JP2522717Y2 - 車両の床板支持構造 - Google Patents
車両の床板支持構造Info
- Publication number
- JP2522717Y2 JP2522717Y2 JP1990097533U JP9753390U JP2522717Y2 JP 2522717 Y2 JP2522717 Y2 JP 2522717Y2 JP 1990097533 U JP1990097533 U JP 1990097533U JP 9753390 U JP9753390 U JP 9753390U JP 2522717 Y2 JP2522717 Y2 JP 2522717Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- plate
- sill
- sill material
- rail
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、車両の床板を支持する支持部材の車体への
強固な取付けを可能とし得る車両の床板支持構造に関す
る。
強固な取付けを可能とし得る車両の床板支持構造に関す
る。
<従来の技術> 従来より、第3図に示すようなバス21等の車両の車室
内外を区画する床板5は、車体側から床板5を支持する
フロアレール及び、フロアレール間に取付けられて床板
5を支持するシル材によって、支持されている。
内外を区画する床板5は、車体側から床板5を支持する
フロアレール及び、フロアレール間に取付けられて床板
5を支持するシル材によって、支持されている。
このような構造の一例を第4図及び第5図に示し、こ
れらの図に基づき説明する。
れらの図に基づき説明する。
第4図及び第5図に示すように、ボデーレール11と一
体となるように取付けられたフロアレール12のフランジ
部12aの下端側にはシル材4が溶接されて取付けられ、
また、フランジ部12aの上側に位置するようにフロアレ
ール12にL字形材13が溶接されている。
体となるように取付けられたフロアレール12のフランジ
部12aの下端側にはシル材4が溶接されて取付けられ、
また、フランジ部12aの上側に位置するようにフロアレ
ール12にL字形材13が溶接されている。
従って、L字形材13の上に床板5が乗せられてフロア
レール12に床板5が支持されると共に、床板5とシル材
4との間を図示しないねじ止めにより固定して、シル材
4に床板5が固定支持されていた。
レール12に床板5が支持されると共に、床板5とシル材
4との間を図示しないねじ止めにより固定して、シル材
4に床板5が固定支持されていた。
また、シル材4とフロアレール12との間の隙間は、隙
間充填材16で封止されている。
間充填材16で封止されている。
<考案が解決しようとする課題> 前述の第4図及び第5図のような構造においては、床
板5の下面とシル材4との間に、フランジ部12a及びL
字形材13の板厚分の厚みL1を有している為、接着剤を使
用しての接着が不可能であり、床板5がたわみ易い等の
欠点を有していた。
板5の下面とシル材4との間に、フランジ部12a及びL
字形材13の板厚分の厚みL1を有している為、接着剤を使
用しての接着が不可能であり、床板5がたわみ易い等の
欠点を有していた。
また、床板5をねじ止めする場合も、段差防止のため
のスペーサを挿入しなければならず、作業難及びコスト
高等の欠点を有していた。
のスペーサを挿入しなければならず、作業難及びコスト
高等の欠点を有していた。
さらに、シル材4をフランジ部12aの下側から溶接し
て取付ける構造である為、シル材4とフロアレール12と
の間の結合が弱いという欠点をも有していた。
て取付ける構造である為、シル材4とフロアレール12と
の間の結合が弱いという欠点をも有していた。
<課題を解決するための手段> 本考案による車両の床板支持構造は、車両の長手方向
に沿って設けられたフロアレールと、前記フロアレール
の長手方向に沿って車両の内側へ向けられるように当該
フロアレールの下部を屈曲して形成された支持板と、前
記フロアレールの前記支持板よりも上方の位置に当該支
持板と対向するようにして形成された嵌合板と、端部の
下面が前記支持板に乗せられて接合されると共に上面が
床板を支持する箱形断面のシル材とを備えてなり、前記
シル材の前記端部または前記嵌合板のいずれか一方に切
欠溝を形成し、上記シル材の上記端部または上記嵌合板
のいずれか他方を上記切欠溝に嵌合可能に形成し、当該
シル材の当該端部と当該嵌合板とを嵌合させて当該シル
材の当該端部の内側上面を当該嵌合板の上面に接合した
ことを特徴とするものである。
に沿って設けられたフロアレールと、前記フロアレール
の長手方向に沿って車両の内側へ向けられるように当該
フロアレールの下部を屈曲して形成された支持板と、前
記フロアレールの前記支持板よりも上方の位置に当該支
持板と対向するようにして形成された嵌合板と、端部の
下面が前記支持板に乗せられて接合されると共に上面が
床板を支持する箱形断面のシル材とを備えてなり、前記
シル材の前記端部または前記嵌合板のいずれか一方に切
欠溝を形成し、上記シル材の上記端部または上記嵌合板
のいずれか他方を上記切欠溝に嵌合可能に形成し、当該
シル材の当該端部と当該嵌合板とを嵌合させて当該シル
材の当該端部の内側上面を当該嵌合板の上面に接合した
ことを特徴とするものである。
<作用> フロアレールと溶接されて保持されたシル材を介して
車室内外を区画する床板がフロアレールに支持されてい
る。
車室内外を区画する床板がフロアレールに支持されてい
る。
この支持に際して、シル材と嵌合板とが嵌合して嵌合
板がシル材の端部の内側上面を下側から支持すると共
に、支持板がシル材を下側より支持する。この結果、シ
ル材とフロアレールとが強固に接合され、また、シル材
が直接床板を支持することとなる。
板がシル材の端部の内側上面を下側から支持すると共
に、支持板がシル材を下側より支持する。この結果、シ
ル材とフロアレールとが強固に接合され、また、シル材
が直接床板を支持することとなる。
<実施例> 本考案の車両の床板支持構造に係る一実施例を第1図
及び第2図に示し、これらの図に基づき本実施例を説明
する。
及び第2図に示し、これらの図に基づき本実施例を説明
する。
尚、従来の技術で説明した部材と同一の部材には、同
一の符号を付し重複した説明を省略する。
一の符号を付し重複した説明を省略する。
斜視を表す第1図及び断面を表す第2図に示すよう
に、箱形断面をしたボデーレール1と一体となるよう
に、L字形をしたフロアレール2がボデーレール1に接
合されており、フロアレール2の下端部寄り位置には、
一辺がフロアレール2に溶接されて取付けられた断面L
字形の嵌合板3がフロアレール2のフランジ部となる支
持板2aと平行して伸びている。
に、箱形断面をしたボデーレール1と一体となるよう
に、L字形をしたフロアレール2がボデーレール1に接
合されており、フロアレール2の下端部寄り位置には、
一辺がフロアレール2に溶接されて取付けられた断面L
字形の嵌合板3がフロアレール2のフランジ部となる支
持板2aと平行して伸びている。
さらに、嵌合板3には、箱形断面をしたシル材4の巾
方向寸法L2に対応するような間隔で一対の切欠溝3aが形
成されており、この溝3aにシル材4の一端側が挿入され
ることとなる。従って、シル材4上端部の下側に嵌合板
3が位置するようになる。
方向寸法L2に対応するような間隔で一対の切欠溝3aが形
成されており、この溝3aにシル材4の一端側が挿入され
ることとなる。従って、シル材4上端部の下側に嵌合板
3が位置するようになる。
この挿入の際、フロアレール2の支持板2aにより、下
側からシル材4が支えられるような位置関係となるよう
に支持板2aが位置しており、挿入された状態でシル材4
と支持板2aとの間及び、シル材4と嵌合板3との間を溶
接することとしている。
側からシル材4が支えられるような位置関係となるよう
に支持板2aが位置しており、挿入された状態でシル材4
と支持板2aとの間及び、シル材4と嵌合板3との間を溶
接することとしている。
また、前記した一対の切欠溝3aは、嵌合板3の長手方
向に沿って複数形成されており、それぞれシル材4が挿
入されるように構成されている。そして、シル材4の他
端側にも、図示しないフロアレール2が位置しており、
前記と同様にシル材4とフロアレール2との間が溶接さ
れている。
向に沿って複数形成されており、それぞれシル材4が挿
入されるように構成されている。そして、シル材4の他
端側にも、図示しないフロアレール2が位置しており、
前記と同様にシル材4とフロアレール2との間が溶接さ
れている。
一方、シル材4上には、床板5が乗せられており、床
板5とフロアレール2との間は、防塵用の隙間充填剤6
により封止されている。この隙間なく乗せられた床板5
とシル材4との間は、ねじ止めされるだけでなく接着剤
7を介して接着されている。
板5とフロアレール2との間は、防塵用の隙間充填剤6
により封止されている。この隙間なく乗せられた床板5
とシル材4との間は、ねじ止めされるだけでなく接着剤
7を介して接着されている。
以上より、シル材4が支持板2aに乗せられると共に、
嵌合板3に挿入される構造で溶接される為、シル材4と
フロアレール2との間の接合が強固となる。また、シル
材4に直接床板5を乗せる構造となり、シル材4と床板
5との接着が可能となった。
嵌合板3に挿入される構造で溶接される為、シル材4と
フロアレール2との間の接合が強固となる。また、シル
材4に直接床板5を乗せる構造となり、シル材4と床板
5との接着が可能となった。
さらに、嵌合板3が隙間充填材6を保持すると共にシ
ル材4を保持するような構造であり、構造を簡略化する
ことも可能となった。
ル材4を保持するような構造であり、構造を簡略化する
ことも可能となった。
尚、本実施例において、切欠溝3aを嵌合板3側に形成
することとしたが、この替りにシル材4側に形成するこ
ととしてもよい。また、シル材4は箱形断面形状のもの
に限定されるものでなく、他の断面形状としてもよい。
することとしたが、この替りにシル材4側に形成するこ
ととしてもよい。また、シル材4は箱形断面形状のもの
に限定されるものでなく、他の断面形状としてもよい。
さらに、本実施例において、支持板2aをフロアレール
2に溶接することとしたが、フロアレールに支持板2aを
一体成形することとしてもよい。
2に溶接することとしたが、フロアレールに支持板2aを
一体成形することとしてもよい。
<発明の効果> 本考案の車両の床板支持構造によれば、フロアレール
にシル材と嵌合する嵌合板を形成すると共にシル材を下
側より支持する支持板を形成することとした結果、床板
とシル材との間の接着が可能となり、また、シル材とフ
ロアレールとの間の接合強度が向上した。
にシル材と嵌合する嵌合板を形成すると共にシル材を下
側より支持する支持板を形成することとした結果、床板
とシル材との間の接着が可能となり、また、シル材とフ
ロアレールとの間の接合強度が向上した。
以上より、床板のたわみが減少すると共に、ねじ止め
作業の際のスペーサを必要とせず作業能率の向上、コス
ト低減が可能となるという効果をも有する。
作業の際のスペーサを必要とせず作業能率の向上、コス
ト低減が可能となるという効果をも有する。
第1図は本考案の車両の床板支持構造に係る一実施例の
斜視図、第2図は同じくシル材が接合された状態の断面
図、第3図は車両の床板支持構造が用いられているバス
の側面図、第4図は従来の技術に係る斜視図、第5図は
シル材が接合された状態の従来の技術に係る断面図であ
る。 図面中、 1,11はボデーレール、2,12はフロアレール、2aは支持
板、3は嵌合板、3aは切欠溝、4はシル材、5は床板、
6,16は隙間充填材、L1は厚み、L2はシル材巾方向寸法で
ある。
斜視図、第2図は同じくシル材が接合された状態の断面
図、第3図は車両の床板支持構造が用いられているバス
の側面図、第4図は従来の技術に係る斜視図、第5図は
シル材が接合された状態の従来の技術に係る断面図であ
る。 図面中、 1,11はボデーレール、2,12はフロアレール、2aは支持
板、3は嵌合板、3aは切欠溝、4はシル材、5は床板、
6,16は隙間充填材、L1は厚み、L2はシル材巾方向寸法で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】車両の長手方向に沿って設けられたフロア
レールと、前記フロアレールの長手方向に沿って車両の
内側へ向けられるように当該フロアレールの下部を屈曲
して形成された支持板と、前記フロアレールの前記支持
板よりも上方の位置に当該支持板と対向するようにして
形成された嵌合板と、端部の下面が前記支持板に乗せら
れて接合されると共に上面が床板を支持する箱形断面の
シル材とを備えてなり、前記シル材の前記端部または前
記嵌合板のいずれか一方に切欠溝を形成し、上記シル材
の上記端部または上記嵌合板のいずれか他方を上記切欠
溝に嵌合可能に形成し、当該シル材の当該端部と当該嵌
合板とを嵌合させて当該シル材の当該端部の内側上面を
当該嵌合板の上面に接合したことを特徴とする車両の床
板支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990097533U JP2522717Y2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 車両の床板支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990097533U JP2522717Y2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 車両の床板支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0455485U JPH0455485U (ja) | 1992-05-12 |
JP2522717Y2 true JP2522717Y2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=31837987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990097533U Expired - Lifetime JP2522717Y2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 車両の床板支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2522717Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62128962U (ja) * | 1986-02-10 | 1987-08-15 |
-
1990
- 1990-09-19 JP JP1990097533U patent/JP2522717Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0455485U (ja) | 1992-05-12 |
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