JP2520025B2 - 真空トリップ装置用検出配管 - Google Patents

真空トリップ装置用検出配管

Info

Publication number
JP2520025B2
JP2520025B2 JP1252777A JP25277789A JP2520025B2 JP 2520025 B2 JP2520025 B2 JP 2520025B2 JP 1252777 A JP1252777 A JP 1252777A JP 25277789 A JP25277789 A JP 25277789A JP 2520025 B2 JP2520025 B2 JP 2520025B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
condenser
trip device
detection pipe
vacuum
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1252777A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03115705A (ja
Inventor
忠義 神尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP1252777A priority Critical patent/JP2520025B2/ja
Publication of JPH03115705A publication Critical patent/JPH03115705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2520025B2 publication Critical patent/JP2520025B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、復水器にバイパス系統を有する復水ター
ビンの復水器の内圧が規定値以上になったとき真空トリ
ップ装置を作動させるように、復水器内圧を真空トリッ
プ装置へ導く真空トリップ装置用検出配管に関する。
【従来の技術】
蒸気タービンから排出される蒸気を凝縮させる復水器
を備え、蒸気の圧力を大気圧以下に下げ、蒸気タービン
の出力及び効率を増大させる復水タービンにおいては、
復水器内圧の異常上昇に対し、低圧翼及び復水器の損傷
防止のため、下記の設備が施されている。 (1)復水器内圧が規定値(例えば0.3kg/cm2・abs)以
上になつたとき真空トリップ装置が作動しタービン入口
の主蒸気止め弁,蒸気加減弁,再熱蒸気止め弁,インタ
セプト弁等のすべての弁を閉鎖し、いわゆるタービンを
自動的にトリップさせる。 (2)万一上記の真空トリップ装置が作動しなかったと
きのバックアップのため、復水器内圧が異常上昇(例え
ば1.5kg/cm2・g)したとき、低圧タービンに設備され
ている大気放出板が破裂する。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、復水器内圧を検出する配管が従来は細
く長いため、復水器内圧が上昇しているにも関わらず、
内圧が正常に伝達されないため、真空トリップ装置が作
動せず、復水器内圧が異常上昇し、低圧タービンに設け
られている大気放出板が破裂することがあった。 さらに、負荷激減時に所内単独運転を継続する低圧タ
ービンバイパス系統を持つ蒸気タービンユニットでは、
復水器の保護のため復水器の真空度が低下したとき、復
水器へのバイパス蒸気を遮断しなければならないが、検
出配管の構造不良により、復水器保護装置が作動せず、
大気放出板が破裂する迄、バイパス蒸気が導入されると
いう不都合があつた。 復水器から真空トリップ装置あるいは復水器保護装置
への検出配管は、通常大きさは1/2Bあるいは3/4と細
く、かつ長さはタービンユニットの大きさによっても異
なるが、30mを越す長さを有している。このことは、復
水器内圧の圧力上昇速度に検出が追いつかず、各保護装
置への伝達遅れとなっていた。 この発明は、復水器にバイパス系統を有する復水ター
ビンの復水器の内圧を速やかに真空トリップ装置へ伝達
するようにした真空トリップ装置用検出配管を提供する
ことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的は、復水器にバイパス系統を有する復水ター
ビンの前記復水器の内圧が規定値以上になったとき真空
トリップ装置を作動させるように復水器と真空トリップ
装置との間に連結された真空トリップ装置用検出配管の
口径を、前記復水器の容量に対応して定められる値より
大きく、かつ前記復水器から前記真空トリップ装置まで
の管長を前記復水器の容量に対応して定められる値より
短くした薄肉管とすることにより達成される。
【作 用】
検出配管の口径を前記復水器の容量に対応して定めら
れる値より大きく、かつ前記復水器から前記真空トリッ
プ装置までの管長を前記復水器の容量に対応して定めら
れる値より短くした薄肉管とすることにより、復水器内
圧を速やかに真空トリップ装置へ伝達することができ
る。その結果真空トリップ装置及び復水器保護装置を正
確に作動させてタービンをトリップさせるとともに、大
気放出板の破壊を防止することができる。
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。第
1図はこの発明の実施例による真空トリップ装置用検出
配管を備えた蒸気タービンプラントの配管系統図であ
る。プラントの運転中は、ボイラ2で発生した蒸気は、
主蒸気止め弁5A,再熱器10を経て、高圧タービン1Aを駆
動し、さらに再熱止め弁6A,インタセプト弁6Bを経て低
