JP2522779Y2 - コークス炉炉蓋の密閉装置 - Google Patents

コークス炉炉蓋の密閉装置

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JP2522779Y2
JP2522779Y2 JP6945692U JP6945692U JP2522779Y2 JP 2522779 Y2 JP2522779 Y2 JP 2522779Y2 JP 6945692 U JP6945692 U JP 6945692U JP 6945692 U JP6945692 U JP 6945692U JP 2522779 Y2 JP2522779 Y2 JP 2522779Y2
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pressing
press
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furnace lid
coke oven
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武一 山本
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、コークス炉炉蓋、特
にナイフエッジ形式をスプリング圧接式に改造した炉蓋
の密閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コークス炉の炉蓋は、石炭乾留時炭化室
からコークス炉ガスが洩れないよう本体金物外周に取付
けたナイフエッジを、窯口フレームに圧接してシールす
るようになっている。コークス炉炉蓋は、密閉性が悪け
ればコークス炉の作業環境に悪影響を及ぼすほか、炭化
室炉壁損傷の原因となる。このため、従来から種々の密
閉装置が提案されている。
【0003】従来一般に使用されていたナイフエッジ形
式の炉蓋は、本体金物外周に取付けたナイフエッジを、
炉蓋閂スプリングによって窯口フレームに圧接してシー
ルする構造のため、窯口フレームと本体金物が熱歪によ
って互いに反対方向に反り、ガス洩れが発生するので、
その都度ナイフエッジを叩き出し、窯口フレームに圧接
する必要がある。上記ナイフエッジ形式の炉蓋に替え
て、打出し式シールプレート方式、スプリング式シール
プレート方式あるいは非金属シール材方式等多くのシー
ル方式の炉蓋が提案されているが、いずれも炉蓋全体を
新規に製作する必要があるため、設備費用が高価となる
欠点を有している。
【0004】上記欠点を解消する炉蓋としては、炉蓋本
体金物前面にシールプレートを設けてその周囲にナイフ
エッジを取付け、該ナイフエッジを本体金物に設けた圧
接スプリングと押圧部材からなる押圧具で窯口フレーム
に押圧するナイフエッジ形式の炉蓋をスプリング圧接式
に改造した炉蓋が提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記ナイフエッジ形式
の炉蓋をスプリング圧接式に改造した炉蓋は、本体金物
やナイフエッジをそのまま使用できるため、改造費が安
価となる利点を有している。しかしながら、ナイフエッ
ジ形式の炉蓋をスプリング圧接式に改造する場合、圧接
スプリングと押圧部材からなる押圧具を取付ける本体金
物外周や外方には、炉蓋の吊り用フック、側面ローラ等
の炉蓋吊り具や窯口フレームのローラ受け、ローラ座、
閂フック、閂フック座や窯口フレームの押え金物等の障
害物がある。このため、これら障害物に当たらない位置
に押圧具を配置している。したがって、既設炉蓋によっ
ては、障害物により設計で理想とする押圧具ピッチより
広くせざるを得ない場合が生じ、完全なガスシールが得
られないという問題点がある。
【0006】この考案の目的は、既設のナイフエッジ形
式の炉蓋をスプリング圧接式に改造する場合において、
シールプレート外周に固定したナイフエッジを障害物が
あっても、設計で理想とする押圧ピッチで押圧できるコ
ークス炉炉蓋の密閉装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、上記目的
を達成すべく種々試験研究を重ねた。その結果、既設の
ナイフエッジ形式の炉蓋をスプリング圧接式に改造する
場合において、外方障害物を取外し改造することは不可
能に近いこと、また、シールプレート外周に固定したナ
イフエッジを押圧するスプリングを内蔵した押圧具を、
本体金物に穿孔されているボルト孔に締付けて固定し、
押し金具が直接ナイフエッジ背面を押しているため、ナ
