JP2525031B2 - 反転型動力伝達装置 - Google Patents

反転型動力伝達装置

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JP2525031B2
JP2525031B2 JP63086242A JP8624288A JP2525031B2 JP 2525031 B2 JP2525031 B2 JP 2525031B2 JP 63086242 A JP63086242 A JP 63086242A JP 8624288 A JP8624288 A JP 8624288A JP 2525031 B2 JP2525031 B2 JP 2525031B2
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
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    • B63H20/20Transmission between propulsion power unit and propulsion element with provision for reverse drive

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  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
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  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、船外機および船尾駆動装置の如き舶用推進
装置に関し、特に舶用推進装置のための動力伝達装置お
よびその内部のプロペラ軸の推力を受ける装置に関す
る。
〔従来の技術〕
舶用技術においては、2台の船外機または船尾駆動装
置の如き舶用推進装置を艇体の船尾梁材上に並列位置関
係に載置することが公知である。このような取付けによ
り、互に反転するプロペラ軸即ち互に反対方向に回転す
るプロペラ軸を用いることにより、プロペラにより生じ
る望ましくない操舵トルクを低減させて艇体全体の操縦
性を改善することができる。
舶用装置の一方のプロペラ軸は一方向に、また他方の
舶用装置のプロペラ軸は反対方向に駆動されるが、下部
装置即ち歯車箱の大きな構造的な修正を要することなく
両方の機関が同じ方向に回転し得るように、二連搭載の
舶用推進装置の下部装置内に歯車箱を構成することが望
ましい。前進および後退用のベベル・ギアが共通のピニ
オンにより同時に駆動され、かつ前進および後退の推進
運転を選択的に行なうようにプロペラ軸と選択的に結合
される舶用推進装置においては、プロペラ軸の反転は、
舶用推進装置の前進運転中にプロペラ軸を駆動するため
通常前進用として用いられる前方に配置されたベベル・
ギアではなく、通常後退用として用いられる後方に配置
されたベベル・ギアを使用することにより実現すること
ができる。
下記の米国特許および外国特許文献を参照されたい。
即ち、 特許番号 発行月日 発明者名 米国4,637,802 1987年1月20日 Taguchi等 〃 3,727,574 1973年4月17日 Bagge 〃 4,302,196 1981年11月24日 Blanchard 日本61/175346 1986年8月7日 Harada等 (発明が解決しようとする課題) 前述のように、通常の船外機又は船尾駆動装置のよう
な舶用推進装置は、前方に配置されたベベル・ギアが前
進用として用いられ、後方に配置されたベベル・ギアが
後退用として用いられ、前進推力はプロペラ軸から前方
に配置されたベベル・ギアを介して下部装置のギア・ケ
ースに伝達される(例えば、実開昭60−164154号公報参
照)。この場合、前方に配置されたベベル・ギアとプロ
ペラ軸との間に相対的回転はないから、プロペラ軸と前
方に配置されたベベル・ギアとの間の推力伝達面におけ
る動力損失や摩耗の問題は生じない。
しかるに、前述のように2台の舶用推進装置を並設し
て、片方の舶用推進装置のプロペラ軸を他方の舶用推進
装置とは逆方向に回転させるため、前方に配置されたベ
ベル・ギアを後退用として用い、後方に配置されたベベ
ル・ギアを前進用として用いた場合、通常の舶用推進装
置と同様に前進推力をプロペラ軸から前方に配置された
ベベル・ギアを介して下部装置のギア・ケースに伝達す
るとすれば、前方に配置されたベベル・ギアとプロペラ
軸との間の相対的回転速度は、プロペラ軸の回転速度の
2倍となるから、その場合プロペラ軸と前方に配置され
たベベル・ギアとの間の推力伝達面で大きな動力損失や
摩耗が生じるという問題がある。
この問題を解決するのが、本発明が解決しようとする
課題である。
(課題を解決するための手段) 本発明の舶用推進装置は、ギア・ケースを含む下部装
置と、前記ギア・ケース中に下端が延在する駆動軸と、
該駆動軸の下端に取りつけられたピニオンと、前記ギア
・ケースに支持されたプロペラ軸と、該プロペラ軸の後
端に取りつけられたプロペラと、前記ギア・ケースの中
でそれぞれ前記ピニオンと常時噛合って前記プロペラ軸
と同軸的に回転可能な、前方に配置された後退用ベベル
・ギアおよび後方に配置された前進用ベベル・ギアと、
該両ベベル・ギアを択一的に前記プロペラ軸に駆動連結
するための装置と、前進推力を前記プロペラ軸から前記
後方に配置された前進用ベベル・ギアを介して前記ギア
・ケースへ伝達するための装置と、を備えている。
(作用) 本発明の舶用推進装置では、前進推力はプロペラ軸か
ら、後方に配置された前進用ベベル・ギアを介して下部
装置のギア・ケースに伝達される。前進時、プロペラ軸
と後方の前進用ベベル・ギアとの間に相対的な回転速度
がないから、両者の間の前進推力伝達面での動力損失や
摩耗は生じない。
(発明の効果) 船外機、船尾駆動装置のような舶用推進装置を2台並
設した場合、プロペラ軸による偏向トルクを相殺するた
め、片方の舶用推進機のプロペラ軸を他方の舶用推進機
のプロペラ軸に対し逆方向に回転させる機構として、通
常の舶用推進機が前方のベベル・ギアを前進用に、又後
方のベベル・ギアを後退用に用いるのとは逆に、前方の
ベベル・ギアを後退用に、又、後方のベベル・ギアを前
進用に用いた場合に従来の通常の舶用推進機では生じる
プロペラ軸とベベル・ギアとの間の前進推力伝達に伴う
動力損失、摩耗の問題が本発明により解消される。
〔実施例〕
本発明を盛り込んだ舶用推進装置10が図面に示されて
いる。第1図において最もよくに示されるように、この
舶用推進装置10は、艇体13の船尾梁材12に対し固定され
た支持組立体11を含む。種々の適当な支持組立体が使用
できるが、望ましい実施態様においては、この支持組立
体は、船尾梁材12に固定された船尾梁材ブラケット14
と、略々水平な傾斜軸17の周囲で船尾梁材ブラケット14
に対する旋回ブラケット16の枢動運動を生じるように船
尾梁材ブラケット14上に取付けられた旋回ブラケット16
とを含む。
舶用推進装置10はまた、略々垂直な操舵軸19の周囲で
前記旋回ブラケット16に対する推進機18の枢動運動を生
じるように旋回ブラケット16上に取付けられた推進機18
をも含む。推進機18は、ギア・ケース・ハウジング22
と、このギア・ケース・ハウジング22から延長する回転
自在なプロペラ軸23と、このプロペラ軸23上に取付けら
れたプロペラ24とを有する下部装置21を含む。内燃機関
26は前記下部装置21上に取付けられ、また駆動軸27と、
前記ギア・ケース・ハウジング内に位置されプロペラ軸
23に対し駆動軸27を選択的に結合するよう作動可能な反
転動力伝達装置28とにより、プロペラ軸23を介してプロ
ペラ24と駆動作用的に結合されている。
第2図に最もよく示されるように、舶用推進装置10
は、艇体13の船尾梁材12上に並列位置関係に載置された
対をなす舶用推進装置10および29の一方として使用され
るようになっている。右方即ち右玄の推進装置29は、艇
体13の前進方向における運転中船尾から見て時計方向に
回転する右方のプロペラ31を持つ従来の舶用推進装置で
よい。2台の舶用推進装置10および29の回転するプロペ
ラ24、31により生じる望ましくない操舵トルクを軽減す
るため、またことにより艇体の全体的な操縦性を改善す
るため、2台の推進装置10および29のプロペラ24および
31が互に反対方向に回転することが望ましい。従って、
左方即ち左玄の推進装置10は、艇体13が前進方向に運転
される時、船尾から見て反時計方向に回転する左方のプ
ロペラを有する。
製造上の経済性を高めるため、右玄および左玄の舶用
推進装置10および29はそれぞれできる限り同じ構成要
素、特に同じ方向に回転する同一の内燃機関26を利用す
ることが望ましい。互に反対するプロペラにより生じる
改善された操縦性を獲得するため、可能な限り同じ構成
要素を用いる経済性および簡易性を維持しながら、左玄
の舶用推進装置10のギア・ケース・ハウジング22内の反
転動力伝達装置28は、両方の推進装置が同じ方向(即
ち、前進方向あるいは後退方向)の推力を生じるように
設置される時、右玄の舶用推進装置29により生じるもの
と反対の方向のプロペラの回転運動を生じるように配置
される。
舶用推進装置10のギア・ケース・ハウジング22内の反
転動力伝達装置28が第3図に示されている。図示のよう
に、このギア・ケース・ハウジングは、閉鎖した前端部
33と開放した後端部34とを持つ中空の内部32を有する。
駆動軸27の一端部は、ギア・ケース・ハウジング22の内
部32に下方へ延在し、ピニオン36がナット37により駆動
軸端部に取付けられている。
ギア・ケース・ハウジング内のプロペラ軸23を回転自
在に支持するため、反転動力伝達装置28は、開放した後
端部に隣接してギア・ケース・ハウジング22内に置かれ
たプロペラ軸支持ハウジング組立体38を含む。この支持
ハウジング組立体38は、形態が略々円筒状であり、内部
即ち腔部を画成する開放したベル形状の前端部41とディ
スク形状の後端部42とを有するプロペラ軸支持ハウジン
グ39を含む。実質的に円形の通路43がプロペラ軸支持ハ
ウジング39内に軸方向に形成され、前部および後部のベ
アリング組立体44および46がプロペラ軸支持ハウジング
39の前端部41および後端部42に隣接して設けられ、プロ
ペラ軸支持ハウジング39内部にプロペラ軸23を回転自在
に支持する。支持ハウジング39のディスク状の後端部42
は、排気ガスがギア・ケース・ハウジング22から後方へ
通過することを許容する複数の穴(図示せず)を含む。
プロペラ軸支持ハウジング組立体38をギア・ケース・
ハウジング22内に配置するため、環状の肩部47がギア・
ケース・ハウジング22の内部32に形成され、プロペラ軸
支持ハウジング39の前端部48と係合することにより、ギ
ア・ケース・ハウジング22に対するプロペラ軸支持ハウ
ジング39の前方への移動を制限し、またこれにより前進
の推力を支持ハウジング39からギア・ケース・ハウジン
