JP2519932Y2 - シリンダ錠 - Google Patents

シリンダ錠

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JP2519932Y2
JP2519932Y2 JP12189390U JP12189390U JP2519932Y2 JP 2519932 Y2 JP2519932 Y2 JP 2519932Y2 JP 12189390 U JP12189390 U JP 12189390U JP 12189390 U JP12189390 U JP 12189390U JP 2519932 Y2 JP2519932 Y2 JP 2519932Y2
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shutter
key
cylinder
key cylinder
cap
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JP12189390U
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吉巳 森下
昇治 阿久津
勝司 古新居
喜夫 綿貫
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Nissan Motor Co Ltd
Alpha Corp
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Nissan Motor Co Ltd
Alpha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、シリンダ錠、特に内部への水の侵入を阻
止できるシリンダ錠に関する。
従来の技術 シリンダ錠は建築及び車両を含む種々の分野において
使用されている。シリンダ錠はケースと、ケース内に回
転可能に配置されたキーシリンダと、キーシリンダの内
端に取付けられかつロック装置に作動連結されたレバー
とを有する。キーシリンダにはタンブラスプリングによ
りキーシリンダの外側に付勢された複数のタンブラが設
けられ、特定のキーをキーシリンダ内に挿入したとき
に、タンブラはキーシリンダ内に引っ込む位置に移動し
て、キーを回転することができる。
第4図は、例えば、特開昭62−50571号公報に示され
る従来のシリンダ錠に使用されるキーシリンダの部分的
断面図を示す。キーシリンダ1のヘッド部2には空所部
3が設けられ、ヘッド部2に嵌着されたキャップ4によ
り空所部3が閉鎖される。キャップ4はその中心部にス
リット状の入口5を有する。入口5は通常内側からシャ
ッタ6で閉じられる。図示しないが、シャッタ6の両端
部には軸部が形成され、これらの軸部はシャッタ6が回
動可能となるように空所部3に軸支される。シャッタ6
はトーションスプリング7によって入口5を閉じる方向
に付勢される。従って、キーKの挿入時に発生する押圧
力によりシャッタ6はスプリング7の回転力に抗して開
かれ、キーKはキーシリンダ1内のキー孔8に挿通され
る。
キーKが抜き取られると、シャッタ6はスプリング7
の弾力により自動的に閉鎖されるから、シャッタ6によ
りある程度異物のキーシリンダ1内への内部侵入が阻止
される。
考案が解決しようとする課題 ところで、洗車時には車体に対し洗浄水が噴霧され
る。洗浄水は相当の水圧でノズルから噴射されるため、
車体のシリンダ錠のシャッタ6が開いて水がキーシリン
ダ1内に侵入する。キーシリンダ1内の水は冷寒地では
キー孔8からタンブラの周囲及びキーシリンダ1とケー
スとの間に侵入して凍結するので、タンブラに付着した
氷が解けない限り、シリンダ錠の作動が不能となる。
この考案の目的は、ダブルシャッタ構造を採用するこ
とによりキーシリンダへの水の侵入をほぼ完全に阻止で
きるシリンダ錠を提供することにある。
課題を解決するための手段 この考案によるシリンダ錠は、キー孔及びキー孔の前
部に形成された空所部を有するキーシリンダと、キーシ
リンダの空所部を覆ってキーシリンダに取り付けられか
つ入口を有するキャップと、キーシリンダの空所部に配
置されかつキャップの入口を開閉する第一のシャッタ
と、キャップの入口を閉鎖する方向に第一のシャッタを
付勢する第1のスプリングと、空所部の底部に形成され
た開口部とを備えている。
キー孔をそれぞれ閉鎖及び開放する閉鎖位置及び開放
位置の間で摺動可能にキーシリンダの空所部内に配置さ
れかつキーの先端部に当接可能な傾斜面が形成された第
二のシャッタと、閉鎖位置に向かって第二のシャッタを
付勢する第2のスプリングとが設けられる。キーをキー
