JP2524815Y2 - 船舶における二重反転プロペラ駆動用歯車装置 - Google Patents

船舶における二重反転プロペラ駆動用歯車装置

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JP2524815Y2 JP1990083930U JP8393090U JP2524815Y2 JP 2524815 Y2 JP2524815 Y2 JP 2524815Y2 JP 1990083930 U JP1990083930 U JP 1990083930U JP 8393090 U JP8393090 U JP 8393090U JP 2524815 Y2 JP2524815 Y2 JP 2524815Y2
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成充 中村
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、船舶における二重反転プロペラ駆動用の歯
車装置に関し、特に短縮化と軽量化とをはかった歯車装
置に関する。
〔従来の技術〕
従来の船舶におけるスクリュー駆動用の歯車装置を第
2図(模式図)および第3図(側面図)により説明する
と、主機関1の動力が弾性継手2を介して歯車装置3へ
伝達される。この歯車装置3で減速された動力は、中間
軸4およびプロペラ軸5を経てプロペラ6へ伝達され、
船舶の推進を行なうように構成されている。
そして、歯車装置3として遊星歯車機構が用いられて
いる。
その詳細を示す第3図において、入力軸31に太陽歯車
32が取付けられ、この太陽歯車32に遊星歯車33が噛合し
ている。符号34はギヤケーシング3aに固定された内歯歯
車を示していて、遊星歯車33のキャリア32aに接続され
た出力軸35のフランジ35aに軸継手ボルト4aにより中間
軸4が連結されている。
符号36は出力軸35取付けられてプロペラ6で発生した
推力を受けるスラストフランジを示しており、その側面
でスラストパッド38を介して出力軸軸受37に当接してい
る。符号3bは入力軸ラビリンス、3cは出力軸ラビリン
ス、37aは入力軸軸受をそれぞれ示している。
そして、入力軸31が主機関1の回転により、船尾から
見て時計方向に回転すると、内歯歯車34は固定されてい
るため、遊星歯車33が減速されて同じく時計方向に回転
する。
ここで、出力軸35のスラストフランジ36とケーシング
3aとの間に、出力軸ラビリンス3cが装着されるため、こ
の装着のための寸法l1のすきまを必要とするとともに、
軸継手ボルト4aのナットを取付けるためケーシング3aと
出力軸35のフランジ35aとの間に寸法l2のすきまを必要
とする。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述のように、従来の歯車装置では、出力軸フランジ
とスラストフランジとが出力軸に別々に設けられている
ため、歯車装置の全長が長くなるとともに重量も増加
し、配置の自由度が低くなり、またコストも高くなる。
特に二重反転プロペラ駆動用歯車装置の場合、弾性継手
や反転歯車機構が必要なため、歯車装置の短縮化は極め
て重要な事項である。
また、出力軸フランジとスラストフランジとが別体な
ため、機械加工すべき面積が多くなりコストが高くな
る、などの問題点がある。
本考案は、このような問題点の解決をはかろうとする
もので、1枚のフランジに出力軸フランジとスラストフ
ランジとの機能をもたせるべく、同1枚のフランジの内
側面をスラストパッドに接触させて推力を受けもたせ、
外側面に、二重反転プロペラの前方プロペラを取付けら
れるプロペラ軸を接続し、さらに中間部分に上記スラス
トパッドを潤滑した油を油溜まりに導くシール部分を形
成して歯車装置の全長の短縮化ならびに軽量化とコスト
の低減化をはかった、船舶における二重反転プロペラ駆
動用歯車装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案の船舶における二
重反転プロペラ駆動用歯車装置は、船舶における二重反
転プロペラ駆動用歯車装置において、後端部に上記船舶
の二重反転プロペラの前方プロペラを接続されるプロペ
ラ軸と、上記前方プロペラで発生した推力を受けるスラ
ストパッドと、遊星歯車式の減速歯車装置とをそなえ、
同減速歯車装置が、上記船舶の主機関の出力軸に接続さ
れる入力軸と、同入力軸に取付けられた太陽歯車と、キ
ャリアと、同キャリアに取付けられた内歯歯車と、同内
歯歯車と上記太陽歯車とに噛合するとともにギヤケーシ
ングに回転可能に取付けられた遊星歯車とで形成され、
上記内歯歯車に出力軸が取付けられ、同出力軸の後端部
に上記プロペラ軸を接続可能な出力軸フランジが取付け
られ、同出力軸フランジが、上記スラストパッドに接し
て上記推力を受ける内側面と、上記プロペラ軸にトルク
を伝達する軸継手ボルトを取付ける外側面とをそなえる
とともに、同出力フランジの外周面における中間部に上
記スラストパッドを潤滑した油を上記ギヤケースの下部
に設けられた油溜まりに導くシール部分が形成されてい
ることを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案の船舶における二重反転プロペラ駆動用
歯車装置では、出力軸フランジがスラストフランジを兼
用すると共に潤滑油のシール作用をも行なうので、出力
軸には1枚のフランジだけが取付けられるだけでオイル
シールも不必要となり、歯車装置の全長を短くでき、歯
車装置の配置の自由度が増すとともに、加工面積が減少
しまた重量が低下し、コストも安くなる。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の一実施例としての船舶にお
ける二重反転プロペラ駆動用歯車装置を説明すると第1
図はその側断面図である。
この実施例の歯車装置は反転歯車装置であって、同反
転歯車装置10は、入力軸11,同入力軸11に取付けられた
太陽歯車12,同太陽歯車に噛合するとともにギヤケーシ
ング23に回転可能に支持された複数の遊星歯車13,同各
