JP2520249B2 - ヒトプロリルヒドロキシラ−ゼの免疫学的測定法による定量法 - Google Patents

ヒトプロリルヒドロキシラ−ゼの免疫学的測定法による定量法

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【発明の詳細な説明】 本発明は、肝臓疾患を簡易に診断するのに有用なヒト
血中のヒトプロリルヒドロキシラーゼの定量法に関する
ものである。
従来、ヒト血中のヒトプロリルヒドロキシラーゼ(以
下ヒトPHと略記する)の活性を測定する方法としては、
プロトコラーゲンの4−L−プロリンを3H標識したもの
を基質にして、生成した3H標識水を真空蒸留で捕捉し、
その放射能を測定する方法が知られている(Huttonら、
Anal.Biochem.,16,384−394,1966)。また、14Cプロリ
ン標識プロトコラーゲンを基質にして生成した4−水酸
14Cプロリンの放射能を測定する方法や(Juvaら、Ana
l.Biochem.,15,77−83,1966)、(pro−pro−gly)
あるいは(pro−pro−gly)10を基質にして、2−オキ
ソ(1−14C)−グルタール酸より遊離する14CO2を捕捉
し、測定する方法も知られている(Bergら、J.Biol.Che
m.,248,1175−1182,1973)。しかしながら、上記した方
法は、いずれも繁雑な操作を必要とし、また、測定に時
間がかかるという欠点がある。血中のヒトPHのほとんど
は酵素学的に不活性化された状態にあるので、精確なヒ
トPHの測定は、容易に行うことはできず、従来法では、
血中のヒトPHの活性を測定したといってもその測定値は
真のヒトPHの量を測定したことを意味しない。
本発明者らは、先に、ヒトプロリルヒドロキシラーゼ
に対するポリクローナル抗体及びモノクローナル抗体を
組合せて用いて、ヒト血中のヒトプロリルヒドロキシラ
ーゼの定量を酵素免疫学的に行った実験例を報告したが
(特開昭60−204726号公報)、更に簡便な方法でヒト血
中のヒトPHを特異的に精確に定量する方法を種々研究し
た結果、少量の試料で精度よく、迅速に測定する方法を
提供することに成功した。
すなわち、本発明は、下記のヒト血中のヒトPHを定量
する方法を提供するものである。
「ヒトプロリルヒドロキシラーゼに対するモノクローナ
ル抗体を用いたサンドイッチ法に基づく免疫学的測定法
によるヒト血中のヒトプロリルヒドロキシラーゼの定量
法であって、固相担体に結合させる抗体および酵素標識
あるいは放射性元素標識を付与する抗体としてヒト血中
のヒトプロリルヒドロキシラーゼのβ−サブユニット部
位のみを特異的に認識するモノクローナル抗体を用いる
ことを特徴とするヒト血中のヒトプロリルヒドロキシラ
ーゼの定量法。」 本発明方法の実施態様において、酵素標識あるいは放
射性元素標識を付与する抗体としては、抗体含有物を硫
安分画あるいは硫酸ナトリウム分画した後、DEAE−セル
ロースカラム精製したIgG画分が用いられる。更には、
ペプシン消化により得られるF(ab′)あるいはそれ
の還元物Fab′を用いることもできる。したがって、本
発明方法で使用するモノクローナル抗体としては、それ
ら抗体における特異的結合部分F(ab′)あるいはFa
b′そのものを使用する態様も含まれているものであ
る。
抗体に対する放射性元素標識の付与は、タンパク質の
標識に関して知られている方法を用いて行うことができ
る。放射性核種としては、〔125I〕を使用するのが好ま
しく、この放射性核種を用いる標識付与の方法として
は、ペルオキシダーゼによるヨウ素化法が適しており、
Immuno chemistry11,203−206(1974)のThorellらの方
法が好ましい。
以上の如く、本発明は、固相担体に結合させる抗体お
よび酵素標識あるいは放射性元素標識を付与する抗体と
してヒト血中のヒトプロリルヒドロキシラーゼのβ−サ
ブユニット部位のみを認識するモノクローナル抗体を用
いることを特徴とする固相法酵素免疫学的あるいは放射
性免疫学的定量法によりヒト血中のヒトPHを定量する方
法を提供するものである。
最近の免疫検査においては、慢性肝炎、肝硬変および
アルコール肝障害などの肝臓疾患においておこる肝線維
化に伴い、組織および血中にヒトPH量の顕著な増加が認
められている。
後掲の第5表及び第9図にみられるように本発明の方
法で測定した肝硬変疾患のヒト血清免疫反応性プロリル
ヒドロキシラーゼ(以下SIRPHと略記する)の測定値
は、健常者血清中のそれよりも有意に高いことが認めら
れ、本発明の方法によれば、SIRPH量測定により、患者
に負担のかかるバイオプシーをすることなく肝疾患、特
に肝線維化を予知することができる。従来の肝機能判定
法として使用されているGOT(グルタミンオギザロ酢酸
トランスアミナーゼ)、GPT(グルタミンピルビン酸ト
ランスアミナーゼ)、LDH(ラクテートデヒドロゲナー
ゼ)、およびγ−GTP(γ−グルタミルトランスペプチ
ターゼ)らの活性測定では、肝組織の線維化を判定する
ことはできず、このことは本発明者らによつて確認され
ている。したがつて、SIRPH量を測定することにより、
この種の疾患を早期発見することが期待され、本発明方
法により、SIRPH量測定に基づく肝組織線維化の診断を
行うことができるので、本発明は非常に有用性が高いも
のである。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。ただ
し本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 抗ヒトPHモノクローナル抗体の作製 (a) 抗原−ヒトPH(EC1.14.11.2)の調製 ヒト胎盤を材料としてEur.J.Biochem.,57,181−188
(1975)に記載のKuuttiらの方法に従いポリ−L−プロ
リンをSepharore4BにCNBrでカツプリングさせたアフイ
ニテイクロマトグラフイーでヒトPHを捕捉し、さらにBi
o−Gel A−1.5m(Bio−Rad)カラムで精製、純化した。
得られたヒトPH標品をJ.Virol.,10,211−219(1972)記
載のBaumらの方法に従いドデシル硫酸ナトリウム−ポリ
アクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)で調べたと
ころその純度は約90%であつた。
(b) 抗体産生細胞の調製 8週令のBALB/C雌マウス3匹をまずフロインド完全ア
ジユバント中で、前記(a)で精製したヒトPHで初回免
疫する。マウスにそれぞれ50μgのヒトPHを0.5mlの溶
液として腹腔内投与する。さらに30日目、60日目に生理
食塩水に溶解した同量のヒトPHを追加免疫する。最終免
疫として90日目に静脈内投与(50μg/100μ生理食塩
水)により補助免疫し、3日後にマウス脾臓を取り出
し、脾細胞を調製する。
(c) 細胞融合 以下の材料および方法を用いる。
RPMI1640培地:RPMI No.1640(Difco Lab.)に重炭酸
ナトリウム(12mM)、ピルビン酸ナトリウム(1mM)、
L−グルタミン(2mM)、ペニシリンGカリウム(50μ/
ml)、硫酸ストレプトマイシン(50μg/ml)、および硫
酸アミカシン(100μ/ml)を加え、ドライアイスでpHを
7.2にし、0.2μm Toyo.メンブレンフイルターで除菌
過する。
NS−1培地:上記RPMI1640培地に除菌過した仔牛胎
児血清(Granite Diagnostic)を15%(v/v)の濃度に
加える。
HAT培地:上記のNS−1培地にさらにヒポキサンチン(1
0μM)、アミノプテリン(0.4μM)、およびチミジン
(16μM)を加える。
HT培地:アミノプテリンを除去した以外は上記HAT培地
と同一組成のものである。
PEG4,000溶液:RPMI1640培地のポリエチレングリコール
4,000(PEG4,000、Merck Co.)50%(w/w)無血清溶液
を調製する。
8−アザグアニン耐性ミエローマ細胞NS−1(P3−NS
1−1)との融合はSelected Method in Cellular Immun
ology(ed.B.B.Mishell and S.M.Shiigi)、W.H.Freema
n and Company(1980)、351−372に記載のOiらの方法
を若干改変して行つた。前記(b)で調製した7.1×108
個の有核脾臓細胞(生細胞率95%)を1.4×108個のNS−
1ミエローマ細胞(生細胞率95%)と融合する。脾臓細
胞とミエローマ細胞とを別に前記のRPMI1640培地で洗滌
する。次に同じ培地にけん濁し、融合させるため上記の
割合で混合する。容量50mlの円錐形スチロール樹脂製試
験管(Corning Glass Works)を用い、40mlのRPMI1640
培地中400×g、10分間遠心し、上清を完全に吸出す
る。沈殿細胞に37℃加温PEG4,000溶液4.8mlを穏やかに
撹拌しながら1分間で滴下し、さらに1分間撹拌し細胞
を再けん濁、分散させる。次に37℃加温RPMI1640培地4.
8mlを1分間で滴下する。この操作をさらに1回繰返し
た後、同培地3mlを2−3分間で常に撹拌しながら滴下
し細胞を分散させる。これを400×g、10分間遠心分離
し、上清を完全に吸引除去する。次にこの沈殿細胞に37
℃加温NS−1培地48mlをすみやかに加え、細胞の大きい
塊りを10mlのピペツトを用いて注意深くピペツテイング
して分散する。さらに同培地96mlを加えて希釈し、ポリ
スチレン製96穴マイクロウエル(Corning Glass Work
s)にウエル当り5.9×105個/0.1mlの細胞をまき込む。
なおこの時使用した96穴マイクロウエルの前処理として
0.2mlのNS−1培地を加え、炭酸ガス培養器中(37℃)
で1晩保温し、使用時に培地を吸引除去する。細胞融合
完了したマイクロウエルを7%炭酸ガス/93%空気中で
温度37℃、湿度100%下にインキユベートする。
(d) 選択培地によるハイブリドーマの選択的増殖 培養1日目にパスツールピペツトでHAT培地2滴(約
0.1ml)を加える。2、3、5、8、11日目に培地の半
分(0.1ml)を新しいHAT培地で置き換える。14日目にHT
培地に切換え以降3−4日毎に同操作を繰り返す。通常
2−3週間で充分なハイブリドーマの生育が観察される
(融合率83%)。ハイブリドーマ生育全ウエルについて
次項(e)記載の固相−抗体結合テスト法(ELISA)に
より陽性ウエルをチエツクする。107個/1239ウエルが陽
性として検出された。次にフイーダーとして107個のマ
ウス胸線細胞を含むHT培地1mlをポリスチレン製24穴セ
ルウエル(Corning Glass Works)に加えたものを用
い、上記で検出された各陽性ハイブリドーマ107個の全
内容物を移す。これを前記(c)におけると同様に7%
炭酸ガス存在下、37℃で約1週間インキユベートする。
その間1−2回各ウエルの上清0.5mlを新しいHT培地0.5
mlと交換する。ハイブリドーマの充分生育した時点でEL
ISAにより陽性を再確認し、それぞれについて次項
(f)記載の限界希釈法によるクローニングを行う。な
お、クローニングに使用後の残液をポリスチレン製25cm
2組織培養フラスコ(Corning Glass Works)に移し、凍
結保存用試料を調製する。
(e) 固相−抗体結合テスト(ELISA)による抗ヒトP
H抗体産生ハイブリドーマの検索 Anal.Biochem.104,205−214(1980)に記載のRennard
らの方法を若干改変した方法を用いる。この方法は、ハ
イブリドーマ抗体の検出に適している。96穴ミクロタイ
トレーシヨンプレート(Flow Lab.)を0.5〜1.0μgの
ヒトPHでコートし、さらにその他を1%牛血清アルブミ
ン(BSA)でブロツクする。これにハイブリドーマ生育
ウエルの上清の一部を加えて室温で約1時間インキユベ
ートする。2次抗体として西洋わさびペルオキシダーゼ
標識ヤギ抗マウスIgG(TAGO)を加えさらに室温で約1
時間インキユベートする。次に過酸化水素と基質である
o−フエニレンジアミンを加え生成した褐色の程度を肉
眼で定性的に判定するか、あるいはコロナ2波長マイク
ロプレート光度計(MTP−22、コロナ電気社)を用いて5
00nmの吸光度を測定する。
(f) クローニング 各ウエル中には2種以上のハイブリドーマが生育して
いる可能性があるので、限界希釈法によりクローニング
を行い、モノクローナル抗体産生ハイブリドーマを取得
する。NS−1培地1ml/当りフイーダーとして107個のマ
ウス胸線細胞を含むクローニング培地を調製し96穴マイ
クロウエルの36ウエル、36ウエルおよび24ウエルにウエ
ル当り5個、1個および0.5個のハイブリドーマを加え
る。5日目、12日目に各約0.1mlのNS−1培地を追加す
る。クローニング開始後14−15日で充分なハイブリドー
マの生育が認められ、コロニー形成陰性ウエルが50%以
上である群についてELISAを行う。テストした全ウエル
が陽性でない場合、抗体陽性ウエル中のコロニー数を確
認し、ウエル中に1コロニーのウエルを4−6個選びク
ローニングする。最終的に38株のクローンを得た。
(g) モノクローナル抗体のインビトロ増殖およびイ
ンビボ増殖 モノクローナル抗体は、得られたクローンをNS−1培
地などの適当な培養液で培養(インビトロ増殖)し、そ
の培養上清から得ることができる(モノクローナル抗体
たん白濃度は10−100μg/mlである)。一方、大量に抗
体を得るためには脾細胞とミエローマ細胞の由来動物と
同系の動物(BALB/C、マウス)に腫瘍形成促進剤プリス
タン(2,6,10,14−テトラメチルペンタデカン、Aldrich
Chemical)をマウス一匹当り0.5ml腹腔内投与する。1
−3週間後にハイブリドーマ1×107個を同じく腹腔内
投与することによりインビボで1−2週間後にモノクロ
ーナル抗体たん白質濃度4−7mg/mlの腹水を得ることが
できる。
(h) モノクローナル抗体の重鎖、軽鎖のアイソタイ
プ 得られた各々の腹水を先ずヒトPHをコートしたミクロ
タイトレーシヨンプレートに前述したELISA法に従つて
結合させる。洗滌後、アイソタイプ特異性ウサギ抗マウ
スIg抗体(Zymed Lab.)を加える。洗滌後、西洋わさび
ペルオキシダーゼ標識ヤギ抗ウサギIgG(H+L)抗体
を加え、基質として2,2′−アジノージ(3−エチルエ
ンゾチアゾリン硫酸−6)および過酸化水素を用いて検
出した。その結果をまとめて第1表に示した。
調べた抗体の内29個は免疫グロブリン鎖γ1/κを、5
個がγ2a/κ、1個がγ2b/κ、2個がα/κを、そして
1個がμ/κを有していた。なお得られた各モノクロー
ナル抗体のヒトPHのサブユニツトとの反応性をproc.Nat
l.Acad Sci.USA,76,4350−4354(1979)に記載のTowbin
らのウエスタンブロツテイング法により調べた。得られ
た38個のモノクローナル抗体の内、10個は分子量64KDの
α鎖に、27個は60KDのβ鎖にそして、1個は、α鎖とβ
鎖の両方に反応した(第1表、サブユニツトについては
Chen−Kiangら、proc.Natl.Acad.Sci.USA,74,4420−442
4,1977参照)。
(i) モノクローナル抗体の精製 前記(g)で得られた各腹水を硫安分画(40%飽和)
後、IgGクラスは食塩0.06Mを含む40mMリン酸緩衝液(pH
8.0)で平衡化したDEAE−Sephacel(pharmacia)の非吸
着画分を分取し、このIgG画分を更に0.42M食塩を含む50
mMリン酸緩衝液(pH7.4)で平衡化したSephacryl S−30
0Superfine(pharmacia)カラムでゲル過し、培地中
の仔牛胎児血清およびマウス由来のたん白質を分離、除
去した。IgAおよびIgMクラスの精製についてはDEAE−Se
phacelカラムクロマトラフイーにおいて食塩0.06Mから
1.0Mまでのグラデイエントでそれぞれ両画分を溶出し
た。その他はIgGクラスの場合と同様の条件で精製し
た。
実施例2 抗血清、ヒトPHポリクローナル抗体の作製 (a) 免疫 実施例1(a)の場合と同様にヒト胎盤より精製した
ヒトPHフロインド完全アジユバンドと共にウサギ(♀)
に初回免疫する。200μgのヒトPHを1mlのアジユバンド
との混合液として背部15ケ所に皮下投与し、さらに4ケ
月間、2週間ごとに背部皮下にフロインド完全アジユバ
ンド中200μgを追加免疫した。各追加免疫後、血液を
採取し、得られたその抗血清のヒトPH活性の阻害をAna
l.Biochem.16,384−394(1966)に記載のHuttonらの方
法に従つて調べたところ、4μで56%の活性阻害を示
した。この抗血清はOuchterlony免疫拡散法および免疫
電気泳動法で1本の沈降線を生じたことからヒトPHに特
異的なものであると判定された。
(b) 抗血清の精製 上記(a)で得られたウサギ抗血清を硫酸ナトリウム
分画(18%飽和)後、17.5mMリン酸緩衝液(pH6.3)で
平衡化したDEAE−セルロース(DE52、Whatman)カラム
の非吸着画分を分取し、ヒトPHポリクローナル抗体(精
製IgGフラクシヨン)を得た。
実施例3 ツーステツプサンドイツチ法に基ずくSIRPH酵素免疫測
定法 (a) ウサギ抗ヒトPH IgG−POD調製 J.Immunoassay4,209−327,1983に記載の石川らの方法
に従つてウサギ抗ヒトPH IgG−PODを調製した。前記実
施例2(b)で得られたウサギ抗ヒトPH IgGを0.1Mリン
酸緩衝液(pH6.5)に透析し、そのウサギ抗ヒトPH IgG
0.3〜0.5mlに対して100倍モルのジメチルホルムアミド
に溶解したS−アセチルメルカプト無水コハク酸を加え
30℃、30分間インキユベートする。次に0.1Mトリス−塩
酸緩衝液(pH7.0)100μ、0.1M EDTA溶液(pH6.0)10
μ、1Mヒドロキシルアミン溶液(pH7.0)100μを加
え30℃、5分間放置後5mM EDTAを含む0.1Mリン酸緩衝液
(pH6.0)で平衡化したセフアデツクスG−25でゲル
過する。この操作によりSH基標識ウサギ抗ヒトPH IgGが
得られる。
上記の操作と別に、西洋ワサビ由来ペルオキシダーゼ
(POD)にマレイミドを標識する。すなわち、6mgのPOD
を0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、それに対して2
5倍モルのジメチルホルムアミド溶解N−(ε−マレイ
ミドカプロイルオキシ)コハク酸イミドを加え30℃、30
分間インキユベートする。これを0.1Mリン酸緩衝液(pH
6.0)で平衡化したセフアデツクスG−25でゲル過し
マレイミド標識POD画分を採取する。
次に上記で調製したSH基標識IgG1モルに対して同じく
上記で調製したマレイミド標識POD約5モルを加え4
℃、20時間放置する。この混合液を0.1Mリン酸緩衝液
(pH6.5)で平衡化したウルトロゲルAcA44(LKB)カラ
ムでゲル過し、ウサギ抗ヒトPH IgG−POD複合体画分
を分取する。保護剤としてBSAおよびチメロサールをそ
れぞれ0.1%および0.005%になるように添加し使用時ま
で4℃に保存する。なお、マウス抗ヒトPHモノクローナ
ル抗体の場合も上記と同様な処理を施しモノクローナル
抗体Ig−POD複合体を調製する。
(b) ウサギ抗ヒトPH Fab′−PDOの調製 前記実施例2(b)で得られたウサギ抗ヒトPH IgGを
0.1M塩化ナトリウム含有0.1M酢酸緩衝液(pH4.5)に透
析しその抗ヒトPH IgGに対して2%(w/w)ペプシンを
加え37℃、24時間消化した。2Mトリス−塩酸緩衝液(pH
8.0)で反応を止め、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)で平衡
化したウルトロゲルAcA44カラムでゲル過しF(a
b′)画分を分取する。次にこのF(ab′)画分を
0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)に透析し、0.5−5mg/450μ
溶液を調製する。これに5mM EDTAを含む0.1Mリン酸緩
衝液(pH6.0)に溶解した0.1Mメルカプトエチルアミン5
0μを加え37℃、90分間インキユベートする。次に5mM
EDTA含有0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)で平衡化ウルトロ
ゲルAcA44カラムでゲル過しFab′画分を分取する。こ
のように調製したFab′は不安定なので24時間以内に前
記(a)と同様に調製したマレイミド標識PODをFab′に
対して等モル加え、更に各々の終濃度が50−100μMに
なる様に5mM EDTAを含む0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)で
調整する。この混合液を4℃、20時間あるいは30℃、1
時間放置後、Fab′の10倍モル量のN−エチルマレイミ
ドで未反応のSH基をブロツクする。これを0.1Mリン酸緩
衝液、pH6.5で平衡化ウルトロゲルAcA44カラムでゲル
過し、ウサギ抗ヒトPH Fab′−POD複合体画分を分取す
る。なお、マウス抗ヒトPHモノクローナル抗体の場合も
上記と同様な処理を施しモノクローナル抗体Fab′−POD
複合体を調製した。
なお、前記(a)及びここではマレイミド法で複合体
を調製したが、過ヨウ素酸法、ピリジルジスルフイド法
あるいはグルタルアルデヒド法を用いて複合体を調製す
ることもできる。
(c) 特異結合比の測定法 上記(a)および(b)で調製したPOD標識抗体は通
常そのままで使用することができるが、特異結合比の1
%以下(通常7−8%)のものについては更に後述する
特異精製により高純度化する方がよい。
まずウサギ抗ヒトPH IgG−PODあるいはウサギ抗ヒトP
H Fab′−POD100ngを0.1M塩化ナトリウムおよび0.1%BS
A含有10mMリン酸緩衝液(pH7.0)100μに溶解し、ヒ
トPH結合Sepharose4Bアフイニイテイカラム(100μゲ
ル)に充填する。次に0.1M塩化ナトリウムおよび0.1%B
SA含有10mMリン酸緩衝液(pH7.0)3mlでカラムを洗滌す
る。同様な操作をBSA結合Sepharose4Bカラムについても
行い、両洗滌液各々10μに50mM酢酸緩衝液(pH5.0)
溶解0.5%P−ヒドロキシフエニル酢酸(PHPA)250μ
、および0.01%過酸化水素水50μを加え30℃、10分
間インキユベートする。0.1Mグリシン−水酸化ナトリウ
ム緩衝液(p10.3)2.5mlを加え反応を停止させキニーネ
(1μg/ml0.1N硫酸)を対照に相対螢光強度を測定す
る。BSAおよびヒトPH結合Sepharose4Bカラム洗滌液の全
POD活性の差より特異結合比を求める。
(d) 特異精製法 抗ヒトPH IgG−PODあるいは抗ヒトPH Fab′−PODを0.
