JP2524416B2 - ストロボ制御装置 - Google Patents

ストロボ制御装置

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JP2524416B2
JP2524416B2 JP2032194A JP3219490A JP2524416B2 JP 2524416 B2 JP2524416 B2 JP 2524416B2 JP 2032194 A JP2032194 A JP 2032194A JP 3219490 A JP3219490 A JP 3219490A JP 2524416 B2 JP2524416 B2 JP 2524416B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はストロボ制御装置、詳しくは近距離の被写
体に対するストロボ発光撮影時の露出オーバを防止し、
また近距離側の被写界深度を深めるように露出を適正に
制御するストロボ制御装置に関するものである。
[従来の技術] 周知のように、コンパクトカメラのようなレンズシャ
ッタカメラにおけるストロボ発光撮影時の露出制御で
は、一般にガイドナンバ(以下、GNoと略記する)が一
定値(略フル発光のGNo)である、所謂フラッシュマチ
ック方式と呼ばれる自動露出制御方式が用いられている
(特開平1−239537号公報,特願平1−119527号参
照)。このフラッシュマチック(以下、FMと略記する)
方式は、ガイドナンバ、つまり絞りと照射距離の積が一
定であることに基づき、一定値のストロボガイドナンバ
に対してカメラ内の測距手段により測定された測距情報
による被写体距離(以下、D[m]と記す)を用い、レ
ンズの絞り値(以下、FNoと記す)を制御し、適正露出
を得るようにしたものである。即ち、 なる式からFNoを求めて、絞りを制御するようにしたも
のである。ここで、 S:フィルムのISO感度 S(100):ISO100のときのフィルム感度 としている。上記(1)式を変形すると となる。
次に、このFM方式を用いたときの設計用FMv線図を第1
1図により説明する。外光(ストロボ光以外の光)によ
って適正露出を求める方法として、一般に以下に示すア
ペックス方式の式、 Ev=Av+Tv=Bv+Sv が用いられる。ここで Ev エクスポージャバリュー;露出量を表す Av アパーチャバリュー;レンズのFNoを表す Tv タイムバリュー;シャッタの有効露出時間を表す Bv ブライトネスバリュー(ルミナンスバリュー);被
写体輝度を表す Sv ASA(ISO)スピードバリュー;フィルムの感度を表
す 以上の各値は、次の式より表される。
T;シャッタの有効露出時間(sec) Av=log2(FNo) FNo;レンズのFNo Sv=log2N・S S;フィルムのISO感度 但し、S=100
でSv=5(N=0.32) B;被写体輝度(K≒1.3)(K,Nはカメラで決まる露出定
数) そして、あるカメラの仕様が第11図に示すEv線図で表
わされるとする。上記Av値とTv値の関係は、上記第11図
中央の太線で決定されており、Sv値及びBv値に応じた
Ev値を基にして求める。即ち、Bv=5、Sv=5とする
と、 Ev=5+5=10 となり、Ev=10の等Ev線の太線の交点より、Av=4.
5、Tv=5.5で制御される。
次にストロボを使用した場合について説明する。この
カメラは、シャッタの有効露出時間がγ変換点を示す1/
100から1/500の間でフラッシュマチックの発光ポイント
が連動するものとする。これをAv値に直すと、 4.5≦Av≦6.7 となる。前記(1)式の両辺を2乗し、これの対数をと
って整理すれば を得る。ここで、 Gv=log2GNo2 Dv=log2D2 とおけば、 Gv=Av+Dv−Sv+5 ……(3) となる。このカメラでは、GNoはフル発光(GNo14)のみ
なので、このときのGv値をGvM(=7.6)とする。また、
通常ISO400のフィルムが多く使用される傾向にあるので
ISO400、即ちSv=7を上記(3)式に代入して GvM=Av+Dv−7+5 を得る。従って、 Dv=GvM−Av+2 =7.6−Av+2 =9.6−Av ……(4) Av値の連動範囲が 4.5≦Av≦6.7 なのでDv値の連動範囲は(4)式を上式に代入すると、 3.1≦Dv≦5.1 となる。従って、FM線図(GNo=14 一定)において、
領域イでは適正となるが、領域ア(=約3mより至近)で
はオーバー、領域ウ(=約6mより遠い所)ではアンダー
となってしまう。
このように従来のレンズシャッタカメラにおける露出
制御方式では、至近においてオーバーになりやすいとい
う欠点があった。高感度フィルムの品質の向上に伴い、
高感度フィルムの使用頻度が増す傾向にあるので、上記
欠点は大きな問題といえる。
この場合、ストロボ光をダイレクト測光し、必要な光
量に達したら、発光を停止することにより、露出オーバ
ーを防止する手段もあるが、この手段では発光タイミン
グを決めることができない。即ち、一定の絞りのときの
発光量を制御するだけである。従って、連動する範囲
は、ダイレクト測光が追従する範囲のみに限られること
になる。
[発明が解決しようとする課題] 上述したように、従来のこの種技術手段においては、
コンパクトカメラのようなレンズシャッタを採用したカ
メラで、高ISO感度のフィルムを使用してFM方式で露出
制御する際、上記第11図における領域イでは適正露光に
なるが、近距離側の領域アでは露出オーバーになってし
まう。そこで、ストロボ光をダイレクト測光し、必要な
光量に達したら発光を停止するようにした手段では、一
定の絞り値のときの発光量制御しかできない。
そこで本発明の目的は、上記問題点を解消し、従来の
フラッシュマチック制御では避けられない、ストロボ撮
影時の近距離露出オーバーを防止し、適正露光が可能な
ストロボ制御装置を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によるストロボ制御装置は、被写体距離情報を
出力する被写体距離情報出力手段と、フィルム感度情報
を出力するフィルム感度情報出力手段と、略フル発光時
のガイドナンバを出力する出力手段と、ストロボの上記
ガイドナンバGvと、上記フィルム感度情報Svと上記被写
体距離情報DvとからGv+Sv−Dvの演算をすることにより
絞り値を求める演算手段と、上記絞り値と所定値を比較
する比較手段と、上記絞り値が所定値より小なる場合に
略フル発光で、上記絞り値が所定値より大なる場合に、
上記絞り値を固定して上記フィルム感度情報と被写体距
離情報とから上記ストロボのガイドナンバを演算して、
このガイドナンバとなるように上記ストロボの発光時間
を制御する発光時間制御手段とを具備したことを特徴と
する。
[作 用] このストロボ制御装置では、発光時間を可変可能なス
トロボ装置を使用し、第2図に示すようなFMv線図に沿
って制御を行う。即ち、従来例を示す第11図における至
近でオーバーとなった領域アの距離に被写体が存在する
ときには、発光時間を短くし、発光のGNoを小さくして
第2図の領域エのごとく制御する。
[実 施 例] 以下、図示の実施例により本発明を具体的に説明す
る。第1図は、本発明の一実施例を示すストロボ制御装
置のブロック構成図で、第2図は、その設計用FMv線図
である。図において、フィルム感度検出手段3によって
フィルム感度が検出されると、Sv値算出手段4によりSv
値が算出される。また、測距手段5により出力された測
距データに基づいてDv値演算手段6でDv値が演算され
る。略フル発光のGv値の記憶手段2によって記憶された
データGVMと、上記Sv値,Dv値の3つのデータが、まずAv
x(=GVM+Sv−Dv)判定手段7に入力されると、この判
定手段7で、絞り値Avxが所定値より大きいか否かを判
定する。
絞り値Avxが所定値より大きいときは、第2図の領域
エであり、小さいときは領域オに入っていると判定す
る。また、上記3つのデータGVM,Sv,Dvは発光タイミン
グ演算手段8にも入力される。この演算手段8では、領
域オまたはカのときの発光、つまり略フル発光するとき
の発光タイミングをGVM,Sv,Dvから演算する。その演算
結果は、演算による発光タイミング記憶手段10に記憶さ
れ、略フル発光時間が略フル発光時間記憶手段11に記憶
される。この2つの記憶手段10,11を合わせたものが第
1の発光制御データ記憶手段12であり、領域オ,カ時の
発光制御データが記憶される。
また、上記2つのデータDv,Svは発光時間演算手段9
に入力される。この演算手段9では、領域エのときの発
