JP2520429Y2 - 光学素子の成形型 - Google Patents
光学素子の成形型Info
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- JP2520429Y2 JP2520429Y2 JP2773391U JP2773391U JP2520429Y2 JP 2520429 Y2 JP2520429 Y2 JP 2520429Y2 JP 2773391 U JP2773391 U JP 2773391U JP 2773391 U JP2773391 U JP 2773391U JP 2520429 Y2 JP2520429 Y2 JP 2520429Y2
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- Japan
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- mold
- molding
- optical element
- die
- parting line
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、軟化した光学素材を押
圧し、光学素子を加圧成形する光学素子の成形型に関す
る。
圧し、光学素子を加圧成形する光学素子の成形型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光学素子の製造方法として、高精
度の一対の成形用型間に加熱軟化した光学素子のガラス
素材を挿入配置し、これに加圧するだけで光学素子を得
る押圧成形が行われている。
度の一対の成形用型間に加熱軟化した光学素子のガラス
素材を挿入配置し、これに加圧するだけで光学素子を得
る押圧成形が行われている。
【0003】従来、この押圧成形で用いる光学素子成形
型は、例えば特開昭60−251134号公報や特開昭
61−266321号公報等に開示されるように、CB
N,SiC,Si3 N4 等のセラミックスからなる耐熱
硬脆材料を素材とし、加熱軟化したガラス素材に接触し
た際の成形用型が高温に耐え得るようにしている。
型は、例えば特開昭60−251134号公報や特開昭
61−266321号公報等に開示されるように、CB
N,SiC,Si3 N4 等のセラミックスからなる耐熱
硬脆材料を素材とし、加熱軟化したガラス素材に接触し
た際の成形用型が高温に耐え得るようにしている。
【0004】また、特開平1−108127号公報に開
示されている光学素子成形型は、セラミックスからなる
成形用型本体の成形面以外の表面に一層以上の金属被膜
を成形し、型外周部の欠け等の損傷を防止するよう構成
されている。
示されている光学素子成形型は、セラミックスからなる
成形用型本体の成形面以外の表面に一層以上の金属被膜
を成形し、型外周部の欠け等の損傷を防止するよう構成
されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来の光
学素子成形用型は、その成形面が一体かつ同一素材で形
成された一体型の成形用型となっている。
学素子成形用型は、その成形面が一体かつ同一素材で形
成された一体型の成形用型となっている。
【0006】一方、近年、光学素子成形技術の普及とそ
の利用拡大に伴い、従来の一体型では加工不能な異形光
学素子のニーズが高まっている。
の利用拡大に伴い、従来の一体型では加工不能な異形光
学素子のニーズが高まっている。
【0007】かかる異形光学素子としては、例えば広角
領域を均一に照明する照明用レンズが知られている。こ
の照明用レンズは、例えば図5に縦断面図で、図6に斜
視図で示すように形状が要求される。すなわち、このレ
ンズ1は、平凸レンズの凸部中心に逆円錐状空間(凹
部)を有するとともに、その外周に平面部を有する形状
で、その断面は図5に示すように、凹部の点Bを中心と
して点A1および点A2を頂点として2つの山が形成さ
れている。その点A1、点A2および点Bは、それぞれ
エッジまたは微小なR形状に形成される。
領域を均一に照明する照明用レンズが知られている。こ
の照明用レンズは、例えば図5に縦断面図で、図6に斜
視図で示すように形状が要求される。すなわち、このレ
ンズ1は、平凸レンズの凸部中心に逆円錐状空間(凹
部)を有するとともに、その外周に平面部を有する形状
で、その断面は図5に示すように、凹部の点Bを中心と
して点A1および点A2を頂点として2つの山が形成さ
れている。その点A1、点A2および点Bは、それぞれ
エッジまたは微小なR形状に形成される。
【0008】このような形状の異形レンズを形成するた
めの光学成形用型2は、図7に縦断面図で示すようなも
ので、その成形面の断面形状は、図5および図6に示す
前記レンズ面を反転させた形状であることが必要であ
る。すなわち、レンズの点A1、点A2および点Bに対
応する成形用型2の点は、それぞれCA1、CA2およ
びCBである。かかる成形用型を加工する時、点CA
