JP2524513Y2 - 柱梁の接合構造 - Google Patents
柱梁の接合構造Info
- Publication number
- JP2524513Y2 JP2524513Y2 JP152391U JP152391U JP2524513Y2 JP 2524513 Y2 JP2524513 Y2 JP 2524513Y2 JP 152391 U JP152391 U JP 152391U JP 152391 U JP152391 U JP 152391U JP 2524513 Y2 JP2524513 Y2 JP 2524513Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- column
- joint
- steel
- reinforced concrete
- shaped
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は鉄骨鉄筋コンクリート構
造の柱と、鉄骨鉄筋コンクリート構造、または鉄骨構造
の梁との接合構造に係るものである。
造の柱と、鉄骨鉄筋コンクリート構造、または鉄骨構造
の梁との接合構造に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】図３乃至図５は従来の鉄骨鉄筋コンクリ
ート構造の柱梁の接合構造を示し、柱鉄骨ａには梁との
接合部において梁鉄骨ｂのフランジの力を伝達するため
に、水平スチフナーｃが設けられ、梁主筋ｄは柱梁接合
部を通過する配筋となっている。
ート構造の柱梁の接合構造を示し、柱鉄骨ａには梁との
接合部において梁鉄骨ｂのフランジの力を伝達するため
に、水平スチフナーｃが設けられ、梁主筋ｄは柱梁接合
部を通過する配筋となっている。
【０００３】また柱梁接合部に配筋され、柱主筋が圧縮
力を受けたときの座屈を防止し、柱梁接合部のせん断耐
力を増大せしめるためのせん断補強筋ｅは梁ウエブｆを
貫通する方形の鉄筋より構成されている。但し同せん断
補強筋ｅは通常Ｌ形に２つ割りしたものを梁ウエブ貫通
後に溶接接合するか、隅角部の主筋位置で１３５°のフ
ツクを曲成して構成されている。図中ｇは柱主筋、ｈは
柱帯筋、ｉは梁肋筋である。なお図３、図４の右半部は
鉄骨鉄筋コンクリート部を示し、左半部は鉄骨部を示
し、ｊはガセツトプレート、ｋはハイテンシヨンボルト
である。
力を受けたときの座屈を防止し、柱梁接合部のせん断耐
力を増大せしめるためのせん断補強筋ｅは梁ウエブｆを
貫通する方形の鉄筋より構成されている。但し同せん断
補強筋ｅは通常Ｌ形に２つ割りしたものを梁ウエブ貫通
後に溶接接合するか、隅角部の主筋位置で１３５°のフ
ツクを曲成して構成されている。図中ｇは柱主筋、ｈは
柱帯筋、ｉは梁肋筋である。なお図３、図４の右半部は
鉄骨鉄筋コンクリート部を示し、左半部は鉄骨部を示
し、ｊはガセツトプレート、ｋはハイテンシヨンボルト
である。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の柱梁接合構
造においては、水平スチフナーは応力の伝達が明快であ
るという利点があるが、鉄骨の溶接工作が難しく、また
コンクリートの打設を困難にし、その充填性が悪くな
る。更に柱梁接合部のせん断補強筋を配筋するために梁
鉄骨のウエブに多数のせん断補強筋貫通孔を設けるとと
もに、Ｌ形に分割したフープを組立てなければならない
ので施工が容易でない。
造においては、水平スチフナーは応力の伝達が明快であ
るという利点があるが、鉄骨の溶接工作が難しく、また
コンクリートの打設を困難にし、その充填性が悪くな
る。更に柱梁接合部のせん断補強筋を配筋するために梁
鉄骨のウエブに多数のせん断補強筋貫通孔を設けるとと
もに、Ｌ形に分割したフープを組立てなければならない
ので施工が容易でない。
【０００５】更にまた梁鉄骨を柱鉄骨のフランジに直接
接合する場合において、柱から突出させたガセツトプレ
ートにハイテンシヨンボルトで梁ウエブを接合する際、
ガセツトプレートに同ボルト用の孔と前記せん断補強筋
を貫通させる孔を設ける必要があり、鉄骨加工が困難に
なり、収まりも煩雑になる。本考案は前記従来技術の有
する問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とする
処は、施工が簡略化された柱梁の接合構造を提供する点
にある。
接合する場合において、柱から突出させたガセツトプレ