イフエッジをスプリング直下で押す限り、押圧具の設置
間隔には限界がある。したがって、シールプレート外周
に固定したナイフエッジを障害物があっても、設計で理
想とする押圧ピッチで押圧するためには、押圧位置調整
金具を設けて押圧位置を変更することによって、設計で
理想とする押圧ピッチで押圧できることを究明し、この
考案に到達した。
【0008】すなわちこの考案は、コークス炉炉蓋の本
体金物前部に、一端がナイフエッジに固定されたシール
プレートの他端を取付け、ナイフエッジ背面にスプリン
グを内蔵した押圧具を本体金物に穿孔されているボルト
孔に締付けて固定したコークス炉炉蓋の密閉装置におい
て、ナイフエッジ背面に接触する圧接突起を所定間隔で
有し、両端背面が両側の押圧具の圧接金具に当接し、か
つ押圧具のスプリングを内蔵した円筒状スプリングケー
スに接触する移動止めを有する圧接位置調整金具を、常
に一定位置のナイフエッジ背面に圧接突起を当接せしめ
て配設したことを特徴とするコークス炉炉蓋の密閉装置
である。
【0009】
【作用】この考案のコークス炉炉蓋の密閉装置は、ナイ
フエッジ背面に接触する圧接突起を所定間隔で有し、両
端背面が両側の押圧具の圧接金具に当接し、かつ押圧具
のスプリングを内蔵した円筒状スプリングケースに接触
する移動止めを有する圧接位置調整金具を、常に一定位
置のナイフエッジ背面に圧接突起を当接せしめて配設し
たから、圧接位置調整金具の圧接突起の間隔を設計で理
想とする押圧ピッチ間隔とすることによって、炉蓋の外
方障害物等によってスプリングを内蔵した押圧具を設計
で理想とする押圧ピッチで配設できなくても、圧接位置
調整金具の圧接突起によってナイフエッジを設計で理想
とする押圧ピッチで押圧することができ、炉蓋のシール
不良によるガス洩れを防止することができる。
【0010】この考案における圧接位置調整金具の両端
背面の押圧具の圧接金具との当接部は、押圧具の圧接金
具がナイフエッジ背面に絶対に接触しないよう、圧接突
起のナイフエッジ当接面より数mm高い位置とする。ま
た、押圧具のスプリングを内蔵した円筒状スプリングケ
ースに接触する圧接位置調整金具の移動止めは、広面部
が両側の円筒状スプリングケースに接触し、狭面部の後
端が本体金物の側面に接触することによって、圧接位置
調整金具の前後への移動がスムースとなる。
【0011】この考案における圧接位置調整金具の配設
位置は、炉蓋の外方障害物等によってスプリングを内蔵
した押圧具を設計で理想とする押圧ピッチで配設できな
い位置、例えぱ、炉蓋の上部フック、側面ローラ等の炉
蓋吊り具や窯口フレームのローラ受け、ローラ座、閂フ
ック、閂フック座や窯口フレームの押え金物等の障害物
の位置する部分である。上記スプリングを内蔵した押圧
具の設計で理想とする押圧ピッチは、上閂より上方およ
び下閂より下方では150〜200mm、上下閂間は3
00〜400mmである。
【0012】
【実施例】以下にこの考案の詳細を実施の一例を示す図
1ないし図4に基いて説明する。図1はこの考案の圧接
位置調整金具を炉蓋の上部フック部分に配設した場合を
示す部分斜視図、図2は圧接位置調整金具の斜視図、図
3は図1のA−A断面図、図4はこの考案の炉蓋の全体
正面図である。図4において、1は炉蓋、2は炉蓋1の
本体金物、3は炉蓋1の吊り用フックである。5は窯口
フレーム4の取付け金具、6、7は上下の閂、8、9は
上下の閂6、7が係合する閂フック、10はローラ受け
である。11は本体金物2の側面に設けたスプリングを
内蔵した押圧具で、両側の固定部材12によって所定間
隔で取付けられている。13は本体金物2の上部の上部
フック3の両側に設けたスプリングを内蔵した押圧具で
ある。
【0013】図1ないし図3に示すとおり、本体金物2
の上部の吊り用フック3の両側に設けるスプリングを内
蔵した押圧具13は、吊り用フック3が障害となって本
体金物2両側および下側のスプリングを内蔵した押圧具
11のように、両側の固定部材12によって取付けでき
ないので、両側のスプリングを内蔵した押圧具13、1
3を1個の固定部材14によって取付けられ、吊り用フ
ック3両側のスプリングを内蔵した押圧具13、13間
は、設計で理想とする押圧ピッチで配設できない。そこ
で設計で理想とする押圧ピッチ間隔のナイフエッジ15
の背面に当接する当接突起16、16を有し、かつ吊り
用フック3両側のスプリングを内蔵した押圧具13、1
3の円筒状スプリングケース17に広幅面が、本体金物
2の側面に狭幅面が接触する移動止め18を有し、両端
背面19が両側の押圧具13、13の圧接金具20、2
0に当接する当接位置調整金具21を介してナイフエッ
