JP2521913Y2 - ヒータコアパイプのシール構造 - Google Patents

ヒータコアパイプのシール構造

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JP2521913Y2
JP2521913Y2 JP1988060580U JP6058088U JP2521913Y2 JP 2521913 Y2 JP2521913 Y2 JP 2521913Y2 JP 1988060580 U JP1988060580 U JP 1988060580U JP 6058088 U JP6058088 U JP 6058088U JP 2521913 Y2 JP2521913 Y2 JP 2521913Y2
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正 新里
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、自動車用空気調和装置等に設けられるヒー
タコアに係り、当該ヒータコアに連結されたヒータコア
パイプのシール構造に関する。
(従来の技術) 従来のヒータコアパイプのシール構造としては、例え
ば実開昭57−6,609号公報に開示されたものが知られて
いる。このヒータコアパイプのシール構造は、ヒータコ
アのタンクに開設された温水供給口或るいは温水帰還口
に、Oリングを介してヒータコアパイプを接続したもの
であり、シール構造としては一般的なものである。
当該ヒータコアは、例えば自動車用空気調和装置に搭
載されるものであり、当該装置内に導入した空気とヒー
タコア内を流れる温水とが熱交換を行なうことにより、
当該空気を加熱するもので、2つのタンクと、これらを
結ぶ複数の管と、当該管の間に固着されたフィンとから
構成されている。そして、前記タンクにエンジン冷却水
を案内する導管と、当該導管によって供給された温水を
再びエンジンのウォータジャケットに戻す導管とが接続
されている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、このような従来のヒータコアパイプのシー
ル構造にあっては、Oリングを使用しているため、捩じ
れ等による歪が生じシール性を低下させる虞れがある。
そこで、上記問題点を解消すべく剛性に富んだシール
部材が案出された。第3図に示すものが当該シール部材
10の一例であり、シール部材本体10aを半断面矩形状に
形成すると共に、ヒータコアのタンク11のフランジ部12
に当接する凸部10bを前記シール部材本体10aの片面に形
成している。14は、前記タンク11に開設された温水循環
口である。
このシール部材10を使用したヒータコアパイプのシー
ル構造にあっては、確かにシール部材の剛性は向上した
が、ヒータコアパイプ13とタンク11との間に前記シール
部材10を介在させる作業において、当該シール部材10の
位置決め作業が精度良く行なえないという問題と、第3
図のようなシール部材10を取付ける際に、その方向を逆
にする虞れがあるという問題が、新たに提起された。
本考案は、上記従来技術の問題点、欠点に鑑みてなさ
れたものであり、シール部材の取付け作業が容易で、し
かもシール性に優れたヒータコアパイプのシール構造を
得ることを目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、ヒータコアに設
けられたタンクに開設されエンジン冷却水を流入又は流
出させる温水循環口に、円環形状のシール部材を介して
ヒータコアパイプを取付けて成るヒータコアパイプのシ
ール構造において、前記シール部材の本体を半断面矩形
状の円環形状に形成すると共に、当該シール部材の軸方
向に突出する圧接凸部を前記シール部材の両面に対称形
状に形成し、前記本体の軸方向厚さは、前記圧接凸部の
軸方向突出高さより大きく、かつ前記本体の外周面およ
び前記圧接凸部の外周縁が一致するように設定され、前
記ヒータコアパイプの前記シール部材との接触部に、前
記圧接凸部が嵌合される圧接凹部を形成すると共に、前
記本体の外周面と嵌合する嵌合内面を形成したことを特
徴とするヒータコアパイプのシール構造である。
(作用) このように構成した本考案にあっては、ヒータコアパ
イプをタンクの温水循環口に取付ける場合に、予めヒー
タコアパイプにシール部材を嵌合させた後、当該ヒータ
コアパイプをタンクに固定すれば良く、前記シール部材
の位置決めが極めて容易に行ない得る。また、シール部
材本体を半断面矩形状に形成し、しかも当該本体の軸方
向厚さを圧接凸部の軸方向高さより大きく設定したた
め、捩じれ等の歪みに対して強靱となり、シール性が向
上すると共に、取付け作業性が向上する。更に、当該シ
ール部材本体の両面に圧接凸部を対称形状に形成してい
るため、取付け作業時にシール部材の方向性がなくな
り、取付けミスによる温水の漏洩を防止することができ
る。
(実施例) 以下、図示する本考案の一実施例に基づいて説明す
る。
第1図は、本考案の実施例であるヒータコアパイプの
シール構造を示す要部分解斜視図、第2図は第1図のII
−II線に沿う断面図である。
第1図にその一部を示すヒータコア1は、エンジン冷
却水が供給される第1タンク(不図示)と、この第1タ
ンクに接続された複数の管(不図示)と、当該管の間に
固着されたフィン(不図示)と、前記管を通過した冷却
水を貯溜し、エンジンのウォータジャケットに帰還させ
る第2タンク2とから構成されており、本実施例におい
ては、前記第2タンク2に開設された温水循環口3近傍
を示している。
前記冷却水は、この温水循環口3から導管(不図示)
を介して前記ウォータジャケットに戻るようになってい
るが、この導管と前記温水循環口3との間にヒータコア
パイプ5が接続されている。
前記タンク2の前記温水循環口3の周囲には、フラン
ジ部15が形成されており、後述するヒータコアパイプ5
を固定するボルト16のねじ孔15aが4つ穿設されてい
る。また、ヒータコアパイプ5は、本実施例においては
エルボ形状に形成されており、ボルト孔17が穿設された
座板18とエルボ部19とから構成されている。
当該ヒータコアパイプ5は、第2図に示すように、管
内部の屈折部20を一部削落しており、これによって空気
が含有された冷却水の流水音を低減することが可能とな
る。尚、開口部21は、当該削落作業孔であり、このヒー
タコアパイプ5がヒータコア1に取付けられる際は蓋22
によって閉塞されている。
また、第2図に示すように、前記座板18には、後述す
るシール部材4の圧接凸部4bに嵌合する形状に形成され
た圧接凹部5aが円環状に形成されている。
シール部材4は、本体4aが半断面矩形状の円環形状に
形成されており、その材質はエチレン、プロピレン、ジ
エンの三元重合体であるEPDMにより形成している。本体
4aの両面には、第2図中上下にそれぞれ突出する圧接凸
部4b,4bが一体成形されており、表裏対称形状となって
いる。この上側の圧接凸部4bは、前記ヒータコアパイプ
5の座板18に設けた圧接凹部5aに嵌合するように形成さ
れ、当該圧接凹部5aとの間でシールを行なうと共に、下
側の圧接凸部4bは、前記タンク2のフランジ部15と当接
し、圧縮変形してそのシールを行なうようになってい
る。
ここで、本体4aの軸方向厚さは、圧接凸部4bの軸方向
突出高さより大きく、かつ本体4aの外周面および圧接凸
部4bの外周縁が一致するように設定される。また、ヒー
タコアパイプ5のシール部材4との接触部に、前述の如
く圧接凸部4bが嵌合される圧接凹部5aを形成したことに
加え、本体4aの外周面と嵌合する嵌合内面5bを形成し
た。
このように構成した本実施例に係るヒータコアパイプ
5をヒータコア1に組付ける場合は、まず、シール部材
4をヒータコアパイプ5の接触部に向けて、本体4aの外
周面が嵌合内面5bに嵌合するようにして挿入し、次いで
圧接凸部4bを圧接凹部5aに嵌合させる。このとき、当該
シール部材4には表裏の方向性がないため、取付けミス
を生じることはない。この状態から、ヒータコアパイプ
5の座板18に穿設したボルト孔17と、タンク2のフラン
ジ部15に穿設したねじ孔15aとの位置を対応させつつ、
ボルト16にて締結する。このようにすれば、シール部材
の位置決めを行なうことなく、極めて容易にヒータコア
パイプに組付を行なうことができる。
本実施例においては、本考案のシール構造を温水帰還
口側に適用した例にて説明したが、本考案はこれに限定
されることなく、温水供給口側にも適用し得ることは詳
述するまでもない。
[考案の効果] 以上のように、本考案のヒータコアパイプのシール構
造によれば、ヒータコアパイプをタンクの温水循環口に
取付ける場合に、予めヒータコアパイプにシール部材を
嵌合させた後、当該ヒータコアパイプをタンクに固定す
れば良く、前記シール部材の位置決めが極めて容易に行
ない得る。また、シール部材本体を半断面矩形状に形成
し、しかも当該本体の軸方向厚さを圧接凸部の軸方向突
出高さより大きく設定したため、捩じれ等の歪に対して
強靱となり、シール性が向上すると共に、取付け作業性
が向上する。更に、当該シール部材本体の両面に圧接凸
部を対称形状に形成しているため、取付け作業時にシー
ル部材の方向性がなくなり、取付けミスによる温水の漏
洩を防止することができる。しかも、従来のOリング等
に比較してシール面積が大きいため、シールの信頼性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るヒータコアパイプのシ
ール構造を示す要部分解斜視図、第2図は第1図のII−
II線に沿う断面図、第3図は従来のシール構造を示す断
面図である。 1……ヒータコア、2……タンク、3……温水循環口、
4……シール部材、4a……本体、4b……圧接凸部、5…
…ヒータコアパイプ、5a……圧接凹部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータコア(1)に設けられたタンク
    (2)に開設されエンジン冷却水を流入又は流出させる
    温水循環口(3)に、円環形状のシール部材(4)を介
    してヒータコアパイプ(5)を取付けて成るヒータコア
    パイプのシール構造において、 前記シール部材(4)の本体(4a)を半断面矩形状の円
    環形状に形成すると共に、当該シール部材(4)の軸方
    向に突出する圧接凸部(4b)を前記シール部材(4)の
    両面に対称形状に形成し、 前記本体(4a)の軸方向厚さは、前記圧接凸部(4b)の
    軸方向突出高さより大きく、かつ前記本体(4a)の外周
    面および前記圧接凸部(4b)の外周縁が一致するように
    設定され、 前記ヒータコアパイプ(5)の前記シール部材(4)と
    の接触部に、前記圧接凸部(4b)が嵌合される圧接凹部
    (5a)を形成すると共に、前記本体(4a)の外周面と嵌
    合する嵌合内面(5b)を形成したことを特徴とするヒー
    タコアパイプのシール構造。
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JPS58142590U (ja) * 1982-03-19 1983-09-26 株式会社デンソー 熱交換器

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