ートにハイテンシヨンボルトで梁ウエブを接合する際、
ガセツトプレートに同ボルト用の孔と前記せん断補強筋
を貫通させる孔を設ける必要があり、鉄骨加工が困難に
なり、収まりも煩雑になる。本考案は前記従来技術の有
する問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とする
処は、施工が簡略化された柱梁の接合構造を提供する点
にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本考案に係る柱梁の接合構造は十字形柱鉄骨を内蔵
する鉄骨鉄筋コンクリート構造の柱と、鉄骨鉄筋コンク
リート、または鉄骨構造の梁との接合部において、前記
柱における十字形柱鉄骨の相隣る各外端フランジの内側
面間に亘って、同フランジ内側面と斜交する条片状のス
チフナーを接合し、同スチフナーと直交する方向に延び
る一双の水平脚片の各自由端部の外側にＬ型折曲片が連
接された山形状の補強鉄筋を、前記梁のウエブを貫通す
ることなく、且つ前記Ｌ型折曲片が柱鉄筋を抱着する如
く柱梁接合部内に配設して構成されている。
め、本考案に係る柱梁の接合構造は十字形柱鉄骨を内蔵
する鉄骨鉄筋コンクリート構造の柱と、鉄骨鉄筋コンク
リート、または鉄骨構造の梁との接合部において、前記
柱における十字形柱鉄骨の相隣る各外端フランジの内側
面間に亘って、同フランジ内側面と斜交する条片状のス
チフナーを接合し、同スチフナーと直交する方向に延び
る一双の水平脚片の各自由端部の外側にＬ型折曲片が連
接された山形状の補強鉄筋を、前記梁のウエブを貫通す
ることなく、且つ前記Ｌ型折曲片が柱鉄筋を抱着する如
く柱梁接合部内に配設して構成されている。
【０００７】
【作用】本考案によれば、前記柱における十字型鉄骨の
相隣る外端フランジの内側面間に条片状の水平スチフナ
ーが斜交して配設されているので、梁の応力が同スチフ
ナーを介して柱梁接合部に円滑に伝達され、また同各ス
チフナー間に大きな空間が形成され、コンクリートの充
填性が向上される。
相隣る外端フランジの内側面間に条片状の水平スチフナ
ーが斜交して配設されているので、梁の応力が同スチフ
ナーを介して柱梁接合部に円滑に伝達され、また同各ス
チフナー間に大きな空間が形成され、コンクリートの充
填性が向上される。
【０００８】また前記スチフナーと直交する方向に延び
る一双の水平脚片の自由端部の外側に、Ｌ型折曲片が連
接された山形の補強鉄筋を、前記梁のウエブを貫通する
ことなく、且つ前記Ｌ型折曲片が柱鉄筋を抱着する如く
柱梁接合部内に配設したので、柱梁接合部における補強
鉄筋の配筋作業を簡略化しうるとともに、山形の補強鉄
筋によって柱主筋の圧縮力による座屈を防止し、柱梁接
合部のせん断耐力を増大せしめる。
る一双の水平脚片の自由端部の外側に、Ｌ型折曲片が連
接された山形の補強鉄筋を、前記梁のウエブを貫通する
ことなく、且つ前記Ｌ型折曲片が柱鉄筋を抱着する如く
柱梁接合部内に配設したので、柱梁接合部における補強
鉄筋の配筋作業を簡略化しうるとともに、山形の補強鉄
筋によって柱主筋の圧縮力による座屈を防止し、柱梁接
合部のせん断耐力を増大せしめる。
【０００９】
【実施例】図１及び図２は本考案の実施例を示し、Ａは
鉄骨鉄筋コンクリート柱、Ｂは鉄骨鉄筋コンクリート梁
で、前記柱における十字型柱鉄骨１における柱フランジ
１Ａの内側面間に条片状の水平スチフナー２が同柱フラ
ンジ１Ａと斜交して溶着されている。
鉄骨鉄筋コンクリート柱、Ｂは鉄骨鉄筋コンクリート梁
で、前記柱における十字型柱鉄骨１における柱フランジ
１Ａの内側面間に条片状の水平スチフナー２が同柱フラ
ンジ１Ａと斜交して溶着されている。
【００１０】３は柱梁接合部の補強鉄筋で、一双の水平
脚片３Ａの外端部にＬ型折曲片３Ｂが連設された山形状
に形成され、同Ｌ型折曲片３Ｂが柱主筋４を抱持するよ
うに柱梁接合部における相隣る梁Ｂ間に配筋されてい
る。図中５は柱帯筋、６は梁主筋、７は肋筋、８Ａは梁
フランジで柱フランジ１Ａに溶着され、８Ｂは梁ウエブ
で、ガセツトプレート９及びハイテンシヨンボルト１０
を介して柱フランジ１Ａに接合されている。
脚片３Ａの外端部にＬ型折曲片３Ｂが連設された山形状
に形成され、同Ｌ型折曲片３Ｂが柱主筋４を抱持するよ
うに柱梁接合部における相隣る梁Ｂ間に配筋されてい
る。図中５は柱帯筋、６は梁主筋、７は肋筋、８Ａは梁
フランジで柱フランジ１Ａに溶着され、８Ｂは梁ウエブ
で、ガセツトプレート９及びハイテンシヨンボルト１０
を介して柱フランジ１Ａに接合されている。
【００１１】図示の実施例は前記したように構成されて
いるので、前記水平スチフナー２によって柱梁間の応力
の伝達が円滑に行なわれ、また前記水平スチフナー２間
よりコンクリートを容易に打設することができる。更に
前記山形状の柱梁接合部の補強鉄筋３によって、柱主筋
４の圧縮力による座屈を防止し、柱梁接合部のせん断耐
力を増大せしめるものである。なお本考案は鉄骨鉄筋コ
ンクリート柱と鉄骨梁の接合構造にも適用される。
いるので、前記水平スチフナー２によって柱梁間の応力
の伝達が円滑に行なわれ、また前記水平スチフナー２間
よりコンクリートを容易に打設することができる。更に
前記山形状の柱梁接合部の補強鉄筋３によって、柱主筋
４の圧縮力による座屈を防止し、柱梁接合部のせん断耐
力を増大せしめるものである。なお本考案は鉄骨鉄筋コ
ンクリート柱と鉄骨梁の接合構造にも適用される。
【００１２】
【考案の効果】本考案に係る柱梁の接合構造において
は、柱梁接合部に配設され、同接合部と梁との間の応力
の伝達を円滑ならしめる水平スチフナーが、条片状に形
成されて前記柱における十字型柱鉄骨の相隣る各外端フ
ランジの内側面間に斜交して配設されているので、コン
クリートの打設が容易になり、コンクリートの充填性が
向上される。この結果、本考案によれば高強度コンクリ
ートを使用した鉄骨鉄筋コンクリート構造が可能とな
る。また本考案によれば鉄骨加工、溶接工作が容易にな
り、接合部廻りにおける梁鉄骨のウエブ取付部の納まり
がよくなる。
は、柱梁接合部に配設され、同接合部と梁との間の応力
の伝達を円滑ならしめる水平スチフナーが、条片状に形
成されて前記柱における十字型柱鉄骨の相隣る各外端フ
ランジの内側面間に斜交して配設されているので、コン
クリートの打設が容易になり、コンクリートの充填性が
向上される。この結果、本考案によれば高強度コンクリ
ートを使用した鉄骨鉄筋コンクリート構造が可能とな
る。また本考案によれば鉄骨加工、溶接工作が容易にな
り、接合部廻りにおける梁鉄骨のウエブ取付部の納まり
がよくなる。
【００１３】更にまた本考案によれば柱梁接合部の補強
筋として、前記水平スチフナーと直交する方向に延びる
一双の水平脚片の外端部にＬ型折曲片を連設した山形状
の補強筋を使用し、従来のように梁鉄骨のウエブに貫通
することなく柱梁接合部に配設したことによって、柱梁
接合部におけるせん断補強筋の加工、及び配筋作業が簡
単になる。
筋として、前記水平スチフナーと直交する方向に延びる
一双の水平脚片の外端部にＬ型折曲片を連設した山形状
の補強筋を使用し、従来のように梁鉄骨のウエブに貫通
することなく柱梁接合部に配設したことによって、柱梁
接合部におけるせん断補強筋の加工、及び配筋作業が簡
単になる。
【図１】本考案に係る柱梁の接合構造の一実施例を示す
横断平面図で、左半部は鉄骨部を、右半部は鉄骨鉄筋コ
ンクリート部を示す。
横断平面図で、左半部は鉄骨部を、右半部は鉄骨鉄筋コ
ンクリート部を示す。
【図２】前記柱梁接合部の縦断面図で、左半部は鉄骨部
を、右半部は鉄骨鉄筋コンクリート部を示す。
を、右半部は鉄骨鉄筋コンクリート部を示す。
【図３】従来の柱梁接合部の横断平面図で左半部は鉄骨
部を、右半部は鉄骨鉄筋コンクリート部を示す。
部を、右半部は鉄骨鉄筋コンクリート部を示す。
【図４】従来の柱梁接合部の縦断平面図で、左半部は鉄
骨部を、右半部は鉄骨鉄筋コンクリート部を示す。
骨部を、右半部は鉄骨鉄筋コンクリート部を示す。
【図５】鉄骨鉄筋コンクリート構造の梁の縦断面図であ
る。
る。
Ａ 鉄骨鉄筋コンクリート柱 Ｂ 鉄骨鉄筋コンクリート梁 １ 柱鉄骨 １Ａ 柱フランジ ２ 水平スチフナー ３ 補強鉄筋 ３Ａ 水平脚片 ３Ｂ Ｌ型折曲片 ４ 柱主筋 ５ 柱帯筋
Claims (1)
- 【請求項１】 十字形柱鉄骨を内蔵する鉄骨鉄筋コンク
リート構造の柱と、鉄骨鉄筋コンクリート、または鉄骨
構造の梁との接合部において、前記柱における十字形柱
鉄骨の相隣る各外端フランジの内側面間に亘って、同フ
ランジ内側面と斜交する条片状のスチフナーを接合し、
同スチフナーと直交する方向に延びる一双の水平脚片の
各自由端部の外側にＬ型折曲片が連接された山形状の補
強鉄筋を、前記梁のウエブを貫通することなく、且つ前
記Ｌ型折曲片が柱鉄筋を抱着する如く柱梁接合部内に配
設してなることを特徴とする柱梁の接合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP152391U JP2524513Y2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 柱梁の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP152391U JP2524513Y2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 柱梁の接合構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04100701U JPH04100701U (ja) | 1992-08-31 |
| JP2524513Y2 true JP2524513Y2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=31728919
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP152391U Expired - Lifetime JP2524513Y2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 柱梁の接合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2524513Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-22 JP JP152391U patent/JP2524513Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04100701U (ja) | 1992-08-31 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2927402B2 (ja) | コンクリート建造物の柱・梁接合部構造 | |
| JP2524513Y2 (ja) | 柱梁の接合構造 | |
| JPH0441829A (ja) | 柱梁の仕口とその施工方法 | |
| JP3327184B2 (ja) | 鋼管構造または充填型鋼管コンクリート構造の柱とｓｒｃ構造のはりとの柱・はり接合部 | |
| JP2001032377A (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造 | |
| JPH04254646A (ja) | 鉄骨コンクリート梁 | |
| JPH0711156B2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合工法 | |
| JP2706552B2 (ja) | 鉄骨鉄筋コンクリート造における柱梁接合構造 | |
| JPH1122007A (ja) | 鋼管柱と鉄筋コンクリート梁の接合構造 | |
| JP2984878B2 (ja) | 鉄骨鉄筋コンクリート柱と梁の接合構造 | |
| JPH06136822A (ja) | 鉄筋鉄骨コンクリート造柱梁仕口構造 | |
| JP2600411Y2 (ja) | 柱梁の接合構造 | |
| JPH0518981B2 (ja) | ||
| JPH06185137A (ja) | 鉄筋コンクリート耐震壁と鉄骨梁の接合構造 | |
| JPH0514063B2 (ja) | ||
| JPS6347201Y2 (ja) | ||
| JP3430326B2 (ja) | 柱と梁の接合構造 | |
| JP2534160Y2 (ja) | 柱梁の仕口構造 | |
| JP3010184U (ja) | Ｈ形鉄骨鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の仕口構造 | |
| JPH076253Y2 (ja) | 鉄骨鉄筋コンクリート柱 | |
| JPH08144366A (ja) | 鉄骨鉄筋コンクリート柱又は鉄骨柱と鉄骨梁の仕口構造 | |
| JPH0443521Y2 (ja) | ||
| JPH06316962A (ja) | 柱・梁接合構造 | |
| JP2000234386A (ja) | 鉄骨鉄筋コンクリート構造の柱梁接合部補強方法 | |
| JPH01310033A (ja) | 鉄骨鉄筋コンクリート構造物に於ける柱梁接合部の剪断補強構造 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |