JP2524782B2 - 陸屋根・バルコニ―床の防水工法 - Google Patents

陸屋根・バルコニ―床の防水工法

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JP2524782B2 JP62298643A JP29864387A JP2524782B2 JP 2524782 B2 JP2524782 B2 JP 2524782B2 JP 62298643 A JP62298643 A JP 62298643A JP 29864387 A JP29864387 A JP 29864387A JP 2524782 B2 JP2524782 B2 JP 2524782B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、陸屋根の屋根面、或いは、屋根の一部に
形成されるルーフバルコニー、或いは、居室の上部に設
けられる屋根を兼ねたグルニエルバルコニー等の床面に
おける防水工法に関するものである。
従来の技術 従来、ルーフバルコニーやグルニエバルコニーの床面
の防水工法としては、銅板に塩化ビニルシートを積層し
た塩化ビニル銅板を張り付けるシート防水工法が用いら
れている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来のシート防水工法において
は、次のような欠点がある。
.下地面上に敷設した各シート間のジョイント部を溶
着によって接合するが、このジョイント部における溶着
の防水性能の信頼性に欠ける。
.表面層を構成する塩化ビニルシートは、強度が弱い
ため歩行用には適さず、また、不陸を生じ易く入口芝生
等の表面保護層が必要となる。
.前記接合部を覆うためのバッチベルト或いは端部を
押さえるための押さえ金具等の役物が多く、施工技術が
複雑であるためその習得が困難で、また施工性も悪い。
.前述したようにジョイント部分に幅100mm程度のパ
ッチベルトを縦横に張り付けるため、美観に欠ける。
他方、このようなシート防水工法に代わる工法とし
て、一般には、ポリウレタン樹脂やアスファルトを現場
で塗る塗膜防水工法があるが、しかし、これらの塗膜防
水工法においても、歩行用としては強度が弱いという難
点がある。しかも、ポリウレタン樹脂を塗布するもの
は、下地の影響を受けてクラックを生じ易いし、また、
アスファルト防水工法では、原材料を加熱して溶融状態
にしなければならず、現場作業が大掛りとなる欠点があ
る。
また、床面と腰壁との間に排水用の樋を設ける場合に
おいて、従来においては、樋と床とのつなぎ目や樋の底
部の排水口部分の防水が充分でなく、それらの部分から
漏水する恐れがあるという欠点があった。
この発明は、このような従来の陸屋根或いはバルコニ
ー床の防水工法の欠点を解消することを目的としてなさ
れたものである。
問題点を解決するための手段 上記の目的を解決するため、この発明では、屋根若し
くはバルコニーの床面とその床面を囲む腰壁との間に沿
って、排水用の樋を配置して、その樋上端のフランジを
前記床の下地面及び腰壁内側の桟へ載せて支持させると
ともに、樋底部の排水用開口へ上方から嵌合して取り付
けられるドレンキャップのフランジと樋底部との間に、
繊維強化プラスチックの一次防水層を施工し、同じくド
レンキャップのフランジ上面から前記樋のフランジ上面
を通って前記の床下地面へ連続する床面側の二次防水層
と、ドレンキャップのフランジ上面から樋のフランジ上
面を通って腰壁の内側面へ連続する腰壁側の二次防水層
を施工することを特徴とする。
作用 上記本発明の塗膜防水工法によれば、その防水層(2
6)が繊維強化ブラスチック材であるため強度的に強
く、また、防水の必要な部分がすべて一体に施工される
ため、作業も簡単でかつ外観にも優れたものが得られ
る。
実 施 例 以下、この発明の工法を、グルニエバルコニーにおい
て実施した実施例に基づいて説明する。
図面において、(1)は1階の居室(小屋裏の場合も
ある)、(2)は2階の居室であり、1階の外壁を構成
する骨組(3)の外側にサイディング材(4)が、同じ
く2階の外壁を構成する骨組(5)の外側にサイディン
グ材(6)が張り付けられている。1階の居室(1)
は、2階の居室(2)よりも外方に突出しており、その
外壁サイティング材(6)の外側から、1階のサイディ
ング材(4)よりも外方に突出するようにしてバルコニ
ー床(7)が施工されている。このバルコニー床(7)
の構造を説明すると、(8)(8)は、バルコニーの桁
方向に沿って配置された鉄パイプ製の根太であり、この
根太(8)(8)上に、まず、クッションシート(9)
(9)を張り付けた後、その上面に合板製の下部下地板
(10)を載置して設置する。この合板製の下部下地板
(10)の上面に、その継目の方向が、下部下地板(10)
の継目方向と直角な方向となるようにして上部下地板
(11)を設置する。上部下地板(11)と2階の外壁サイ
ティング材(6)とのコーナー部分に三角形状の面木
(12)を取り付けて隙間を塞いでおく。
バルコニー床(7)の先端部分には、骨組フレーム
(13)とその骨組フレーム(13)の内外両側面にサイテ
ィング材(14)(14)を張り付けた腰壁(15)が形成さ
れている。そして、この腰壁(15)と前記下地板(10)
(11)の端部との間には、上面を解放した箱状の樋(1
6)が、バルコニー床(7)の桁方向に沿って設置され
ている。この箱樋(16)は、その上下両端部にフランジ
(17)(17)が一体に形成されており、このフランジ
(17)(17)を、その一方においては、腰壁(15)内側
