JP2519636B2 - 顔料樹脂溶液、同溶液を用いた不変色色彩藺草及び不変色色彩畳表及び同溶液の使用方法 - Google Patents

顔料樹脂溶液、同溶液を用いた不変色色彩藺草及び不変色色彩畳表及び同溶液の使用方法

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JP2519636B2
JP2519636B2 JP4221634A JP22163492A JP2519636B2 JP 2519636 B2 JP2519636 B2 JP 2519636B2 JP 4221634 A JP4221634 A JP 4221634A JP 22163492 A JP22163492 A JP 22163492A JP 2519636 B2 JP2519636 B2 JP 2519636B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、藺草等の染色に用いる
顔料樹脂溶液、及び、同溶液を用いて製造した不変色色
彩藺草や不変色色彩畳表、更に、顔料樹脂溶液の使用方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、藺草を栽培している農家において
は、刈り取りした藺草を泥染液を貯溜したタンク内に浸
漬して泥染させ、その後に天日或いは熱風乾燥機で乾燥
させ、藺草独特の青味がかった色彩を保たせた乾燥藺草
を製造している。また、かかる乾燥藺草を、畳表製造業
者に直接販売したり、或いは畳表織機を保有する場合
は、乾燥藺草を黒色ビニール袋内に包装させて倉庫等に
格納し、この格納している乾燥藺草を順次取り出し、畳
表自動織機で畳表を織成している。
【0003】また、花ござの織成に利用する着色藺草に
おいては、前記泥染乾燥した藺草を通常の染料を用いて
所望の色彩に染色乾燥させ、この着色藺草と着色しない
乾燥藺草で花ござを織成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した着色
藺草において用いる染料は、未だ、以下の解決すべき課
題を有していた。
【0005】従来の染料は藺草繊維との固着性が低
く、そのため、容易に藺草から剥離していた。なお、染
色後に花ござを樹脂加工して染色の剥げ落ちるのを防止
するようにすることもできるが、樹脂が固いのでビニー
ル製品に類似して天然の性質を甚だ失墜することにな
る。
【0006】泥染乾燥した従来の藺草は染土が付着し
ているので、畳表の織成時に付着した染土が粉塵として
加工室内に浮遊し、粉塵公害として作業者の健康を害す
る危険がある。又織成された畳表を選別して出荷する時
にも畳に加工する時にも同様に藺草に付着している染土
が浮遊し易い。
【0007】更に新鮮な畳表を張着させた新品の畳は
家庭内に敷き込み後数カ月でその色彩が青色より黄茶色
に変色して新鮮味が失われ、耐光性、耐久性等が低くな
るものであり、当初はさらっとした感触で除湿性に優れ
た畳であっても数年後には畳表が変色して畳表を張りか
えなければならない。
【0008】なお、上記した変色を防ぐために各種塗料
や方法が開発されており、例えば、特公昭35-10382号公
報に記載の畳用上塗塗料や、特開昭54-120720 号公報に
記載のイ草処理法が知られている。上記した畳用上塗塗
料は、塩化ビニリデンとフマル酸ヂエチルエステルの乳
化共重合体及び塩化ビニル、ビニルイソブチルエーテ
ル、酢酸ビニルの三成分乳化共重合体との混合物を主体
とし、これに新畳の香りを出す香料水性レーキ顔料等を
配し製品としたものである。しかし、上記した塗料は、
未だ、接着力が充分ではなく、そのため、現実には、あ
る程度の硬さを有する物で畳表面を強くこすると容易に
剥離し、特に、ヌレ雑巾等で畳表面を拭くと、相当な面
積で一度に剥離することになっていた。一方、上記した
イ草処理法は、乾燥したイ草を織成する前処理としてイ
草を膨潤させる処理方法において、青色系顔料、青色系
染料の少なくとも一方及び合成樹脂の混合水溶液をイ草
に浸み込ませて膨潤させることを特徴とする。また、こ
こに、合成樹脂として、ペガール (高圧ガス株式会社の
商品名) を用いており、このペガールは一般に畳表面に
150 ℃の高温で乾燥焼付される。しかし、このようなペ
ガールの高温塗装は、天然イ草と違って風合が悪く、ビ
ニル製品のように硬質となり、一般家庭において用いる
ことができるものではなかった。
【0009】このことは、上記した畳用上塗塗料やイ
草処理法を、花ござの織成に利用する着色藺草の染料に
用いる場合も同様であった。
【0010】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その第1の目的は、従来の染料と
異なり安価に製造でき、かつ、藺草や畳表等の繊維に十
分な強度で固着し、容易に剥離しない顔料樹脂溶液を提
供することにある。
【0011】本発明の第2の目的は、刈り取りして乾燥
した藺草を、顔料を溶解させると共にウレタン系接着剤
や接着強化剤、耐水強化剤を添加させた顔料樹脂溶液に
浸漬して乾燥させたことにより、織成した畳表の色彩が
鮮明で、畳としての使用中の変色も極力抑制出来るとと
もに花ござの着色藺草として利用した時も、色彩が鮮明
で変色等の発生もなく、染料に比べ安価な顔料を使用し
て製造コストも低減できる不変色色彩藺草を提供するこ
とにある。
【0012】本発明の第3の目的は、従来の泥染した乾
燥藺草で織成した畳表を顔料を溶解させると共にウレタ
ン系接着剤や接着強化剤、耐水強化剤、浸透剤を添加さ
せた顔料樹脂溶液内に浸漬、又は吹付または塗布して着
色させた事により、製造した畳表の色彩が鮮明で使用中
の変色も少なく、耐光性、耐久性に優れた不変色色彩畳
表を提供することにある。
【0013】本発明の第4の目的は、上記顔料樹脂溶液
に金粉・銀粉又は金箔・銀箔等を混入して畳表に吹付又
は塗布して乾燥して製造した不変色色彩畳表を提供する
ことを目的とする。
【0014】本発明の第5の目的は、変色したり多少痛
んだ畳の畳表の表面に所望の色彩に発色する前記顔料樹
脂溶液を吹付又は塗布し、新品の畳と同じ色彩に着色さ
せ乾燥処理をすることにより、畳表を張り替えする事な
く安価に古畳を再生する方法を提供することにある。
尚、顔料樹脂溶液の中に各種香料を添加し、香りを楽し
む事もできる。また古畳にはカビやダニが発生し易い
が、顔料樹脂溶液を吹付又は塗布した後で乾燥する時に
赤外線ヒータ、高温温風器等で殺菌、殺虫等の問題点も
簡単に解決できる。
【0015】本発明の第6の目的は、古くなった壁や板
の間や少々亀裂の入った壁や板の間を所望の色彩に発色
する顔料樹脂溶液を吹付又は塗布した後乾燥処理して簡
単に新品同様に再生する方法を提供することを目的とす
る。
【0016】本発明の第7の目的は、これまで高級柄入
り畳を所望しても、高価なため、一般には勿論、ホテル
や料亭でもごく一部にしか使用されなかったが、上記し
た顔料樹脂溶液を用いて、所望の色彩が簡単に作成で
き、安価に手描畳表や捺染機を使用してこれまで出来な
かった高級捺染畳表や衣類や着物と同じく転写機を使用
し、高級絵柄や図柄等をプリントして高級プリント畳表
や高級花ござや藺草製品、高級敷物や高級さぶとんカバ
ー等を安価に多量生産する方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、所望の色彩に発色する顔料を溶剤に溶解
させて水で希釈させ、更に、ウレタン系接着剤と、耐水
強化剤及び浸透剤を添加させて調合した顔料樹脂溶液か
ら構成され、また、同顔料樹脂溶液に香料及び/又は艶
だし剤を添加するか、防腐剤を添加して構成される。
【0018】次に、本発明は、所望の色彩に発色する顔
料を溶剤に溶解させて水で希釈させ、更にウレタン系接
着剤と、耐水強化剤及び浸透剤を添加させた顔料樹脂溶
液内に乾燥藺草を浸漬させ、その後藺草を乾燥処理して
なる不変色色彩藺草から構成される。
【0019】次に、本発明は、所望の色彩に発色する顔
料を溶剤に溶解させて水で希釈させ、更にウレタン系接
着剤と、耐水強化剤及び浸透剤を添加させた顔料樹脂溶
液内に乾燥藺草で織成した畳表を浸漬させるか、又は、
前記畳表に前記顔料樹脂溶液を吹付又は塗布し、その後
畳表を乾燥処理してなる不変色色彩畳表、及び、上記顔
料樹脂溶液に香料又は/及び所望の金・銀・アルミ・真
鍮の箔又は粉を混入して、前記同様畳表を浸漬させるか
又は畳表に吹付又は塗布して、その後乾燥処理してなる