ジ15を窯口フレーム4に圧接するよう構成する。
【0014】上記当接位置調整金具21の当接突起1
6、16のナイフエッジ15の背面への当り面と両端背
面19の間には、例えば3mm程度の間隔Fを設け、上
部フック3両側の押圧具13、13の圧接金具20、2
0がナイフエッジ15の背面に当接しないよう構成され
ている。スプリングを内蔵した押圧具11、13は、円
筒状スプリングケース17内にナイフエッジ15を窯口
フレーム4に押付けるスプリング22と圧接金具20を
設け、スプリング22の反力部材23を円筒状スプリン
グケース17にねじ止めして、反力部材23の位置調整
によりスプリング22の押圧力を調整できるよう構成
し、圧接金具20に反力部材23を貫通してストップボ
ルト24を連結し、ストップボルト24と反力部材23
の当たりで圧接金具20の抜け止めを図っている。な
お、25は本体金物2の前面に一端が固定され、他端が
ナイフエッジ15に固定されたシールプレートである。
【0015】上記のとおり構成したから、炉蓋1の吊り
用フック3のような障害物のため、設計で理想とする押
圧ピッチ間隔で押圧具11を設置できない場合において
も、障害物両側の押圧具13とナイフエッジ15間に、
設計で理想とする押圧ピッチ間隔で当接突起16を有す
る当接位置調整金具21を介在せしめたから、当接位置
調整金具21の両端背面19を押圧具13の圧接金具で
押圧すれば、設計で理想とする押圧ピッチでナイフエッ
ジ15を窯口フレーム4に圧接することができ、ガス洩
れを防止することができる。
【0016】したがって、障害物により設計で理想とす
る押圧ピッチより広くせざるを得なかった既設ナイフエ
ッジ方式の炉蓋を、設計で理想とする押圧ピッチでナイ
フエッジを押圧できるシールプレート方式に容易に改造
することができる。また、当接位置調整金具21は、単
純構造で製作費も安価であり、取付けも簡単で技能、時
間を要しない。しかも、押圧ピッチ間隔の調整は、当接
突起16、16間隔の異なる当接位置調整金具21を準
備して取替えることによって変更できる。
【0017】
【考案の効果】以上述べたとおり、この考案の炉蓋密閉
装置は、障害物により設計で理想とする押圧ピッチより
広くせざるを得ず、ガス洩れの生じていたシールプレー
ト方式の炉蓋のナイフエッジを、設計で理想とする押圧
ピッチ間隔で押圧することができ、ガス洩れを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の圧接位置調整金具を炉蓋の吊り用フ
ック部分に配設した場合を示す部分斜視図である。
【図2】圧接位置調整金具の斜視図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】この考案の炉蓋の全体正面図である。
【符号の説明】
1 炉蓋 2 本体金物 3 吊り用フック 4 窯口フレーム 5 取付け金具 6,7 閂 8,9 閂フック 10 ローラ受け 11,13 押圧具 12,14 固定部材 15 ナイフエッジ 16 当接突起 17 円筒状スプリングケース 18 移動止め 19 両端背面 20 圧接金具 21 当接位置調整金具 22 スプリング 23 反力部材 24 ストップボルト 25 シールプレート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炉炉蓋の本体金物前部に、一端
    がナイフエッジに固定されたシールプレートの他端を取
    付け、ナイフエッジ背面にスプリングを内蔵した押圧具
    を本体金物に穿孔されているボルト孔に締付けて固定し
    たコークス炉炉蓋の密閉装置において、ナイフエッジ背
    面に接触する圧接突起を所定間隔で有し、両端背面が両
    側の押圧具の圧接金具に当接し、かつ押圧具のスプリン
    グを内蔵した円筒状スプリングケースに接触する移動止
    めを有する圧接位置調整金具を、常に一定位置のナイフ
    エッジ背面に圧接突起を当接せしめて配設したことを特
    徴とするコークス炉炉蓋の密閉装置。
JP6945692U 1992-09-08 1992-09-08 コークス炉炉蓋の密閉装置 Expired - Lifetime JP2522779Y2 (ja)

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JPH0625342U JPH0625342U (ja) 1994-04-05
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