JP2520842Y2 - 真空プレスにおけるシャッター装置のパッキン取付け構造 - Google Patents

真空プレスにおけるシャッター装置のパッキン取付け構造

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JP2520842Y2
JP2520842Y2 JP3204592U JP3204592U JP2520842Y2 JP 2520842 Y2 JP2520842 Y2 JP 2520842Y2 JP 3204592 U JP3204592 U JP 3204592U JP 3204592 U JP3204592 U JP 3204592U JP 2520842 Y2 JP2520842 Y2 JP 2520842Y2
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packing
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annular
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照宏 大橋
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株式会社名機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、多層プリント基板等
の製造に用いられる真空プレスに関し、特に、そのシャ
ッター装置におけるパッキンの取付け構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、真空プレスのシャッター装置は
真空プレスのチャンバの正面に配設され、熱板上に積層
品を出し入れする際にチャンバを開放し、かつ積層品の
圧締作業時にはチャンバを密閉するため、空気圧もしく
は油圧駆動のシリンダ装置により作動されるものであ
る。
【0003】従来の真空プレスでは、ゴム製パッキンが
ハウジング前面のチャンバ開口部回りに取り付けられて
おり、このパッキンはシャッターに押圧されてチャンバ
内の気密性を保つようになっている。
【0004】このパッキンは、例えば、図6,7に示す
ようにハウジング1の上面1aとの間に接着剤2を介して
あるいは複数個のねじ4等でハウジング1に固定されて
いる。この場合、パッキン3はシャッターに押圧されて
潰されることとなり、接着剤またはねじに固定される部
分と他の部分とではゴムの圧縮作用が異なる。このパッ
キンに働く不均一な圧縮応力のため、ゴムの接着剤部分
から剥れたり、あるいはねじを挿入した貫通孔部分から
クラックが生じたりする。
【0005】また、パッキン3は左右に迫り出す形で押
し潰れるが、図6に示すようにハウジング1のチャンバ
開口部1bの側に沿ってストッパ5が取り付けられている
ため、その反対側により多く押し出されて潰れることに
なる。このようにねじ等の締結具や接着剤を用いるとパ
ッキンは均一に押圧されずに偏った押圧力を受ける。こ
の結果、ゴムパッキンの寿命を縮めるとともにこのパッ
キンの交換時には接着剤を除去しなければならない等の
作業が必要であった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案はこのような事
情に鑑みて、パッキンの交換を容易にするとともにパッ
キン押えとシャッターとの間にパッキンの逃げ路を形成
してパッキンの復元力を早めかつ寿命を向上させたパッ
キン取付け構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、真空プレスのハウジングに形成したチャ
ンバ開口部の周回りに山形断面形状の環状パッキンを配
置し、この環状パッキンに沿ってその両斜面を先端部で
挾む第1,第2のパッキン押えを対向配置して前記ハウ
ジングに取付け、前記パッキン押えは取付面からの高さ
が異なっており、前記環状パッキンの上部を押えて前記
第1パッキン押え上に位置するシャッターと、前記第2
パッキン押えの上面との間に、前記環状パッキンの逃げ
路を形成することを特徴としている。
【0008】
【作用】上記構成によれば、環状パッキンの上面がシャ
ッターの底面に押圧されると、環状パッキンは対向配置
された第1,第2のパッキン押えの高低差により、取付
面からの高さが低い第2パッキン押えとシャッターとの
間の逃げ路に張り出す。また、環状パッキンと第1,第
2のパッキン押えとの間にできる空間にも広がる。
【0009】このため、環状パッキンは全体的に押圧を
受け、パッキンは接着剤やねじ等により固定されること
がないためパッキン自体の反発力は保持される。しか
も、第2パッキン押えの上面に張り出した部分は、この
上面からの反力で押し戻されるため、パッキンの復帰時
間が早くなる。また、パッキンは真空プレスのハウジン
グに強制的に固定されるものではないため繰り返しの圧
縮応力に対して柔軟性を示し寿命が向上する。
【0010】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は真空プレスの外形状を示すものであり、図2はそ
の内部構造を示している。図2において、10はベッド
で、ベッド10の上にはシリンダユニット11のシリンダプ
レート12が固定され、さらにこのシリンダプレート12の
上方には上盤13が配設されている。シリンダプレート12
と上盤13は4本のタイロッド14により連結されている。
【0011】また、シリンダユニット11には垂直方向に
伸縮可能なラム15が設けられ、ラム15上には可動盤16が
取付けられている。可動盤16には断熱板17を挾んで、熱
板18が一体に固定されており、また、この熱板18の上方
にも複数の熱板19が図面に示さない係止具上にその両端
部を載置状態にして係止されている。さらに、上盤13の
すぐ下に断熱板20と熱板21とが一体に固定されている。
なお、22は熱媒体のマニホルで、熱板の内部に穿設され
た通路に図面に示さないフレキシブルチューブを介して
熱媒体を給排するものである。
【0012】そして、マニホルド22を除く上記の構成体
は、図1に示すようにハウジング1によって囲まれたチ
ャンバ23内に配置されている。なお、29はのぞき窓であ
る。このハウジング1の前面には、チャンバ開口部1bが
形成され、そして、チャンバ23内の熱板に載置される積
層品の出し入れを行うためのシャッター装置24が設けら
れる。ハウジング1の前面に形成したチャンバ開口部1b
の周回りには、山形断面形状の環状パッキン30が取付け
られており、この環状パッキン30によりチャンバ開口部
1bを遮蔽するシャッター装置24の気密性を保つ。
【0013】本考案の実施例では、上記山形断面形状の
環状パッキン30をハウジング1に固定するための方法と
して次の構成を有する。
【0014】すなわち、環状パッキン30に沿って第1,
第2のパッキン押え31,32 を対向配置し、このパッキン
押えの各先端部31a,32a で環状パッキン30の両斜面30a,
30bを挾むように固定する。第1,第2パッキン押え31,
32 は、図3および図4に示すように、ハウジング1に
固定されるボルト孔を有する逆L字形のアングル部材で
あり、第1パッキン押え31の上面31b は、第2パッキン
押え32の上面32b よりも取付面からの寸法が長くなって
いる。なお、パッキン押え31,32 は、それぞれ通常リン
グ状につながった形状であるが、複数個に分割されてい
ても良い。
【0015】このため、環状パッキン30がシャッター本
体25に押圧されたときに、第1,第2のパッキン押え3
1,32 間の高低差により、第1パッキン押え31の上面に
位置するシャッター本体25と第2パッキン押え32の上面
との間に、環状パッキン30の逃げ路40が形成される。ま
た、環状パッキン30は、山形断面形状であるため、各々
のパッキン押え31,32 との間に空隙35を形成しており、
これらの空隙35もシャッター本体25に押圧されたときの
逃げ空間となる。
【0016】この環状パッキン30の圧縮作用は、第2パ
ッキン押え32の上面から上方のパッキン部分が上面32b
上に張り出す形で圧縮されるので、パッキンを完全に潰
すことなく、繰り返しの圧縮動作に対してパッキンの復
元力を保持できるようになっている。
【0017】このようなパッキン構造に対するシャッタ
ー装置24およびこれらの構成を有する真空プレスの作用
について簡単に説明する。
【0018】シャッター本体25の左右両端部はそれぞれ
ガイド部材28,28 にはめ込まれ、そして、シャッター本
体25の前面中央部にはエアシリンダ26のロッド先端部27
が固定されている。図1に示すシャッター装置24はチャ
ンバ23を開放した状態を示しており、チャンバ23の閉鎖
は、エアシリンダ26を伸長し、シャッター本体25をガイ
ド部材28,28 により上方に案内することにより行われ
る。
【0019】この動作をより詳しく説明すると、図5に
示すように、シャッター本体25の側面に取付けたカムフ
ォロア(車輪)25a がガイド部材28の溝28a 内を摺動
し、さらにカム28b に衝突してカムフォロア25a をハウ
ジング1の上面側に沈み込ませる。これにより、図4に
示すように、環状パッキン30はシャッター本体25の裏
面で押圧され、逃げ路40に張り出し、シャッター本体25
が第1パッキン押え31の上面に当接もしくはそれよりも
わずかに浮き上がった位置で、シャッターが締まるよう
になっている。
【0020】次に、真空プレスの動作については、ま
ず、図1に示すように、シャッター装置24のシャッター
本体25が降下され、チャンバ23が開放された状態で、例
えばローダにより、各熱板18,19 上に積層品が載置され
る。次に、シャッター装置24のエアシリンダ26が伸長さ
れ、シャッター本体25がガイド部材28,28 に案内されて
上昇し、チャンバ23を閉鎖する。そして、図面に示さな
い真空ポンプを作動し、チャンバ23内部の真空度を所定
レベルに上げる。次に、各熱板18,19,21内の通路にマニ
ホルド22を介して熱媒体を供給し、各熱板を加熱する。
同時に、シリンダ装置11を作動し、ラム15を伸長して可
動盤16を上昇させ、各熱板18,19,21により積層品を圧締
する。なお、既述のように真空を所定時間後開放し、さ
らに熱媒体の供給を停止し、必要に応じて冷却した後、
積層品の圧締を停止して、熱板18,19 を図1,2のよう
に復帰する。そして、シャッター本体25を降下させて、
チャンバ23を開放し、アンローダ等により積層品を取り
出し、一連の作業を終了する。
【0021】
【考案の効果】以上説明したことから明らかなように、
本考案のシャッター装置のパッキン取付け構造によれ
ば、接着剤を使用しないのでパッキンの交換を容易にす
ることができ、しかも、パッキンは対向配置された第
1,第2のパッキン押えにより挾持されて、その高低差
により、パッキン押えとシャッターとの間にパッキンの
逃げ路を形成するので、圧縮応力の不均一によるパッキ
ン割れや剥離を発生することなく、繰り返しの圧縮動作
に対してパッキンの復元力を保持して寿命を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のパッキン構造を採用した真空プレスの
外形状を示す正面図である。
【図2】図1の真空プレスにおける内部構造を示す図で
ある。
【図3】本考案のパッキン構造を示す一部断面構成図で
ある。
【図4】本考案のパッキン構造をシャッター装置に取付
けた状態を示す概略図である。
【図5】本考案のパッキン構造を採用するシャッター装
置の機構部分を示す側部断面図である。
【図6】従来例のパッキン構造を示す一部断面構成図で
ある。
【図7】他の従来例のパッキン構造を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 ハウジング 1b チャンバ開口部 3 パッキン 23 チャンバ 24 シャッター装置 25 シャッター本体 30 環状パッキン 30a,30b 環状パッキンの斜面 31,32 パッキン押え 31a,32a 先端部 31b,32b 上面 40 逃げ路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空プレスのハウジングに形成したチャン
    バ開口部の周回りに山形断面形状の環状パッキンを配置
    し、この環状パッキンに沿ってその両斜面を先端部で挾
    む第1,第2のパッキン押えを対向配置して前記ハウジ
    ングに取付け、前記パッキン押えは取付面からの高さが
    異なっており、前記環状パッキンの上部を押えて前記第
    1パッキン押え上に位置するシャッターと、前記第2パ
    ッキン押えの上面との間に、前記環状パッキンの逃げ路
    を形成することを特徴とする真空プレスにおけるシャッ
    ター装置のパッキン取付け構造。
JP3204592U 1992-04-16 1992-04-16 真空プレスにおけるシャッター装置のパッキン取付け構造 Expired - Lifetime JP2520842Y2 (ja)

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