圧タービン1Bを駆動して発電機3から電力を発生し、復
水器4で凝縮して熱水となり、加圧,加熱されて図示さ
れない脱気器に流入し、脱気器貯水タンクに貯まる。脱
気器貯水タンクに貯まつた水は、ボイラ給水ポンプによ
り再びボイラ2へ送られる。低圧バイパス止め弁7A,低
圧バイパス制御弁7Bは、負荷激減時に再熱器10で加熱さ
れた蒸気を復水器4へ導く低圧タービンバイパス系統で
ある。 復水器の内圧を検出する検出配管13は、復水器4と真
空トリップ装置11との間及び復水器4と復水器保護装置
12との間を連結して復水器内圧を導いている。真空トリ
ップ装置11が動作すると、主蒸気止め弁5A,蒸気加減弁5
Bを閉じるとともに、再熱蒸気止め弁6A,インタセプト弁
6Bを閉じてタービンをトリップする。復水器保護装置12
が作動すると、低圧バイパス弁7A,低圧バイパス制御弁7
Bを閉じて、低圧ケーシングに設けられている大気放出
板の破壊を防ぐ。 復水器4の真空領域容積,復水器4への流入蒸気量,
平均温度からタービントリップ時の復水器内圧上昇速度
を求め、さらに検出配管13の管末の圧力がこの復水器内
圧上昇速度に迄上昇するに要する時間が、許容遅れ時間
以内となるように計算して、検出配管13の内径,長さを
定める。 実施例として、検出配管13は、材質ステンレス鋼,口
径4B(直径100mm),肉圧2.1mm,長さ12mのものを用い
た。 検出配管設計上の注意としては、 (1)復水器内圧を時間遅れなく伝達するために、検出
配管内は復水の滞留があつてはならない。このため検出
配管は充分な勾配をとることと曲がりの少ない設定とす
ること。 (2)復水器内圧が上昇したとき、検出配管内壁は、そ
の圧力に関係する飽和蒸気温度に加熱されるので、この
過程に必要な時間は、検出配管の質量や内部体積との関
係で決定されるが、この時間は実際の復水器の圧力上昇
速度より小さくなければならない。 第2図はこの発明の他の実施例による真空トリップ装
置検出配管の構成を示す断面図である。第1図の実施例
のごとく計算された口径,長さの検出配管が、機器配置
の制約などで取り付け困難なときは、第2図のごとく検
出配管13の復水器壁4a側に暖管14を取りつけ、外側を保
温材16で保温し過熱蒸気を通して保温すれば、計算値よ
り口径が狭く,管長の長いものを用いてもよい。それ
は、検出配管の管壁を最高トリップ圧力における飽和蒸
気温度より高い温度に加熱することにより、この配管部
分での復水が阻止されるからである。その際暖管14の出
口に絞り15を設け、かつ保温材を施さない部分には接触
保護材で囲み、さらに検出配管13は弁を介して真空トリ
ップ装置11及び復水保護装置12へ連結される。 以上は真空トリップ装置及び復水器保護装置への検出
配管について述べたが、復水器内圧(真空度)の指示計
または記録計への検出配管についても、この発明による
検出配管は、時間遅れのない指示を達成する手段として
も利用できる。
【発明の効果】
この発明は、バイパス系統を有する復水器の内圧を検
出配管により速やかに真空トリップ装置及び復水器保護
装置へ伝達するので、復水器の内圧が規定値以上になつ
たとき、正確に真空トリップ装置及び復水器保護装置を
作動させタービンをトリップすることができる。 従って復水器保護装置の不動作により、誤って大気放
出板を破裂させることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例による真空トリップ装置用検
出配管を備えた蒸気タービンプラントの配管系統図、第
2図はこの発明の他の実施例による真空トリップ装置用
検出配管の構成を示す断面図である。 1A:高圧タービン、1B:低圧タービン、4:復水器、5A:主
蒸気止め弁、5B:蒸気加減弁、6A:再熱蒸気止め弁、6B:
インタセプト弁、7A:低圧バイパス止め弁、7B:低圧バイ
パス制御弁、10:再熱器、11:真空トリップ装置、12:復
水器保護装置、13:検出配管。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】復水器にバイパス系統を有する復水タービ
    ンの前記復水器の内圧が規定値以上になったとき真空ト
    リップ装置を作動させるように復水器と真空トリップ装
    置との間に連結され、復水器内圧を検出する検出配管に
    おいて、配管の口径を前記復水器の容量に対応して定め
    られる値より大きく、前記復水器から前記真空トリップ
    装置までの管長を前記復水器の容量に対応して定められ
    る値より短くした薄肉管とすることを特徴とする真空ト
    リップ装置用検出配管。
JP1252777A 1989-09-28 1989-09-28 真空トリップ装置用検出配管 Expired - Fee Related JP2520025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1252777A JP2520025B2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 真空トリップ装置用検出配管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1252777A JP2520025B2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 真空トリップ装置用検出配管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03115705A JPH03115705A (ja) 1991-05-16
JP2520025B2 true JP2520025B2 (ja) 1996-07-31

Family

ID=17242138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1252777A Expired - Fee Related JP2520025B2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 真空トリップ装置用検出配管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2520025B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1022147B1 (nl) * 2014-05-19 2016-02-19 Atlas Copco Airpower Naamloze Vennootschap Inrichting voor het expanderen van stoom en werkwijze voor het aansturen van dergelijke inrichting

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE427500B (sv) * 1978-06-09 1983-04-11 Flaekt Ab Anleggning for kylning av varmt gods

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03115705A (ja) 1991-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4003205A (en) Method and apparatus for operating a steam turbine plant having feed water heaters
JPS6136121B2 (ja)
JPH056081B2 (ja)
JP2520025B2 (ja) 真空トリップ装置用検出配管
JPH048682B2 (ja)
JPS623696A (ja) 加圧水型原子炉プラントの圧力制御系
JPH0658161B2 (ja) 廃熱回収ボイラ
JPH09210301A (ja) 流動層ボイラの緊急保護装置
JPS6332960Y2 (ja)
JP3286023B2 (ja) 排熱回収ボイラ復水給水系の保護装置
JPS58108396A (ja) 熱交換器の保護装置
CN218329411U (zh) 一种用于加热氢气介质的蒸汽管壳式换热器组合装置
JP4031872B2 (ja) ドラム型ボイラを用いた発電プラントにおける給水制御方法
JP5457256B2 (ja) 原子力発電プラント
GB1600352A (en) Power plant
JP3625609B2 (ja) 蒸気タービン装置
JPH0211804A (ja) 湿分分離加熱器異常検出装置
JPS593666B2 (ja) 二重効用吸収冷凍装置
JPH0282003A (ja) 蒸気タービン発電設備の給水加熱器ベント系統
JPS6239661B2 (ja)
JPH0275806A (ja) ボイラ
KR19980040926A (ko) 복합발전 폐열회수 보일러 절탄기 증발현상 방지구조
JPS60216009A (ja) 蒸気タ−ビンプラント
JP2548739Y2 (ja) エバポレイション検出装置
JPS6231243B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees