JP2520143Y2 - 土木用遮水シート - Google Patents

土木用遮水シート

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JP2520143Y2
JP2520143Y2 JP11658790U JP11658790U JP2520143Y2 JP 2520143 Y2 JP2520143 Y2 JP 2520143Y2 JP 11658790 U JP11658790 U JP 11658790U JP 11658790 U JP11658790 U JP 11658790U JP 2520143 Y2 JP2520143 Y2 JP 2520143Y2
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日出麿 古市
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、土木用遮水シートに関するものであり、詳
しくは、地盤に密着固定し得るように改良された土木用
遮水シートに関するものである。
〔従来の技術〕
土木用遮水シートは、貯水池、農業用溜池、一般廃棄
物および産業廃棄物の埋立地などの漏水防止や河川堰
堤、調整池などの法面保護の目的で使用されるシートで
ある。
すなわち、土木用遮水シートは、上記の各構造物の造
設に際し、地盤の全表面に展張して敷設し、シート同士
を接合して漏水の無いように完全一体化して使用され、
そして、各構造物における遮水や保護を行う。
土木用遮水シートは、遮水性能の優秀さや施工性の簡
便さ、更には、経済性に優れている等の理由から使用さ
れる例が多く、通常、0.5〜3mm厚さの可撓性の遮水シー
トが使用されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記の各構造物は、いずれも、平坦または
緩やかな傾斜の底部とその周囲の法面とから構成されて
いる。
従って、法面に敷設された土木用遮水シートは、法面
傾斜が大きい場合には、シートが地盤表面を滑り、そし
て、シート上部は、シートの自重が引張力として加わる
ために伸びることがある。更に、シートに連続荷重が加
わることによるクリープ破壊が発生することもある。
また、特に、廃棄物の埋立地に使用された土木遮水シ
ートは、埋め立てられた廃棄物の圧密沈下により、シー
トが廃棄物の沈下と共に下方に引き込まれ、シートの上
部に引張力が加わる。このため、シートは、伸びの限界
を越えて破断する場合がある。
そして、土木用遮水シートの上記のような現象は、漏
水を発生して土木用遮水シートの本来の機能を損なう結
果となる。
このようなことから、上記の各構造物の造設において
は、法面を小分割して小段を多数設けるなどの土木用遮
水シートの破断防止対策が検討されている。
本考案は、上記実情に鑑みなされたものであり、前述
の問題を解決した土木用遮水シートの提供を目的とした
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本考案の要旨は、遮水性シートの片面に、
高さ1.5〜10mm、高さ/最大幅比約1〜3で且つ先端部
が鋭角の突起を、突起の先端の間隔を少くとも15mmとし
て、シート面1m2当リ500〜4500個の割合で設けてなる
ことを特徴とする土木用遮水シートに存する。
〔作用〕
遮水性シートの片面に所定の密度で設けられた鋭角の
所定形状の突起は、当該遮水性シートを敷設する地盤表
面に容易に貫入し、シートの地盤表面への密着を強固な
ものとする。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を添付図面に基ずいて説明する
が、本考案は、その要旨を超えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。
第1図(a)、(b)は、本考案の土木用遮水性シー
トの一例を示す説明図であり、(a)は側面説明図、
(b)は平面説明図である。
本考案の土木用遮水性シートは、遮水性シート(1)
とその片面に設けられた突起(2)とから構成される。
遮水性シート(1)は、可撓性を有する遮水性シート
から構成され、通常、その厚さは、0.5〜3.0mmの範囲と
される。
突起(2)は、その高さ(h)が1.5〜10mmの範囲で
あり、高さ(h)/最大幅(l)比が約1〜3であり、
先端部が鋭角に構成される。そして、このような形状的
要件を満足することにより、地盤表面に容易に貫入し得
る。
突起(2)の高さ(h)は、シート(1)の厚さとの
バランスを考慮し、薄いシートは短く、厚いシートは長
くすることが好ましく、具体的には、シート厚みに対し
て0.3〜3の範囲とするのが好ましい。
また、突起(2)の先端角度は、地盤表面への貫入時
の押圧で折れ曲がらないようにするために、30〜90°、
好ましくは、30〜60°の範囲とするのがよい。
そして、突起(2)の鋭角形状は、第1図に示した例
においては、截頭円錐形状としてあるが、これに限定さ
れず、如何なる鋭角形状であってもよい。
第2〜6図は、突起(2)の他の例を示す説明図であ
り、順次、截頭四角錐、截頭三角錐、截頭多角柱、四角
錐、三角錐形状の突起を示す。これらの各角錐は、必ず
しも、截頭形状にする必要はなく、角錐形状のままであ
ってもよい。
なお、上記の各図において、(a)は平面説明図、
(b)は側面説明図である。
本考案の土木用遮水シートは、前記のような所定形状
の突起(2)を突起の先端の間隔を少くとも15mmとし
て、遮水性シート(1)面1m2当り500〜4500個の範囲
で設ける必要がある。そして、このような突起密度を満
足することにより、シートの地盤表面からの滑りなどを
有効に防止し得る。
なお、遮水性シート(1)面1m2当り500〜4500個の
突起密度は、突起(2)の基部におけるピッチ間隔とし
ては、通常、20〜50mmの範囲となる。
遮水性シート(1)に対する突起(2)の配置形状
は、特に限定されないが、第1(b)図に示すように、
千鳥配置とすることが好ましい 遮水性シート(1)を構成する可撓性シートの材質は
特に制限されないが、一方、突起(2)の材質は、遮水
性シート(1)表面に掛かる押圧を突起(2)に集中さ
せ、突起(2)の地盤表面への貫入を容易にするため
に、ショアA硬度で90以上の材質を選ぶのが好ましい。
そして、このような材質としては、例えば、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、ポリエチレン樹
脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、ブチルゴム、クロロ
スルフォン化ポリエチレン、エチレンプロピレンゴム、
オレフィン系熱可塑性エラストマーなどを挙げることが
できる。
そして、本考案の土木用遮水シートは、例えば、その
周囲に鋭角の突起溝を多数穿設したシボロールを利用
し、溶融押出機から押し出された溶融シートを冷却ロー
ルとシボロール間に通過させ、これにより、シートの片
面に突起を形成させる方法にて容易に製造することがで
きる。このような方法による場合は、本考案の土木用遮
水シートは、通常、全体として、ショアA硬度90以上の
前記材質にて構成されるが、共押出技術の採用により、
シボロールに接する面側のみをショアA硬度90以上の材
質にて構成された積層シートとなし、突起(2)のみを
高硬度材質とすることもできる。
第7図は、本考案の土木用遮水シートの使用状態の一
例を示す説明図である。
本考案の土木用遮水シートは、第7図に示すように、
突起(2)を設けた面を地盤側にして敷設することによ
り使用される。敷設されたシートには、水圧や埋設物の
荷重が加わり、この力は、シート表面を介してシート裏
面に設けた突起(2)に押圧として働き、これを地盤表
面に貫入させる。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案の土木用遮水シートによれば、次
の効果が奏せられる。
(1) 貯水池などの水位が低下した場合には、法面部
のシートに対し、シート自重が引張力として働く。
しかしながら、本考案の土木用遮水シートでは、シー
トの裏面の突起が地盤に貫入しているために、上記の引
張力が分散され、その結果、シート上部に加わる力は無
視できるほど微小となる。
(2) 埋設物の圧密沈下によるシートの下方への引き
込みは、シート表面と埋設物とにより発生する摩擦力
が、シート裏面と地盤との間に発生する摩擦力およびシ
ート裏面に設けた突起と地盤との間に発生する摩擦力の
総合摩擦力よりも小さい場合には、埋設物はシート表面
を滑りシートには引張力として働かない。
そして、突起による摩擦係数の増加は、突起が地盤に
どの程度貫入したかにより大きく異なることは明白であ
り、貫入の程度は地盤の土質により差異が発生するので
一概には言えない。
しかしながら、本考案の土木用遮水シートでは、仮
に、地盤が岩盤などで固くて突起が貫入できなくても、
シートの裏面の突起の先端が岩盤に食い込み、シート裏
面と地盤との間に発生する摩擦力が著しく増大し、シー
トの引き込みは防止される。
以上のように、本考案の土木用遮水シートは、シート
を地盤に密着固定することが可能であり、シートの滑
り、伸び、引き込み等が防止され、破壊するなどの恐れ
は全くない。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は、本考案の土木用遮水性シート
の一例を示す説明図であり、(a)は側面説明図、
(b)は平面説明図である。 第2〜6図は、鋭角形状の突起の他の例を示す説明図で
あり、順次、截頭四角錐、截頭三角錐、截頭多角柱、四
角錐、三角錐形状の突起を示す。上記の各図において、
(a)は平面説明図、(b)は側面説明図である。 第7図は、本考案の土木用遮水シートの使用状態の一例
を示す説明図である。 図中、(1)は遮水性シート、(2)は突起を表す。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】遮水性シートの片面に、高さ1.5〜10mm、
    高さ/最大幅比約1〜3で且つ先端部が鋭角の突起を、
    突起の先端の間隔を少くとも15mmとして、シート面1m2
    当り500〜4500個の割合で設けてなることを特徴とする
    土木用遮水シート。
  2. 【請求項2】突起の高さが、シート厚みに対して0.3〜
    3である請求項第1項記載の土木用遮水シート。
  3. 【請求項3】突起物の硬度がショアA90以上である請求
    項第1項又は第2項記載の土木用遮水シート。
JP11658790U 1990-11-06 1990-11-06 土木用遮水シート Expired - Lifetime JP2520143Y2 (ja)

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JPH0473022U JPH0473022U (ja) 1992-06-26
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