JP2009285194A - 乗り物用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な支持機構により、原価が低減でき且つシートバックを前後に回動させても、アームレストを略水平に保つことができる乗り物用シートを提供する。
【解決手段】支持機構17は、アームレスト4をシートバック3に上下回転自在に軸支してなる第1軸部11と、アームレスト4の使用位置Bにおける第1軸部11より前側FRのアームレスト4に回転自在に軸支してなる第2軸部13と、該第2軸部13に回転自在に一端部14aが軸支してなり且つシートバック3を前後方向に回転自在に軸支してなる第3軸部15をスライド自在に他端部14bが係合してなるリンク14とより構成されてなる。
【選択図】図4
【解決手段】支持機構17は、アームレスト4をシートバック3に上下回転自在に軸支してなる第1軸部11と、アームレスト4の使用位置Bにおける第1軸部11より前側FRのアームレスト4に回転自在に軸支してなる第2軸部13と、該第2軸部13に回転自在に一端部14aが軸支してなり且つシートバック3を前後方向に回転自在に軸支してなる第3軸部15をスライド自在に他端部14bが係合してなるリンク14とより構成されてなる。
【選択図】図4
Description
本発明は、シートバックがリクライニング装置により立設された中立位置から前後に回転可能に軸支されてなり、前記シートバックには、支持機構によりアームレストが前記シートバックに沿った収納位置と、略水平な使用位置とに移動可能に軸支してなる乗り物用シートに関するものである。
従来のシートバックがリクライニング装置により立設された中立位置から前後に回転可能に軸支されてなり、前記シートバックには、支持機構によりアームレストが前記シートバックに沿った収納位置と、略水平な使用位置とに移動可能に軸支してなる乗り物用シートが提供されている。かかる乗り物用シートのシートバックを前後に回動させても、アームレストを略水平に保つことができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−252874号公報
しかしながら、このような従来の技術にあっては、アームレストを支持した支持機構が平行四辺形を保持せねばならず、複雑になることで、原価高騰の一原因になる。また、乗り物用シートの重量が増す事で、乗り物への搬入搬出作業が困難となる。
本発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、簡単な支持機構により、原価が低減でき且つシートバックを前後に回動させても、アームレストを略水平に保つことができる乗り物用シートを提供するものである。
請求項1に記載の発明は、シートバックがリクライニング装置により立設された中立位置から前後に回転可能に軸支されてなり、前記シートバックには、支持機構によりアームレストが前記シートバックに沿った収納位置と、略水平な使用位置とに移動可能に軸支してなる乗り物用シートにおいて、前記支持機構は、前記アームレストを前記シートバックに上下回転自在に軸支してなる第1軸部と、前記アームレストの前記使用位置における前記第1軸部より前側のアームレストに回転自在に軸支してなる第2軸部と、該第2軸部に回転自在に一端部が軸支してなり且つ前記シートバックを前後方向に回転自在に軸支してなる第3軸部をスライド自在に他端部が係合してなるリンクとより構成されてなり、前記支持機構により、前記アームレストは、前記使用位置に前記アームレストを移動した後は、いかなる位置に前記シートバックを移動しても、前記アームレストを使用位置に保持することを可能としたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の乗り物用シートであって、前記リンクの他端部には、前記シートバックが最後傾した位置及び前記シートバックが最前傾した位置が、それぞれ第3軸部の最端末部となる長穴が形成されてなることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、前記支持機構は、前記アームレストを前記シートバックに上下回転自在に軸支してなる第1軸部と、前記アームレストの前記使用位置における前記第1軸部より前側のアームレストに回転自在に軸支してなる第2軸部と、該第2軸部に回転自在に一端部が軸支してなり且つ前記シートバックを前後方向に回転自在に軸支してなる第3軸部をスライド自在に他端部が係合してなるリンクとより構成されてなり、前記支持機構により、前記アームレストは、前記使用位置に前記アームレストを移動した後は、いかなる位置に前記シートバックを移動しても、前記アームレストを使用位置に保持することを可能としたため、簡単な支持機構により、原価が低減でき且つシートバックを前後に回動させても、アームレストを略水平に保つことができる。
請求項2記載の発明によれば、前記リンクの他端部には、前記シートバックが最後傾した位置及び前記シートバックが最前傾した位置が、それぞれ第3軸部の最端末部となる長穴が形成されてなるため、シートバックの傾動した位置によって、第3軸部に対して長穴の一端部と他端部との間をスライドすることで、確実にアームレストを略水平な位置に保持可能となる。
簡単な支持機構により、原価が低減でき且つシートバックを前後に回動させても、アームレストを略水平に保つことができる乗り物用シートを提供する、という目的を、支持機構は、アームレストをシートバックに上下回転自在に軸支してなる第1軸部と、アームレストの使用位置における第1軸部より前側のアームレストに回転自在に軸支してなる第2軸部と、該第2軸部に回転自在に一端部が軸支してなり且つシートバックを前後方向に回転自在に軸支してなる第3軸部をスライド自在に他端部が係合してなるリンクとより構成されてなり、支持機構により、アームレストは、使用位置にアームレストを移動した後は、いかなる位置にシートバックを移動しても、アームレストを使用位置に保持することを可能としたことで、実現した。
[実施例]
以下、本発明の最良の実施例を図1〜図7に基づいて説明する。符号1は、「乗り物」としての自動車のシートである。該シート1は、運転席でも助手席でも、後席でも良い。
以下、本発明の最良の実施例を図1〜図7に基づいて説明する。符号1は、「乗り物」としての自動車のシートである。該シート1は、運転席でも助手席でも、後席でも良い。
前記シート1は、シートクッション2と、シートバック3とよりなり、前記シートクッション2及び前記シートバック3にそれぞれ固設されてなるリクライニング装置6により、前記シートバック3が、図4に示す立設された中立位置から図5及び図7に示す後側RRに回転した位置及び前側FRに回転した位置にそれぞれ移動可能に軸支されてなる。前記シートバック3には、支持機構17によりアームレスト4の先端部が上側UPを向く収納位置A(図3参照)と、アームレスト4の先端部が該収納位置Aから下側LWRに移動して略水平な使用位置B(図4参照)とに移動可能に軸支してなる。前記収納位置Aは、図1に示すように、前記アームレスト4をシートバック3に沿った状態である。図1及び図2に示す符号5は、前記シートバック3に支持されてなるヘッドレストである。
前記シートバック3は、前記リクライニング装置6が固定されてなるパイプ状のフレーム7と、該フレーム7の後側RRに配設されてなる平板状のパーン8と、前記フレーム7及びパーン8を覆う図示しない緩衝部材と、該緩衝部材を覆う図示しない表皮とより構成されてなる。前記パーン8には、増強させるためのビードなどが適宜形成されてなる。図3の符号31は、シートバック3の傾斜位置を保持するロック装置(図示省略)の解除手段である。同じく図3の符号30は、前記ヘッドレスト5のスティ(図示省略)を上下移動時材なヘッドレストホルダーである。該ヘッドレストホルダー30は、前記フレーム7の上端部に支持されてなる。
前記アームレスト4は、前記使用位置Bでの前後に長尺な閉ループ状の金属製のアームレスト本体9と、該アームレスト本体9を覆う図示しない緩衝部材と、該緩衝部材を覆う図示しない表皮とより構成されてなる。
前記アームレスト本体9の左側(図3の右側)には、図3に示す支持部材23が固設されてなり、該支持部材23の基部は、前記シートバック3のパーン8に第4軸部20により回転自在に軸支されている。前記第4軸部20には、係止機構21が装着され、シートバック3の上端部より突出した操作操作手段22により係止機構21のロックを解除すれば、前記アームレスト4は回転自在となる。
前記支持機構17は、前記アームレスト4の右側(図3の左側)を前記シートバック3に上下回転自在に軸支してなる第1軸部11と、前記アームレスト4の前記使用位置Bにおける前記第1軸部11より前側FRのアームレスト4に回転自在に軸支してなる第2軸部13と、該第2軸部13に回転自在に一端部14aが軸支してなり且つ前記シートバック3を前後方向に回転自在に軸支してなる第3軸部15をスライド自在に他端部14bが係合してなるリンク14とより構成されてなる。
前記支持機構17により、前記アームレスト4は、前記使用位置Bに前記アームレスト4を移動した後は、いかなる位置に前記シートバック3を移動しても、前記アームレスト4を使用位置B、即ち略水平な位置に保持することを可能としている。
前記リンク14の他端部14bには、前記シートバック3が図5に示す最後傾した位置及び前記シートバック3が図7に示す最前傾した位置が、それぞれ第3軸部15の最端末部となる長穴16が形成されてなる。
前記第1軸部11は、前記フレーム7より立ち上がったブラケット12に軸支されてなり、前記第2軸部13は、前記アーム10より突設した第2アームに突設されてなり、第3軸部15は、前記シートバック3を前後側FR,RRに回転自在に軸支してなる。
次に、本実施例の作用を説明する。
前記支持機構17は、前記アームレスト4を前記シートバック3に上下側UP,LWRに回転自在に軸支してなる第1軸部11と、前記アームレスト4の前記使用位置Bにおける前記第1軸部11より前側FRのアームレスト4に回転自在に軸支してなる第2軸部13と、該第2軸部13に回転自在に一端部14aが軸支してなり且つ前記シートバック3を前後FR,RR何れの方向にも回転自在に軸支してなる第3軸部15をスライド自在に他端部14bが係合してなるリンク14とより構成されてなり、前記支持機構17により、前記アームレスト4は、前記使用位置Bに前記アームレスト4を移動した後は、いかなる位置に前記シートバック3を移動しても、前記アームレスト4を使用位置Bに保持することを可能としたため、簡単な支持機構17により、原価が低減でき且つシートバック3を前後FR,RR何れの方向に回動させても、アームレスト4を略水平の使用位置Bに保つことができる。
前記リンク14の他端部14bには、前記シートバック3が、図5に示す最後傾した位置及び図7に示す前記シートバック3が最前傾した位置が、それぞれ第3軸部15の最端末部となる長穴16が形成されてなるため、シートバック3の傾動した位置によって、第3軸部15に対して長穴16の一端部と他端部との間をスライドすることで、確実にアームレスト4を略水平な使用位置Bに保持可能となる。図6は、前記シートバック3が、図4に示す中立位置から図7に示す最前傾した位置までの途中の傾動位置を参考に示したものである。
前記アームレスト4は、かかる関係でシートバック3に支持されてなるので、前記アームレスト4に内蔵されている図示しないカップホルダに、飲み物や小物を置いた状態で、シートバック3の角度を変えても、前記アームレスト4が、使用位置Bである略水平な位置に保持されるので、ずれたり落ちたりすることがない。
以上の実施例では、乗り物用シートとして自動車用のシート1を例にして説明したが、これに限定されず、航空機、鉄道車両、車両、船舶などに搭載されているシートでも良い。
1 「乗り物」としての自動車のシート
2 シートクッション
3 シートバック
4 アームレスト
10 アームレストの基部
11 第1軸部
13 第2軸部
14 リンク
14a リンクの一端部
14b リンクの他端部
15 第3軸部
16 長穴
17 支持機構
FR 前側
RR 後側
UP 上側
LWR 下側
A 収納位置
B 使用位置
2 シートクッション
3 シートバック
4 アームレスト
10 アームレストの基部
11 第1軸部
13 第2軸部
14 リンク
14a リンクの一端部
14b リンクの他端部
15 第3軸部
16 長穴
17 支持機構
FR 前側
RR 後側
UP 上側
LWR 下側
A 収納位置
B 使用位置
Claims (2)
- シートバックがリクライニング装置により立設された中立位置から前後に回転可能に軸支されてなり、前記シートバックには、支持機構によりアームレストが前記シートバックに沿った収納位置と、略水平な使用位置とに移動可能に軸支してなる乗り物用シートにおいて、
前記支持機構は、前記アームレストを前記シートバックに上下回転自在に軸支してなる第1軸部と、前記アームレストの前記使用位置における前記第1軸部より前側のアームレストに回転自在に軸支してなる第2軸部と、該第2軸部に回転自在に一端部が軸支してなり且つ前記シートバックを前後方向に回転自在に軸支してなる第3軸部をスライド自在に他端部が係合してなるリンクとより構成されてなり、
前記支持機構により、前記アームレストは、前記使用位置に前記アームレストを移動した後は、いかなる位置に前記シートバックを移動しても、前記アームレストを使用位置に保持することを可能としたことを特徴とする乗り物用シート。 - 請求項1に記載の乗り物用シートであって、
前記リンクの他端部には、前記シートバックが最後傾した位置及び前記シートバックが最前傾した位置が、それぞれ第3軸部の最端末部となる長穴が形成されてなることを特徴とする乗り物用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008141531A JP2009285194A (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | 乗り物用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008141531A JP2009285194A (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | 乗り物用シート |
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JP2009285194A true JP2009285194A (ja) | 2009-12-10 |
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JP2008141531A Pending JP2009285194A (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | 乗り物用シート |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013085887A (ja) * | 2011-10-21 | 2013-05-13 | Okamura Corp | 椅子の肘掛け装置 |
JP2016210278A (ja) * | 2015-05-08 | 2016-12-15 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
US20220219824A1 (en) * | 2020-05-01 | 2022-07-14 | B/E Aerospace, Inc. | Adjustable armrest assembly |
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2008
- 2008-05-29 JP JP2008141531A patent/JP2009285194A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013085887A (ja) * | 2011-10-21 | 2013-05-13 | Okamura Corp | 椅子の肘掛け装置 |
JP2016210278A (ja) * | 2015-05-08 | 2016-12-15 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
US20220219824A1 (en) * | 2020-05-01 | 2022-07-14 | B/E Aerospace, Inc. | Adjustable armrest assembly |
US11713125B2 (en) * | 2020-05-01 | 2023-08-01 | B/E Aerospace, Inc. | Adjustable armrest assembly |
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