JP2522557Y2 - リール用ハンドル軸支持部のシール構造 - Google Patents

リール用ハンドル軸支持部のシール構造

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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はリール用ハンドル軸支持部のシール構造に関
する。
〔従来の技術〕
従来は、リール本体の外方に突設するハンドル軸部分
に、一体回転可能に回転部材としてのカバー体を螺合
し、ハンドル軸を軸受機構で支持する外向き開口のハン
ドル軸支持部を、前記カバー体で覆う構成を採ってい
た。更に、ハンドル軸支持部とカバー体との間には間隙
が存在し、この間隙が外方空間より前記軸受機構に通ず
る連通路を形成し、特に、この間隙はシール機構を備え
ていなかった。
〔考案が解決しようとする課題〕
カバー体の先端とハンドル軸支持部との先端を互いに
入り込ませる状態に設置してはあるもののそのシール効
果は薄く、例えば、釣り人の手元を介して侵入する水分
や砂等の夾雑物を排除できなかった。
ハンドル軸支持部にオイルシール又はOリング等のシ
ール機構を設けることも考えられるが、特に、ハンドル
を左右入れ替えて使用することにも対処しなければなら
ず、実質的にはシール機構を設けることは難しい状況で
あった。
本考案の目的は、ハンドル軸支持部にリールハンドル
支持構造に適したシール構造の採用によって、軸受機構
の長期に亘る安定した使用を確保できるリール用ハンド
ル軸支持部のシール構造を提供する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案による特徴構成は、ハンドル軸を軸受機構で支
持する、外向き開口のハンドル軸支持部に、外方空間よ
り前記軸受機構に通ずるラビリンス状通路を形成すると
ともに、前記ラビリンス状通路を形成する仕切り壁部材
を、前記ハンドル軸に一体回転可能に装着した二つの回
転部材で挾持するように構成してある点にあり、その作
用効果は次の通りである。
〔作用〕
つまり、ラビリンスは相対回転する系同士の間に対し
て小さい間隙で迷路状の通路に形成されるので、ハンド
ル軸とリール本体の間の軸受機構に夾雑物が入り込もう
とした場合には、この夾雑物に対してラビリンスの迷路
状の通路を形成する部材が抵抗を作用させ外方空間から
軸受機構に対しての侵入を阻止するものとなる。また、
このラビリンスにはOリングやリップを有したシールの
ように接触する部位が存在しないので、ハンドル操作時
に抵抗として作用することが殆ど無く円滑な巻き取り操
作を現出する。更に、ラビリンス状通路を形成する仕切
り壁部材をハンドル軸に一体回転可能に装着した二つの
回転部材で挾持して位置決めするので、ネジ等の専用の
部材を用いること無くハンドル軸と一体回転する回転部
材を利用してラビリンス状通路を形成できる。
〔考案の効果〕
その結果、外方空間より軸受機構への夾雑物の侵入を
阻止して、この軸受機構の円滑な回転支持状態を長期に
亘って維持できると共に、ラビリンス状通路を特別な取
付け操作を行わずとも部材を兼用して形成できた。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第3図に本考案に係る魚釣り用スピニングリールを示
している。このスピニングリールでは、リール本体
(1)から釣り竿への取付部(2)を一体的に延設する
と共に、リール本体(1)の一側部に回動操作用ハンド
ルレバー(3)を横側外方に向けて延設し、リール本体
(1)の前部側に釣り糸巻取り用スプール(4)を配設
してある。又、スプール(4)の外周部には糸巻き案内
用ベールアーム機構(5)を備えたロータ(6)を設け
てある。前記リール本体(1)内に、レベルワインド機
構(25)を装入し、このレベルワインド機構(25)によ
って、ロータ(6)の回転につれて、スプール(4)を
一定ストロークで往復前後動すべく構成してある。
次に、スプール(4)の回転停止機構(A)について
説明する。第2図に示すように、スプール(4)前方に
向けて開口する凹入空間を形成し、この凹入空間に位置
する状態でスプール軸(11)を設置し、このスプール軸
(11)に相対回転不能にスリーブ(12)を外嵌する。こ
のスリーブ(12)に対して凹入空間の内側より順に外側
に向かって、可動係合部材(13)、被動カム材(14)、
手動操作具(15)を外嵌し、可動係合部材(13)、被動
カム材(14)を相対回転不能に装着し、手動操作具(1
5)を回転可能に遊嵌し、ネジ止め具(16)で抜け止め
処理してある。前記可動係合部材(13)と凹入空間壁面
(a)とに、互いに係合離脱自在な係合部(17)を形成
し、もって、可動係合部材(13)を凹入空間壁面(a)
に係合させてスプール(4)をスプール軸(11)と一体
化して、スプール(4)の回転を固定し、可動係合部材
(13)を凹入空間壁面(a)より離間させてスプール
(4)のスプール軸周りの回転を許容する構成を採って
いる。可動係合部材(13)とスリーブ(12)との間に可
動係合部材(13)を凹入空間壁面(a)より離間させる
方向に付勢する第1バネ(18)を設けると共に、可動係
合部材(13)と被動カム材(14)との間に可動係合部材
(13)を凹入空間壁面(a)に向けて付勢する第2バネ
(19)を設け、両バネ(18),(19)の付勢力で可動係
合部材(13)を凹入空間壁面(a)より離間した位置に
静置してある。一方、被動カム材(13)と手動操作具
(15)との相対向する面にカム機構(20)を形成し、前
記手動操作具(15)を前後軸心(Y)周りで回動させる
と、被動カム材(14)を前後軸心方向に移動させること
ができ、ひいては、可動係合部材(13)を凹入空間壁面
(a)と係合する状態、及び、離間する状態とに切換え
ることができる。このものをスプール(4)の回転係止
機構(A)と称する。この回転係止機構(A)について
は次のように使用する。
太刀魚や大型のキス等を吊り上げる場合に、仕掛け
を投入した状態でスプール(4)を自由回転状態にし
て、当りがあってから横走りする魚に対して糸の繰出し
を容易に行える状態に維持すると共に、横走り後魚が
針をのみ込んだ状態で手動操作具(15)を回動操作して
スプール(4)の回転を停止し、巻上げ可能な状態に切
換えるといった、回転停止機構(A)の使い方ができ
る。
次に、ハンドル支持構造について説明する。第1図に
示すように、前記ハンドルレバー(3)を横向き軸芯
(X)周りで回動操作すると、リール本体(1)内に配
設した駆動ギヤ(7)を介してベールアーム機構(5)
を備えたロータ(6)を前後軸心(Y)周りで回動駆動
するよう構成すると共に、前記スプール(4)を軸芯
(Y)方向に一定ストロークで往復移動させるよう構成
してある。
前記ハンドルレバー(3)は、釣り人の利き手の違い
に応じてリール本体(1)の左右いずれにも付け換えで
きるよう構成すると共に、その基端部において、回動軸
芯(X)と直交する方向で、かつ、ハンドルレバー
(3)のアーム部(3a)と直交する方向の軸芯(Z)周
りで折り畳み揺動自在に構成してある。
次にハンドル固定構造について説明する。第1図に示
すように、リール本体(1)の内方に、外周部に駆動ギ
ヤ(7)を一体的に形成した筒軸(8)を回転自在に支
持して、この筒軸(8)の両端夫々において、ハンドル
レバー(3)を折り畳み揺動自在に枢支したハンドル軸
(9)をトルク伝達可能かつ抜差自在に嵌合装着できる
よう構成する。前記筒軸(8)のハンドル軸(9)装着
側の反対側端部から、ハンドル軸(9)の差し込み先端
部にカバー体(10)を締付螺合させてハンドルレバー
(3)を所定操作姿勢で固定し、並びにカバー体(10)
を緩めることで、ハンドルレバー(3)の折り畳み揺動
を許容するよう構成してある。つまり、前記筒軸(8)
の内周部を四角形状に成形すると共に、ハンドル軸
(9)の外形を嵌合自在な四角形状に成形してある。
次に、リール本体(1)のハンドル軸支持部(1A)構
造について説明する。第1図に示すように、カバー体側
とは同じ構造であるから、カバー体側の構造で説明す
る。リール本体(1)のハンドル軸(9)挿通部位に外
向きボスを延出してハンドル軸支持部(1A)を形成し、
ハンドル軸支持部(1A)の奥に軸受機構(21)としての
ベアリングを、筒軸(8)に外嵌する状態で装着する。
前記ベアリング(21)に通ずるハンドル軸支持部(1A)
内部空間にシール効果の高いラビリンス状通路(b)を
形成してある。ハンドル軸支持部内周面に段差部を形成
すると共に、この段差部とベアリング(21)とでその基
端部を挟持固定される第1円筒部材(22)を、そのL字
状周壁面の夫々がベアリング側面と筒軸(8)外周面と
に近接するように配置し、第1円筒部材(22)より外側
に位置し、筒軸(8)とカバー体(10)とでその基端部
を挟み込み固定される第2円筒部材(23)を、その先端
側周壁面がハンドル軸支持部内周面と筒軸(8)外周面
との中間に位置するように配置して、ラビリンス状通路
(b)を形成する。前記2つの円筒部材(22),(23)
によって形成されたラビリンス状通路(b)にグリース
等を封入するとシール効果が大きくなる。
ここに、筒軸(8)及びカバー体(10)を、ハンドル
軸(9)と一体回転する回転部材の一例として挙げる。
また、第2円筒部材(23)をラビリンス状通路を形成す
る仕切り壁部材の一例として挙げる。
図中(24)はカバー体(10)のネジ部に外嵌されてハ
ンドル軸(9)軸端との接当によってシール機能を備え
るOリングであり、Oリングとネジ部基端との間に緩み
止め用菊座金を装着してもよい。又、第2円筒部材(2
3)を菊座金と兼用してもよい。
〔別実施例〕 第4図に示すように、第2円筒部材(23)の先端に折
り返し部(23a)を設け、夾雑物の侵入に対する抵抗を
高める構成を採ってもよい。
ラビリンス状通路(b)に対して特にグリース等を充
填する必要はない。
ラビリンス状通路(b)の形態はリールの仕様に応じ
て、適宜変更使用すればよい。
本考案は両軸受リールにも適用可能である。
軸受機構(21)としては玉軸受以外のころがり、すべ
り軸受が適用できる。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るリール用ハンドル軸支持部のシール
構造の実施例を示し、第1図は全体縦断側面図、第2図
はスプール前端の構造を示す縦断側面図、第3図はスピ
ニングリールを示す側面図、第4図はハンドル軸支持部
のシール構造の別実施例を示す縦断側面図である。 (1)……リール本体、(1A)……ハンドル軸支持部、
(9)……ハンドル軸、(21)……軸受機構、(23)…
…仕切り壁部材、(b)……ラビリンス状通路。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドル軸(9)を軸受機構(21)で支持
    する、外向き開口のハンドル軸支持部(1A)に、外方空
    間より前記軸受機構(21)に通ずるラビリンス状通路
    (b)を形成するとともに、前記ラビリンス状通路
    (b)を形成する仕切り壁部材(23)を、前記ハンドル
    軸(9)に一体回転可能に装着した二つの回転部材で挾
    持するように構成してあるリール用ハンドル軸支持部の
    シール構造。
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