JP2002014016A - 排ガス導入装置 - Google Patents
排ガス導入装置Info
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Abstract
に安定した状態でサンプリングするのに適した排ガス導
入装置を提供する。 【解決手段】燃焼炉などから排出される排ガスが通過す
る煙道に配置されるノズルと、当該ノズルから吸引され
た排ガス中の灰,ダストを取り除くためのフィルタと、
当該フィルタを介した排ガスを分析部へ導く出力配管
と、前記ノズル,フィルタ及び出力配管を保持する筐体
を備えた排ガス導入装置であって、前記ノズルを加熱す
る第1の加熱手段と、前記ノズルとフィルタ間に排ガス
の流れを遮断する遮断弁を設けたことを特徴とする。 【効果】間欠燃焼運転時でも排ガス冷却による結露防止
を行う事ができるので、ガス成分を連続的に安定した状
態でサンプリングすることができる。
Description
燃焼炉から排出される排ガスを質量分析装置などの分析
装置に導いて測定を行う排ガス測定システムに係り、特
に、排ガスが通る煙道から排ガスをサンプリングし、分
析装置に導くための排ガス導入装置に関する。
す。
を施したサンプリング箱5に、サンプリングノズル1と
ダストフィルタ7及び配管11を設けた構造となってい
る。
し口2に接続フランジ3を介して取り付けられる。この
時、サンプリングノズル1は排ガスの流れに対し垂直に
差し込まれ、煙道12内のほぼ中央から排ガスが引き込
まれる。引き込まれた排ガスはフィルタボックス8に導
かれ、ダストフィルタ7でダストが除去される。その
後、配管11によって分析装置に導かれる。
め、結露しない様にサンプリング箱5内にヒータ10を
設け、サンプリング箱5内を100℃以上に加熱してお
り、また配管11も配管用ヒータ9を設けて加熱配管と
している。
た従来の排ガス導入装置には下記のような問題が有っ
た。
ズル1も高温にさらされるので結露する事は少ない。し
かし、実際は定期修理時や工事などで燃焼炉が停止する
事が少なくないため、煙道内に排ガスが流れずにノズル
1近辺が冷却され、煙道中の水分が結露してノズル1に
付着する。結露した水分には、通常流れている排ガス中
に存在する酸(HCL,SOx)が含まれているため、
結露したノズル1は急激な腐食を起こす。
1を交換しなければならないという問題が有った。ま
た、サンプリング箱5内にも冷却した煙道内の空気が導
入されるので、フィルタボックス8や配管11なども結
露により汚染され、腐食が発生する場合があった。ま
た、ヒータ10が切れた場合には、排ガス導入装置全部
を交換しなければならないような事態も発生した。
焼排ガス成分を連続的に安定した状態でサンプリングす
るのに適した排ガス導入装置を提供する事にある。
の本発明の特徴は、燃焼炉などから排出される排ガスが
通過する煙道に配置されるノズルと、当該ノズルから吸
引された排ガス中の灰,ダストを取り除くためのフィル
タと、当該フィルタを介した排ガスを分析部へ導く出力
配管と、前記ノズル,フィルタ及び出力配管を保持する
筐体を備えた排ガス導入装置であって、前記ノズルを加
熱する第1の加熱手段と、前記ノズルとフィルタ間に排
ガスの流れを遮断する遮断弁を設けたことである。
ス導入装置の一実施例の構成図を示す。
フランジ、それにダストフィルタ,遮断弁,ヒータ,サ
ンプリング口を内蔵したサンプリング箱で構成されてい
る。
管15と外管17の2重構成とし、内管15内を排ガス
が通るようになっている。内管15と外管17はサンプ
リング箱5内の排ガス遮断弁30まで導かれ固定されて
いる。内管15と外管17とはノズル押え16で固定さ
れており、ノズル押え16をゆるめる事により、内管1
5を着脱できるようになっている。
サンプリングノズル内管15は排ガスを通すため腐食し
にくい材質,有機物の吸着が少ない材質が好ましく、石
英やガラス類、またはチタンが使われる。外管17は内
管15を保護するためSUS316やチタンなどの強固
で腐食しにくい材質が良い。ノズル押え16は外管17
と内管15を接続する継手で、耐熱性のゴムシール19
を介して壊れ易い内管15を固定している。外管17と
ノズル押え16間のシールは、通常の金属シール18で
良い。
巻かれ、サンプリングノズル15,17を常時加熱する
構造となっている。ヒータ21aはヒータ保護管20に
より排ガスと接触しない様に保護されている。ヒータ保
護管20は、接続フランジ3と一体で構成され、外管1
7を途中まで保護する。ノズル外管17やヒータ保護管
20は、排ガスに直接さらされるため、排ガスによる影
響を除去するために、セラミックコーティング等の耐腐
食塗料等を表面に塗っておくと、より寿命を長持ちさせ
る事ができる。
サンプリング箱5全体を煙道のガス取出し口2に固定し
ている。
温し、ほとんどが屋外に設置される事から、防水構造と
なっている。内部には全体を加温するためのヒータ21
bが取り付けられている。サンプリング箱5にはノズル
15,17と接続された排ガス遮断弁30が取り付けら
れており、排ガス遮断弁30は、サンプリング箱5の外
から手動または自動で開閉できるようになっている。
尚、排ガス遮断弁30は、手動でも遠隔からの操作がで
きる電動弁でも良い。
接続され、ダストフィルタ7でダストを捕集する事がで
きる。ダストフィルタ7は定期的に交換可能となってい
る。ダストフィルタ7透過後の排ガスは、出力配管11
を通して分析装置に送られる。
排ガスの不要成分を除去する固体除去材を設ける事も可
能である(図示せず)。
部ガス導入配管32を設け、排ガス遮断弁30の下流側
に接続し、外部ガス導入配管32に設けたバルブ31を
開閉する事により排ガスと外部ガスとを調合できるよう
にしている。外部ガス導入配管32は出力配管11と共
にヒータ21cで加温し、保温材9で結露しない構造と
している。
分を個別に定期的にサンプリングできる様に、サンプリ
ング口35a,35b,35cを設けている。サンプリ
ング口35aは、サンプリング管34aを介して排ガス
遮断弁30の下流に連通し、排ガスをサンプリングでき
る。サンプリング口35bは、サンプリング管34bを
介してバルブ31の下流に連通し、外部ガスをサンプリ
ングできる。サンプリング口35cは、サンプリング管
34cを介してフィルタボックス8に連通し、排ガスと
外部ガスが混合した混合ガスをサンプリングできる。通
常は各サンプリング口35a,35b,35cも断熱材
26の付いたフタ25により結露しない様保温され、サ
ンプリング時のみフタ25を開けて操作できるようにし
ている。
熱電対28a,28b,28cを用いて温度コントロー
ル可能にしている。
引ポンプ等によりサンプリングノズル15を通し吸引さ
れる。吸引された排ガスはヒータ21aで加温されなが
らサンプリング箱5に導かれ、遮断弁30を通過後、ダ
ストフィルタ7でダストが除去され、出力配管11を経
由して分析部へ導かれる。この排ガスが経由する区間に
おいては、結露を防ぐためにノズル,サンプリング箱,
出力配管すべてが少なくとも100℃以上で保温され
る。特に、有機化合物などの微量成分の測定には、分析
部へ到達するまでに、途中の配管等での吸着等の問題が
有るため、排ガスと同程度の温度(200℃前後)に加
熱保持される。
したい排ガス成分の定量化を行うため、配管系や分析系
の経時変化の補正用として、標準試料を添加される。
分は、それぞれサンプリング口35a,35b,35cか
ら定期的にサンプリングされ、各成分の検査が行われ
る。
は、焼却炉などが運転を停止した場合であっても、加熱
を続ける。これにより、従来例では排ガスが冷却するこ
とにより、ノズルなど排ガスが触れている個所に酸を含
んだ水分が結露していたものが、装置全体を加熱してい
るので排ガスが冷却されても装置内に結露は発生しな
い。したがって、従来、運転−停止を何回か繰り返すう
ちに起こっていたノズル等の腐食を防止する事ができ
る。
は、本装置のノズルは2重構造にしている事から、簡単
にノズル内管15を着脱交換する事ができる。
断弁30は遮断される。更に、ヒータ断線や電源OFF
などにも排ガス遮断弁30は遮断される。これにより、
如何なる場合においても冷却した排ガスが本体内部に導
入する事を避ける事ができるので、装置本体内で結露を
招くことを防止でき、被害を最小限にできる。
入配管32からエアーなど腐食性の無いガスを多量に吹
き込むようにする。これにより、装置内のガスを煙道1
2側に吐出す事ができるので、仮に排ガス遮断弁30が
故障した場合においても、内部の汚染を防ぐ事ができ
る。
燃焼運転時でも排ガス冷却による結露を防止する事がで
きるので、ガス成分を連続的に安定した状態でサンプリ
ングすることができるという効果が有る。
焼排ガス成分を連続的に安定した状態でサンプリングす
るのに適した排ガス導入装置を提供する事ができる。
成図。
の構成図。
続フランジ、4…ボルト、5…サンプリング箱、6…断
熱材、7…ダストフィルタ、8…フィルタボックス、9
…保温材、10…ヒータ、11…出力配管、12…煙
道、12…外部ガス導入配管、15…サンプリングノズ
ル内管、16a,16b,16c…ノズル押え、17…
サンプリングノズル外管、18…金属シール、19…ゴ
ムシール、20…ヒータ保護管、21a,21b,21
c…ヒータ、25…フタ、26…断熱材、27a,27
b,27c…ヒータ線、28a,28b,28c…熱電
対、30…排ガス遮断弁、31…バルブ、34a,34
b,34c…サンプリング管、35a,35b,35c
…サンプリング口。
Claims (8)
- 【請求項1】燃焼炉などから排出される排ガスが通過す
る煙道に配置されるノズルと、当該ノズルから吸引され
た排ガス中の灰,ダストを取り除くためのフィルタと、
当該フィルタを介した排ガスを分析部へ導く出力配管
と、前記ノズル,フィルタ及び出力配管を保持する筐体
を備えた排ガス導入装置であって、 前記ノズルを加熱する第1の加熱手段と、前記ノズルと
フィルタ間に排ガスの流れを遮断する遮断弁を設けたこ
とを特徴とする排ガス導入装置。 - 【請求項2】請求項1において、 前記筐体内を加熱する第2の加熱手段と、前記出力配管
を加熱する第3の加熱手段を備えたことをを特徴とする
排ガス導入装置。 - 【請求項3】請求項1において、 前記ノズルは少なくとも2以上の管が積層された構造で
あり、内側のノズルは着脱可能であることを特徴とする
排ガス導入装置。 - 【請求項4】請求項2において、 前記ノズルの内管は、石英またはガラス管類からなるこ
とを特徴とする排ガス導入装置。 - 【請求項5】請求項2において、 前記ノズルの外管は、セラミックなどの耐腐食材をコー
トしたことを特徴とする排ガス導入装置。 - 【請求項6】請求項1において、 外部からガスを導入し、前記ノズル内の排ガスと混合す
る外部ガス導入配管を備えたことを特徴とする排ガス導
入装置。 - 【請求項7】請求項6において、 前記筐体に、前記ノズル内を流れる排ガスをサンプリン
グする第1のサンプリング口と、前記筐体内のガスをサ
ンプリングする第2のをサンプリング口と、前記外部ガ
ス導入配管内のガスをサンプリングする第3のサンプリ
ング口とを設けたことを特徴とする排ガス導入装置。 - 【請求項8】請求項7において、 前記各ガスサンプリング口が形成される前記筐体側面
に、当該ガスサンプリング口を保温する保温手段を備え
ることを特徴とする排ガス導入装置。
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JP2000201444A JP3583059B2 (ja) | 2000-06-29 | 2000-06-29 | 排ガス導入装置 |
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