JP2524295B2 - リップスティック製造用の成形装置 - Google Patents

リップスティック製造用の成形装置

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JP2524295B2
JP2524295B2 JP4353381A JP35338192A JP2524295B2 JP 2524295 B2 JP2524295 B2 JP 2524295B2 JP 4353381 A JP4353381 A JP 4353381A JP 35338192 A JP35338192 A JP 35338192A JP 2524295 B2 JP2524295 B2 JP 2524295B2
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    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q1/00Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
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    • A61Q1/04Preparations containing skin colorants, e.g. pigments for lips
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  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、女性化粧用のリップ
スティックを製造する成形装置に於いて、その成形モー
ルドを連続的に自動供給して移動させながら、これにリ
ップスティック材料を充填して冷却成形し、これを更に
分離してリップスティックケースに入れて光沢処理する
まで殆どすべての工程を自動化するようにして、その製
品を良質、且つ均一で容易に大量生産出来るようにした
リップスティック製造用の成形装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、リップスティックを成形するに
は、その材質及び化粧品の特性によりリップスティック
の各片半分形状を凹陥形成した1組の分離形板状のモー
ルドを使用し、これに一一手作業で溶液状のリップステ
ィック原料を注入して冷却硬化させた後、そのモールド
を分離することにより、内部で硬化したリップスティッ
クを得るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術では、リップスティックの製造に多くの
時間と人力を消耗する。また、女性の唇化粧に使用され
るリップスティックは、その特性上、非常に清潔、且つ
きれいでソフトなる半硬化質状態にて保存維持させなけ
ればならないが、完成した製品は、比較的不規格的な
上、モールドが結合された接合面に線状の疵が発生して
優雅、且つ高級的であるべき女性用化粧品の品質を低下
させるなどの欠点があった。
【0004】この発明は、リップスティックの製造に於
いて、前記したような欠点を除去すべく、分割されてい
ない円筒形のモールドを使用し、その供給と成形工程を
半自動化させることにより、均一、且つ良質なリップス
ティック製品を大量生産可能にした成形装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段は、リップスティックと同一形状
の空間部を有する円筒形のモールドを用いてリップステ
ィック成形機から表面処理機へ連続供給可能にするため
に、リップスティック成形機は、本体上部に上部回転
板、下部回転板及びこれら上下部回転板の間に配置され
た案内回転板からなる回転板体を軸設し、前記上部回転
体の周辺部に前記モールドの上端を結合することができ
るブッシング板を結合し、前記案内回転板の周辺部に前
記ブッシング板に対応するようにモールド案内用凹溝
形成し、前記下部回転板の周辺部に前記各ブッシング板
及びモールド案内用凹溝に対応するように円筒を配列結
合し、上端部に前記モールドを載せる上部支持部を設
け、下端部に昇降用の下部支持部を設けた押棒を前記各
円筒毎に挿入し、これら上下支持部及び押棒を前記ブッ
シング板側にスプリングにて弾設し、前記回転板体の
面中央部側にガイドバンドを設け、このガイドバンド
、前記回転板体の回転方向の上流側と下流側の上部水
平案内面とそれらの間の下部水平案内面とを傾斜案内面
により連続した形状に形成し、前記上部水平案内面によ
り前記押棒の下部支持部を案内して前記モールドを前記
ブッシングに結合させることができるように前記押棒を
前記スプリングの弾性により上昇させ、前記傾斜案内面
及び下部水平案内面により前記押部の下部支持部を案内
して前記押棒を前記スプリングの弾性に抗して下降させ
ようにし、正面部には蝸牛形ガイド板を持ち、前記モ
ールドを前記下降位置の押棒の上部支持部上に供給する
回転供給板を軸設し、減速機の回転軸に回転杆とプーリ
ーを取り付けて回転杆により前記回転板体を間歇回転さ
せ、プーリーにより前記回転供給板を連続回転出来るよ
うにし、前記回転板体の周縁部にはその回転方向に沿う
て空圧式シリコン噴射機、材料注入機、送風ファン、突
出部の切断刀、モールド分離用エア噴射機、排出通路を
順次設け、送風ファンを中心に前記回転板体に覆蓋板を
被せて冷却室を形成し、回転中の前記回転板体が前記冷
却室を離れる部位で前記冷却室の外側の上部に加熱ドラ
イヤを下向きに設置し、前記表面処理機は、組立片を取
り付けた走行体を両側のローラに掛けたコンベヤを設
け、前記組立片上に回転支持棒を設け、この回転支持棒
の上部にリップスティックを支持する支持円筒を取り付
け、前記回転支持棒の下部にはピニオンギヤ部を設け、
前記コンベヤの一側にはこのコンベヤの駆動により移送
されるリップスティックに赤外線を照射する赤外線放出
機を備えた赤外線加熱室を形成し、前記コンベヤの他側
には赤外線照射後のリップスティックを支持した前記回
転支持棒のピニオンギヤ部に噛み合わせて回転させるラ
ックギヤ部と前記リップスティックの本体の表面にシリ
コンを噴射するシリコン噴射機を設けて成るものであ
る。
【0006】
【作用】前記構成のこの発明によれば、回転板体を間歇
回転させると共に、回転供給板を連続回転させ、この
間、円筒形のモールドを蝸牛形ガイド板により押棒上の
上部支持部上に載せると共に、回転板体の案内回転板の
案内用凹溝に供給し、ガイドバンドの案内により上昇す
る押棒によりモールドを上部回転板のブッシング板に密
着させ、モールドの内部にシリコン噴射機によりシリコ
ン離型剤を塗布した後、材料注入機によりモールド内に
リップスティック原料を注入し、送風ファンで冷却硬化
させ、余分なリップスティック原料を切断刃により除去
し、押棒をガイドバンドに沿って下降させると共に、エ
ア噴射機からエアを噴射させ、硬化後のリップスティッ
ク本体を収蔵したモールドを下降させ、排出通路から排
出する。排出されたモールド等は表面処理機においてコ
ンベヤで移送させ、この間、リップスティック本体を赤
外線放出機からの赤外線照射により加熱し、続いてモー
ルド等をピニオンギヤ部とラックギヤ部の噛み合わせに
より回転させながらシリコン噴射機からリップスティッ
ク本体にシリコンを塗布する。このようにすべての工程
を自動化し、また、円筒形のモールドを用いることによ
り、リップスティック本体に線状の疵が発生しないよう
にすることが出来る。
【0007】
【実施例】以下、この発明の要旨を、添付した図面の実
施例により詳細に説明する。
【0008】図1に示すように、リップスティック製造
用成形装置はリップスティック成形機10と表面処理機
70を連続的に組合わせて使用する。
【0009】図1、図3ないし図10に示すように、リ
ップスティック成形機10は、本体11の上に上下回転
板21、22とその間の案内回転板23、23´により
構成された回転板体20を軸設し、その正面に回転供給
板30を軸設し、その底面のモータ40に連結された減
速機41に突出した回転軸42に回転杆43とプーリー
44を挿着し、回転杆43で回転板体20を間歇的に回
転させると同時に、プーリー44、ベルト45等を介し
て回転供給板30を連続回転可能にしたものである。
【0010】回転板体20は前記のように上部回転板2
1と下部回転板22の間に一組の案内回転板23、23
´を結合したもので、その結合方法としては中心の回転
軸24を中心にして軸設することもできるし、又、多数
の上下連結組立棒25、25´で結合することも可能で
ある。
【0011】上部回転体21にはその周縁部に沿うて多
数の穴21a、21a´を穿孔して後述するモールド
1、1´のカップ役割をするブッシング板2、2´を結
合する。案内回転板23、23´には前記した穴21
a、21a´と同一の間隔で周面に沿うてモールド案内
用凹溝23b、23b´を形成し、下部回転板22にも
穴22a、22a´を同一の間隔に形成し、その穴毎に
円筒26、26´を結合してその内部に、モールド1、
1´を載せるための上部支持部27と昇降用の下部支持
部27´を持つ押棒28、28´を挿入して上部にスプ
リング29、29´を弾設する。その下部の本体11の
上部は正面中央に、下部回転板22等の回転方向に沿う
ようにガイドバンド12を設置し、ガイドバンド12は
下部回転板22等の回転方向の上流側と下流側の上部水
平案内面とそれらの間の下部水平案内面とを傾斜案内面
により連続し、これに押棒28、28´の下部支持部2
7´が係合された状態で案内され、押棒28、28´が
上下方向に連動できるようにしてある。
【0012】前記のように回転板体20の正面に連接し
て軸設した回転供給板30は中心部から出口に向かって
漸次狭くなるように形成した蝸牛形ガイド板31を回転
不能に固定設置し、回転供給板30上にリップスティッ
クと同一形状の空間部3を設けた円筒形モールド1、1
´(図2参照)を供給可能にしたものである。
【0013】回転板体20の周辺に沿うて回転方向に、
エアホース51が連結された空圧式シリコン噴射機50
とエアシリンダ52により上下に昇降しながら上部の供
給筒53、53´から供給されたリップスティック原料
を先端のノズル54、54´により円筒形モールド1、
1´に充填するシリンダ式注入機55、冷却用圧縮機5
6に連結された送風ファン57、57´、余分な突出物
の切断刀58、空気ホース59が連結され、ノズル6
0、60´により圧縮空気を噴射するモールド分離用エ
ア噴射機61、排出通路13を順次設置する。
【0014】回転板体20の正面部を除いて冷却用送風
ファン57、57´を中心に覆蓋板14を被せ、回転板
体20の周囲に冷却室15が形成されるようにし、回転
板体20の正面突出部には排出通路13と伝熱防止板1
6で区分された加熱ドライヤ62を下向きに設置する。
【0015】前記のように構成されたリップスティック
成形機10と連結組合わせて使用する表面処理機70
ついて説明すると、図1、図12ないし図14に示すよ
うに、支持本体71の両側にローラ72、72´を軸設
し、一側のローラ72をモータ73により駆動させ、周
面に組立片74、74´をピンで取り付けた走行体をロ
ーラ72、72´に掛けてコンベヤ75を構成してい
る。組立片74、74´上に回転支持棒76、76´を
取り付け、回転支持棒76、76´の上部に支持円筒7
7を取り付け、下部周面にピニオンギヤ部78を設け
る。コンベヤ75の一側には赤外線加熱室79を設け、
この赤外線加熱室79の両側に赤外線放出機80、80
´を設ける。赤外線加熱室79の後側には表面処理室8
3を設け、この表面処理室83には前記ピニオンギヤ7
8と同じ高さの線上に同じ歯列のラックギヤ部81を設
け、その側面上に空気圧によるシリコン噴射機82を設
けたものである。
【0016】図面中の説明していない符号4はリップス
ティック原料充填物、5はリップスティックケース、1
7は中心合わせ用治具、18はコントロールボックス、
θは間歇移動角度、αは移動中止角度である。
【0017】以上のように構成したこの発明の作用と効
果を製造工程と共に詳細に説明すれば次の通りである。
【0018】先ず、上部の材料供給筒53、53´に希
望する色具合い材質のリップスティック原料を混成投入
して適当な温度(80〜90℃)で原料の溶融状態を維
持させつつ連結ホースを通じてシリンダ式原料注入機5
5に供給している状態で希望するリップスティックの形
状と同一なる空間部を設けた図2に示す如きリップステ
ィック成形用円筒形モールド1、1´を回転供給板30
に供給してその装置を駆動させる。これにより図4
(A)に示す底面部のモータ40が回転しながら減速機
41により動力が増大された回転軸42の回転力はプー
リー44、ベルト45等により回転供給板30を約5:
1程度の回転比率で回転させることにより、その上部に
載せられた多数個のモールド1、1´を移動させること
ができる。すなわち、回転供給板30の上部に回転され
ずに固定設置され、図5の如く中心部から出口に向かっ
て漸次狭くなる蝸牛形ガイド板31によりモールド1、
1´が漸次その出口である回転板体20側に移動させら
れる。
【0019】このとき、前記回転軸42の上部に挿着さ
れた回転杆43が同時に回転しながら図4(B)の如く
押棒28が回転杆43に係止され、抜け出るまでの間隔
だけ、すなわち、押棒28、28´と回転杆43の間隔
と長さによって定まる角度θ程度に回転板体20が移動
し、回転杆43が押棒28を抜け出て更に係止されるま
での角度α程度回転してその移動が中止される動作を反
復する。このようにして回転板体20を間歇回転させる
が、この発明の図示例においては、回転杆43の一回転
で押棒28が二個ずつ移動するように設定し、すべての
作業及び装置をこれに適合するように調整してある。
【0020】前記の如く回転供給板30により回転板体
20に供給されるモールド1、1´は、前記のように二
間隔づつ移動回転する回転板体20の作動により、その
回転板体20の中間部に構成された案内回転板23、2
3´のモールド案内用凹溝23b、23b´で回転板体
20内に二個づつ引き入れられる。また、モールド案内
用凹溝23b、23b´により回転板体20と同じく回
転するモールド1、1´は図6の如く同じく回転しなが
らガイドバンド12にその下部の支持部27´が係止さ
れ、回転板体20の正面部において下方へ引張られてい
た押棒28、28´の上部支持部27に載せられてい
る。したがって、ガイドバンド12が前記のような形状
であるので、スプリング29の弾力で漸次上昇される押
棒28、28´により円筒形モールド1、1´が上部回
転板21の穴21a、21a´に結合され、カップ役割
をするブッシング板2、2´に密着結合させる。
【0021】このようにブッシング板2、2´に結合さ
れ、共に回転するモールド1、1´は、まず、シリコン
噴射機50の位置に到達し、間歇回転動作により移動動
作を停止する。この停止している間、シリコン噴射機5
0は空気圧によりシリコンを噴射し、モールド1、1´
の内部成形面にシリコン離型剤を塗布する。このとき
は、勿論、シリコンを噴射する時点とモールド1、1´
が置かれる位置とが一致する。以後に記述する各工程の
順序も同じであるが、別個の電子回路にインプットされ
たコントロールボックス18内のタイマによりその実施
が進行されるものである。
【0022】シリコン塗布を終えたモールド1、1´は
回転板体20により更に移動され、リップスティック原
料注入機55のノズル54、54´の下部に置かれると
同時に、図8(A)の如くエアシリンダ52により注入
機55が下降し、そのノズル54、54´をモールド
1、1´の内に挿入する。挿入後、リップスティック原
料注入機55をエアシリンダ52により直ちに図8
(B)の如く上昇させながらノズル54、54´から溶
融状態のリップスティック原料をモールド1、1´内に
注入充填する。このようにリップスティック原料をモー
ルド1、1´内にその底から充填しながら上昇するため
に、その中間に気泡等が発生する恐れが全く無く、正確
な量の充填が可能である。
【0023】このようにして内部に正確な量のリップス
ティック原料の充填を終えたモールド1、1´は回転板
体20と共に更に回転移送され、図9の如く覆蓋板14
が被せられて形成され、両側から冷却用圧縮機56に連
結された送風ファン57、57´で冷気を吹き込まれて
対流させている−15℃程度の冷却室15に入るので、
溶融状態のリップスティック原料はモールド1、1´内
部で急冷され、冷却硬化されて凝固成形される。
【0024】このように−15℃程度の冷却室15を循
環回転されて出て来たモールド1、1´が冷却室15の
出口側に設置したモールド分離部に到達すると、固定設
置した切断刀58によりときどき適量外にブッシング板
2の上部に突出した余分なリップスティック原料を除去
した後、エア噴射機61によりブッシング板2、2´の
通孔を通じて硬化状態のリップスティックに圧縮空気を
瞬間的に噴射するから、その圧縮空気の圧力によりモー
ルド1、1´の内部のリップスティック本体をブッシン
グ板2、2´から分離させようとする。これと同時に、
上部回転板21にモールド1、1´を押し付けている押
棒28、28´の下部支持部27´が更に正面部に設置
されたガイドバンド12に係止され、図10の如くその
傾斜面に沿うて押棒28、28´及びその上部に載って
いるモールド1、1´が同時に下降するので、モールド
1、1´は硬化したリップスティック本体を収納した状
態でブッシング板2、2´から分離される。
【0025】このようにしてブッシング板2、2´から
分離離脱されたモールド1、1´は硬化されたリップス
ティック本体を収蔵したまま回転板体20により移動し
ながら案内回転板23、23´の周面に接している排出
通路13の先端により案内回転板23、23´の案内凹
溝23b、23b´から離脱され、排出通路13に沿う
て移動して外部に排出される。
【0026】この際、モールド1、1´が分離された状
態の回転板体20とブッシング板2、2´は前記した冷
却室15で冷却された状態の新しいモールド1、1´を
結合して前記したリップスティック成形工程を続いて実
施しようとすれば、溶融状態のリップスティック原料が
急激な温度変化のため発生する線模様の疵等をなくすた
め、回転板体20に対し、加熱ドライヤ62で高温熱風
を接触させ、予熱することにより、前記したような急激
な温度変化による製品の品質低下を防止することが出来
る。回転供給板30も別途の加熱装置で予熱することに
より、新たに供給されるモールド1、1´を適当な温度
に予熱することが出来、このとき、排出通路13との間
に設置した伝熱防止板16(図9参照)により予熱のた
めの高温が排出通路13との間に設置した伝熱防止板1
6(図9参照)により予熱のための高温が排出通路13
に沿うて排出される冷却成形後の完成製品に及ぼす影響
を防止することができる。したがって、硬化されたリッ
プスティックはその加熱装置の影響を受けずに排出通路
13に沿うて排出される。
【0027】このように図11(A)の如く排出された
モールド1上のリップスティックは図11(B)の如く
作業台上に設置した治具17に載せてリップスティック
ケース5と対向させた後、モールド1をケース5側に押
せば硬化したリップスティック4はケース5に挿着され
ると共に、モールド1内部に収蔵されていたリップステ
ィックの本体は塗布されたシリコン離型剤により容易に
分離されてケース5に結合された状態になり、図11
(C)の如く完成された形態のリップスティック本体を
得ることが出来る。
【0028】前記のようにして得られたリップスティッ
クは、更に、表面処理機70の支持円筒77上に挿入す
れば、組立片74、74´が取り付けられて駆動するコ
ンベヤ75により移送されながら、まず、赤外線加熱室
79を通過する。そして、赤外線放出機80、80´に
よりリップスティック表面に赤外線を照射することによ
り、紫外線やその他の光線から色相が変わらぬように保
つことが出来る。このように赤外線加熱室79を通過し
たリップスティック本体は、続いてシリコン噴射機82
の位置に移動される。ここに設置したラックギヤ部81
に回転支持棒76、76´のピニオンギヤ部78を噛み
合わせ、図14の如く前方に移動させながら回転支持棒
76、76´を回転させる。一側でのシリコン噴射にも
拘らず、前記のように回転支持棒76、76´の回転に
よりリップスティックが回転されるので、その全表面に
シリコンを均等に塗布することが出来、そのシリコンの
塗布によりリップスティックの表面が光沢を発するよう
になる。更に、ガス火炎にて火炎処理すれば、その光沢
度はもっと高まり、製品の品質をより向上させることが
出来る。
【0029】
【発明の効果】以上のようにこの発明はリップスティッ
クを成形製造するに於いて、殆どすべての工程を自動化
して人力の浪費を無くし、短時間に大量生産し、コスト
を低減すると同時に、円筒形モールドの使用により線模
様の疵等が発生しない均一、且つ良好な品質のリップス
ティックを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例におけるリップスティック
製造用の成形装置を示す全体斜視図
【図2】(A)は同成形装置に用いる円筒形モールドを
示す斜視図 (B)は同成形装置に用いる円筒形モールドを示す断面
【図3】同成形装置に用いる回転板体を示す分解斜視図
【図4】(A)は同成形装置に用いる回転板体及び回転
供給板の駆動説明用の概略平面図 (B)は(A)の一部詳細説明図
【図5】同成形装置を示し、モールド供給説明用平面図
【図6】(A)は同成形装置に用いる回転板体、押棒及
びガイドバンドを示す正面図 (B)は(A)のX部拡大断面図
【図7】同成形装置を示し、シリコン噴射機によるモー
ルド内部の離型剤塗布説明図
【図8】(A)は同成形装置を示し、注入機によりモー
ルドにリップスティック原料を充填する状態の説明図 (B)は同注入機の上昇時の要部拡大説明図
【図9】同成形装置を示し、冷却及び予熱説明図
【図10】同成形装置を示し、リップスティック原料の
突出部除去及びモールド分離の説明図
【図11】(A)は同成形装置に用いるモールドにリッ
プスティック原料を注入して硬化した状態を示す斜視図 (B)は(A)に示すリップスティック本体を治具によ
りケースと結合する状態の説明図 (C)は(A)に示すリップスティックをケースに挿入
した状態を示す斜視図
【図12】同成形装置に用いる表面処理機を示す正面図
【図13】同表面処理機の支持円筒を示す一部破断拡大
正面図
【図14】同表面処理機によりリップスティック本体に
シリコンを噴射する状態の説明図
【符号の説明】
1 モールド 1´ モールド 2 ブッシング板 2´ ブッシング板 3 モールドの成形空間部 10 リップスティック成形機 11 成形機本体 12 ガイドバンド 13 排出通路 14 覆蓋板 15 冷却室 20 回転板体 21 上部回転板 22 下部回転板 23 案内回転板 23´ 案内回転板 23b モールド案内用凹溝 23b´ モールド案内用凹溝 26 円筒 26´ 円筒 27 上支持部 27´ 下部支持部 28 押棒 28´ 押棒 29 スプリング 29´ スプリング 30 回転供給板 31 ガイド板 41 減速機 42 回転軸 43 回転杆 44 プーリー 50 噴射機 55 注入機 57 送風ファン 57´ 送風ファン 58 切断刀 61 エア噴射機 70 表面処理機 72 ローラ 72´ ローラ 74 組立片 74´ 組立片 75 コンベヤ 76 回転支持棒 76´ 回転支持棒 77 支持円筒 78 ピニオンギヤ部 79 赤外線加熱室 80 赤外線放出機 80´ 赤外線放出機 81 ラックギヤ部 82 シリコン噴射機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−291805(JP,A) 特公 昭58−44365(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リップスティックと同一形状の空間部を
    有する円筒形のモールドを用いてリップスティック成形
    機から表面処理機へ連続供給可能にするために、リップ
    スティック成形機は、本体上部に上部回転板、下部回転
    板及びこれら上下部回転板の間に配置された案内回転板
    からなる回転板体を軸設し、前記上部回転体の周辺部に
    前記モールドの上端を結合することができるブッシング
    板を結合し、前記案内回転板の周辺部に前記ブッシング
    板に対応するようにモールド案内用凹溝形成し、前記
    下部回転板の周辺部に前記各ブッシング板及びモールド
    案内用凹溝に対応するように円筒を配列結合し、上端部
    に前記モールドを載せる上部支持部を設け、下端部に
    降用の下部支持部を設けた押棒を前記各円筒毎に挿入
    し、これら上下支持部及び押棒を前記ブッシング板側に
    スプリングにて弾設し、前記回転板体の正面中央部側に
    ガイドバンドを設け、このガイドバンドは、前記回転板
    体の回転方向の上流側と下流側の上部水平案内面とそれ
    らの間の下部水平案内面とを傾斜案内面により連続した
    形状に形成し、前記上部水平案内面により前記押棒の下
    部支持部を案内して前記モールドを前記ブッシングに結
    合させることができるように前記押棒を前記スプリング
    の弾性により上昇させ、前記傾斜案内面及び下部水平案
    内面により前記押棒の下部支持部を案内して前記押棒を
    前記スプリングの弾性に抗して下降させるようにし、
    面部には蝸牛形ガイド板を持ち、前記モールドを前記下
    降位置の押棒の上部支持部上に供給する回転供給板を軸
    設し、減速機の回転軸に回転杆とプーリーを取り付けて
    回転杆により前記回転板体を間歇回転させ、プーリーに
    より前記回転供給板を連続回転出来るようにし、前記回
    転板体の周縁部にはその回転方向に沿うて空圧式シリコ
    ン噴射機、材料注入機、送風ファン、突出部の切断刀、
    モールド分離用エア噴射機、排出通路を順次設け、送風
    ファンを中心に前記回転板体に覆蓋板を被せて冷却室を
    形成し、回転中の前記回転板体が前記冷却室を離れる部
    位で前記冷却室の外側の上部に加熱ドライヤを下向きに
    設置し、前記表面処理機は、組立片を取り付けた走行体
    を両側のローラに掛けたコンベヤを設け、前記組立片上
    に回転支持棒を設け、この回転支持棒の上部にリップス
    ティックを支持する支持円筒を取り付け、前記回転支持
    棒の下部にはピニオンギヤ部を設け、前記コンベヤの一
    側にはこのコンベヤの駆動により移送されるリップステ
    ィックに赤外線を照射する赤外線放出機を備えた赤外線
    加熱室を形成し、前記コンベヤの他側には赤外線照射後
    のリップスティックを支持した前記回転支持棒のピニオ
    ンギヤ部に噛み合わせて回転させるラックギヤ部と前記
    リップスティックの本体の表面にシリコンを噴射するシ
    リコン噴射機を設けて成ることを特徴とするリップステ
    ィック製造用の成形装置。
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