JP2523131Y2 - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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JP2523131Y2
JP2523131Y2 JP1989134497U JP13449789U JP2523131Y2 JP 2523131 Y2 JP2523131 Y2 JP 2523131Y2 JP 1989134497 U JP1989134497 U JP 1989134497U JP 13449789 U JP13449789 U JP 13449789U JP 2523131 Y2 JP2523131 Y2 JP 2523131Y2
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welding
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、自動車用エンジンのシリンダヘッドガスケ
ットやエキゾーストマニホールドガスケットなどに用い
られるガスケットに関する。
「従来の技術」 従来、この種のガスケットとして、板状のガスケット
本体にシールすべき高圧部分となる貫通孔を穿設すると
ともに、該ガスケット本体にそれぞれ上記貫通孔を囲む
ビード部とシムリングとを同心状に設けたもの(実開昭
59-188955号公報)、或いは、シムリングをスポット溶
接等の適宜の手段を用いてガスケット本体に溶接したも
の(特開昭62-278375号公報)が知られている。
上記ビード部は、例えばシリンダヘッドとシリンダブ
ロックとによって挟持されてそれらに密着し、その部分
を良好にシールする。他方、上記シムリングは、上記ビ
ード部がシリンダヘッドとシリンダブロックとによって
必要以上に押し潰されるのを防止し、そのビード部によ
る良好なシールを長期間維持する目的で設けられる。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、上記シムリングは例えば8〜10点の等
間隔位置のスポット溶接によってガスケット本体に溶接
されていることが多いので、燃焼室やエキゾーストマニ
ホールド内の圧力変動や熱変動を受けてスポット部に剥
離を生じたり、相互に隣接するスポット部間の非溶接部
分に曲がりや亀裂を生じることがあり、それによってシ
ール効果が低減するという欠点があった。特にこの傾向
は、上記シムリングをビード部の内側に、すなわち高圧
部分となる貫通孔側に配設したときに顕著であった。
上記欠点を改善するためにスポット数を増大すること
やシムリングの全周を溶接することが考えられるが、高
出力エンジンでは強度的に不足である。特に、ボルト近
傍部やエキゾーストマニホールド開口近傍部では圧力変
動、熱変動により大きな剪断力が働き、シムリングの曲
がりや亀裂の発生を充分に防止することができない欠点
がある。
「課題を解決するための手段」 本考案はそのような事情に鑑み、上述したガスケット
において、上記シムリングを、円周方向に連続した溶接
線と、この溶接線とは別の溶接線とからなる、少なくと
も二重の溶接線によってガスケット本体に溶接したもの
である。
「作用」 上記円周方向に連続した溶接はレーザ溶接や電子ビー
ム溶接によって行うことができる。その際にはシムリン
グの円周方向全域を溶接することが望ましく、更に、前
記の溶接によって形成される溶接線とは別の溶接線によ
り、少なくとも二重の溶接線を設けることが必要であ
る。
エンジンの運転による剪断力に抗して、シムリングの
曲がりや亀裂の発生を充分に防止するためには、溶接部
の剪断面積を増加させることが必要である。このため、
剪断面積を増加させる手段として溶接ビーム等の溶接幅
を広くすることも考えられるが、本件ガスケットの場合
のように、金属性の基材と比較的薄い金属性のシムリン
グとの溶接では、溶接深さが充分にとれないことから技
術的に困難である。従って、溶接線の本数を増大させる
ことが効果的である。溶接線の本数を増大させる場合、
2本目の溶接線は必ずしも全周を溶接する必要はなく、
剪断力が大きく加わる部分のみに溶接線を二重としても
効果がある。
また、溶接開始点と終了点との間に、溶接しわを逃げ
るための非溶接部分を形成してもよく、またその非溶接
部分は所要位置2か所以上形成してもよい。この場合、
シムリングの円周方向に間隙が生じないよう2本目の溶
接線を設けることが望ましい。
いずれにしても、上記シムリングは円周方向に連続し
た溶接によってガスケット本体に取付けられるので、ス
ポット溶接の場合に比較して溶接部分の密着力および剛
性が増大する。仮に非溶接部分を設けた場合であっても
その部分に曲がりや亀裂が生じにくくなり、したがって
従来に比較して良好なシール効果を長時間維持すること
ができる。非溶接部分は、ボルト近傍部やエキゾースト
マニホールド開口近傍部を避けることが望ましい。
特にシムリングの円周方向全域を二重に溶接した場合
には、シムリングとガスケット本体との間隔を完全にシ
ールすることができるので、従来に比較してシール効果
を増大させることが可能となる。
「実施例」 以下図示実施例について本考案を説明すると、第1
図、第2図において、ガスケットは比較的厚い金属製の
ガスケット本体1を備えており、このガスケット本体1
に、図示しないシリンダボアの内径にほぼ一致させて燃
焼室孔2を形成するとともに、その周囲複数箇所に、シ
リンダヘッドとシリンダブロックとを連結する締結ボル
トを挿通させるためのボルト孔3を形成している。な
お、上記ガスケット本体1は必ずしも1枚の板材から構
成する必要はなく、複数枚の板材を積層して形成しても
よい。
上記ガスケット本体1には、上記燃焼室孔2の周囲に
これを囲むビード部4を上方に向けて突出形成してあ
り、該ビード部4の頂部をシリンダブロックに弾接させ
るようにしている。また上記ガスケット本体1の上面に
は、上記ビード部4の内側に上記燃焼室孔2を囲むシム
リング5を配置し、かつ該シムリング5を円周方向に連
続した溶接線5a、5bによってガスケット本体1に二重に
取付けている。なお、溶接は二重に限らず三重以上であ
ってもよい。
第3図はその溶接作業を説明するための断面図で、本
実施例ではレーザ溶接機の加工テーブル6の所要位置に
上記燃焼室孔2と同一径の円筒状凹部7を形成してあ
り、その底部に複数本のボルト8を立設している。円柱
状のワーク押え具9は上記円筒状凹部7の内径に実質的
に一致する外径を有しており、その上端部に半径方向外
方に突出する押え部10と、上記ボルト8が挿通される貫
通孔11とを備えている。
そして上記シムリング5のガスケット本体1への溶接
時には、先ず燃焼室孔2と円筒状凹部7とを一致させて
ガスケット本体1を加工テーブル6上に載置するととも
に、燃焼室孔2の内径とシムリング5の内径とを一致さ
せて該シムリング5をガスケット本体1上に載置する。
次に、相対的に貫通孔11内にボルト8を挿通させなが
ら、ワーク押え具9の下部を上記円筒状凹部7内に嵌合
し、該ワーク押え具9の上方の押え部10をシムリング5
上に載置させる。
この状態で上記ボルト8にナット12を締付けてワーク
押え具9を加工テーブル6に固定すれば、上記押え部10
によってシムリング5およびガスケット本体1を一体に
加工テーブル6に固定することができる。このとき、上
記押え部10の半径方向外方への突出量は、シムリング5
の幅よりも小さく設定してあり、レーザ溶接の邪魔にな
らないようにしてあることは勿論である。
上記加工テーブル6にガスケット本体1とシムリング
5とを固定したら、上記加工テーブル6と図示しないレ
ーザ光線を照射するフォーカスヘッドとを相対的に相互
に直交する方向に移動させながら、レーザ光線をシムリ
ング5の円周方向に沿って連続的に照射して溶接を行
う。そして更にもう一度レーザ光線を照射することによ
り二重の溶接を行う。レーザ溶接の終了後、上記ナット
12を弛めてワーク押え具9を加工テーブル6から取外す
ことにより、シムリング5が溶接されたガスケット本体
1を加工テーブル6から取外すことができる。
このように、上記シムリング5を円周方向に溶接によ
って形成される溶接線とは別の溶接線により、二重に設
けることにより、溶接部分の強度をスポット溶接、或い
は、全周の一重溶接の場合に比較して遥かに大きくする
ことができ、したがってその部分の剥離を防止すること
ができるとともに、溶接部分の剛性が増大するので、仮
に非溶接部分を設けた場合であってもその部分に曲がり
や亀裂が生じにくくなる。特にシムリング5の円周方向
全域を二重に溶接した場合には、シムリング5とガスケ
ット本体1との間に間隔が生じることがないので、シー
ル効果を増大させることも可能となる。
また第4図は、本件の他の実施例に関するもので、円
周方向全域に一重の溶接線5aを施した後、シリンダヘッ
ドとシリンダブロックとを連結する締結ボルトを挿通さ
せるためのボルト孔3の近傍のみを別の溶接線5cを施し
て二重に溶接している。ボルト孔3の近傍は、他の部分
に比べると軸力が大きいため、シムリングに働く剪断力
が大きくなり、二重に溶接することによって、ボルト孔
3近傍を部分的に補強させることで、シムリングの剥離
を防止することができる。
また二重の溶接線5cは、圧力変動、熱変動が大きく、
より大きな剪断力が働くエキゾーストマニホールド開口
近傍部に設けることも、燃焼室孔2間の狭い箇所のみを
除き他の部分を二重に溶接することもできる。
「考案の効果」 以上のように、本考案においては、シムリングを少な
くとも二重の溶接線によってガスケット本体に溶接して
いるので、見掛上、シムリングの溶接部の剪断力作用方
向(貫通孔に対して半径方向)の溶接面積を増すことが
でき、それにより溶接部分の強度を増大させることがで
きるので、シムリングの曲がりや亀裂が生じにくくな
る。また、1本の溶接線によって、上述した二重以上の
溶接線によって得られる溶接面積と同一の溶接面積を確
保するようにした場合に比較して、各溶接線を形成する
際のシムリングやガスケット本体に加わる熱負荷をそれ
ぞれの溶接毎に分散することができるので、大きな熱負
荷によってシムリングやガスケット本体が変形したり面
荒れを起こすのを防止して、ガスケットのシール性が低
下するのを防止することができる。その結果本考案にお
いては、従来に比較して良好なシール効果を長時間維持
することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す平面図、第2図は第1
図のII-II線に沿う断面図、第3図は溶接作業を説明す
るための断面図、第4図は他の実施例の平面図である。 1……ガスケット本体、2……燃焼室孔(貫通孔) 3……ボルト孔、4……ビード部 5……シムリング、5a、5b、5c……溶接線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 章雄 愛知県豊田市緑ケ丘3丁目65番地 大豊 工業株式会社内 (72)考案者 北村 猛志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)考案者 河合 志郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−278375(JP,A) 実開 昭60−145663(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状のガスケット本体にシールすべき高圧
    部分となる貫通孔を穿設するとともに、該ガスケット本
    体にそれぞれ上記貫通孔を囲むビード部とシムリングと
    を同心状に設けたガスケットにおいて、 上記シムリングを、円周方向に連続した溶接線と、この
    溶接線とは別の溶接線とからなる、少なくとも二重の溶
    接線によってガスケット本体に溶接したことを特徴とす
    るガスケット。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1047486A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Taiho Kogyo Co Ltd シリンダヘッドガスケット
JP2005114053A (ja) * 2003-10-08 2005-04-28 Ishikawa Gasket Co Ltd 金属ガスケット
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