のサイティング材(14)側面に取り付けた桟材(18)
へ、他方においては、上部下地板(11)の端部上面に載
置して、吊り下げ状に取り付けられている。(19)は、
継手(20)とこの継手(20)へ上方より螺じ込まれるド
レンキャップ(21)とからなる排水落とし金具である。
ドレンキャップ(21)を、前記樋(16)の底面より下方
へ突出させて、その突出螺子部を下側の継手(22)へ螺
じ込んで、それらのフランジ(22)(22)によって、樋
(16)の底部を上下両側から挟み込むようにして固定さ
れている。継手(20)の下端は、竪樋(23)の上端部へ
挿し込まれている。
次に、上記構造における施工方法について説明する
と、まず、前記箱樋(16)の底部には、キャップ(21)
挿し込み用の開口部分の隙間を塞ぐようにして、繊維強
化プラスチックの一次防水層(24)を形成し、しかる
後、ドレンキャップ(21)を螺じ込んで締め付ける。
次に、上記の上部下地板()の上面に、その内側の端
部側においては、2階サイディング材(6)外側の立ち
上がり面、外側においては、箱樋(16)の内側面及び底
面から、腰壁(16)の内側サイティング材(14)外側面
である立ち上がり部へ跨って、一体の繊維強化プラスチ
ックの二次の塗膜防水層(26)を形成するものである。
このような塗膜防水の施工法は、まず、防水層を形成
する部分に、ガラス繊維等の繊維シートを敷設し、しか
る後、ポリエステル樹脂或いはその他のブラスチック材
をスプレー等によって吹き付け、繊維層内に含侵浸透さ
せた後硬化させて行うものである。
次に、前記バルコニー床(7)を形成する下部下地板
(11)の裏面、及び、この裏面から前記1階の居室空間
(1)の内壁面に跨って、結露防止用の断熱材層(25)
を、例えば吹き付け等の作業によって形成する。すなわ
ち、外壁の外側に設けられる通常のバルコニーにおいて
は、これらの結露防止対策を施す必要はないが、グルニ
エバルコニーやルーフバルコニー等のように下方に居室
がある場合には、内外の温度差により結露を防止するた
め、このような断熱材層(25)が必要となるのである。
発明の効果 この発明によれば、次のような効果が得られる。
.床面から立ち上がり部に跨って防水層を完全な一体
成型によって形成できるため、ジョイント部がなく、防
水性能に対する信頼が高い。この場合、実施例のよう
に、樋やそのドレン部分についても完全に一体化でき、
非常に防水性能の優れたものが得られる。
.必要に応じて防水層の厚みを自由に調整でき、例え
ば居室の上部等部分的に防水性能を向上することもでき
る。
.表層が硬く、かつ、歩行用にノンスリップ仕様もで
きるため、人口芝等の保護層は必ずしも必要でない。
.ジョイント部を覆うためのバッチベルトその他の役
物が不要であり、施工作業も単純であるから、専門技術
を必要とせずかつ短時間で施工することができる。ま
た、下地に関しても、防水層がその下地の影響を受ける
ことが少ないため、簡単な構成で済み、専門技術を必要
としない。
.表面層に顔料を混入することによって、自由な着色
を行なうことができ、また、前記のようにジョイント部
がないため、美観に非常に優れている。
.裏面に発泡ウレタン樹脂等の断熱材層を吹き付ける
ことによって、結露を防止できる。
.腰壁と床面との間の排水用の樋において、その樋底
部の開口へ差し込まれるドレンキャップのフランジと樋
底部との間に1次防水層を設け、更にそのフランジ上面
から床面及び腰壁側にかけて連続した二次防水層を設け
ているので、開口部から建物内への漏水を殆ど完全に防
止することが出来る。
.二次防水層は、樋の上部フランジから床面及び腰壁
の内側面にかけて連続して設けているので、樋と床ある
いは腰壁との隙間から漏水する恐れがない。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の実施例を示すグルニエバルコニーの
横断面図である。 (7)……バルコニー床、(10)(11)……床下地板、
(15)……腰壁、(16)……樋、(17)……フランジ、
(18)……桟材、(21)……ドレンキャップ、(22)…
…フランジ、(24)……一次防水層、(26)……二次防
水層。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−10523(JP,A) 実開 平1−27329(JP,U) 特公 昭44−14633(JP,B2) 特公 昭52−25877(JP,B2) 実公 昭48−30048(JP,Y2) 実公 昭34−18255(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根若しくはバルコニーの床面とその床面
    を囲む腰壁との間に沿って、排水用の樋を配置して、そ
    の樋上端のフランジを前記床の下地面及び腰壁内側の桟
    へ載せて支持されるとともに、樋底部の排水用開口へ上
    方から嵌合して取り付けられるドレンキャップのフラン
    ジと樋底部との間に、繊維強化プラスチックの一次防水
    層を施工し、同じくドレンキャップのフランジ上面から
    前記桶のフランジ上面を通って前記の床下地面へ連続す
    る床面側の二次防水層と、ドレンキャップのフランジ上
    面から樋のフランジ上面を通って腰壁の内側面へ連続す
    る腰壁側の二次防層を施工することを特徴とする陸屋根
    ・バルコニー床の防水工法。
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