JP2519939Y2 - 綿 棒 - Google Patents

綿 棒

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JP2519939Y2
JP2519939Y2 JP8592791U JP8592791U JP2519939Y2 JP 2519939 Y2 JP2519939 Y2 JP 2519939Y2 JP 8592791 U JP8592791 U JP 8592791U JP 8592791 U JP8592791 U JP 8592791U JP 2519939 Y2 JP2519939 Y2 JP 2519939Y2
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孝夫 赤木
貞夫 真田
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Kuraray Co Ltd
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワイピング性能が高
く、リントフリーで被ワイピング物表面の傷つけがな
く、せまい空間、コーナー部、極所部のワイピングに有
用なハイテク綿棒に関する。
【0002】
【従来技術】実開昭61−82638号公報には、半導
体単結晶基板の表面清浄に用いられる綿棒として、繊維
長1mm以上で、繊維直径が0.5〜10ミクロン(約
0.0025〜1デニール)のナイロン、ポリエステル
等の繊維からなる綿玉を棒の先端部にとりつけた綿棒が
紹介されている。また綿棒の綿体を長繊維布で覆うこと
により、リントフリーとすることも公知である(特開昭
63−49168号公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしかかる綿棒も、
綿玉の棒への固定、あるいは綿体の長繊維布での覆い、
いずれも接着剤を使用するため、使用する繊維をいかに
細くしても接着剤により綿玉、綿体がかたくなり、被ワ
イピング物表面を傷つけやすいという欠点を有してい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、かかる目的を
達成するために次のような手段をとるものである。すな
わち、単繊維デニール0.5デニール以下のフィラメン
トを30重量%以上含む布帛の溶融カット物が長さ2〜
30cmの棒状物の片末端あるいは両末端に熱収縮性チ
ューブにより固定取り付けられていることを特徴とする
綿棒である。
【0005】本考案で言う単繊維デニールが0.5デニ
ール以下のフィラメントとは、直紡により極細繊維を得
る方法、複合紡糸繊維を繊維軸方向に分割して極細繊維
を得る方法、混合紡糸繊維や複合紡糸繊維から溶剤や加
水分解剤等で繊維を構成している一成分を抽出あるいは
溶出除去する方法等の任意の方法により得られるもので
ある。布帛化する以前の段階で0.5デニール以下のフ
ィラメントであってもよいし、布帛形成後0.5デニー
ル以下にしても良いが、連続したフィラメントである必
要がある。これは繊維脱落を防ぐための必要不可欠の条
件である。
【0006】0.5デニール以下のフィラメントを30
%以上含む布帛とは、構成繊維の30重量%以上が0.
5デニール以下であるフィラメント(長繊維)からなる
布帛である。布帛としては、織物、編物、組紐、不織布
等が挙げられる。特にフィラメント糸の表面が0.5デ
ニール以下の繊維で覆われた収縮差混繊糸や構造加工糸
などからなる布帛が極細繊維の割合が比較的低くてもワ
イピング性能、被ワイピング物の表面傷つきが少なく好
ましい。極細繊維以外の繊維は自由に選択可能である
が、例えば導電性繊維、制電性繊維を混入させれば電子
部品等で問題となるワイピング時の静電気による電気的
トラブルを減少させることができる。特にワイピング面
となる布帛表面は0.5デニール以下のフィラメントで
覆われているのが好ましい。
【0007】さらに布帛を棒状物にとりつける際、布帛
を適当な大きさにカットする必要がある。この際、溶融
カット方式以外ではカット部の糸のほつれ等の始末が十
分にできず、リントフリーとしての性質が発現しない。
溶融カット法は特に制限はなく、通常熱によりカットす
るが、レーザー等によっても良い。カットする形はでき
るだけ円に近い多角形が固定する場合に容易である。
【0008】このような布帛を取り付ける棒状物として
は長さ2〜30cmの棒状物が挙げられ、もちろん一定
の太さの棒である必要がなく、使用しやすいように両末
端がやや太くなっていてもよい。長さが2cm以下では
手でつかみにくく、30cm以上のものは取扱い性がや
や悪い。棒状物とは、任意の断面形状を有する細長い形
状のものであれば特に限定されない。もちろん材質に関
しても特に限定されず、プラスチック、金属、木等のい
ずれであってもよい。
【0009】布帛を棒状物に取り付け固定する場合、布
帛と棒状物の間にクッション的役割をはたす布帛又はつ
め物を配置してもよい。また組紐の場合は、組紐の芯部
にフィラメントの束等を詰めたものを用い、組紐が屈曲
しても適度の断面積を有するように工夫したものを用い
ても良い。布帛は棒状物の片末端に存在するように取り
つけ固定しても良いが、両末端に取りつけ固定しても良
い。
【0010】取りつけ固定方法は、熱収縮チューブ等で
固定するのが効率的で、しかもリントフリーとなること
より好ましい。熱収縮チューブはテフロン(FEP,T
FE)製のものが耐薬品性の点から望ましい。収縮は1
50℃〜350℃前後の乾熱により容易に実施できる。
もちろん、収縮により該チューブが棒状物を布帛の上か
ら締め付けるようなチューブ径のものであらねばならな
い。
【0011】またリントフリー性の点で本考案に用いら
れるヤーン又は布帛は、ミネラルターペン等のドライク
リーニングに用いられる溶剤等で洗浄したときに、重量
減少が0.2重量%以下であることが望ましい。そのた
めには、布帛を予め充分に溶剤で洗浄し、繊維中あるい
は繊維表面に存在しているオリゴマーや油剤等を極力除
去しておくのが好ましい。
【0012】図1は本考案の綿棒の断面図であり、図
中、1は溶融カットした布帛、2は熱収縮チューブ、3
が棒状物である。
【0013】以下実施例に従って本考案を説明する。 実施例1 ポリエチレンテレフタレートの直紡糸50デニール/1
44フィラメントと30デニール/24フィラメントの
直紡糸を前者の沸水収縮率を4%、後者の沸水収縮率を
10%となるように別々に延伸し引き揃えて150T/
Mの撚をかけた糸をタテ糸、ヨコ糸に用い、2/2の綾
織物を作成し、糊抜き精錬したのち、ミネラルターペン
を用いて洗浄し、さらに180℃の熱風で1分間ヒート
セットし、上記50デニール/144フィラメントのマ
ルチフィラメント糸が布帛の表面に浮くようにした。こ
の布帛を、2cm直径の円形の大きさに溶融カットし、
ほつれが生じていないことを確認した。この円形布帛を
3枚重ねて、直径3cm長さ10cmのプラスチック棒
の片末端にFEP製熱収縮チューブを用いて取り付け、
160℃に熱処理してチューブを収縮させることにより
固定した。本実施例の綿棒はプリント基板をワイピング
した時にリントフリーでワイピング性能も高かった。こ
の布帛のミネラルターペンでの洗浄による重量減少は
0.1重量%であった。
【0014】実施例2 ポリエチレンテレフタレートとナイロン6の1/1の複
合比率の11層ハリ合せ型断面を有する複合糸75デニ
ール/24フィラメントの延伸糸を、仮撚加工により分
割処理して極細繊維(平均0.28デニール)フィラメ
ント糸を得た。この糸を用いてこの糸を双糸で32ゲー
ジのスムース編物を作成した。この編物を精錬、ミネラ
ルターペン洗浄、ヒートセット後、2.5cm直径の円
形に溶融カットした。繊維のほつれは観察されなかっ
た。この円形編物を3枚重ねて直径2mm長さ7cmの
プラスチック棒の両端に熱収縮チューブ(TFE)を用
いて取付けた。この綿棒でCD、レーザーディスク等電
子光学部品をワイピングすることにより、表面を傷つけ
ることなくリントフリーで、ほこり、汚れを除去でき
た。この編物のミネラルターペンによる重量減少は0.
05重量%であった。
【0015】比較例1 市販の綿棒(木綿繊維玉を棒の先端に巻き付け固定した
もの)を購入し、実施例2と同様にCD、レーザーディ
スク等の電子光学部品をワイピングしたところ、表面の
一部に傷がはいり、ほこり、汚れが除去できない上に、
綿状の単糸が綿棒より脱落し付着した。
【0016】
【考案の効果】本考案は、ワイピング性能が高く、リン
トフリーで被ワイピング物表面の傷つけがなく、せまい
空間、コーナー部、極所部のワイピングに有用なハイテ
ク綿棒を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の綿棒の一例の断面図である。
【符号の説明】
1 溶融カットした布帛 2 熱収縮性チューブ 3 棒状物

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単繊維デニール0.5デニール以下のフ
    ィラメントを30重量%以上含む布帛の溶融カット物が
    長さ2〜30cmの棒状物の片末端あるいは両末端に熱
    収縮性チューブにより固定取り付けられていることを特
    徴とする綿棒。
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