JP2521011Y2 - 車両における車体のクッション装置 - Google Patents

車両における車体のクッション装置

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JP2521011Y2
JP2521011Y2 JP1990078319U JP7831990U JP2521011Y2 JP 2521011 Y2 JP2521011 Y2 JP 2521011Y2 JP 1990078319 U JP1990078319 U JP 1990078319U JP 7831990 U JP7831990 U JP 7831990U JP 2521011 Y2 JP2521011 Y2 JP 2521011Y2
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和雄 樋口
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Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は車両における車体のクッション装置、特にフ
ロントウィンドガラス前方のクッション装置に関するも
のである。
(2) 従来の技術 従来ボンネットをクッション保護装置として機能させ
るようにしたものは公知である(特公昭46-36740号公報
参照)。
(3) 考案が解決しようとする課題 ボンネット付き自動車の走行時において、車外の物体
が車両前部に当りボンネット上に乗り上げてボンネット
上に後方に移動することにより、その物体が車両のフロ
ントウィンドガラス前面に勢いよく直接当ることが考え
られる。
本考案は、かゝる事態になったとき、フロントウィン
ドガラスの前面に展開するクッション保護体によって車
外の物体を緩衝的に受けて該物体がフロントウィンドガ
ラス前面に直接当たらないようにした、車両における車
体のクッション装置を提供することを目的とするもので
ある。
B. 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 前記目的達成するため本考案は、車外の物体を受けて
該物体がフロントウィンドガラスに直接当たらないよう
にした、車両における車体のクッション装置であって、
車体に設けられ所定値以上の衝突荷重、または減速度の
少なくとも何れか一方で作動する衝突センサと、その衝
突センサの非作動時にはボンネット後部下側の車体空間
に収納されてフロントウィンドガラスの下端部近傍に位
置するクッション保護体と、このクッション保護体を前
記衝突センサの作動に応答して強制的に展開させる強制
展開手段とを備え、その強制展開手段が、前記クッショ
ン保護体の背面をフロントウィンドガラスの前面に略沿
わせるようにして該保護体をフロントウィンドガラスの
下端部から上部に向かって展開させることを特徴として
いる。
(2) 作用 前記構成によれば、車両の走行時にそれに所定値以上
の衝突荷重、または減速度の少なくとも何れか一方が作
用すると、衝突センサが作動され、これに応答した強制
展開手段が、クッション保護体の背面をフロントウィン
ドガラスの前面に沿わせるようにして該保護体をフロン
トウィンドガラスの下端部から上部に向かって展開す
る。これにより、車両との衝突等でボンネット上に乗上
げて後方に移動しようとする車外の物体をクッション保
護体が緩衝的に受けることができ、該物体がフロントウ
ィンドガラス前面に直接当たることが回避される。また
クッション保護体は、平時、即ち衝突センサの非作動時
においてはボンネット後部下側の車体空間に収納される
ことから、車両外観の体裁を損なわず、またその収納の
ために車室空間やフロントウィンドガラスの視界を狭め
る心配もない。
また特にクッション保護体の展開時には、該保護体の
背面をフロントウィンドガラスの前面に略沿わせるよう
にしてフロントウィンドガラスの下端部よりその上部に
向けて展開していくため、ボンネット上に乗り上げてフ
ロントウィンドガラス側に向かってくる車外の物体が真
先に当たる確率が最も高い該ガラスの前面下部をクッシ
