JP2522586Y2 - ヘッド取付機構 - Google Patents

ヘッド取付機構

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JP2522586Y2
JP2522586Y2 JP1563291U JP1563291U JP2522586Y2 JP 2522586 Y2 JP2522586 Y2 JP 2522586Y2 JP 1563291 U JP1563291 U JP 1563291U JP 1563291 U JP1563291 U JP 1563291U JP 2522586 Y2 JP2522586 Y2 JP 2522586Y2
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Japan
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head
tape
bulging portion
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plate
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Inventor
範之 佐野
信幸 橋本
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アイワ株式会社
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば、テープレコ
ーダ等のヘッドに適用して好適なヘッド取付機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】テープレコーダ等のヘッドは、ヘッドが
磁気テープ(以下、「テープ」という)に対して正しい
位置になるように配する必要がある。つまり、テープの
長手方向に対するヘッドのギャップの傾き(以下、「ア
ジマス」という)をテープに対して垂直に調整する必要
がある。この調整が不良の場合、高音部の抜けた明瞭度
の悪い音となり、かつ、ステレオ録音・再生のときには
左・右チャネルの位相がずれる。
【0003】また、テープの面と直交する方向に対する
ヘッド面の傾き(以下、「チルト」という)をヘッド面
がテープに密着するように調整する必要がある。つま
り、この調整が不良の場合、テープに対する録音・再生
の損失が大きくなり、かつ、ステレオ録音・再生のとき
は左・右チャネルのレベル差が生じる。
【0004】そこで、アジマス調整およびチルト調整が
できるヘッド取付機構が提案されている。図4および図
5はその一例を示すものであり、テープレコーダのヘッ
ド装着部に適用したものである。
【0005】Sは、メカシャーシ(図示せず)上に配さ
れるヘッド取付機構であり、以下のように構成されてい
る。ヘッドプレート1は、図5に示すように、略L字状
をなしており、この長手方向の中央上面にはヘッド2が
固着されている。このヘッド2の一端(図4および図5
では左端)には、テープ(図示せず)を案内するテープ
ガイド2aが固着されている。ヘッドプレート1は、図
4に示すように、ビス3〜5に遊嵌されたコイルスプリ
ング8を介装した状態でヘッドシャーシ7上のヘッドベ
ース6に配されている。つまり、ヘッドプレート1は、
コイルスプリング8により常に上方に付勢されている。
そして、ヘッドプレート1は、図4に示すように、ビス
3〜5の頭部でその位置が規制されている。ヘッドベー
ス6には、コイルスプリング8の移動を規制するスプリ
ング受け8aが形成されている。
【0006】ヘッドプレート1は、図5に示すように、
3本のビス3〜5で3点支持されている。ビス3〜5の
配置は、図5に示すように、ヘッド2を中央に挟んでビ
ス3とビス4とが対向状に配される。一方、ビス4とビ
ス5はヘッドプレート1の一端(図4および図5では左
端)でヘッドプレート1の短手方向に沿って対向状に配
される。そして、3本のビス3〜5を適宜調整すること
により、ヘッド2のアジマス調整およびチルト調整を行
なう。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、従来のヘッド取付機構Sでは、アジマス調整の
際、チルトが微妙に変わる。また、チルト調整の際にも
アジマスが微妙に変わる。従って、アジマス調整とチル
ト調整とは互いに関連して調整する必要があるため、ヘ
ッド2の位置調整が困難である。また、ヘッド2の位置
調整の際、ヘッド2に配されたテープガイド2aの位置
の変化が大きいため、テープガイド2aがテープを円滑
に案内しなくなることがある。
【0008】そこで、この考案は、ヘッド位置調整を容
易に行なうことができると共に、テープガイドの位置を
安定にできるヘッド取付機構を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案においては、少
なくとも一端にテープガイドを有するヘッドと、このヘ
ッドが取り付けられたヘッドプレートを支持するヘッド
ベースとを備え、このヘッドベースのテープガイドに対
応する位置にテープ面と直交する方向でもって所定長さ
の膨出部を配し、ヘッドが膨出部を支点としてテープ面
と平行な方向にだけ回動可能であることを特徴とするも
のである。
【0010】
【作用】テープの面と直交する方向に所定長さの膨出部
17をヘッドベース6に配するので、ヘッド2は膨出部
17を支点としてテープ面と平行にしか回動しなくな
る。したがってヘッド2のテープ面に対する傾き、すな
わち、チルト調整を行なう必要がなくなる。つまり、チ
ルト調整を行なう手間が省け、労力の軽減となる。ま
た、ヘッド2に配されたテープガイド2aに対応する位
置に膨出部17を配するので、アジマス調整を行なう場
合、ヘッド2はテープガイド2aの直下にある膨出部1
7を支点として回転するので、テープに対するテープガ
イド2aの相対位置がほとんど変化しない。つまり、テ
ープガイド2aはテープを常に円滑に案内する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この考案の一実
施例について説明する。これらの図において、図4およ
び図5と対応する部分には、同一符号を付してその詳細
説明は省略する。
【0012】ヘッドベース6の長手方向のほぼ中央に
は、後述する防振材を乗せる台9が形成されている。ヘ
ッドベース6の一端側(図1および図3では、左側)に
は、台9よりも若干高い支持部10が形成されている。
ヘッドベース6の両側(図1では左右)には、一対のス
タンド11,11が立設されている。ヘッドシールド板
12は、スタンド11,11に横架された状態でビス1
3,13により取り付けられている。ヘッドシールド板
12において、ビス3と後述するナット21の上方に対
応する部位には孔14が穿設されている。そして、ヘッ
ドシールド板12とヘッド2との間および台9とヘッド
プレート1との間には、それぞれ防振ゴム等の防振材1
5,16が介装されている。この防振材15,16によ
り、ヘッド2に伝わるモータ等の振動が吸収される。
【0013】支持部10の一端縁(図1では右縁)に
は、図1に示すように、縦断面略半円状で所定長さの膨
出部17が上方に向かって突設されている。この膨出部
17の高さは、チルトの調整が不要となるように設定さ
れる。すなわち、膨出部17は全体に亘って均一な高さ
で精度良く形成されており、ここを支点としてヘッド2
がテープ面と平行に回転するようになっている。膨出部
17は、図2に示すように、テープの面と直交する方
向、すなわちヘッドベース6の短手方向に突設されてい
る。また、膨出部17は、ヘッド2のテープガイド2a
に対応する位置に直線状に配されている。この膨出部1
7とヘッドプレート1との間には、ヘッド2の高さ調整
用のスペーサ18が介装されている。
【0014】膨出部17側(図1および図3では左側)
には、ヘッドプレート1の膨出部17側を保持するため
の一対のボルト19,20がヘッドシャーシ7とヘッド
ベース6とに貫挿した状態で取り付けられている。つま
り、ボルト19,20は、図3に示すように、ヘッドプ
レート1の短手方向に沿って対向状に配されている。ボ
ルト19,20の一端(図1および図2では下端)は、
ヘッドシャーシ7に対してかしめられている。また、ヘ
ッドプレート1より突出しているネジ部19a,20a
には、図1および図2に示すように、コイルスプリング
8が遊嵌され、そのコイルスプリング8の付勢力をヘッ
ドプレート1に付与するためのナット21が螺着されて
いる。そして、ボルト19,20、コイルスプリング
8、ナット21により、ヘッドプレート1の膨出部17
側を保持している。この場合には、二本のボルト19,
20が配されているので、一本で保持する場合に比べて
ヘッドプレート1の保持を安定にすることができる。
【0015】一方、ヘッドベース6およびヘッドシャー
シ7に螺着しているビス3は、ヘッドプレート1の他端
側(図1では右側)の上下位置を調整、すなわちアジマ
ス調整を行なうためのものである。本例は、以上のよう
に構成され、その他は図4の例と同様に構成される。
【0016】本例によれば、チルトを一定とするため、
ヘッド2をテープ面と平行な方向にだけ回転可能にする
膨出部17をヘッドベース6に設けるので、ヘッド2の
チルトが安定となりチルト調整を行なう必要がなくな
る。一方、アジマス調整はビス3の調整によって行な
う。つまり、スプリング8による上方への付勢力に抗し
てヘッドプレート1をビス3の頭部で下方へ押圧し、ヘ
ッドプレート1の他端側の上下位置を規制することによ
って、アジマスが調整される。チルトを一定とする膨出
部17をヘッドベース6に設けるので、アジマス調整の
際には、チルト調整を行なう必要がなく、ヘッド2の位
置調整を容易に行なうことができる。特に膨出部17を
ヘッドベース6の短手方向に沿って所定長さ、すなわ
ち、ヘッドプレート1つまりヘッド2がテープ面と直交
する方向に回転するのを防止できる程度の長さで直線状
に突設しているので、平面にてヘッドプレート1を支持
する場合および膨出部17を部分的に配する場合に比べ
て、チルトの精度を高めることができる。
【0017】ヘッド2のテープガイド2aに対応する位
置に膨出部17を配したので、アジマス調整をする場
合、ヘッド2はテープガイド2aの直下にある膨出部1
7を支点として回転する。したがって、テープに対する
テープガイド2aの相対位置がほとんど変化しないた
め、テープガイド2aの位置が安定する。つまり、テー
プガイド2aは、テープを常に円滑に案内する位置に配
することができる。
【0018】また、この実施例においては、ヘッドベー
ス6に台9や支持部10を設けて肉厚を厚くしたので、
加工時等の応力による変形を免れ、特に、膨出部17の
加工精度を高めることができる。また、このように肉厚
を厚くしたので、従来の薄板状のヘッドベースに比べて
モータ(図示せず)、その他の部分からの振動伝達量を
ヘッドベース6で軽減できる。つまり、従来の薄板状の
ヘッドベースでは、モータ等の振動によりそれ自体がう
ねる。これに対して本例では、ヘッドベース6を厚くし
たことにより、ヘッドベース6の内部損失で振動を吸収
してうねりを生じさせない。従って、振動を効果的に低
減できるので、ヘッド2の振動による変調ノイズの発生
を防止でき、良好な音質を得ることができる。
【0019】
【考案の効果】この考案によれば、ヘッドベースにテー
プの面と直交する方向に所定長さの膨出部を配し、ヘッ
ドが膨出部を支点としてテープ面と平行な方向にだけ回
動可能なので、チルト調整を行なう必要がなく、労力を
軽減できる。
【0020】また、ヘッドに配されたテープガイドに対
応する位置に膨出部を配するので、アジマス調整を行な
う場合、テープに対するテープガイドの相対位置がほと
んど変化しないため、テープガイドはテープを常に円滑
に案内できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の正面図である。
【図2】図1のI−I線断面図である。
【図3】図1のII−II線断面図である。
【図4】従来例の正面図である。
【図5】従来例の平面図である。
【符号の説明】
1 ヘッドプレート 2 ヘッド 2a テープガイド 3 ビス 6 ヘッドベース 7 ヘッドシャーシ 8 コイルスプリング 17 膨出部 19,20 ボルト 21 ナット S ヘッド取付機構

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端にテープガイドを有する
    ヘッドと、このヘッドが取り付けられたヘッドプレート
    を支持するヘッドベースとを備え、 このヘッドベースの上記テープガイドに対応する位置に
    テープ面と直交する方向でもって所定長さの膨出部を配
    し、上記ヘッドが上記膨出部を支点として上記テープ面
    と平行な方向にだけ回動可能であることを特徴とするヘ
    ッド取付機構。
JP1563291U 1991-03-18 1991-03-18 ヘッド取付機構 Expired - Fee Related JP2522586Y2 (ja)

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JPH04115308U JPH04115308U (ja) 1992-10-13
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