JP2519152Y2 - 連続用紙の切断ユニット装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は静電プリンタ、サーマルプリンタ等の各種電
子式プリンタに設置されて好適な特に幅広の印刷ずみの
連続用紙の巻取側に配設される連続用紙の切断ユニット
装置に関する。

（従来の技術） 従来、この種、各種電子式プリンタの取出部分に設置
されている幅広の連続用紙の切断手段としては、プリン
タの用紙排出口と平行状態に設置されている。更にはこ
の連続用紙を巻取る場合には巻取装置を、切断する場合
には切断装置を両者の一方を選択的に交換する方式があ
る。

この様に連続用紙の切断装置がプリンタの用紙排出口
と平行状態に設置されている方式ではスペースを必要と
し、巻取作業時に邪魔である。更には巻取装置と切断装
置とをその都度、交換しなければならない方式では、そ
の交換作業が面倒である。

（考案が解決しようとする課題） 本考案は、上記従来方式の欠陥であるスペースの問
題、交換作業の問題を解決するものであって、連続用紙
の連続巻取時においては常備してある巻取手段で巻取
り、この連続用紙を必要単位に切断して使用する場合は
問題のカッタ装置をプリンタ架台の支柱部の内部に収容
可能に構成し、かつこの装置を支持している側板を開閉
自在方式或は水平方向に摺動自在方式等の出入自在とす
れば巻取時にそのスペースの有効使用ができ、更には交
換作業を必要としない簡便なる連続用紙の切断ユニット
装置を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本考案の各種電子式プリンタに適用される連続用紙の
切断ユニット装置は、プリンタ架台１の支柱部３に対し
て、開閉自在方式或は水平摺動方式等の出入自在となす
ように構成されたカッタ装置20を備え、このカッタ装置
20はその側板21の内側に構成される。

そして連続用紙Ｌの切断時に於ては、前記カッタ装置
20が前記支柱部３から取り出されると共に固定保持され
て、プリンタＰの用紙排出側に臨場し、 前記連続用紙Ｌの巻取時に於ては、前記カッタ装置20
が支柱部３内に収納されると共に、前記側板21の反カッ
タ装置20側に支持された巻取手段８がプリンタＰの用紙
排出側に臨場するように構成したものである。

（作用） 連続用紙Ｌの巻取部分において、第１図の実線にて示
した状態が通常の巻取に供する場合である。

連続用紙Ｌは供給ロール10からプリンタＰに供給され
て、所望のデータが記録印字（印刷）される。かくして
印字ずみの連続用紙Ｌは起立状態（閉鎖状態）のカッタ
装置20の側板21の外面に取付けられた巻取支持部材８に
保持される巻取リール（図示せず）に巻取られて巻取ロ
ール11を得る。尚、巻取手段（巻取リール）はモータ
（図示せず）の駆動により回転するように構成されてい
る。

次に第１図において、連続用紙Ｌの巻取部分を二点鎖
線にて示した状態が連続用紙を所定単位に切断する場合
である。この様に連続用紙Ｌの切断時においては第２図
に示すようなカッタ装置20をプリンタ架台１の支柱部３
から取り出すものである。実施例においては支柱部３に
対して開閉自在な構成であるカッタ装置20を支持した側
板21を開放して、その巻取支持部材８がプリンタ架台１
のフレーム５に当接することによりストッパ役となし、
カッタ装置20全体を傾斜状態として安定固定する。そし
て後述するロータリカッタ30がプリンタ架台１に載置さ
れたスタッカ32に臨んで設定される。

かくしてプリンタＰから排出される印字ずみの連続用
紙Ｌは一対の案内ローラ24,25間に挾持され、更に前記
巻取手段の駆動源であるモータ（図示せず）に接続され
て回転する駆動ローラ26と押付ローラ（図示せず）とに
挾持されて、ロータリカッタ30に導びく。

そして連続用紙Ｌの裏面に記した検出マーク等をカッ
タ装置20の用紙通路中に設定されたセンサ（図示せず）
が検出すると、前記駆動ローラ26の回転が停止すると共
に、前記ロータリカッタ30が回転して、この連続用紙Ｌ
を所定寸法に切断し、スタッカ32内に順次、積層させ
る。

（実施例） 本考案の実施例を第１図および第２図を参照して説明
する。

電子式プリンタＰを搭載するプリンタ架台１はＩ型を
呈し、上部にはテーブル２下部にはフレーム５付の架台
基板４が設けられ、このテーブル２と架台基板４との間
に、カッタ装置20を収容でき得るように形成された支柱
部３が設置されている。更に前記架台基板４の下部には
このプリンタ架台１が移動自在のように車輪６が取付け
られている。

プリンタ架台１の連続用紙Ｌの供給側には、その支柱
部３に取付けられた供給ロール10の供給支持部材７を有
する。その巻取側には、前記カッタ装置20の側板21の外
側に巻取ロール11の支持部材８が取付けられていて、こ
の巻取ロール11の巻取リール軸はモータ（図示せず）に
て回転するように構成されている。

かくしてこのカッタ装置20がプリンタ架台１の支柱部
３に対して出入自在となるように、その側板21は支柱部
３との間に装着された蝶番９によって開閉される。

次に支柱部３に対して開閉する側板21によって出入自
在となしたカッタ装置20は、第２図に示すようにその側
板21の内側（第２図の斜視図に於ては上方側に位置す
る）に取付けられたラベル案内台22上に支持される以下
に述べる各種部材によって構成されている。

ラベル案内台22にはラベル案内手段、ラベル移送手
段、ラベル切断手段、ラベル送出手段等が備えられ、こ
のラベル切断、送出手段の先端にプリンタ架台１の架台
基板４に載置されたスタッカ32を有する。

前記ラベル案内手段とは一対のフレーム23に取付けら
れた案内ローラ24と、該案内ローラ24に対設して圧接状
態の案内ローラ25とから成る。

前記ラベル移送手段とはモータ（図示せず）から回転
が伝達されるように構成された駆動プーリ29にベルト28
を介して駆動されるプーリ27により駆動する駆動ローラ
26と、該駆動ローラ26に対設して圧接された押圧ローラ
（図示省略）とから成る。

前記ラベル切断手段とは、回転刃と固定刃とを組合せ
たロータリカッタ30で、該回転刃は前記モータとは別の
モータ（図示省略）の回転が伝達されるようになってい
る。

前記ラベル送出手段とはこのロータリカッタ30に臨ん
で設定された切断ラベルのスタッカ32へ確実に案内する
一対のホッパ31である。

次に供給ロール10の連続用紙ＬをプリンタＰに供給し
て、所望の印字を施した後の連続用紙Ｌの巻取と切断と
の作用について説明する。

連続用紙Ｌの巻取仕様状態はその巻取部分を第１図で
実線にて示す如く、カッタ装置20の側板21をプリンタ架
台１の支柱部３に閉鎖せしめて起立位置にロックするこ
とにより構成される。かくして一対の巻取支持部材８は
水平保持され、巻取リール軸と水平保持する。そして該
軸へのモータ回転力により、印字ずみの連続用紙Ｌをこ
の巻取リールに巻回でき、巻取ロール11を得る。

20の側板21をプリンタ架台１の支柱部３から開放するこ
とによって構成される。すなわちそのロックを解除し、
プリンタ架台１の支柱部３内に収容されていたカッタ装
置20を取り出して、使用に供する。

実施例に於てはカッタ装置20の側板21は蝶番９を支点
として反時計方向に回動され、側板21の外側に付した巻
取支持部材８がプリンタ架台１のフレーム５に当接して
ストッパの役目をする。従ってカッタ装置20は全体を傾
斜状態を呈して安定固定される。

かくしてプリンタＰから排出される印字ずみの連続用
紙Ｌはカッタ装置20に設けられたラベル案内手段である
一対の案内ローラ24,25間に挾持され、更に前記巻取手
段の駆動源であるモータ（図示せず）にて回転するよう
に構成されたラベル移送手段の駆動ローラ26と押付ロー
ラとに挾持されて、更にまたラベル切断手段であるロー
タリカッタ30に導かれ必要単位に切断される。

ロータリカッタ30に導かれ必要単位に切断される。

この切断の指令は連続用紙Ｌの裏面に記した検出マー
ク等をカッタ装置20の用紙通路中に設定されたセンサ
（図示せず）が検出することにより発せられる。この検
出信号により、各モータが制御されて、ラベル移送手段
に於る駆動ローラ26の回転が停止せしめられると共に、
ロータリカッタ30に於ける回転刃が回転して、この連続
用紙Ｌを所定寸法に切断し、スタッカ32内に順次、積層
させるものである。

尚、実施例のカッタ装置20はプリンタ架台１の支柱部
３内に収容して、この支柱部３に対して開閉自在な構成
を示したが、この構成に限定されない。すなわちこのカ
ッタ装置20は前記支柱部３に対して水平横方向に摺動方
式としてもよい。この様に摺動方式とした場合のカッタ
装置20は実施例の如く支柱部３に対して傾斜状となら
ず、垂直状態を呈する。

更に実施例のカッタ装置20に設けられた駆動ローラ26
と該ローラに対設された押圧ローラ（図示省略）とを、
スリッタに替えることにより、幅広の連続用紙Ｌを長手
方向に切断が可能である。そして細長状の連続用紙は次
段のロータリカッタ30で所望の長さに切断されてスタッ
カ32に積層されて、使用に供される。

（効果） 本考案は叙述のごとく、プリンタ架台１の支柱部３の
巻取側の側板21の内側に支持されたカッタ装置20を出入
自在に構成し、連続用紙Ｌの切断時に於ては、前記カッ
タ装置が支柱部３から取り出されると共に固定保持され
て、プリンタＰの用紙排出側に臨場し、前記連続用紙Ｌ
の巻取時に於ては、前記カッタ装置20が前記支柱部内に
収容されると共に、前記側板21の反カッタ装置20側に支
持された巻取手段８がプリンタＰの用紙排出側に臨場す
るようにしたので、連続用紙Ｌの巻取時に於てプリンタ
巻取側のスペースを有効に使用できる。

更に連続用紙Ｌを必要単位に切断して使用に供する場
合には、カッタ装置20をプリンタ架台１の支柱部３内か
ら取り出し固定保持するのみで、連続用紙Ｌの切断作業
の目的が達成でき、極めて簡便なる切断ユニット装置を
提供し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案の連続用紙の切断ユニット
装置を示し、第１図は電子式プリンタを搭載した切断ユ
ニット装置を備えたプリンタ架台全体の側面図、第２図
はプリンタ架台の支柱部に開閉自在に構成される巻取手
段である巻取支持部材を備えた側板の内側に設けられた
カッタ装置全体の斜視図である。 図中、 Ｌ……連続用紙、Ｐ……プリンタ １……プリンタ架台、３……支柱部 ８……巻取り支持部材（巻取手段） 24,25……ラベル案内手段 26……駆動ローラ（ラベル移送手段） 30……ロータリカッタ（ラベル切断手段） 32……スタッカ

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】プリンタ架台の支柱部の巻取側の側板の内
   側に支持されたカッタ装置を出入自在に構成し、連続用
   紙の切断時に於ては、前記カッタ装置が前記支柱部から
   取り出されると共に固定保持されて、プリンタの用紙排
   出側に臨場し、 前記連続用紙の巻取時に於ては、前記カッタ装置が前記
   支柱部内に収納されると共に、前記側板の反カッタ装置
   側に支持された巻取手段がプリンタの用紙排出側に臨場
   するようにしたことを特徴とする連続用紙の切断ユニッ
   ト装置。