不変色色彩畳表から構成される。
【0020】更に、本発明は、所望の色彩に発色する顔
料を溶剤に溶解させて水で希釈させ、更にウレタン系接
着剤と、耐水強化剤及び浸透剤及び香料更には所望の金
・銀・アルミ・真鍮の箔又は粉を混入した顔料樹脂溶液
を古畳の畳表部分に吹付又は塗布してその後畳表を乾燥
処理するか、前記顔料樹脂溶液に乾燥助剤を加えて自然
乾燥又は短時間に乾燥処理してなる古畳を再生する構成
からなる顔料樹脂溶液の使用方法、及び、前記顔料樹脂
溶液を板の間や壁や家具建具、調度品に吹付又は塗布し
てその後乾燥処理するか、前記顔料樹脂溶液に乾燥助剤
を加えて自然乾燥又は短時間に乾燥処理して所望の色彩
に更新又は再生する顔料樹脂溶液の使用方法から構成さ
れる。
【0021】更に、本発明は、前記の顔料樹脂溶液を使
用することによってこれまで不可能とされていた畳表・
花ござ類の絵模様・図柄等を既存の捺染機や最新改良さ
れた転写機の使用で簡単にプリントして作成できる方法
から構成される。
【0022】
【作用】不変色藺草において、刈り取りした藺草を泥染
して乾燥処理したり或いは泥染することなく乾燥処理す
る。
【0023】次に、所望の色彩に発色する顔料を溶剤に
溶解させて水で希釈させ、顔料の着色性を増加させるた
めのウレタン系接着剤と接着を強化させるための接着強
化剤、耐水性を増すための耐水強化剤更に浸透剤を添加
して顔料がなるべく藺草の芯部まで浸透する様構成した
顔料樹脂溶液に前記乾燥藺草を浸漬して着色させ、その
後乾燥させる。
【0024】藺草に付着した顔料は、溶液に添加された
ウレタン系接着剤や接着強化剤、耐水強化剤、浸透剤等
の作用で、藺草繊維に強固に固着され、耐光性、耐久
性、耐水性に優れ、色彩も鮮明な不変色各種色彩藺草と
なる。この所望の色彩に着色された不変色藺草で畳表や
花ござを織成した品質の高い製品をえることができる。
【0025】次に、不変色色彩畳表において、泥染した
乾燥藺草、または泥染しない乾燥藺草で畳表を織成した
後で、所望の色彩に発色する顔料を溶剤に溶解させて水
で希釈させ、更にウレタン系接着剤と接着強化剤、耐水
強化剤、浸透剤等を添加させた顔料樹脂溶液に前記畳表
を浸漬させるかまたは前記畳表に前記顔料樹脂溶液を吹
付又は塗布し、その後で乾燥処理させるものであり、同
じく顔料がウレタン系接着剤や接着強化剤、耐水強化
剤、浸透剤等の作用で藺草繊維に固着化され、耐光性、
耐久性、耐水性に優れ、色彩も鮮明な不変色色彩畳表を
得ることとなる。
【0026】更に、上記した金粉・銀粉又は金箔・銀箔
を混入した顔料樹脂溶液を用いて、畳表最高の高級金銀
色彩の不変色色彩畳表を極めて簡単に作成することがで
きる。
【0027】更に、古畳再生方法において、古畳の変色
した畳表の表面に、所望の色彩に発色する顔料を溶剤に
溶解させて水で希釈させ、更にウレタン系顔料固着剤と
接着強化剤、耐水強化剤、浸透剤を添加した顔料樹脂溶
液を吹付又は塗布し、その後乾燥処理することにより、
古畳を新品と同じ鮮明な色彩で耐光性、耐久性、耐水性
に優れた畳として安価に再生させることができる。
【0028】更に、壁や板の間、家具、建具、調度品等
の新品及び古くなったものに、所望の色彩に上記した顔
料樹脂溶液を吹付又は塗布した後、乾燥させて、簡単に
所望の色彩に作成又は再生更新することができる。
【0029】更に、畳表に手描画法、捺染、プリント
は、これまでの方法ではすぐ剥げ落ちたり、捺染しても
これまでの樹脂は仕上がりが大変堅くて折角の藺草の感
触、肌ざわりが天然のものと比較にならない程悪いもの
であったが、ウレタン系顔料固着剤を使用した顔料樹脂
溶液は乾燥仕上がりが天然のものと全く大差なく良く、
仕上がりも鮮明に所望の色彩に発色され、耐光性、耐久
性、耐水性に優れたものを得ることができるものであ
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明を、以下に示す実施例を参照し
て、具体的に説明する。
【0031】(実施例1)本実施例は、本発明に係る顔
料樹脂溶液を用いて、不変色色彩藺草を作成する場合で
あり、図1に示すフローチャートを参照して説明する。
【0032】刈り取りした藺草(100) を泥染した後(10