シリンダのキー孔に挿入するとき、キーの先端は第一の
スプリングの弾力に抗してキャップを開放した後、第二
のシャッタの傾斜面に当接して第二のスプリングの弾力
に抗して閉鎖位置にある第二のシャッタを開放位置に移
動させる。スライド式の第二のシャッタは、回動式の第
一のシャッタの移動方向に対して反対方向に移動する。
作用 キーシリンダに向かって噴射される水は自身の流速に
起因して発生する水圧により第一のシャッタを開放して
キーシリンダの空所部内に侵入する。空所部内に侵入し
た水は第一のシャッタ部を通過するときにキャップ、第
一のシャッタ又は空所部を形成するキーシリンダの内壁
に衝突する。このため、水の運動エネルギは大きく減衰
されるから、第二のシャッタに衝突した後、空所部の底
部に形成された開口部から自重によりキーシリンダの外
部に流出する。第二のシャッタに達する水は第二のシャ
ッタを開放位置に移動するエネルギはなく、また、第二
のシャッタとキーシリンダとの接触面間を通過できな
い。このため、空所部内の水はキー孔を通りタンブラの
周囲に達しない。
実施例 以下、この考案によるシリンダ錠の実施例を第1図〜
第3図について説明する。
第1図に示すように、ケース10に形成された空洞部10
aにはキーシリンダ20が回転自在に収容されている。キ
ーシリンダ20の中央軸線上にはキー40が挿通するキー孔
21が設けられる。キー孔21に交差して複数のタンブラ溝
22が並列に形成される。各タンブラ溝22には図示しない
タンブラが摺動可能に配置される。キーシリンダ20のヘ
ッド部23には、キー孔21に連絡する空所部24が形成され
る。空所部24の前面はキャップ30で閉鎖され、底部には
開口部29が形成される。キャップ30の外側にはケース10
に固定されるカバー32が設けられる。キャップ30にはキ
ー40が挿通される入口31が設けられる。
空所部24では、キャップ30の入口31を内側から閉じる
第一のシャッタ25が配置されている。第2図から明らか
なように、シャッタ25はシャッタ本体25aの両端から突
出する軸部25bを有する。軸部25bはキーシリンダ20のヘ
ッド部23に形成されたスリット24aに回動自在に支持さ
れる。また、第一のスプリングとなるトーションスプリ
ング26の一端26aは第一のシャッタ25を押圧し、他端26b
はヘッド部23に形成された凹部23a内に収容される。ト
ーションスプリング26の弾性力によってシャッタ25はキ
ャップ30の入口31を閉じる方向に付勢される。
更に、第一のシャッタ25の後部の空所部24には、第二
のシャッタ27が摺動可能に配置される。第二のシャッタ
27は、キーシリンダ20のキー孔21をそれぞれ閉鎖及び開
放する閉鎖位置及び開放位置の間で摺動可能にキーシリ
ンダ20の空所部24内に配置される。第二のシャッタ27は
キー孔21に対して直交する方向、即ちキーシリンダ20の
長手軸線に対して直角方向に摺動可能である。第二のシ
ャッタ27はキー孔21を閉鎖する閉鎖面27aと、キー40の
先端部に当接可能な傾斜面27bと、押圧面27cと、閉鎖面
27a及び傾斜面27b間に形成された当接部27dとを有す
る。第二のシャッタ27とヘッド部23との間の空所部24内
に配置された第二のスプリングとしての圧縮スプリング
28の押圧力により第二のシャッタ27の押圧面27cは付勢
され、当接部27dは空所部24に形成されたストッパ部24b
に押圧される。このため、第二のシャッタ27は、第1図
に示すように、キー孔21を常時閉鎖する閉鎖位置に第二
のスプリング28により付勢される。スライド式の第二の
シャッタ27は、回動式の第一のシャッタ25の移動方向に
対して反対方向に移動する。
上記の構成において、キー40がキーシリンダ20から抜
き取られた状態では、第一のシャッタ25は第一のスプリ
ング26の弾性力によってキャップ30の内側面に押し付け
られ、入口31が内側から閉鎖される。この時、第二のシ
ャッタ27も圧縮スプリング28の弾性力によってキー孔21
の前端を閉鎖する閉鎖位置に保持される。
この状態では、雨等の異物の侵入はシャッタ25によっ
てほぼ完全に遮断される。しかし、高い水圧で洗浄水を
車体の側面に噴出する場合、キーシリンダ20に向かって
噴射される水は自身の流速に起因して発生する水圧によ
り第一のシャッタ25を開放してキーシリンダ20の空所部
24内に侵入する。空所部24内に侵入した水は第一のシャ
ッタ25を通過するときにキャップ30、第一のシャッタ25
又は空所部24を形成するキーシリンダ20の内壁に衝突す
る。このため、水の運動エネルギは大きく減衰されるか
ら、第二のシャッタ27に衝突した後、空所部24の底部に
形成された開口部29から自重によりキーシリンダ20の外
部に流出する。第二のシャッタ27に達する水は第二のシ
ャッタ27を開放位置に移動するエネルギはなく、また、
第二のシャッタ27とキーシリンダ20との接触面間を通過
できない。このため、空所部24内の水はキー孔21を通り
タンブラの周囲に達しない。
一方、キー40をキーシリンダ20のキー孔21内に挿入す
る場合、第3図のように、キャップ30の入口31に挿入さ
れるキー40によって、第一のシャッタ25は第一のスプリ
ング26の弾力に抗して開放位置に向かって回動される。
その後、キー40の先端部は第二のシャッタ27の傾斜面27
bを押圧するから、第二のシャッタ27は圧縮スプリング2
8の弾力に抗して第1図に示す閉鎖位置から第3図に示
す開放位置に移動する。従って、キー40を円滑にキー孔
21に挿入することができる。第二のシャッタ27の傾斜面
27bはキー40を挿入したときに第二のシャッタ27に対し
て横方向の移動分力を形成すると共に、第一のシャッタ
25が回動するときに、第二のシャッタ27との接触を回避
する作用がある。
シリンダ錠からキー40を引出すと、圧縮スプリング28
の弾力により第二のシャッタ27は先ず開放位置から閉鎖
位置に移動し、キー孔21を閉鎖する。次に、キー40が完
全にキャップ30の外部に外されると、第一のシャッタ25
が第一のスプリング26の弾力によって回動され、入口31
を閉鎖する。
この考案の上記の実施例は変更が可能である。例え
ば、第一のシャッタ25は軸部25bを中心にして回動する
回転式シャッタを示したが、第二のシャッタ27と同様に
スライド式のシャッタを使用することもできる。しか
し、第二のシャッタ27はキーシリンダの寸法上の制限か
らスライド式構造として設けなければならない。
考案の効果 以上説明したように、ダブルシャッタ機構によりキー
孔内への水の侵入をほぼ完全に阻止できるので、冷寒地
でのキーシリンダの凍結事故を回避して、シリンダ錠の
円滑な操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるシリンダ錠の断面図、第2図は
シリンダ錠に使用されるキーシリンダの分解斜視図、第
3図はキーを挿入した状態を示す断面図、第4図は従来
のシリンダ錠の断面図である。 10……ケース、20……キーシリンダ、21……キー孔、24
……空所部、25……第一のシャッタ、26……第一のスプ
リング、27……第二のシャッタ、27a……閉鎖面、27b…
…傾斜面、28……第二のスプリング、40……キー、
フロントページの続き (72)考案者 古新居 勝司 東京都大田区蒲田2丁目8番2号 国産 金属工業株式会社内 (72)考案者 綿貫 喜夫 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−50571(JP,A) 実開 昭56−127257(JP,U) 実開 昭58−17465(JP,U) 実開 昭52−161192(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キー孔及びキー孔の前部に形成された空所
    部を有するキーシリンダと、キーシリンダの空所部を覆
    ってキーシリンダに取り付けられかつ入口を有するキャ
    ップと、キーシリンダの空所部に配置されかつキャップ
    の入口を開閉する第一のシャッタと、キャップの入口を
    閉鎖する方向に第一のシャッタを付勢する第1のスプリ
    ングと、空所部の底部に形成された開口部とを設けたシ
    リンダ錠において、 キー孔をそれぞれ閉鎖及び開放する閉鎖位置及び開放位
    置の間で摺動可能にキーシリンダの空所部内に配置され
    かつキーの先端部に当接可能な傾斜面が形成された第二
    のシャッタと、閉鎖位置に向かって第二のシャッタを付
    勢する第2のスプリングとを設け、 キーをキーシリンダのキー孔に挿入するとき、キーの先
    端は第一のスプリングの弾力に抗してキャップを開放し
    た後、第二のシャッタの傾斜面に当接して第二のスプリ
    ングの弾力に抗して閉鎖位置にある第二のシャッタを開
    放位置に移動させることを特徴とするシリンダ錠。
  2. 【請求項2】スライド式の第二のシャッタは、回動式の
    第一のシャッタの移動方向に対して反対方向に移動する
    請求項(1)に記載のシリンダ錠。
JP12189390U 1990-11-22 1990-11-22 シリンダ錠 Expired - Lifetime JP2519932Y2 (ja)

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