グ22に対して伝達するように配置されている。プロペラ
軸支持ハウジング組立体38を肩部47に対して前方に偏倚
すると共に、ギア・ケース・ハウジング22に対するプロ
ペラ軸支持ハウジング組立体38の後方運動を制限し、こ
のため支持ハウジング39をギア・ケース・ハウジング22
内に適正に保持し、また支持ハウジング39からの後退推
力をギア・ケース22に対して伝達する適当な手段が、プ
ロペラ軸支持ハウジング39の後部に直接置かれている。
種々の装置が使用できるが、例示した構造においては、
このような手段は、参考のため本文に引用される1983年
11月8日発行の米国特許第4,413,865号に示され記載さ
れる保持装置50である。この装置50は、支持ハウジング
39のギア・ケース・ハウジング22に対する回転運動を阻
止するように作用する。
更に第3図に示されるように、プロペラ軸23は、プロ
ペラが取付けられる後方軸部59と、この後方軸部の前方
に同軸状に延在する前方軸部58とを有する。後方軸部59
のスプライン軸61に前方軸部58のスプライン凸条62が噛
合って両軸部は一緒に回転するようにスプライン結合さ
れている。
垂直駆動軸27の回転運動を水平なプロペラ軸23を回転
させるように選択的に伝達するため、反転動力伝達装置
28は更に、プロペラ軸23と同軸状に整合され、またピニ
オン36の両側と噛合うようにそれぞれピニオン36の前方
および前方に置かれた1対のベベル・ギア63、64を含
む。このように配置されると、前方および後方に置かれ
たベベル・ギア63および64は、駆動軸27およびピニオン
36の回転運動に応答して互に反対方向に回転する。従っ
て、ベベル・ギア63、64のいずれか一方をプロペラ軸23
と結合することにより、いづれかの方向におけるプロペ
ラ軸23の回転運動を得ることができる。図示の如く、前
方に配置されたベベル・ギア63は、閉鎖前端部33に隣接
してギア・ケース・ハウジング22内に取付けられた前方
に置かれたベベル・ギア支持ハウジングまたは変位装置
ハウジング66によって回転自在に支持される。
以下の論議においては、後方に置かれたベベル・ギア
64は時に後方に置かれた前進推力用のベベル・ギア、即
ち前進推力ベベル・ギアと呼ばれる。
第2図に示される右玄の推進装置29の如き通常の舶用
推進装置においては、前方に置かれたベベル・ギアは、
典型的には舶用推進装置および艇体の前進運転中、プロ
ペラ軸と結合される。このような通常の舶用推進装置に
おいては、前進推力はこれによりプロペラ軸から前方に
置かれたベベル・ギアへ、またこのベベル・ギアからギ
ア・ケース・ハウジングへ伝達することができる。
第3図の反転型動力伝達装置においては、反対の回転
方向におけるプロペラ軸23の回転運動は、舶用推進装置
10および艇体13の前進運転中後方に置かれたベベル・ギ
ア64をプロペラ軸23に選択的に結合することにより行な
われる。
フロペラ軸23が後方に置かれた前進推力ベベル・ギア
64と共に回転するように結合される時プロペラ軸23から
ギア・ケース・ハウジング22への前進方向の推力の伝達
を行なうため、前進推力をプロペラ軸23からプロペラ軸
支持ハウジング39を介してギア・ケース22へ伝達するた
めの手段が設けられる。種々の適当な推力伝達手段が使
用できるが、例示した構造においては、この推力伝達手
段は、プロペラ軸支持ハウジング39に対し結合されかつ
プロペラ軸支持ハウジング組立体38の一部を形成する後
方に置かれた前進推力ベベル・ギア組立体67を含む。
第3図、第5図および第6図において最もよく示され
るように、この後部の前進推力ベベル・ギア組立体67
は、プロペラ軸23から前進推力を受取り前進推力をプロ
ペラ軸支持ハウジング39と結合された推力伝達要素68へ
伝達するための後方に置かれた前進推力ベベル・ギア64
を含む。特に、後方に置かれた前進推力ベベル・ギア64
は、前端部71と後端部72を持つ略々円筒状の胴部69を含
み(第6図)、更に前端部71においてはベベル・ギア部
73を、また後端部72においては半径方向外方に延在する
環状のフランジ即ち推力フランジ74を含む。
プロペラ軸23から前進方向の推力を受取るため、後方
に置かれた前進推力ベベル・ギア64の後端部72に形成さ
れた推力フランジ74は、実質的に環状の後方に向いた推
力受け面76を含む。後方に置かれた前進推力ベベル・ギ
ア64からの前進方向の推力を伝達するため、推力フラン
ジ74は、後方の向いた推力受け面76の前方に置かれた実
質的に環状の前方を向いた推力伝達面77を含む。この推
力フランジ74は、円筒状の胴部69の後端部72に対し固定
された別体の環状ワッシャを有する。推力フランジ74を
円筒状の胴部の後端部72に対して固定するためプレス嵌
め、ボルト、あるいはねじ止めの如き適当な手段を用い
ることができる。例示した構造においては、この手段は
溶接79である。
更に図に示すように、後方に置かれた前進推進ベベル
・ギア64のベベル・ギア部73は、前方を向いた推力伝達
面77の前方に隔てられかつ略々円筒状の胴部69に対して
略々直角の方向を与えられた後方を向いた環状面78を含
む。
第3図、第5図、第6図、第7図および第8図におい
て、後方に置かれた前進推力ベベル・ギア64からプロペ
ラ軸支持ハウジング39への前進方向の推力を伝達するた
めの推力伝達要素68は、ベベル・ギア部73とフランジ74
との間の後方に置かれた前進推力ベベル・ギア64の円筒
状部分69を囲繞する環状部材即ちカラー81からなる。こ
の環状のカラー81は、後方に置かれた前進推力ベベル・
ギア64の前進を向いた推力伝達面77の反対側の後方を向
いた環状面82を含み、ベベル・ギア64から伝達された前
進方向推力を受けるようになっている。
環状カラー81は、後方に置かれた前進推力ベベル・ギ
ア64に対して回転自在であり、環状カラー81の前方を向
いた環状端面とベベル・ギア部73の後方を向いた面78と
の間、および環状カラー81の後方を向いた環状面82とベ
ベル・ギア64の前方を向いた推力伝達面77との間に、そ
れぞれ配置された前後の半径方向の推力ベアリング組立
体83、84により、このような回転運動を生じるように支
持されている。別のラジアルベアリング組立体86は、環
状カラー81と後方に置かれた前進推力ベベル・ギア64の
円筒状胴部69との間に配置されている。組立て中、この
環状カラー81は、種々のベアリング83、84および86と共
に、後方に置かれた前進推力ベベル・ギア64の円筒状胴
部69の周囲に組立てられ、その後推力フランジ74が後部
ベベル・ギア64の後端部72に対して溶接あるいは他の方
法で固定される。必要に応じて、軸方向ベアリング組立
体(図示せず)を後方に置かれた前進推力ベベル・ギア
64とプロペラ軸23との間に置くことができる。
環状カラー81からプロペラ軸支持ハウジング39へ前進
方向推力を伝達するため、ギア・ケースに対する最終的
な伝達のため、このような前進推力を支持ハウジング39
へ伝達するための手段がカラー81上および支持ハウジン
グ39上に設けられている。他の種々の推力伝達手段を用
いることができるが、例示した構造においては、この環
状カラー81は実質的に円筒状の外側面87を含み、前記推
力伝達手段は前記の円筒状の外側面87に形成されかつプ
ロペラ軸支持ハウジング39のベル状の前端部41に隣接し
て形成された関連する内ねじ部89と螺合するための外ね
じ88を有する。環状カラー81からプロペラ軸支持ハウジ
ング39へ伝達される前進方向推力は、その後、このプロ
ペラ軸支持ハウジング39からギア・ケース・ハウジング
22に対してギア・ケース・ハウジング22の内部に形成さ
れた肩部47によって伝達される。
後部の前進推力ベベル・ギア組立体67およびプロペラ
軸支持ハウジング39を介して前進方向の推力をキア・ケ
ース・ハウジング22に対し伝達するために、前方を向い
た環状の推力伝達面91を持つフランジ90が後方に置かれ
た前進推力ベベル・ギア64の後方を向いた推力受け面76
の後方でプロペラ軸23上に形成され、プロペラ軸23が後
方に置かれた前進推力ベベル・ギア64と共に回転するよ
うに結合される時、後方を向いた推力受け面76と係合す
るようになっている。図示した実施例においては、フラ
ンジ90がプロペラ軸の後方軸部59の前端部に形成され、
プロペラ軸23が後方に置かれた前進推力ベベル・ギア64
と共に回転中プロペラ24により生じる前進推力の作用下
で、このプロペラ軸の後方軸部59が後方に置かれた前進
推力ベベル・ギア64と係合状態になるよう前方に偏倚さ
れる時、後方を向いた推力受け面76と接触する寸法なら
びに位置が与えられる。
後部の前進推力ベベル・ギア組立体67のプロペラ軸支
持ハウジング39への組立てを容易にする適当な手段が設
けられる。他の色々な適当な装置が使用できるが、環状
カラー81を適当なレンチ(図示せず)と結合して、外部
からトルクを加えて環状カラー81を支持ハウジング39と
螺合させるための手段が提供される。このような手段
は、環状カラー81の前端部に形成された外方に延在する
リップ部92と、このリップ92を介して環状カラー81の外
側面87に沿って軸方向に形成された複数の内方に向いた
直径方向に対向するスロット93(第6図、第7図および
第8図)とを含んでいる。スロット93はそれぞれスパナ
ーレンチ(図示せず)の歯部と係合するような寸法であ
り、これにより環状カラー81がプロペラ軸支持ハウジン
グ39の前端部41に螺合することができることにより後部
の前進推力ベベル・ギア組立体67をプロペラ軸支持ハウ
ジング39に対して結合する。第6図に最もよく示される
ように、リップ92はプロペラ軸支持ハウジング39の前端
部よりも小さな直径であり、そのためプロペラ軸支持ハ
ウジング39のみがギア・ケース・ハウジング22の環状の
肩部47と係合するようになっている。
第8図に示されるように、ラジアルベアリング組立体
86の潤滑を容易にするための潤滑路を形成する複数の軸
方向に延在するスロット94が、環状カラー81の内側に沿
って形成され、複数の半径方向に向いた通路96を介して
外側のスロット93と連通している。
第3図においては、プロペラ軸23と選択的に結合して
ベベル・ギア63または64の一方あるいは他方と共に回転
する手段が設けられる。種々の適当な選択的結合手段が
使用できるが、図示した実施例においては、この選択的
結合手段は、前方に位置したベベル・ギア63と後方に位
置したベベル・ギア64との間で前方軸部58の外側に沿っ
て軸方向に摺動運動させるためのクラッチ・ドッグ98を
有する変位機構97を含む。クラッチ・ドッグ98は、クラ
ッチ軸58に対して回転不能であり、これが接近させられ
る前方に置かれたベベル・ギア63あるいは後方に置かれ
たベベル・ギア64の一方と係合した後共に回転するよう
になっている。
従って、クラッチ・ドッグ98が前方に置かれたベベル
・ギア63と係合状態に置かれる時、クラッチ・ドッグ98
は前方軸部58および後方軸部59と共に、前方に置かれた
ベベル・ギア63の回転運動と同じ方向に回転する。同様