遊星歯車13に噛合するとともに出力軸25と一体の内歯歯
車14とからなる遊星歯車機構をそなえ、出力軸25の後端
部(第1図の左端部)に出力軸フランジ15が一体的に形
成されている。
さらに、出力軸フランジ15の外周面に出力軸ラビリン
ス17が装備され、ギヤケーシング23の下部に排油管19を
有する油溜まりが設けられている。
図中の符号20はスラストパッド,符号21は出力軸軸
受,符号22は軸受支持台,符号24は入力軸軸受,符号26
は入力軸ラビリンスをそれぞれ示している。
さらに、後端部に後方プロペラを接続された後方プロ
ペラ用プロペラ軸としての内軸9Aが、反転歯車装置10の
中心を貫通配置される一方、前端部を主機関に連結され
るとともに後端部に前方プロペラを接続された前方プロ
ペラ用プロペラ軸としての外軸9Bが、軸継手ボルト15a
により反転歯車装置10の出力軸フランジ15の外側面(図
1の左側面)に結合されている。
出力軸フランジ15は、スラストパッド20と接してプロ
ペラで発生するスラスト(推力)を受ける内側面(図1
の右側面)と、外軸9Bにトルクを伝達する軸継手ボルト
15aの取付け部分としての外側面とをそなえ、さらに中
間に、スラストパッド20を潤滑した油を油溜まり18に導
くシール部分を有し、さらに、外周面に出力軸ラビリン
ス17が装備されている。
(図示省略の)弾性継手に接続される入力軸11が、船
尾より見て時計方向に回転すると、遊星歯車13はギヤケ
ーシング23に固定されてその場で自転する。したがって
出力軸25に結合された内歯歯車14は減速されて、反時計
回りに回転することになる。
この実施例の場合、出力軸フランジ15はその内側面で
スラストパッド20に接しており、ここで前方プロペラに
よる船の前進スラストを受け持つため、出力軸フランジ
15のほかにスラストフランジを設ける必要がない。なお
後進スラストは内歯歯車14の後側面がスラストパッド20
に接して受け持つ。
このように、この実施例では出力軸フランジ15にスラ
ストフランジを兼用させて、出力軸に設けられるフラン
ジを1枚にしたことにより、歯車装置の全長の短縮化が
可能となる。
また出力軸フランジ15に、スラストパッド20を潤滑し
た油を油溜まりに導くシール部分を形成したため、別個
にオイルシールを必要としない。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の船舶における二重反転
プロペラ駆動用歯車装置によれば次のような効果ないし
利点が得られる。
(1)出力軸フランジにスラストフランジを兼用させ
て、出力軸に設けられるフランジを1枚にしたことによ
り、歯車装置の全長が短くなり、配置が容易になるとと
もに、加工面および重量が低減できてコストも安くな
る。
(2)特に主機関が低速ディーゼルエンジンで、減速歯
車装置を持たない従来の一軸船に二重反転プロペラを装
備すると、弾性継手や反転歯車装置が追加され、軸系が
長くなる。このため主機関を前方へ移設し、二重反転プ
ロペラの軸系を成立させる必要がでてきて、機関室配置
の変更や場合によっては、機関室を大きくしなければな
らないが、このような場合でも、本考案の歯車装置は反
転機能をそなえているため、本考案の歯車装置を採用す
ることにより、反転歯車機構も省略でき、上記(1)と
相俟って二重反転プロペラ駆動用歯車装置の全長を短く
でき、コンパクトな軸系にすることができる。
(3)出力軸フランジの外周面における中間部に、スラ
ストパッドを潤滑した油を油溜まりに導くシール部分が
形成されたことにより、オイルシールが不必要となり、
その分だけ歯車装置の軽量化,簡素化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例としての船舶における二重反
転プロペラ駆動用歯車装置の側断面図であり、第2図は
従来の船舶の推進軸系を示す模式図、第3図は従来の歯
車装置の側断面図である。 1…主機関、2…弾性継手、3…歯車装置、3a,23…ケ
ーシング、4…中間軸、6…プロペラ、9A…後方プロペ
ラ用プロペラ軸としての内軸、9B…前方プロペラ用プロ
ペラ軸としての外軸、10…反転歯車装置、11…入力軸、
12,32…太陽歯車、13,33…遊星歯車、14,34…内歯歯
車、25,35…出力軸、15,35a…出力軸フランジ、37…出
力軸軸受、38…スラストパッド。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】船舶における二重反転プロペラ駆動用歯車
    装置において、後端部に上記船舶の二重反転プロペラの
    前方プロペラを接続されるプロペラ軸と、上記前方プロ
    ペラで発生した推力を受けるスラストパッドと、遊星歯
    車式の減速歯車装置とをそなえ、同減速歯車装置が、上
    記船舶の主機関の出力軸に接続される入力軸と、同入力
    軸に取付けられた太陽歯車と、キャリアと、同キャリア
    に取付けられた内歯歯車と、同内歯歯車と上記太陽歯車
    とに噛合するとともにギヤケーシングに回転可能に取付
    けられた遊星歯車とで形成され、上記内歯歯車に出力軸
    が取付けられ、同出力軸の後端部に上記プロペラ軸を接
    続可能な出力軸フランジが取付けられ、同出力軸フラン
    ジが、上記スラストパッドに接して上記推力を受ける内
    側面と、上記プロペラ軸にトルクを伝達する軸継手ボル
    トを取付ける外側面とをそなえるとともに、同出力フラ
    ンジの外周面における中間部に上記スラストパッドを潤
    滑した油を上記ギヤケースの下部に設けられた油溜まり
    に導くシール部分が形成されていることを特徴とする、
    船舶における二重反転プロペラ駆動用歯車装置。
JP1990083930U 1990-08-08 1990-08-08 船舶における二重反転プロペラ駆動用歯車装置 Expired - Lifetime JP2524815Y2 (ja)

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