1) 、屋外で天日乾燥させ、又は通常の熱風乾燥機を用
いて乾燥させ(102) 、或いは刈り取りした藺草を泥染す
ることなく天日乾燥又は熱風乾燥機で乾燥させる(102)
【0033】なお、泥染した場合は、乾燥処理した藺草
に付着している染土が浮遊粉塵として作業場を浮遊する
ため、泥染しない藺草が望ましいが、泥染しない藺草は
入手難のため、通常、泥染して乾燥した藺草を使用す
る。この乾燥藺草を顔料樹脂溶液に浸染して着色させ
る。
【0034】顔料樹脂溶液を調合するに際しては、ま
ず、アクリル系、又は酢酸ビニル系の溶剤に緑色顔料
(クロムグリーン、酸化クロム等)、青色顔料(紺青、
群青等)、紫色顔料(マンガンコバルト)等の任意の顔
料を微量だけ各種加えて所望の色彩に混合して攪拌する
(103) 。
【0035】この顔料を混合した溶剤の4ないし8リッ
トルに水40リットル程度を加えて攪拌、希釈し、更に顔
料を藺草繊維に固着化させるためのウレタン系接着剤と
してアニオン性脂肪族ポリエステルポリウレタン水分散
液と脂肪族ジイソシアネート系ポリエステルポリウレタ
ン等を畳表・花ござを織成する藺草の種類や軟質・硬質
の程度によって容積比を1対1から7対3程度に混合し
たものを4ないし8リットル、その樹脂総量に対して接
着強化剤ポリカーボンジイミド系等を2%ないし5%程
度総量に対して耐水強化剤としてジアミン系の防水剤を
1ないし2リットル程度、浸透剤としてアニオン性無機
酸エステル等と更に少量の香料等を添加させ調合する(1
04) 。
【0036】以上の顔料樹脂溶液の配合割合を表で示す
と、略以下の如くなる。
【0037】 着色溶剤(溶剤+顔料) 4〜8リットル 水 40リットル 添加剤 4〜8リットル (重量%) ウレタン系接着剤 90.9 〜96.0 接着強化剤 2.0 〜 5.0 防水剤 2.0 〜 4.0 浸透剤 0,0 〜 0.1 この調合した顔料樹脂溶液をタンク内に貯留し(105) 、
前記乾燥藺草をタンク内の顔料樹脂溶液に一定時間浸漬
し(106) 、その後タンクから取出して乾燥室に入れ、温
度130 ℃ないし150 ℃程度で50分から100 分間加熱乾燥
処理し(107) 、不変色色彩藺草を得る(108) 。
【0038】なお、乾燥処理として、近赤外線ヒータを
用いると、これまで藺草の芯部より完全に乾燥させるた
めに高級藺草乾燥用として採用していた遠赤外線ヒータ
使用より更に完全に又乾燥時間を約半分の30分ないし40
分程度に短縮でき、なお、プロパンガスや灯油利用によ
る乾燥より高級でカビ等の発生も格段に少なく、燃料代
は前者に比べ幾分高くなるが従来の遠赤外線よりはるか
に安くなる。
【0039】前記アクリル系溶剤、酢酸ビニル系溶剤に
は顔料がスムーズに溶解し、また添加したウレタン系樹
脂はバインダーとして加熱により、顔料を藺草繊維の表
面に強固に固着させるため、顔料が剥離したり変色した
りすることがない。
【0040】また、耐水強化剤としての防水剤が藺草繊
維に浸透し、その耐水性が強化されるもので顔料による
色彩も通常の染料に比べ鮮明であり、かつ染料に比べ顔
料は安価であるため染色経費も節約できる。
【0041】従って、前記不変色色彩藺草は、その色彩
が鮮明となり、日焼け、変色も極力抑制でき、耐光性、
耐久性、耐水性等に優れると共に花ござの着色藺草とし
て利用した時も色彩が鮮明で変色等の発生もなく、その
品質を高め得る。
【0042】顔料樹脂溶液として、アクリル系溶剤や酢
酸ビニル系溶剤に混合する顔料、ウレタン系接着剤、接
着強化剤、耐水強化剤の比率は、前記実施例に限定され
ることなく適宜変更して良く、また溶剤として始めから
ウレタン系接着剤を溶解させたウレタン系樹脂溶剤を用
いてもよい。
【0043】また、場合によっては、溶剤と顔料及びウ
レタン系接着剤のみから顔料樹脂溶液を生成し、接着強
化剤、耐水強化剤や浸透剤を不要とすることもできる。
【0044】(実施例2)本実施例は、顔料樹脂溶液を用
いて、不変色色彩畳表を作成する場合である。
【0045】刈り取りした藺草を泥染乾燥させた乾燥藺
草で織成した畳表、或いは泥染することなく乾燥させた
乾燥藺草で織成した畳表等を、上記した実施例1と同じ
組成の顔料樹脂溶液に耐摩擦性を強化するため、実施例
1と同様に、ウレタン系の脂肪族ポリエステルポリウレ
タンやジイソシアネート系ポリエステルポリウレタン、
強化剤としてポリカーボンジイミド、防水剤としてジア
ミン系、浸透剤としてアニオン性無機酸エステル等を組
み合わせた顔料樹脂溶液に浸染させるか、または顔料樹
脂溶液を塗布するか又は塗装機で吹きつけるか、更に進
歩的な静電塗装機によって吹付密着させ、その後乾燥室
内で100 ℃ないし150 ℃の温度で10分〜30分加熱して不
変色色彩畳表を得ることができる。
【0046】この乾燥処理においても、近赤外線ヒータ
や都市ガスやプロパンガス利用の遠赤ヒートウェーブ等
を用いて乾燥処理すると乾燥時間を大幅に短縮できる
し、完全乾燥即ち湿度計測定値がこれまでの乾燥処理で
は12〜13程度のものが6〜8程度へ改善することができ
る。
【0047】この不変色色彩畳表においても、顔料樹脂
溶液への浸染、塗布或いは吹付その後の加熱により畳表
の各藺草繊維の表面がウレタン系接着剤が顔料を固着さ
せるため、変色する事なく色彩が鮮明に保持され、また
接着強化剤、浸透剤、架橋剤によって対摩擦性が強化さ
れ、更に耐水強化剤が藺草繊維に浸透してその耐水性が
強化され、耐光性、耐久性、耐水性に優れた不変色色彩
畳表を得る事ができる。
【0048】(実施例3)本実施例は、実施例2の変容例
に係るものである。
【0049】即ち、本実施例では、前記顔料樹脂溶液に
金箔・銀箔又は純金箔・銀箔或いは純金粉・銀粉等を混
入して攪拌し、各種所望の顔料との組合せにより、実施
例2と同じ方法によって各種色彩の金銀又は黄金色の不
変色色彩畳表を得ることができる。ただし、金・銀箔の
混入量に比例して顔料樹脂溶液の濃度を濃くして密着凝
縮させ剥脱や離散を防ぐことができる。その場合は、以
下に説明するロール塗装機を使用する。
【0050】図2及び図3にロール塗装機Aの構成を概
念的に示しており、図中、10は基台、11,12 は基台10の
両側に立設した左右側板、13,14,15は左右側板11,12 間
に回転自在に架設したゴムロール及び一対のメッキロー
ル、16は塗料タンク、17は受皿である。
【0051】かかる構成によって、塗料タンク16からの
塗料をゴムロール13の表面に含浸させ、その後、ゴムロ
ール13とメッキロール15との間で狭圧状態に移動する畳
表Bの一側表面に塗布することができる。なお、余った
塗料は受板17によって回収される。また、畳表Bの一側
のみならず、両側に塗布したい場合は、畳表Bの裏面側
に、上記したロール塗装機Aをもう一台配置すればよ
い。
【0052】金箔・銀箔のかわりに真鍮やアルミニウム
等の粉剤を用いてもよく、その他金・銀色の紙箔を粉状
にして用いてもよく、安価に極めて簡単に金銀色彩の不
変色色彩畳表を作成できる。尚、実施例2によって作成
した不変色色彩表の上に、金・銀・アルミニウム・ステ
ンレス・真鍮等の粉末を溶かして塗布するか吹付塗装し
た方が鮮明にできる。
【0053】なお、上記した実施例1〜実施例3におい
て用いた接着剤、強化剤、架橋剤、浸透剤等は、最近種
々新製剤が開発され、今後とも効力の優秀なものが開発
されるので、その時点で最も有効な新製剤を使用すれば
よい。更に、剥脱や離脱を防ぐために、ロール塗装機A
の使用等、物理的方法によって接着効果を強力にするこ
とができる。
【0054】(実施例4)本実施例は、顔料樹脂溶液を古
畳の再生に用いた場合である。
【0055】即ち、本実施例では、古畳の表面の畳表
に、上記した実施例1〜実施例3と同じ組成の顔料樹脂
溶液を吹付又は塗布し、その吹付又は塗布した表面を自
然乾燥又は加熱乾燥して極めて簡単にできるものであ
る。電気や都市ガスのない所は自然乾燥で晴れの日は1
日、曇りの日は2日、雨時期には3日ないし4日程度で
乾燥できるし、どうしても急ぐ場合はプロパンガス加熱
器を用いると1畳当たり10分〜20分程度でよい。
【0056】電気やガスのない所は、乾燥助剤を使用す
ることによって、自然乾燥で晴れの日は1畳当たり10分
〜15分、曇りの日は20分〜30分、雨時期には1時間程度
乾燥できるし、どうしても急ぐ場合は、ガス加熱器を用
いると、1畳あたり2〜3分でよい。
【0057】一般家庭では、都市ガス、電気ドライヤ等
の加熱器使用で1畳当たり10分〜20分程度で乾燥処理す