1M塩化ナトリウムおよび0.1%BSA含有10mMリン酸緩衝液
(pH7.0)で平衡化ヒトPH結合Sepharose4Bカラム(200
μゲル)に吸着させ、5mlの上記緩衝液で非特異抗体
を洗い流す。次に500μの0.1Mグリシン−塩酸緩衝液
(pH2.5)で特異抗体を0.1%BSA含有0.5Mトリス−塩酸
緩衝液(pH8.0)0.5mlの入つた受器に溶出させる。この
溶出液を0.1〜0.3mlに濃縮し、0.1%BSA含有0.1Mリン酸
緩衝液(pH6.5)で平衡化ウルトロゲルAcA44カラムでゲ
ル過し、POD標識抗体画分を分取する。チメロサール
を0.001%になるように添加し使用時まで4℃に保存す
る。なお、モノクローナル抗体については特異結合比が
高く特異精製の必要はなかつた。
(e) 不溶化抗体の調製 実施例1(i)および実施例2(b)で得られたマウ
ス抗ヒトPHモノクローナル抗体、およびウサギ抗ヒトPH
ポリクローナル抗体を、それぞれ0.1%アジ化ナトリウ
ム含有0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)に溶解し、各々の濃
度を0.1mg/mlに調整する。これらの抗体溶液にポリスチ
レンボール(Precision Plastic Ball)を4℃、24時間
浸漬しポリスチレンボールに抗体をコートする。次に抗
体浸漬液を回収しポリスチレンボールを緩衝液A(0.1
%BSA、0.1M塩化ナトリウムおよび0.1%アジ化ナトリウ
ム含有10mMリン酸緩衝液、pH7.0)で5回洗滌し使用す
る。4℃で1週間以上放置したものについては使用時再
度緩衝液Aで3回洗滌し使用する。
(f) 測定法 上記(e)で調整したポリスチレンボールにつき螢光
法(径3.2mmボール使用)および発色法(径6.5mmボール
使用)により測定した。
1)螢光法−検量線用試験管(内径8mm、長さ75mm)を1
0本×2組用意し、各々に実施例1(a)で精製したヒ
トPH標準品(0、0.01、0.03、0.1、0.3、1、3、10、
30、100ng/150μ)を150μ加える。検体用試験管に
はヒト血清10μを加え、さらに緩衝液A140μを加え
よく混合する。次に実施例3(e)で調製した抗体結合
ボールをピンセツトで軽く挾み付着液を紙で吸い取り
各試験管に1個宛入れる。各試験管を37℃で1〜4時間
振とう加温後(第1反応、この反応は、更にその後4℃
で一昼夜静置してもよい)、各試験管内の反応液を吸引
除去し洗滌液(0.1M塩化ナトリウム含有10mMリン酸緩衝
液、pH7.0)2〜3mlを加え2回洗滌し、洗滌液を吸引除
去する。また、あらかじめ別の試験管に前記実施例3
(a)および(b)で調製した酵素標識抗体を0.1%BSA
および0.1M塩化ナトリウム含有10mMリン酸緩衝液(pH7.
0)で希釈し100ng/150μに調整した各試験管に前記洗
滌済みポリスチレンボールを移し変える。なお、前記実
施例3(d)で特異精製した酵素標識抗体においては10
ng/150μに調整する。それら各試験管を20℃、3−4
時間振とう加温(第2反応)し、各試験管内の未反応の
酵素標識抗体液を吸引除去し、洗滌液2−3mlで2回洗
滌する。次にあらかじめ別の試験管に0.1Mリン酸緩衝液
(pH7.0)に溶解POD基質、0.6%p−ヒドロキシフエニ
ルプロピオン酸(HPPA)100μを加えたものを準備
し、それらに洗滌済みポリスチレンボールを移し変え
る。またこの反応ステツプから盲検用としてPOD基質、H
PPAのみの試験管2本を準備し、その後の操作を行う。
上記基質添加各試験管に0.015%過酸化水素水50μを
加え30℃で、1時間振とう加温(酵素反応)後、0.1Mグ
リシン−水酸化ナトリウム緩衝液(pH10.3)2.5mlで反
応を停止せしめ、キニーネ(1μg/ml0.1N硫酸)を対照
に日立螢光光度計(204型)を用い相対螢光強度を測定
する。各々の相対螢光強度から盲検値を差引き両対数座
標用紙の横軸に標準品ヒトPH(ng)、縦軸に相対螢光強
度をとり各々の測定値をプロツトし検量線を描く。検体
の10μの相対強度に相当するヒトPH量(ng)を検量線
から読み取り、その値を100倍したものを検体1ml当りSI
RPH量とする。
2)発色法−検量線用試験管(内径9.5mm、長さ105mm)
を10本×2組用意し、各々に実施例1(a)で精製した
ヒトPH標準品(0、0.01、0.03、0.1、0.3、1、3、1
0、30、100ng/300μ)を300μ加える。検体用試験
管にはヒト血清10μを加え、さらに緩衝液A290μを
加えよく混合する。次に実施例3(e)で調製した抗体
結合ボールをピンセツトで軽く挾み付着液を紙で吸い
取り各試験管に1個毎入れる。各試験管を37℃で1−4
時間(または30℃で1−2時間)振とう加温後(第1反
応)、各試験管内の反応液を吸引除去し洗滌液2〜3ml
を加えて2回洗滌する。また、あらかじめ別の試験管に
前記実施例3の(a)および(b)で調製した酵素標識
抗体液300μ(10ngまたは100ng)を含む各試験管に前
記洗滌済みポリスチレンボールを移し変える。これら各
試験管を20℃、3〜4時間(または30℃、1〜2時間)
振とう加温(第2反応)し、各試験管内の未反応の酵素
標識抗体液を吸引除去し、洗滌液2〜3mlで2回洗滌す
る。次に、あらかじめ、別の試験管に0.1M酢酸緩衝液
(pH5.5)に溶解したPOD基質、0.0134%テトラメチルベ
ンジジン(TMBZ)、300μを加えたものを準備し、そ
れらに洗滌済みポリスチレンボールを移し変える。ま
た、この反応ステツプから盲検用としてPOD基質、TMBZ
のみの試験管2本を準備し、その後の操作を行う。上記
の基質添加試験管それぞれに0.01%過酸化水素水100μ
を加え30℃で、45分間振とう加温(第3反応)した
後、1.33N硫酸600μで反応を停止させる。反応停止
後、水を対照として島津ダブルビーム分光光度計(UV−
150−02型)の波長450nmで吸光度を測定し、盲検と試料
の吸光度差を求める。検対1ml当りのSIRPH量の求め方は
前記1)螢光法の場合と同様である。
(g) 固相および複合体用最適抗体の検索 上記のサンドイツチ法を用いてSIRPH量を測定する場
合、不溶化抗体用抗体と、酵素標識用抗体の組み合わせ
を決めるために次の検索試験を行う。実施例1および実
施例2で得られた38種類のモノクローナル抗体およびウ
サギ抗ヒトPHポリクローナル抗体を用い、実施例1
(a)で精製した標準PHを用いて最適組合わせを調べた
結果を第2表に示した。
まず、イムノグロブリン(Ig)−POD複合体(酵素標
識抗体)の場合、固相(不溶化抗体):複合体として2
−5G8:3−2B12、2−1C2:3−2B12、2−6G9:3−2B12お
よび2−1C2:ウサギ抗ヒトPH IgGが非特異吸着(N)に
