JP2524918B2 - 感熱孔版印刷機マスタ−紙用和紙補強剤 - Google Patents

感熱孔版印刷機マスタ−紙用和紙補強剤

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JP2524918B2
JP2524918B2 JP3233927A JP23392791A JP2524918B2 JP 2524918 B2 JP2524918 B2 JP 2524918B2 JP 3233927 A JP3233927 A JP 3233927A JP 23392791 A JP23392791 A JP 23392791A JP 2524918 B2 JP2524918 B2 JP 2524918B2
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佐藤  一雄
秀一 和田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッドによる
書き込み穿孔方式を用いる製版方式に供する感熱孔版印
刷機マスター紙用和紙補強剤、さらに詳しくは、こう
ぞ、こうぞ、みつまた、マニラ麻等の天然繊維の抄紙ま
たはこれら天然繊維に一部ポリプロピレン、ビニロン、
ポリエステル、ナイロン、レーヨン等の合成繊維を混合
抄紙した和紙への含浸加工する事により乾燥紙力増強
性、湿潤紙力増強性及びポリエステルフィルムとの湿潤
時接着性に優れた樹脂加工極薄和紙とする感熱孔版印刷
機マスター紙用和紙補強剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の紙力増強剤には、乾燥紙力増強剤
として、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリルアミ
ド、デンプン等が、また湿潤紙力増強剤としては尿素ホ
ルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、
ジアルデヒドデンプン、グリオキザール変性PAM、ポ
リアミドポリアミンエピクロルヒドリン等が抄紙工程中
の内添薬剤として使われてきた。又、含浸薬剤としてS
BRラテックス、クロロプレンラテックス、NBRラテ
ックス、酢酸ビニルラテックス、アクリレートラテック
ス、塩化ビニルラテックス、塩化ビニリデンラテックス
等の樹脂系ラテックスが乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強
剤の目的で用いられてきた。
【0003】合成繊維系不織布に比較して、天然繊維系
の極薄和紙にポリエステルフィルムをラミネート加工し
た感熱孔版印刷機マスター紙では、サーマルヘッドによ
り穿孔し製版印刷するとインキ透過性が良好な反面、耐
水強度が小さい為、水性インキの使用により連続印刷し
た場合の耐刷性が不充分であり極薄和紙を感熱孔版印刷
機マスター紙として利用する為には、ポリエステルフィ
ルムに対する優れた湿潤時接着力と、従来にない湿潤紙
力が要求されるが、従来技術にあるような抄紙工程中の
内添薬剤ではホルマリンの発生による作業環境性、作業
安全性に問題を有するものがあるだけでなく、湿潤紙力
が不充分であり、また含浸薬剤として従来用いられてき
た樹脂系ラテックスでもポリエステルフィルムとの湿潤
時接着性に劣り、湿潤紙力も満足されず感熱孔版印刷機
マスター紙用和紙補強剤としてのこれら従来内添薬剤及
び含浸薬剤の使用は耐刷性が不充分で連続印刷時の印字
のにじみが発生するという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決し
ようとする課題は、極薄和紙へ含浸加工する事により乾
燥紙力増強性、湿潤紙力増強性及びポリエステルフィル
ムとの湿潤時接着性に優れた樹脂加工極薄和紙とするこ
とにより連続印刷時の印字のにじみが発生しない耐刷性
の優れた感熱孔版印刷機用マスター紙を提供する為の感
熱孔版印刷機マスター紙用和紙補強剤を創製することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決すべ
く、鋭意研究の結果、本発明に到達したものである。即
ち、本発明はウレタンプレポリマーの分子末端に2個以
上のイソシアネート基を有し、且つその末端イソシアネ
ート基が、分子中1.5重量%〜10.0重量%を有す
るウレタンプレポリマーと熱処理によりイソシアネート
基を再生するブロック化剤を反応して得られる水溶性の
熱反応型ウレタン樹脂から構成されることを特徴とする
感熱用孔版印刷機マスター紙用和紙補強剤を提供するも
のである。
【0006】(手段を構成する要件)以下に本発明の構
成に関する主要な事項について説明する。本発明で用い
られる水溶性の熱反応型ウレタン樹脂は A)分子中に2個以上の水酸基を有するポリオール化合
物、 B)有機ポリイソシアネート化合物、 及び/又はC)イオン性塩形成基を有する化合物及びそ
れに対応する塩形成剤、 及び/又はD)ノニオン性親水基を有する化合物、と E)ブロック化剤の構成要素より構成される。
【0007】前記A)で使用される化合物としては、平
均分子量50〜5000で、分子中に2個以上の水酸基
を有するポリオール化合物があげられる。例示するなら
ば、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ブタンジオール、プロピレングリコール、ヘキサン
ジオール等のグリコール類、トリメチロール、プロパ
ン、ペンタエリスリトール等のトリオール類、テトラオ
ール類、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド等の単独又は共重合、重付加された
ポリエーテルポリオール類、ビスフェノールA、ビスフ
ェノールS、水添加ビスフェノールA、ジブロムビスフ
ェノールA等のビスフェノール類にエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等が単
独又は共重合、付加されたポリエーテルポリオール類、
脂肪酸、不飽和脂肪酸又はそれらの無水物等と前記グリ
コール類,トリオール類、テトラオール類、ポリエーテ
ルポリオール類等との重縮合物が挙げられる。その他、
ポリウレタンに一般的に用いられるポリカーボネートポ
リオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリバレロ
ラクトンポリオール、ポリブタジエンポリオール、水添
加ポリブタジエンポリオール、ヒマシ油ポリオールシリ
コーンポリオール等のポリオール化合物があげられる。
【0008】前記B)で使用される化合物としては、分
子中に2個以上のイソシアネート基を有する有機ポリイ
ソシアネート化合物があげられる。例示するならば、例
えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチ
レンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、水素添加ジフェニル
メタンジイソシアネート、水添加トルエンジイソシアネ
ート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート並びに
これらイソシアネート類のビューレット化合物やイソシ
アヌレート化合物等の従来より慣用されている全ての芳
香族、脂肪族、脂環族系のイソシアネート類の単独もし
くは混合物があげられる。
【0009】前記C)で使用される化合物としては、分
子中に水酸基及び/又はアミノ基とイオン性塩形成基を
有する化合物及びそれに対応する塩形成剤があげられ
る。例示するならば、例えば、塩形成性のカルボン酸又
はスルホン酸基を、有する化合物としては、例えばグリ
コール酸、リンゴ酸、グリシンアミノ安息香酸、ジメチ
ロールプロピオン酸等のヒドロキシル酸、アミノカルボ
ン酸、多価ヒドロキシル酸やタウリンスルファミン酸、
2−ヒドロキシエタンスルホン酸等のアミノスルホン
酸、ヒドロキシスルホン酸等があげられる。又、それに
対応する塩形成剤としては、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等の一価金属水酸化物や、アンモニア、
トリメチルアミン、トリエチルアミン等のアミン化合物
があげられる。
【0010】酸で中和可能な第4級又は、第3級基に成
り得る基を、持つ化合物としては、例えば、N,N−ジ
メチルエタノールアミン、N−メチルジメタノールアミ
ン等のアルコキシル化アミン類、N−メチル−N−(3
−アミノプロピル)−エタノールアミン、N,N−ジメ
チルヒドラジン等のアミノアルコール類や、アミン類が
あげられる。又、これらに対応する塩形成剤としては例
えば、塩酸、硝酸、蟻酸、酢酸、ジエチル硫酸、メチル
クロライド、ベンジルクロライド、キシリレンジクロラ
イド等の有機及び無機酸類並びに第4級化反応が、可能
なハロゲン原子又は強酸のエステルを含有する化合物が
挙げられる。
【0011】前記D)で使用される化合物としては、分
子中に水酸基及び/又はアミノ基とノニオン性親水性基
を有する化合物があげられる。例示するならば例えば、
モノアルコール又は多価アルコールのエチレンオキサイ
ド単独もしくはエチレンオキサイド及びプロピレンオキ
サイド付加重合物等があげられる。
【0012】前記E)で使用される化合物としては、そ
のものと、イソシアネートの付加物が、熱処理により再
度イソシアネート基を再生するブロック化剤があげられ
る。例示するならば、例えば、フェノール、ブチルフェ
ノール、ノニルフェノール、クロルフェノール、フェニ
ルフェノール等のフェノール類置換フェノール類、ブタ
ノンオキシム、シクロヘキサノンオキシム、アセトオキ
シム等のオキシム類、イミダゾール、2−メチルイミダ
ゾール、2−エチルイミダゾール等のイミダゾール類、
置換イミダゾール類、ε−カプロラクタム等のラクタム
類そして、酸性亜硫酸ソーダー、酸性亜硫酸カリウム等
の酸性亜硫酸塩類があげられる。
【0013】本発明で用いられる、ウレタンプレポリマ
ーの分子末端に2個以上のイソシアネート基を有し、且
つその末端イソシアネート基が、分子中1.5重量%〜
10.0重量%を有するウレタンプレポリマーの構成
は、前記構成要素のA)、B)及び/又はC)及び/又
はD)化合物より、公知の方法で、有機溶剤の存在下、
不存在下で実施される。尚、前記ウレタンプレポリマー
中の末端イソシアネート基は、紙力増強に対して好まし
くは、2.0重量%〜8.0重量%、より好ましくは、
3.0重量%〜6.0重量%である。ここで、末端イソ
シアネート基が、1.5重量%以下又は10.0重量%
以上のウレタンプレポリマーで本発明を構成させ、感熱
孔版印刷機マスター紙用和紙に処理した場合、乾燥時強
度は増強させるものの、湿潤時強度が不満足な結果とな
り、そのため連続印刷時の印字のにじみが発生する。
【0014】本発明で用いられる水溶性の熱反応型ウレ
タン樹脂を、構成するにあたっての、前記構成要素の
A)、B)及び又はC)及び/又はD)とブロック化剤
であるE)の詳細な関係について以下に説明する。
【0015】ブロック化剤が前記D)例示の酸性亜硫酸
塩類を使用した場合は、前記構成要素のA),B)と酸
性亜硫酸塩を原則とする。必要ならば、構成要素C)中
のアニオン性塩形成化合物及びそれに対応する塩形成剤
又は/及び構成要素D)を使用しても良い。但し、構成
要素C)中のカチオン性塩形成化合物及びそれに対応す
る塩形成剤の使用は、分子内コンプレックスを生じ得ら
れる熱反応型ウレタン樹脂が、水不溶性となるため、好
ましくない。
【0016】一方、ブロック化剤が前記E)例示の酸性
亜硫酸塩類以外のブロック化剤を使用した場合は、それ
らと前記構成要素のA)、B)及びC)及び/又はD)
で構成することを必須とする。
【0017】前記したウレタンプレポリマーの分子末端
に2個以上のイソシアネート基を有し、且つその末端イ
ソシアネート基が、分子中1.5重量%〜10.0重量
%を有するウレタンプレポリマーのイソシアネート基
と、前記構成要素E)のブロック化剤との反応は各々公
知の方法で有機溶剤の存在下、不存在下で実施される。
以上により、水溶性の熱反応型ウレタン樹脂が、調整さ
