JP2524493Y2 - グランドパッキン - Google Patents
グランドパッキンInfo
- Publication number
- JP2524493Y2 JP2524493Y2 JP1990084691U JP8469190U JP2524493Y2 JP 2524493 Y2 JP2524493 Y2 JP 2524493Y2 JP 1990084691 U JP1990084691 U JP 1990084691U JP 8469190 U JP8469190 U JP 8469190U JP 2524493 Y2 JP2524493 Y2 JP 2524493Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- cut
- tube
- heat
- gland packing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Sealing Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、軸貫通部のスタッフイングボックス内に装
填して使用するグランドパッキンの改良に関するもので
ある。
填して使用するグランドパッキンの改良に関するもので
ある。
[従来の概要] 本考案は、切口を有するリング状のグランドパッキン
において、切口を含む両パッキン部分をFEPまたはPFAの
弗素系樹脂で成形した熱収縮チューブに嵌挿して把持さ
せ、切口を含む両パッキン部分を把持すると共に切口の
破損を防止するようにしたものである。
において、切口を含む両パッキン部分をFEPまたはPFAの
弗素系樹脂で成形した熱収縮チューブに嵌挿して把持さ
せ、切口を含む両パッキン部分を把持すると共に切口の
破損を防止するようにしたものである。
[従来の技術] 従来、軸貫通部のスタッフイングボックス内に装填し
て使用するグランドパッキンとして、石綿糸を紐状に編
組みして成る編組パッキンが多用されている。
て使用するグランドパッキンとして、石綿糸を紐状に編
組みして成る編組パッキンが多用されている。
上記編組パッキンとしては、一般に編組したものを断
面角形のリング状に加圧成形し、その一部に軸取付け用
切口を設けて構成したものを使用し、スタッフイングボ
ックス内には、その深さに応じた数だけ1個ずつ装填し
ている方法が採られている。
面角形のリング状に加圧成形し、その一部に軸取付け用
切口を設けて構成したものを使用し、スタッフイングボ
ックス内には、その深さに応じた数だけ1個ずつ装填し
ている方法が採られている。
しかし、上記編組パッキンにあっては、回転軸がパッ
キンの切口に何らかの形に引っかかって、編んである糸
が軸側にまき込まれ、切口部分が破損するという欠点が
ある。編み糸がまき込まれる原因としては、回転軸の起
動時のトルク、軸の撓み、軸表面の粗さ等が考えられて
いる。
キンの切口に何らかの形に引っかかって、編んである糸
が軸側にまき込まれ、切口部分が破損するという欠点が
ある。編み糸がまき込まれる原因としては、回転軸の起
動時のトルク、軸の撓み、軸表面の粗さ等が考えられて
いる。
[考案が解決しようとする課題] 上記編組パッキンの切口の破損を防止する手段とし
て、従来、突き合わせた切口にシールテープを巻き付け
たり、切口面をシリコン系の液状ガスケットで処理する
手段が適用されているが、前者の場合には、巻き付けた
テープによる段差が生じること、材質的に柔軟であるこ
とから、テープ自体が短期間に破損しやすいという欠点
があり、また後者の場合でもシリコン膜が柔らかいため
に短期間に破損してしまうという欠点があって、両者共
に耐久性に乏しいことが問題とされている。
て、従来、突き合わせた切口にシールテープを巻き付け
たり、切口面をシリコン系の液状ガスケットで処理する
手段が適用されているが、前者の場合には、巻き付けた
テープによる段差が生じること、材質的に柔軟であるこ
とから、テープ自体が短期間に破損しやすいという欠点
があり、また後者の場合でもシリコン膜が柔らかいため
に短期間に破損してしまうという欠点があって、両者共
に耐久性に乏しいことが問題とされている。
[考案の目的] 本考案は、上述した問題を全面的に解消するためにな
されたものであって、突き合わせたパッキンの切口を含
む両パッキン部分を強固に把持し、かつパッキンの切口
を破損しないように確実に保護し、その把持兼保護機能
を長期にわたって維持できるように構成したグランドパ
ッキンを提供することを目的としているものである。
されたものであって、突き合わせたパッキンの切口を含
む両パッキン部分を強固に把持し、かつパッキンの切口
を破損しないように確実に保護し、その把持兼保護機能
を長期にわたって維持できるように構成したグランドパ
ッキンを提供することを目的としているものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記目的を達成するため、テトラフルオロ
エチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)
またはテトラフルオロエチレン−パープルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体(PFA)の弗素系樹脂からなる
熱収縮チューブを用い、このチューブ内にパッキン本体
の切口を突き合わせ状に嵌挿し、チューブの熱収縮作用
により、切口を含む両パッキン部分をチューブで固く把
持させた構成により、上述した問題点の解決を図ったも
のである。
エチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)
またはテトラフルオロエチレン−パープルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体(PFA)の弗素系樹脂からなる
熱収縮チューブを用い、このチューブ内にパッキン本体
の切口を突き合わせ状に嵌挿し、チューブの熱収縮作用
により、切口を含む両パッキン部分をチューブで固く把
持させた構成により、上述した問題点の解決を図ったも
のである。
[作用] 上記構成のグランドパッキンにあっては、切口で突き
合わせた両パッキン部分は、熱収縮された前記弗素系樹
脂チューブで強固に連結されると共にその切口は保護さ
れる。
合わせた両パッキン部分は、熱収縮された前記弗素系樹
脂チューブで強固に連結されると共にその切口は保護さ
れる。
前記FEPまたはPFAの弗素系樹脂チューブは、耐摩耗
性、耐熱性、耐薬品性等の優れた物性を有しているた
め、それ自体が破損するおそれはなく、長期にわたって
切口の保護機能が維持される。また、前記FEPまたはPFA
は弗素系樹脂のなかで、優れた溶融加工性、熱収縮性を
有するので、所望形状のチューブを容易に成形すること
ができる。
性、耐熱性、耐薬品性等の優れた物性を有しているた
め、それ自体が破損するおそれはなく、長期にわたって
切口の保護機能が維持される。また、前記FEPまたはPFA
は弗素系樹脂のなかで、優れた溶融加工性、熱収縮性を
有するので、所望形状のチューブを容易に成形すること
ができる。
[実施例] 第1図ないし第4図は、本考案の一実施例を示すもの
である。
である。
同図において、1は断面角形でリング状に成形された
編組パッキン本体であり、その切口1aを含むパッキン部
分は、FEPまたはPFAの弗素系樹脂で角形に成形した薄肉
状の熱収縮チューブ2で固く把持された状態で連結され
ている。
編組パッキン本体であり、その切口1aを含むパッキン部
分は、FEPまたはPFAの弗素系樹脂で角形に成形した薄肉
状の熱収縮チューブ2で固く把持された状態で連結され
ている。
前記熱収縮チューブ2は、熱によって容易に収縮し、
かつパッキン本体との段差をできるだけ小さくすること
を考慮し、その厚みを0.2〜0.5mm程度としたものが好ま
しい。チューブの長さは、切口断面の一辺の長さのほぼ
2〜3倍が適当である。
かつパッキン本体との段差をできるだけ小さくすること
を考慮し、その厚みを0.2〜0.5mm程度としたものが好ま
しい。チューブの長さは、切口断面の一辺の長さのほぼ
2〜3倍が適当である。
前記切口1aを含む両パッキン部分を熱収縮チューブ2
で把持して連結するには、第4図に示すように、まずパ
ッキン本体1を軸3に嵌着し、両切口1aにまたがるよう
にチューブ2を嵌め込ませ、両切口を隙間なく密着させ
たとこで、ドライヤー等の加熱器具を用いて、熱風(10
0℃〜200℃)を吹きかけ、チューブを収縮させる。これ
により、密着された両切口1aを含む両パッキン部分はチ
ューブ2で固く把持され、連結される。
で把持して連結するには、第4図に示すように、まずパ
ッキン本体1を軸3に嵌着し、両切口1aにまたがるよう
にチューブ2を嵌め込ませ、両切口を隙間なく密着させ
たとこで、ドライヤー等の加熱器具を用いて、熱風(10
0℃〜200℃)を吹きかけ、チューブを収縮させる。これ
により、密着された両切口1aを含む両パッキン部分はチ
ューブ2で固く把持され、連結される。
上記のようにしてチューブで連結したエンドレス状の
パッキンは必要の数だけ作り、第4図に示すように、チ
ューブによる継なぎ目が重ならないようにずらしてスタ
ッフイングボックス(図示してない)内に装填する。
パッキンは必要の数だけ作り、第4図に示すように、チ
ューブによる継なぎ目が重ならないようにずらしてスタ
ッフイングボックス(図示してない)内に装填する。
しかして、上記の如く構成されたグランドパッキンに
あっては、切口を含む両パッキン部分は熱収縮させたチ
ューブによって強固に把持される。特に熱収縮したチュ
ーブは復元することがないので、その強固な把持力は長
期にわたって維持される。
あっては、切口を含む両パッキン部分は熱収縮させたチ
ューブによって強固に把持される。特に熱収縮したチュ
ーブは復元することがないので、その強固な把持力は長
期にわたって維持される。
また、前記FEPまたはPFAの弗素系樹脂にて成形したチ
ューブは、摩擦係数が極めて小さいので、摺動接触する
回転軸への負荷を増大させるおそれはなく、かつそれ自
体の摩耗も少ない。
ューブは、摩擦係数が極めて小さいので、摺動接触する
回転軸への負荷を増大させるおそれはなく、かつそれ自
体の摩耗も少ない。
加えて、前記弗素系樹脂によるチューブは、強度にお
いても充分な堅牢性を備えており、破損のおそれはな
い。仮りに、回転軸と接触する面がこわれても、他の面
でパッキンは把持されるので、切口を含むパッキン部分
に対する把持力は保持される。
いても充分な堅牢性を備えており、破損のおそれはな
い。仮りに、回転軸と接触する面がこわれても、他の面
でパッキンは把持されるので、切口を含むパッキン部分
に対する把持力は保持される。
前記構成のグランドパッキンの評価方法として、グラ
ンドパッキン部からタンクの内部の間に、直径約200m/m
のメッシュフィルターを配設し、パッキンのほつれによ
る破片がフィルター全面についたものを10等級として、
全くつかないものを0等級として10段階の評価を行なっ
たところ、前述した従来の手段で切口部分を連続したパ
