JP2520522B2 - 光学素子の成形方法と装置 - Google Patents

光学素子の成形方法と装置

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JP2520522B2
JP2520522B2 JP3126852A JP12685291A JP2520522B2 JP 2520522 B2 JP2520522 B2 JP 2520522B2 JP 3126852 A JP3126852 A JP 3126852A JP 12685291 A JP12685291 A JP 12685291A JP 2520522 B2 JP2520522 B2 JP 2520522B2
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stopper
optical material
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molding
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孝人 白銀
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/16Gearing or controlling mechanisms specially adapted for glass presses

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学素子を加圧成形す
るための成形方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学素子の成形上、光学素材を加
熱した後、これを金型にて押圧成形する方法において
は、冷却工程における局部収縮やヒケを防止する対策が
なされている。
【0003】例えば、特開昭61−205630号公報
記載の発明のように、金型とピストンとの間に弾性部材
を設置し、光学素材を所望の肉厚とするために金型の移
動を停止させるストッパを設けることにより光学素材の
冷却固化により収縮に連動して金型が光学素材を再加圧
するようになっている。
【0004】また、金型は加圧部材(油圧シリンダ)の
ピストンの下端部に固定されており、上記ピストンの中
途部にストッパが設けられている。ピストンの動作によ
り押圧成形を行いストッパに当接させることにより金型
の位置は所望の肉厚となる位置で停止する。そして、冷
却固化により光学素子の収縮に連動して金型が光学素材
を加圧できるようにストッパを移動させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光学素材を成形する場
合、一般的に以下のような問題点がある。例えば、特開
昭61−205630号公報記載の発明の中で、加圧部
材(油圧シリンダ)のピストンの中途部にストッパを設
け、ピストンにストッパを当接したままの状態、つまり
冷却固化により光学素材の収縮に連動させず金型が光学
素材を加圧できない状態にした場合、成形された光学素
子の中肉は高精度なものが得られるが、光学素子表面部
がひけてしまい、面形状の高精度な光学素子が得られな
い。
【0006】また、ピストンの中途部にストッパを設け
ずに光学素材を成形した場合、逆に光学素子表面部のひ
けは防止できるが中肉の精度が悪く、成形前の光学素材
の中肉は高精度なものが要求され、その結果成形された
光学素子は高価なものになる。
【0007】そこで、光学素材の中肉精度が比較的悪い
ものを使用しても成形された光学素子の中肉精度の確保
とひけの防止を可能にするためには、ストッパの位置と
光学素材を冷却加圧するタイミングが非常に重要にな
る。しかしながら、特開昭61−205630号公報記
載の発明のように金型とピストンの間に弾性部材を設置
し、金型の移動を停止させるストッパを設けた場合、ピ
ストンの位置はストッパによって規制させるが、金型位
置は1度光学素材と当接し、弾性部材が変形して決ま
る。弾性部材の変形量は光学素材の中肉精度によって決
まってくるので、結局、金型が加圧する位置は光学素材
の中肉精度の影響を受けるので、光学素材の中肉は高精
度のものが要求される。
【0008】また、金型が例えば油圧シリンダ等の加圧
部材のピストンの下端面に固定され、上記ピストンの中
途部にストッパを設けてピストンがストッパに当接し、
その後ストッパが移動して光学素材を加圧するという構
成をとった場合、ストッパに当接した瞬間を感知するセ
ンサーがないため、ストッパが移動するタイミングの設
定が非常に困難である。
【0009】ストッパが移動するタイミングが早すぎる
とストッパを使用しないで成形する場合と同様に中肉精
度が得られず、逆に移動するタイミングが遅すぎると、
ストッパを設けたままで成形する場合と同様になり、光
学素子表面部がひけてしまう。しかも、ストッパを移動
させるタイミングはストッパに当接後、0.02秒程度
の精度で上記タイミングを制御する必要がある。
【0010】上記構成ではストッパに当接した瞬間を感
知するセンサーがなく、ストッパを移動させるタイミン
グを制御するコントローラがないため、成形された光学
素子の中肉精度の確保とひけの防止の両者を満たすこと
は非常に困難であった。
【0011】よって本発明は、光学素材の中肉精度が悪
いものを使用しても、成形された光学素子の中肉精度の
確保と表面部のひけ防止ができる光学素子の成形方法と
装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】図1は本発明
の概念図である。下型3と上型7は対向して配置されて
おり、光学素材1を加圧成形する。また、前記下型3側
には下型3のセンサー18およびストッパ13と上記ス
トッパ13を駆動させる駆動装置14が設けられてい
る。さらに上記センサー18には、センサー18の検出
信号を受け、駆動装置14を制御するコントローラ20
が設けられている。
【0013】上記、構成から成る成形装置において、所
定の温度に加熱された光学素材1を下型3と上型7の間
に搬送する。また、光学素材1の中肉が所望のものにな
るようストッパ13の位置が設定されており、下型3が
上昇し、光学素材1は押圧され、さらに下型3は上昇を
つづけ、ストッパ13に当接し、下型3の上昇が停止さ
れる。
【0014】ストッパ13は駆動装置14により移動で
きるようになっており、プレスされた光学素材1は冷却
固化するとともに収縮された過程で、下型3の上昇が停
止される瞬間をセンサー18が感知する。その信号がコ
ントローラ20に送られ、任意のタイミングでストッパ
13が取り除けるようにコントローラ20により駆動装
置14は制御され、ストッパ13は駆動装置14により
移動し取り除かれる。光学素材1は加圧され、収縮時の
加圧が行われ中肉精度の確保とヒケの防止を的確に担保
する。
【0015】
【実施例1】以下、本発明の実施例を図面とともに説明
する。図2は本発明の実施例1を示す成形装置の一部縦
断正面図である。成形室38は架台39上に配設されて
おり、当該成形室38は上ベース10と下ベース6、さ
らにカバー37により形成されるとともに、上記上ベー
ス10はその中央部に開口部10aを有し、該開口部1
0aに上型支持体9が嵌合固定されている。
【0016】また、上記円柱状の上型支持体9には、端
部のネジ部9aに螺着した上型押さえ8を介して上型7
が固定されている。さらに、下型3も上型7と同様に上
記下ベース6の中央開口部6aよりスライド自在な主軸
11に保持される下型支持体5にこの下型支持体5のネ
ジ部5aに螺着した下型押さえ4を介して下型支持体5
に固定されている。そして、上記下型3は上記主軸11
の上下方向への昇降により、上型7との対向方向に上下
動自在に保持されている。
【0017】さらに、上記下ベース6はその中央部の開
口部6aを介して、上記主軸11が移動できるようにな
っており、架台39上に設置されている。そして、上記
主軸11の下側端部11aには主軸受16が固定されて
おり、この主軸受16にはピン29を介してアーム21
が回転自在に支持されるとともに、センサー18が設置
されている。さらに上記主軸受16の下側には、ロード
セル27が固定されるとともに、当該ロードセル27を
介して上記主軸11を加圧装置17により支持してい
る。上記加圧装置17(例えば空圧シリンダ)上にはボ
ール受26およびボール25が配置されるとともに、ボ
ール25がロードセル27と当接している。上記アーム
21にはローラ15、そのローラ15と対称位置にはス
トッパ23がそれぞれ設置されている。また、上記ロー
ラ15,ストッパ23は、回転軸および先端の高さ位置
を高さ方向間に調整できるようになっている。
【0018】円筒状のハウジング19には軸受28が設
置され、上記主軸11の上下動を案内している。そして
当該ハウジング19の上端は、下ベース6に当接固定さ
れているとともに、下端には固定板12が固定されてい
る。また、上記固定板12には、ほぼ中央部に主軸11
の通孔を開口するとともに、上記アーム21のローラ1
5と当接するテーパ面13aを有するストッパ13を固
定板12に設けたガイド12aを介して水平方向に移動
可能に、当該ストッパ13を水平方向に移動させる例え
ば空圧シリンダ等の駆動装置14の支持軸14に保持せ
しめてある。さらに、上記固定板12には上記ストッパ
13の水平方向の位置を規制するストッパ調整台22が
設置されるとともに、上記ストッパ13との対称位置に
は上記アーム21のストッパ23の衝撃を受けても変形
しないように硬い材質(例えば超硬)のストッパ受24
が設置されている。
【0019】さらに、上記主軸受16に設置したセンサ
ー18の信号を受け、駆動装置14を駆動させるタイミ
ングを制御するコントローラ20が装備されている。
【0020】さて、以上の構成から成る成形装置におけ
る作用を以下に説明する。成形室38の外側に設けられ
た加熱炉(図示省略)で光学素材の軟化点温度以上の温
度まで加熱された光学素材1および光学素材1を設置し
てある胴型2は、搬送部材(図示省略)により光学素材
のガラス転移点温度付近に加熱された上型7と下型3の
間に搬送される。しかる後、加圧装置17を作動してシ
リンダ17aを上昇することにより下型3を上昇し、光
学素材1を上型7と下型3の成形面によりプレス成形す
る。この時、プレスする力はロードセル27によりモニ
タされる。
【0021】しかして、予め光学素材1の中肉が所望の
ものになるように上型7と下型3の間隔がローラ15お
よびストッパ23により調整されており、下型3および
主軸11が上昇し、ローラ15がストッパ13に、スト
ッパ23がストッパ受24に当接することにより、主軸
11の上昇が停止される。また、アーム21はピン29
を中心に回転が可能になっているため,主軸11の上昇
を停止する際に生じる力は、ローラ15とストッパ23
に同時に生じ、しかも主軸11の中心に対して対称な位
置に設置されているため、主軸11にはモーメントが生
じないように成っている。
【0022】さらに、センサー18はローラ15および
ストッパ23により主軸11の上昇が停止する瞬間を感
知し、その信号をコントローラ20が受け、所定のタイ
ミングで駆動装置14を作動する。センサー18は、例
えば近接スイッチを使用しており、ローラ15がストッ
パ13に、ストッパ23がストッパ受24に当接する位
置で、センサー18からの信号が出力されるように、上
記センサー18の高さ等の配設位置を調整している。
【0023】ストッパ13およびローラ15は、ボール
ベアリング等で支持されており、主軸11の上昇で停止
する際に生ずる力を受けても比較的小さい力でストッパ
13は水平方向に移動が可能になっている。そのため、
駆動装置14の動きに連動してストッパ13は容易に時
間的遅れもなく、水平方向に移動することが可能になっ
ている。そして、プレスされた光学素材1は、冷却固化
するとともに収縮する過程で、センサー18が感知した
時から早すぎなく、また遅すぎないタイミングでストッ
パ13を取り除けるようにコントローラ20より制御さ
れた駆動装置14によりストッパ13は水平方向に移動
して取り除かれる。これにより加圧装置17により光学
素材1は加圧され、収縮時の加圧が行われる。
【0024】下型3の変位を計測するセンサー18から
の信号を感知した後、再び下型3が光学素材1を加圧す
るまでの遅延のタイミングを以下に説明する。遅延のタ
イミングが早すぎると、光学素材1が充分な流動性を有
する温度において再び加圧され、その工程において光学
素材1の中肉にバラツキが生じる。逆に遅延のタイミン
グが遅すぎると、光学素材1が金型温度(光学素材1の
変形が実質的に生じない温度−ガラス転移点温度以下
−)に冷却されるまで、金型の押圧動作は停止している
ことになる。その結果、光学素材1の冷却固化に伴って
収縮するときに下型3からの加圧が行われず、ヒケが生
じて高精度な面形状が得られない。
【0025】外径10mm、中肉2mmの光学素子を成
形した時のセンサー18が感知した時から、ストッパ1
3を取り除くまでの遅延時間と、成形された光学素子の
中肉精度とひけ量の関係を表1に示す。カメラ用の光学
素子としては、一般的に中肉精度が±0.05,ひけ量
が2μm以下が望まれている。表1でわかるように、遅
延時間が長いほど中肉精度は向上し、逆に短いほどひけ
量が小さくなっている。両方共に規格値を満たすために
は、0.3〜3sec程度の遅延時間が好適である。
【0026】
【表1】
【0027】ストッパ13は、水平方向の移動のストロ
ークが短くても、ローラ15と離れるようにテーパ形状
を有している。また、ストッパ13のテーパ角度は、本
実施例では5°に設定している。ローラ15は、円柱形
状をしており、ストッパ13のテーパ面と当接すると、
力はテーパ面に対して垂直方向に作用する。よってスト
ッパ13に対して水平方向に生じる力(F)は、F=P
×sinθで計算される。P=衝撃力、θ=ストッパ1
3のテーパ角度、よって衝撃力1000kgt程度生じ
ても、Fは90kgt程度であるので、空圧シリンダで
も衝撃力によりストッパ13が水平方向に移動すること
はない。
【0028】加圧終了後、主軸11は加圧装置17に連
動して下降する。下降後ストッパ13は駆動装置14に
よりもとの位置にもどされ、ストッパ13はストッパ調
整台22に当接し、位置決めされる。そのため主軸11
の停止位置の再現性も確保されている。また、主軸11
の上昇はボール25を介しているため、主軸11の中心
軸と加圧装置17の中心軸が多少ずれて設置されても、
主軸11にモーメントが生じることはない。
【0029】以上の説明から明らかな通り、本実施例に
よれば光学素材1の中肉が所望のものになるように、上
型7と下型3の間隔を調整し、プレスされた光学素材1
が冷却固化するとともに収縮する過程で、主軸11の上
昇が停止する瞬間をセンサー18により感知し、早すぎ
なく、または遅すぎないタイミングでストッパ13を取
り除けるようにコントローラ20および駆動装置14を
設けたことにより、成形された光学素子は中肉精度が確
保され、表面部のひけも防止することができる。
【0030】ストッパ13およびローラ15はボールベ
アリング等で支持されているため、比較的小さい力でス
トッパ13の移動が可能になったため、駆動装置14も
小型化され、さらに、より時間的遅れもなく、ストッパ
13の移動が可能になった。そのため、ストッパ13を
取り除くタイミングの設定が容易になった。アーム21
はピン29を中心に回転が可能で、かつ、ローラ15と
ストッパ23は主軸11の中心に対して対称な位置に設
置されているため、主軸11にはモーメントが生じない
ので、成形された光学素子は偏心精度についても確保さ
れるようになった。
【0031】本実施例における上記具体的な成形例つい
て、外径10mm、中肉約2mmの光学素子を成形した
時の結果を示したが、上記遅延時間は、0.3〜3se
cに限定されるものではなく、所望の光学素子の形状が
変わった場合はその都度実験により確認することによっ
て、短縮および増加可能な値である。
【0032】
【実施例2】図3は、本発明の実施例2を示す成形装置
の一部縦断正面図である。本実施例の場合には、上記実
施例1におけるセンサー18を設けず、ロードセル27
により、光学素材1をプレスされた瞬間を検出し、その
信号をコントローラ20に入力することにより、所定の
タイミングで駆動装置14を動かすことによって、上記
実施例1と同一の所期作用効果を得つつ、実施し得るよ
うに構成したものである。従って、その他の構成は実施
例1と同様であるので同一構成部分については、同一番
号を付し、その説明は省略する。
【0033】しかして、本実施例によれば、ロードセル
27により実際に光学素材1をプレスされた瞬間を検出
するため、主軸11の上昇が停止する瞬間と光学素材1
がプレスされた瞬間の誤差が少なくなり、ストッパ13
を取り除くタイミングの設定の精度がより向上し、プレ
スされた光学素子の精度もより向上することができる。
さらに、光学素材1の形状が変わっても、センサーの位
置をその都度調整するという手間が省け、作業性も向上
することができる。また、その他の効果については、実
施例1と同様の効果を得ることができる。
【0034】
【実施例3】図4,5は本発明の実施例3を示し、図4
はアーム部の正面図、図5は成形室の正面図である。ア
ーム21には、ボールネジ33およびボールネジ33を
回転させるための駆動装置14(例えばモータ等)が駆
動装置台36を介して固定されており、他端側にはスト
ッパ23が設置されている。上記ボールネジ33に回転
を伝達するためにボールネジ33には平歯車32が、駆
動装置14の回転軸14aには上記歯車32に嵌合する
平歯車35がそれぞれ固着されている。平歯車35の厚
味は、平歯車32の厚味より厚くしてある。成形室38
内では、上側プレート30が下型押さえ4に固定されて
おり、静電容量式の耐熱性のある上側変位計31は上側
ホルダ34を介して上ベース10に設置されている。ま
た、上側ホルダ34は円管形状をしており内部の流通孔
34aに冷却水を通水し得るようになっている。さら
に、下側プレート40、下側変位計41、下側ホルダ4
2も上記下型3と同様の構成にて構成されている。ただ
し下側プレート40は、上型押さえ8に、下側ホルダ4
2は下ベース6にそれぞれ固定されている。その他は上
記実施例2と同様であるので具体的な説明は省略する。
また、図中の上記以外の構成部分について実施例2と同
一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
【0035】上記構成から成る本実施例の作用について
以下に説明する。上型7と下型3の間隔を予め光学素材
1の中肉が所望のものになるようにボールネジ33およ
びストッパ23により調整されており、主軸11が上昇
し、ボールネジ33およびストッパ23がストッパ受2
4に当接することにより主軸11および下型3の上昇が
停止される。ボールネジ33をストッパの代わりに使用
しているため、比較的小さい力で回転させ、上下方向の
移動が可能になっている。上下型7,3の成形面にてプ
レス成形された光学素材1は冷却固化するとともに収縮
する過程で、早すぎなく、また遅すぎないタイミングで
ボールネジ33を取り除けるようにコントローラ20に
より制御され駆動装置14の回転軸14aが回転し、平
歯車35,32を介してボールネジ33は上下方向に移
動し、ストッパは取り除かれる。駆動装置14に設置さ
れている平歯車35の厚みがボールネジ33側に設置さ
れている平歯車32の厚みより厚くしているため、ボー
ルネジ33が上下方向に移動しても両平歯車35,32
の噛合のズレを吸収し、噛合ズレによる動作不良の発生
を防止している。
【0036】上下側ホルダ34,42に固定された上下
側変位計31,41はボールネジ33およびストッパ2
3により、下型3の上昇が停止する位置をそれぞれで検
出している。本実施例では、静電容量式の変位形であ
り、光学素材1の成形の邪魔になることから下型3の上
昇停止位置が直接検出できず、上記位置に相当する上下
の型押さえ4,8に設置され上下側プレート30,40
を介して検出をしている。加熱中、成形室38内の温度
が上昇すると、上下側変位計31,41および上下側ホ
ルダ34,42も加熱され延びようとするが、上下側ホ
ルダ34,42の流通孔34a,42aに冷却水を流し
ているので、加熱による変形は生じない。
【0037】下型3の上昇停止位置を上記上下側変形計
31,41により、検出し、コントローラ20に入力す
る。コントローラ20は、上側変位計31からの信号と
下側変位計41からの信号との差を計算し、その差が一
定になるように駆動装置14を回転作動させ、ボールネ
ジ33を上下方向に移動制御させている。これによって
上型7と下型3の間隔は一定に制御されている。その他
は実施例2と同様であるので説明は省略する。
【0038】以上の説明から明らかな如く、本実施例に
よれば以下の効果が得られる。主軸11は長さが短くて
も500mm以上あり、上下の型支持体9,5は加熱さ
れているため長い時間かけて主軸11等は延び続ける。
そのため、光学素材1の中肉が所望のものになるように
ボールネジ33およびストッパ23の位置を初期の時点
で設定しても、生産途中で上記位置を調整していた。し
かし、本実施例の場合には上下側変位計31,41およ
びコントローラ20により上型7と下型3の間隔は一定
に制御されているので、長い時間成形を続けても成形さ
れた光学素子の中肉精度は変化することがなくなり、生
産途中でストッパ23等により下型3の上昇停止位置を
調整するという手間が省け、作業性を向上することがで
きる。なお、本実施例では変位計を上型7,下型3の位
置がそれぞれ計測できるように設置しているが、計測の
精度が多少悪くなっても光学素子の中肉精度上問題がな
ければ、上記変位計を上型7側、または下型3のどちら
か一方に設置しても、ほぼ同様な効果が得られる。
【0039】
【実施例4】図6は本発明の実施例4を示すストッパ部
分の拡大正面図である。本実施例は、上記実施例1にお
けるストッパ13の構成を設計変更したもので、以下に
は図6とともにその変更部分について説明する。すなわ
ち、実施例1のストッパ13はローラ15との当接面1
3aを移動方向に傾斜するテーパ面13aにて成形され
ているが、本実施例のストッパ13はローラ15と当接
する当接面を平面図13bと端面部のテーパ面13cと
により形成されている。
【0040】しかして、ローラ15がストッパ13の平
面部13bに当接することにより主軸11の上昇が停止
される。センサ18は、主軸11の上昇が停止する瞬間
を感知し、その信号をコントローラ20が受けると同時
に駆動装置14を作動する。駆動装置14により移動す
るストッパ13は、プレスされた光学素材1が冷却固化
するとともに収縮する過程で早すぎなく、又、遅すぎな
いタイミングでストッパ13が取り除かれるように上記
平面部13bの長さを設定するとともに、ストッパ13
のその後水平方向への移動により端面部のテーパ面13
cによりストッパ13は取り除かれ、加圧装置17によ
り光学素材1は加圧され、収縮時の加圧が行われる。そ
の他の構成については、実施例1と同一構成により実施
するもので、具体的な図示と説明については省略する。
【0041】以上の説明から明らかな通り、本実施例に
よれば、実施例1の効果に加えて特に以下の効果を得る
ことができる。ストッパ13が取り除かれるタイミング
は、前記ストッパ13の平面部13bの長さにより設定
されるようになっているので、コントローラ20はリレ
ースイッチのようなものでも実施例が可能となり、その
ため、コントローラ20は大掛かりなものが必要なく装
置の小型化が実現できる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、加圧成形された光学素
材が冷却固化するとともに収縮する過程での上昇が停止
する瞬間をセンサーにより感知し、早すぎなく、また遅
すぎないタイミングでストッパを取り除くタイミングを
設定できるとともにそれに連動して作動する駆動装置に
よって収縮成形時の加圧加工を行うことにより成形され
た光学素子の中肉精度が確保され、かつ表面部のひけも
防止することができるので、高精度の光学素子を提供し
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念図。
【図2】本発明の実施例1を示す成形装置の一部縦断正
面図。
【図3】本発明の実施例2を示す成形装置の一部縦断正
面図。
【図4】本発明の実施例3を示す成形装置の部分拡大正
面図。
【図5】本発明の実施例3を示す成形装置の部分拡大断
面図。
【図6】本発明の実施例4を示す成形装置の部分拡大正
面図。
【符号の説明】 1 光学素材 2 胴型 3 下型 4 下型押さえ 5 下型支持体 6 下ベース 7 上型 8 上型押さえ 9 上型支持体 10 上ベース 11 主軸 12 固定板 13,23 ストッパ 14 駆動装置 15 ローラ 16 主軸受 17 加圧装置 18 センサー 19 ハウジング 20 コントローラ 21 アーム 22 ストッパ調整台 24 ストッパ受 25 ボール 26 ボール受 27 ロードセル 28 軸受 29 ピン 30 上側プレート 31 上側変位計 32,35 平歯車 33 ボールネジ 34 上側ホルダー 36 駆動装置台 37 カバー 38 成形室 39 架台 40 下側プレート 41 下側変位計 42 下側ホルダー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度以下に加熱した一対の金
    型間に、金型より高い温度に加熱した光学素材を搬入し
    て押圧成形後、成形すべき光学素子の肉厚よりも厚肉の
    状態において停止手段により金型の押圧動作を停止し、
    上記光学素材が所定の温度に冷却固化するのに伴って前
    記停止手段を解除して光学素材の収縮に連動して再び金
    型が光学素材を加圧する成形方法において、金型の変位
    を計測するセンサーからの入力を感知した後、金型が光
    学素材を加圧するまでの遅延時間を光学素子の中肉精度
    規格値を満たす時間よりも遅くし、光学素子の形状精度
    規格値を満たす時間よりも速くしたことを特徴とする光
    学素子の成形方法。
  2. 【請求項2】 上型と下型とよりなる金型間に、所定温
    度に加熱した光学素材を搬入して押圧成形後、光学素子
    の肉厚よりも厚肉の状態において停止手段により金型の
    押圧動作を停止し、上記光学素材が所定の温度に冷却固
    化するのに伴って、前記停止手段を解除して光学素材の
    収縮に連動して再び光学素材を加圧する成形装置におい
    て、金型の変位を計測するセンサーと、金型の押圧動作
    を停止させる停止装置と、停止装置を駆動させる手段
    と、センサーからの入力を感知し予め規定した時間後に
    停止装置を駆動させる遅延手段を有することを特徴とす
    る光学素子の成形装置。
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