ョン保護体が無駄のない展開形態で、より早めに覆うこ
とができる。しかもクッション保護体の展開時にその背
面をフロントウィンドガラスの前面に略沿わせるように
したことで、そのガラス前面が、クッション保護体の展
開方向を決める展開ガイド手段としても、また展開後の
クッション保護体を後方より支える支持手段としてもそ
れぞれ有効に活用される。
(3) 実施例 まず第1〜4図により本考案装置の第1実施例につい
て説明する。
第1図は本考案クッション装置を備えた車両の前部の
側面図、第2,3図は本考案装置の要部の縦断側面図で、
第2図は、その収納時、第3図はその展開時の側面図、
第4図は車両のバンパ部の断面図であり、これらの図に
おいて、乗用車両は、その車体Boの前部にエンジンルー
ムRを備え、該エンジンルームRの開口上面には通常の
ようにボンネットBが開閉自在に設けられる。そのボン
ネットB後部下側の車体空間には、該ボンネットBと略
等しい横幅を有するクッション保護プレート1が前後に
移動可能に配設され、このプレート1の後端11は上方に
向けて若干湾曲している。前記クッション保護プレート
1は、後述するようにその収納時に第2図に示すように
ボンネットB後部下側の車体空間に在って、その湾曲後
端11がフロントウィンドガラスGfの下端部前面に臨んで
おり、また第3図に示すように後方にスライド移動して
フロントウィンドガラスGfの前面に沿うように該ガラス
Gfの下端部よる上部に向かって展開移動するようになっ
ている。前記クッション保護プレート1は、金属板、合
成樹脂板等あるいは、それらの緩衝剤を接合して構成さ
れ、それ自体で衝撃荷重を吸収できるように構成する。
ボンネットB後部下側の車体空間において、車体Boの
両側上部には、前後方向に沿って長いガイド溝2が形成
され、該ガイド溝2に、前記クッション保護プレート1
の前部下面に突設したスライダ3が摺動自在に係合され
る。
前記スライダ3と、それよりも後方で車体Boに突設し
たブラケット4間には、引張りばねよりなる展開ばね5
が連結され、このばね5の引張力は前記クッション保護
プレート1を後方、すなわちフロントウィンドガラスGf
側へ移動するように付勢している。而して展開ばね5
は、クッション保護体としてのクッション保護プレート
1を後述の衝撃センサSの作動に応答して強制的に展開
させる本考案の強制展開手段を構成しており、これによ
り、該クッション保護体としてのクッション保護プレー
ト1の背面をフロントウィンドガラスGfの前面に略沿わ
せるようにして該プレート1をフロントウィンドガラス
Gfの下端部から上部に向かって展開させることができ
る。また強制展開手段としての展開ばね5は平時(衝突
センサSの非作動時)にボンネットB下側に体裁よく良
く隠され、車体外面より大きく張り出したり車両外観の
体裁を損なうような心配はない。
前記ガイド溝の前方において、車体Boの両側上部には
フック状のストッパ6が起伏自在に枢支7され、一方前
記クッション保護プレート1の前縁には、それより下向
きに係止片8が突設される。前記ストッパ6は通常は起
立回動するように付勢されて収納位置にある、前記クッ
ション保護プレート1前縁の係止片8と係合して該プレ
ート1を収納位置に係止するようになっている。また前
記ストッパ6は後述する衝突センサ8の検知信号に応答
して作動されるアクチュエータAにより作動制御される
ようになっている。
車両のバンパBuには、前記ストッパ6を作動制御する
ための、前記衝突センサSが設けられる。すなわち第4
図に示すようにこの衝突センサSはバンパビーム9の前
面に緩衝材10を介して設けられ、バンパビーム9の前面
を覆う、合成樹脂、ゴム等よりなるソフトバンパフエイ
ス11によって被覆される。この衝突センサSは車両の走
行時に設定値以上の衝撃荷重、または減速度の少なくと
も何れか一方が作用したときに作動される。
次に本考案の作用を説明するに、車両の通常の走行時
には、第2図に示すように少なくとも6は係止片8と係
合してクッション保護プレート1は、ボンネットBの内
側に収納されている。
いま車両走行時に、車両の前部が物体と当り、バンパ
Buに設定値以上の衝撃荷重が働くと、衝撃センサSがこ
れを検知してアクチュエータAを作動し、ストッパ6は
伏倒方向に回動される。これによりストッパ6はクッシ
ョン保護プレート1前縁の係止片8から離脱するので、
該プレート1は展開ばね5のばね力でフロントウィンド
ガラスGf側へ牽引されて第3図に示すように該ガラスGf
上に展開する。
ところで物体がボンネットB上に乗り上げて後方に移
動した際既に該ガラスGf前面にはクッション保護プレー
ト1が展開しているので、その物体はこのプレート1に
よって緩衝的に受けられてフロントウィンドガラスGfに
直接接触するのを未然に防止することができる。
第5図には、前記第1実施例の変型例が示される。こ
の変型例はクッション保護プレート1のフロントウィン
ドガラスGfと対面する、裏面後端にゴム等の弾性材より
なる緩衝部材12が接合されており、その他の構成は前記
第1実施例のものと同じである。
而してこの変型例によれば、クッション保護プレート
1にかかる衝撃エネルギを、前記緩衝部材12によって効
果的に緩衝吸収することができる。
第6図は、本考案の第2実施例で、その展開時の縦断
側面図である。この実施例では、フロントウィンドガラ
スGf上に展開するクッション保護プレート101は、折畳
み可能に形成される。すなわちこれは前部プレート101f
と後部プレート101rとを相互にヒンジ具113を介して下
向きに屈折可能に連結して構成される。前部プレート10
1fの前縁はボンネットBの後縁裏面に枢支軸114を以て
上下に回動可能に枢支される。前部プレート101fとボン
ネットBには枢支軸114に設けた、捩りばねよりなる展
開ばね105の両端が係合され、この展開ばね105のばね力
は第6図実線に示すように前,後部プレート101f,101r
を平面状に伸長させてフロントウィンドガラスGf上に展
開するように付勢する。また前部プレート101fの、前記
枢支軸114よりも前方の裏面には、フック状のストッパ1
06が前後に揺動可能に枢支107されている。前記ストッ
パ106は前記第1実施例と同じく衝突センサSの検知信
号により作動されるアクチュエータAにより第6図実線
で示す位置に回動されるようになっている。
クッション保護プレート101は通常は第6図鎖線に示
すように下向きに屈折されて折畳まれ、その屈折部をス
トッパ106により係止されて、その折畳み状態に保持さ
れる。
衝突センサSがONすると、アクチュエータAの作動に
よりストッパ106が第6図鎖線位置から実線位置に揺動
されてクッション保護プレート101との係合から外れる
ので、該プレート101は、展開ばね105のばね力で伸長
し、フロントウィンドガラスGf前面に展開する。
第7〜10図には、本考案の第3実施例が示される。こ
の実施例はクッション保護体として圧縮空気によって膨
脹展開するクッションフィルム201を利用したもので、
第7図はクッション装置を備えた車両前部の斜視図、第
8図は、第7図VIII-VIII線に沿う部分拡大断面図、第
9図は、第7図IX-IX線に沿う部分拡大断面図、第9図
は、第10図はクッション装置の収納状態を示す、第7図
と同じ断面図であり、これらの図において、車体Boのフ
ロントウィンドガラスGf左右のフロントピラー215には
ゴム等の弾性材よりなる、ガイドレール216が固着され
る。これらのガイドレール216はフロントウィンドガラ
スGfに向って車体Bo内方に湾曲しており、フロントピラ
ー215との間に緩衝間隙217が形成されている。そしてフ
ロントピラー215に作用する衝突荷重を効果的に吸収し
得る。
フロントウィンドガラスGfの前面に展開し得るクッシ
ョン保護体は、内部に気密の空気室220を形成した袋状
のクッションフィルム201により構成される。このクッ
ションフィルム201は通常は自己のもつ収縮力で第10図
に示すようにボンネットB後部下側の車体空間に収納さ
れて、フロントウィンドガラスGfの下端部近傍に位置し
ている。このクッションフィルム201の開口基端は、ボ
ンネットB下に設けられる強制展開手段としての高圧ガ
ス発生源221に連なるガス供給管222にジョイント223を
介して接続されている。高圧ガス発生源は高圧ガスボン
ベ、高圧チャンバ、またはインフレータ等であり、第1
実施例と同じ衝突センサの検知に応答して作動されるよ
うになっている。
ボンネットBの後端縁直下の車体Boには、押えプレー
ト224が開閉可能に設けられる。この押えプレート224は
通常はばね力等で第10図に示すように閉じ方向に付勢さ
れており、収縮状態にある前記クッションフィルム201
をボンネットB下の収納位置に押え込んでいる。
衝突センサSの検知に応答して高圧ガス発生源221が
作動すると、そこからの高圧ガスがクッションフィルム
201内に圧送され、該フィルム201は押えプレート224を
押しのけ、前記左右のガイドレール216に案内されてフ
ロントウィンドガラスGfに向けて膨脹し、第7図に示す
ように該ガラスGfの前面に展開する。したがってフロン
トウィンドガラスGfに衝撃荷重が作用しても該ガラスGf
の破損事故を可及的に低減することができる。また左右
フロントピラー215の外面を覆う軟質性左右ガイドレー
ル216は左右フロントピラー215に作用する衝撃力を吸
収、緩和することができる。
なおクッションフィルム201を透明体により形成すれ
ば、その膨脹展開時にも運転者の視界を妨げることがな
い。
第11図のものは、前記第3実施例に用いられるクッシ
ョン保護体としてクッションフィルム201の変形例であ
って、これはシート状部分2011の左右両側に筒状気筒20
22を一体に連設して構成され、それらの気筒2022に高圧
ガス発生源221がガス供給管222を介して接続される。そ
して高圧ガス発生源221からの高圧ガスは左右の筒状気
筒2022に圧送され、クッションフィルム201を第11図に
示すように膨脹展開させることができる。
この変型例では、ガスの必要量が少なくて済むため、
高圧ガス発生源の小容量化が図れ、また収縮時の容積も
小さくなるので収容自由度を増すことができる。
第12〜14図には、本考案の第4実施例が示される。こ
の実施例はクッション保護体として圧縮空気によって膨
脹展開するエアバッグ301を利用したもので、第12図は
本考案クッション装置を備えた車両前部の斜視図、第13
図は、第12図XIII-XIII線に沿う部分拡大断面図、第14
図はクッション装置の収縮状態を示す、第13図と同じ断
面図である。
フロントウィンドガラスGfの前面に展開し得るクッシ
ョン保護体は、内部に気密の空気室325を形成したエア
バッグ301により構成される。エアバッグ301は通常はエ
ア抜きしたのち第14図に示すように千鳥状に折り畳んで
ボンネットB下の車体Bo内に収納される。エアバッグ30
1の開口端は、ボンネットB下に設けられる高圧ガス発
生源326に連なるガス供給管327に接続されている。高圧
ガス発生源326は、前記第3実施例と同じものが使用さ
れ、これも衝突センサSの検知に応答して作動されるよ
うになっている。
ボンネットBの後端縁直下の車体Bo上には、バッグカ
バー328が開閉可能に設けられる。このバッグカバー328
は通常はばね力等で第14図に示すように閉じ方向に付勢
され、エアバッグ301の突出口を閉じており、収縮状態
にあるエアバッグ301をボンネットB下の収納位置に押
え込んでいる。
衝突センサSの検知に応答して高圧ガス発生源326が
作動すると、そこからの高圧ガスはエアバッグ301内に
圧送され、該エアバッグ301はバッグカバー328を押しの
けてフロントウィンドガラスGfに向けて膨脹し、第12,1
3図に示すように、該ガラスGfの前面の下半部に展開す
る。このときエアバッグ301に開口した内圧調整ベント3
29は該エアバッグ301の内圧を調整し、該エアバッグ301
にかかる衝撃荷重を有効に吸収緩和することができる。
またこのエアバッグ301はフロントウィンドガラスGfの
前面下半部に展開することにより車両の運転者の視界が
確保できる。
第15〜18図には、本考案の第5実施例が示される。こ
の実施例は、クッション保護体としてクッションシート
401を利用したもので、第15図は該クッション装置を備
えた車両前部の斜視図、第16図は、第15図XVI-XVI線に
沿う部分拡大断面図、第17図はクッション装置の収納状
態を示す第16図と同じ断面図、第18図はクッションシー
トの展開時の状態を示す斜視図であり、これらの図にお
いてフロントウィンドガラスGfの前面に展開し得るクッ
ション保護体は合成樹脂材、ゴム材等で形成されるクッ
ションシート401より形成され、このクッションシート4
01はその基端に支持軸430が、またその先端にロール軸4
31がそれぞれ固着され、前記支持軸430はボンネットB
下の車体Bo上部に設けた軸受部材432に回動自在に支承
される。シート401は第17図に示すようにロール軸431に
巻込んだのちボンネットB後部下側の車体空間に収納さ
れて、フロントウィンドガラスGfの下端部近傍に位置し
ている。第18図に示すようにロール軸431の両端部に
は、一端を車体Bo側に支持した渦巻状の、強制展開手段
としての展開ばね405の他端が結着され、これら展開ば
ね405の弾発力によりクッションシート401はフロントウ
ィンドガラスGf前面に展開できるようになっている。ま
たボンネットB下の車体Boには、前記軸受部材432の近
傍に円弧状ストッパ406がブラケット433を介して回動可
能に軸支され、このストッパ406は常時はばね力等の付
勢力で巻込まれたクッションシート401を、展開ばね405
の弾発力に抗して収納位置に押え込むように閉じ位置に
保持される。前記ストッパ406は前述の衝突センサS
(第1実施例)の検知に応答して作動されるアクチュエ
ータAに連結されており、該アクチュエータAの作動で
第16図に示すように開き方向に作動される。
通常は第17図に示すようにクッションシート401は、
ロール軸431に巻き込まれてストッパ406に押えこまれて
ボンネットB下に収納されている。
いま衝突センサSの検知によりアクチュエータAが作
動すれば、ストッパ406は第16図に示すように開き方向
に回動され、クッションシート401は展開ばね405の弾発
力でフロントウィンドガラスGfに向けて展開し、その前
面を被覆することができる。
なおクッションシート401は透明体により形成すれ
ば、車両の運転者の視界を妨げることがない。
第19図は前記第5実施例に用いられるクッションシー
トの変型例の斜視図である。この変型例ではクッション
シート401の左右両側に板ばね、あるいはピアノ線から
なる展開ばね4051を内蔵したもので、該展開ばね4051
弾発力はクッションシート401を展開方向に付勢する。
なおクッション保護体は前記第1〜5実施例のものに
限定されるものではなく、他の同効物の使用が可能であ
る。
また衝突センサとして圧力センサ、その他同効のセン
サが使用される。
C. 考案の効果 以上のように本考案によれば、車両の走行時にそれに
所定値以上の衝突荷重、または減速度の少なくとも何れ
か一方が作用すると、衝突センサが作動され、これに応
答した強制展開手段が、クッション保護体の背面をフロ
ントウィンドガラスの前面に略沿わせるようにして該保
護体をフロントウィンドガラスの下端部から上部に向か
って展開させるので、車外の物体が車両との衝突等でボ
ンネット上に乗上げてその上を後方に移動することがあ
っても、その物体を、衝突等に伴い展開状態となるクッ
ション保護体によって緩衝的に受けることができ、従っ
て車外の物体がボンネット上に乗上げてフロントウィン
ドガラス前面に勢いよく直接当たるのを効果的に防止す
ることができる。また平時、即ち衝突センサの非作動時
には、クッション保護体がボンネット後部下側の車体空
間に収納されるから、その収納状態のクッション保護体
のために車両外観の体裁が損なわれたり或いは車室空間
やフロントウィンドガラスの視界が狭められたりするよ
うなことはなく、またクッション保護体の劣化や汚れも
極力回避し得る。
また特にクッション保護体の展開時には、該保護体の
背面をフロントウィンドガラスの前面に略沿わせるよう
にしてフロントウィンドガラスの下端部よりその上部に
向けて展開していくため、前述の如くボンネット上に乗
り上げてフロントウィンドガラス側に向かってくる車外
の物体が真先に当たる確率が最も高い該ガラスの前面下
部をクッション保護体が、該ガラス前面に略沿った無駄
のない展開形態で、より早めに覆うことができ、所期の
保護効果を一層確実に達成することができる。しかもク
ッション保護体の展開時にその背面をフロントウィンド
ガラスの前面に略沿わせるようにしたことで、フロント
ウィンドガラス自体が、クッション保護体の展開方向を
決める展開ガイド手段にも、また展開後のクッション保
護体を後方より支える支持手段にもなるから、それだけ
装置の構造簡素化や小型化が達成され、コスト節減が図
られるばかりか、それら手段が車外外面より大きく張出
す心配もない。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本考案クッション装置の第1実施例を示す
もので、第1図は該装置を備えた車両の前部側面図、第
2図は、その収納時の要部の縦断側面図、第3図はその
展開時の要部の縦断側面図、第4図は車両のバンパ部の
断面図、第5図は第1実施例の変型例を示すもので第3
図と同じ要部の縦断側面図、第6図は本考案クッション
装置の第2実施例を示すもので、その展開時の縦断側面
図、第7〜10図は本考案クッション装置の第3実施例を
示すもので、第7図は該装置を備えた車両前部の斜視
図、第8図は、第7図VIII-VIII線に沿う部分拡大断面
図、第9図は、第7図IX-IX線に沿う部分拡大断面図、
第10図はクッション装置の収納状態を示す、第7図と同
じ断面図、第11図は、第2実施例の変型例を示すもの
で、クッションフィルムの斜視図、第12〜14図は本考案
クッション装置の第4実施例を示すもので、第12図は本
考案クッション装置を備えた車両前部の斜視図、第13図
は、第12図XIII-XIII線に沿う部分拡大断面図、第14図
は、クッション装置の収納状態を示す、第13図と同じ断
面図、第15〜18図は本考案クッション装置の第5実施例
を示すもので第15図は該クッション装置を備えた車両前
部の斜視図、第16図は第15図XVI-XVI線に沿う部分拡大
断面図、第17図はクッション装置の収納状態を示す第16
図と同じ断面図、第18図はクッションシートの展開時の
状態を示す斜視図、第19図は第5実施例の変型例でクッ
ションシートの斜視図である。 Bo……車体、Gf……フロントウィンドガラス、S……衝
突センサ、5;105……強制展開手段としての展開ばね、2
21;326……強制展開手段としての高圧ガス供給源、405;
4051……強制展開手段としての展開ばね、1,101;201;30
1;および401……クッション保護体としてのクッション
保護プレート;クッションフィルム;エアバッグ;およ
びシート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車外の物体を緩衝的に受けて該物体がフロ
    ントウィンドガラス(Gf)に直接当たらないようにし
    た、車両における車体のクッション装置であって、 車体(Bo)に設けられ所定値以上の衝突荷重、または減
    速度の少なくとも何れか一方で作動する衝突センサ
    (S)と、 その衝突センサ(S)の非作動時にはボンネット(B)
    後部下側の車体空間に収納されてフロントウィンドガラ
    ス(Gf)の下端部近傍に位置するクッション保護体(1,
    101,201,301,401)と、 このクッション保護体(1,101,201,301,401)を前記衝
    突センサ(S)の作動に応答して強制的に展開させる強
    制展開手段(5,105,221,326,405,405R1)とを備え、 その強制展開手段(5,105,221,326,405,405R1)は、前
    記クッション保護体(1,101,201,301,401)の背面をフ
    ロントウィンドガラス(Gf)の前面に略沿わせるように
    して該保護体(1,101,201,301,401)をフロントウィン
    ドガラス(Gf)の下端部から上部に向かって展開させる
    ことを特徴とする、車両における車体のクッション装
    置。
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