JP2521431Y2 - カーテンボックスの吊り金具 - Google Patents

カーテンボックスの吊り金具

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JP2521431Y2
JP2521431Y2 JP6309692U JP6309692U JP2521431Y2 JP 2521431 Y2 JP2521431 Y2 JP 2521431Y2 JP 6309692 U JP6309692 U JP 6309692U JP 6309692 U JP6309692 U JP 6309692U JP 2521431 Y2 JP2521431 Y2 JP 2521431Y2
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bolt
hanging
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plate
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JP6309692U
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将利 田中
勝喜 高柳
善法 阿部
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田中金属株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、アルミ合金等の金属材
で押出し成形したカーテンボックスを、建物躯体に吊り
ボルトを介して組付け施工する際に、前記吊りボルトの
下端側をカーテンボックスの上面側に対して連結するた
め、カーテンボックスの上面側に組付けておく吊り金具
についての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミ合金等の金属材で押出し成形する
形態のカーテンボックス1を建物躯体2に対して組付け
る施工は、図1に示している如く、カーテンボックス1
の天板の上面側に、一対に対向するよう形設しておく係
止突条10・10に、鉄板等の金属材で小さい短冊状に
別に形成しておく吊り金具3を、かしめ付けるように係
着し、この吊り金具3の連結片に開設した透孔に、建物
躯体2にアンカー40を介して止着した吊りボルト4の
下端側を挿通し、そのボルト4に螺合するナット41・
42の締付けでそのボルト4と吊り金具3とを締着連結
することで行なわれるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このように、カーテン
ボックス1を、それの上面に組付ける吊り金具3と、建
物躯体2に垂設する吊りボルト4とを用いて建物躯体2
に組付ける施工は、吊りボルト4が建物躯体2に正しい
位置を占めているように取付けられていることを前提と
している。
【0004】しかし、この建物躯体2に取付けられる吊
りボルト4の、吊り金具3と連結させる下端の位置は、
建物躯体2にアンカー40が正しい位置に取付けられて
いたとしても、これに上端側を止着した吊りボルト4の
姿勢によって狂いが出てくるものである。そして、この
狂いは、カーテンボックス1の長手方向における狂いの
場合には、カーテンボックス1の上面の係止突条10・
10にかしめ付けて組付けた吊り金具3を、その係止突
条10・10に沿い変位させることで調整が可能となる
が、カーテンボックス1の長手方向と直交する方向の狂
いの場合には、吊り金具3の変位による調整が効かない
ことで、カーテンボックス1の取付位置に狂いを生ぜし
める問題がでてくる。
【0005】また、建物躯体2に組付ける吊りボルト4
は、それの上端側とアンカー40との連結状態および吊
りボルト4自体の長さの個体差などで、吊り金具3と連
結する下端の位置が、上下に狂ってくる場合が多く、こ
のとき、その狂いが上方に偏位している場合には、吊り
ボルト4の下端が充分に吊り金具3に届かないようにな
り、ナット41・42による締着が不完全になったり締
着不能となる問題を生ぜしめる。
【0006】本考案は、従来手段に生じているこれらの
問題を解決するためになされたものであって、建物躯体
2に上端側を取付けて垂下せしめた吊りボルト4の下端
の位置が、組付け施工しようとするカーテンボックス1
の長手方向と直交する方向に狂いを生ぜしめていたり、
また、上下に狂いを生ぜしめたりしていても、カーテン
ボックス1の上面に組付けて吊りボルト4の下端と連結
止着させる吊り金具3自体により、カーテンボックス1
が所定の位置を占めるように狂いを調整し得るようにす
る新たな手段を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして本考案は、上述の
目的を達成するための手段として、短冊状の基板の長辺
側の一側縁に垂直方向に立上る立上板を設け、基板の短
辺側となる両端部にカーテンボックスの上面の係止突条
に係着させる係止片をそれぞれ設けた主体と、帯板をア
ングル状に屈曲成形し、それの水平な方向に沿う連結板
部に吊りボルト挿通用の透孔を開設し、垂直方向に沿う
取付板部に、下弦の円弧状の長溝とそれの長手方向の中
間から上方に延出する垂直な長溝とが連続する倒立した
Y字状のボルト挿通穴を開設した連結板とからなり、連
結板の垂直方向に沿う取付板部を主体の立上板に接合
し、その立上板のボルト挿通孔と前記取付板部のボルト
挿通穴とにボルトを嵌挿してナットにより締着せしめて
なるカーテンボックスの吊り金具を提起するものであ
る。
【0008】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図
面符号は同効の構成部材については従前手段のものと同
一の符号を用いるものとする。
【0009】図2は本考案による吊り金具を用いて組付
け施工したカーテンボックスの一部破断した斜視図で、
同図において、1はカーテンボックス、2は建物躯体、
3は吊り金具、4は吊りボルトを示す。
【0010】カーテンボックス1は、金属材からの押出
し成形で形成する際、ボックス主体1aの上面に一対に
対向する係止突条10・10を設けておき、これに別体
に形成しておく吊り金具3を係合させてかしめ付け、こ
の吊り金具3に建物躯体2に垂設する吊りボルト4の下
端を連結することで、建物躯体2に組付ける通常の形態
のものであり、それのボックス主体1aの天板の内面側
にはカーテンレール11・11が一体に形成してある。
また、ボックス主体1aの前後の壁板12・12の各下
端には前後に張出す張出壁13・13が形成してあり、
その前後の壁板12・12の各外面側にはカーテンボッ
クス1のこぐちに装着する化粧蓋(図示省略)の組付用
の断面馬蹄形状の突条15・15が設けてある。
【0011】吊り金具3は、図3に示している如く、鉄
板等の金属板から成形した短冊状の主体3aと、その主
体3aの長手方向の一側に取付けられる連結板3bとよ
りなる。
【0012】主体3aは、鋼板等の金属板から図4およ
び図8にあるように、細長い菱形をなす短冊状の基板3
0を形成し、それの長辺側の一方の側縁に、図5および
図6に示している如くその側縁に沿って上方に向け略9
0度に屈曲して立上る立上板31を設けて、それにボル
ト挿通孔31aを設け、短辺側には、切込み32・32
により、図5に示す如く基板30の上面に対し切り起し
た係止片33が設けてある。
【0013】また、連結板3bは、金属板から前記基板
30の立上板31と略同巾に成形した帯板を、アングル
状に屈曲成形し、それの水平方向に沿わせた連結板部3
4に吊りボルト4を挿通する透孔34aを設け、垂直方
向に沿わせた取付板部35に、下弦の円弧状の長溝36
aと、それの長手方向の中間部位から上方に延出する垂
直方向の長溝36bとが連結する倒立したY字状のボル
ト挿通穴36とを設けている。
【0014】そして、このアングル状の連結板3bはそ
れの垂直方向に沿う取付板部35を、主体3aの一側縁
に設けた立上板31の外面側に接合して重合し、その立
上板31に設けたボルト挿通孔31aにボルト37を挿
通して、それの先端側を前記取付板部35に設けた倒立
するY字状のボルト挿通穴36に嵌挿し、そのボルト挿
通穴36から突出する先端側にナット38を螺合して締
着することで、主体3aと連結板3bとが一体に連結す
る吊り金具3を構成するようにしてある。
【0015】吊りボルト4は、上端側を建物躯体2に設
けるアンカー40に止着し、下端側を前記吊り金具3の
連結板部34に設けた透孔34aに挿通して、ナット4
1・42により締着する通常のものである。この吊りボ
ルト4は、図9に示す如く、吊り金具3の連結板部34
の透孔34aに下面側から挿通し、突出端となる上端側
を、建物躯体2に設けておくアンカーボルト44に熔接
する形態のものとする場合がある。
【0016】なお、図示する実施例において、6は建物
躯体2の窓部に設けたサッシ、7はサッシ6とカーテン
ボックス1との間の空間を埋める持出材であり、また、
30aは吊り金具3の基板30に形成した補強リブであ
る。
【0017】このように構成せる実施例装置は次のよう
に作用する。カーテンボックス1を建物躯体2の室内側
の所定位置に配位し、それの上面側の係止突条10・1
0に係着した吊り金具3の連結板部34に開設してある
透孔34aに、建物躯体2に垂設した吊りボルト4の下
端側を挿通し、締付けナット41…により締着して、カ
ーテンボックス1の組付け施工を行なう際において、吊
りボルト4の下端位置に、カーテンボックス1の長手方
向と直交する方向に狂いが生じた場合は、吊り金具3の
主体3aと連結板3bとを締着しているナット38を緩
めて、連結板3bを前記方向に揺動させる。これにより
吊り金具3の連結板3bは、それに設けてあるボルト挿
通穴36の下弦の円弧状の長溝36aとボルト37との
摺動で、図9に示している如く、主体3aに対して回動
し、連結板部34に開設してある透孔34aの位置が前
述の狂いの方向に変位し、この透孔34aに挿通する吊
りボルト4の位置の狂いを調整し得るようになる。
【0018】また、前述の狂いが上下方向である場合
は、ナット38を緩めた状態で、吊り金具3の連結板3
bを上下に動かす。これにより、吊り金具3の連結板3
bは、ボルト挿通穴36の垂直方向の長溝36bとボル
ト37との摺動で、図10に示している如く、主体3a
に対して上下に変位し、吊りボルト4の上下の狂いを調
整し得るようになる。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によるカー
テンボックスの吊り金具3は、カーテンボックス1の上
面の係止突条10・10に係着した状態において、建物
躯体2に取付ける吊りボルト4と連結させる連結板3b
が、カーテンボックス1に係着する主体3aに対して、
カーテンボックス1の長手方向と直交する方向及び上下
方向に変位するようになり、かつ、ナット38の締付け
で変位させた所望の位置に固定されるようになるので、
この吊り金具3をもって、カーテンボックス1の長手方
向と直交する方向および上下方向における吊りボルト4
の位置の狂いの調整が行なえるようになって、カーテン
ボックス1を吊りボルト4と吊り金具3とにより建物躯
体2に組付け施工する際のカーテンボックス1の位置の
狂いの調整が楽に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前手段の説明図である。
【図2】本考案による吊り金具を用いて組付け施工した
カーテンボックスの一部破断した斜視図である。
【図3】本考案による吊り金具の斜視図である。
【図4】同上の平面図である。
【図5】同上の正面図である。
【図6】同上の後面図である。
【図7】同上の一部破断した側面図である。
【図8】同上の底面図である。
【図9】同上の作用の説明図である。
【図10】同上の作用の説明図である。
【符号の説明】
1…カーテンボックス、1a…ボックス主体、10…係
止突条、11…カーテンレール、12…壁板、13…張
出壁、15…突条、2…建物躯体、3…吊り金具、3a
…主体、3b…連結板、30…基板、30a…補強リ
ブ、31…立上板、31a…ボルト挿通孔、32…切込
み、33…係止片、34…連結板部、34a…透孔、3
5…取付板部、36…ボルト挿通穴、36a・36b…
長溝、37…ボルト、38…ナット、4…吊りボルト、
40…アンカー、41・42…ナット、44…アンカー
ボルト、6…サッシ、7…持出材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短冊状の基板30の長辺側の一側縁に垂
    直方向に立上る立上板31を設け、基板30の短辺側と
    なる両端部にカーテンボックス1の上面の係止突条10
    ・10に係着させる係止片33・33をそれぞれ設けた
    主体3aと、帯板をアングル状に屈曲成形し、それの水
    平な方向に沿う連結板部34に吊りボルト4挿通用の透
    孔34aを開設し、垂直方向に沿う取付板部35に、下
    弦の円弧状の長溝36aとそれの長手方向の中間から上
    方に延出する垂直な長溝36bとが連続する倒立したY
    字状のボルト挿通穴36を開設した連結板3bとからな
    り、連結板3bの垂直方向に沿う取付板部35を主体3
    aの立上板31に接合し、その立上板31のボルト挿通
    孔31aと前記取付板部35のボルト挿通穴36とにボ
    ルト37を嵌挿してナット38により締着せしめてなる
    カーテンボックスの吊り金具。
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