れるが、水溶性を補助する意味で、アニオン、カチオ
ン、もしくはノニオン性の界面活性剤を、補助的に添加
使用しても良い。
【0018】上記の通り、得られた水溶性の熱反応型ウ
レタン樹脂を、天然繊維よりの抄紙又は、天然繊維と合
成繊維からの混抄紙に、コーティング、スプレー塗布、
含浸加工した後、必要であれば、予備乾燥した後100
〜180℃で数秒〜数分熱処理する事により乾燥時強度
且つ、湿潤時強度を、増強させることができる。
【0019】尚、特に湿潤時強度の増強に対しては、前
記した構成要素において、A)B)とE)の酸性亜硫酸
塩類から構成された水溶性の熱反応型ウレタン樹脂を使
用した場合が、特に好ましい結果となる。このことは、
熱処理により、熱反応した後、硬化樹脂構造中に、水溶
性基、親水基等が、存在しないためと考えられる。
【0020】本発明で得られた水溶性の熱反応型ウレタ
ン樹脂は、こうぞ、みつまた、マニラ麻等の天然繊維の
抄紙またはこれら天然繊維に一部ポリプロピレン、ビニ
ロン、ポリエステル、ナイロン、レーヨン等の合成繊維
を混合抄紙した極薄和紙へ含浸加工することにより乾燥
紙力増強性、湿潤紙力増強性及びポリエステルフィルム
との湿潤時接着性に優れた樹脂加工極薄和紙とする事に
より、ポリエステルフィルムをラミネート加工したサー
マルヘッドによる書き込み穿孔方式を用いる製版方式に
供する感熱孔版印刷機マスター紙用和紙補強剤として利
用出来るものである。
【0021】また本発明組成物は、各種天然繊維、合成
繊維により抄紙された紙に含浸加工する事により乾燥紙
力増強性、湿潤紙力増強性及びポリエステルフィルムと
の湿潤時接着性に優れた樹脂加工紙とする事ができる
為、感熱孔版印刷機マスター紙用和紙補強剤としての利
用以外にも印刷用紙、情報用紙、エレクトロニック用
紙、フィルター、医療衛生用紙、家庭用紙、包装用紙等
の二次加工薬品としての適用が考えられる。
【0022】本発明組成物の感熱孔版印刷機マスター紙
用和紙への処理方法としては、スプレー処理、浸漬処
理、刷毛処理、ローラーコーター処理等種々の処理方法
が挙げられる。
【0023】本発明補強剤においては、レベリング剤、
消泡剤、浸透剤、造膜助剤、着色顔料、増粘剤等の各種
添加剤を目的にあった性状にするために性能を低下させ
ない範囲内で配合することも可能である。また、低コス
ト化等の目的で性能を低下させない範囲内で、従来から
紙力増強剤として使用されてきたポリビニルアルコール
樹脂、SBRラテックス、クロロプレンラテックス、N
BRラテックス、アクリレートラテックス、塩化ビニル
ラテックス等の各種水系樹脂系ラテックスやコロイダル
シリカ等を混合しても差し支えない。
【0024】こうぞ、みつまた、マニラ麻等の天然繊維
の抄紙またはこれら天然繊維に一部ポリプロピレン、ビ
ニロン、ポリエステル、ナイロン、レーヨン等の合成繊
維を混合抄紙した和紙の主成分は天然セルロース繊維で
あるが、その分子構造は線状でしかも数多くの−OH基
が緻密に配列し微細結晶を形成する為、排他的で他物質
への接着力も良くないものである。その為、従来から紙
力増強剤として使用されてきたポリビニルアルコール樹
脂、SBRラテックス、クロロプレンラテックス、NB
Rラテックス、アクリレートラテックス、塩化ビニルラ
テックス、エチレン酢酸ビニルラテックス等、の各種水
系樹脂系ラテックスでは、天然セルロース繊維との密着
性が不充分なだけでなく、これら樹脂が高分子量である
ため繊維内部への浸透性も悪く、そのため目的とする紙
力増強効果、特に湿潤時の紙力増強効果に劣るものであ
った。
【0025】しかしながら、本発明の如く、水溶性の熱
反応型ウレタン樹脂を使用する事により、乾燥時紙力増
強且つ湿潤時紙力強度の増強させ、及びポリエステルフ
ィルムとの湿潤時接着性に優れた樹脂加工極薄和紙を製
造出来る事が判明した。
【0026】これはウレタン構造の極性が強い事による
ポリエステルフィルムとの接着性の向上に加え、本発明
のウレタン樹脂が水溶性である事と比較的中分子量域で
ある事より、繊維内部への浸透、拡散が容易である事、
更に熱処理により繊維内部で熱反応、硬化重合する事に