ッキンは、1週間程度でこわれ始め、すぐに10等級とな
ってしまったが、前記弗素系樹脂チューブで切口部分を
連結したパッキンの場合には、0等級で約半年にわたり
使用に耐えたことが確認された。
ンドパッキン部からタンクの内部の間に、直径約200m/m
のメッシュフィルターを配設し、パッキンのほつれによ
る破片がフィルター全面についたものを10等級として、
全くつかないものを0等級として10段階の評価を行なっ
たところ、前述した従来の手段で切口部分を連続したパ
ッキンは、1週間程度でこわれ始め、すぐに10等級とな
ってしまったが、前記弗素系樹脂チューブで切口部分を
連結したパッキンの場合には、0等級で約半年にわたり
使用に耐えたことが確認された。
なお、前記実施例は、編組パッキンを対象とした例で
あるが、膨張黒鉛やゴム等からなる成形タイプ(無編組
型)のパッキンに実施しても、前記と同様な効果が得ら
れる。
あるが、膨張黒鉛やゴム等からなる成形タイプ(無編組
型)のパッキンに実施しても、前記と同様な効果が得ら
れる。
[考案の効果] 以上に述べたように、本考案によれば、パッキン本体
の切口を含む両パッキン部分を強固に把持して連結する
と共にその切口を破損しないように確実に保護する機能
を長期にわたって維持できるグランドパッキンを得るこ
とができる。
の切口を含む両パッキン部分を強固に把持して連結する
と共にその切口を破損しないように確実に保護する機能
を長期にわたって維持できるグランドパッキンを得るこ
とができる。
第1図は本考案の一実施例を示すグランドパッキンの斜
視図、第2図はパッキン本体の斜視図、第3図はチュー
ブの拡大斜視図、第4図は軸にグランドパッキンを装着
した状態の斜視図である。 1……パッキン本体、1a……切口、2……熱収縮チュー
ブ、3……回転軸。
視図、第2図はパッキン本体の斜視図、第3図はチュー
ブの拡大斜視図、第4図は軸にグランドパッキンを装着
した状態の斜視図である。 1……パッキン本体、1a……切口、2……熱収縮チュー
ブ、3……回転軸。
Claims (1)
- 【請求項1】切口を有するリング状のグランドパッキン
において、突き合わせた切口を含む両パッキン部分が、
FEPまたはPFAの弗素系樹脂で成形した熱収縮チューブ内
に突き合わせ状に嵌挿され、チューブの熱収縮作用によ
り前記両パッキン部分がチューブで把持されていること
を特徴とするグランドパッキン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990084691U JP2524493Y2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | グランドパッキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990084691U JP2524493Y2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | グランドパッキン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0442964U JPH0442964U (ja) | 1992-04-13 |
JP2524493Y2 true JP2524493Y2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=31633332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990084691U Expired - Lifetime JP2524493Y2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | グランドパッキン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2524493Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6778792B1 (en) * | 2003-02-18 | 2004-08-17 | Xerox Corporation | Low pressure air duct seal assembly |
JP2012246159A (ja) * | 2011-05-26 | 2012-12-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバ用線引炉のシール構造 |
CN104976349B (zh) * | 2014-04-11 | 2018-05-01 | 中国船舶重工集团公司第七一〇研究所 | 船用z型密封可分式定距环装置 |
JP7052595B2 (ja) * | 2018-06-25 | 2022-04-12 | 大同特殊鋼株式会社 | 切断装置および切断方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3107568U (ja) * | 2004-09-03 | 2005-02-03 | 広経 大栗 | テニス用スコアーボードおよびスコアーボード用シート |
-
1990
- 1990-08-10 JP JP1990084691U patent/JP2524493Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0442964U (ja) | 1992-04-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |