JP2521474B2 - 誘電体磁器組成物 - Google Patents
誘電体磁器組成物Info
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- JP2521474B2 JP2521474B2 JP62134976A JP13497687A JP2521474B2 JP 2521474 B2 JP2521474 B2 JP 2521474B2 JP 62134976 A JP62134976 A JP 62134976A JP 13497687 A JP13497687 A JP 13497687A JP 2521474 B2 JP2521474 B2 JP 2521474B2
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- Japan
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- dielectric
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- porcelain composition
- dielectric porcelain
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- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は誘電体磁器組成物に係り、特に高誘電率で無
負荷Qが高く、かつ安定した温度特性も有する誘電体磁
器組成物に関するものである。
負荷Qが高く、かつ安定した温度特性も有する誘電体磁
器組成物に関するものである。
従来からマイクロ波回路における誘電体共振器や、イ
ンピーダンス整合などに誘電体磁器が応用されてきた。
近年特に衛星放送や自動車電話等のマイクロ波回路を応
用した技術が進歩するに伴い、発振器の周波数の安定
化、誘電体フィルターの小型化などに高誘電率で低損失
の誘電体磁器の使用が積極的になされてきている。
ンピーダンス整合などに誘電体磁器が応用されてきた。
近年特に衛星放送や自動車電話等のマイクロ波回路を応
用した技術が進歩するに伴い、発振器の周波数の安定
化、誘電体フィルターの小型化などに高誘電率で低損失
の誘電体磁器の使用が積極的になされてきている。
従来、これらの誘電体素子としては(ZrSn)TiO4,Mg
TiO3−CaTiO3などのTiO2系の材料が多く使用されてき
た。
TiO3−CaTiO3などのTiO2系の材料が多く使用されてき
た。
しかしこれらの誘電体は誘電体損失が大きかったり、
また共振周波数の温度特性の安定性が悪く、またそのバ
ラツキが大きいなど実用上問題が多かった。
また共振周波数の温度特性の安定性が悪く、またそのバ
ラツキが大きいなど実用上問題が多かった。
前記のような問題点をすべて解決するために、本発明
では、BaOとして59.0〜63.2重量%、CoOとして1.6〜6.5
重要%、ZnOとして1.7〜7.0重量%、Nb2O5として26.5〜
31.0重量%を含有する誘電体磁器組成物を提供するもの
である。
では、BaOとして59.0〜63.2重量%、CoOとして1.6〜6.5
重要%、ZnOとして1.7〜7.0重量%、Nb2O5として26.5〜
31.0重量%を含有する誘電体磁器組成物を提供するもの
である。
これにより、後述するように高誘電率で無負荷Qも大
きく、しかも共振周波数の温度安定度のすぐれたものを
提供することができる。
きく、しかも共振周波数の温度安定度のすぐれたものを
提供することができる。
本発明を実施例に基づき説明する。
出発原料として、市販のBaCO3,CoO,ZnO及びNb2O5を最
終的焼結後に表1に示す組成になるように秤量し、ボー
ルミルで20時間湿式混合した。この混合原料を脱水、乾
燥し、1000℃〜1200℃で約2時間仮焼成せしめ、その後
この仮焼成体を粗粉砕し、さらにボールミルで湿式微粉
砕した。それからこの粉砕泥しようを脱水、乾燥した。
このようにして得られた粉末にバインダーを適当量加え
て造粒し、径12.3mmφ、高さ7mmの円柱状に成形して135
0℃〜1600℃で約2時間焼成した。
終的焼結後に表1に示す組成になるように秤量し、ボー
ルミルで20時間湿式混合した。この混合原料を脱水、乾
燥し、1000℃〜1200℃で約2時間仮焼成せしめ、その後
この仮焼成体を粗粉砕し、さらにボールミルで湿式微粉
砕した。それからこの粉砕泥しようを脱水、乾燥した。
このようにして得られた粉末にバインダーを適当量加え
て造粒し、径12.3mmφ、高さ7mmの円柱状に成形して135
0℃〜1600℃で約2時間焼成した。
次に前述のようにして得た誘電体磁器を径10mmφ、高
さ5mmの寸法に加工し、25℃、7GHzにおける誘電率εお
よびQを求めた。測定方法は、2枚の平行金属板の間に
前記円柱誘電体をはさんで構成される共振器のTEOIIモ
ードによって行った。また共振周波数温度係数TCfは−4
0℃から+80℃の温度変化における共振周波数の変化か
ら求めた。このようにして表1に示す如き値が得られ
た。
さ5mmの寸法に加工し、25℃、7GHzにおける誘電率εお
よびQを求めた。測定方法は、2枚の平行金属板の間に
前記円柱誘電体をはさんで構成される共振器のTEOIIモ
ードによって行った。また共振周波数温度係数TCfは−4
0℃から+80℃の温度変化における共振周波数の変化か
ら求めた。このようにして表1に示す如き値が得られ
た。
この表1からも明らかなように本発明において組成物
範囲の限定理由は次のとおりである。
範囲の限定理由は次のとおりである。
すなわち、BaOが59.0重量%未満あるいは63.2重量%
を越えると、焼結性が悪くQが低下する。
を越えると、焼結性が悪くQが低下する。
またCoOが1.6重量%未満では温度係数TCfが大きくな
り、6.5重量%を越えると焼結性が悪く、Qが低下す
る。
り、6.5重量%を越えると焼結性が悪く、Qが低下す
る。
ZnOが1.7重量%未満ではQが低く、7.0重量%を越え
ると温度係数TCfが大きくなりすぎる。
ると温度係数TCfが大きくなりすぎる。
さらにNb2O5が26.5重量%未満あるいは31.0重量%を
越えると、焼結性が悪くなり、Qが低下する。
越えると、焼結性が悪くなり、Qが低下する。
こうして得られた誘電体磁器を誘電体共振器として12
GHz帯で、BSコンバータの局部発振器の周波数安定化に
用いたところ良好な特性が得られた。
GHz帯で、BSコンバータの局部発振器の周波数安定化に
用いたところ良好な特性が得られた。
なお本発明の誘電体磁器組成物は、マイクロ波帯だけ
でなく、1MHz前後の低周波においてもQ値が高く、高誘
電率でしかも温度係数が小さいことから、磁器コンデン
サ用材料としての用途面でも良好な特性を持っている事
を確認した。
でなく、1MHz前後の低周波においてもQ値が高く、高誘
電率でしかも温度係数が小さいことから、磁器コンデン
サ用材料としての用途面でも良好な特性を持っている事
を確認した。
本発明は、高誘電率で、しかも無負荷Qも大きく、さ
らに共振周波数の温度安定度にすぐれている誘電体磁器
組成物を提供することができる。
らに共振周波数の温度安定度にすぐれている誘電体磁器
組成物を提供することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】Ba,Co,Zn,Nbを含有する酸化物であって、B
aOとして59.0〜63.2重量%,CoOとして1.6〜6.5重量%,Z
nOとして1.7〜7.0重量%,Nb2O5として26.5〜31.0重量
%の範囲内にあることを特徴とする誘電体磁器組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62134976A JP2521474B2 (ja) | 1987-06-01 | 1987-06-01 | 誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62134976A JP2521474B2 (ja) | 1987-06-01 | 1987-06-01 | 誘電体磁器組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63303844A JPS63303844A (ja) | 1988-12-12 |
JP2521474B2 true JP2521474B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=15141008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62134976A Expired - Lifetime JP2521474B2 (ja) | 1987-06-01 | 1987-06-01 | 誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2521474B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2009069707A1 (ja) * | 2007-11-29 | 2011-04-14 | 京セラ株式会社 | 誘電体セラミックスおよびその製造方法、並びに共振器 |
CN111116197B (zh) * | 2020-01-03 | 2022-05-27 | 山东国瓷功能材料股份有限公司 | 一种铌酸钡体系微波介质陶瓷材料及其制备方法与应用 |
-
1987
- 1987-06-01 JP JP62134976A patent/JP2521474B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63303844A (ja) | 1988-12-12 |
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