に、クラッチ・ドッグ98が後方に置かれたベベル・ギア
64と係合してこれと共に回転する時、プロペラ軸23は反
対方向に回転する。舶用推進装置10が「中立位置」へシ
フトされる時のように、クラッチ・ドッグ98が前方に置
かれたベベル・ギア63と後方に置かれたベベル・ギア64
との間の略々中間に位置する時、クラッチ・ドッグ98は
いずれのベベル・ギアとも係合せず、プロペラ軸23はい
ずれの方向にも駆動されない。
前方に置かれたベベル・ギア63あるいは後方に置かれ
たベベル・ギア64のいずれかがクラッチ・ドッグ98によ
り係合状態に置かれる制御は、変位機構97によって行な
われるが、この変位機構は更に閉鎖された前端部33に隣
接するギア・ケース・ハウジング22内に下方へ延在する
長い変位ロッド99を含む。
通常の舶用推進装置において用いられる変位装置組立
体においては、舶用推進装置はリンク組立体により「前
進」運転位置へ変位され、このリンク組立体が変位ロッ
ドの上方への運動に応答してクラッチ・ドッグを前方に
移動させ、その結果プロペラ軸は前方に置かれたベベル
・ギアと共働するようになる。同様に、このような通常
の推進装置においては、「後退」運転位置が変位ロッド
を下方に動かすことにより選択され、これがクラッチ・
ドッグを後方ベベル・ギアと係合状態になるよう後方に
移動させる。
第3図に示される反転型動力伝達装置においても、変
位ロッド99の運動方向と舶用推進装置10により生じる推
力の方向との間のこの同じ周知の関係を維持することが
望ましい。しかし、プロペラ軸23の反時計方向の回転運
動を生じるため、第3図に示される如き変位機構97が、
変位ロッド99の上方への運動に応答してクラッチ・ドッ
グ98の後方運動を生じ、また変位ロッド99の下方への運
動に応答してクラッチ・ドッグ98の前方運動を生じるよ
うに機能する。
変位ロッド99の運動とクラッチ・ドッグ98の運動との
間の所要の関係を達成するため、変位機構97は後方に延
長する略々水平なアーム102と、ギア・ケース・ハウジ
ング22の前方の閉鎖端部33に隣接して支持された水平枢
着ピン104の周囲で望ましくは変位装置ハウジング66内
部で一緒に枢動運動するように配置された1対の下方に
延長する略々垂直なアーム103とを持つベル・クランク
の形態の揺動アーム即ちシフト・レバー101を含み、略
々水平なアーム102の最外端部106が変位ロッド99の最下
端部の下方で略々直接垂直方向に位置するように、また
略々垂直なアーム103の最下端部107がプロペラ軸23の水
平軸の垂直高さにあるようにする。このように配置され
取付けられる時、水平アーム102の最外端部106の上方へ
の運動が垂直アーム103の最下端部107の後方への運動を
結果として惹起するが、水平アーム102の下方への運動
は垂直アーム103の最下端部107の前方への運動を惹起す
る結果となることが判るであろう。
変位ロッド99をシフト・レバー101の水平アーム102に
対して結合するために、変位機構97は更に変位ロッドの
下部即ち変位結合部108を有し、この結合部は第3図お
よび第4図に最もよく示されるように、変位ロッド99の
主要部の最下端部と螺合する上方に延長する部分109を
含み、また水平アーム102の最外端部106を収受する矩形
断面を持つスロット111を有する。水平アーム102の最外
端部106は、円弧状の外周部を含み、スロット111内に密
に収受される。従って、変位ロッド99の垂直方向の運動
に応答する前記変位結合部108の垂直方向の運動は、枢
着点104の周囲のシフト・レバー101の枢動運動を生じ
る。このような垂直運動中に水平アーム102に対する空
間を提供するため、スロット111は枢着点104に最も近い
その端部において拡がりを有する。
枢着点104周囲のシフト・レバーの回転運動に応答し
てクラッチ・ドッグ98の軸方向運動を生じるため、長い
略々水平な軸方向に運動可能な変位軸112が、前方軸部5
8の前端部にその回転軸心と同軸状に形成された水平内
孔113内で往復運動可能に収受されている。垂直方向の
結合ピン114は、変位軸112の後端部および前方軸部58に
形成された1対の直径方向に対向するスロット116、117
を介してクラッチ・ドッグ98に形成された1対の整合さ
れた開口118、119内に延在し、その結果変位軸112の軸
方向運動が前方軸部58に対するクラッチ・ドッグ98の軸
方向運動を生じるようにする。変位軸112の前端部は、
前方のベベル・ギア支持ハウジング66を軸方向に貫通
し、シフト・レバー101の垂直アーム103の最下端部107
に隣接して終っている。変位受け121が変位軸112の最前
端部に取付けられ、垂直シフト・レバー103の最下端部1
07と結合されて、シフト・レバー101の枢動運動が結果
として変位軸112の軸方向運動を生じるようにする。変
位受け121は変位軸112に対して回転自在であり、その結
果変位受け121とシフト・レバーの垂直アーム103との間
に回転運動が生じないようにする。
作動においては、第3図に示されるように変位ロッド
99の上方運動がシフト・レバー101の反時計方向運動を
生じる。その結果、クラッチ・ドッグ98は後方に置かれ
た前進推力ベベル・ギア64と係合状態になるように後方
に駆動される。同様に、変位ロッド99の下方への運動
は、第3図に示されるようにシフト・レバー101の時計
方向運動を生じ、クラッチ・ドッグ98が前方に置かれた
ベベル・ギア63と係合状態になるように前方に駆動され
るという更に別の結果をもたらす。
第4図に最もよく示されるように、変位結合部108は
下方に延在するデテント軸122により垂直方向の往復運
動を生じるように支持され、前記デテント軸は前方のベ
ベル・ギア支持ハウジング即ち変位装置ハウジング66内
に形成された略々垂直方向の内孔123内に収受されてい
る。水平の変位軸112との干渉を避けるため、デテント
軸122は変位結合部108の上方に延長する部分109から側
方に偏っている。
クラッチ・ドッグ98が前方に置かれたベベル・ギア63
あるいは後方に置かれたベベル・ギア64のいずれとも係
合しない「中立」位置に変位機構97を維持する確実なデ
テントを提供するため、デテント機構が設けられてい
る。第4図に最もよく示されるように、このデテント機
構は、前方のベベル・ギア支持ハウジング即ち変位装置
ハウジング66内に形成された水平な閉鎖端部の内孔124
と、変位軸112に面する側に沿って下方に延在するデテ
ント軸122に形成されたテーパ状の切欠き126とを含む。
デテント・ボール127および偏倚ばね128が、図示の如く
前記内孔の閉鎖端部とデテント軸122との間で水平内孔1
24内に配置される。切欠き126がデテント・ボール127と
整合状態にさせられる時、デテント・ボール127は部分
的に切欠き126に収受され、デテント軸122の垂直位置の
維持を助け、またこれにより明確なデテント表示を行な
う。切欠き126の位置は変位ロッド99が「中立」位置に
ある時デテント・ボール127が切欠き126に収受される如
きものであることが望ましい。
クラッチ・ドッグ98が前方に置かれたベベル・ギア63
と係合するように変位機構97が操作される時、プロペラ
軸の回転運動は、逆方向の推力がプロペラ24により生じ
てプロペラ軸23を介して伝達されるようになる。このよ
うに生じた逆方向の推力をギア・ケース・ハウジング22
に伝達するために、プロペラ軸の後方軸部59の前端部に
形成されたフランジ90は、フランジ91の後方でプロペラ
軸支持ハウジング39に形成された環状の前方に向いた推
力受け面131と反対側に置かれた環状の後方に向いた推
力伝達面129を有する。推力ベアリング132は、後方に向
いた推力伝達面129と前方に向いた推力受け面131との間
に配置され、プロペラ軸23からプロペラ軸支持ハウジン
グ39に対して後退方向の推力を伝達するよう機能する。
プロペラ軸支持ハウジング39からは、この後退方向の推
力が保持装置50を介してギア・ケース・ハウジング22へ
伝達される。
プロペラ軸23が後方に置かれたベベル・ギア64と共に
回転するように結合されている時、前方に向いた推力伝
達面91と後方に向いた推力受け面76との間には相対的な
回転運動は生じない。しかし、プロペラ軸23が前方に置
かれたベベル・ギア63と共に回転するように結合される
後退運転中には、前方に向いた推力伝達面91と後方に向
いた推力受け面76とは、いずれか一方のみの回転速度の
2倍の相対的回転速度で互に反対方向に回転する。この
ような条件下の過度の摩耗を避けるため、プロペラ軸23
およびプロペラ軸支持ハウジング組立体38は、プロペラ
軸23の後方軸部59と後部の前進推力ベベル・ギア組立体
67との間に端部のある程度の遊びが存在するように構成
されることが望ましい。このため、後退方向の推力が生
じる時、後方軸部59は僅かに後方へ移動して面76と面91
との間に空隙52を生じることになる。
前方軸部58の後方軸部59に対する前方への変位を避
け、これにより前方のベベル・ギア63と前方軸部58のフ
ランジ55との間の空隙53の維持を確保するために、プロ
ペラ軸23の前方軸部58および後方軸部59を予め定めた軸
方向位置関係に維持するための手段もまた提供される。
色々な構造を取り得るが、第3図に示される構造におい
ては、部分的に圧縮されたコイルばね133が変位軸113の
後端部と前方軸部58との間に配置されている。この変位
軸113は、オペレータが操作しない場合、通常1つのレ
バー制御部(図示せず)を含む変位制御部のリンクによ
り常に静止状態に保持される。このばね133は、前方軸
部58を連続的に後方に偏倚させる効果をもたらし、前方
軸部58がプロペラ軸の後方軸部59に追従し同じ運動を生
じることにより、後方に置かれた前進推力ベベル・ギア
組立体67に対してではなく、前方軸部58に対して前進推
力が伝達されるのを避けることを保証する。前方軸部58
および後方軸部59の予め定めた軸方向の位置関係のこの
ような維持はまた、前進運転へ切換えてこの状態で運転
する時に空隙53の存在を確保する。
第9図に示されているのは、増大する前進推力に応答
し、あるいは中立位置からの切換えに応答して、また前
進運転状態にある間、前方軸部58の後方軸部59に対する
望ましくない前方運動を阻止する別の装置である。
更にまた、第9図に示した構造は、スプライン溝61か
ら後方軸部59で後方に延在するもみ下げ部201を設ける
ことにより、また前方軸部58のスプライン凸条62から後
方に延在しかつ後方軸部59のもみ下げ201に収受される
小径軸部分203において、第3図に示したものとは異な
っている。図示の如く、第9図に示された装置は、前方
軸部58および後方軸部59を相互に予め定めた軸の位置関
係に保持するための手段を含む。色々な装置を用いるこ
とができるが、第9図に示した構造においては、この手
段は、軸部203の後部から前方に延在しかつスリーブ207
の交差孔211と共にスリーブ207を画成する盲孔205、前
記交差孔211と軸方向に整合するもみ下げ201を壁面の環
状溝209、交差孔211の離間されたセグメントにそれぞれ
置かれた1対の固定ボール213、および固定ボール213の
一部を環状溝209に対して外方へ弾性的に偏倚して、前
後の軸部58、59を相互に予め定めた軸方向位置関係に弾
性的に保持する手段とからなっている。
他の構造も用いることができるが、第9図に示した構
造においては、固定ボール213を外方に偏倚するこのよ
うな手段は、固定ボール213の前方の盲孔205に置かれ
て、偏倚ばね231に偏倚されて固定ボール213に当接する
第3のボール215を含み、前記ばねは一端部において第
3のボール215に当接し、また他端部においては前記盲
孔205の前方の盲端部に当接している。
このように、第9図に示した構造においては、ばね23
1の作用に打勝つに充分な大きさの作用力が存在しない
場合、推力の条件に応答する後方軸部59の前方および後
方の制限された運動にも拘らず、両方の軸部分58および
59は相互に予め定めた軸方向の位置関係に保持されるこ
とになる。
運転中、前進推力はプロペラ軸の後方軸部59のフラン
ジ90から後部の前進推力ベベル・ギア組立体67の後方に
向いた推力受け面76へ伝達されることが判るであろう。
次に、推力は後方に置かれた前進推力ベベル・ギア64の
後方に置かれた推力フランジ74から環状の推力伝達部材
即ちカラー81を介してプロペラ軸支持ハウジング39へ伝
達される。プロペラ軸支持ハウジング39からは、前方に
向いた推力はギア・ケース・ハウジング22に対して伝達
される。ベベル・ギア組立体67が支持ハウジング39内に
収受されること、および支持ハウジング39がギア・ケー
ス・ハウジング22内に固定的に保持されることにより、
ベベル・ギア64を駆動ピニオン36と噛合い状態になるよ
う適正に位置決めして支持し、かつプロペラ軸23との同
軸上の整合状態から外れることを阻止するように働き、
後方に置かれた前進推力ベベル・ギア64に対する前方に
向いた推力の伝達が、ベベル・ギア64をピニオン37との
適正な噛合い関係に保持する際これを助ける。更に、前
進推力が後方に置かれた前進推力ベベル・ギア64に対し
て後方に置かれた推力フランジ74の周囲に均一に加えら
れる故に、後方に置かれた前進推力ベベル・ギア64がビ
ニオン37により伝達されるトルクの作用下で外れようと
する残留傾向もまた減殺され、後方に置かれた前進推力
ベベル・ギア64とプロペラ軸23との間およびベベル・ギ
ア64とカラー81との間の摩耗もまた軽減されるのであ
る。
本発明の他の特徴および長所については、頭書の特許
請求の範囲に記載されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は反転動力伝達装置を含み、本発明の諸特徴を実
施した舶用推進装置を示す側面図、第2図は第1図に示
された舶用推進装置を従来構造の別の舶用推進装置と並
列位置に載置した艇体の船尾梁材を示す部分斜視図、第
3図は第1図および第2図に示される舶用推進装置に含
まれる反転型動力伝達装置を示す拡大断面図、第4図は
第3図の線4−4に関する反転型動力伝達装置を示す部
分断面図、第5図は第3図に示される反転型動力伝達装
置において用いられる如き支持ハウジング組立体を示す
分解断面図、第6図は第5図に示される支持ハウジング
組立体に含まれる後方に位置された前進推力用ベベル・
ギア組立体を示す拡大断面図、第7図は第3図、第5図
および第6図に示される後方に位置された前進推力用ベ
ベル・ギアにおいて使用される環状の推力伝達要素を示
す正面図、第8図は第7図の線8−8に関する環状推力
伝達要素を示す断面図、および第9図は変更された構造
の一部を示す部分図である。 10……舶用推進装置、11……支持組立体、12……船尾梁
材、13……艇体、14……船尾梁材ブラケット、16……旋
回ブラケット、17……傾斜軸、18……推進機、19……操
舵軸、21……下部装置、22……ギア・ケース・ハウジン
グ、23……プロペラ軸、24……プロペラ、26……内燃機
関、27……駆動軸、28……反転動力伝達装置、29……舶
用推進装置、31……プロペラ、32……中空部、33……閉
鎖前端部、34……開放後端部、36……ピニオン、38……
プロペラ軸支持ハウジング組立体、39……プロペラ軸支
時ハウジング、41……ベル形状前端部、42……ディスク
形状後端部、43……通路、44、46……ベアリング組立
体、47……環状肩部、48……前端部、50……保持装置、
58……前方軸部、59……後方軸部、61……スプライン
溝、62……スプライン凸条、63……前方に置かれたベベ
ル・ギア、64……後方に置かれた前進推力ベベル・ギ
ア、66……変位装置ハウジング、67……後部の前進推力
ベベル・ギア組立体、68……推力伝達要素、69……円筒
状部分、71……前端部、72……後端部、73……ベベル・
ギア部、74……推力フランジ、76……推力受け面、77…
…推力伝達面、78……環状面、79……溶接部、81……環
状カラー、82……環状面、83……推力ベアリング組立
体、84……推力ベアリング組立体、86……ラジアルベア
リング組立体、87……円筒状外側面、88……外ねじ、89
……内ねじ部、90……フランジ、91……環状推力伝達
面、92……リップ部、93、94……スロット、96……通
路、97……変位機構、98……クラッチ・ドッグ、99……
変位ロッド、101……シフト・レバー、102……水平アー
ム、103……垂直アーム、104……水平枢着ピン、108…
…変位結合部、109……上方延長部、111……スロット、
