JP3927963B2 - 膨張黒鉛製編み糸およびグランドパッキン - Google Patents

膨張黒鉛製編み糸およびグランドパッキン Download PDF

Info

Publication number
JP3927963B2
JP3927963B2 JP2004104046A JP2004104046A JP3927963B2 JP 3927963 B2 JP3927963 B2 JP 3927963B2 JP 2004104046 A JP2004104046 A JP 2004104046A JP 2004104046 A JP2004104046 A JP 2004104046A JP 3927963 B2 JP3927963 B2 JP 3927963B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
expanded graphite
base material
wire
reinforcing wire
knitting yarn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004104046A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005291260A (ja
Inventor
正夫 清水
勢一 山下
隆久 上田
優 藤原
章夫 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority to JP2004104046A priority Critical patent/JP3927963B2/ja
Priority to TW094109643A priority patent/TW200535356A/zh
Priority to KR1020050025719A priority patent/KR101171118B1/ko
Priority to US11/093,064 priority patent/US7448631B2/en
Priority to EP05102487A priority patent/EP1582785B1/en
Priority to DE602005006873T priority patent/DE602005006873D1/de
Priority to CNB2005100600660A priority patent/CN100451405C/zh
Publication of JP2005291260A publication Critical patent/JP2005291260A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3927963B2 publication Critical patent/JP3927963B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、流体機器の軸封部等に用いられるグランドパッキンに好適な膨張黒鉛製編み糸およびグランドパッキンに関するものである。
従来、膨張黒鉛製編み糸として、所定幅の膨張黒鉛テープを複数枚重ね合わせて膨張黒鉛基材を構成し、この膨張黒鉛基材の外周をステンレス鋼線等の補強線材でニット編み又は袋編みして外補強したものが提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
上記構成の膨張黒鉛製編み糸によれば、膨張黒鉛基材の外周をステンレス鋼線等の補強線材でニット編み等して被覆してあるので、これら複数の編み糸を編組してグランドパッキンを製造する際に各編み糸に生じる引っ張り力やねじり力に対して、補強線材のニット編みがこれに十分に対抗し、このニット編み内にある膨張黒鉛基材の破断が防止されるというものである。
特開平6−17937号公報
しかしながら、膨張黒鉛基材の外表面をステンレス鋼線等の補強線材でニット編みや袋編みして被覆する上記膨張黒鉛製編み糸では、膨張黒鉛基材を補強線材でニット編みや袋編み被覆するのに多くの時間がかかり生産性が悪いという問題があった。
また、こうした編み糸は、膨張黒鉛基材の外表面がニット編みや袋編みされるステンレス鋼線等の補強線材で多く覆われてしまうため、膨張黒鉛基材の特性である、回転軸やステム等相手側部材(以下、単に「相手側部材」という。)へのなじみ性及びシール性を十分に発揮することができないという問題があった。すなわち、図10のように膨張黒鉛基材2の外表面を補強線材3でニット編みや袋編み被覆した編み糸1では、図9に示すように、この編み糸1を複数本用いて編組又はひねり加工してグランドパッキンGを構成し、このグランドパッキンGをパッキンボックスA内に挿入してパッキン押えBで押圧することによりグランドパッキンGの各編み糸1を図10中のC方向から圧縮した時に、膨張黒鉛基材2はこれの外表面上で隣接する補強線材3,3間から外部へ破線eのように膨出しようとする膨出量が少なくなり、このため相手側部材9に十分な接触圧と接触面積で接触させることが不足気味になって、相手側部材9へのなじみ性やシール性が低下することになる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、グランドパッキンを製造する際に各編み糸に生じる引っ張り力やひねり力に対して、外補強的な十分な対抗力を有するものでありながら、生産性を向上でき、また相手側部材へのなじみ性及びシール性を向上させることのできる膨張黒鉛製編み糸を提供することにある。
また、本発明の目的は、外補強的な編み糸が使用されながら相手側部材へのなじみ性及びシール性を向上させることのできるグランドパッキンを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明の膨張黒鉛製編み糸は、線径が0.05mm〜0.2mmの細い補強線材が膨張黒鉛基材の外表面側の長手方向にスパイラル状に埋設されているものであり、前記膨張黒鉛基材がひねり加工した膨張黒鉛テープで形成されており、前記補強線材は、前記ひねり加工された膨張黒鉛基材の外表面にスパイラル状に露出した膨張黒鉛テープ端縁に沿って該膨張黒鉛テープ端縁の内側に埋入されていることに特徴を有するものである。この場合において、補強線材としては、レーヨン、フェノール、アラミド、PBI、PBO、PTFE、PPS、PEEK等の有機系線材、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維等の無機系線材、鉱物系繊維の線材、ステンレス、インコネル,モネル等の金属系線材など、用途に応じて各種の線材を選択的に使用できる。
また、上記目的を達成するために、請求項に係る発明のグランドパッキンは、複数本の編み糸が編組された又は複数本の編み糸がひねり加工されたグランドパッキンにおいて、前記編み糸、膨張黒鉛基材の外表面側の長手方向に線径0.05mm〜0.2mmの細い補強線材がスパイラル状に埋設されているものであり、前記編み糸の膨張黒鉛基材がひねり加工した膨張黒鉛テープで形成されており、前記補強線材は、前記ひねり加工された膨張黒鉛基材の外表面にスパイラル状に露出した膨張黒鉛テープ端縁に沿って該膨張黒鉛テープ端縁の内側に埋入されていることに特徴を有するものである。この場合において、補強線材としては、前記のとおり、レーヨン、フェノール、アラミド、PBI、PBO、PTFE、PPS、PEEK等の有機系線材、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維等の無機系線材、鉱物系繊維の線材、ステンレス、インコネル,モネル等の金属系線材など、用途に応じて各種の線材を選択的に使用できる。
請求項1に係る発明の膨張黒鉛製編み糸によれば、補強線材を線径0.05mm〜0.2mmの細い線材で構成し、この細い補強線材を膨張黒鉛基材の外表面側の長手方向にスパイラル状に埋設してあるので、グランドパッキンを製造する際に各編み糸に生じる引っ張り力やねじり力に対して、補強線材がこれに対抗し、膨張黒鉛基材の破断が防止される。
しかも、補強線材は単に膨張黒鉛基材の外周にスパイラル状に巻回するだけであるから、従来のニット編みや袋編み被覆に要する時間に比べてきわめて短時間に巻回できて生産性を高めることができる。
また、補強線材は線径0.05mm〜0.2mmの細い線材で膨張黒鉛基材の外周にスパイラル状に埋設することで、従来のニット編みや袋編みされた補強線材で多く覆われた膨張黒鉛基材による編み糸に比較して回転軸やステム等相手側部材に対する膨張黒鉛基材の接触圧及び接触面積を十分に確保できるため、相手側部材へのなじみ性及びシール性を向上できるという効果を奏する。
また請求項1に記載の発明によれば、膨張黒鉛テープをひねり加工した膨張黒鉛基材は膨張黒鉛基材自体の引張り強さとひねり強さを向上でき、補強線材による補強作用と相俟って引っ張りやねじりに強い膨張黒鉛製編み糸を得ることができる。しかも補強線材は膨張黒鉛基材のスパイラル状の膨張黒鉛テープ端縁に沿ってその内側に埋入されているので、膨張黒鉛基材の外表面全体を露出することができ、相手側部材に対する膨張黒鉛基材の接触圧及び接触面積を十分に確保できてなじみ性及びシール性をより一層向上できる。
請求項に係る発明のグランドパッキンによれば、複数本編組され又は複数本ひねり加工されている編み糸が膨張黒鉛基材の外表面側の長手方向に線径0.05mm〜0.2mmの細い補強線材がスパイラル状に埋設されているものであるから、グランドパッキンを製造する際に各編み糸に生じる引っ張り力やねじり力に対して、補強線材により外補強的な十分な対抗力を発揮できる。また、補強線材は単に膨張黒鉛基材の外周にスパイラル状に巻回することで足り、従来のニット編みや袋編みして被覆するものに比べ、短時間に巻回できて生産性を高めることができる。しかも、補強線材は線径0.05mm〜0.2mmの細い線材で膨張黒鉛基材の外周にスパイラル状に埋設することで、従来のニット編みや袋編みされた補強線材で多く覆われた膨張黒鉛基材による編み糸に比較して相手側部材に対する膨張黒鉛基材の接触圧及び接触面積を十分に確保できるため、相手側部材へのなじみ性及びシール性を向上できる。
また請求項2に記載の発明のグランドパッキンによれば、編み糸の膨張黒鉛基材が膨張黒鉛テープをひねり加工することで構成されているので、膨張黒鉛基材自体の引張り強さとひねり強さを向上でき、補強線材による補強作用と相俟って引っ張りやねじりに強い膨張黒鉛製編み糸を得ることができる。しかも補強線材が膨張黒鉛基材のスパイラル状の膨張黒鉛テープ端縁に沿ってその内側に埋入されているので、相手側部材へのなじみ性及びシール性に優れるグランドパッキンを得ることができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(a),(b)は、請求項1に記載の発明に係る膨張黒鉛製編み糸の実施形態を示す斜視図であり、これらの図において、膨張黒鉛製編み糸1は、図1(a)のように、幅2mm〜30mm(好ましくは10mm〜30mm)、厚さ0.10mm〜0.50mm(好ましくは0.20mm〜0.40mm)の膨張黒鉛テープをひねり加工した膨張黒鉛基材2の外表面側に、図1(b)のように、塑性変形しやすい金属線からなる補強線材3を、膨張黒鉛基材2の外表面にスパイラル状に露出した膨張黒鉛テープ端縁4に沿ってその内側に埋入するよう巻回したものである。補強線材3は1本または複数本を膨張黒鉛テープのひねりピッチに合わせてスパイラル状に巻回されるが、この補強線材3の巻回ピッチPは、好ましくは0.5mm〜5mmの狭幅ピッチ、より好ましくは1mm〜3mmの狭幅ピッチでスパイラル状に巻回される。
補強線材3としては、線径0.05mm〜0.2mm、好ましくは0.1mm〜0.2mmの細いステンレス鋼線(SUS304)が用いられ、このステンレス鋼線を0.1N〜30N、好ましくは10N〜20Nの締付け強さで緩みなく膨張黒鉛基材2の外表面側に膨張黒鉛テープ端縁4に沿ってその内側に埋入するようスパイラル状に巻回することによって膨張黒鉛製編み糸1が構成されている。
このように、補強線材3が線径0.05mm〜0.2mmの細い線材で構成され、この細い補強線材3が膨張黒鉛基材2の外周に膨張黒鉛テープ端縁4に沿ってその内側に埋設されていることにより、グランドパッキンを製造する際に各編み糸1に生じる引っ張り力やねじり力に対して外補強的な十分な対抗力を発揮できる。
また、補強線材3は単に膨張黒鉛基材2の外表面にスパイラル状に巻回することで足り、従来のニット編みや袋編みして被覆するものに比べ、短時間に巻回できて生産性を高めることができる。
しかも、補強線材3は線径0.05mm〜0.2mmの細い線材で膨張黒鉛基材2の外表面に露出させることなく埋設してあるので、回転軸やステム等相手側部材に対する膨張黒鉛基材2の接触圧及び接触面積を十分に確保できて、相手側部材へのなじみ性及びシール性を高めることができる。
ここで、補強線材3の線径が0.05mm未満であると、前記0.1N〜30Nの締付け強さで巻回させようとするときに補強線材3が切断されやすく、膨張黒鉛基材2の外周を緩みなくスパイラル状に巻回することの確実性に欠ける。また、補強線材3の線径が0.2mmを超えると、膨張黒鉛テープ端縁4の内側に埋入しにくくなる。したがって、補強線材3の線径は、0.05mm〜0.2mm、好ましくは0.1mm〜0.2mmの細い線材で構成しておくことが好ましい。
補強線材3は、図1(b)のように、膨張黒鉛基材2の膨張黒鉛テープ端縁4に沿わせてその内側にスパイラル状に巻回するものに限られず、図2に示すように、膨張黒鉛基材2の外表面上にさらに別の補強線材3を1本または複数本使用して前記スパイラル状の補強線材3に交差するよう逆向きにスパイラル状に巻回し、これによって互いに交差するスパイラル状に巻回するものであってもよい。この場合、後者のように膨張黒鉛基材2の外表面上に巻回される補強線材3のピッチPが0.5mm未満であると、補強線材3の表面占有率が高くなり過ぎて、膨張黒鉛基材2の外方への膨出がしにくくなるとともに、相手側部材に対する膨張黒鉛基材2の接触面積も小さくなり、なじみ性やシール性が低下することになる。また、ピッチPが5mmを超えると、補強線材3を緩みなく膨張黒鉛基材2の外周に巻回しても、ひねり加工された膨張黒鉛基材2の軸線に対する補強線材3の巻回角度が小さくなって、補強線材3にたるみが発生しやすくなる。したがって、補強線材3は、0.5mm〜5mmの狭幅ピッチによって膨張黒鉛基材2の外周に巻回しておくことが必要である。
図3は、張黒鉛製編み糸の参考形態を示す斜視図であり、膨張黒鉛製編み糸1は、幅2mm〜30mm(好ましくは10mm〜30mm)、厚さ0.10mm〜0.50mm(好ましくは0.20mm〜0.40mm)の膨張黒鉛テープをひねり加工した膨張黒鉛基材2の外表面に、0.05mm〜0.2mm線径の細い補強線材3をその断面一部が喰い込む状態でスパイラル状に埋設したものである。なお、この場合、膨張黒鉛基材2の外表面に補強線材3をその断面全部が喰い込むようにスパイラル状に埋設するものであってもよい。また、喰い込ませる補強線材3は、必要に応じて2条以上使用してもよい。
一方、補強線材3の巻回は、互いに逆向きにスパイラル状に巻回して、互いに交差する二条以上のスパイラル状の外補強にしたものであってもよい。また、補強線材3の巻回ピッチは、上記実施形態の場合と同様に、0.5mm〜5mmの狭幅ピッチ、好ましくは1mm〜3mmの狭幅ピッチで緩みなく一条のスパイラル状に巻回される。
このように補強線材3が膨張黒鉛基材2の外表面に該補強線材3の断面一部もしくは断面全部が喰い込んだ状態でスパイラル状に埋設されると、図4のように、補強線材3のその喰い込み分だけ膨張黒鉛基材2の外表面を相手側部材9に近付けることができるため、膨張黒鉛基材2が図中、C方向から圧縮荷重を受けた時に破線eのように膨出することで相手側部材9に対する膨張黒鉛基材2の接触圧及び接触面積を確保しやすくなり、相手側部材9へのなじみ性及びシール性をより一層向上できる。
次に、請求項に記載の発明に係るグランドパッキンの実施形態について説明する。
図5に示すように、グランドパッキン4は、前述の図1(b)の膨張黒鉛製編み糸1(1A)と図2の膨張黒鉛製編み糸1(1B)を8本集束して、8打角編みしたものである。なお、各膨張黒鉛製編み糸(1A)(1B)の補強線材3としては、ステンレス鋼線の他に塑性変形しやすい特性を有しているインコネル,モネルなどの金属線を使用したものであってもよいことは勿論である。また、8打角編みに限らず、16打角編み、18打角編み、24打角編み、32打角編み、あるいは、中芯を内部に入れた筒編みであってもよいのは勿論である。
(他の実施形態)
膨張黒鉛基材2は、図6(a)に示すように複数枚の膨張黒鉛テープを積み重ねて構成した膨張黒鉛基材2であっても、また、図6(b)に示すように膨張黒鉛テープを長手方向に折りたたんで構成した膨張黒鉛基材2であっても、また、図6(c)に示すように膨張黒鉛テープを長手方向にV字状に折りたたんで構成した膨張黒鉛基材2であっても、さらには中実断面の棒状あるいは紐状の膨張黒鉛基材2であってもよい。さらに加えて、これら図6(a)〜(c)に示す膨張黒鉛基材2をひねり加工した膨張黒鉛基材2であってもよい。
また、グランドパッキン4の形態としては、複数本の膨張黒鉛製編み糸1を編組する形態のグランドパッキンに限られないのは勿論である。たとえば、複数本の膨張黒鉛製編み糸1をひねり加工したグランドパッキンであってもよい。
実施例1
膨張黒鉛製編み糸の一実施例を挙げる。幅20mm、厚さ0.2mmの膨張黒鉛テープをひねり加工して膨張黒鉛基材2を作り、この膨張黒鉛基材2の外表面に線径0.05mm〜0.2mmのステンレス鋼線からなる補強線材3を膨張黒鉛テープ端縁4に沿ってその内側に埋入するよう0.5mm〜6.0mmのピッチで緩みなく一条のスパイラル状に巻回した外径約3mmの膨張黒鉛製編み糸1A(図1(b)の膨張黒鉛製編み糸1)と、前記膨張黒鉛基材2の外周に前記と同様の線径範囲の補強線材3で、かつ、この補強線材3を前記と同様範囲のピッチで緩みなく互いに交差する二条のスパイラル状に巻回した外径約3mmの膨張黒鉛製編み糸1B(図2の膨張黒鉛製編み糸1)をそれぞれ作成した。
このように作成した補強線材一条と二条の膨張黒鉛製編み糸1A、1Bを内径32mmのリング状にしてステムを軸封し、締付圧力39.2MPa、熱水の圧力×温度:17.2MPa×350℃の条件で、1サイクル目、2サイクル目、および3サイクル目ともに3時間(500往復)後における熱水の漏洩試験の結果を図7の図表に示す。
この図表から明らかなように、いずれの膨張黒鉛製編み糸1A、1Bにおいても、ステムへのなじみ性及びシール性に優れ、漏れの無いことが確認された。
実施例2
グランドパッキンの一実施例を挙げる。実施例1で作成した補強線材一条と二条の膨張黒鉛製編み糸1A、1Bと同様の膨張黒鉛製編み糸1A、1Bを作成し、この膨張黒鉛製編み糸1A、1Bを8本、16本、24本、32本で集束して、8打角編み、16打角編み、18打角編み、24打角編み、32打角編みのグランドパッキンを作成し、各グランドパッキンを内径32mmのリング状にしてステムを軸封し、締付圧力39.2MPa、熱水の圧力×温度:17.2MPa×350℃の条件で、1サイクル目、2サイクル目、および3サイクル目ともに3時間(500往復)後における熱水の漏洩試験の結果を図8の図表に示す。
この図表から明らかなように、いずれのグランドパッキンにおいてもステムへのなじみ性及びシール性に優れ、漏れの無いことが確認された。
(a)はひねり加工した膨張黒鉛基材の実施形態を示す斜視図であり、(b)は請求項1に記載の発明に係る膨張黒鉛製編み糸の実施形態を示す斜視図である。 膨張黒鉛製編み糸の他の実施形態を示す斜視図である。 張黒鉛製編み糸の参考形態を示す斜視図である。 図3に示された参考形態である膨張黒鉛製編み糸と相手側部材との関係を示す説明図である。 請求項に記載の発明に係るグランドパッキンの実施形態の一例を示す斜視図である。 (a),(b),(c)は膨張黒鉛部材の他の実施形態を示す概略図である。 膨張黒鉛製編み糸の熱水の漏洩試験の結果を示す図表である。 グランドパッキンの熱水の漏洩試験の結果を示す図表である。 グランドパッキンの使用形態の一例を示す概略図である。 従来例の膨張黒鉛製編み糸と相手側部材との接触状況を示す説明図である。
符号の説明
1 膨張黒鉛製編み糸
2 膨張黒鉛基材
3 補強線材
4 膨張黒鉛テープ端縁
5 グランドパッキン

Claims (2)

  1. 線径が0.05mm〜0.2mmの細い補強線材が膨張黒鉛基材の外表面側の長手方向にスパイラル状に埋設されている膨張黒鉛製編み糸であり、
    前記膨張黒鉛基材がひねり加工した膨張黒鉛テープで形成されており、前記補強線材が、前記膨張黒鉛基材の外表面にスパイラル状に露出した膨張黒鉛テープ端縁に沿って該膨張黒鉛テープ端縁の内側に埋入されていることを特徴とする膨張黒鉛製編み糸。
  2. 複数本の編み糸が編組された又は複数本の編み糸がひねり加工されたグランドパッキンにおいて、
    前記編み糸は、膨張黒鉛基材の外表面側の長手方向に線径0.05mm〜0.2mmの細い補強線材がスパイラル状に埋設されているものであり、
    前記編み糸の膨張黒鉛基材がひねり加工した膨張黒鉛テープで形成されており、前記補強線材は、前記ひねり加工された膨張黒鉛基材の外表面にスパイラル状に露出した膨張黒鉛テープ端縁に沿って該膨張黒鉛テープ端縁の内側に埋入されていることを特徴とするグランドパッキン。
JP2004104046A 2004-03-31 2004-03-31 膨張黒鉛製編み糸およびグランドパッキン Expired - Fee Related JP3927963B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004104046A JP3927963B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 膨張黒鉛製編み糸およびグランドパッキン
TW094109643A TW200535356A (en) 2004-03-31 2005-03-28 Expanding graphite yarn, and gland packing
US11/093,064 US7448631B2 (en) 2004-03-31 2005-03-29 Braiding yarn made of expanded graphite, and gland packing
KR1020050025719A KR101171118B1 (ko) 2004-03-31 2005-03-29 팽창흑연제 편사 및 글랜드패킹
EP05102487A EP1582785B1 (en) 2004-03-31 2005-03-30 Braiding yarn made of expanded graphite, and gland packing
DE602005006873T DE602005006873D1 (de) 2004-03-31 2005-03-30 Flechtgarn aus expandiertem Graphit und Stopfbüchsenpackung
CNB2005100600660A CN100451405C (zh) 2004-03-31 2005-03-31 膨胀石墨制针织纱以及压盖密封垫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004104046A JP3927963B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 膨張黒鉛製編み糸およびグランドパッキン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005291260A JP2005291260A (ja) 2005-10-20
JP3927963B2 true JP3927963B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=35324434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004104046A Expired - Fee Related JP3927963B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 膨張黒鉛製編み糸およびグランドパッキン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3927963B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101549158B1 (ko) 2014-09-04 2015-09-03 정우금속공업 주식회사 돌출부를 포함하는 파이프 연결용 실링부재

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5491873B2 (ja) * 2009-08-26 2014-05-14 日本バルカー工業株式会社 グランドパッキン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101549158B1 (ko) 2014-09-04 2015-09-03 정우금속공업 주식회사 돌출부를 포함하는 파이프 연결용 실링부재

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005291260A (ja) 2005-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1582785B1 (en) Braiding yarn made of expanded graphite, and gland packing
AU723319B2 (en) Seal material
KR101056269B1 (ko) 얀 및 글랜드패킹
EP1179698B1 (en) Expanded graphite-made knitting yarn
JP4150741B2 (ja) ヤーン及びグランドパッキン
JPH03249482A (ja) パッキンおよびその製造方法
KR100448588B1 (ko) 글랜드패킹
EP1098116A3 (en) Expanded graphite knitting yarn and a gland packing
JP3927963B2 (ja) 膨張黒鉛製編み糸およびグランドパッキン
EP2592309B1 (en) Gland packing and packing set
JP4759530B2 (ja) グランドパッキン
JP2005291264A (ja) 膨張黒鉛製編み糸およびグランドパッキン
US6572117B2 (en) Gland packing
WO2010029829A1 (ja) ヤーン
RU2301365C1 (ru) Уплотнительный шнур
JP5581375B2 (ja) グランドパッキン
JP2001336639A (ja) シールリング
JP5309169B2 (ja) グランドパッキン
JP4425621B2 (ja) グランドパッキン
JP6749214B2 (ja) シール材組成物
JP6749215B2 (ja) グランドパッキン
JP3954468B2 (ja) グランドパッキン材料
JP3899302B2 (ja) グランドパッキン材料
JPH0451256Y2 (ja)
JP2007170674A (ja) 膨張黒鉛製編み糸

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070305

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3927963

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130309

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140309

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees