JP2522990Y2 - 液体容器 - Google Patents
液体容器Info
- Publication number
- JP2522990Y2 JP2522990Y2 JP1990094275U JP9427590U JP2522990Y2 JP 2522990 Y2 JP2522990 Y2 JP 2522990Y2 JP 1990094275 U JP1990094275 U JP 1990094275U JP 9427590 U JP9427590 U JP 9427590U JP 2522990 Y2 JP2522990 Y2 JP 2522990Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum foil
- plates
- paper
- liquid container
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、紙製の液体容器に関するものである。
［従来の技術］ 最近、酒やジュース等の液体容器として紙製の容器が
多く使用されている。この種の液体容器は基材の紙の表
裏面に合成樹脂層が形成されているが、特に目立った外
観を現すために表面側（基材の紙と合成樹脂層との間）
にアルミ箔が設けられたものがある。
多く使用されている。この種の液体容器は基材の紙の表
裏面に合成樹脂層が形成されているが、特に目立った外
観を現すために表面側（基材の紙と合成樹脂層との間）
にアルミ箔が設けられたものがある。
［考案が解決しようとする課題］ 前記のように表面側にアルミ箔を設けた紙製の液体容
器は、容器のボトム成形時にフレームシールする際、そ
の容器を供給するフィーダー部で容器のボトム部分がゲ
ートとの接触によって擦れ、前記アルミ箔部分がめくれ
ることがあり、このような事態が生じると外観が見苦し
くなるばかりでなく、めくれたアルミ箔が容器に付着し
て不衛生となる。このため、フレームシール後に検査し
て、そのような不良品を除去しなければならないので面
倒であった。
器は、容器のボトム成形時にフレームシールする際、そ
の容器を供給するフィーダー部で容器のボトム部分がゲ
ートとの接触によって擦れ、前記アルミ箔部分がめくれ
ることがあり、このような事態が生じると外観が見苦し
くなるばかりでなく、めくれたアルミ箔が容器に付着し
て不衛生となる。このため、フレームシール後に検査し
て、そのような不良品を除去しなければならないので面
倒であった。
また、内容物の充填機においては、成形前に容器を加
熱するが、前記アルミ箔が存在すると熱伝導率が高いた
め従来のシール条件とは異なる条件を設定しなければな
らず、成形時にボトムプレスを行なうとアルミ箔に割れ
が生じることもあった。さらに、アルミ箔以外の特殊な
層を設けて装飾性を高める要請もあるが、材質によって
は厚みが増大するためシール条件の違いの問題が生じ
る。
熱するが、前記アルミ箔が存在すると熱伝導率が高いた
め従来のシール条件とは異なる条件を設定しなければな
らず、成形時にボトムプレスを行なうとアルミ箔に割れ
が生じることもあった。さらに、アルミ箔以外の特殊な
層を設けて装飾性を高める要請もあるが、材質によって
は厚みが増大するためシール条件の違いの問題が生じ
る。
本考案は、このような従来の問題点を解決するために
なされ、基材の表面側にアルミ箔が形成された液体容器
において、シール時の剥離による外観の悪化や容器への
付着、ボトムプレス時の割れやシール条件の相違等を解
消した液体容器を提供しようとするものである。
なされ、基材の表面側にアルミ箔が形成された液体容器
において、シール時の剥離による外観の悪化や容器への
付着、ボトムプレス時の割れやシール条件の相違等を解
消した液体容器を提供しようとするものである。
［課題を解決するための手段］ このような課題を技術的に解決するための手段として
は、本考案は、基材となる紙の両面に合成樹脂層を設け
た材料からなる液体容器であって、横に連設された側板
１〜４とこれらの側板の上縁に連設されたトップの成形
板５〜８と、側板の下縁に連設されたボトムの成形板９
〜12及び側板４側の側縁に連設された糊代13とを備え、
この表面側の最外層である合成樹脂層と紙との間にはア
ルミ箔Ａが設けられ、このアルミ箔Ａは前記ボトムの成
形板９〜12の下部であるボトム成形部Ｂを除いて設けら
れていることを要旨とする。
は、本考案は、基材となる紙の両面に合成樹脂層を設け
た材料からなる液体容器であって、横に連設された側板
１〜４とこれらの側板の上縁に連設されたトップの成形
板５〜８と、側板の下縁に連設されたボトムの成形板９
〜12及び側板４側の側縁に連設された糊代13とを備え、
この表面側の最外層である合成樹脂層と紙との間にはア
ルミ箔Ａが設けられ、このアルミ箔Ａは前記ボトムの成
形板９〜12の下部であるボトム成形部Ｂを除いて設けら
れていることを要旨とする。
また、アルミ箔Ａの端縁はボトム成形部Ｂに沿ってブ
ランクの底辺に平行に配置されていることを要旨とする
ものである。
ランクの底辺に平行に配置されていることを要旨とする
ものである。
［作用］ 容器のボトム成形部にはアルミ箔が存在していないの
で、基材の紙の両面に合成樹脂層を設けたタイプの紙製
容器と同じシール条件でボトム成形を行うことができ
る。
で、基材の紙の両面に合成樹脂層を設けたタイプの紙製
容器と同じシール条件でボトム成形を行うことができ
る。
［実施例］ 以下、図示の実施例によって本考案を詳説する。
第１図は紙製容器のブランクを示し、基材となる紙の
両面に合成樹脂層を設け、その表面側の最外層である合
成樹脂層と紙との間にアルミ箔Ａを設けた材料からなっ
ており、従来と同様に横に連設された側板１〜４と、こ
れらの側板の上縁に連設されたトップの成形板５〜８
と、側板の下縁に連設されたボトムの成形板９〜12及び
側板４側の側縁に連設された糊代13とを備えている。
両面に合成樹脂層を設け、その表面側の最外層である合
成樹脂層と紙との間にアルミ箔Ａを設けた材料からなっ
ており、従来と同様に横に連設された側板１〜４と、こ
れらの側板の上縁に連設されたトップの成形板５〜８
と、側板の下縁に連設されたボトムの成形板９〜12及び
側板４側の側縁に連設された糊代13とを備えている。
本考案において、アルミ箔Ａはブランクの全面に設け
られるのではなく、第１図に点描写で示すように前記ボ
トムの成形板９〜12の下部であるボトム成形部Ｂを除く
部分に設けられている。これにより、アルミ箔Ａはブラ
ンクの側板１〜４からボトム成形板９〜12の上部にまた
がって設けられ、その端縁がボトム成形板内に位置する
ので、紙とアルミ箔の貼り合わせの際に高度な位置合わ
せが不要であり、作業能率がよい。
られるのではなく、第１図に点描写で示すように前記ボ
トムの成形板９〜12の下部であるボトム成形部Ｂを除く
部分に設けられている。これにより、アルミ箔Ａはブラ
ンクの側板１〜４からボトム成形板９〜12の上部にまた
がって設けられ、その端縁がボトム成形板内に位置する
ので、紙とアルミ箔の貼り合わせの際に高度な位置合わ
せが不要であり、作業能率がよい。
また、アルミ箔Ａの端縁はボトム成形部Ｂに沿ってブ
ランクの底辺に平行に配置されている。このように平行
に配置するのは、ブランクの製造を容易、かつ効率的に
するためである。すなわち、ロール状に巻き取った、そ
れぞれ所定幅の連続紙とアルミ箔とを巻き出し、その端
部を平行にずらして貼り合わせ、この貼り合わせた材料
の幅方向をブランクの上下方向として打ち抜くことによ
り、ボトム成形部にアルミ箔を有しないブランクを、連
続的に、しかも効率良く製造することができる。
ランクの底辺に平行に配置されている。このように平行
に配置するのは、ブランクの製造を容易、かつ効率的に
するためである。すなわち、ロール状に巻き取った、そ
れぞれ所定幅の連続紙とアルミ箔とを巻き出し、その端
部を平行にずらして貼り合わせ、この貼り合わせた材料
の幅方向をブランクの上下方向として打ち抜くことによ
り、ボトム成形部にアルミ箔を有しないブランクを、連
続的に、しかも効率良く製造することができる。
上記のように構成された紙製容器のブランクは、従来
と同様に熱溶着手段を介して容器に形成されるが、その
ボトム部は通常第４図に示すボトム成形機20により形成
される。即ち、ボトム成形機20のスピンドル21が進出し
て押圧杆22が閉じ、デルタブロック23によってボトム部
の三角状筋目10a、12aに沿う折り込みが行われ、次いで
両方の押圧杆22が開いた後、アーチブロック24が進出し
てその凹曲面によってボトム部の四隅をマンドレル椀25
の先端部との間で強く押圧して折り込みがなされ、この
結果第２図に示すように成形板10、12が内側に折り込ま
れると共に、成形板11の端部が二つ折りされ、その二つ
折り部分に成形板９の端部が重なるようにして熱溶着さ
れてボトムが形成される。
と同様に熱溶着手段を介して容器に形成されるが、その
ボトム部は通常第４図に示すボトム成形機20により形成
される。即ち、ボトム成形機20のスピンドル21が進出し
て押圧杆22が閉じ、デルタブロック23によってボトム部
の三角状筋目10a、12aに沿う折り込みが行われ、次いで
両方の押圧杆22が開いた後、アーチブロック24が進出し
てその凹曲面によってボトム部の四隅をマンドレル椀25
の先端部との間で強く押圧して折り込みがなされ、この
結果第２図に示すように成形板10、12が内側に折り込ま
れると共に、成形板11の端部が二つ折りされ、その二つ
折り部分に成形板９の端部が重なるようにして熱溶着さ
れてボトムが形成される。
このように形成された紙製容器のボトム部は、第３図
に示すように熱溶着されたボトム成形部Ｂの領域に前記
アルミ箔Ａが存在していないので、従来と同じシール条
件で行うことができる。この際、成形時のボトムプレス
でアルミ箔に割れが生じることがなく、また紙製容器の
ボトム成形時にフレームシールする際、容器を供給する
フィーダー部でボトム部分がゲートとの接触によって擦
れたとしても、アルミ箔部分がめくれることはない。従
って、外観が見苦しくなったり、或はめくれたアルミ箔
が容器に付着して不衛生になるといった不都合を未然に
防止することができる。
に示すように熱溶着されたボトム成形部Ｂの領域に前記
アルミ箔Ａが存在していないので、従来と同じシール条
件で行うことができる。この際、成形時のボトムプレス
でアルミ箔に割れが生じることがなく、また紙製容器の
ボトム成形時にフレームシールする際、容器を供給する
フィーダー部でボトム部分がゲートとの接触によって擦
れたとしても、アルミ箔部分がめくれることはない。従
って、外観が見苦しくなったり、或はめくれたアルミ箔
が容器に付着して不衛生になるといった不都合を未然に
防止することができる。
なお、アルミ箔の表面にエンボス加工し、或はヘアラ
イン加工を施す等の変化を加えて実施することもでき
る。
イン加工を施す等の変化を加えて実施することもでき
る。
［考案の効果］ 以上説明したように、本考案の液体容器は、基材の表
面側にアルミ箔が設けられているので、その金属光沢に
基づいた装飾効果を有するものである。そして、本考案
の液体容器は、そのボトム成形部を除いた部分にアルミ
箔を設けたので、基材となる紙の両面に合成樹脂層を設
けたタイプの紙製容器と同じシール条件でボトムを成形
することができ、シール時にアルミ箔がまくれて外観を
悪くしたり容器へ付着するようなことはなく、さらにボ
トムプレス時に生じるアルミ層のひび割れ等を完全に防
止する等の実用上優れた効果を奏する。
面側にアルミ箔が設けられているので、その金属光沢に
基づいた装飾効果を有するものである。そして、本考案
の液体容器は、そのボトム成形部を除いた部分にアルミ
箔を設けたので、基材となる紙の両面に合成樹脂層を設
けたタイプの紙製容器と同じシール条件でボトムを成形
することができ、シール時にアルミ箔がまくれて外観を
悪くしたり容器へ付着するようなことはなく、さらにボ
トムプレス時に生じるアルミ層のひび割れ等を完全に防
止する等の実用上優れた効果を奏する。
また、アルミ箔の端縁をボトム成形部に沿ってブラン
クの底辺に平行に配置すれば、ブランクの製造を容易、
かつ効率的に行うことができる。
クの底辺に平行に配置すれば、ブランクの製造を容易、
かつ効率的に行うことができる。
第１図は本考案に係る紙製容器のブランクの表面図、第
２図はボトム部の成形状態を示す斜視図、第３図はボト
ム部の底面図、第４図はボトム成形機の説明図である。 １〜４……側板 ５〜８……トップ部の成形板 ９〜12……ボトム部の成形板 13……糊代 20……ボトム成形機、21……スピンドル 22……押圧杆、23……デルタブロック 24……アーチブロック、25……マンドレル椀 Ａ……アルミ箔、Ｂ……ボトム成形部
２図はボトム部の成形状態を示す斜視図、第３図はボト
ム部の底面図、第４図はボトム成形機の説明図である。 １〜４……側板 ５〜８……トップ部の成形板 ９〜12……ボトム部の成形板 13……糊代 20……ボトム成形機、21……スピンドル 22……押圧杆、23……デルタブロック 24……アーチブロック、25……マンドレル椀 Ａ……アルミ箔、Ｂ……ボトム成形部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−279943（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−150711（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭37−20189（ＪＰ，Ｙ１)
Claims (2)
- 【請求項１】基材となる紙の両面に合成樹脂層を設けた
材料からなる液体容器であって、横に連設された側板１
〜４とこれらの側板の上縁に連設されたトップの成形板
５〜８と、側板の下縁に連設されたボトムの成形板９〜
12及び側板４側の側縁に連設された糊代13とを備え、こ
の表面側の最外層である合成樹脂層と紙との間にはアル
ミ箔Ａが設けられ、このアルミ箔Ａは前記ボトムの成形
板９〜12の下部であるボトム成形部Ｂを除いて設けられ
ていることを特徴とする液体容器。 - 【請求項２】アルミ箔Ａの端縁はボトム成形部Ｂに沿っ
てブランクの底辺に平行に配置されている、請求項１記
載の液体容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990094275U JP2522990Y2 (ja) | 1989-09-19 | 1990-09-07 | 液体容器 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1-109583 | 1989-09-19 | ||
| JP10958389 | 1989-09-19 | ||
| JP1990094275U JP2522990Y2 (ja) | 1989-09-19 | 1990-09-07 | 液体容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0384726U JPH0384726U (ja) | 1991-08-28 |
| JP2522990Y2 true JP2522990Y2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=31890261
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990094275U Expired - Lifetime JP2522990Y2 (ja) | 1989-09-19 | 1990-09-07 | 液体容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2522990Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59150711U (ja) * | 1983-03-29 | 1984-10-08 | 大日本印刷株式会社 | 液体カ−トン |
| EP0239316A3 (en) * | 1986-03-24 | 1988-07-27 | Ex-Cell-O Corporation | Laminated paperboard container and blank for constructing same |
-
1990
- 1990-09-07 JP JP1990094275U patent/JP2522990Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0384726U (ja) | 1991-08-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |