JP2521144Y2 - キャップシール材 - Google Patents

キャップシール材

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JP2521144Y2
JP2521144Y2 JP1989148770U JP14877089U JP2521144Y2 JP 2521144 Y2 JP2521144 Y2 JP 2521144Y2 JP 1989148770 U JP1989148770 U JP 1989148770U JP 14877089 U JP14877089 U JP 14877089U JP 2521144 Y2 JP2521144 Y2 JP 2521144Y2
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aluminum foil
polyvinylidene chloride
stretched film
adhesive
coated
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JP1989148770U
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紹晴 辻本
亮太 近沢
進 高田
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昭和アルミニウム 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は食品、トイレタリー等の包装材、特に容器の
蓋材に有用なアルミニウム箔複合材に関する。
[従来の技術] 強度も比較的あって、耐薬品性、軽量性、耐衝撃性等
に優れ、且つ安価であるため食品、トイレタリー、医薬
品、その他の商品の容器としてプラスチックが大量に使
用されている。中でもヒートシール性に富む熱可塑性樹
脂製の容器が、包装の生産性、簡易性のためこれらの用
途に大量に使用され、更にその新規な用途を拡大しつつ
ある。
特にアルミニウム箔と積層したプラスチック複合材
は、機械的強度(剛性)、酸素ガスバリヤー性、遮光性
等に優れているところから、酸素や紫外線により変質し
易い食品、医薬品の安価な包装容器の用途に大量に使用
されている。
[考案が解決しようとする課題] 比較的安価で且つ大量の商品の小型容器、例えばヨー
グルト等の乳酸菌飲料、ミルク、ゼリー、ジュース等の
容器は、ほとんどがプラスチック容器であるが、これら
は輸送もバスケット等のコンテナーにバラ積みされたま
まトラック輸送をしたり、スーパー、ストア等の小売店
でバラ売りするため、コンテナーから売り場へ開けられ
るとき等容器同士がぶつかりあうことが多い。
特に、広口の浅い容器の蓋材として広く使用されてい
るアルミニウム箔−プラスチック積層複合材の蓋材は、
容器がおたがいに衝突したり、押し付けられたりするこ
とによりアルミニウム箔の保護被覆(内容物がバリアー
層)が破れて内容物の汚染や内容物の浸出がおきたりす
る。
アルミニウム箔複合材が、前記の保護被覆を省略し、
直接ヒートシール樹脂を積層するものもあるが、蓋材の
ヒートシール材として塩化ビニル−酢酸ビニル系樹脂、
塩化ビニル−アクリル系などをアルミニウム箔に直接コ
ーティングした場合には、内容物がしょうゆ、ソース、
ドレッシング、酢などのように塩分濃度が高かったり、
pHが低い等アルミニウムに対し腐食性があるときはコー
ティング塗膜に欠陥があったり、仮に欠陥がなくとも、
コーティング塗膜のみでは腐食性の内容物がコーティン
グ塗膜を透過してアルミニウム箔を侵すこともしばしば
見受けられる。
これらの蓋材はヒートシール材として、ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等
の熱可塑性樹脂を積層した複合体もよく用いられてい
る。これらの形式の複合体は広い範囲の樹脂の選択が可
能で、且つ厚みについても比較的広い許容範囲があっ
て、ヒートシール材としてそれ自体好ましいものである
が、キャップシール材とするときは、工程の管理、生産
性の関係から蓋材は所定の寸法、形状に打ち抜かれなけ
ればならない。
しかし、これら未延伸フィルムをヒートシール材とし
て使用した蓋材は、前記未延伸フィルムは打ち抜きに際
してヒゲやバリなどを生じ易く、また抜き型の精度等に
よっては、一部が切断されずに残る等、トラブルの原因
を包蔵していることはよく知られている。
本考案は、従来の蓋材におけるトラブルの原因を検討
した。その結果、まず内容物を入れた包装容器が乱暴な
取扱いによっても蓋材部分が比較的丈夫であり、簡単に
破れたり、内容物を汚染しないキャップシールを目的と
するものであり、更に内容物が塩分濃度が高かったり、
pHが低い場合でも蓋材のアルミニウム箔の腐食や汚染の
起こらないキャップシールを目的とするものである。
更にそのうえ、蓋材を打ち抜くのに際しヒゲやバリ等
の生起しないキャップシールを開発することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本件考案は、上記の目的を達成するため種々検討を行
ない、ポリ塩化ビニリデンをコートしたポリエステル、
ポリアミド及びポリプロピレンから選ばれた延伸フィル
ムの延伸フィルム側に厚さ9〜50μmのアルミニウム箔
を積層し、ポリ塩化ビニリデンコート側に厚さ3〜10μ
mのヒートシール用樹脂をコーティングしてなることを
特徴とするキャップシール材を開発し、本考案に到達し
た。
また、この場合積層されているアルミニウム箔が印刷
及び/又はアルミニウム箔保護層で被覆されているとき
はアルミニウム箔は20〜50μmの厚さであり、ポリ塩化
ビニリデンコート延伸フィルムは印刷等で被覆されてい
ない面に積層することになる。
また、アルミニウム箔が印刷等の被覆層の代わりに延
伸フィルム(アルミニウム箔又は延伸フィルムに印刷さ
れていることも出来る。)で被覆されているときには、
アルミニウム箔の厚みは9〜30μmの厚さで充分とな
る。
本考案において、ポリ塩化ビニリデンをコートした延
伸フィルムとしては、コート後の厚さ9〜25μmの二軸
延伸されたポリエステル(PET)、ポリアミド、ポリプ
ロピレン等強度の充分高い熱可塑性プラスチックフィル
ムを言う。厚さが9μm以下では強度が不足することが
多く、乱暴な取扱いに際しての破損の危険がある。一方
25μm以上の厚みは限界があるわけでなく、強度は増す
ことは増すが、全体の強度のバランス、打ち抜き、ヒー
トシール等の作業性、コスト等の点からメリットは少な
い。
ポリ塩化ビニリデンのコーティングには溶液、エマル
ジョンの塗布のいずれでもよく、厚みもピンホールがな
い限り薄くてよい。一般的には1〜6μm以下で充分で
ある。ポリ塩化ビニリデンの厚さが、1μm以下である
ときは延伸フィルムとヒートシール樹脂の接着性が不安
定になり、また6μm以上あるときはポリ塩化ビニリデ
ンのガスバリア性、接着性の改良に向上がなく、ムダを
招くので必要がない。
ポリ塩化ビニリデンコートの二軸延伸フィルムは、ポ
リ塩化ビニリデンが酸素ガスバリヤー性、有機酸やアル
カリの非透過性に優れていることから、アルミニウム箔
に対する包装内容物からの攻撃を防御し、アルミニウム
箔の酸素ガスバリヤー性と共同して内容物の保護に役立
つ。
機械的強度は二軸延伸フィルムが受け持ち、高価なポ
リ塩化ビニリデンの被覆を薄くしても強度は充分になる
ように配慮してある。
ヒートシールのための樹脂は、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、ポリエステル、アクリル酸系樹脂、または
これらの共重合体の樹脂をポリ塩化ビニリデンの上に、
溶液又はエマルジョンの形のヒートシール樹脂をコーテ
ィングする。この場合の厚みは接着性の点から3〜10μ
m、通常5μm程度が好ましい。
アルミニウム箔は、通常は印刷を行ない、その印刷面
及び/又はアルミニウム箔保護のため保護層を被覆する
ことが普通である。この場合にはアルミニウム箔の強度
がさほど高くないので20〜50μm程度のものを使用する
ことが好ましい。
一方、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン等
の二軸延伸フィルムを接着することも行なわれている
が、この場合にはアルミニウム箔は9〜30μmと厚みを
薄くしても強度は充分に保持できる。
これを簡単に積層順として示すと、 印刷又は箔保護層/アルミニウム箔/接着剤/(延伸フ
ィルム)(ポリ塩化ビニリデンコート)/ヒートシール
樹脂コート または 延伸フィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/(延
伸フィルム)(ポリ塩化ビニリデンコート)/ヒートシ
ール樹脂コート となる。
接着剤としては、アルミニウム箔と延伸フィルムの接
着に主として使い易さ、接着性能の優秀性のためにウレ
タン系の接着剤が好ましく用いられる。
[作用] 本考案のキャップシール材は、機械的強度を延伸フィ
ルムにより、アルミニウムの保護層としてポリ塩化ビニ
リデンにより保持されると共に、未延伸フィルムの使用
を完全に避け、打ち抜きの加工性、キャップシールのヒ
ートシール性等の生産性もよく、バランスがとれた蓋材
を提供できた。
[実施例] 接着剤はウレタン系−液性接着剤を使用した。
(実施例1) 二軸延伸ポリプロピレン(12μm)/接着剤/アルミ
ニウム箔(40μm)/接着剤/(延伸ポリエチレンテレ
フタレート)(ポリ塩化ビニリデン)(12μm)/塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体(5μm)のキャップシー
ル材により、約70ccの水を充填したポリスチレン容器を
ヒートシールし、段ボールケース中にバラ積め(50ケ×
5ケース)をし、トラックにより50Kmの輸送テストを実
施した結果、液洩れは一つもでなかった。
一方、比較のため二軸延伸ポリプロピレン(25μm)
/接着剤/アルミニウム箔(50μm)/塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体(5μm)のキャップシール材を用い
て同じようにヒートシールを行ない、実施例1と同時に
輸送テストをしたところ、全体の15%のサンプルに破損
や液洩れが見受けられた。
(実施例2) 二軸延伸ポリプロピレンフィルム(20μm)/接着剤
/アルミニウム箔(40μm)/接着剤/(延伸ポリエチ
レンテレフタレート)(ポリ塩化ビニリデン)(12μ
m)/ポリ塩化ビニルの蓋材から75mmφの円板を打ち抜
きテストを連続8時間行なったところ、ヒゲやバリの発
生もなく、良好なキャプシールが得られた。
比較のため、二軸延伸ポリプロピレン(20μm)/接
着剤/アルミニウム箔(40μm)/押出低密度ポリエチ
レンフィルム(25μm)/エチレン−酢酸ビニル共重合
体の複合材を同様に円板の打ち抜きテストを行なったと
ころ、ヒゲやバリの発生があり、更に抜きズレによる変
形したキャップシールも見受けられた。
(実施例3) 二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(12μm)/接
着剤/アルミニウム箔(12μm)/接着剤/(延伸ポリ
エチレンテレフタレート)(ポリ塩化ビニリデン)(12
μm)/ポリ塩化ビニリデンのキャップシールを用い、
実施例1の水の代わりにしょうゆ及びトレッシングを充
填し、倒置して40℃に放置した。
結果を第1表に示す。
なお、比較のため二軸延伸ポリプロピレン(20μm)
/接着剤/アルミニウム箔(50μm)/塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体(5μm)も同じようにテストを行な
った。
[考案の効果] 以上の説明からも明かなごとく、アルミニウム箔複合
材からなる本考案のキャップシール材は、アルミニウム
箔とポリ塩化ビニリデンをコートした延伸フィルムにヒ
ートシール樹脂をコーティングしたものであるため機械
的強度も充分高く、且つ塩化ビニリデンによりアルミニ
ウム箔がよく保護されており、延伸フィルムであるため
打ち抜き加工性に優れているので、食塩濃度の高いまた
はpHの低い食品類、医薬品、トイレタリー等のキャップ
シールとして極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のキャップシール材の断面概念図であ
る。 1……アルミニウム箔 2……ポリ塩化ビニリデンをコートした延伸フィルム 3……ポリ塩化ビニリデンコート側 4……ヒートシール用樹脂 5……アルミニウム箔保護被覆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高田 進 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和ア ルミニウム株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−84336(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリ塩化ビニリデンをコートしたポリエス
    テル、ポリアミド及びポリプロピレンから選ばれた延伸
    フィルムの延伸フィルム側に厚さ9〜50μmのアルミニ
    ウム箔を積層し、ポリ塩化ビニリデンコート側に厚さ3
    〜10μmのヒートシール用樹脂をコーティングしてなる
    ことを特徴とするキャップシール材。
JP1989148770U 1989-12-25 1989-12-25 キャップシール材 Expired - Lifetime JP2521144Y2 (ja)

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JPH0387223U JPH0387223U (ja) 1991-09-04
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