112……変位軸、113……水平内孔、114……結合ピン、1
16、117……スロット、118、119……開口、121……変位
受け、122…デテント軸、123、124……内孔、126……テ
ーパ状の切欠き、127……デテント・ボール、128……偏
倚ばね、129……後方に向いた推力伝達面、131……前方
に向いた推力受け面、132……推力ベアリング、133……
コイルばね、201……もみ下げ部、203……小径軸部分、
205……盲孔、207……スリーブ、209……環状溝、211…
…交差孔、213……固定ボール、215……ボール、231…
…偏倚ばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーサー・アール・ファーガソン アメリカ合衆国イリノイ州60087,ウォ ークガン,ブランチャード 1620 (72)発明者 ジェラルド・エフ・ブランド アメリカ合衆国イリノイ州60025,グレ ンビュー,フィア・ストリート 2011 (72)発明者 マイケル・ダブリュー・フレイタッグ アメリカ合衆国ウィスコンシン州53140, ケノーシャ,フィフス・アベニュー 4618,ナンバー 1 (72)発明者 ドナルド・ケイ・サリヴァン アメリカ合衆国イリノイ州60070,プロ スペクト・ハイツ,サウス・ホイーリン グ 204

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ギア・ケース(22)を含む下部装置(21)
    と、前記ギア・ケース中に下端が延在する駆動軸(27)
    と、該駆動軸の下端に取りつけられたピニオン(36)
    と、前記ギア・ケースに支持されたプロペラ軸(23)
    と、該プロペラ軸の後端に取りつけられたプロペラ(2
    4)と、前記ギア・ケースの中でそれぞれ前記ピニオン
    と常時噛合って前記プロペラ軸と同軸的に回転可能な、
    前方に配置された後退用ベベル・ギア(63)および後方
    に配置された前進用ベベル・ギア(64)と、該両ベベル
    ・ギアを択一的に前記プロペラ軸に駆動連結するための
    装置と、前進推力を前記プロペラ軸から前記後方に配置
    された前進用ベベル・ギアを介して前記ギア・ケースへ
    伝達するための装置と、を備える舶用推進装置。
  2. 【請求項2】前記の前進推力を前記プロペラ軸から前記
    後方に配置された前進用ベベル・ギアを介して前記ギア
    ・ケースへ伝達するための装置が、前記プロペラ軸に設
    けられたフランジ(90)と、前記後方に配置された前進
    用ベベル・ギア(64)に設けられたフランジ(74)とを
    含み、前記プロペラ軸のフランジ(90)の前面(91)が
    前記後方に配置された前進用ベベル・ギアの前記フラン
    ジ(74)の後面(76)に当接することにより、前進推力
    の前記プロペラ軸から前記前進用ベベル・ギアへの伝達
    が行われ、前記前進用ベベル・ギアの前記フランジ(7
    4)の前面(77)から前記ギア・ケースへ前進推力が伝
    達される請求項1の舶用推進装置。
  3. 【請求項3】前記プロペラ軸は前方軸部(58)と後方軸
    部(59)とから成り、該両軸部は前記ギア・ケースに同
    軸的に回転可能に支持され、該両軸部は一緒に回転して
    互に、トルクを伝達するが推力は伝達しないように連結
    されている請求項1の舶用推進装置。
  4. 【請求項4】前記プロペラ軸は前方軸部(58)と後方軸
    部(59)とから成り、該両軸部は前記ギア・ケースに同
    軸的に回転可能に支持され、該両軸部は一緒に回転して
    互に、トルクを伝達するか推力は伝達しないように連結
    され、前記プロペラ軸のフランジ(90)は前記後方軸部
    に設けられている請求項2の舶用推進装置。
  5. 【請求項5】前記前方軸部と前記後方軸部とがスプライ
    ン(61、62)により連結されている請求項3又は4の舶
    用推進装置。
  6. 【請求項6】前記前方軸部を前記後方軸部に対し予め定
    めた軸方向位置に解除可能に保持する装置を備えた請求
    項3又は4の舶用推進装置。
  7. 【請求項7】前記前方軸部を前記後方軸部に対し予め定
    めた軸方向位置に解除可能に保持する装置が、前記両軸
    部の片方の軸部の隣接端に開口する軸方向内孔と該内孔
    の内周面に設けられた環状溝(209)と、前記両軸部の
    他方の軸部の隣接端から突出して前記内孔に収受される
    スリーブ(207)と、該スリーブに設けられ前記環状溝
    と軸方向に整合する交差孔(211)と、該交差孔に配置
    されたボール(213)と、前記スリーブ内に配置され前
    記ボールを前記環状溝内に解除可能に偏倚させる弾性装
    置(231、215)とから成る請求項6の舶用推進装置。
  8. 【請求項8】前記前方軸部を前記後方軸部に対し予め定
    めた軸方向位置に解除可能に保持する装置が、前記前方
    軸部の前端に開口する盲孔と、該盲孔内に該前方部材に
    対し相対的に軸方向運転可能に配置された部材(112)
    と、該部材と前記盲孔の閉鎖端との間で前記盲孔内に配
    置され、前記前方軸部を後方へ弾性偏倚するばね(13
    3)とを含む請求項6の舶用推進装置。
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