るもので変色して多少痛んでいた表面の畳表が新鮮な所
望の色彩に着色され、更に顔料樹脂溶液内に添加された
ウレタン系接着剤と各種強化剤の作用によって耐光性、
耐久性、耐水性が強化され畳表を張り替えることなく安
価に古畳を新品同様に再生できることとなる。
【0058】なお、顔料樹脂溶液の吹付又は塗布後に古
畳全体を移動式簡易乾燥室に入れ、100 ℃〜150 ℃の温
度で10分〜30分間乾燥処理してもよく、この場合におい
ては畳床の殺菌処理も兼用してできることとなる。
【0059】(実施例5)本実施例は、顔料樹脂溶液を古
壁等の再生に用いる場合である。
【0060】即ち、古壁や古板間等の再生は、汚れや亀
裂の目立つ壁や板の間、古い壁や板の間を実施例1〜実
施例3で使用した所望の色彩に発色する顔料樹脂溶液を
吹付又は塗布した後、自然乾燥又は加熱処理するもので
ある。自然乾燥より、実施例4と同じように、都市ガ
ス、プロパンガス、電気ヒータ、ドライヤ等の加熱乾燥
処理したほうがよく、1m2当たり5分ないし10分程度で
完全乾燥し、簡易に新品同様に再生でき、しかも安価で
ある。若しも、強制乾燥が困難な場合は、乾燥助剤を顔
料樹脂溶液内に混入して自然乾燥でも十分に凝固できる
ものである。
【0061】(実施例6)本実施例は、顔料樹脂溶液によ
って高級畳表等を製造する場合である。
【0062】即ち、高級畳表や花ござや藺草製品敷物や
高級ざぶとんカバー等にこれまで手描・捺染・転写する
事はできてもすぐに剥離して実用できなかった。しか
し、本実施例では、これらの畳表・花ござ・藺草製品敷
物・ざぶとんカバー等に、実施例2の方法で、それぞれ
の物品をまず加工仕上後、所望の色彩に発色する顔料樹
脂溶液で手描・捺染すれば、密着して剥離しなくなり、
又転写する時は、写しとる絵柄・図柄を予めウレタン系
樹脂溶液をバインダーとし、顔料を発色剤として作成さ
れた転写紙を、同じくウレタン系樹脂溶液で加工仕上さ
れた畳表・花ござ・藺草製品敷物やざぶとんカバー等の
上におき、加熱溶融して原画と同様な緻密繊細な絵柄・
図柄を写しとることができる。
【0063】その後、乾燥処理して剥離しない耐光性、
耐久性、耐水性に優れた所望の絵柄・図柄の畳表・花ご
ざ・藺草製品敷物・ざぶとんカバーんどを作成すること
ができる。
【0064】なお、本実施例における転写方法もこれま
での転写方法とは全く異なる画期的なもので簡単で安価
でしかも鮮明なものである。
【0065】上記実施例におけるその他の好ましい態様
について説明すると、実施例2〜実施例6において、撥
水剤として、シリコン系、フッソ系を用いて、畳表・花
ござ・藺草製品敷物・さぶとんカバー等の表面を加工仕
上して、水や酒類・牛乳等をこぼしても吸い込まないよ
うにすることもできる。
【0066】また、顔料樹脂溶液に、艶だし剤や防腐剤
を添加することもできる。
【0067】特に、食品添加防腐剤や殺菌・洗浄時等に
使用する低毒性の殺菌剤を使用することによって、畳に
発生するダニやカビを除去し、更に、ウレタン系の樹脂
の被膜によって長期間効力を持続することができる。
【0068】1例として、バイエル社のPreventol on e
xtra の1%水溶液を本顔料樹脂溶液に混入することに
よって通常の一般家庭では半年あるいは1年は防黴の効
果があり、ダニ、バクテリアの殺菌・殺虫効果も同様で
ある。
【0069】さらに、顔料樹脂溶液を乾燥して形成され
た層の摩擦抵抗を強化して藺草等から剥離しにくくする
ために、最初に接着強化剤を塗布又は吹付し、乾燥した
後、顔料樹脂溶液を塗布又は吹付乾燥しするほうが望ま
しい。
【0070】
【効果】以上説明したように、本発明では、例えば、不
変色色彩藺草の場合、泥染した乾燥藺草及び泥染しない
乾燥藺草を顔料を溶解させると共に、ウレタン系接着剤
や接着強化剤、耐水強化剤、浸透剤等を添加させた顔料
樹脂溶液に浸染させ、その後乾燥処理することにしてい
る。ここに、ウレタン系接着剤は、従来の塩化ビニリデ
ンとフマル酸ヂエチルエステルの乳化共重合体及び塩化
ビニル、ビニルイソブチルエーテル、酢酸ビニルの三成
分乳化共重合体からなる接着剤や、ペガール等と比較し
て、接着強度が著しく大きいので、ヌレ雑巾等で拭いた
場合でも、顔料が不変色色彩藺草から剥離するのを確実
に防止することができる。また、ウレタン系接着剤は、
その特性によって、天然イ草の風合をそのまま保持する
ことができる。即ち、ウレタン系接着剤は、藺草表面
に、顔料が剥離することなく強固に固着でき、しかも、
色彩が鮮明に着色され、耐光性、耐久性に優れ、また耐
水強化剤によって耐水性も向上することとなり、染色経
費も安価であり、不変色色彩藺草でもって畳表や花ござ
その他敷物類の品質を向上させ得ることとなる。
【0071】もちろん、ウレタン系接着剤は、染土によ
る粉塵の浮遊がなく、これまで粉塵公害と騒がれた作業
者や関係者の健康を守り、作業所や作業者の衣類その他
の汚れからも守ることができるものである。
【0072】次に不変色色彩畳表の場合、乾燥藺草で織
成した畳表を顔料を溶解させると共にウレタン系接着剤
や接着強化剤、耐水強化剤を添加させた顔料樹脂溶液に
浸染させ、または顔料樹脂溶液を吹付又は塗布し、その
後乾燥処理することにより、畳表の藺草表面に付着した
顔料がウレタン系接着剤で固着化されて顔料が剥離する
ことなく、色彩が鮮明に着色され、耐光性、耐久性に優
れ、また耐水強化剤によって耐水性も向上することとな
り、染色経費も安価であり、畳表の品質が向上すること
となる。
【0073】その上、泥染による粉塵の浮遊により室内
の汚れや粉塵抗議として作業者の健康を害する危険から
守ることができる。
【0074】更に、前記顔料樹脂溶液の中に金銀・アル
ミ・真鍮等の箔又は粉末或いは純金・銀を混入して吹付
又は塗布した後乾燥処理することによって所望の色彩の
金・銀色彩の不変色色彩畳表を簡単にしかも安価に作成
できるので一般家庭でも容易に使用できることとなる。
【0075】更に、古畳の再生の場合、変色して少し痛
んでいる古畳の畳表に、ウレタン系顔料樹脂溶液を吹付
又は塗布し乾燥処理することにより、畳表が新しい畳と
同様の色彩に着色され、畳表を張り替えることなく安価
に古畳を再生することができる。従って、畳職人に頼ま
なければできなかったことが、いつでも自分で所望の色
彩の畳が再生でき、経費節約は勿論のこと、部屋におい
てある諸道具の移動等も僅かの労力で済むこととなり、
季節の移り変わりに従って自分の好みの色彩に合わせて
塗り変えて楽しむことができる。
【0076】また、古畳等を加熱乾燥することで、カビ
の発生を防ぎ、ダニ等を殺虫できるので、その衛生的社
会への貢献度は大きい。
【0077】更に、古壁や古板の間の再生の場合、これ
まで古壁は一度とりこわして塗り直す等の不便さと経費
が高価である等、簡単に新しくする事はできなかった
が、安価で簡単にできる事や、古い板の間等はこれまで
取り壊した後、新しい材質のもので張りかえするか、油
性ペンキで塗った場合は和風に違和感を与え、洋間であ
っても少々違和感を受けるが、顔料樹脂溶液を使用し、
吹付又は塗布した後乾燥処理した場合は簡単に所望の色
彩に、しかも安価に短時間に仕上げることができる。
【0078】更に、柄物の手描・捺染・転写の場合、天
然の藺草を原料としての敷物は剥げ易いために手描等は
行われていなかったが、ビニール製品に比べ、冬は温か
く夏は涼しい天然藺草の敷物に、手描・捺染・転写する
ことができ、革命的な敷物の出現となり、今後の需要を
加速的に増進することができる。
【0079】特に転写の場合、転写機も従来のものに比
べて格段に安くできてプリントの色彩も顔料を使用する
ために鮮明となり、対日光堅牢度も強く、耐久性、耐水
性にも優れているために、高級品であっても従来の敷物
に比べて格段に安くしかも天然のものであるため従来の
ビニール製品に比べて通気性、感触、色彩等全ての点で
優れ、敷物業界に対する貢献度は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不変色色彩畳表の製造工程を示す
説明図である。
【図2】本発明に係る不変色色彩畳表の製造に用いるこ
とができるロール塗装機の斜視図である。
【図3】本発明に係る不変色色彩畳表の製造に用いるこ
とができるロール塗装機の概念的作用説明図である。
【符号の説明】
100 藺草刈取工程 101 泥染工程 102 乾燥工程 103 溶剤・顔料混合工程 104 溶剤・ウレタン系顔料固着剤調合工程 105 タンク充填工程 106 溶液浸漬工程 107 乾燥工程 108 不変色色彩藺草

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望の色彩に発色する顔料を溶剤に溶解さ
    せて水で希釈させ、更に、ウレタン系接着剤と、耐水強
    化剤及び浸透剤を添加させて調合した顔料樹脂溶液。
  2. 【請求項2】所望の色彩に発色する顔料を溶剤に溶解さ
    せて水で希釈させ、更にウレタン系接着剤と、耐水強化
    剤及び浸透剤を添加させた顔料樹脂溶液内に乾燥藺草を
    浸漬させ、その後藺草を乾燥処理してなる不変色色彩藺
    草。
  3. 【請求項3】所望の色彩に発色する顔料を溶剤に溶解さ
    せて水で希釈させ、更にウレタン系接着剤と、耐水強化
    剤及び浸透剤を添加させた顔料樹脂溶液内に乾燥藺草で
    織成した畳表を浸漬させるか、又は、前記畳表に前記顔
    料樹脂溶液を吹付又は塗布し、その後畳表を乾燥処理し
    てなる不変色色彩畳表。
  4. 【請求項4】所望の色彩に発色する顔料を溶剤に溶解さ
    せて水で希釈させ、更にウレタン系接着剤と、耐水強化
    剤及び浸透剤及び香料を添加させた顔料樹脂溶液内に乾
    燥藺草で織成した畳表を浸漬させるか、又は、前記畳表
    に前記顔料樹脂溶液を吹付又は塗布し、その後畳表を乾
    燥処理してなる不変色色彩畳表
  5. 【請求項5】所望の色彩に発色する顔料を溶剤に溶解さ
    せて水で希釈させ、更にウレタン系接着剤と、耐水強化
    剤及び浸透剤を添加させた顔料樹脂溶液に金・銀・アル
    ミ・真鍮の箔又は粉を所望の量混入して所望の色彩に作
    成し、乾燥藺草で職成した畳表を浸漬させるか又は前記
    畳表に前記顔料顔料樹脂溶液を吹付又は塗布し、その後
    畳表を乾燥処理してなる不変色色彩畳表。
  6. 【請求項6】所望の色彩に発色する顔料を溶剤に溶解さ
    せて水で希釈させ、更にウレタン系接着剤と、耐水強化
    剤及び浸透剤及び香料をを添加させた顔料樹脂溶液に金
    ・銀・アルミ・真鍮の箔又は粉を所望の量混入して所望
    の色彩に作成し、乾燥藺草で職成した畳表を浸漬させる
    か又は前記畳表に前記顔料顔料樹脂溶液を吹付又は塗
    し、その後畳表を乾燥処理してなる不変色色彩畳表
  7. 【請求項7】所望の色彩に発色する顔料を溶剤に溶解さ
    せて水で希釈させ、更にウレタン系接着剤と、耐水強化
    剤及び浸透剤及び香料更には所望の金・銀・アルミ・真
    鍮の箔又は粉を混入した顔料樹脂溶液を古畳の畳表部分
    に吹付又は塗布してその後畳表を乾燥処理するか、前記
    顔料樹脂溶液に乾燥助剤を加えて自然乾燥又は短時間に
    乾燥処理してなる古畳を再生することを特徴とする顔料
    樹脂溶液の使用方法。
  8. 【請求項8】所望の色彩に発色する顔料を溶剤に溶解さ
    せて水で希釈させ、更にウレタン系接着剤と、耐水強化
    剤及び浸透剤及び香料更には所望の金・銀・アルミ・真
    鍮の箔又は粉を混入した顔料樹脂溶液板の間や壁や家
    具建具、調度品に吹付又は塗布してその後乾燥処理する
    か、前記顔料樹脂溶液に乾燥助剤を加えて自然乾燥又は
    短時間に乾燥処理して所望の色彩に更新又は再生するこ
    とを特徴とする顔料樹脂溶液の使用方法。
  9. 【請求項9】所望の色彩に発色する顔料を溶剤に溶解さ
    せて水で希釈させ、更にウレタン系接着剤と、耐水強化
    剤及び浸透剤及び香料更には所望の金・銀・アルミ・真
    鍮の箔又は粉を混入した顔料樹脂溶液用いて畳表及び
    藺草製品に所望の絵や図柄を手描、捺染、転写すること
    を特徴とする顔料樹脂溶液の使用方法。
  10. 【請求項10】顔料樹脂溶液に香料及び/又は艶だし剤
    を添加することを特徴とする請求項1記載の顔料樹脂溶
    液。
  11. 【請求項11】顔料樹脂溶液に防腐剤を添加することを
    特徴とする請求項1記載の顔料樹脂溶液。
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