より架橋構造をとるための結果と思われる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明は、それらの実施例に拘束されるもので
はない。先ず、本発明で使用する水溶性の熱反応型ウレ
タン樹脂の合成例について説明する。
【0028】合成例1 ポリエステルポリオール100部(ブチレンアジペー
ト、分子量1000)、トリメチロールプロパン2.2
部を添加し、更にジオキサン27部を添加し、70℃下
で完全に溶解した後、系内50℃下で、ヘキサメチレン
ジイソシアネート33.5部を添加し、系内95℃下で
180分間反応を行ない遊離イソシアネート基4.50
%(仕込ポリエステルポリオール、トリメチロールプロ
パン、ヘキサメチレンジイソシアネート総和量に対し
て)を、含有するウレタンプレポリマーを得た。次に系
内40℃下に冷却した後、エタノール100部を添加
し、同温にて10分間撹拌をした後15%濃度の酸性亜
硫酸ソーダ水溶液97部を添加し、40〜50℃の温度
範囲で、120分間混合を行なった後、水で希釈し、固
型分33%の透明、低粘稠な水溶性の熱反応型ウレタン
樹脂を得た。
【0029】合成例2 ポリエーテルポリオール100部(グリセリン、PO/
EO共重合重付加物、分子量1500、PO/EO=8
0/20)にヘキサメチレンジイソシアネート32部添
加し、100℃下210分間反応を行ない遊離イソシア
ネート基5.70%(仕込、ポリエーテルポリオール、
ヘキサメチレンジイソシアネート総和量に対して)を含
有するウレタンプレポリマーを得た。次に系内40℃下
に冷却した後、エタノール70部を添加し、同温にて1
0分間撹拌をした後、25%濃度の酸性亜硫酸ソーダー
水溶液78部を添加し、40〜50℃の温度範囲で、1
20分間混合を行なった後、水で希釈して、固型分22
%の透明、低粘稠な水溶性の熱反応型ウレタン樹脂を得
た。
【0030】合成例3 ポリエステルポリオール100部(ブチレンアジペー
ト、分子量1000)、ポリエーテルポリオール10部
(EO重付加物、分子量1000)に、ジオキサン50
部を添加し、70℃下で完全に溶解した後、系内50℃
下で、トリレンジイソシアネート34部を添加し、系内
温度80℃下で50分間反応を実施し遊離イソシアネー
ト基5.0%(ポリエステルポリオール、ポリエーテル
ポリオール、トリレンジイソシアネート総和量に対し
て)を含有するウレタンプレポリマーを得た。次にジメ
チロールプロピオン酸6.3部を添加し、系内温度85
℃下で、120分間反応を実施し、遊離イソシアネート
基2.20%(ポリエステルポリオール、ポリエーテル
ポリオール、トリレンジイソシアネート、ジメチロール
プロピオン酸総和量に対して)を含有するウレタンプレ
ポリマーを得た。次に系内温度50℃にてブタノンオキ
シム8.5部を添加し、60℃にてブロック代反応を実
施し遊離イソシアネート基が、消失した事を確認した後
トリエチルアミン4.8部を添加し、60℃下にて20
分間中和反応を、実施した後、水で希釈して固型分23
%の半透明、低粘稠な水溶性の熱反応型ウレタン樹脂を
得た。
【0031】比較合成性1 ポリエーテルポリオール100部(グリセリン、PO/
EO共重合重付加物分子量7500、PO/EO=80
/20)に、ヘキサメチレンジイソシアネート6.0部
を添加して、100℃にて250分間反応を実施し、遊
離イソシアネート基1.20%(ポリエーテルポリオー
ル、ヘキサメチレンジイソシアネート総和量に対して)
を含有するウレタンプレポリマーを得た。次にエタノー
ル100部を添加した後、系内温度40℃下、15%濃
度の酸性亜硫酸ソーダー水溶液23部を添加し、40〜
50℃下で120分間撹拌を実施した後、水で希釈し
て、固型分15%の透明、低粘稠の水溶性ウレタン樹脂
を得た。
【0032】比較合成例2 トリメチロールプロパン50部に、ジオキサン200部
添加して70℃下、完全に溶解した後、ヘキサメチレン
ジイソシアネート188部を50℃下で添加して、その
後自己発熱に注意して、少しづつ加温して、1時間後に
系内温度90℃とした後、120分間反応を実施し遊離
イソシアネート基19%(トリメチロールプロパン、ヘ
キサメチレンジイソシアネート総和量に対して)を、含
有するウレタンプレポリマーを得た。次にエタノール2
00部を、40℃下で添加し、その後、15%濃度の酸
性亜硫酸ソーダー水溶液750部を添加し、冷却を併用
し、系内温度40〜50℃でコントロールして120分
間混合をした後、水で希釈して、固型分15%の透明低
粘度の水溶性の熱反応型ウレタン樹脂を得た。
【0033】実施例1〜3 合成例1〜3で得られた各本発明の水溶性熱反応型ウレ
タン樹脂に各々硬化触媒であるエラストロンキャタリス
ト−64(第一工業製薬(株)社製)を、各々樹脂に対
して5部加えた後、前記樹脂固型分が7%になる様水で
希釈した後、マニラ麻から抄紙された和紙へ含浸後、マ
ングル絞り(絞り圧2kg/cm2 )機で絞り、150
℃雰囲気中で、2分間熱処理を実施し、各々樹脂加工紙
を作成した。次に、ポリエステルフィルム上に溶剤型熱
可塑性ポリウレタン樹脂を塗布した後、樹脂加工和紙と
180℃で15秒間圧着する事により、感熱孔版印刷機
マスター紙を作成した。得られた樹脂加工和紙、感熱孔
版印刷機マスター紙に関し、角項目別の諸性能を比較例
を挙げて確認した。
【0034】比較例1〜2 比較合成例1〜2で得られた、水溶性の熱反応型ウレタ
ン樹脂を、実施例1〜3と同様な条件及び操作で実施し
各々樹脂加工紙を作成し、及び感熱孔版印刷機マスター
紙に関し各項目別の諸性能を、比較例を挙げて確認し
た。
【0035】比較例3〜5 市販のポリビニルアルコール、SBRラテックス、アク
リレートラテックスを7%固型分となる様に水で希釈し
た後、マニラ麻から抄紙された和紙へ含浸し、実施例1
〜3と同様にマングルで絞り、150℃雰囲気中で、2
分間熱処理を実施し、各々樹脂加工紙を作成し、感熱孔
版印刷機マスター紙に関し、各項目別の諸性能を比較例
を挙げて確認した。これらの諸性能の比較確認試験結果
を、表1に示した。
【0036】
【表1】 (各・性能試験) (1)乾燥時紙力強度:巾15mmに裁断した樹脂加工
紙を引っ張り試験機により乾燥時強力強度を測定した。 (2)湿潤時紙力強度:巾15mmに裁断した樹脂加工
和紙を水中に30秒間浸漬後引っ張り試験機により、湿
潤時強力強度を測定した。 (3)湿潤時接着性:一辺が5cmの正方形に裁断した
感熱孔版印刷機マスター紙を水中に120秒間浸漬後、
取り出してポリエステルフィルムと樹脂加工和紙間の接
着性を確認した。 (4)耐刷性:感熱孔版印刷機を用いてサーマルヘッド
により穿孔し、5000枚まで、製版印刷して印字に、
にじみの発生がないか確認した。
【0037】表1から明らかな通り、本発明の水溶性の
熱反応型ウレタン樹脂を使用した、実施例1〜3は、加
工和紙の乾湿紙力強度、向上させ、且つ感熱孔版印刷機
マスター紙性能評価も、良好であった。
【0038】
【発明の効果】本発明は、サーマルヘッドによる書き込
み穿孔方式を用いる製版方式に供する感熱孔版印刷機マ
スター紙用和紙補強剤として、こうぞ、みつまた、マニ
ラ麻等の天然繊維の抄紙またはこれら天然繊維に一部ポ
リプロピレン、ビニロン、ポリエステル、ナイロン、レ
ーヨン等の合成繊維を混合抄紙した和紙へ含浸加工する
事により乾燥紙力増強性、湿潤紙力増強性及びポリエス
テルフィルムとの湿潤時接着性に優れた樹脂加工極薄和
紙とすることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウレタンプレポリマーの分子末端に2個
    以上のイソシアネート基を有し、且つその末端イソシア
    ネート基が、分子中1.5重量%〜10.0重量%を有
    するウレタンプレポリマーと熱処理によりイソシアネー
    ト基を再生するブロック化剤を反応して得られる水溶性
    の熱反応型ウレタン樹脂から構成されることを特徴とす
    る感熱用孔版印刷機マスター紙用和紙補強剤。
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