1、点CA2およびその近傍には研削工具が入っていか
ないために、現実には異形光学素子を成形可能な成形用
型を一体加工により得ることはではなかった。
めの光学成形用型2は、図7に縦断面図で示すようなも
ので、その成形面の断面形状は、図5および図6に示す
前記レンズ面を反転させた形状であることが必要であ
る。すなわち、レンズの点A1、点A2および点Bに対
応する成形用型2の点は、それぞれCA1、CA2およ
びCBである。かかる成形用型を加工する時、点CA
1、点CA2およびその近傍には研削工具が入っていか
ないために、現実には異形光学素子を成形可能な成形用
型を一体加工により得ることはではなかった。
【0009】一方、異形光学素子に対応した成形面を有
する成形用型の加工を可能にするためには、図8に示す
ように、型3,4とを組み合わせて1つの連続した成形
面を形成した2体型5とする必要がある。
する成形用型の加工を可能にするためには、図8に示す
ように、型3,4とを組み合わせて1つの連続した成形
面を形成した2体型5とする必要がある。
【0010】しかし、上記2体型5は、型3と型4との
パーティングライン6を中心軸7に対して平行に設けて
あるため、この2体型5と図示を省略した型とにより、
ガラス素材を加圧成形すると、ガラス素材が流動してパ
ーティングライン6に入り込んでいた。このため、成形
レンズの離型ができなくなったり、バリ等が発生し、高
品質の成形レンズを得ることができない問題点があっ
た。
パーティングライン6を中心軸7に対して平行に設けて
あるため、この2体型5と図示を省略した型とにより、
ガラス素材を加圧成形すると、ガラス素材が流動してパ
ーティングライン6に入り込んでいた。このため、成形
レンズの離型ができなくなったり、バリ等が発生し、高
品質の成形レンズを得ることができない問題点があっ
た。
【0011】本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、2個以上の型を組み合わせて1つの連続し
た成形面を形成した成形用型によって、必要な異形レン
ズを高品質に成形できる光学素子の成形型を提供するこ
とを目的とする。
れたもので、2個以上の型を組み合わせて1つの連続し
た成形面を形成した成形用型によって、必要な異形レン
ズを高品質に成形できる光学素子の成形型を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の光学素子の成形型は、光学素子を押圧成形
する成形面を少なくとも2個の型部材で形成した光学素
子の成形型において、上記型部材の少なくとも成形面付
近のパーティングラインを、上記成形型の中心軸に対し
て傾斜または直角に形成している。
に、本考案の光学素子の成形型は、光学素子を押圧成形
する成形面を少なくとも2個の型部材で形成した光学素
子の成形型において、上記型部材の少なくとも成形面付
近のパーティングラインを、上記成形型の中心軸に対し
て傾斜または直角に形成している。
【0013】図1は、本考案の光学素子の成形型を2体
型で構成した場合を概念的に示す断面図で、2体型10
は、型部材11を型部材12に内嵌装挿入して1つの成
形面13が形成されるとともに、型部材11と型部材1
2を固着して形成されている。型部材11と型部材12
のパーティングライン14は、成形面13の付近におい
て2体型10の中心軸15に対して傾斜または直角に形
成されている。すなわち、パーティングライン14は、
中心軸15と直角な平面に対して、0度以上45度以下
(鋭角)の角度θを設けて形成されている。
型で構成した場合を概念的に示す断面図で、2体型10
は、型部材11を型部材12に内嵌装挿入して1つの成
形面13が形成されるとともに、型部材11と型部材1
2を固着して形成されている。型部材11と型部材12
のパーティングライン14は、成形面13の付近におい
て2体型10の中心軸15に対して傾斜または直角に形
成されている。すなわち、パーティングライン14は、
中心軸15と直角な平面に対して、0度以上45度以下
(鋭角)の角度θを設けて形成されている。
【0014】
【作用】上記構成によれば、2体型10と図示を省略し
た成形型とにより、軟化状態のガラス素材(図示省略)
を加圧成形した場合、成形面付近のパーティングライン
14aは、前記角度θを設けて形成されているので、加
圧されることにより型部材12が型部材11方向へ変位
し、パーティングライン14a部分の型部材11,12
が密着する。これにより、パーティングライン14aの
隙間がなくなり、加圧されたガラス素材が流動してパー
ティングライン14aに入り込むことが防止され、良好
な成形が行われる。
た成形型とにより、軟化状態のガラス素材(図示省略)
を加圧成形した場合、成形面付近のパーティングライン
14aは、前記角度θを設けて形成されているので、加
圧されることにより型部材12が型部材11方向へ変位
し、パーティングライン14a部分の型部材11,12
が密着する。これにより、パーティングライン14aの
