JP2520429Z - - Google Patents
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、軟化した光学素材を押圧し、光学素子を加圧成形する光学素子の成
形型に関する。 【0002】 【従来の技術】 近年、光学素子の製造方法として、高精度の一対の成形用型間に加熱軟化した
光学素子のガラス素材を挿入配置し、これに加圧するだけで光学素子を得る押圧
成形が行われている。 【0003】 従来、この押圧成形で用いる光学素子成形型は、例えば特開昭60−2511
34号公報や特開昭61−266321号公報等に開示されるように、CBN,
SiC,Si3N4等のセラミックスからなる耐熱硬脆材料を素材とし、加熱軟化
したガラス素材に接触した際の成形用型が高温に耐え得るようにしている。 【0004】 また、特開平1−108127号公報に開示されている光学素子成形型は、セ
ラミックスからなる成形用型本体の成形面以外の表面に一層以上の金属被膜を成
形し、型外周部の欠け等の損傷を防止するよう構成されている。 【0005】 【考案が解決しようとする課題】 しかし、上記従来の光学素子成形用型は、その成形面が一体かつ同一素材で形
成された一体型の成形用型となっている。 【0006】 一方、近年、光学素子成形技術の普及とその利用拡大に伴い、従来の一体型で
は加工不能な異形光学素子のニーズが高まっている。 【0007】 かかる異形光学素子としては、例えば広角領域を均一に照明する照明用レンズ
が知られている。この照明用レンズは、例えば図5に縦断面図で、図6に斜視図
で示すように形状が要求される。すなわち、このレンズ1は、平凸レンズの凸部
中心に逆円錐状空間(凹部)を有するとともに、その外周に平面部を有する形状
で、その断面は図5に示すように、凹部の点Bを中心として点A1および点A2
を頂点として2つの山が形成されている。その点A1,点A2および点Bは、そ
れぞれエッジまたは微小なR形状に形成される。 【0008】 このような形状の異形レンズを形成するための光学成形用型2は、図7に縦断
面図で示すようなもので、その成形面の断面形状は、図5および図6に示す前記
レンズ面を反転させた形状であることが必要である。すなわち、レンズの点A1
,点A2および点Bに対応する成形用型2の点は、それぞれCA1、CA2およ
びCBである。かかる成形用型を加工する時、点CA1、点CA2およびその近
傍には研削工具が入っていかないために、現実には異形光学素子を成形可能な成
形用型を一体加工により得ることはではなかった。 【0009】 一方、異形光学素子に対応した成形面を有する成形用型の加工を可能にするた
めには、図8に示すように、型3,4とを組み合わせて1つの連続した成形面を
形成した2体型5とする必要がある。 【0010】 しかし、上記2体型5は、型3と型4とのパーティングライン6を中心軸7に
対して平行に設けてあるため、この2体型5と図示を省略した型とにより、ガラ
ス素材を加圧成形すると、ガラス素材が流動してパーティングライン6に入り込 んでいた。このため、成形レンズの離型ができなくなったり、バリ等が発生し、
高品質の成形レンズを得ることができない問題点があった。 【0011】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、2個以上の型を組み合
わせて1つの連続した成形面を形成した成形用型によって、必要な異形レンズを
高品質に成形できる光学素子の成形型を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案の光学素子の成形型は、光学素子を押圧成
形する成形面を少なくとも2個の型部材で形成した光学素子の成形型において、
第1の型部材を第2の型部材に内嵌装して前記成形面を形成するとともに、前記
第1の型部材と第2の型部材の少なくとも成形面付近のパーティングラインを、
前記成形型の中心軸と直角な平面に対して0度から45度の角度の範囲内に形成
している。 【0013】 図1は、本考案の光学素子の成形型を2体型で構成した場合を概念的に示す断
面図で、2体型10は、第1の型部材11を第2の型部材12に内嵌装挿入して
1つの成形面13が形成されるとともに、型部材11と型部材12を固着して形
成されている。型部材11と型部材12のパーティングライン14は、成形面1
3の付近において2体型10の中心軸15に対して傾斜または直角に形成されて
いる。すなわち、パーティングライン14は、中心軸15と直角な平面に対して
、0度以上45度以下(鋭角)の角度θを設けて形成されている。 【0014】 【作用】 上記構成によれば、2体型10と図示を省略した成形型とにより、軟化状態の
ガラス素材(図示省略)を加圧成形した場合、成形面付近のパーティングライン
14aは、前記角度θをも受けて形成されているので、加圧されることにより型