対する特異的結合(S)比(S/N)の高い値が得られ
た。一方、Fab′−POD型複合体の場合は、上記組合わせ
の他に3−2B12:ウサギ抗ヒトPH IgGで高いS/N値が得ら
れた。これらの結果を基に固相−複合体の組合わせて2
−5G8:モノクローナル抗体IgG(3−2B12)および3−2
B12:ウサギ抗ヒトPH Fab′、およびウサギ抗ヒトPH Ig
G:ウサギ抗ヒトPH Fab′において検量線を作成した(第
1図および第2図参照)。第1図は第1反応37℃、1時
間−第2反応20℃、3時間−第3反応30℃、1時間振と
う加温した時の螢光法によるヒトPH検量線を示したもの
である。図中、 は固相−ウサギ抗ヒトPH IgGの場合であり、(−○−)
は固相−モノクローナル抗体、3−2B12の場合である。
複合体には両方ともにウサギ抗ヒトPH Fab′−PODが用
いられた。(−△−)は固相−モノクローナル抗体、2
−5G8、複合体モノクローナル抗体(IgG)3−2B12−PO
Dが用いられた場合である。
第2図は第1反応37℃、1時間−第2反応20℃、3時
間−第3反応30℃、45分間振とう加温した時の発色法に
よるヒトPH検量線を示したものである。図中、 は固相−ウサギ抗ヒトPH IgGの場合であり、(−○−)
は固相−モノクローナル抗体、3−2B12の場合である。
複合体には両方ともにウサギ抗ヒトPH Fab′−PODが用
いられた。螢光法および発色法のいずれも、試験管当り
0.1〜100ngヒトPHで直線性を示し、感度は0.1ngであつ
た。なお、不溶変抗体用抗体、酵素標識用抗体のいずれ
においてもウサギ抗ヒトPHポリクローナル抗体の組合わ
せがモノクローナル抗体:ポリクローナル抗体の組合わ
せおよびモノクローナル抗体:モノクローナル抗体の組
合わせより感度が若干良好であつた。
次に健常者血清10μを試料として固相用および複合
体用の最適モノクローナル抗体を検索した(第3表参
照)。
表で明らかなようにいずれの組合わせにおいても特異
的結合が著しく低くかつた。同じく健常者血清を試料と
して用い固相および複合体ともにウサギ抗ヒトPH IgGを
用いた場合、第3図に示されるように血清量に相応して
螢光強度は増加した。すなわち、第3図は第1反応37
℃、1時間−第2反応20℃、4時間−第3反応30℃、1
時間振とう加温し螢光法による健常者血清0〜50μ中
のSIRPH量を示したものである。図中、(−)は固相−
ウサギ抗ヒトPH IgG、複合体−ウサギ抗ヒトPH IgG−PO
Dの場合であり、(……)は固相−モノクローナル抗
体、2−5G8、複合体−モノクローナル抗体(IgG)3−
2B12−PODの場合である。固相にモノクローナル抗体、
2−5G8を、複合体にモノクローナル抗体3−2B12(Ig
G)−PODを用いた場合、特異的結合は認められなかつ
た。次に固相に各モノクローナル抗体およびウサギ抗ヒ
トPH抗体を、複合体にウサギ抗ヒトPH IgGまたはFab′
−PODを用いた場合の結果を第4表に示した。
非特異吸着(N)に対する特異的結合(S)比(S/
N)は、複合体がウサギ抗ヒトPH IgGの場合、固相に3
−2B12、3−6H5、2−6G9、2−7F8およびウサギ抗ヒ
トPH IgGにおいて良好な結果が得られた。また、複合体
が、ウサギ抗ヒトPH Fab′−PODの場合は固相に3−2B1
2、3−4H2およびウサギ抗ヒトPH IgGにおいても良好な
結果が得られた。なお、複合体にFab′−PODを用いる方
がIgG−PODを用いるよりも非特異吸着が少ないことが判
つた。
(h) SIRPH量の測定 上記(g)で固相用および複合体用最適抗体を検索し
たが、固相にモノクローナル抗体IgG(3−2B12)ある
いはウサギ抗ヒトPH抗体IgGを、複合体にウサギ抗ヒトP
H Fab′−PODを用いて健常者、および肝硬変患者のSIRP
H量を測定した(第5表参照)。
固相−複合体の組合わせにおいて3−2B12:ウサギ抗
ヒトPH Fab′−PODの場合、健常者および肝硬変患者のS
IRPH量はそれぞれ95.3および151.5ng/mlで危険率0.1%
で両者の間に有意差が認められた。また、ウサギ抗ヒト
PH IgG:ウサギ抗ヒトPH Fab′−PODの場合、それぞれ9
2.5および142.9ng/mlで危険率5%で両者の間に有意差
が認められた。
(i) 競合法によるモノクローナル抗体の分類 96穴ポリスチレン製プレート(Flow Lab.)に20mM炭
酸緩衝液(pH9.6)に溶解したヒトPH200μ(0.5μ
g)を加え、4℃、16時間静置する。次にヒトPHを除去
し1%BSA含有TBS(0.14M塩化ナトリウム含有20mMトリ
ス−塩酸緩衝液、pH8.0)300μを加え、プレートをブ
ロツキングする。更にクローン3−2B12のモノクローナ
ル抗体より前記(b)に記載の方法に従い調製した450n
g/ml TTBS(0.1%Tween20含有TBS)の濃度のFab′−POD
複合体100μおよびTTBSで所定の濃度に希釈した各モ
ノクローナル抗体溶液100μの混合液を加え、室温
で、1時間静置する。反応完了後各ウエルをTTBSで洗浄
し、続いてTBSでTween−20を除いた後、0.0134%TMBZ15
0μと0.01%過酸化水素水50μの混合液を加え、室
温で、15分間発色させる。次にウエル中の各反応液180
μを、あらかじめ1.33N硫酸270μ加えた試験管に加
えることにより反応を停止させる吸光度(A450)を測定
する。
なお、上記のモノクローナル抗体としては、血清中の
ヒトPHの状態が殆んどβ−サブユニツトより構成されて
いることにより(後載第7図参照)、β−サブユニツト
認識抗体をここでは、使用した。第4図Aにクローン3
−2B12(−●−)、9−71E10(−○−)及び対照(−
△−)の抗体を、第4図B〜4図Jにそれぞれクローン
9−5A11、9−11G11、9−20H8、9−31H6、9−66H
6、9−72G12、9−76D6、9−81F2および9−87H9の抗
体とFab′(3−2B12)のPOD複合体との競合パターンを
示した。この競合試験において、クローン3−2B12の
抗体が認識する抗原の部位と同一の部位を認識する抗体
群(グループ1)とクローン3−2B12の抗体が認識す
る抗原の部位と異なる部位を認識する抗体群(グループ
2)に分けることができた(第6表参照)。
クローン3−2B12の抗体と競合するものをグループ1
に、競合しないものをグループ2とした。
(j) 固相に結合させるモノクローナル抗体の選択 抗原との親和性の高いクローン3−2B12の抗体より調
製した複合体、Fab′−PODを用い、第6表に示したグル
ープ2の抗体群から固相に使用する抗体を選定した。抗
原としてヒトPHを0および12.8ng/チユーブ、複合体量
を0、2.44、24.4および244ng/チユーブとして実施例3
(f)に記載の方法に準じてツーステツプ測定法を行つ
た(第7表参照)。
固相用抗体としてA450値の高い順にクローン9−5A1
1、9−20H8、9−31H6、9−66H6および9−81F2の5
種類を選んだ。更に抗原にヒトPH、クローン3−2B12の
抗体より調製したFab′−POD(100ng/チユーブ)を複合
体に、ここで選んだクローン9−5A11(−○−)、9−
20H8(−▲−)、9−31H6(−△−)、9−66H6(−□
−)及び9−81F2(−▽−)の5種類のモノクローナル
抗体を固相に、また、Fab′(ウサギ)−POD(10ng/チ
ユーブ)を複合体に、クローン3−2B12(−●−)のモ
ノクローナル抗体を固相としてツーステツプ測定法でSI
RPHを測定するための検量線を作成した(第5図参
照)。第5図の検量線から健常者血清(No.466、No.46
8)および肝疾患患者血清(No.4559)中のSIRPH値を求
めた(第8表参照)。
クローン9−20H8の抗体を固相に用いた系では検量線
は得られたが、SIRPHの検出はできなかつた。その他の
4種の抗体それぞれとクローン3−2B12の抗体より調製
した複合体の各組み合わせの系ではいずれも健常者と肝
疾患患者のSIRPH値に有意な差が認められ、それらの差
は、クローン3−2B12の抗体を固相に用い、複合体とし
てウサギ抗ヒトPH Fab′−PODを用いる組み合わせの系
の場合に比し、顕著に認められた。また、抗原として後
記の方法でコラゲナーゼ処理により調製したヒトPHβ
−サブユニツトを用い、クローン9−5A11(−○−)、
9−31H6(−△−)、9−66H6(−□−)、あるいは9
−81F2(−▽−)の抗体を固相に、クローン3−2B12の
抗体より調製したFab′−POD(100ng/チユーブ)を複合
体としてツーステツプ測定法を行つた(第6図参照)。
第6図に示した検量線から健常者(No.468)および肝疾
患患者(No.3732)のSIRPH値を測定した(第9図参
照)。
固相に使用した上記4種類のいずれの抗体を用いて
も、前記の抗原にヒトPHを用いた場合におけると同様に
健常者と肝疾患患者のSIRPH値に顕著な差が認められ
た。
ヒトPHβ−サブユニツトの調製 実施例1(a)で調製したヒトPH50μ(100μg)
を96mM塩化ナトリウム、6mM塩化カルシウムおよび2.4mM
P−アミノフエニール酢酸第二水銀含有96mMトリス−塩
酸緩衝液(pH7.6)に溶解した細菌クロストリジウム属
由来粗コラゲナーゼ(比活性200μ/mg、和光純薬)250
μ(5mg)に加え37℃、2時間消化し、0.1M EDTA(pH
6.0)溶液250μを加えて反応を停止した。次にクロー
ン2−6G9のモノクローナル抗体結合Sepharose4Bカラム
(35μgIgA/500μベツド容量)に上記で得られた消化
生成物をロードし、非吸着画分および洗浄(ベツド容量
の5倍量)画分を得た。その両画分をクローン3−2B12
のモノクローナル抗体結合セフアロース4Bカラム(488
μgIgG1/400μベツド容量)にロードし、樹脂ベツド
容量の各5倍量の0.1M塩化ナトリウム含有10mMトリス−
塩酸緩衝液(pH7.4)および0.1M酢酸緩衝液(pH5.5)で
洗浄した。次に樹脂ベツド容量の5倍量の3Mロダンカリ
および0.1M塩化ナトリウム含有0.1Mトリス−塩酸緩衝液
(pH7.4)でカラム吸着物質を溶出し、直ちにPD−10カ
ラム(Pharmacia)でロダンカリを除去し、コロジオン
バツグ(分画分子量12KD)で濃縮した。
(k) ヒト血清たん白質と固相用抗体との反応性 前項(j)で選定したクローン9−5A11(レーン2、
7)、9−31H6(レーン3、8)、9−66H6(レーン
4、9)、あるいは9−81F2(レーン5、10)の抗体を
各々Sepharose4Bに結合させたカラム(各々600μg、57
0μg、515μgおよび600μg/500μベツド容積、サイ
ズ0.5×2.6cm)を調製し、0.85%塩化ナトリウム含有10
mMリン酸緩衝液(pH7.2)で平衡化した。次に健常者血
清6mlを各カラムに充填し、上記平衡化緩衝液5ml、続い
て0.1M酢酸緩衝液(pH5.5)5mlで各カラムを洗浄した
後、カラム吸着物を3Mロダンカリ2mlで溶出した。溶出
画分をセントリコン10(Amicon)で濃縮し、固相用抗体
とヒト血清たん白質との反応性を調べた(第7図参
照)。すなわち、上記濃縮カラム溶出画分をSDS−PAGE
およびウエスタンブロツテングにかけた後、ヒトPHβ−
サブユニツト認識複合体としてIgG1(9−71E10)−POD
(レーン1〜5)、ヒトPHα−サブユニツト認識複合体
としてIgG1(9−79F12)−POD(レーン6〜10)各5μ
g/mlを用いて免疫染色した。対照として、ヒトPH0.5μ
g(レーン1および6)を上記と同様の操作をして免疫
染色した。第7図で明らかな如く、いずれの固相用抗体
も主に血清中ヒトPHと反応しており、他の血清たん白質
との交差反応は殆んど認められなかつた。また、アフイ
ニテイカラムで得られたSIRPHはヒトPHβ−サブユニツ
トのみが検出され、ヒトPHα−サブユニツト認識抗体と
免疫反応を示さなかつた。
実施例4 ワンステツプサンドイツチ法に基ずくSIRPH酵素免疫測
定法 (a) 測定法 標準抗原として実施例3(j)ので調製したヒトPH
β−サブユニツトを用いた。標識抗体としてクローン9
−71E10の抗体を用いて実施例3(a)で調製したIgG−
POD(20ng/チユーブ)を用いた。固相用抗体として実施
例3(j)で選択したクローン9−5A11(−○−)、9
−31H6(−△−)、9−66H6(−□−)及び9−81F2
(−▽−)の4種類を用いた。これら標準抗原、標識抗
体および固相抗体の3者を混合し、30℃、1時間反応
後、ポリスチレンボールを洗浄し、新しい試験管に入れ
換え、実施例3(f)に記載の方法に準じて30℃、15分
間加温、発色させた。第8図に示した如く、いずれの固
相用抗体を用いても0点が低く良好な検量線が得られ
た。
(b) 固相用抗体の選定 前記(a)で用いた4種類の固相用抗体の内から最適
抗体を選定するために、健常社血清48例及び肝癌患者血
清49例のSIRPH値を前記(a)に記載の条件で測定し
た。その結果を第10表に示す。
第10表に示した如く各固相抗体により平均SIRPH値に
差が認められたが、健常者血清と肝癌患者血清中のSIRP
H値の比から複合体IgG(9−71E10)−PODに対する固相
用抗体としてクローン9−81F2の抗体を選定した。
(c) SIRPHの測定 前記(b)で選定したクローン9−81F2の抗体を固相
に用い、IgG(9−71E−10)−PODを複合体として用い
る組合せで抗原に実施例3(j)ので調製したヒトPH
β−サブユニツトを用いて健常者血清100例及び肝癌患
者血清49例のSIRPH値を前記(a)に記載の条件で測定
した(第9図参照)。それぞれの平均値(図中横線)
は、24.9及び97.4ng/mlで危険率0.1%で両者の間に有意
差が認められた。
実施例5 固相担体にビニール製又はポリスチレン製のマイクロウ
エルを用いた時のSIRPHのワンステツプ測定 (a) モノクローナル抗体−ポリクローナル抗体系 塩化ビニール製96穴マイクロプレート(Costar)に10
0μg/mlの濃度のモノクローナル抗体、3−2B12をウエ
ル当り200μ加え4℃に放置し抗体をウエルにコート
する。測定時に0.1%BSAおよび0.1M食塩含有10mMリン酸
緩衝液(pH7.0)で5回洗滌し、実施例1(a)で精製
したヒトPH標準品(0、0.2、0.4、0.8、1.6、3.2、6.4
および12.8各ng/20μ)20μあるいは血清20μお
よび上記希釈用緩衝液で調製した複合体、100ng/150μ
の濃度のウサギ抗ヒトPH Fab′−POD、150μを同時
に加え37℃、2時間静置する(第1反応)。これを前述
の洗滌液220μで3回洗滌し、0.1M酢酸緩衝液、pH5.5
溶解0.0134%TMBZ150μおよび0.01%の過酸化水素水5
0μを加え37℃、45分間加温(酵素反応)後、各反応
液180μを1.33N硫酸270μを含む試験管に分取し反
応を停止する。反応停止後水を対照として島津ダブルビ
ーム分光光度計(UV−150−02型)の波長450nmで吸光度
を測定する。片対数座標用紙の横軸に標準品ヒトPH(n
g)、縦軸に吸光度をとり各々の測定値をプロツトし検
量線を描く。検体20μの吸光度に相当するヒトPH量
(ng)を検量線から読み取り、その値を50倍したものを
検体1ml当りのSIRPH量とする。添付第10図には96穴ビニ
ール製プレートにモノクローナル抗体、3−2B12をコー
トし、複合体にウサギ抗ヒトPH Fab′−PODを用いた時
のヒトPH検量線が示してある。第10図に示されているよ
うに0−12.8ngの範囲では曲線を描き定量限界は約0.1n
gであつた。この検量線より健常者3人のSIRPH量を測定
したところ血清1ml当り49、32および18ngであつた。
このワンステツプ測定法は実施例3(f)に記載した
固相担体にポリスチレンボールを用いたツーステツプ測
定法より精度は若干落ちるが、多数の検体処理が必要な
際の定量もしくは定性に適している。
(b) モノクローナル抗体−モノクローナル抗体系 クローン9−81F2の抗体を前記(a)の記載の方法に
従つてコートした96穴ポリスチレン製マイクロプレート
(Flow Lab.)に抗原としてヒトPHβ−サブユニツト、
複合体(20ng/チユーブ)としてIgG(9−71E10)−POD
(−△−)あるいはIgG(3−2B12)−POD(−○−)を
用い実施例4(a)項に記載したワンステツプサンドイ
ツチ法の条件で検量線を作成した(第11図参照)。ま
た、それらの検量線から求めた健常者SIRPH値を第11表
に示した。
実施例6 抗原の同定 サンドイツチ法に基づく酵素免疫法によつて捕捉され
ている抗原が実施例1(a)で胎盤より精製したヒトPH
と同一のものであるか否かを次のようにして確認した。
まず、肝障害ヒト血清1ml(SIRPH、298ng/ml)を0.1Mリ
ン酸緩衝液(pH7.0)で平衡化したウルトロゲルAcA34カ
ラム(1.5×45cm)でゲル過した。第12図にはヒト血
清のウルトロゲルAcA34カラムによるゲル過溶出図が
示してある。図中、(−)は280nmの吸光度であり、
(−○−)は固相−モノクローナル抗体、3−2B12、複
合体−ウサギ抗ヒトPH Fab′−PODを用いた時のSIRPH量
である。第12図に示されているように固相に3−2B12、
複合体にウサギ抗ヒトPH Fab′−PODを用い各フラクシ
ヨンのSIRPHを測定したところVe/Vo1.38および1.96に2
つのピークが認められた。このSIRPH量の多いフラクシ
ヨンをプールし、このゲル過操作を更に2回繰り返し
た後、血清3mlに相当するSIRPH量の多い2つのフラクシ
ヨンを集め限外過法により濃縮した。
次に上記の濃縮試料をモノクローナル抗体、3−2B12
結合Sepharose4B(0.35×10cm、62.4ng抗体/40μゲ
ル)によるアフイニテイクロマトグラフイーで各フラク
シヨン中のSIRPHを精製した。すなわち、0.1Mリン酸緩
衝液(pH7.0)で平衡化した上記アフイニテイカラムに
濃縮試料を吸着させ、まず平衡化緩衝液6mlで洗滌し
た。次に2Mトリス−塩酸緩衝液、pH8.0、300μを含む
受器にカラム吸着物を0.1Mグリシン−塩酸緩衝液(pH2.
5)300μで溶出した。このようにして得られた2つの
フラクシヨンの溶出液を0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)で
透析、濃縮後、実施例1(a)のBaumらの方法に従いSD
S−PAGEを行つた。更に実施例1(h)に記載したTowbi
nらのウエスタンブロツテイング法により泳動物質をア
クリルアミドゲルからニトロセルロース紙(Trans−Blo
tTM、0.45μm、Bio−Rad)に転写させた。このニトロ
セルロース紙をモノクローナル抗体(3−2B12)IgG−P
OD、3,3′−ジアミノベンジンおよび過酸化水素水で処
理した。第13図に第12図の2つのSIRPH画分を各各モノ
クローナル抗体、3−2B12結合Sepharose4Bアフイニテ
イカラムで精製し、次にSDS−PAGEを行つた後、ニトロ
セルロース紙に転写した時のパターンを示した。図中、
(a)は精製ヒトPH、(b)は第12図のF27−41画分、
(c)は第12図のF45−59画分である。なお、この場合
の標準分子量についてはミオシンH鎖(200,000)、ホ
スホリラーゼb(92,500)、BSA(68,500)、オバルミ
ン(43,000)、α−キモトリプシノーゲン(25,700)、
β−ラクトグロブリン(18,400)およびチトクロームC
(12,300)を含むキツト(BRL)を用いた。第13図に示
したようにヒト胎盤由来ヒトPHはβ−サブユニツトに相
当する分子量60KDのメインと分子量170−190KDの2つの
バンドが認められた。(第13図−a参照)。一方、第12
図のF27−41およびF45−59の2つのフラクシヨンについ
ては分子量60KDに相当するバンドとそれより高分子域に
数個のバンドが認められた(第13図−c参照)。
また、健常者と肝疾患患者血清を0.1Mリン酸緩衝液
(pH7.0)で平衡化したウルトロゲルAcA34カラム(1.5
×90cm)でゲル過し、それらの溶出SIRPHのパターン
と実施例1(a)で胎盤より調製したヒトPHのパターン
についてその分子サイズを比較した。まず健常者血清2.
5ml(SIRPH、50ng/ml)及び肝疾患患者血清0.1ml(SIRP
H、1200ng/ml)をそれぞれゲル過し、固相にクローン
9−31H6の抗体を、複合体にIgG(9−71E10)−POD
(ヒトPHβ−サブユニツト認識)を用いSIRPHのパター
ンを調べたところ、両者ともに分子量150KD付近に一つ
のピークとして検出されたが、健常者血清中のSIRPHの
分子量が若干大きかつた(第14図A及びC参照)。な
お、健常者血清をクローン9−31H6の抗体(ヒトPHβ−
サブユニツト認識)結合Sepharose4Bに流し、その非吸
着画分のゲル過においては、SIRPHが認められなかつ
た(第14図B)。一方、BSA含有ヒトPH(サブユニツト
α、サブユニツトβより成る分子量240KDのテトラマ
ー、αβ)の溶出位置は上記の血清のそれらとは異
なり、より高分子側にシフトれていた(第14図D)。以
上の結果と実施例3(k)項のウエスタン・ブロツテン
グの結果より、SIRPHはヒトPHβ−サブユニツトの2−
3量体と考えられる。
実施例7 SIRPHの放射性免疫学的測定 (a) 放射性元素標識抗体の調製 前記実施例2(b)で得られたウサギ抗ヒトPH IgG、
100μgを1mCiのNa〔125I〕を用いラクトペルオキシダ
ーゼ法により標識する。
未結合〔125I-〕は、Sephadex G−50(φ1.0×15cm)
カラムを用いて除去する。0.1M塩化ナトリウム含有50mM
リン酸緩衝液(pH7.4)を用いてカラムから溶出させ
た、標識抗体は、1%BSA含有10mMリン酸緩衝液(pH7.
0)で希釈して保存する(放射活性2.4μCi/μg)。
(b) 固相担体に結合させる抗体の調製 実施例1(i)で得られたモノクローナル抗体を、0.
1%アジ化ナトリウム含有0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)に
溶解し、各々の濃度を0.1mg/mlに調整する。この溶液に
ポリスチレンボール(φ6.5mm)を4℃、24時間浸漬し
ポリスチレンボールに抗体をコートする。抗体浸漬液を
除去した後、2%BSAを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)
を加え、30℃で2時間振とうする。次に、そのポリスチ
レンボールを緩衝液Aで洗浄し、緩衝液Aに浸し4℃で
保存する。
(c) 測定法 固相担体結合抗体として、上記(b)で調製したクロ
ーン3−2B12のモノクローナル抗体結合ポリスチレンボ
ールを用いた。試験管(φ8×75mm、8本×2組)のそ
れぞれに、精製ヒトPH標準品(濃度0、0.2、0.4、……
6.4、12.8各ng/150μ)、またはヒト血清10μを加
え、更に緩衝液Aを加え、いずれも、全量を300μと
し、よく混合する。
これに、前記(b)で調製した抗体結合ボールを1個
宛加え、30℃で1〜4時間振とう加温する。反応後、各
試験管内の反応液を吸引、除去し、前述の洗浄液2〜3m
lで2回洗浄し、洗浄液を吸引除去する。
別の試験管にボールを移し、各試験管に〔125I〕−ヒ
トPH抗体液、300μ(500,000cpm)を加え、4℃で一
夜放置する。
放射性標識抗体溶液を吸引除去し、更に洗浄液2mlで
2回洗浄後、ボールに結合した放射能量をγ−カウンタ
ーで測定する(5分間)。
検量線を作成し(第15図参照)、SIRPH量を検量線よ
り読み取る。
(d) SIRPH量の測定 第15図のヒトPH検量線を用いて、健常者ならびに生検
により肝硬変と診断された患者各3例の血清について、
SIRPH量を測定した。
健常者について、30、68、34各ng/ml、肝硬変患者で
は、165、210、940各ng/mlの数値が得られた。
なお、ヒトPH結合Sepharose4Bアフイニテイカラムに
より精製した標識ポリクローナル抗体、またはそのF
(ab′)を用いた場合には、分析精度は更に増す。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明の定量法により作成した、
ヒトPHの検量線の例を示した図であり、第3図は本発明
の定量法により健常者のSIRPH量を測定した結果を示す
図であり、第4図はクローン3−2B12のモノクローナル
抗体と他のモノクローナル抗体との競合パターンを示す
図であり、第5図および第6図はそれれ、本発明の定量
法により作成したヒトPHおよびヒトPHβ−サブユニツト
の検量線の例を示した図であり、第7図は、ヒト血清た
ん白質と固相用モノクローナル抗体との反応性を電気泳
動とウエスタン・ブロツテイング法により調べた図面に
代る写真であり、第8図は本発明の定量法によつてワン
ステツプ測定法により作成したヒトPHβ−サブユニツト
の検量線の1例を示した図であり、第9図は本発明の定
量法により、健常者および肝癌患者のSIRPH値を測定し
た結果を示す図であり、第10図は本発明の定量法により
作成したビニール製マイクロプレートを用いてのヒトPH
の検量線の1例を示した図であり、第11図は本発明の定
量法により作成したポリスチレン製マイクロプレートを
用いてのヒトPHβ−サブユニツトの検量線の1例を示し
た図であり、第12図はヒト血清のゲル過たん白質及び
SIRPHパターンを示す図であり、第13図は、SIRPH画分の
電気泳動後、ニトロセルロース紙に転写した時のウエス
タン・ブロツテイングパターンを示す図であり、第14図
は健常者、肝疾患患者血清及び胎盤より調製したヒトPH
のゲル過たん白質及びSIRPH溶出パターンを示す図で
あり、第15図は本発明の定量法によつて放射性免疫学的
測定法により作成してヒトPHの検量線の1例を示した図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村垣 泰光 和歌山市鷹匠町3−7−5 (72)発明者 吉田 真一 富山市中島4丁目13番地16号 (72)発明者 稲田 和義 富山県射水郡小杉町三ケ45番地 (72)発明者 小幡 賢一 礪波市本町7番13号 (72)発明者 永井 康雄 富山市水落92番地6号 (72)発明者 水木 潔 礪波市林1018番6号 (72)発明者 岩田 和士 高岡市五十里東町190番地 (56)参考文献 特開 昭60−204726(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒトプロリルヒドロキシラーゼに対するモ
    ノクローナル抗体を用いたサンドイッチ法に基づく免疫
    学的測定法によるヒト血中のヒトプロリルヒドロキシラ
    ーゼの定量法であって、固相担体に結合させる抗体およ
    び酵素標識あるいは放射性元素標識を付与する抗体とし
    てヒト血中のヒトプロリルヒドロキシラーゼのβ−サブ
    ユニット部位のみを特異的に認識するモノクローナル抗
    体を用いることを特徴とするヒト血中のヒトプロリルヒ
    ドロキシラーゼの定量法。
JP62047472A 1986-03-04 1987-03-04 ヒトプロリルヒドロキシラ−ゼの免疫学的測定法による定量法 Expired - Lifetime JP2520249B2 (ja)

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