JP3140519B2 - 舶用前進2速式減速逆転機 - Google Patents

舶用前進2速式減速逆転機

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JP3140519B2 JP03328166A JP32816691A JP3140519B2 JP 3140519 B2 JP3140519 B2 JP 3140519B2 JP 03328166 A JP03328166 A JP 03328166A JP 32816691 A JP32816691 A JP 32816691A JP 3140519 B2 JP3140519 B2 JP 3140519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、前進2速式の舶用減
速逆転機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の舶用減速逆転機におい
ては、プロペラ軸に連結する出力軸の周りに、それぞれ
クラッチを備えた後進軸と前進軸を配置し、それら後進
軸と前進軸のピニオンを出力軸の大歯車に咬合して、出
力軸に動力を伝達するようにしている。この場合、前進
2速式のものにおいては、後進軸を挟んで、その一方に
前進1速軸を配置し、他方に前進2速軸を配置し、通常
は、後進軸を機関側に連結してその後進軸を入力軸とし
て、後進の場合は、その後進軸のピニオンから大歯車に
動力を伝達し、前進の場合は、相互に噛み合う後進軸と
各前進軸の中間歯車を介して、それら前進軸に伝達した
後、クラッチを介してピニオンから大歯車に伝達するよ
うにしている。
【0003】図8は、そのような前進2速式減速逆転機
の従来の歯車の配置を示したものである。減速逆転機ケ
ース(1)内に配置した出力軸(2)上の大歯車(3)
の上方中央部に、ピニオン(4)と中間入力歯車(5)
を備えた後進軸(6)を配置し、舳側から見て右側にピ
ニオン(7)と中間被動歯車(8)を備えた前進1速軸
(9)を、左側に同じくピニオン(11)と被動歯車(1
2)を備えた前進2速軸(10)を配置している。この図
において、各歯車の回転方向を矢印で示している。
【0004】このような従来の前進1速及び2速軸の配
置構造においては、機関によって回転される歯車の回転
に伴う歯車荷重の合成ベクトルF1、F2は、その回転
方向に応じて図の右側の方が大きくなっており、この大
きい方の側に前進1速軸(9)を配置している。他方、
軸に発生するトルクは減速比の大きい前進2速軸(10)
の方が大きくなるから、従来においては、トルクの大き
い方をベクトルの小さい方に配置し、トルクの小さい方
をベクトルの大きい方に配置して、相対的に前進1速軸
(9)と前進2速軸(10)の強度・耐久力が出来るだけ
平均化するように配慮されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来にお
いては、前進1速と前進2速の耐久力が出来るだけ同等
になるように配置されているが、この場合、前進1速軸
(9)には大きなベクトル方向のラジアル荷重に耐え得
るだけの軸径を必要とし、それに見合った径の前進1速
軸(9)としている。しかしながら、このような構成
は、本格的な底曳き漁等機関回転数を最大にしながらト
ルクの大きい大減速を使用する作業を多用するような船
舶を想定したものであり、減速比の大きい前進2速を網
揚げのような負荷の小さい作業にしか使用しないものに
おいては、前進2速には前進1速ほどの強度・耐久性は
必要でなく、上記のように前進1速軸(9)を大径にし
なければならず又軸受も大型化する分全体が大型化する
欠点があった。
【0006】特に、近時、機関の高過給化による出力増
大の影響で、過給機が作動しない中低速域での機関排気
濃度が悪化する傾向にあり、この排気濃度対策として、
中低速時に機関回転数を上げながら減速比を大きくして
使用することを目的としての前進2速が必要となってお
り、このような目的での前進2速は中低速専用であるこ
とから、高速回転での使用を考慮した強度は特に必要と
されないのである。
【0007】この発明の目的は、このような従来の欠点
を解消して、大減速で高回転域まで使用しないような船
舶においては、前進軸の径を大きくする必要がなく、従
って全体にコンパクトに構成することの出来る減速逆転
機を提供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、前進2速が軽負荷作業用である減速
逆転機であって、図1で示すように、出力軸(2)の周
りに後進軸(6)を挟んで前進1速軸(9)と前進2速
軸(10)を互いに反対側に配置する減速逆転機におい
て、それら前進1速軸(9)と前進2速軸(10)のうち
大減速側である前進2速の軸(10)を、軸上の歯車の回
転に伴って発生するベクトル荷重F1、F2の大きくな
る側に配置し(図では、舳側から見て右側)、小減速側
である前進1速の軸(9)をその反対側(左側)に配置
、更に、これらの軸(9)(10)の軸径をほぼ同程度
の軸径としたことを特徴とする。なお、この図において
前記従来と同じものには、同じ符号を用いている。
【0009】上記において、ベクトル荷重F1、F2
は、機関の回転方向即ち各軸の回転方向によって異な
り、回転方向が逆の場合には、図3のように、図1とは
反対に配置する。
【0010】
【作用】上記この発明の構成によれば、大減速側の軸を
ベクトル荷重の大きい方の側に配置しているので、その
大減速側の強度・耐久性は低下するが、大減速で高回転
まで使用することのない船舶では、それで充分であり、
他方、高回転まで使用される前進1速側の軸を、ベクト
ル荷重の小さい方に配置することで、軸径の小さいもの
を使用することが出来、全体をコンパクトに構成でき
る。
【0011】
【実施例】図1及び図2の構成においては、後進軸
(6)が入力軸となるものであって、その後進軸(6)
上の中間入力歯車(5)が、前進1速軸(9)の被動歯
車(8)と前進2速軸(10)の被動歯車(12)にそれぞ
れ咬合して、それらの被動歯車(8)(12)を駆動する
ようになっている。そして、これらの被動歯車(8)
(12)から、前進1速軸(9)または前進2速軸(10)
上のクラッチ(13)、(14)を介して、それぞれのピニ
オン(7)(11)を駆動する。また、後進軸(6)の動
力は、同じく後進軸(6)上のクラッチ(15)を介し
て、そのピニオン(4)側に伝達される。
【0012】また、図1において、図の左側に配置され
る前進1速軸(9)及びその軸(9)上の歯車(7)
(8)は、右側に配置する場合よりも小径で済み、その
分大歯車(3)を小さくしている。このため、全体が従
来よりも小型化されている。逆に言えば、前進2速をベ
クトル荷重の大きい側に配置するため、この前進2速軸
(10)の軸径を前記第8図の前進1速軸と同じように大
きくする必要があるが、この前進2速が軽負荷作業用で
あることに鑑み、図1の前進1速軸(9)とほぼ同程度
の軸径に止めることで、全体をコンパクトに構成するも
のである。
【0013】図4は、減速逆転機の具体例であり、減速
逆転機ケース(1)に軸支された後進軸(6)の前端部
が、継手(16)によって、図示しない機関側に連結され
るようになっている。
【0014】図5は、小減速である前進1速軸(9)上
の仕組みを示したものである。また、図6は、前進2速
軸(10)上のクラッチ仕組みを示したものである。な
お、この前進2速軸(10)には、その減速逆転機ケース
(1)より後方に突出する端部にビルジポンプ取付け用
のコッタ溝(17)が設けられている。従来、ビルジポン
プは、入力軸である後進軸(6)に取付けられていた
が、このように前進2速軸(10)へ取付けるように構成
することで、最も低回転部に取付けられることになり、
ビルジポンプの回転数を低回転にして耐久性を向上でき
る。元々、ビルジポンプは頻繁に使用されるものではな
く、また、ビルジを排出するだけの用途であるから、こ
のような低回転部に設けても差支えないものである。
【0015】図7は、この出願の第2の発明にしたがっ
て構成される前進2速軸(10)部分の具体例を示したも
のである。前進被動歯車(12)は、前進2速軸(10)へ
外嵌して嵌着されているが、この嵌着部(19)の長さl
を、図9に示す従来例ひいては、この発明の前進1速軸
(9)の被動歯車(8)の嵌着部の長さよりも短くする
ことにより、その被動歯車(12)と前部側のピニオン
(11)との間のハウジング(20)を長くとり、この部分
の摩擦板(18)の枚数を同様に前進1速側よりも多くし
て、一時的に大きな負荷が作用した場合でも、スリップ
を生じることがないようにしている。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、従来の前進2速式の
減速逆転機と異なり、前進2速を中・低速の軽負荷作業
用にのみ使用する船舶において、歯車の回転によって発
生するベクトル荷重の大きい方に前進2速軸を配置し、
その反対側に前進1速軸を配置していることから、前
1速がベクトル荷重の小さい方へ配置されることで相対
的に従来のものよりも軸径及び軸受を小さくでき、他
方、軽負荷作業用の前進2速も前進1速とほぼ同程度の
軸径にしているため、全体をコンパクトなものとしなが
ら、それぞれに必要とされる強度・耐久性を備えたもの
が得られる。
【0017】更に、この出願の第2の発明では、上記の
ような構成において、前進2速軸上に取付けられる歯車
の嵌着部の長さを、前進1速側に比べて短くすることに
よって、相対的にクラッチの摩擦板の枚数を多くしてい
るから、上記のように強度の低い部分でありながら、一
時的な負荷の増大に対してもスリップすることなく動力
を伝達できるという効果がある。また、仮に、そのよう
にスリップを防止しようとすると、従来では、ハウジン
グ径を大きくしたり或いは全長を長くする必要がある
が、本発明では、従来通りの大きさで実現できることに
なる。更に、同じ減速比であっても、前進1速側の軸
径、歯車径を小さくできるから、それに対応して大歯車
を小さくして、大幅にコンパクト化できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す前進2速式減速逆転機
の歯車の配置を舳側から見た概念図である。
【図2】同じく軸の側方から見た歯車の配置の概念図で
ある。
【図3】この発明の別の実施例を示す歯車の配置構造を
示す舳側から見た概念図である。
【図4】この発明の減速逆転機の具体例を示す縦断面図
である。
【図5】前進1速軸部の構造を示す要部の縦断面図であ
る。
【図6】前進2速軸部の構造を示す要部の縦断面図であ
る。
【図7】この発明の別の実施例を示す前進2速軸部の構
造の縦断面図である。
【図8】従来の歯車の配置構造を 側から見た概念図で
ある。
【図9】従来の前進2速軸部の構造を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
(2) 出力軸 (3) 出力大歯車 (6) 後進軸 (9) 前進1速軸 (10) 前進2速軸 (12) 前進2速軸上の被動歯車 (18) 摩擦板 (19) 嵌着部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−182658(JP,A) 特開 昭59−110946(JP,A) 実開 昭56−131048(JP,U) 実開 昭56−170360(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 3/00 - 3/78 B63H 23/00 - 23/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力軸の周りに後進軸を挟んで前進1速軸
    と前進2速軸を互いに反対側に配置し、且つ、前進2速
    が軽負荷作業用である減速逆転機において、それら前進
    1速軸と前進2速軸のうち大減速側である前進2速の軸
    を、軸上の歯車の回転に伴って発生するベクトル荷重の
    大きくなる側に配置し、小減速側である前進1速の軸を
    その反対側に配置するとともに、前進1速の軸と前進2
    速の軸をほぼ同程度の軸径としたことを特徴とする舶用
    前進2速式減速逆転機。
  2. 【請求項2】前進2速軸に嵌着される歯車の嵌着部の長
    さを前進1速側の嵌着部の長さよりも相対的に短くし
    て、その歯車の軸方向の側方に配置されるクラッチの摩
    擦板枚数を前進1速側よりも多くしたことを特徴とする
    請求項1記載の舶用前進2速式減速逆転機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200479225Y1 (ko) * 2014-08-28 2016-01-05 주식회사 코이켄 골프공용 라인 마커

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KR200478458Y1 (ko) 2014-08-28 2015-10-07 주식회사 코이켄 골프공용 라인 마커
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