JP2519485Y2 - 高速ラインプリンタ - Google Patents

高速ラインプリンタ

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JP2519485Y2
JP2519485Y2 JP1991112653U JP11265391U JP2519485Y2 JP 2519485 Y2 JP2519485 Y2 JP 2519485Y2 JP 1991112653 U JP1991112653 U JP 1991112653U JP 11265391 U JP11265391 U JP 11265391U JP 2519485 Y2 JP2519485 Y2 JP 2519485Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、インクリボンを装填し
て作動する高速ランンプリンタに関するものであり、詳
しくは、インクリボン走行部、及び用紙セット部の構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の印字ヘッドを有する高速ラインプ
リンタでは、各印字ヘッドがインクリボンの同じ領域を
使用しないようにするため、各印字ヘッドがインクリボ
ンのそれぞれ固有の領域を使用するように図られてい
る。図5は従来の高速ラインプリンタのインクリボンを
装填した状態を説明する図である。リボンベースプレー
ト1の中央にはリボントレイ3が設けられ、リボントレ
イ3は折り畳まれたインクリボン5を収納している。リ
ボントレイ3にはせき7a、7bが設けられ、せき7
a、7bはリボントレイ3に収納されたインクリボン5
の倒れやねじれを防止してインクリボン5をリボン分離
部9に送り出すようになっている。リボン分離部9には
フリクションスプリング(板ばね)11が設けられ、フ
リクションスプリング11は突起部13にインクリボン
5を付勢するようになっている。つまり、インクリボン
5は、走行中にフリクションがかけられ、弛みが防止さ
れるようになっているのである。リボン分離部9のリボ
ン排出側にはリボンガイドローラ15が設けられ、リボ
ンガイドローラ15はリボン分離部9からキャリッジ側
に排出されるインクリボン5をガイドしている。
【0003】一方、複数の印字ヘッド17(図5中、1
7a〜17fの六個))が搭載されたキャリッジ19に
はリボンプロテクタ21が印字ヘッド17に対向して設
けられ、リボンプロテクタ21はリボン分離部9から排
出されるインクリボン5を印字ヘッド17との間にセッ
トするようになっている。また、リボンベースプレート
1の他端側には一対のローラホルダ23が設けられ、そ
れぞれのローラホルダ23はリボンフィードローラ25
a、25bを回動自在に支持している。リボンフィード
ローラ25aは、ローラホルダ23が回転軸27を中心
に回転されることで、リボンフィードローラ25bに対
して接近離反動するようになっている。また、リボンフ
ィードローラ25a側のローラホルダ23には圧縮スプ
リング29が設けられ、圧縮スプリング29は通常時、
リボンフィードローラ25aをリボンフィードローラ2
5bに付勢している。リボン分離部9とキャリッジ19
との間、及びキャリッジ19とリボンフィードローラ2
5a、25bとの間にはリボンガイド31a、31b、
31cが設けられ、リボンガイド31a〜31cは折り
返し部でのインクリボン5をガイドしている。
【0004】このように構成された従来の高速ラインプ
リンタのリボン走行ルートにおいて、図示しないモータ
の駆動により、リボンフィードローラ25a、25bが
回転されると、リボンフィードローラ25a、25b間
に挟まれたインクリボン5が折り畳まれてリボントレイ
3に収納される一方、リボントレイ3からリボン分離部
9を介して収納されていたインクリボン5が排出され
る。リボン分離部9から排出されたインクリボン5は、
リボンプロテクタ21と印字ヘッド17a〜17fとの
間を通過し、リボンフィードローラ25a、25bに引
き込まれ、再びリボントレイ3に収納されるのである。
【0005】図6は高速ラインプリンタの印字ヘッドと
リボン走行方向の関係を説明する図、図7は高速ライン
プリンタにおけるインクリボンの使用領域を説明する図
である。ところで、インクリボン5が印字ヘッド17a
〜17fを通過する際、キャリッジ19に搭載された複
数の印字ヘッド17a〜17fが、インクリボン5の同
じ領域を使用しないようにするため、インクリボン5の
走行方向33は印字ヘッド17a〜17fの移動方向3
5に対して、所定の角度(リボン走行傾斜角度)αだけ
傾けられている。また、このようにインクリボン5の走
行方向33が傾けられる高速ラインプリンタでは、幅W
が広い無端インクリボンが使用され、各印字ヘッド17
a〜17fを隣接する印字ヘッドの位置(印字ヘッド1
7fの場合は、二点鎖線で示す17f' の位置)まで移
動させ、印字を行っている。従って、各印字ヘッド17
a〜17fは、図7に示すように、幅W方向に分割され
たインクリボン5のそれぞれ固有の使用領域37a〜3
7fを使用することになり、インクリボン5の幅W方向
が均一に使用されるように図られているのである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】従来の高速ラインプリ
ンタでは、インクリボン5を均一に使用するため、幅W
方向の使用領域37a〜37fが各印字ヘッド17a〜
17fに対して固有に定められていた。しかしながら、
高速ラインプリンタの実際の使用に際しては、種々の異
なる幅の用紙(5インチ〜16インチ程度)が使用され
るため、常に均一にインクリボン5が使用されるとは限
らず、各使用領域37a〜37fの使用状況には差が生
じることがあった。
【0007】例えば、図8に示すように、インクリボン
5上での全印字幅をw、印字ヘッド数をN、印字ヘッド
の移動領域をL、リボン走行傾斜角度をα、印字高さを
Hとした場合、全印字幅wとリボン走行傾斜角度αとの
間には関係式、
【数1】 w=N・Lsinα+Hcosα …(1) が成り立つ。ここで、印字ヘッドの移動領域L、及び印
字高Hは装置により決定される定数であることから、全
印字幅wは実際に印字される印字ヘッド数Nとリボン走
行傾斜角度αによって決定される。従って、従来の高速
ラインプリンタのようにリボン走行傾斜角度αが一定で
ある場合には、印字される用紙の用紙幅に応じて、実際
に使用される印字ヘッド数が変化(例えば、三個に変
化)すると、図7中の半影で示した固有の使用領域37
a、37b、37cのみのインクリボン5の上側半分だ
けが使用されることになり、下側半分は全く使用され
ず、リボンのランニングコストが著しく高くなるという
虞れがあった。
【0008】また、上述したように、インクリボン5の
使用領域が均一に使用されないと、オペレータレベルで
のインクリボン寿命によるリボン交換時期の判断が難し
く、インクリボン5のある領域では寿命に達しているに
もかかわらず、使用頻度の少ないその他の領域が寿命に
達していないという判断から継続使用され、その結果、
寿命に達している領域が極端に劣化してリボン破れ等が
発生し、これが原因となって高価な印字ヘッドワイヤを
引っ掛けて折損する等、重大な故障を引き起こす虞れも
あった。
【0009】本考案は上記状況に鑑みてなされたもの
で、インクリボンが常に均一に使用されるとともに、イ
ンクリボン寿命からのリボン交換時期の判断が容易にで
きる高速ラインプリンタを提供し、もって、ランニング
コストの低減、及び劣化リボンの継続使用によるリボン
破れ、並びにリボン破れに伴う印字ヘッドのワイヤ折損
故障等の諸弊害の発生を防止することで、装置の信頼性
向上を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の用紙の幅に対応してフレームが傾斜される本考案に係
る高速ラインプリンタの構成は、並設された複数の印字
手段を有し、印字手段の印字に供せられるインクリボン
の走行ルートが形成されたフレームを有する高速ライン
プリンタにおいて、用紙の幅に対応して印字を行う印字
手段数を検出するとともに、この検出情報からインクリ
ボンの使用領域幅が常に均一となるように駆動手段を制
御して駆動手段により駆動される昇降手段の動作によっ
てフレームの傾斜角度を可変させる制御手段を設けてい
る。また上記高速ラインプリンタにおいて、印字手段の
印字に供せられるインクリボンの走行ルートが形成され
たフレームの印字手段並設方向一端側を印字手段前方に
配されたインクリボンの面に対し直交方向で伸びる軸を
介して回動自在に支持し、フレームの全体が該軸を中心
として回動するようにフレーム他端側の面に昇降手段を
当接させ、フレームに形成された走行ルートに設けられ
ているインクリボンを印字手段並設方向に対して傾斜さ
せている。さらに上記高速ラインプリンタにおいて、用
紙の幅に応じて移動されるトラクタを備え、トラクタの
移動位置を検出する位置検出手段を設け、この位置検出
手段により検出されたトラクタ移動位置情報から用紙幅
に対応して印字を行う印字手段(例えば印字ヘッド)数
を検出する制御手段を設けている。
【0011】
【作用】用紙の幅に対応してフレームが傾斜される高速
ラインプリンタでは、印字を行う印字手段数が検出さ
れ、この検出情報により制御手段が駆動手段を制御し、
この駆動手段により昇降手段が動作されることで、イン
クリボンの使用領域幅が常に均一となるようにフレーム
の傾斜角度が可変される。フレームの一端側が回動自在
に支持される高速ラインプリンタでは、フレームの一端
側が回動自在に支持され、フレームの他端側の面が昇降
手段に当接され、この昇降手段が動作することによりフ
レームの他端側の面が昇降手段に対して接近離反動し、
フレームの他端側が軸を中心に回動される。すなわち、
フレームの一端側を回動軸の支点とし、その軸を中心に
インクリボンの走行機構全体をフレームとともに回動さ
せてインクリボンの傾斜角度を可変にするので、インク
リボンの走行に支障をきたさない。印字手段数が検出さ
れる高速ラインプリンタでは、用紙の幅に応じて移動さ
れるトラクタが移動され、移動されたトラクタの位置が
移動位置情報として位置検出手段に検出され、制御手段
がこの移動位置情報から用紙幅に対応して印字を行う印
字手段数を検出し、用紙幅に応じて必要な印字手段数が
常に把握される。
【0012】
【実施例】以下、本考案に係る高速ラインプリンタの好
適な実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本
考案の一実施例に係る高速ラインプリンタのリボン走行
部を説明する図、図2は本考案の一実施例に係る高速ラ
インプリンタのリボン走行部を説明する側面図である。
インクリボン5の走行ルートが形成されたフレームとな
るリボンベースプレート41には図示しないモータを駆
動源としてリボン送りを行うリボンフィードローラ部4
3a、43bと、折り畳まれたインクリボンを収納する
リボン収納部45と、折り畳まれたインクリボンをフリ
クションをかけながら順次排出供給するリボン分離部4
7と、リボンガイドローラ49及び三箇所のリボンガイ
ド51a、51b、51c等のリボン走行ルートを形成
するために必要な全ての構成部材が設けられている。
【0013】このリボンベースプレート41の一端側で
ある左端側(印字ヘッド並設方向における左端側)は、
印字ヘッド前方に配されるインクリボンの面に対し直交
方向で伸びる軸であるポスト53a、53bを介して、
装置本体のサイドフレーム(L)55側に回動自在に支
持されている。つまり、リボン走行ルートが形成された
リボンベースプレート41は、左端側を中心に右端側が
上下方向(矢印y方向)に回動自在となっているのであ
る。また、リボンベースプレート41の右端側にはポス
ト53a、53bの軸方向と同一方向に中心軸が伸びる
スナップポスト57a、57bを介してリフトアーム5
9が回動自在に連結され、リフトアーム59は下端が当
接面59aとなっている。リフトアーム59の両側面に
はスナップポスト57a、57bの中心軸方向に突出し
たスタッド61a、61bが形成され、スタッド61
a、61bはサイドフレーム(R)63に固定されたス
ライドガイド65a、65bにより上下方向に摺動可能
に支持されている。
【0014】一方、サイドフレーム(R)63には印字
ヘッドの並設方向に中心軸が伸びるショルダスタッド6
7が固定され、ショルダスタッド67には昇降手段とし
てリフトカム69が組み込まれている。また、リボンベ
ースプレート41の右端側とサイドフレーム(R)63
とには、両者に亘ってスプリング71a、71bが取り
付けられ、リボンベースプレート41の右端側は通常時
サイドフレーム(R)63側に付勢されている。そし
て、リボンベースプレート41の右端側がサイドフレー
ム(R)63側に付勢されることで、リフトアーム59
の当接面59aはリフトカム69に圧接された状態とな
っている。このリフトカム69は、円盤状スリットディ
スク73、ギヤ部75と同軸状となって一体固定されて
いる。円盤状スリットディスク73の近傍にはフォトセ
ンサー77が設けられ、フォトセンサー77は円盤状ス
リットディスク73のスリットを検知することでリフト
カム69の回転角度を検出するようになっている。ま
た、ギヤ部75にはアイドルギヤ79が噛合され、アイ
ドルギヤ79には駆動手段としてパルスモータ81のモ
ータギア83が噛合されている。
【0015】従って、パルスモータ81を駆動させるこ
とにより、モータギア83、アイドルギヤ79を介して
ギヤ部75及び円盤状スリットディスク73と一体のリ
フトカム69を回転させ、リフトアーム59を上下移動
させることで、リボンベースプレート41の傾斜角度を
可変させることが可能となるのである。そして、リフト
アーム59の上下移動量は、リフトカム69と一体に固
定された円盤状スリットディスク73のスリットをフォ
トセンサー77により検出し、リフトカム69を所定の
角度回転させることにより制御することができるのであ
る。
【0016】次に、図3に基づいて、本考案に係る高速
ラインプリンタの用紙送りを行うトラクタ部について説
明する。図3は本考案に係る高速ラインプリンタのトラ
クタ近傍を示す正面図である。用紙送り部には用紙送り
方向に直交する方向に伸びるドライブシャフト83、ガ
イドシャフト85が並設され、ドライブシャフト83、
ガイドシャフト85は用紙送りを行うトラクタ(L)8
7とトラクタ(R)89を移動自在に支持している。ト
ラクタ(L)87とトラクタ(R)89は、印字される
用紙の幅に応じて、それぞれがガイドシャフト85に設
けたリミッタ91aと91bの間、及び91cと91d
の間で移動自在となっている。ところで、トラクタ
(R)89の下部には金属プレート93が取り付けら
れ、金属プレート93はトラクタ(R)89真下の本体
に等間隔で配設された非接触で金属を検知する位置検出
手段である近接センサ95a、95b、95cにより検
出されるようになっている。つまり、トラクタ(R)8
9がリミッタ91cと91dの間を移動する際、金属プ
レート93が近接センサ95a、95b、95cに検知
され、トラクタ(R)89の位置が検出されるようにな
っているのである。
【0017】ここで、各近接センサ95a〜95cによ
り検出されるトラクタ(R)89の位置と、その位置に
おいて実際に使用される印字ヘッドとの対応を説明す
る。尚、本実施例では、キャリッジ97に搭載されてい
る印字ヘッドは99a〜99fの六個とする。近接セン
サ95aにより検出されるトラクタ(R)位置89aで
は、印字に使用される印字ヘッドは99a〜99dの四
個、近接センサ95bにより検出されるトラクタ(R)
位置89bでは、印字に使用される印字ヘッドは99a
〜99eの五個、近接センサ95cにより検出されるト
ラクタ(R)位置89cでは、印字に使用される印字ヘ
ッドは99a〜99f全ての六個である。また、各近接
センサ95a〜95cにより検出されないトラクタ
(R)位置では、99a〜99cの三個の印字ヘッドが
使用されると判断する。
【0018】次に、図4に基づいて、トラクタの検出位
置によりリボンベースプレート傾斜角度を可変させる制
御手段について説明する。図4は傾斜角度を可変させる
制御手段を表すブロック図である。用紙セット、及び用
紙交換時は、図示しない手段によりプラテンオープンの
動作を行い、この時、プラテンオープンセンサ101に
よりプラテンが開かれたというアラーム情報をマイクロ
プロセッサー(CPU)103が受信する。次に、用紙
セット後、プラテンを図示しない手段により閉じ、アラ
ームを解除した後、近接センサA、B、C(95a、9
5b、95c)により位置検出の有無、及びどの位置の
近接センサが位置検出をしたかの情報をマイクロプロセ
ッサー103が受信する。こうして得られた位置情報を
基に、プログラムROM105からデータを呼び出し、
近接センサの有無、及び検出位置に対応したパルスモー
タ81(図1参照)の駆動データを、マイクロプロセッ
サー103がモータLSI107に送信する。モータL
SI107では、受け取った駆動データを基にパルスモ
ータ81を駆動させるための制御信号を作成し、モータ
ドライバー109へ送信し、パルスモータ81を駆動さ
せる。マイクロプロセッサー103は、パルスモータ8
1の駆動により回転される、リフトカム69(図1参
照)と一体固定された円盤状スリットディスク73の回
転角度をフォトセンサー77により検出し、リフトカム
69を所定の回転角度に制御する。
【0019】このようにして、用紙セット時のトラクタ
(R)89の位置移動に伴う各近接センサ95a〜95
cの検出有無、及びどの位置の近接センサを検出したか
によって、実際の印字に使用される印字ヘッド数を判断
し、その情報によりリフトカム69を所定角度回転させ
て、インクリボンを有効に使用するようにリボンベース
プレート41、即ち、リボン走行ルートの傾斜角度を四
段階に可変させることが可能になるのである。
【0020】尚、本実施例で使用したトラクタ位置検出
のための位置検出手段は、近接センサ95a〜95cに
限定されるものではなく、例えば、マイクロスイッチ
や、反射型センサ等であってもよく、また、その使用数
も本実施例の数に限定されるものではない。更に、本実
施例ではリボンベースプレート41にリフトアーム59
を連結し、該リフトアーム59の当接面59aにリフト
カム69を圧接させたが、リフトアーム59をリボンベ
ースプレート41と一体とすることにより、リフトカム
69が直接リボンベースプレート41に圧接されるもの
であってもよい。
【0021】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、用紙の幅に
対応してフレームが傾斜される本考案に係る高速ライン
プリンタは、用紙の幅に対応して印字を行う印字手段数
を検出するとともに、この検出情報からインクリボンの
使用領域幅が常に均一となるように駆動手段を制御して
フレームの傾斜角度を可変させる制御手段を設けたの
で、使用される用紙の幅にかかわらず、常にインクリボ
ンを均一、且つ有効に使用することができ、インクリボ
ンのランニングコストを著しく向上させることができ
る。また、使用される用紙の幅にかかわらず、インクリ
ボンの使用可能領域幅が常に均一に使用されるため、イ
ンクリボン寿命によるリボン交換時期の判断が極めて容
易となり、劣化リボンの継続使用によるリボン破れ、並
びにリボン破れに伴う印字手段のワイヤ折損故障等の諸
弊害の発生を防止することができ、装置の信頼性を向上
させることができる。フレームの一端側が回動自在に支
持される本考案に係る高速ラインプリンタは、印字手段
の印字に供せられるインクリボンの走行ルートが形成さ
れたフレームの一端側を回動自在に支持し、他端側が回
動するように他端側の面に昇降手段を当接させたので、
昇降手段が動作することによりフレーム他端側の面が昇
降手段に対して接近離反動し、フレームの傾斜角度を可
変させることができる。印字手段数が検出される本考案
に係る高速ラインプリンタは、トラクタの移動位置を検
出する位置検出手段を設け、この移動位置情報から用紙
幅に対応して印字を行う印字手段数を検出する制御手段
を設けたので、使用される用紙に応じて実際に印字に必
要な印字手段数を常に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る高速ラインプリンタのリボン走行
部を説明する図である。
【図2】本考案に係る高速ラインプリンタのリボン走行
部を説明する側面図である。
【図3】本考案に係る高速ラインプリンタのトラクタ近
傍を示す正面図である。
【図4】傾斜角度を可変させる制御手段を表すブロック
図である。
【図5】従来の高速ラインプリンタのインクリボン装填
状態を説明する図である。
【図6】高速ラインプリンタの印字ヘッドとリボン走行
方向の関係を説明する図である。
【図7】高速ラインプリンタにおけるインクリボンの使
用領域を説明する図である。
【図8】リボン走行傾斜角とリボン上での全印字幅の関
係を説明する図である。
【符号の説明】
41 リボンベースプレート 53a、53b ポスト(軸) 69 リフトカム 87、89 トラクタ 81 パルスモータ 95a〜95c 近接センサ(位置検出手段) 99a〜99f 印字ヘッド α 傾斜角度

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設された複数の印字手段を有し、該印
    字手段の印字に供せられるインクリボンの走行ルートが
    形成されたフレームを有する高速ラインプリンタにおい
    て、 用紙の幅に対応して印字を行う印字手段数を検出すると
    ともに、該検出情報からインクリボンの使用領域幅が常
    に均一となるように駆動手段を制御して該駆動手段によ
    り駆動される昇降手段の動作によって前記フレームの傾
    斜角度を可変させる制御手段を設けたことを特徴とする
    高速ラインプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高速ラインプリンタにお
    いて、 前記印字手段の印字に供せられるインクリボンの走行ル
    ートが形成されたフレームの前記印字手段並設方向一端
    側を印字手段前方に配されたインクリボンの面に対し直
    交方向で伸びる軸を介して回動自在に支持し、該フレー
    ムの全体が該軸を中心として回動するように該フレーム
    他端側の面に昇降手段を当接させ、該フレームに形成さ
    れた走行ルートに設けられているインクリボンを該印字
    手段並設方向に対して傾斜させたことを特徴とする高速
    ラインプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の高速ラインプリンタにお
    いて、 用紙の幅に応じて移動されるトラクタを備え、 前記トラクタの移動位置を検出する位置検出手段を設
    け、該位置検出手段により検出された前記トラクタの移
    動位置情報から用紙幅に対応して印字を行う印字手段数
    を検出する制御手段を設けたことを特徴とする高速ライ
    ンプリンタ。
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JPH0553968U (ja) 1993-07-20

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