記基台に対して前後移動させるリンク部材と、
    前記支承部の前記基台に対する首振り姿勢の位置決めをするものとして前記基台に形成され、前記支承部一体的に形成された係合部位を係合させた状態として、該係合部位の係合位置を前記支承部の前後移動に追従させて変化させられるように移動案内する案内経路と、を有し、
    前記案内経路は、前記リンク部材の回動に伴い、前記支承部を車両の衝突発生前の通常時の初期位置から前方かつ上方側に移動させて乗員の頭部に接近させた衝突対応位置まで導くように前記係合部位の移動を案内する前上がりの案内形状とされており、前記リンク部材は、その前記基台にリンク連結された軸支位置が前記係合部位が初期状態時に位置する前記案内経路の下端部よりも上方側に位置して配置されており、その前方側に起こし上げられる回転により前記支承部を前記衝突対応位置に向けて移動させる構成となっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    記係合部位は、前記支承部が前記衝突対応位置に到達した状態では、前記案内経路の上端部に位置した状態として、前記支承部にかかる乗員の頭部を受け止める荷重が、前記係合部位を前記案内経路内で更に上方側に向かって押圧する力として作用して前記基台により受け止められるようになっており、前記案内経路の前記上端部は、真っ直ぐ上方側に延びる形に形成されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートであって、
    記案内経路は、前記基台の側面部に幅方向に貫通して形成された長孔であり、前記係合部位は、前記長孔内にスライド可能に嵌め込まれる軸部として構成されていることを特徴とする車両用シート。
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