JP2525310Y2 - 摩砕粉砕装置 - Google Patents

摩砕粉砕装置

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JP2525310Y2
JP2525310Y2 JP1991069519U JP6951991U JP2525310Y2 JP 2525310 Y2 JP2525310 Y2 JP 2525310Y2 JP 1991069519 U JP1991069519 U JP 1991069519U JP 6951991 U JP6951991 U JP 6951991U JP 2525310 Y2 JP2525310 Y2 JP 2525310Y2
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grinding
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和長 東田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、粉・粒状体を製造す
る摩砕粉体装置、特にその耐摩耗性の構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術及びその課題】この種の摩砕粉砕装置は、
図13に示すように、竪型処理筒1内に、上下方向のス
クリュー軸2を設けるとともに鋼球等の粉砕媒体bを充
填し、スクリュー軸2を回した状態で処理筒1内に被処
理物aを投入し、この被処理物aを、その相互間及び前
記粉砕媒体bとの摩砕により微細な生産粒子cとし、処
理筒1内を通過する空気又は水等の搬送流体dにその生
産粒子cをのせて処理筒1外に導出する。その導出した
流体dは、捕集器8に送り込んで生産粒子cを捕集し、
ファン(ポンプ)9によりスクリュー軸2を通して処理
筒内に返送する(実開昭63−118949号公報参
照)。
【0003】上記被処理物aは、通常、処理筒1の上部
から投入されるが、スラリー状の場合には処理筒1下部
から投入される場合もある(特開平1−317552号
参照)。また、搬送流体dは被処理物aとともに供給さ
れたり、別途、例えば、中空のスクリュー軸2を介し
て、又は別の管を介して、処理筒1下部から供給され
る。
【0004】この摩砕粉砕装置における摩砕粉砕作用
時、スクリュー軸2のスクリュー羽根3は、被処理物a
及び粉体媒体bとの摩擦により摩耗する。このため、ス
クリュー軸2(羽根3)には、その摩耗度合及び摩砕作
用を起す時に生じる力(以下、スクリュー作用力と称
す)の度合を考慮して耐摩耗対策、すなわち摩耗の激し
い個所、例えば羽根3の周縁、スクリュー軸2の下端部
には厚肉ライナー4を取付け、また、スクリュー作用力
が大きい場所にはそのライナー取付けを強固なものとし
ている。
【0005】そのライナー4の従来の取付け構造は、ラ
イナー4を基板に溶接したり、図13、図14に示すよ
うに、基板3aにライナー4をボルト・ナット5により
締結したものである。また、スクリュー軸2の外周面、
下端部及びスクリュー羽根の中程(上下方向において)
は摩耗が激しいため、図14に示すように、耐摩耗材6
を肉盛溶接している(実公昭57−8925号公報参
照)。
【0006】従来、前記ライナー4、ボルト・ナット5
及び耐摩耗材6には、工業的に製作が容易な金属材料が
使用されており、摩砕作用時、それらの部材4、5、6
も摩耗して生産粒子c中にそれらの金属摩耗粉が混入す
る。このため、生産粒子cがそれらの金属摩耗粉の混入
許容量を厳しく制限されるものにおいては、例えばファ
インセラミックス、炭酸カルシウムなどにおいては、そ
れらの耐摩耗材の使用に制限があり、通常、ライナー4
にはセラミックスが使用される。このとき、粉砕媒体b
にもアルミナボール、天然の玉石等のセラミックスが使
用される。
【0007】そのセラミックス製のライナー4の従来の
取付けは、前述のボルト・ナット5の締結、接着剤によ
る接着により行っていた。しかし、前者の手段は、ボル
ト・ナット5が通常金属製であり、その摩耗粉が生産粒
子c中に混入し、その混入を望まない場合には問題とな
る。また、ボルト・ナット5の締結により、ライナー4
が破損する恐れも高い。後者はその接着面に沿う、すな
わち前記スクリュー作用力に対して十分な結合力を得る
ことができず、ライナー4が剥離する恐れがある。とく
に、湿式粉砕では、接着力が著しく低下するため、その
恐れは強い。
【0008】この考案は、以上の点に鑑み、摩耗粉砕装
置における摩耗し易いスクリュー羽根外周縁部及びスク
リュー軸下端にセラミックス製ライナーを取付ける際、
その取付け基板及びスクリュー軸下端との結合力を高め
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この考案にあっては、そのライナーと基板及びスク
リュー軸下端との結合を、一方に突起、他方にその突起
が嵌まる凹部を形成し、その突起と凹部の嵌合及び接着
剤による接着によって成し、かつライナーと基板との結
合用突起及び凹部をスクリュー軸の径方向に長いものと
し、さらに、そのライナーは基板の外周縁端面を被って
いる構成としたのである。
【0010】
【作用】このように構成するこの考案は、基板及びスク
リュー軸下端からライナーを剥がそうとする力の大部分
である、即ち周方向の力である前記スクリュー作用力
に対しては、突起と凹部の嵌め合いによって抗すること
となり、接着剤の接着力に負う部分は少ない。ここで、
ライナーの剥離は、その嵌め合いが解消、通常、突起が
破損しないかぎり生じず、その破損は生じにくいため、
ライナーは剥がれにくいこととなる。とくに、スクリュ
ー羽根側の突起と凹部はスクリュー軸の径方向に長いも
のであるため、上記スクリュー作用に有効に抗して、ラ
イナーの剥れを有効に阻止する。
【0011】また、最も摩耗し易い基板外周縁端面及び
スクリュー軸下端をライナーで被っているため、スクリ
ュー軸(スクリュー羽根)の寿命も長くなる。
【0012】さらに、最も摩耗し易い部分をライナーで
被い、かつそのライナーをセラミックとしたので、摩耗
粉も極力少なく、仮に摩耗してもその摩耗粉はセラミッ
クス粉のため、ファインセラミックスなどの金属摩耗粉
の混入が制限される場合においても、有利なものとな
る。
【0013】
【実施例】図1に一実施例を示し、この実施例はスクリ
ュー軸2が中空で、その上部から搬送用空気dを送り込
む乾式のものである。スクリュー軸2にはその外面に2
条の羽根3がら旋状に設けられており、その羽根3は、
スクリュー軸2に溶接された鋼板製取付用基板10とそ
の基板10に結合されたライナー11とから成る。
【0014】上記基板10は、図4に示すように、スク
リュー羽根3の下端部が平板10aとなって、そこから
上方に所要長さのわん曲板10bが順々に溶接されて、
スクリュー状としてある。平板10aには係止孔12b
が形成され、わん曲板10bには後述のライナー片の係
止孔13bに対応して突条13aが溶接されている。
【0015】上記ライナー11は、図5に示す平板10
a用のもの(ライナー片)11aと図6に示すわん曲板
10b用のもの(ライナー片)11bとから成り、それ
は各板10a、10bの外周縁端面を被う形状をし
て、基板10への取付けは、それらの突条12a又は係
止孔13bを平板10aの係止孔12b又はわん曲板1
0bの突条13aに嵌めるとともに、当接面に接着剤e
を介在して行う。各突条12a、13a及び係止孔12
b、13bはスクリュー軸2の径方向に長いものとし、
また係止孔13bは図示のごとくあり溝が好ましいが、
必ずしもあり溝にする必要はない、例えば断面矩形でも
よい。
【0016】ライナー11の素材としては、93〜99
%Al2 3 (アルミナ)、90〜99.7%安定化Z
rO2 (ジルコニア)、窒化珪素、サイアロン、スピネ
ル、ムライト、珪酸質、マグネシア質、クロムマグネシ
ア質、高アルミナ質などのセラミックスを適宜に採用し
得る。また、接着剤材質は、エポキシ樹脂系、フェノー
ル樹脂系、合成ゴム系などを使用する。なお、ライナー
11と基板10に隙間が生じる場合には、ライナー11
と同質のセラミックスの粉粒体を接着剤に混入し、その
接着剤を隙間に介在するとよく、この場合、粉粒体の混
入割合は10〜30重量%が好ましい。
【0017】スクリュー軸2の下端には図7に示すライ
ナー11と同質のセラミックス製のライナー14が結合
される。その結合は、ライナー14をその係止孔15b
をスクリュー軸2下端の突条15aに挿入して接着剤で
もって接着することにより行う。また、スクリュー軸2
の下方側面の空気突出口16には図9で示すライナー1
7を嵌め込み接着する。なお、スクリュー軸2を介して
流体d、被処理物aを処理筒1内に送り込まない場合に
は、そのライナー14は図11に示すものとし、このと
き、スクリュー軸2の下端形状は図10のごとくする。
ライナー14は図8に示すようにその周方向に適宜数に
分割したものとすることができる。
【0018】このように構成した実施例によって、珪
砂、石灰石の数ミクロンの生産粒子cを得る摩砕粉砕を
行ったところ、金属微粉の混入は極めて少なく、かつラ
イナー11、14、17の剥離も生じず、スクリュー羽
根3の耐久性は、ボルト・ナット締めの従来例に比べて
10倍程度も向上した。
【0019】なお、基板10及びライナー11を、実願
平2−112851号の考案のごとくすれば、基板10
及びライナー11を平面わん曲板とする必要がなくなる
ため、製作が容易となる。すなわち、基板10及びライ
ナー11を、楕円の中心に、その外周と相似の透孔を形
成し、その基礎楕円を、前記透孔から外周に亘る適宜な
線で切断した扇状平板からなるものとし、その複数枚
を、前記スクリュー軸2外周にその軸方向スクリュー状
に連結したものとする。このとき、前記基礎楕円は擬似
楕円とすることができる。
【0020】また、図12に示すように、突条13aを
取付用基板10にボルト18により取付け、そのボルト
18をセラミックス製キャップ19で覆うようにするこ
ともできる。このとき、突条13aはライナー11の係
止孔13bに接着剤を介して接着するとよい。
【0021】さらに、突条12a、13aと係止孔12
b、13bはそれぞれ逆に、すなわち、例えば突条12
aを基板10側に、係止孔12bをライナー14側に形
成してもよい。
【0022】また、スクリュー軸2への耐摩耗材6をセ
ラミックスとする際には、この考案の嵌め合い構造によ
って行うとよい。さらに、スクリュー軸2の全表面及び
スクリュー羽根3の全表面(表裏面)にその表面形状に
沿うライナーをこの考案に係る嵌合・接着によって取付
けることもできる。このとき、大きな剥離力が作用しな
い個所には、薄手のライナーを接着剤のみによって接着
するようにしてもよい。このように、スクリュー軸2等
の全表面をセラミックスで覆えば、生産粒子cへの金属
粉の混入が皆無となる。
【0023】
【考案の効果】この考案は、以上のように構成したの
で、セラミックス製ライナーをスクリュー軸の取付け基
板に強固に取付けることができ、かつ容易に剥がれる恐
れもない。
【0024】また、摩耗し易い部分をセラミックスライ
ナーで被ったので、装置全体の寿命も長くなるうえに、
金属摩耗粉の混入を嫌うファインセラミックスなどの製
造に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のスクリュー軸の斜視図
【図2】図1の要部断面図
【図3】図1の要部断面図
【図4】図1の要部一部除去斜視図
【図5】図1のライナーの斜視図
【図6】図1のライナーの斜視図
【図7】図1のライナーの斜視図
【図8】図7の分割図
【図9】図1のライナーの斜視図
【図10】他の実施例の要部一部除去斜視図
【図11】同実施例のライナーの斜視図
【図12】他の実施例の要部断面図
【図13】摩砕粉砕装置の概略断面図
【図14】従来例の要部断面図
【符号の説明】
1 処理筒 2 スクリュー軸 3 スクリュー羽根 3a、10 取付用基板 4、11、14、17 ライナー 5 ボルト・ナット 10a 平板 10b わん曲板 12a、13a、15a 突条 12b、13b、15b 係止孔 16 空気突出口 a 被処理物 b 粉砕媒体 c 生産粒子 d 搬送流体 e 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 齊藤 清 柏市大青田字八両野719番地の1 クボ タタワーミル株式会社内 (56)参考文献 実開 昭54−170471(JP,U) 実開 昭59−71205(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】竪型処理筒内に、上下方向のスクリュー
    羽根3を有するスクリュー軸を設けるとともに粉砕媒
    及び被処理物を充填した摩砕粉砕装置において 記スクリュー羽根3をなす上下方向スクリュー状の基
    10外周縁部及び上記スクリュー軸2の下端にセラミ
    ックス製ライナー11、14を設け、そのライナーと基
    及びスクリュー軸2下端との結合は、一方に突起12
    a、13a、15a、他方にその突起が嵌まる凹部12
    b、13b、15bを形成し、その突起と凹部の嵌合及
    び接着剤による接着によって成し、かつライナーと基
    板との結合用突起12a、13a及び凹部12b、13
    bはスクリュー軸2の径方向に長いものとし、さらにそ
    のライナー11は基板10外周縁端面を被っていること
    を特徴とする摩砕粉砕装置。
JP1991069519U 1991-08-30 1991-08-30 摩砕粉砕装置 Expired - Lifetime JP2525310Y2 (ja)

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JPH0522040U JPH0522040U (ja) 1993-03-23
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CN109876903A (zh) * 2019-04-03 2019-06-14 东北大学 一种适用于陶瓷介质塔磨机的螺旋衬板

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