隙間がなくなり、加圧されたガラス素材が流動してパー
ティングライン14aに入り込むことが防止され、良好
な成形が行われる。
【0015】
【実施例1】図2は、本考案の光学素子の成形型の実施
例1を示す断面図である。
例1を示す断面図である。
【0016】本実施例の成形型は2体型20で構成さ
れ、2体型20は、入子型21が外型22に下方から内
嵌挿入され、1つの成形面23が形成されている。
れ、2体型20は、入子型21が外型22に下方から内
嵌挿入され、1つの成形面23が形成されている。
【0017】入子型21は、基端部21aが金型支持体
24に固定され、基端部21aは、入子型21の周辺部
に配置したカバー部材25により保護されている。金型
支持体24の下部には、フランジ24aが形成され、フ
ランジ24aの上面とカバー支持体25の端面が当接さ
れ、金型支持体24とカバー支持体25との相対的な移
動が規制されている。
24に固定され、基端部21aは、入子型21の周辺部
に配置したカバー部材25により保護されている。金型
支持体24の下部には、フランジ24aが形成され、フ
ランジ24aの上面とカバー支持体25の端面が当接さ
れ、金型支持体24とカバー支持体25との相対的な移
動が規制されている。
【0018】外型22は、その下部にフランジ22aが
形成され、フランジ22aの上面は型押さえ26の下面
と当接されている。型押さえ26は、カバー支持体25
の上部内側に螺着され、型押さえ26を締め付けること
により、外型22が入子型21方向に移動し、入子型2
1と外型22を固定するようになっている。
形成され、フランジ22aの上面は型押さえ26の下面
と当接されている。型押さえ26は、カバー支持体25
の上部内側に螺着され、型押さえ26を締め付けること
により、外型22が入子型21方向に移動し、入子型2
1と外型22を固定するようになっている。
【0019】2体型20の成形面付近における入子型2
1と外型22のパーティングライン27は、入子型21
の中心軸に直角な平面に対して角度θを設けて形成され
ている。すなわち、入子型21における成形面付近の端
面は、外側下方に傾斜するテーパ状に形成され、外型2
2における成形面付近の内面は、入子型22のテーパに
対応してテーパ状に形成されいる。
1と外型22のパーティングライン27は、入子型21
の中心軸に直角な平面に対して角度θを設けて形成され
ている。すなわち、入子型21における成形面付近の端
面は、外側下方に傾斜するテーパ状に形成され、外型2
2における成形面付近の内面は、入子型22のテーパに
対応してテーパ状に形成されいる。
【0020】上記角度θは、0度から45度の範囲内に
設定するのが好ましく、パーティングライン27の角度
を変化させてレンズを成形した結果を表1に示す。な
お、成形条件として、ガラス素材(転移点470℃,軟
化点570℃)を約700℃に加熱し、2体型20は約
470℃に加熱し、ガラス素材に荷重50kgfを与え
てレンズを成形した。
設定するのが好ましく、パーティングライン27の角度
を変化させてレンズを成形した結果を表1に示す。な
お、成形条件として、ガラス素材(転移点470℃,軟
化点570℃)を約700℃に加熱し、2体型20は約
470℃に加熱し、ガラス素材に荷重50kgfを与え
てレンズを成形した。
【0021】
【表1】
【0022】本実施例にあっては、軟化状態にあるガラ
ス素材が2体型20と図示していないもう一方の型によ
り加圧成形されると、パーティングライン27の角度θ
が鋭角(0度から45度)に形成されているため、外型
22が変位して、入子型21と外型22とが密着する。
このため、入子型21と外型22のパーティングライン
27の隙間がなくなり、加圧されたガラス素材が流動し
てパーティングライン27の隙間に入り込むことがなく
なる。
ス素材が2体型20と図示していないもう一方の型によ
り加圧成形されると、パーティングライン27の角度θ
が鋭角(0度から45度)に形成されているため、外型
22が変位して、入子型21と外型22とが密着する。
このため、入子型21と外型22のパーティングライン
27の隙間がなくなり、加圧されたガラス素材が流動し
てパーティングライン27の隙間に入り込むことがなく
なる。
【0023】本実施例よれば、パーティングライン27
にガラス素材が流動して入り込むことがなくなる。この
ため成形されたレンズにバリ等が発生するのを防止で
き、高品質のレンズを得ることができる。
にガラス素材が流動して入り込むことがなくなる。この
ため成形されたレンズにバリ等が発生するのを防止で
き、高品質のレンズを得ることができる。
【0024】
【実施例2】図3は、本考案の光学素子の成形型の実施
例2を示す断面図である。
例2を示す断面図である。
【0025】本実施例の外型31には、その外周上部に
テーパ部32が形成されるとともにテーパ32部の下部
から中心軸28と平行に嵌合部35が形成されている。
この嵌合部35は、ガラス素材33を保持して2体型3
0に搬送するための搬送部材34の内周面34aと嵌合
するようになっている。なお、36は、搬送部材34を
保持・搬送するアームである。その他の構成は、前記実
施例1と同様であるので図示を省略するとともにその説
明を省略する。
テーパ部32が形成されるとともにテーパ32部の下部
から中心軸28と平行に嵌合部35が形成されている。
この嵌合部35は、ガラス素材33を保持して2体型3
0に搬送するための搬送部材34の内周面34aと嵌合
するようになっている。なお、36は、搬送部材34を
保持・搬送するアームである。その他の構成は、前記実
施例1と同様であるので図示を省略するとともにその説
明を省略する。
【0026】次に、本実施例の作用を説明すると、搬送
部材34に載置されたガラス素材33は、加熱炉(図示
省略)により軟化状態され、アーム36により2体型3
0上に搬送される。そして、駆動装置(図示省略)によ
り2体型30が上昇され、図示していないもう一方の型
によりガラス素材33が加圧成形される。
部材34に載置されたガラス素材33は、加熱炉(図示
省略)により軟化状態され、アーム36により2体型3
0上に搬送される。そして、駆動装置(図示省略)によ
り2体型30が上昇され、図示していないもう一方の型
によりガラス素材33が加圧成形される。
【0027】この2体型30が上昇し、ガラス素材33
が加圧される間に、まず搬送部材34の内側下部が、外
型31のテーパ部32と当接し,さらに2体型30が上
昇されると、搬送部材34がテーパ部32に案内されて
移動する。そして、2体型30がさらに上昇されると、
外型31の嵌合部34が位置決めされる。その他の作用
は、上記実施例1と同様である。
が加圧される間に、まず搬送部材34の内側下部が、外
型31のテーパ部32と当接し,さらに2体型30が上
昇されると、搬送部材34がテーパ部32に案内されて
移動する。そして、2体型30がさらに上昇されると、
外型31の嵌合部34が位置決めされる。その他の作用
は、上記実施例1と同様である。
【0028】本実施例によれば、上記実施例1と同様な
効果を得ることができる。さらに、外型31にテーパ部
32と嵌合部35を設けたので、ガラス素材33を載置
する搬送部材34の位置決めが可能となる。このため、
面形状の良好な成形レンズを得ることができる。また、
成形時に外型31に対して過剰な力が加わり、外型31
が外径方向に変形されようとしても、搬送部材34の内
周面34aに嵌合部35が嵌合しているので、外型31
の変形を未然に防止できる。
効果を得ることができる。さらに、外型31にテーパ部
32と嵌合部35を設けたので、ガラス素材33を載置
する搬送部材34の位置決めが可能となる。このため、
面形状の良好な成形レンズを得ることができる。また、
成形時に外型31に対して過剰な力が加わり、外型31
が外径方向に変形されようとしても、搬送部材34の内
周面34aに嵌合部35が嵌合しているので、外型31
の変形を未然に防止できる。
【0029】
【実施例3】図4は、本考案の光学素子の成形型の実施
例3を示す断面図である。
例3を示す断面図である。
【0030】本実施例で示す2体型40は、角柱状の型
41と逆L字状の型42とからなり、この型41,42
はその外側に設けたガイド43により一体的に組み合わ
されている。
41と逆L字状の型42とからなり、この型41,42
はその外側に設けたガイド43により一体的に組み合わ
されている。
【0031】角柱状の型41は、成形面が先端部に半凹
面41aに形成され、2体型40の中心軸44を境に一
方(図においては左側)が平面状41bに形成され、逆
L字状の型42とのパーティングライン45が形成され
ている。
面41aに形成され、2体型40の中心軸44を境に一
方(図においては左側)が平面状41bに形成され、逆
L字状の型42とのパーティングライン45が形成され
ている。
【0032】逆L字状の型42は、成形面42aとして
先端部が平面状に形成され,この成形面42aの下面4
2bが、上記型41の平面部41bに当て付けられパー
ティングライン44を形成している。
先端部が平面状に形成され,この成形面42aの下面4
2bが、上記型41の平面部41bに当て付けられパー
ティングライン44を形成している。
【0033】パーティングライン45は、上記中心軸に
直角に形成されている。なお、このパーティングライン
45は、上記実施例1,2と同様に中心軸44と直角な
平面に対して0度から45度の範囲内で設定して構成す
ることができる。
直角に形成されている。なお、このパーティングライン
45は、上記実施例1,2と同様に中心軸44と直角な
平面に対して0度から45度の範囲内で設定して構成す
ることができる。
【0034】次に、本実施例の作用を説明すると、軟化
状態のガラス素材(図示省略)は、2体型40と図示を
省略した一方の型とにより加圧成形される。この加圧に
より、型42の成形面42aの部位が型41方向に変位
し、型41と型42が密着する。これにより、パーティ
ングライン45の隙間がなくなり、ガラス素材が流動し
て、上記隙間に入り込むのが防止される。
状態のガラス素材(図示省略)は、2体型40と図示を
省略した一方の型とにより加圧成形される。この加圧に
より、型42の成形面42aの部位が型41方向に変位
し、型41と型42が密着する。これにより、パーティ
ングライン45の隙間がなくなり、ガラス素材が流動し
て、上記隙間に入り込むのが防止される。
【0035】本実施例によれば、成形レンズにバリ等を
発生するのが防止でき、長方形でかつレンズ面に段部を
有する高品質な成形レンズを得ることができる。
発生するのが防止でき、長方形でかつレンズ面に段部を
有する高品質な成形レンズを得ることができる。
【0036】
【考案の効果】本考案によれば、ガラス素材の加圧時
に、組み合わされた2個の型の一方が、そのパーティン
グライン部において他方の型方向へ変位するため、2個
の型が密着し、パーティングラインにおける隙間がなく
なる。
に、組み合わされた2個の型の一方が、そのパーティン
グライン部において他方の型方向へ変位するため、2個
の型が密着し、パーティングラインにおける隙間がなく
なる。
【0037】このため、パーティングラインにガラス素
材が入り込んで成形レンズに生ずるバリの発生が防止さ
れる。よって、2体型等の分割型を用いて光学素子を成
形した際に発生していたバリ防止でき、高品質の光学素
子を成形することができる。
材が入り込んで成形レンズに生ずるバリの発生が防止さ
れる。よって、2体型等の分割型を用いて光学素子を成
形した際に発生していたバリ防止でき、高品質の光学素
子を成形することができる。
【図1】本考案に係る光学素子の成形型を概略的に示す
断面図である。
断面図である。
【図2】本考案の係る光学素子の成形型の実施例1を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】本考案に係る光学素子の成形型の実施例2を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】本考案に係る光学素子の成形型の実施例3を示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】照明用レンズの縦断面図である。
【図6】照明用レンズの斜視図である。
【図7】図6,図7に示す照明用レンズを成形可能な成
形型を示す縦断面図である。
形型を示す縦断面図である。
【図8】従来の2体型の成形型を示す断面図である。
11,21 入子型 12,22 外型 13,23,41a,42a 成形面 14a,27,45 パーティングライン 15,28,44 中心軸 θ 中心軸
Claims (1)
- 【請求項1】 光学素子を押圧成形する成形面を少なく
とも2個の型部材で形成した光学素子の成形型におい
て、上記型部材の少なくとも成形面付近のパーティング
ラインを、上記成形型の中心軸に対して傾斜または直角
に形成したことを特徴とする光学素子の成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2773391U JP2520429Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 光学素子の成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2773391U JP2520429Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 光学素子の成形型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04118428U JPH04118428U (ja) | 1992-10-22 |
JP2520429Y2 true JP2520429Y2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=31911962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2773391U Expired - Fee Related JP2520429Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 光学素子の成形型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2520429Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP2773391U patent/JP2520429Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04118428U (ja) | 1992-10-22 |
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