部材12が型部材11方向へ変位し、パーティングライン14a部分の型部材1
1,12が密着する。これにより、パーティングライン14aの隙間がなくなり
、 加圧されたガラス素材が流動してパーティングライン14aに入り込むことが防
止され、良好な成形が行われる。 【0015】 【実施例1】 図2は、本考案の光学素子の成形型の実施例1を示す断面図である。 【0016】 本実施例の成形型は2体型20で構成され、2体型20は、入子型(第1の型
部材)21が外型(第2の型部材)22に下方から内嵌挿入され、1つの成形面
23が形成されている。 【0017】 入子型21は、基端部21aが金型支持体24に固定され、基端部21aは、
入子型21の周辺部に配置したカバー部材25により保護されている。金型支持
体24の下部には、フランジ24aが形成され、フランジ24aの上面とカバー
支持体25の端面が当接され、金型支持体24とカバー支持体25との相対的な
移動が規制されている。 【0018】 外型22は、その下部にフランジ22aが形成され、フランジ22aの上面は
型押さえ26の下面と当接されている。型押さえ26は、カバー支持体25の上
部内側に螺着され、型押さえ26を締め付けることにより、外型22が入子型2
1方向に移動し、入子型21と外型22を固定するようになっている。 【0019】 2体型20の成形面付近における入子型21と外型22のパーティングライン
27は、入子型21の中心軸に直角な平面に対して角度θを設けて形成されてい
る。すなわち、入子型21における成形面付近の端面は、外側下方に傾斜するテ
ーパ状に形成され、外型22における成形面付近の内面は、入子型22のテーパ
に対応してテーパ状に形成されいる。 【0020】 上記角度θは、0度から45度の範囲内に設定するのが好ましく、パーティン
グライン27の角度を変化させてレンズを成形した結果を表1に示す。なお、成 形条件として、ガラス素材(転移点470℃,軟化点570℃)を約700℃に
加熱し、2体型20は約470℃に加熱し、ガラス素材に荷重50kgfを与え
てレンズを成形した。 【0021】 【表1】 【0022】 本実施例にあっては、軟化状態にあるガラス素材が2体型20と図示していな
いもう一方の型により加圧成形されると、パーティングライン27の角度θが鋭
角(0度から45度)に形成されているため、外型22が変位して、入子型21
と外型22とが密着する。このため、入子型21と外型22のパーティングライ
ン27の隙間がなくなり、加圧されたガラス素材が流動してパーティングライン
27の隙間に入り込むことがなくなる。 【0023】 本実施例よれば、パーティングライン27にガラス素材が流動して入り込むこ
とがなくなる。このため成形されたレンズにバリ等が発生するのを防止でき、高
晶質のレンズを得ることができる。 【0024】 【実施例2】 図3は、本考案の光学素子の成形型の実施例2を示す断面図である。 【0025】 本実施例の外型31には、その外周上部にテーパ部32が形成されるとともに
テーパ32部の下部から中心軸28と平行に嵌合部35が形成されている。この
嵌合部35は、ガラス素材33を保持して2体型30に搬送するための搬送部材
34n内周面34aと嵌合するようになっている。なお、36は、搬送部材34
を保持・搬送するアームである。その他の構成は、前記実施例1と同様であるの
で図示を省略するとともにその説明を省略する。 【0026】 次に、本実施例の作用を説明すると、搬送部材34に載置されたガラス素材3
3は、加熱炉(図示省略)により軟化状態され、アーム36により2体型30上 に搬送される。そして、駆動装置(図示省略)により2体型30が上昇され、図
示していないもう一方の型によりガラス素材33が加圧成形される。 【0027】 この2体型30が上昇し、ガラス素材33が加圧される間に、まず搬送部材3
4の内側下部が、外型31のテーパ部32と当接し、さらに2体型30が上昇さ
れると、搬送部材34がテーパ部32に案内されて移動する。そして、2体型3
0がさらに上昇されると、外型31の嵌合部34が位置決めされる。その他の作
用は、上記実施例1と同様である。 【0028】 本実施例によれば、上記実施例1と同様な効果を得ることができる。さらに、
外型31にテーパ部32と嵌合部35を設けたので、ガラス素材33を載置する
搬送部材34の位置決めが可能となる。このため、面形状の良好な成形レンズを
得ることができる。また、成形時に外型31に対して過剰な力が加わり、外型3
1が外径方向に変形されようとしても、搬送部材34の内周面34aに嵌合部3
5が嵌合しているので、外型31の変形を末然に防止できる。 【0029】 【実施例3】 図4は、本考案の光学素子の成形型の実施例3を示す断面図である。 【0030】 本実施例で示す2体型40は、角柱状の型41と逆L字状の型42とからなり
、この型41,42はその外側に設けたガイド43により一体的に組み合わされ
ている。 【0031】 角柱状の型41は、成形面が先端部に半凹面41aに形成され、2体型40の
中心軸44を境に一方(図においては左側)が平面状41bに形成され、逆L字
状の型42とのパーティングライン45が形成されている。 【0032】 逆L字状の型42は、成形面42aとして先端部が平面状に形成され、この成
形面42aの下面42bが、上記型41の平面部41bに当て付けられパーティ ングライン44を形成している。 【0033】 パーティングライン45は、上記中心軸に直角に形成されている。なお、この
パーティングライン45は、上記実施例1,2と同様に中心軸44と直角な平面
に対して0度から45度の範囲内で設定して構成することができる。 【0034】 次に、本実施例の作用を説明すると、軟化状態のガラス素材(図示省略)は、
2体型40と図示を省略した一方の型とにより加圧成形される。この加圧により
、型42の成形面42aの部位が型41方向に変位し、型41と型42が密着す
る。これにより、パーティングライン45の隙間がなくなり、ガラス素材が流動
して、上記隙間に入り込むのが防止される。 【0035】 本実施例によれば、成形レンズにバリ等を発生するのが防止でき、長方形でか
つレンズ面に段部を有する高品質な成形レンズを得ることができる。 【0036】 【考案の効果】 本考案によれば、ガラス素材の加圧時に、組み合わされた2個の型の一方が、
そのパーティングライン部において他方の型方向へ変位するため、2個の型が密
着し、パーティングラインにおける隙間がなくなる。 【0037】 このため、パーティングラインにガラス素材が入り込んで成形レンズに生ずる
バリの発生が防止される。よって、2体型等の分割型を用いて光学素子を成形し
た際に発生していたバリ防止でき、高品質の光学素子を成形することができる。
形型に関する。 【0002】 【従来の技術】 近年、光学素子の製造方法として、高精度の一対の成形用型間に加熱軟化した
光学素子のガラス素材を挿入配置し、これに加圧するだけで光学素子を得る押圧
成形が行われている。 【0003】 従来、この押圧成形で用いる光学素子成形型は、例えば特開昭60−2511
34号公報や特開昭61−266321号公報等に開示されるように、CBN,
SiC,Si3N4等のセラミックスからなる耐熱硬脆材料を素材とし、加熱軟化
したガラス素材に接触した際の成形用型が高温に耐え得るようにしている。 【0004】 また、特開平1−108127号公報に開示されている光学素子成形型は、セ
ラミックスからなる成形用型本体の成形面以外の表面に一層以上の金属被膜を成
形し、型外周部の欠け等の損傷を防止するよう構成されている。 【0005】 【考案が解決しようとする課題】 しかし、上記従来の光学素子成形用型は、その成形面が一体かつ同一素材で形
成された一体型の成形用型となっている。 【0006】 一方、近年、光学素子成形技術の普及とその利用拡大に伴い、従来の一体型で
は加工不能な異形光学素子のニーズが高まっている。 【0007】 かかる異形光学素子としては、例えば広角領域を均一に照明する照明用レンズ
が知られている。この照明用レンズは、例えば図5に縦断面図で、図6に斜視図
で示すように形状が要求される。すなわち、このレンズ1は、平凸レンズの凸部
中心に逆円錐状空間(凹部)を有するとともに、その外周に平面部を有する形状
で、その断面は図5に示すように、凹部の点Bを中心として点A1および点A2
を頂点として2つの山が形成されている。その点A1,点A2および点Bは、そ
れぞれエッジまたは微小なR形状に形成される。 【0008】 このような形状の異形レンズを形成するための光学成形用型2は、図7に縦断
面図で示すようなもので、その成形面の断面形状は、図5および図6に示す前記
レンズ面を反転させた形状であることが必要である。すなわち、レンズの点A1
,点A2および点Bに対応する成形用型2の点は、それぞれCA1、CA2およ
びCBである。かかる成形用型を加工する時、点CA1、点CA2およびその近
傍には研削工具が入っていかないために、現実には異形光学素子を成形可能な成
形用型を一体加工により得ることはではなかった。 【0009】 一方、異形光学素子に対応した成形面を有する成形用型の加工を可能にするた
めには、図8に示すように、型3,4とを組み合わせて1つの連続した成形面を
形成した2体型5とする必要がある。 【0010】 しかし、上記2体型5は、型3と型4とのパーティングライン6を中心軸7に
対して平行に設けてあるため、この2体型5と図示を省略した型とにより、ガラ
ス素材を加圧成形すると、ガラス素材が流動してパーティングライン6に入り込 んでいた。このため、成形レンズの離型ができなくなったり、バリ等が発生し、
高品質の成形レンズを得ることができない問題点があった。 【0011】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、2個以上の型を組み合
わせて1つの連続した成形面を形成した成形用型によって、必要な異形レンズを
高品質に成形できる光学素子の成形型を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案の光学素子の成形型は、光学素子を押圧成
形する成形面を少なくとも2個の型部材で形成した光学素子の成形型において、
第1の型部材を第2の型部材に内嵌装して前記成形面を形成するとともに、前記
第1の型部材と第2の型部材の少なくとも成形面付近のパーティングラインを、
前記成形型の中心軸と直角な平面に対して0度から45度の角度の範囲内に形成
している。 【0013】 図1は、本考案の光学素子の成形型を2体型で構成した場合を概念的に示す断
面図で、2体型10は、第1の型部材11を第2の型部材12に内嵌装挿入して
1つの成形面13が形成されるとともに、型部材11と型部材12を固着して形
成されている。型部材11と型部材12のパーティングライン14は、成形面1
3の付近において2体型10の中心軸15に対して傾斜または直角に形成されて
いる。すなわち、パーティングライン14は、中心軸15と直角な平面に対して
、0度以上45度以下(鋭角)の角度θを設けて形成されている。 【0014】 【作用】 上記構成によれば、2体型10と図示を省略した成形型とにより、軟化状態の
ガラス素材(図示省略)を加圧成形した場合、成形面付近のパーティングライン
14aは、前記角度θをも受けて形成されているので、加圧されることにより型
部材12が型部材11方向へ変位し、パーティングライン14a部分の型部材1
1,12が密着する。これにより、パーティングライン14aの隙間がなくなり
、 加圧されたガラス素材が流動してパーティングライン14aに入り込むことが防
止され、良好な成形が行われる。 【0015】 【実施例1】 図2は、本考案の光学素子の成形型の実施例1を示す断面図である。 【0016】 本実施例の成形型は2体型20で構成され、2体型20は、入子型(第1の型
部材)21が外型(第2の型部材)22に下方から内嵌挿入され、1つの成形面
23が形成されている。 【0017】 入子型21は、基端部21aが金型支持体24に固定され、基端部21aは、
入子型21の周辺部に配置したカバー部材25により保護されている。金型支持
体24の下部には、フランジ24aが形成され、フランジ24aの上面とカバー
支持体25の端面が当接され、金型支持体24とカバー支持体25との相対的な
移動が規制されている。 【0018】 外型22は、その下部にフランジ22aが形成され、フランジ22aの上面は
型押さえ26の下面と当接されている。型押さえ26は、カバー支持体25の上
部内側に螺着され、型押さえ26を締め付けることにより、外型22が入子型2
1方向に移動し、入子型21と外型22を固定するようになっている。 【0019】 2体型20の成形面付近における入子型21と外型22のパーティングライン
27は、入子型21の中心軸に直角な平面に対して角度θを設けて形成されてい
る。すなわち、入子型21における成形面付近の端面は、外側下方に傾斜するテ
ーパ状に形成され、外型22における成形面付近の内面は、入子型22のテーパ
に対応してテーパ状に形成されいる。 【0020】 上記角度θは、0度から45度の範囲内に設定するのが好ましく、パーティン
グライン27の角度を変化させてレンズを成形した結果を表1に示す。なお、成 形条件として、ガラス素材(転移点470℃,軟化点570℃)を約700℃に
加熱し、2体型20は約470℃に加熱し、ガラス素材に荷重50kgfを与え
てレンズを成形した。 【0021】 【表1】 【0022】 本実施例にあっては、軟化状態にあるガラス素材が2体型20と図示していな
いもう一方の型により加圧成形されると、パーティングライン27の角度θが鋭
角(0度から45度)に形成されているため、外型22が変位して、入子型21
と外型22とが密着する。このため、入子型21と外型22のパーティングライ
ン27の隙間がなくなり、加圧されたガラス素材が流動してパーティングライン
27の隙間に入り込むことがなくなる。 【0023】 本実施例よれば、パーティングライン27にガラス素材が流動して入り込むこ
とがなくなる。このため成形されたレンズにバリ等が発生するのを防止でき、高
晶質のレンズを得ることができる。 【0024】 【実施例2】 図3は、本考案の光学素子の成形型の実施例2を示す断面図である。 【0025】 本実施例の外型31には、その外周上部にテーパ部32が形成されるとともに
テーパ32部の下部から中心軸28と平行に嵌合部35が形成されている。この
嵌合部35は、ガラス素材33を保持して2体型30に搬送するための搬送部材
34n内周面34aと嵌合するようになっている。なお、36は、搬送部材34
を保持・搬送するアームである。その他の構成は、前記実施例1と同様であるの
で図示を省略するとともにその説明を省略する。 【0026】 次に、本実施例の作用を説明すると、搬送部材34に載置されたガラス素材3
3は、加熱炉(図示省略)により軟化状態され、アーム36により2体型30上 に搬送される。そして、駆動装置(図示省略)により2体型30が上昇され、図
示していないもう一方の型によりガラス素材33が加圧成形される。 【0027】 この2体型30が上昇し、ガラス素材33が加圧される間に、まず搬送部材3
4の内側下部が、外型31のテーパ部32と当接し、さらに2体型30が上昇さ
れると、搬送部材34がテーパ部32に案内されて移動する。そして、2体型3
0がさらに上昇されると、外型31の嵌合部34が位置決めされる。その他の作
用は、上記実施例1と同様である。 【0028】 本実施例によれば、上記実施例1と同様な効果を得ることができる。さらに、
外型31にテーパ部32と嵌合部35を設けたので、ガラス素材33を載置する
搬送部材34の位置決めが可能となる。このため、面形状の良好な成形レンズを
得ることができる。また、成形時に外型31に対して過剰な力が加わり、外型3
1が外径方向に変形されようとしても、搬送部材34の内周面34aに嵌合部3
5が嵌合しているので、外型31の変形を末然に防止できる。 【0029】 【実施例3】 図4は、本考案の光学素子の成形型の実施例3を示す断面図である。 【0030】 本実施例で示す2体型40は、角柱状の型41と逆L字状の型42とからなり
、この型41,42はその外側に設けたガイド43により一体的に組み合わされ
ている。 【0031】 角柱状の型41は、成形面が先端部に半凹面41aに形成され、2体型40の
中心軸44を境に一方(図においては左側)が平面状41bに形成され、逆L字
状の型42とのパーティングライン45が形成されている。 【0032】 逆L字状の型42は、成形面42aとして先端部が平面状に形成され、この成
形面42aの下面42bが、上記型41の平面部41bに当て付けられパーティ ングライン44を形成している。 【0033】 パーティングライン45は、上記中心軸に直角に形成されている。なお、この
パーティングライン45は、上記実施例1,2と同様に中心軸44と直角な平面
に対して0度から45度の範囲内で設定して構成することができる。 【0034】 次に、本実施例の作用を説明すると、軟化状態のガラス素材(図示省略)は、
2体型40と図示を省略した一方の型とにより加圧成形される。この加圧により
、型42の成形面42aの部位が型41方向に変位し、型41と型42が密着す
る。これにより、パーティングライン45の隙間がなくなり、ガラス素材が流動
して、上記隙間に入り込むのが防止される。 【0035】 本実施例によれば、成形レンズにバリ等を発生するのが防止でき、長方形でか
つレンズ面に段部を有する高品質な成形レンズを得ることができる。 【0036】 【考案の効果】 本考案によれば、ガラス素材の加圧時に、組み合わされた2個の型の一方が、
そのパーティングライン部において他方の型方向へ変位するため、2個の型が密
着し、パーティングラインにおける隙間がなくなる。 【0037】 このため、パーティングラインにガラス素材が入り込んで成形レンズに生ずる
バリの発生が防止される。よって、2体型等の分割型を用いて光学素子を成形し
た際に発生していたバリ防止でき、高品質の光学素子を成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本考案に係る光学素子の成形型を概念的に示す断面図である。
【図2】
本考案の係る光学素子の成形型の実施例1を示す断面図である。
【図3】
本考案に係る光学素子の成形型の実施例2を示す断面図である。
【図4】
本考案に係る光学素子の成形型の実施例3を示す断面図である。
【図5】
照明用レンズの縦断面図である。
【図6】
照明用レンズの斜視図である。
【図7】
図5,図6に示す照明用レンズを成形可能な成形型を示す縦断面図である。
【図8】
従来の2体型の成形型を示す断面図である。
【符号の説明】
11,21 入子型
12,22 外型
13,23,41a,42a 成形面
14a,27,45 パーティングライン
15,28,44 中心軸
θ 角度
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 光学素子を押圧成形する成形面を少なくとも2個の型部材で形
成した光学素子の成形型において、第1の型部材を第2の型部材に内嵌装して前
記成形面を形成するとともに、前記第1の型部材と第2の型部材の少なくとも成
形面付近のパーティングラインを、前記成形型の中心軸と直角な平面に対して0
度から45度の角度の範囲内に形成したことを特徴とする光学素子の成形型。
Family
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