JP2520302B2 - デ―タバッファ管理方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はデータバッファ管理方式に関し、特に光ファ
イバにより中央処理装置と接続されたリモート制御装置
のデータバッファの管理方式に関する。

従来技術 従来、この種のリモート制御装置においては、チャネ
ル装置との間のデータ転送に予め定められたフレーム数
のデータを一括転送する方式が採用されており、この一
括転送されてきたデータを格納するためにそのフレーム
数と同数以上のバッファが設けられていた。

このような従来のリモート制御装置では、チャネル装
置から一括転送されてくる予め定められたフレーム数の
データを格納するために、そのフレーム数と同数以上の
バッファを必要とし、特に入出力装置への転送量が多い
場合や入出力装置の転送速度が速い場合には装置内に大
容量のバッファを持たなければならないため、ハードウ
ェア量が大幅に増加するという欠点がある。

また、チャネル装置から一括したデータが連続的に転
送されてくる場合には、それらのデータのチェックを行
ってから自装置配下の入出力装置に転送しているので、
自装置内のバッファにあるデータをチェックして入出力
装置に転送しなければ、チャネル装置から次のデータを
転送することができず、処理効率が悪いという欠点があ
る。

発明の目的 本発明は上記のような従来のものの欠点を除去すべく
なされたもので、リモート制御装置のハードウェア量を
削減し、処理効率を向上させることができるデータバッ
ファ管理方式の提供を目的とする。

発明の構成 本発明によるデータバッファ管理方式は、チャネル装
置に設けられ、小容量のフレームデータを連続してリモ
ート制御装置に送出する送出手段と、前記リモート制御
装置に設けられ、前記送出手段からの前記フレームデー
タを受信する毎に前記チャネル装置にリプライフレーム
を送出するリプライ送出手段と、前記チャネル装置に設
けられ、前記送出手段から前記フレームデータが送出さ
れる回数と、前記リプライ送出手段から送られてくるリ
プライフレームの受信回数との差を算出する計数手段
と、前記リモート制御装置から入出力装置への転送速度
に対応して設定自在な比較値を保持する保持手段と、前
記計数手段の計数値と前記保持手段に保持された比較値
とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に応
じて前記送出手段からの前記フレームデータの送出を制
御する制御手段とを有し、前記制御手段により前記送出
手段から送出されるフレームデータ量を制御することに
より、前記リモート制御装置内に設けられたデータバッ
ファへの前記フレームデータの格納量を管理するように
したことを特徴とする。

実施例 次に、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。

第１図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。図において、中央処理装置１内のチャネル２は転
送制御回路21と、送信受信回数計数回路22と、送信回路
23と、受信回路24と、比較回路25と、転送量回路26とか
らなり、光ファイバ100を介してリモート制御装置３に
接続されている。

リモート制御装置３は処理回路31と、リプライフレー
ム生成回路32と、送信回路33と、受信回路34とからな
り、データ線101を介して入出力装置４と接続されてい
る。

第２図は本発明の一実施例のシステム構成を示すブロ
ック図である。図において、中央処理装置１内のチャネ
ル２−ｉ（ｉ＝1,2,……,n）には夫々光ファイバ100−
ｉを介してリモート制御装置３−ｉが接続され、リモー
ト制御装置３−ｉには夫々データ線101−ｉを介して入
出力装置４−ｉが接続されている。ここで、チャネル２
−ｉおよびリモート制御装置３−ｉは各々第１図に示す
構成となっている。

これら第１図および第２図を用いて本発明の一実施例
の動作について説明する。

まず、中央処理装置１はチャネル２からリモート制御
装置３へのフレームデータの転送を行う前に、ソフトウ
ェアによってデバイス側の速度および処理時間に対応す
る転送量を予め算出し、該転送量をチャネル２の転送制
御回路21とデータ線111と転送設定線118とを介して転送
量回路26に設定する。

チャネル２内に転送制御回路21からフレームデータ線
113を介して送信回路23にフレームデータが送出される
とき、送信受信回数計数回路22では転送制御回路21から
フレームデータが送出される毎に「１」が加算される。

ここで、転送制御回路21から送信回路23へは小容量の
フレームデータ（たとえば、８バイトのフレームデー
タ）が連続して転送されており、これらフレームデータ
は送信回路23から光ファイバ100を介してリモート制御
装置３に転送される。

送信受信回数計数回路22はその内容に「１」が加算さ
れると、その加算結果を送信受信回数として送信受信回
数信号線116を介して比較回路25に送出する。

比較回路25には転送量線117を介して転送量回路26か
ら、中央処理装置１によって転送量回路26に予め設定さ
れた転送量が入力されており、比較回路25では送信受信
回数計数回路22から送られてきた送信受信回数と転送量
回路26に予め設定された転送量とを比較し、その比較結
果を制御信号線115を介して転送制御回路21に出力す
る。

転送制御回路21は比較回路25から送られてきた比較結
果に応じてリモート制御装置３へのフレームデータの転
送を制御する。すなわち、転送制御回路21は比較回路25
の比較結果により送信受信回数が転送量回路26に設定さ
れた転送量より大きくなるとリモート制御装置３へのフ
レームデータの転送を停止し、送信受信回数が転送量回
路26に設定された転送量より小さくなるとリモート制御
装置３へのフレームデータの転送を開始する。

光ファイバ100を介してチャネル２からリモート制御
装置３にフレームデータが連続して転送されてくると、
受信回路34はそれらフレームデータをフレームデータ線
121を介して処理回路31およびリプライフレーム生成回
路32に送出する。

処理回路31ではそれらフレームデータを図示せぬデー
タバッファに順次格納し、それらフレームデータのチェ
ックを行ってからデータ線101を介して入出力装置４に
順次転送する。

このとき、リプライフレーム生成回路32はそれらフレ
ームデータに対するリプライフレームを生成し、リプラ
イフレーム線123を介して送信回路33に順次送出する。

送信回路33はリプライフレーム生成回路32からリプラ
イフレームが送られてくると、それらリプライフレーム
を光ファイバ100を介してチャネル２の受信回路24に順
次転送する。

受信回路24はリモート制御装置３からリプライフレー
ムが送られてくると、そのリプライフレームをフレーム
データ線114を介して転送制御回路21および送信受信回
数計数回路22に順次送出する。

送信受信回数計数回路22では送信回路24からリプライ
フレームが送られてくる毎にその内容から「１」を減算
し、その減算結果を送信受信回数として送信受信回数信
号線116を介して比較回路25に送出する。

比較回路25では送信受信回数計数回路22から送られて
きた送信受信回数と転送量回路26に設定された転送量と
を比較し、その比較結果を制御信号線115を介して転送
制御回路21に出力する。

転送制御回路21は比較回路25から送られてきた比較結
果に応じてリモート制御装置３へのフレームデータの転
送を制御する。すなわち、転送制御回路21は比較回路25
の比較結果により送信受信回数が転送量回路26に設定さ
れた転送量より大きくなるとリモート制御装置３へのフ
レームデータの転送を停止し、送信受信回数が転送量回
路26に設定された転送量より小さくなるとリモート制御
装置３へのフレームデータの転送を開始する。

したがって、比較回路25で送信受信回数計数回路22か
らの送信受信回数と比較される転送量がリモート制御装
置３と入出力装置４との転送速度および処理時間に対応
して予め設定されているので、比較回路25の比較結果に
応じて転送制御回路21でリモート制御装置３へのフレー
ムデータの転送を制御することによって、リモート制御
装置３のデータバッファへのフレームデータの格納量を
制御することができる。

よって、従来のように入出力装置４への転送量が多い
場合や入出力装置４の転送速度が速い場合でもリモート
制御装置３内に大容量のデータバッファを設ける必要が
なくなるため、リモート制御装置３のハードウェア量を
従来よりも削減することができる。

また、チャネル２からは小容量のフレームデータが連
続的に転送されてくるので、それらのデータのチェック
を迅速に行うことができ、処理効率を向上させることが
できる。

尚、中央処理装置１内のチャネル２−ｉに夫々接続さ
れるリモート制御装置３−ｉ内のデータバッファも、上
述の処理動作と同様にして、チャネル２−ｉによってフ
レームデータの格納量が制御される。

このように、チャネル２から連続して送出される小容
量のフレームデータの送信回数と、リモート制御装置３
でフレームデータの受信毎に送出されるリプライフレー
ムの受信回数との差と予め転送量回路26に設定された転
送量とを比較回路25で比較し、その比較結果に応じて転
送制御回路21によりリモート制御装置３へのフレームデ
ータの転送を制御することにより、リモート制御装置３
のデータバッファへのフレームデータの格納量を管理す
るようにすることによって、従来のようにフレーム数と
同数以上のデータバッファを設けることなく、リモート
制御装置３のデータバッファの管理をチャネル２によっ
て行うことができる。

よって、入出力装置４への転送量が多い場合や入出力
装置４の転送速度が速い場合でもリモート制御装置３内
に大容量のデータバッファを設ける必要がなくなるた
め、リモート制御装置３のハードウェア量を削減するこ
とができる。

また、チャネル２からは小容量のフレームデータが連
続的に転送されてくるので、リモート制御装置３による
それらのデータのチェックを迅速に行うことができ、処
理効率を向上させることができる。

さらに、転送量回路26への転送量の設定が中央処理装
置１のソフトウェアによって自在に行えるので、チャネ
ル２に接続されていたリモート制御装置３や入出力装置
４が転送速度や処理時間が異なる装置に変更されても、
その変更に十分対応することができる。

発明の効果 以上説明したように本発明によれば、チャネル装置か
ら連続して送出される小容量のフレームデータの送出回
数と、該フレームデータを受信する毎にリモート制御装
置から送出されてくるリプライフレームの受信回数との
差と、リモート制御装置から入出力装置への転送速度に
対応して設定自在な比較値との比較結果に応じてフレー
ムデータの送出を制御することにより、リモート制御装
置内に設けられたデータバッファへのフレームデータの
格納量を管理するようにすることによって、リモート制
御装置のハードウェア量を削減し、処理効率を向上させ
ることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図、第
２図は本発明の一実施例のシステム構成を示すブロック
図である。 主要部分の符号の説明 １……中央処理装置 2,2−１〜２−ｎ……チャネル 3,3−１〜３−ｎ……リモート制御装置 4,4−１〜４−ｎ……入出力装置 21……転送制御回路 22……送信受信回数計数回路 25……比較回路 26……転送量回路 31……処理回路 32……リプライフレーム生成回路

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】チャネル装置に設けられ、小容量のフレー
   ムデータを連続してリモート制御装置に送出する送出手
   段と、前記リモート制御装置に設けられ、前記送出手段
   からの前記フレームデータを受信する毎に前記チャネル
   装置にリプライフレームを送出するリプライ送出手段
   と、前記チャネル装置に設けられ、前記送出手段から前
   記フレームデータが送出される回数と、前記リプライ送
   出手段から送られてくるリプライフレームの受信回数と
   の差を算出する計数手段と、前記リモート制御装置から
   入出力装置への転送速度に対応して設定自在な比較値を
   保持する保持手段と、前記計数手段の計数値と前記保持
   手段に保持された比較値とを比較する比較手段と、前記
   比較手段の比較結果に応じて前記送出手段からの前記フ
   レームデータの送出を制御する制御手段とを有し、前記
   制御手段により前記送出手段から送出されるフレームデ
   ータ量を制御することにより、前記リモート制御装置内
   に設けられたデータバッファへの前記フレームデータの
   格納量を管理するようにしたことを特徴とするデータバ
   ッファ管理方式。