JP2521463Y2 - 炉内温度測定装置 - Google Patents

炉内温度測定装置

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JP2521463Y2
JP2521463Y2 JP8594691U JP8594691U JP2521463Y2 JP 2521463 Y2 JP2521463 Y2 JP 2521463Y2 JP 8594691 U JP8594691 U JP 8594691U JP 8594691 U JP8594691 U JP 8594691U JP 2521463 Y2 JP2521463 Y2 JP 2521463Y2
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furnace
thermometer
inert gas
connecting pipe
hole
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孝彦 秋吉
正和 中尾
文彦 武野
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Japan Energy Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、化学プロセスの燃焼炉
などのように、内部に高温ガスや有害ガスを保有する炉
の炉内温度測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内部に高温ガスや有害ガスを保有する炉
は、化学プロセスで数多く使われているが、その炉内温
度を測定する装置の保全作業はかなり煩雑である。例え
ば、硫黄回収装置の主燃焼炉では、炉内温度を測定する
ための温度測定装置の検出部(以下、温度計という)
が、その炉壁を貫通して配設されていて、該温度計の先
端に形成された感温部を炉内のガス中に露呈させてい
る。この主燃焼炉内は、H2 Sを部分燃焼させているた
め、高温かつ腐食性のガス雰囲気になっている。一方、
温度計としては、通常、市販の熱電対温度計が用いられ
ており、この熱電対温度計はセラミックの外筒に包み込
まれた長管体をなし、その先端に感温部が形成された構
造になっている。
【0003】従って、温度計は、高温による剛性の低下
や腐食劣化等によって機械的強度が十分保たれ難く、こ
のためわずかな衝撃によってしばしば温度計が破損し、
しかも該温度計を運転中に抜き取ると、炉内のガスが外
部に噴出するので、破損した温度計を交換するために炉
の運転を一時中止しなけれらばならないなどの問題があ
った。このような問題点に対して、例えば、炉内ガスが
噴出しないように不活性ガスをふかしながら温度計を抜
き出す工夫を施した装置(実開昭54−109592)
など、従来から様々な工夫がなされてきた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
開昭54−109592の装置は、炉内ガスの噴出を避
けるために、不活性ガスを大量に供給しなければなら
ず、それでも炉内ガスの噴出を完全に止めることはでき
ないという欠点があり、また温度計を抜き出すにあたっ
ては温度計以外の部分も抜き出さねばならないなどの面
倒があった。
【0005】本考案は、上記の欠点を解消するためにな
されたものであって、即ち、本考案の目的は、炉を運転
したままの状態で、簡単な操作で安全かつ確実に温度計
の交換をできるようにした炉内温度測定装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の炉内温度測定装
置は、炉壁に形成された測定孔に接続される仕切り弁
と、前記仕切り弁に接続されるとともに不活性ガスの供
給孔を備えた接続管と、前記接続管に接続されて該接続
管及び前記仕切り弁を挿通して炉内に挿入されるととも
に不活性ガスの供給孔を備えた温度計を有する炉内温度
測定装置において、前記温度計を炉内に案内するテーパ
状のガイド部と不活性ガスの通孔を備えた支持筒が前記
測定孔と前記仕切り弁の間に設けられ、前記接続管と前
記温度計がシール機構を介して接続されていることを特
徴としている。
【0007】
【作用】温度計の先端は、仕切り弁と測定孔の間に介装
された支持筒のガイド部に支持されて炉内に臨んでい
る。運転中、接続管の供給孔から内部に導入された不活
性ガスは、支持筒の通孔を経て炉内に流入する。運転中
に温度計を交換する場合には、シール機構を介して温度
計を炉の外方へ移動させ、仕切り弁を閉止し、その後に
交換する。
【0008】
【実施例】以下、図示の一実施例に基づいて本考案を詳
しく説明する。本実施例の炉内温度測定装置1では、図
1に示すように、炉壁2を貫通して形成された測定孔3
の外側には、後述するように管状の部材を接続して形成
した保護筒が突設されており、保護筒の内孔である保護
通路が同一線上に連成されている。
【0009】ノズル4 上記保護筒の基部を構成する管状の部材で、その一端は
炉壁2の外面に固設されて前記測定孔3に連通し、外側
のもう一端には接合用のフランジ4aが形成されてい
る。
【0010】仕切り弁5 上記保護筒の一部を構成し、弁シート6と、開閉操作用
のハンドル7を備えた開閉弁である。後述する温度計2
0の内管21の先端部が炉内からこの仕切り弁5の外側
(炉の反対側)まで引き抜かれたときに、この仕切り弁
5は閉止され、炉内ガスの流出を確実に遮断するもので
ある。両端のフランジ5a,5aは、パッキングを介し
て隣接する前記ノズル4及び後述する接続管8の各フラ
ンジ4a,8aにそれぞれ接続されている。
【0011】接続管8 上記保護筒の一部を構成し、中間部には不活性ガスを吹
き込む供給孔9が設けられている。また、両端にはフラ
ンジ8a,8bが設けられ、前記仕切り弁5と後述する
シール機構11付きの接続管10に接続されている。不
活性ガスの第1の供給孔9からは、保護通路内に窒素ガ
ス等の不活性ガスが供給されるようになっている。
【0012】接続管10及びシール機構11 接続管10は、上記保護筒の一部を構成しており、両端
にフランジ10a,10bが設けられ、それぞれ、前記
接続管8のフランジ8bと後述する温度計20のフラン
ジ20aに接続されている。この接続管10の外側のフ
ランジ10b側には、後述する温度計20を気密に取付
け、炉内ガスの流出をシールするためのシール機構11
が設けられている。図2に示すように、外側のフランジ
10bの近傍の内周面には、内径の大きいパッキン収納
部12が形成されている。このパッキン収納部12に
は、接続管10に対して温度計20の内管21が摺動自
在となるように、両者の間をシールするパッキン13が
収納されている。そしてこれらのパッキン13は、スリ
ーブ14によってパッキン収納部12内に保持されてい
る。そして、接続管10のフランジ10bに設けられた
ボルト15には、移動自在に固定板16が取付けられて
おり、ボルト15にかみ合うナット17によってこの固
定板16が前記スリーブ14をパッキン13の方へ押圧
している。
【0013】温度計20 温度計20のフランジ20aには、その先端部が炉内に
突出する内管21の基端が固設され、内管21の反対側
には端子箱22が取り付けられている。内管21の先端
部には熱電対のセンサ部23が納められており、内管2
1内をセンサ部23から端子箱22に連絡する配線が通
っている。また、内管21と端子箱22の中間の側壁に
は不活性ガスを内管21内に吹き込むための第2の供給
孔24が設けられ、内管21が破損したときに不活性ガ
スを吹き込み、炉内ガスが内管21内を通って炉外に漏
洩するのを防ぐようになっている。
【0014】この温度計20の内管21は、前記接続管
8,10及び仕切り弁5の内孔を挿通しており、センサ
部23が測定孔3から炉内に突出するようになってい
る。そして温度計20のフランジ20aは、前記ボルト
15を介して接続管10のフランジ10bに固定されて
いる。また、温度計20のフランジ20aと前記接続管
10のフランジ10bとは、所定長さの間隔チェーン2
5で接続されている。
【0015】支持筒30 前記仕切り弁5のフランジ5aと、炉壁2の測定孔3の
フランジ4aの間には、支持筒30がフランジ部31に
おいて挟持固定されている。支持筒30は、前記温度計
20の内管21の挿入を容易にするテーパ状のガイド部
32と、ガイド部32の細径の端部に連続する支持管部
33とを有している。また、前記フランジ部31には不
活性ガスの通孔34が形成されており、前記供給孔9か
ら導入された不活性ガスが、測定孔3と支持筒30の間
の空間に流入できるようになっている。
【0016】次に、以上の構成における作用を説明す
る。運転中、温度計20の先端のセンサ部23は、炉内
に突出して燃焼ガスと接触しており、常にその温度を検
出している。その信号出力は端子箱22から取り出すこ
とができる。
【0017】第1の供給孔9から供給された不活性ガス
は、内管21と保護筒で形成された空間を通って炉内に
流れ込む。これによって内管21・支持筒30・ノズル
4・仕切り弁5等は不活性ガスで冷却される。また燃焼
ガスが前記空間に入り込んで硫黄や夾雑物を堆積させ、
空間をつまらせて温度計20の抜き出しを困難にするの
を防ぐとともに、燃焼ガスの高熱による内管21・支持
筒30・ノズル4・仕切り弁5等の損傷を防ぐ。
【0018】なんらかの原因で、温度計20の内管21
が破損したり、センサ部23が不良になり、温度計20
を運転中に交換しなければならない場合には、次の手順
で作業すれば良い。 (1)温度計20が破損したときは、第2の供給孔24
から窒素等の不活性ガスを供給し、燃焼ガスによる内管
21の損傷を防止するとともに、内管21を経て燃焼ガ
スが外部に漏れるのを防止する。
【0019】(2)温度計20のフランジ20aのナッ
トを外して、間隔チェーン25が一杯に張る位置まで温
度計20を抜き出す。この状態で、温度計20の先端
は、仕切り弁5の開閉を妨げない位置にある。この時、
温度計20の内管21と接続管10はパッキン13によ
ってシールされた状態にあり、しかも供給孔9からは内
管21と接続管8の間に不活性ガスが導入されて炉内へ
流入している状態にあるので、温度計20の内管21と
接続管10の間から燃焼ガスが漏れることはない。
【0020】(3)仕切り弁5を閉じて、炉内と完全に
遮断する。2つの供給孔9,24からの不活性ガスの給
気を止める。 (4)間隔チェーン25の一端を外して、温度計20を
外部に抜き取る。 (5)その後良品の温度計を取り付けるには、上述の
(2)〜(4)の操作を逆に行えば良い。この時、挿入
された良品の温度計20は支持筒30のガイド部32に
案内されて支持管部33に挿入・保持されるので、簡単
な取付け操作で炉に対して所定の位置に正しく設定する
ことができる。なお、当然第2の不活性ガスの給気を再
開する必要はない。
【0021】このように本実施例によれば、シール機構
11によって常に炉内と外部とが完全に遮断されている
ので、極めて安全であり、かつ不活性ガスを大量に消費
することがない。またテーパ状のガイド部32を有する
支持筒30のために温度計交換の操作が簡単で、かつ確
実に行えるので、高温ガスや有毒ガスが内在する炉に有
用である。
【0022】
【考案の効果】本考案の炉内温度測定装置は、接続管と
温度計がシール機構を介して接続され、温度計は支持筒
で案内保持されるようになっているので、次のような効
果が得られる。
【0023】温度計抜き出し時にも、炉内と外部とは
通じあうことがなく、常に完全に遮断されているので、
極めて安全である。 炉内のガスが吹き出さないように、温度計抜き出し時
に、不活性ガスを大量に供給する必要がない。 温度計交換の操作が簡単で、かつ確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の断面図である。
【図2】同実施例におけるシール機構の拡大断面図であ
る。
【図3】同実施例における支持筒の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 炉内温度測定装置 2 炉壁 3 測定孔 5 仕切り弁 8 接続管 9,24 供給孔 11 シール機構 20 温度計 30 支持筒 32 ガイド部 34 通孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉壁に形成された測定孔に接続される仕
    切り弁と、前記仕切り弁に接続されるとともに不活性ガ
    スの供給孔を備えた接続管と、前記接続管に接続されて
    該接続管及び前記仕切り弁を挿通して炉内に挿入される
    とともに不活性ガスの供給孔を備えた温度計を有する炉
    内温度測定装置において、前記温度計を炉内に案内する
    テーパ状のガイド部と不活性ガスの通孔を備えた支持筒
    が前記測定孔と前記仕切り弁の間に設けられ、前記接続
    管と前記温度計がシール機構を介して接続されているこ
    とを特徴とする炉内温度測定装置。
JP8594691U 1991-09-26 1991-09-26 炉内温度測定装置 Expired - Lifetime JP2521463Y2 (ja)

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JPH0528945U JPH0528945U (ja) 1993-04-16
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JP5764008B2 (ja) 2010-08-31 2015-08-12 電源開発株式会社 炉内温度測定装置
JP5772624B2 (ja) * 2012-01-24 2015-09-02 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 温度測定装置
AU2020465743A1 (en) * 2020-08-27 2023-03-30 Electric Power Development Co., Ltd. Temperature measurement device

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