光時間、即ち、所定の発光タイミング(第2図ではAv=
6.7,Tv=9)のときの発光時間を演算し、その結果を演
算による発光時間記憶手段14に記憶する。所定の発光タ
イミングが所定の発光タイミング記憶手段13に記憶さ
れ、上記2つの記憶手段13,14を合わせたものが第2の
発光制御データ記憶手段15で、領域エのときの発光制御
データが記憶される。
これら第1,第2の発光制御データ記憶手段12,15から
出力されたデータは、選択手段16に入力され、Avx判定
手段7によって選択された方のデータが発光制御手段17
に出力され、これによってストロボ装置18の発光タイミ
ングと発光時間が制御される。
このように領域オ,カつまり遠距離側では、発光がフ
ル発光で、発光時のFNoが制御される。一方、領域エつ
まり近距離側では、発光時のFNoが固定で、発光時間が
制御される。これにより、ストロボの連動する範囲は、
発光量の制御分とFNoの制御分の和となり、広い範囲で
連動することになる。
以上2〜18の手段および装置により本発明のストロボ
制御装置1は、構成されている。
次に、このように構成された本実施例の動作を、第3
図以下のタイミングチャートとフローチャートにより説
明する。第3図にレリーズ後の一連のカメラ動作のタイ
ミングチャートを、第4図に第1レリーズ後のフロー
“REL"を、それぞれ示す。第4図において、第1リレー
ズが押されると、プログラム“REL"が実行される。ま
ず、測距と測光を行い(ステップS1)、レンズを合焦さ
せるための繰り出し量を計算し(ステップS2)、測距デ
ータDからDv=(log2D2)値を(ステップS3)、また、
フィルムのDXコードを読取ってSv値を(ステップS4)、
それぞれ算出する。そして、測光値Bvとフィルム感度Sv
から露光量Evを求め(ステップS5)、このEv値を基に秒
時が計算される(ステップS6)。これらステップS1〜S6
の処理が第3図に示す測距,測光,秒時演算に対応す
る。
次に、第3図のタイムチャートに示す充電電圧チェッ
クと発光の判断に対応するステップS7〜S27のフロー
は、発光の判断 を行うステップS7〜S21と、発光タイミング,発光時間
算出 を行うステップS22〜S27とからなる。そして、このカメ
ラには4つのストロボモード、つまり強制発光モード、
ストロボ・オフ・モード,赤目低減モードおよびノーマ
ルモードがある。また、発光フラグは本発光するとき
1、しないとき0のフラグで、プリ発光フラグは、プリ
発光するとき1、しないとき0のフラグである。
第4図のステップS7〜S21からなる では発光の判断を行い、下記第1表に示すように決定す
る。
即ち、ノーマルモードあるいは赤目低減モードのとき
に、Ev値から求めた秒時が手振れ秒時(手振れになりや
すくなる秒時で通常焦点距離の逆数)より速く、順光な
ら発光フラグを0にし、逆光で充電電圧が260V以上なら
発光フラグを1にすると共に、赤目低減モードのときに
はプリ発光フラグを1とする。低速のときには秒時を手
振れの秒時に丸める(ステップS14)。充電電圧が260V
以上であれば発光フラグ=1とし、赤目低減モードのと
きはプリ発光フラグ=1とする。強制発光モードなら、
充電電圧で判断し、260V以上のときは発光フラグを1と
する。ストロボオフモードのときは、発光フラグを0の
ままとする。
第4図(B)に移ってステップS22〜S27からなる においては、発光タイミング及び発光時間を算出するも
ので、本発明のポイントである。計算の詳細は後述する
ので、ここでは簡単に流れを説明する。まず(絞り値)
Avx(=GVM+Sv−Dv−充電電圧補正1−赤目補正)を計
算し(ステップS22)、この値が所定値より大きいかど
うか判定(ステップS23)することで、第2図のFMv線図
で発光の領域が領域オ,カ、あるいは領域エのどちらに
入っているかを判定する。Avxが所定値以下(領域オ,
カ)、つまり遠距離側ならGVM,Sv,Dvより発光タイミン
グを演算(ステップS24)し、これにより絞り制御を実
行する。このとき、発光時間を略フル発光時間(ステッ
プS25)にしておく。絞り値Axvが所定値以上(領域
エ)、つまり近距離側なら、発光タイミングを所定の発
光タイミング(ステップS26)にした後、Sv,Dvから発光
時間を演算(ステップS27)し、これによってストロボ
のGNo制御を実行する。
次に、ステップS28のにおいては、レンズの繰り出
しを行う。そして、ステップS29〜S31のの期間に、表
示処理を行いながら、第2レリーズがオンするまで待機
する(ステップS29,S30,S31)。この待機期間中に、も
し第1レリーズがオフ(ステップS31)すると、レンズ
リセットしてHALTになり、スタンバイ状態となる。
上記ステップS29に戻って第2レリーズがオンする
と、ステップS32〜S37からなるプリ発光(但し、赤目低
減モード時のみ)に進む。即ち、プリ発光フラグをチ
ェック(ステップS32)し、プリ発光フラグが1なら50m
s毎(ステップS37)に(N+1)回(ステップS35,S3
6)のプリ発光(ステップS34)を行う。なお、本実施例
ではN=11とする(ステップS33)。このプリ発光によ
り、被写体の人物の目の瞳孔を小さくし、赤目現象が発
生するのを防止するが、このプリ発光による赤目防止に
ついては、本出願人が先に出願した特願昭63−311619号
に詳しく記載されているので、ここでの説明を省略す
る。また、上記ステップS34のサブルーチン“プリ発
光”については後記第8図で説明する。
ステップS38の露光においては、サブルーチン“SHU
TR"により露光動作が行われる。このサブルーチン“SHU
TR"については後記第5,6図により詳述する。次に、ステ
ップS39の1コマ巻上げを実行した後、ステップS40の
レンズリセットを実行し、“HALT"になりスタンバイ
状態となる。この“HALT"の解除は、第1レリーズある
いはモード切換スイッ等により行われるものとする。
次に、上記第4図におけるステップS38の露出動作を
示すサブルーチン“SHUTR"について、その動作タイミン
グを示す第5図と、フローを示す第6図により説明す
る。第6図において、まず、マグネットに通電(ステッ
プS51)し、モータをオン(ステップS52)する。そし
て、シャッタが開くタイミングを検出するスイッチAESW
がオフするまで待機(ステップS53)し、AESWのオフか
ら実際にシャッタが開くまでの時間待機(ステップS5
4)する。ここで、第5図に示すシャッタが開き始めて
からの時間Ts,To,TFは、それぞれMgをオフするまでの秒
時がTsで、開放までの時間がTo,発光までの時間がTF,発
光時間がTFLである。
第6図に示すように、AESWのオフからAETRG時間を待
機した後、秒時タイマ(Ts時間のタイマ)と、開放まで
の時間タイマ(To時間のタイマ)と、発光までの時間
(TF時間のタイマ)とをそれぞれスタートする(ステッ
プS55〜S57)。その後、ステップS58,S64,S66に示す3
つの判断、つまり秒時になったか(ステップS58)、開
放までの時間になったか(ステップS64)、発光の時間
になったか(ステップS66)が、それぞれ並列的に実行
される。
第5図に示すシャッタが開き始めてからの時間Ts,To,
TFのうちのどれが先にくるかは演算結果に依存するが、
シャッタ羽根の開口に従って絞り値が変化する領域、つ
まり第5図に示すシャッタ開口波形が右上がり直線l1
表わされる三角開口領域でストロボ発光し、開放迄の時
間ToよりMgをオフするまでの秒時Tsが長い場合を考え
る。その場合、始めに発光の時間になり(ステップS6
6)、発光フラグが1(ステップS67)なら、後記第8図
で説明するサブルーチン“FLUSH"(ステップS62)によ
り本発光を行う。次に開放の時間(ステップS64)にな
り、モータをブレーキ(ステップS63)する。更に、Mg
をオフする秒時の時間になり(ステップS58)、マグネ
ットをオフ(ステップS59)し、シャッタが閉じる。こ
こで、発光フラグが1(ステップS60)だが、すでに発
光した(ステップS61)のであれば、“FLUSH"(ステッ
プS62)での本発光は行わず、モータをブレーキ(ステ
ップS63)する。3つのタイマの時間が逆転した場合も
第6図のフローで容易に考えられるので、ここでの説明
は省略する。
第7図は、上記第6図おけるステップS62のサブルー
チン“FLUSH"の詳細を示すフローである。このサブルー
チン“FLUSH"は、図に示すように、発光時間タイマを用
いて発光時間TFL(第5図参照)の間だけ本発光させる
ようになっている。
第8図は、前記第4図におけるステップS34のサブル
ーチン“プリ発光”の詳細を示すフローである。このサ
ブルーチン“プリ発光”は、図に示すように12μsの間
だけ赤目防止用のプリ発光を行わせるようになってい
る。
ここで、露出値Evとアペックス演算された秒時との関
係から実際のシャッタ秒時を求める場合について説明す
る。求める秒時をTsとすると、三角領域では、第9図
(A)に示す斜線部が露光量であり、 Ev=Bv+Sv ……(5) であり、 斜線部の面積=露光量=2-Ev となる。この2-Evは、第9図(A)から、 で表わすことができる。
両辺の対数をとって整理すると、 Ev=log2Fo2−2・log2Ts+log2To−1 ……(6) となる。
アペックス演算の変換式より、絞り値をAvとし、開放
のAv値をAvoとすると、 Avo=log2Fo2 ……(7) となる。
また、シャッタ秒時をTvとし、秒時の1/2のTv値をTvs
とすると、 となる。
更に、開放までの時間の1/2のTv値をTvoとすると、 となる。
これらを上記(6)式に代入すると、 Tvs=1/2(Ev−Avo+Tvo) ……(8) Ts=2(1-Tvs) ……(9) がそれぞれ得られる。
一方、台形領域では、第9図(B)に示す斜線部の面
積=2-Evより、 で表わすことができる。
この両辺の対数をとって整理すると、 Ev=log2Fo2−log2(2Ts−To)+1 となる。
この式に上記(7)式を代入すると、 Tvs=Ev−Avo ……(10) Ts=1/2{2(1-Tvs)+To} ……(11) がそれぞれ得られる。
三角領域と台形領域は連続なので、γ変換点の露出値
Evは、上記(8)式と(10)式からTvsを消去すること
によって求めることができる。即ち、 三角領域:Ev≧Avo+Tvo 台形領域:Ev≦Avo+Tvo ……(12) 本実施例の場合、開放までのTv値を補正するための値
TvSFTと露出値Evを補正するための値EvSFTとをE2PROM等
の記憶手段に記憶しておき、演算時にそれぞれ補正を施
すようにしている。
以上のことから、秒時の演算は以下の如く行われる。
このように、測光値、つまり被写体輝度が全体にアン
ダーまたはオーバーのときや、レンズが設計値より暗か
ったり、明るいときは、工場での調整時にそれらを補正
するためのEvSFTなる値をE2RPOMに書き込んでおく。
次に、本発明のFM方式について第2図と第10図を参照
して説明する。FMv線図は第2図で示され、低ISO感度の
フィルムを使用したり、あるいは、被写体が遠距離のと
きは、開放でフル発光する。即ち、第2図における領域
カである。近距離、あるいは高ISOになると発光はフル
発光のままで、発光ポイントを変え、絞りが全開になる
前に発光を行う。即ち、第2図における領域オである。
シャッタが開放に近ければ、発光タイミングが多少ずれ
ても絞りの段数Av値にはあまり影響がないが絞りが絞ら
れると、発光タイミングの小さなずれが絞りの段数Av値
に大きく影響する。
一般に、シャッタ自体のメカ的誤差や電池電圧、温度
等により、開口速度や開口タイミングが変化するので、
大きく絞ってFM制御を行うことは露出誤差の増大に繋が
る。このため、本実施例ではシャッタ速度が1/500まで
は発光ポイントを変えて絞り込むが、それ以上は速く発
光させない。更に、近距離、あるいは高ISOになると、
ストロボの発光時間を短くし、これによってストロボの
GNoを小さくすることにより、適正露光にしている。つ
まり、第2図における領域エである。第2図では、ISO4
00のFMv線図のみを記入したが、他のISO感度のフィルム
でも同様である。
次に、本実施例のFM方式の演算方式であるが、FNoの
制御とGNoの制御の2段階の制御を行うことにより、ス
トロボ光による露出を適正にするための前記(3)式を
満足させる領域を広げるようにしている。まず始めに、
第2図の領域エなのか領域オ,カなのかを判断する。第
2図では、切換えポイントは Av=6.7 Tv=9(秒時=1/500) であるが、この切換ポイントにおけるAv値,Tv値はカメ
ラの性格により変わるので、それぞれAvp,Tvpとする。
また、フル発光時のGv値はGVMなので、これらを(3)
式に代入すれば GVM=Avp+Dv−Sv+5 となる。上式を整理すれば、 GVM+Sv−Dv=Avp+5 となる。従って、領域の判断は、 となる。
ストロボの充電電圧が充分高く、略フル発光するとき
は上記(14)式で良いが、実際には充電電圧が低く、略
フル発光しないときがある。そこで、本実施例ではレリ
ーズタイミングを優先させるために、レリーズ時、フル
充電していないときに再度充電を行いフル充電にすると
いうようなことはせず、そのかわり、充電電圧が低いと
きには、その電圧でのフル発光時のGv値を(14)式のG
VMに置き換える。この値Gvは、充電電圧から直接求めて
もよいし、GVMから充電電圧に応じた補正値を引いても
よい。この補正値はストロボ装置の特性で一義的に決ま
るので、充電電圧と補正値のテーブルを持っていれば容
易に補正できる。ここでは、充電電圧補正値A1とする。
また、赤目低減モードにおいて、ストロボ発光する
際、本発光に先立って赤目を低減するためのプリ発光を
行う。このプリ発光の後で再度充電電圧をチェックすれ
ば、前記の充電電圧補正値A1で補正できるが、プリ発光
前にしか充電電圧をチェックしない場合には、プリ発光
によるGv値の低下を補正する必要がある。この補正値も
充電電圧と補正値のテーブルを持てば容易に補正でき
る。ここでは赤目補正値A2とする。即ち、本発光のフル
発光時のGv値は Gv= GVM−充電電圧補正値A1−赤目補正値A2 となる。従って上記(14)式は と整理できる。
このカメラの場合、ズームにより、第2図に示すよう
にワイドからテレおよびマクロがあり、関数のAv値がズ
ームによって異なる。また、FNo,GNoの切換えポイント
はAv値ではなく、Tv=9(秒時=1/500)で決めてい
る。従って、(15)式の固定値Avp+5をTv値による表
現に変える。第10図(B)より相似形なので 両辺の対数をとって、 log2Fp2=log2To−log2Tp+log2Fo2 ここで Tvo=1−log2To Tvp=1−log2Tp Avo=log2Fo2 Avp=log2Fp2 を上式に代入すれば Avp=−Tvo+Tvp+Avo =Tvp−Tvo+Avo ……(16) となる。この(16)式を上記(15)式に代入すると、 となる。このカメラでは、TvoやAvoはズーム値によって
変化するが、Tvpは9に固定である。勿論、ズームによ
ってこの値が変わっても同様である。
次に、各領域毎に演算する。まず、領域オ,カではフ
ル発光であり、必要なのは発光タイミングである。(1
6)式で、TvpをTVFに置き換えて GVM−充電電圧補正値A1−プリ発光補正値A2+Sv−Dv =TVF−Tvo+Avo+5 これと、 より により、発光までの時間を求める。この時間が開放の時
間より長ければ、開放の時間に丸めるのはいうまでもな
い。
一方、領域エでは、発光タイミングはTpであり、発光
時間を求める。まず、充分充電している場合を考える
と、(16′)式でGVMをGVF(発光時のGv値)とし、補正
値を除いて、 GVF=Dv−Sv+Tvp−Tvo+Avo+5 となる。GVFになる発光時間は充電電圧及びプリ発光を
するかどうかによって決まる。理想的には充電電圧およ
びプリ発光の有無によるGVFと発光時間の関係式がある
か、あるいは、各充電電圧、プリ発光の有無毎のGVF
発光時間のテーブルがあればよい。実際にそれを行おう
とすると複雑な計算や膨大なROMデータが必要となる。
そこで、本実施例では、フル充電時のGv値と発光時間の
テーブルを1つだけ持ち、充電電圧が低いときは充電電
圧の補正値(充電電圧補正B1)を必要なGv値に加え、更
にプリ発光するときにはプリ発光の補正値(プリ発光補
正B2)を加え GVF′=Dv−Sv+Tvp−Tvo+Tvo+5 +充電電圧補正B1+プリ発光補正B2 ……(17) を求め、GVF′からテーブルを参照して発光時間を求め
ている。
FNo制御及びGNo制御のどちらの場合においても、発光
タイミングはシャッタ秒時より遅いと意味はなさないの
で、そのときには、発光タイミングをシャッタ秒時とす
る。即ち、 TF≧Ts なら TF←Ts これをTv値にすると TVF≦Tvs なら TVF←Tvs 又、このときにはこのタイミングをもとに発光時間
を、改めて求めなおす必要がある。(17)式でTvp=Tvs
として、 GVF′=Dv−Sv+Tvp−Tvo+Tvo+5 +充電電圧補正B1+プリ発光補正B2 を求め、このGVF′からテーブルを参照して発光時間を
求める。
GVF′=Dv−Sv+Tvs−Tvo+Tvo+5 +充電電圧補正B1+プリ発光補正B2 発光タイミング=Ts 以上の計算で本実施例のFM制御が行われる。
一般に、ストロボは発光時間が短くなるに従って、充
電電圧の低下によるGv値の低下が大きくなる。そのた
め、充電電圧補正B1やプリ発光補正B2を、単に充電電圧
のみで補正するのは適切ではない。従って、本実施例で
は、必要なGvと充電電圧のマトリックスによって補正値
を求めている。これにより、Gv値と発光時間のテーブル
が1つだけでも、非常に精度の高いFM制御を実現でき
る。
以上を整理すると、FM演算は以下の如く行われる。
1)領域の判断:Avx≦N……FNoの制御領域 Avx>N……GNoの制御領域 但し、 Avx=GVM−充電電圧補正値A1−プリ発光補正値A2 +Sv−Dv N=Tvp−Tvo+Avo+5 2)FNo制御領域: 発光時間=略フル発光の時間 TVF=GVM−充電電圧補正値A1−プリ発光補正値A2 +Sv−Dv+Tvo−Avo−5 但し、開放より遅い時は開放のタイミングにする。
3)GNo制御領域: 発光時間=GVF′から(Gv値,発光時間)テーブルを参
照して求める。
GVF′=Dv−Sv+Tvp−Tvo+Avo +5+充電電圧補正B1+プリ発光補正B2 発光タイミング=Tp 4)上記2),3)において、TVF≦Tvsのとき 発光時間=GVF′から(Gv値,発光時間)テーブルを参
照して求める。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、従来のストロボ撮
影において大きく露出オーバーになっていた近距離撮影
時や高ISOフィルムの使用時にも、容易に適正露光の写
真が撮れるようになるという顕著な効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すストロボ制御装置の
ブロック構成図、 第2図は、上記第1図における設計用FMv線図、 第3図と第4図(A),(B)は、本実施例が適用され
たカメラにおけるレリーズ後の一連のカメラ動作のタイ
ミングチャートとフローチャート、 第5図と第6図は、上記第3,4図における露光動作のタ
イミングチャートとフローチャート、 第7図は、上記第6図におけるサブルーチン“FLUSH"の
詳細を示すフローチャート、 第8図は、上記第4図におけるサブルーチン“プリ発
光”の詳細を示すフローチャート、 第9図(A),(B)と第10図(A),(B)は、露出
値と露光秒時とから露光量を算出するための特性線図、 第11図は、従来のストロボ制御装置を有するカメラにお
ける設計用FMv線図である。 1……ストロボ制御装置 3……フィルム感度検出手段(フィルム感度情報出力手
段) 4……Sv値算出手段(フィルム感度情報出力手段) 5……測距手段(被写体距離情報出力手段) 6……Dv値演算手段(被写体距離情報出力手段) 7……Avx判定手段(絞り値を求める演算手段) 12……第1の発光制御データ記憶手段(発光時間制御手
段) 15……第2の発光制御データ記憶手段(発光時間制御手
段) 16……選択手段(比較手段および発光時間制御手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体距離情報を出力する被写体距離情報
    出力手段と、 フィルム感度情報を出力するフィルム感度情報出力手段
    と、 略フル発光時のガイドナンバを出力する出力手段と、 ストロボの上記ガイドナンバGvと、上記フィルム感度情
    報Svと、上記被写体距離情報Dvとから、Gv+Sv−Dvの演
    算をすることにより絞り値を求める演算手段と、 上記絞り値と所定値を比較する比較手段と、 上記絞り値が所定値より小なる場合に略フル発光で、上
    記絞り値が所定値より大なる場合に、上記絞り値を固定
    して上記フィルム感度情報と被写体距離情報とから上記
    ストロボのガイドナンバを演算して、このガイドナンバ
    となるように上記ストロボの発光時間を制御する発光時
    間制御手段と、 を具備したことを特徴とするストロボ制御装置。
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